JPH11184057A - 自動現像機用熱可塑性樹脂ローラー - Google Patents

自動現像機用熱可塑性樹脂ローラー

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JPH11184057A
JPH11184057A JP35486797A JP35486797A JPH11184057A JP H11184057 A JPH11184057 A JP H11184057A JP 35486797 A JP35486797 A JP 35486797A JP 35486797 A JP35486797 A JP 35486797A JP H11184057 A JPH11184057 A JP H11184057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
shaft
shaft end
roller
pipe portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP35486797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kikuchi
泰生 菊池
Yoshihiro Wago
好広 和合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP35486797A priority Critical patent/JPH11184057A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SUS材の軸芯をなくしてコストを大幅に低
減すると同時に、軸端とパイプ部の超音波溶着を可能に
して、その間に隙間のない完全で安定した接合が得ら
れ、長寿命で信頼性の高い自動現像機用ローラーを提供
する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなるパイプ部3と、パ
イプ部3の両端部に挿入接合された熱可塑性樹脂の軸端
2cと、軸端2cから外方に突出して固定された熱可塑
性樹脂の軸芯1cとを備え、軸芯1cがポリフェニレン
サルファイド(PPS)又は変性ポリフェニレンエーテ
ル(PPE)からなり、且つ軸端2cがパイプ部3と同
じ熱可塑性樹脂からなっている。パイプ部3と軸端2c
は超音波溶着部6によって接合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルム等の
写真感光材料を搬送しながら自動的に現像する自動現像
機用のローラーに関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像機は、写真感光材料を搬送しな
がら、現像、定着、水洗、及び乾燥の各工程からなる現
像処理を自動的に行う装置であり、通常の写真フィルム
の現像処理のほか、医療用のX線写真、印刷用のグラフ
ィック写真等の現像処理に使用されている。
【0003】かかる自動現像機に使用されるフィルム搬
送用ローラーとしては、従来から、円筒状パイプ部がシ
リコンゴムからなる高摩擦係数のローラーと共に、パイ
プ部が耐薬品性や耐熱性に優れた熱硬化性樹脂からなる
ローラーが一般的に使用されていた。しかし最近では、
加工性の向上やコストの削減を図るため、パイプ部をA
BS樹脂やPVC等の耐薬品性に優れた熱可塑性樹脂で
構成したローラーも使用されている。尚、熱可塑性樹脂
のパイプ部の場合には、その内周面にアルミ補強材を設
けることが一般的である。
【0004】また、これらのローラーを駆動するための
軸芯は、耐摩耗性や耐薬品性等に優れたSUS材、特に
SUS316が一般に使用されている。即ち、図2に示
すように、SUS材からなる軸芯1aの端部にインジェ
クション成形又はインサート成形により熱可塑性樹脂の
軸端2aを取り付け、この軸端2aをパイプ部3の両端
にそれぞれ挿入し、接着剤4で固着してローラーを構成
している。この場合、軸端2aを構成する熱可塑性樹脂
としては、耐薬品性が良好で成形性に優れたABS樹
脂、PE、PP、POM等が使用されている。
【0005】更に最近では、SUS材からなる高価な軸
芯の代わりに、図3に示すように、熱可塑性樹脂で一体
に成形された軸芯1bと軸端2bを使用することで、コ
ストの低減を図る試みも行われている。この場合に軸芯
1bと軸端2bを構成する熱可塑性樹脂としては、優れ
た機械的強度に加え、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性など
に優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)や変性
ポリフェニレンエーテル(PPE)が使用されている。
尚、図2及び図3において、5はアルミ補強材である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、自動
現像機用ローラーの軸芯には、図2に示すように従来か
ら一般にSUS材が用いられていたが、材料コストが非
常に高価であるうえ、加工も困難であることから、SU
S材の軸芯を備えるローラーはトータルコストが非常に
高くなるという欠点があった。これに対して、図3に示
すように、軸芯1bと軸端2bを一体化して、全体を機
械的強度や耐摩耗性、耐薬品性などに優れたPPS又は
変性PPEなどで構成したローラーは、低コストである
ため経済的に有利である。
【0007】しかし、図2及び図3に示す従来のいずれ
のローラーも、通常は軸端2a、2bとパイプ部3とを
接着剤4で固定しているため、接着剤4の量不足や硬化
不良、あるいは接着剤4とパイプ部3又は軸端2a、2
bとの線膨張係数の違いなどにより、接着剤4にピンホ
ールが発生しやすく、最悪の場合には軸端2a、2bと
パイプ部3の接着が剥がれるという欠点があった。ま
た、軸端2a、2bとパイプ部3の間の接着剤4にピン
ホールなどが生じるだけでも、その隙間から現像液や定
着液がパイプ部3の内部に侵入するため、アルミ補強材
5が腐食されて極めて短期間で使用不能となる。
【0008】そこで、熱可塑性樹脂からなる軸端とパイ
プ部を、接着安定性の良好な超音波溶着により接合する
ことが考えられる。しかしながら、超音波溶着を実施す
る為には、軸端の熱可塑性樹脂とパイプ部の熱可塑性樹
脂とが同一材質でなけば完全な溶着が得られないという
問題がある。そのため、図4に示すように、SUS材の
軸芯1aを用いるローラーについてのみ、パイプ部3と
同一材質の軸端2aを使用して、超音波溶着により軸端
2aとパイプ部3の間を超音波溶着部6で接合すること
が行われている。
【0009】このように、高価なSUS材の軸芯1aを
持つローラーでは軸端2aとパイプ部3を同一材質にし
て超音波溶着を行い得るが、低コスト化のために機械的
強度に優れたPPSなどで軸芯1bと軸端2bとを一体
化したローラーの場合には、パイプ部3と軸端2bを同
一材質にできないため、超音波溶着が困難であった。即
ち、PPSなどの剛性や硬度の高い熱可塑性樹脂は、軸
芯1bや軸端2bとして適していても、パイプ部3とし
ての要求特性を満足することは困難である。また、PP
Sなどは樹脂材料として比較的高価なため、使用量の多
いパイプ部3として用いることはコスト的にも困難であ
る。
【0010】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
SUS材の軸芯を熱可塑性樹脂に代えることによりコス
トを大幅に低減すると同時に、軸端とパイプ部の超音波
溶着を可能にして、その間に隙間がなく、完全で安定し
た接合が得られ、信頼性の高い自動現像機用ローラーを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する自動現像機用ローラーは、熱可塑
性樹脂からなるパイプ部と、該パイプ部の両端部に挿入
接合された熱可塑性樹脂の軸端と、該軸端の軸中心から
外方に突出して固定された熱可塑性樹脂の軸芯とを備
え、該軸芯がポリフェニレンサルファイド(PPS)又
は変性ポリフェニレンエーテル(PPE)からなり、且
つ前記軸端が前記パイプ部と同じ熱可塑性樹脂からなる
ことを特徴とする。
【0012】本発明の上記自動現像機用ローラーは、軸
芯をPPS又は変性PPEにて作製し、パイプ部の熱可
塑性樹脂と同一の熱可塑性樹脂を使用して軸芯の端部に
軸端を形成した後、その軸端とパイプ部とを超音波溶着
によって完全に接合することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の自動現像機用ローラーで
は、図1に示すように、ローラーの駆動部である軸芯1
cを従来のSUS材から熱可塑性樹脂に変更すると共
に、軸芯1cとその端部に取り付けた軸端2cとを別体
とし、それぞれ別種の熱可塑性樹脂で構成する。
【0014】具体的には、軸芯1cは、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)又は変性ポリフェニレンエーテ
ル(PPE)からなる。PPSや変性PPEは、金属に
近い機械的強度と剛性を有すると共に、高温耐熱性、寸
法安定性、電気絶縁性に優れるうえ、成形も容易である
ためインジェクション成形や押出成形が可能である。特
にガラス繊維を30〜40%混合したグレードは強度や
熱変形温度に優れ、軸芯1cの構成材料として好まし
い。
【0015】尚、PPSは、旭硝子(株)から商品名AS
AHI−PPS、フィリップス石油(株)から商品名RY
TON、東レ(株)から商品名TORELINAなどとし
て各種グレードのものが市販されている。また、変性P
PEは変性PPOとも呼ばれ、旭化成工業(株)から商品
名ザイロン、エンジニアリングプラスチックス(株)から
商品名ノニルなどとして各種グレードのものが市販され
ている。
【0016】一方、この軸芯1cの端部に取り付けた軸
端2cは、パイプ部3と同じ熱可塑性樹脂からなる。軸
端2c及びパイプ部3を構成する熱可塑性樹脂として
は、従来から一般的にパイプ部に使用されている熱可塑
性樹脂で良く、具体的にはポリ塩化ビニル(PVC)、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹
脂、ポリプロピレン(PP)のいずれか1種が好まし
い。尚、パイプ部3の内周面には、アルミ補強材5を設
けることが好ましい。
【0017】このように本発明のローラーは、軸端2c
をパイプ部3と同一の熱可塑性樹脂で作製しているた
め、通常のパイプ部の要求特性を満たしながら、パイプ
部3を軸端2cに超音波溶着して、両者の間を超音波溶
着部6により隙間なく完全に接合することが可能であ
る。同時に、軸芯1cを軸端2cと別体とし、機械的特
性に優れたPPS又は変性PPEで構成しているので、
従来のSUS材の軸芯に比べて材料コストや加工コスト
を大幅に低減することができる。
【0018】次に、本発明の自動現像機用ローラーの製
造方法を具体的に説明する。まず、軸芯1cをPPS又
は変性PPE(共にガラス繊維混合グレードが好まし
い)でインジェクション成形又は押出成形により作製す
る。この軸芯1cの端部への軸端2cの取り付けは、圧
入も可能であるが、インサート成形が簡単で好ましい。
即ち、軸芯1cを型にセットし、別途作製したパイプ部
3と同一の熱可塑性樹脂を型に注入すれば、熱変形温度
の高い軸芯1cを変形させることなく、その端部に軸端
2cを形成することができる。
【0019】その後、突出している軸芯1cと反対側の
軸端2cをパイプ部3の端部に挿入し、軸端2cの鍔部
に加圧しながら超音波を加えることにより、軸端2cの
鍔部とパイプ部3との間に超音波溶着部6を形成して接
合する。尚、超音波溶着の条件は、対象とする熱可塑性
樹脂の種類、溶着部の形状や寸法などにより適宜定める
ことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、軸芯として高価なSU
S材を用いず、軸芯、軸端、及びパイプ部の全てを熱可
塑性樹脂で構成することにより、コストを大幅に低減す
ると同時に、軸芯やパイプ部に要求される特性並びに機
能を満足し、信頼性の高い自動現像機用ローラーを提供
することができる。
【0021】しかも、軸端とパイプ部とを同一の熱可塑
性樹脂で構成しているため、その間を超音波溶着により
隙間なく完全に接合することができ、軸端とパイプ部の
接合安定性を向上させ、ローラーの寿命を一層延長させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラーの一具体例を示す概略の一部
切欠側面図である。
【図2】従来のローラーの一具体例を示す概略の一部切
欠側面図である。
【図3】従来のローラーの別の具体例を示す概略の一部
切欠側面図である。
【図4】従来のローラーの更に別の具体例を示す概略の
一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 軸芯 2a、2b、2c 軸端 3 パイプ部 4 接着剤 5 アルミ補強材 6 超音波溶着部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるパイプ部と、該パ
    イプ部の両端部に挿入接合された熱可塑性樹脂の軸端
    と、該軸端の軸中心から外方に突出して固定された熱可
    塑性樹脂の軸芯とを備え、該軸芯がポリフェニレンサル
    ファイド又は変性ポリフェニレンエーテルからなり、且
    つ前記軸端が前記パイプ部と同じ熱可塑性樹脂からなる
    ことを特徴とする自動現像機用熱可塑性樹脂ローラー。
  2. 【請求項2】 前記軸端と前記パイプ部とが超音波溶着
    により接合されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の自動現像機用熱可塑性樹脂ローラー。
  3. 【請求項3】 前記軸端と前記パイプ部とが、共に、ポ
    リ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
    ン樹脂、ポリプロピレンのいずれか1種からなることを
    特徴とする、請求項1又は2に記載の自動現像機用熱可
    塑性樹脂ローラー。
JP35486797A 1997-12-24 1997-12-24 自動現像機用熱可塑性樹脂ローラー Pending JPH11184057A (ja)

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JP (1) JPH11184057A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003314531A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Mitsubishi Cable Ind Ltd ゴムローラ

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