JPH11183160A - 形状計測装置および形状計測方法 - Google Patents

形状計測装置および形状計測方法

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JPH11183160A
JPH11183160A JP35659797A JP35659797A JPH11183160A JP H11183160 A JPH11183160 A JP H11183160A JP 35659797 A JP35659797 A JP 35659797A JP 35659797 A JP35659797 A JP 35659797A JP H11183160 A JPH11183160 A JP H11183160A
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stylus
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deflection
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Ayumi Hirono
歩 広野
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の自由曲面を含む複雑な3次元形状
を導体か不導体かによらず高精度かつ簡便に計測可能な
形状計測装置および形状計測方法を提供する。 【解決手段】 被測定物4をX−Y−Zステージ6によ
って鉛直方向Zに移動させると、被測定物4と触針7A
の先端部7dとが接触し、触針7Aがたわむ。画像処理
部は、光学顕微鏡9が撮像した触針7Aの画像に基づい
て接触を検知する。全体制御部は、X−Y−Zステージ
6を制御して被測定物4の表面を鉛直方向Zおよび水平
方向X,Yに走査し、画像処理部による接触検知に基づ
いて被測定物4の表面の3次元座標を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタや光通信における伝送デバイス等で求められてい
るような微細かつ3次元の形状に創成された部品の表面
形状を高速に自動計測する形状計測装置および形状計測
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各家庭に光ファイバーが敷設される高度
情報化社会の到来を目前に控え、画像出力機器や光通信
に用いられる機能部品には、ますます高解像度化、高密
度化が要求されており、その寸法はμm単位の微細なも
のが求められ、その形状は自由曲面を含む3次元形状が
求められている。例えば、画像出力機器の一つにインク
ジェットプリンタがあるが、それに用いられるマーキン
グヘッドのノズルでは、ピッチ間隔や直径は10〜10
0μmであり、その形状はインクの吐出原理に応じて直
線形状の組合せから自由曲面を含む複雑な形状まで様々
な形状が提案されている。すなわち、10〜100μm
で自由曲面を含む3次元微細形状のものが求められてい
る。このような3次元微細形状のものは、生産性の点か
ら成型による加工が多く、一般に、不導体である樹脂材
料がよく用いられる。
【0003】この3次元微細形状を計測する装置および
方法には、従来より次の計測技術が用いられている。 (1) 反射光を用いた計測技術 (2) 触針を用いた計測技術
【0004】(1) 反射光を用いた計測技術 この反射光を用いた計測技術には、例えば、共焦点の原
理によるものと、非点収差法によるものとがある。
【0005】共焦点の原理によるものとしては、例え
ば、特開平7−113617号公報に示されるものがあ
る。この技術は、共焦点の原理によりセンサ面から測定
対象までの距離を測り、センサ自体を2次元の平面内で
走査することにより3次元形状の情報を得るものであ
り、レーザービーム光を測定対象に投光し、対物レンズ
を通して受光センサに受光し、受光センサ前面にピンホ
ールを設置して焦点位置からの反射光だけが通過するよ
うにして焦点位置を検出する。この技術によれば、対物
レンズを高速に振動させ焦点位置を変えることで測定対
象までの距離を測ることができる。
【0006】非点収差法によるものは、非点収差法によ
り焦点位置を検出し、センサ自体を2次元の平面内で走
査することにより3次元形状の情報を得るものである。
この技術は、投光したレーザービーム光の反射光を対物
レンズで集光し、円筒レンズを通して4分割受光素子か
らなるセンサで受光する。合焦点からの反射光であれば
4つの受光素子に均等に受光するが、前焦点位置と後焦
点位置では受光素子への受光比率が異なってくる。前焦
点と後焦点の情報を基にセンサを移動することにより合
焦点位置に位置制御することができる。
【0007】(2) 触針を用いた計測技術 触針を用いた計測技術としては、例えば、特開平5ー2
64215号公報および特開平8ー247743号公報
に示されるものがあり、また、走査型原子間力顕微鏡
(AFM)を用いるものが知られている。
【0008】特開平5ー264215号公報に示された
従来例は、微細な触針を振動させ、接触面との導通時間
の比率から位置を検知するものである。この従来例によ
れば、細くて深い溝の壁面形状を知ることができる。
【0009】特開平8ー247743号公報に示された
従来例は、光路媒体を触針として光量変化、周波数変
化、偏光成分変化を捉えて接触を検知するものである。
この従来例によれば、不導体の表面形状を測定すること
ができる。
【0010】AFMを用いた従来例は、微小な探針を用
い、この探針を表面に鉛直方向から接近させ、この接近
させた時に発生する原子間力により探針をたわませ、こ
のたわみをAFMによって光学的に検知するものであ
る。探針は、主に半導体プロセスを用いて製作される。
この従来例によれば、半導体や数μm以下の光学部品の
微小表面形状を測定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1) の反
射光を用いた従来例によると、平面やなだらかな凸部の
傾斜面では反射光が受光素子に戻って計測可能である
が、切り立った傾斜面や溝のエッジ端部等深さ方向に傾
きを持つ面では、ビーム光が戻らず計測できないという
問題がある。
【0012】また、上記(2) の触針を用いた従来例によ
ると、以下の問題がある。特開平5ー264215号公
報に示された従来例によると、水平な面の測定や、不導
体の測定ができず、微小な隙間に電圧を印加して発生す
る高電界による静電吸着の問題がある。特開平8ー24
7743号公報に示された従来例によると、光路媒体を
形成するのに市販の最細のシングルモード光ファイバを
用いても直径100μm程度であるので、数十μm程度
の微細構造の表面形状の測定は困難である。AFMを用
いた従来例によると、原子間力による探針のたわみを利
用しているので、急傾斜面に対して鉛直方向から接近さ
せると、静電力等の表面力によって探針が傾斜面に引き
寄せられるため、急傾斜面で十分な分解能が得られない
という問題がある。また、探針を半導体プロセスによっ
て製作したのでは、数十μmの深い細溝の内面が測れる
まで探針先端部分を長く製作することは困難である。
【0013】すなわち、上記従来例によると、不導体を
含む数μmから100μm程度の微細形状物の表面形状
で、溝の側壁等の急傾斜角を含みアスペクト比の高い形
状の測定に対しては、反射光を用いる方法ではビーム光
が戻らない、触針式の方法では、物理的に測定対称物と
干渉したり、逆に到達できない、もしくは接触したこと
を検知できない、十分な分解能が得られない等の問題が
あり、実用的な方法が示されていないのが現状である。
【0014】従って、本発明の目的は、被測定物の自由
曲面を含む複雑な3次元形状を導体か不導体かによらず
高精度かつ簡便に計測可能な形状計測装置および形状計
測方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、先端が所定の方向に折曲された弾性を有す
る触針と、被測定物を前記触針に対して前記所定の方向
に対応する主走査方向に相対的に移動させて前記触針と
の間で接離動作を行う主走査手段と、前記主走査手段の
前記接離動作によって前記触針の前記先端が前記被測定
物の表面に接触して発生する前記触針のたわみを検出す
るたわみ検出手段と、前記被測定物を前記触針に対して
前記主走査方向に直交する副走査方向に相対的に移動さ
せる副走査手段と、前記主走査手段および前記副走査手
段を制御して前記被測定物を前記触針に対して相対的に
移動させることにより前記被測定物の表面を前記主走査
方向に走査するとともに、所定の走査幅で前記副走査方
向に走査し、前記たわみ検出手段の検出に基づいて前記
被測定物の表面の3次元座標を取得する制御手段とを備
えたことを特徴とする形状計測装置を提供する。本発明
は、上記目的を達成するため、先端が所定の方向に折曲
された弾性を有する触針と、前記触針の近傍に配置さ
れ、振動による挙動が前記触針と同程度の挙動を示す疑
似触針と、被測定物を前記触針に対して前記所定の方向
に対応する主走査方向に相対的に移動させて前記触針と
の間で接離動作を行う主走査手段と、前記触針のたわみ
および前記疑似触針のたわみを検出するたわみ検出手段
と、前記たわみ検出手段が検出した前記触針のたわみお
よび前記疑似触針のたわみに基づいて、前記触針の前記
先端が前記被測定物の表面に接触して発生する前記触針
のたわみを判定する判定手段と、前記被測定物を前記触
針に対して前記主走査方向に直交する副走査方向に相対
的に移動させる副走査手段と、前記主走査手段および前
記副走査手段を制御して前記被測定物を前記触針に対し
て相対的に移動させることにより前記被測定物の表面を
前記主走査方向に走査するとともに、所定の走査幅で前
記副走査方向に走査し、前記判定手段の判定に基づいて
前記被測定物の表面の3次元座標を取得する制御手段と
を備えたことを特徴とする形状計測装置を提供する。本
発明は、上記目的を達成するため、先端が所定の方向に
折曲された弾性を有する触針を準備する第1の工程と、
被測定物を前記触針に対して前記所定の方向に対応する
主走査方向に相対的に移動させて前記触針との間で接離
動作を行う第2の工程と、前記第2の工程の前記接離動
作によって前記触針の前記先端が前記被測定物の表面に
接触して発生する前記触針のたわみを検出する第3の工
程と、前記被測定物を前記触針に対して前記主走査方向
に直交する副走査方向に相対的に移動させる第4の工程
と、前記第2の工程、前記第3の工程および前記第4の
工程を繰り返して前記被測定物の表面を前記主走査方向
に走査するとともに、所定の走査幅で前記副走査方向に
走査し、前記第3の工程で得られた前記たわみに基づい
て前記被測定物の表面の3次元座標を取得する第5の工
程とを含むことを特徴とする形状計測方法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る形状計測装置を示す。なお、座標軸を次のように定義
する。鉛直方向をZ方向、水平方向の幅方向をX方向、
水平方向の奥行き方向をY方向、X軸回りの回転をφ方
向、Y軸回りの回転をψ方向とし、それぞれ図示するよ
うに符号を持つ。
【0017】この形状計測装置1は、空気定盤2を有
し、この空気定盤2上に風よけのボックス3を設け、こ
のボックス3の中に、被測定物4および基準溝形状体5
をX方向,Y方向,Z方向に移動させるX−Y−Zステ
ージ6と、被測定物4に先端部7dを当接させる触針7
Aと、触針7Aの近傍に触針7Aと平行に設けられ、先
端部7dがない以外は触針7Aと同一形状を有する擬似
触針7Bと、触針7Aの姿勢を調整する触針姿勢調整部
8Aと、擬似触針7Bの姿勢を調整する疑似触針姿勢調
整部8Bと、触針7Aの曲がり部7bの画像を撮像する
光学顕微鏡9と、触針7Aの先端部7dの挙動を側方か
ら観察する観察光学系10と、触針7Aの先端部7dを
先鋭化する先鋭化部11とを設けている。ボックス3内
に触針7A等を配置しているので、一定以下の気流の影
響を防ぐことができる。
【0018】X−Y−Zステージ6は、被測定物4およ
び基準溝形状体5が載置されるステージ上試料台60
と、ステージ上試料台60をX方向、Y方向およびZ方
向にそれぞれ移動させるX軸ステージ61、Y軸ステー
ジ62およびZ軸ステージ63とを備え、主走査と副走
査が行えるようになっている。主走査にはZステージ6
3が用いられ、副走査にはX軸ステージ61とY軸ステ
ージ62が用いられる。X軸ステージ61、Y軸ステー
ジ62およびZ軸ステージ63は、それぞれ位置座標を
知るための光学スケールを有している。光学スケール
は、数μm程度の微細形状を計測するためには、0.1
μm以上の測定分解能を有するものが好ましい。
【0019】触針7Aは、いわゆる直線状の片持ちはり
と円弧状の片持ちはりとを組み合せたフィレット状の形
状の片持ちはりからなり、固定端である取付部7aと、
曲がり部7bと、鉛直部7cと、解放端である先端部7
dとからなる。先端部7dは、鉛直方向に先鋭化され
て、先鋭部分7eが形成される。
【0020】ここで、触針7Aについて更に説明する。
触針1Aの先端部7dを被測定物4に鉛直方向に当接す
ると、被測定物4の表面がわずかに弾性変形する。この
弾性変形により発生する弾性力(荷重)を触針7Aが受
けて、触針7Aの曲がり部7bで鉛直方向上方にたわみ
が発生する。また、装置1全体が受ける振動や、触針7
A付近での空気流による表面力を受けて、たわみが発生
する。すなわち、触針7Aは、荷重を受けてたわみが発
生する片持ちはりによるばね部材と考えることができ
る。触針7Aの直径は細いほど微細形状の被測定物4に
好適である一方、触針7Aの挙動を光学顕微鏡9の画像
で認識するには直径数μm程度が必要となる。
【0021】触針7Aの曲がり部7bは、長すぎると、
自重で取付部7aに塑性変形が発生したり、表面積の増
加による気流の影響や空気定盤2でも取りきれない程の
装置1全体が受ける床振動の影響を受け易くなる。ま
た、曲がり部7bは、短すぎると、ばねとして硬くなり
被測定物4の表面を損傷するおそれがある。以上のこと
から、曲がり部7bの直径を考慮した最適な長さの範囲
は、触針7Aの直径50μmのとき3〜10mm、直径
10μmのとき2〜5mm程度である。
【0022】触針7Aの鉛直部7cは、測定対象の深さ
に応じて長さ500〜2000μmの範囲が好ましい。
【0023】触針7Aの先端部7dの先鋭化は、曲率半
径0.1μm以上が好ましく、更に表面を金蒸着するの
が好ましい。なお、先端部7dの先鋭化および金蒸着に
ついては、後述する。
【0024】本実施の形態では、触針7Aとして直径1
0μmの市販のタングステンワイヤを用い、曲がり部7
bを半径2mmで折曲し、鉛直部5cを長さ500μm
で製作し、先鋭部分7eを曲率半径0.1μm以上とし
た。また、被測定物4は、軟質金属のアルミニウムから
なるものを対象にした。この結果、被測定物4の表面の
損傷はなく、触針7Aがたわみ動作することが確認でき
た。
【0025】擬似触針7Bは、上述したように先端部7
dがない以外は触針7Aと同一形状、すなわち、取付部
7aと、曲がり部7bと、鉛直部7cとを有するが、擬
似触針7Bが被測定物4の表面に接触しないように、鉛
直部7cを触針7Aより短くし、鉛直部7cの先端を鋭
角にしている。
【0026】触針姿勢調整部8Aは、触針7Aのφ方向
を調整する回転ステージ80と、触針7Aのψ方向を調
整する傾斜ステージ81とを備え、触針7Aの鉛直部7
cが鉛直方向に一致するよう調整するものである。回転
ステージ80と傾斜ステージ81により触針7Aの姿勢
を調整することにより、予め製作する触針7Aの製作精
度を緩めることができる、取付けが容易となる、触針7
Aの衝突等による塑性変形に対して修正が容易になる等
の操作性が向上する。
【0027】疑似触針姿勢調整部8Bは、触針姿勢調整
部8Aと同様に、疑似触針7Bのφ方向を調整する回転
ステージ80と、疑似触針7Bのψ方向を調整する傾斜
ステージ81とを備え、疑似触針7Bの鉛直部7cが鉛
直方向に一致し、かつ、擬似触針7Bが光学顕微鏡9に
よって撮像される触針7Aの画像範囲に含まれるように
調整するものである。擬似触針7Bは、ばね部材として
は触針7Aとほぼ同一なので、装置1全体が受ける振動
や、擬似触針7B付近での空気流に対しては、触針7A
と同様に荷重を受けてたわみが発生する。
【0028】光学顕微鏡9は、対物レンズ90を交換す
るレボルバ91と、ハロゲン光を出射する光源92と、
顕微鏡筒93を通して画像を取り込む撮像手段としての
2次元のCCDカメラ94とからなる。対物レンズ90
には、測定位置合わせ用の低倍率の対物レンズ90A
と、接触検知用の高倍率の対物レンズ90Bとがある。
光学顕微鏡9は、触針7Aのたわみが鉛直方向に発生す
るので、触針7Aの鉛直方向上方に配置している。触針
7Aの先端部7dが被測定物4の表面に鉛直方向に当接
して鉛直方向に最も変位が現れるのは、曲がり部7bで
ある。このため、CCDカメラ94が顕微鏡筒93を通
して取り込む画像は、触針7Aおよび疑似触針7Bの曲
がり部7bに観察点が設定される。
【0029】図2は、先鋭化部11を示す。先鋭化部1
1は、被測定物4の代わりにステージ試料台60上に載
置され、電解液110を保持する電解保持板111と、
先端が電解液110に浸漬され、陰極電極となる銅線ワ
イヤ112と、接続線114aを介して銅線ワイヤ11
2と触針姿勢調整部8Aに取り付けられた触針7Aとに
数十Vまで印加可能な直流電源部114とを備える。
【0030】先鋭化の方法は、いわゆる電解研磨方法で
あり、電気分解により陽極として用いる触針7Aの先端
部7dのエッジ部分に集中して析出し、結果的に円錐状
に細ることを利用する。本実施の形態では、電解液11
0として0.1規定のNaOH水溶液を用い、陽極とな
る触針7Aの先端部7dと陰極となる銅線ワイヤ112
との間隔を1mm程度にし、触針7Aの先端部7dと銅
線ワイヤ112を深さ約10μmまで電解液110に浸
漬し、直流電源部114によって触針7Aと銅線ワイヤ
112との間に接続線114aを介して3V程度の直流
電圧を数分間印加した。この結果、直径10μmのタン
グステンワイヤである触針7Aは、先端直径0.1μm
程度まで細ることを確認した。
【0031】このような先鋭化部11によれば、触針7
Aの取付部7aを保持部113に取り付けた後、触針7
Aの先端部7dの先鋭化を行うので、着脱による先端部
7dの欠け等の破損の危険性が少なくなる。また、先端
部7dの先鋭部分7eの欠けた箇所の再生、先端部7d
に付着したごみ等の異物の除去も可能である。
【0032】図3は、本装置1の制御系を示す。この装
置1は、本装置1全体の動作を制御する全体制御部20
を有し、この全体制御部20に、光学顕微鏡9のCCD
カメラ94によって撮像された画像を処理する画像処理
部21と、上記X軸ステージ61、Y軸ステージ62お
よびZ軸ステージ63を接続している。画像処理部21
には、フレームメモリ22、基準テーブル23および撮
像テーブル24と、上記CCDカメラ94とを接続して
いる。
【0033】全体制御部20および画像処理部21は、
それぞれCPU、ROM,RAM等から構成され、全体
制御部20および画像処理部21のROMには、後述す
る図11に示すようなフローチャートを実行するのに必
要なプログラムが格納されている。画像処理部21は、
光学顕微鏡9のCCDカメラ94によって撮像された触
針7Aおよび疑似触針7Bの各画像を複数の部分画像に
分割し、各部分画像毎に合焦度を求め、接触したと判定
した場合は、接触検知信号を全体制御部20に出力する
ようになっている。基準テーブル23は、Q行R列のア
ドレス(Q,R)が割り付けられ、撮像テーブル24
は、q行r列のアドレス(q,r)が割り付けられてい
る。
【0034】次に、本装置1の動作を図面を適宜参照し
て説明する。図11は、本装置1の動作を示すフローチ
ャートである。本装置1の動作には、測定動作(同図
(a) )と、校正に関する動作(同図(b) )とがある。ま
ず、測定動作について説明する。
【0035】(1) 測定初期化(ST1) 図4(a) ,(b) は、接近動作(ST2)を説明するため
の図、図5(a) 〜(e),図6(a) 〜(c) ,図7(a) 〜(c)
は、画像処理部21の動作を説明するための図であ
る。まず、オペレータは、レボルバ91を操作して測定
位置合わせ用の対物レンズ90Aを選択し、光学顕微鏡
9の画像を観察しながら触針7Aの先端部7dを測定位
置に合わせた後、レボルバ91を再び操作して接触検知
用の対物レンズ90Bを選択する(ST1−1)。
【0036】オペレータが、図示しない起動スイッチを
押下すると、全体制御部20は、画像処理部21に合焦
度演算を行わせる(ST1−2)。すなわち、画像処理
部21は、光学顕微鏡9のCCDカメラ94によって撮
像された図5(a) に示すような触針7Aの画像401を
接触前の基準画像としてフレームメモリ22に取り込
む。続いて、画像処理部21は、フレームメモリ22に
取り込んだ画像401を、図5(b) に示すように、q行
r列合計L(L=q×r)個のn画素×m画素からなる
部分画像402に分割し、部分画像402毎に合焦度を
求め、図5(c) に示すように、基準テーブル(Q,R)
23に記憶する。なお、n,mとして3から5が適当で
ある。このとき、触針7Aが写っていない部分の部分画
像402の合焦度は、像なしフラグfとして0を記入し
ておくなどして識別できるようにする。例えば図5(c)
の場合は、(Q,2)番地が像なしフラグfが立ってい
ることを示す。
【0037】顕微鏡画像による目視観察を行った結果、
直径10μm程度のワイヤを用いた触針7Aでは焦点の
合っている部分画像402は画素毎の輝度ばらつきが大
きく、焦点の合ってない部分画像402は画素毎の輝度
がほとんど同一であることが分かった。また、微細な直
径3μm程度のワイヤを用いた触針7Aでは、焦点の合
っている度合いに対して、画素毎の輝度のばらつきは少
なくなり、輝度の絶対値が変化することが分かった。つ
まり、焦点の合っている部分画像402は画素毎の輝度
値が大きく、焦点の合ってない部分画像402は画素毎
の輝度値が小さい。そこで合焦度を求める方法として、
部分画像402毎に画素輝度値の標準偏差、もしくは画
素輝度値の平均値を用いればよいことが分かる。これら
を「合焦度値」とする。合焦度値の値の大きいほど合焦
点に近いことになる。
【0038】このように触針7Aの画像401を複数の
部分画像402に分割し、部分画像402毎に合焦度を
求めることにより、高速処理が可能になる。すなわち、
触針7Aが写っている部分の部分画像402が合計p個
あるとすると、後述する接触検知(ST3)において
は、L個すべてではなく触針7Aの写っている合計p個
の部分画像402の合焦度を求めればよく、これにより
高速な処理が可能となる。例えば、接触検知用の対物レ
ンズ90Bとして100倍の倍率のものを用いた場合、
直径約100μm程度の視野範囲に対して直径10μm
の触針7Aを選択すると、画像ぼけの部分を含んでも触
針7Aの像が写っているのは、全体の約3分の1であ
り、残りの部分画像402には何も写っていない。従っ
て、接触検知の処理速度は部分画像の数に比例するか
ら、数倍高速化できる。
【0039】図5(e) は、光学顕微鏡9の接触検知用の
対物レンズ90Bの開口数を0.2から0.7まで変え
た場合のデフォーカス量に対する合焦度値のデータを示
す。開口数0.7、倍率で100倍の対物レンズ90B
を用いれば、合焦度値の半値幅でデフォーカス量が1μ
m程度が得られ、この結果から0.1μm程度の測定分
解能が達せられる。従って、接触検知用の対物レンズ9
0Bとして、開口数0.7以上、倍率100倍のものが
適当である。なお、高速な処理が望まれるので、像なし
フラグfを基に触針7Aの写っている部分画像402だ
け合焦演算を行う。
【0040】(2) 接近動作(ST2) 全体制御部20は、被測定物4の測定面の傾きに関わら
ず鉛直方向から接近動作を開始する(ST2−1)。す
なわち、全体制御部20は、図4(a) に示すように、固
定されている触針7Aの先端部7dに向かってZ軸ステ
ージ63により被測定物4を同図矢印に示す鉛直方向上
方に一定速度で上昇させる。被測定物4が、触針7Aに
鉛直方向に当接すると、図4(b) に示すように、触針7
Aがたわむ。一方、全体制御部20は、接近動作(ST
2)を開始すると、直ちに画像処理部21に後述する接
触検知(ST3)の動作の開始を指示する。画像処理部
21で後述する接触検知(ST3)が行われ、画像処理
部21から接触検知信号が出力されると(ST3−
5)、全体制御部20は、接近動作を直ちに停止する
(ST2−2)。次に、全体制御部20は、X軸ステー
ジ61、Y軸ステージ62およびZ軸ステージ63の光
学スケールから現在のX方向、Y方向、Z方向の3次元
座標を取得する。このように接近動作(ST2)と接触
検知(ST3)の動作を同時並行にして行うことによ
り、将来の画像処理部21の高速化により測定動作の高
速化が可能となる。
【0041】(3) 接触検知(ST3) まず、画像処理部21は、光学顕微鏡9のCCDカメラ
94によって撮像された触針7Aの画像401を図5
(a) で説明したようにフレームメモリ22に記録する
(ST3−1)。続いて、画像処理部21は、フレーム
メモリ22に記録した画像401をq行r列合計L(L
=q×r)個のn画素×m画素からなる部分画像402
に分割し、部分画像402毎に合焦度を求め、図5(d)
に示すように、撮像テーブル(q,r)24に記憶す
る。なお、高速な処理が望まれるので、初期化(ST
1)でも述べたように、像なしフラグfを基に触針7A
の写っている部分画像402だけ合焦演算(ST3−
2)を行うことが好ましい。
【0042】画像処理部21は、擬似触針7Bについて
も、触針7Aと同様に合焦度演算(ST3−2)を行
い、その演算結果を撮像テーブル(q,r)24に記憶
する。次に、画像処理部21は、接触前の基準画像と毎
回撮像する触針7Aの画像とを合焦度値の点で比べるこ
とにより、変位量を算出する(ST3ー3)。すなわ
ち、画像処理部21は、予め初期化(ST1)で求めて
おいた基準テーブル(Q,R)23と撮像テーブル
(q,r)24のそれぞれの合焦度値データについて、
同じアドレス同士の差分を、像なしフラグfのない部分
画像402の合計p個分だけ足し合わせることにより合
焦度値を求める。対象とする合計p個について全て足し
合わせた値を「合焦測度値」Frとする。この合焦測度
値Frは、触針7Aの初期位置に対する光学顕微鏡9上
での奥行き方向すなわち、Z方向の変位に関係する値を
表す。接触によるたわみが発生すると、接触前に比べて
合焦測度値Frは大きくなる。擬似触針7Bについて
も、触針7Aと同様に変位量算出(ST3−3)を行
い、合焦測度値Fsが求められる。
【0043】図6(a) 〜(c) は、差動成分抽出(ST3
ー4)の動作を説明するための図である。同図(a) は、
触針7Aについての合焦測度値Frを示し、同図(b)
は、擬似触針7Bについての合焦測度値Fsの演算結果
を示し、同図(c) は差動成分抽出によって得られる合焦
測度値Fdの演算結果を示す。画像処理部21は、触針
7Aの合焦測度値Frと疑似触針7B2の合焦測度値F
sの差分Fdを求める(ST3ー4)。装置1全体が床
振動、空気流等の影響を受けて触針7Aが振動すること
は避けがたい。触針7Aと擬似触針7Bはほぼ同様な振
動数と振幅で振動するので、同図(a) ,(b) に示すよう
に、それぞれの合焦測度値Fs、Frも振動に合わせて
変動傾向600となる。しかしながら、その差分Fd
は、同図(c) に示すように、振動があるにも関わらず常
に0に近い概略一定値601となる。一方、触針7Aが
被測定物4に接触してたわみ出すと、同図(a) に示すよ
うに、合焦測度値Frだけが振動に加えて増加傾向とな
るため、同図(c) に示すように、合焦測度値の差分Fd
も増加傾向602となる。このように差動成分Fdを抽
出するようにしたので、同図(c) に示すように、従来は
振動の中から接触を検知するために大きくたわませる閾
値レベル603が必要であったのに対し、たわみが小さ
い閾値レベル604で接触を検知できるようになり、後
述するように特に急傾斜面においても高精度な測定が可
能となる。
【0044】図7(a) 〜(c) は、接触判定(ST3ー
5)の動作を示す。画像処理部21は、合焦測度値の差
分Fdが、一定の閾値を越えている時、触針7Aの接触
によるたわみが発生したと判断する。ここで閾値は、接
触を検知する最低たわみ量を意味する。これはなるべく
小さな値が好ましい。なぜなら、とくに急傾斜面におい
ては、一旦目標の測定点に接触しても接触検知できるま
で更に触針7Aをたわませると、測定点から滑り落ちて
目標の測定点から外れた地点にずれて、たわみが元に戻
ってしまうからである。
【0045】図7(a) ,(b) に示す合焦測度値Fr,F
sの差分Fdで説明すると、差分Fdは、図7(c) に示
すように、従来は振動の中から接触を検知するために大
きくたわませる閾値レベル603が必要であり、接触に
よって開始した増加傾向700が、触針7Aの滑り落ち
により減少701してしまう。このような場合に閾値を
高いレベル702に設定すると、接触を検知できないこ
とになる。従って、接触を検知する最低たわみ量はなる
べく小さい方が、滑りを発生する機会が少なくなり好ま
しい。その一方、小さすぎると、振動によるたわみを接
触したと誤検出する場合がある。従って、閾値の設定
は、振動による誤検出となる閾値レベル703を越え、
滑り落ちが開始する閾値レベル704未満の範囲で設定
することが好ましい。閾値レベルは触針7Aの先端部7
dの挙動を観察光学系10で観察することにより適当な
値を決めることができる。このようにして接触検知(S
T3)が行われる。
【0046】このように光学顕微鏡9によって触針7A
を撮像し、この撮像によって得られた画像に基づいて触
針7Aのたわみを判定するようにすることで、触針7A
に特別の機構を追加することなく非接触にたわみを検知
できるので、構成が簡素化できる。また、光学顕微鏡9
の画像に現れる触針7A,7B表面の合焦の程度を、触
針7Aの合焦測度値Frと疑似触針7Bの合焦測度値F
sの差分Fd(合焦点測度関数)により評価し、差分F
dの値が一定の閾値を越えると、触針7Aのたわみが発
生したと判定するようにしたので、触針7Aのたわみが
高分解能で得られ、検査精度が向上する。また、光学顕
微鏡9の画像の範囲に触針7A,7Bが写っていればよ
いため、光学顕微鏡9の光学系の調整精度を緩めること
ができ、構成が簡素化できる。また、新たな演算項目を
付加することなく簡便な方法で振動と音響ノイズによる
誤検出を防止することができる。
【0047】このように接触検知(ST3)の動作は、
画像の取り込みとその処理演算であり、その速度は画像
処理部21を構成するCPUの速度に比例する。近年の
画像処理装置は、いわゆるパーソナルコンピュータと画
像取り込みボードからなるものが多く、CPUが主な演
算を行っている。CPUの速度向上は目覚ましいものが
あり、今後も更なる処理速度向上が期待できる。筆者の
実験では数Hz程度の処理速度で接触検知のサイクルを
回すことが可能である。接触検知と主走査方向の接近動
作を交互に行うのでは、接近動作の起動停止にかかる時
間が大きく、速度向上の効果が得られ難かった。本方法
では、これを同時並行に行うようにしたので、CPU処
理速度向上に伴ってZ軸テーブル63の接近動作の速度
を向上することにより測定時間の短縮が直ちに図れる。
【0048】接触を検知すると、画像処理部21は、全
体制御部20に接触検知信号を出力し、接近動作(ST
2)の項で述べたように連続走査は終了し、この時点の
X−Y−Zステージ6の3軸分の座標値が記録される。
接触が検知されないとき、画像処理部21はステップS
T3ー1に戻る。
【0049】(4) 待避動作(ST4) 全体制御部20は、Z軸ステージ63により被測定物4
を数百μm程度鉛直方向下方(−Z方向)に待避させ
る。触針7Aは被測定物4の表面4aから離れて元の形
状に復元する。待避動作のとき、被測定物4を接触直前
の位置まで待避させただけでは、一旦接触した触針7A
が吸着して離れない場合があるが、数百μm程度被測定
物4を引き離す動作を行っているので、触針7Aには引
き離し方向に弾性力が発生し、触針7Aを被測定物4の
表面4aから離すことができる。全体制御部20は、規
定の測定回数の測定が完了すると(ST7)、その平均
値を求め、測定点1点の位置測定を終える。規定の測定
回数の測定が完了していない場合は、接近動作(ST
2)に戻る。
【0050】このように複数回の平均値を用いることに
より、特に急傾斜面の位置測定における測定値のばらつ
きを低減することができる。ばらつきは、静電気力等の
表面力によって触針7A先端が目標の測定点から外れた
地点に引き込まれ張り付いてしまうこと、一旦目標の測
定点に接触しても接触検知できるまで更に触針7Aをた
わませると、測定点から滑り落ちて目標の測定点から外
れた地点にずれてしまうことにより起こる。それぞれ、
後述する触針7A先端の金蒸着により表面力の影響を低
減する方法や、前述したたわみ量低減による滑り落ちを
少なくする方法を行うが、最終的には目標の測定精度を
得るために、素データの測定結果から、規定の測定回数
を決定することがよい。n回の繰り返し平均により1/
√nにばらつきは低減することが知られている。例え
ば、目標の測定精度を繰り返しばらつき0.1μmとし
たときに、素データのばらつきが0.5μmある場合
は、25回の繰り返しを行って平均値を求めることによ
り目標の測定精度に達する。このように被測定物4の表
面の鉛直方向の座標を複数回求め、その平均値あるいは
中央値を鉛直方向の座標とすることにより、急傾斜面で
の触針7Aの滑りや張り付きを原因とする測定値のばら
つきが低減される。
【0051】(5) 送り動作(ST5) 最後に送り動作(ST5)として、X軸ステージ61な
いしY軸ステージ62により副走査として微小距離dだ
け送る送り動作を行い、合焦度演算の初期化(ST1ー
1)に戻る。ここで微小距離dの算出方法について述べ
る。まず送り動作を行う直前の2点の高さデータ
n-2 、Zn-1 、送り量dn -1が既知である。副走査開
始直後の2点は、初期送り量dinitを用いる。これよ
り、傾斜角度θを式(1) により推定し、測定面の方向に
初期送り量dinitとほぼ等しい間隔となるように、副走
査方向の送り量dn を式(2) により算出する。 θ=tan-1・((Zn-2 −Zn-1 )/dn -1) …(1) dn =dinit・COSθ …(2)
【0052】図8(a) ,(b) は、送り動作の効果を説明
するための図である。従来からよく行われてきたよう
に、副走査方向xに一定間隔で送るような送り動作で
は、図8(a) に示すように、平面での測定間隔d1 に比
べ傾斜面の測定間隔d2 が粗くなる問題があったが、本
実施の形態によれば、被測定物4の測定面の傾きに応じ
て副走査の走査幅を決定するようにしたので、図8(b)
に示すように、測定面に沿った面上で平面での測定間隔
1 とほぼ等間隔d3 で測定データを得ることができ、
精度の高い形状測定が可能となる。
【0053】次に、図11(b) のフローチャートに従
い、校正に関する動作を説明する。 (6) 触針7A先端の製作(ST11) オペレータは、先鋭化部11によって触針7Aの先端部
7dの先鋭化を行う。すなわち、オペレータは、折り曲
げ加工の終わった触針7Aを触針姿勢調整部8Aに取り
付ける。また、オペレータは、ステージ試料台60上に
被測定物4の代わりに電解液110を保持した電解保持
板111を載置し、直流電源部114によって触針7A
と銅線ワイヤ112との間に接続線114aを介して3
V程度の直流電圧を数分間印加する。これにより、直径
10μmのタングステンワイヤである触針7Aの先端部
7dは、直径0.1μm程度まで先鋭化される。
【0054】次に、触針7Aの先端部分の金属蒸着を行
う。特に被測定物4がプラスチック等の樹脂材料で不導
体である場合は、表面に電荷を保持しやすくなり、繰り
返し接触検知による測定を行っていると、測定面に1μ
m程度まで接近したとき、触針7Aの先端部7dが測定
面に吸い込まれ、目標とする測定点以外の地点で接触検
知することになって測定精度が悪化する。そこで表面電
荷を除き易くするために、先端部分を始め触針7A全体
を導電性の高い金属、好ましくは金蒸着しておくことが
望ましい。従って、触針7Aの先端部7dを鉛直方向に
先鋭化し、さらに金蒸着することにより、高い面内分解
能を有し、静電力等の表面力の影響を受けることなく高
い精度で3次元形状測定が可能となる。
【0055】(7) 触針姿勢の調整(ST12) 図9(a) 〜(d) ,図10(a) 〜(f) は触針姿勢の調整
(ST12)を説明するための図である。触針7Aの先
端部7dの先鋭化された部分7eは、折り曲げ加工精度
や、取付部7aの取付け精度の点から、正確な鉛直方向
にはならない。そこで、次に示す調整手順により鉛直を
だす。まず、オペレータは、レボルバ91を操作して測
定位置合わせ用の対物レンズ90Aを選択し、触針7A
の鉛直部7cを鉛直上方から光学顕微鏡9により画像観
察する(ST11−1)。触針7Aの回転方向の角度φ
が鉛直方向下方に対してずれている場合、図9(a) や
(c) に示すように鉛直部7cの画像800が斜めに見え
る。この画像800が、曲がり部7bの画像801と一
直線になるよう、回転ステージ80を調整する。次に、
触針7Aの傾斜方向の角度φが鉛直方向からずれている
場合は、図9(b) に示すように鉛直部7cの画像800
が見える。図9(d) のように鉛直部7cの画像800が
見えなくなるように傾斜ステージ81を調整する(ST
11−2)。これにより鉛直部7cの鉛直方向出しがで
きる。
【0056】しかしながら、上記調整は画像で目視認識
できる範囲の調整であり、5度程度のばらつきは避けが
たい。85度程度の急傾斜面での測定に対しては、1度
程度まで鉛直度が求められる。この場合は、上記の画像
計測方法よりも更に正確な調整方法が必要であり、図1
0(a) に示す既知形状の急傾斜面5aを有する基準溝形
状体5の溝幅を測定することがよい。急傾斜面5aの傾
斜角度θ、および触針7Aの開き角度βを含む傾き角度
をαとすると、α<θにおいては、図10(c),(e) に
示すように、測定値は図10(d) ,(f) に示すように、
溝幅が既知の値より狭く測定される。また、α>θにお
いては、図10(a) に示すように、測定値は図10(b)
に示すように、溝幅は既知の値で測定される。調整の方
法としては、溝幅が最大に測定されるように回転ステー
ジ80と傾斜ステージ81を調整する。触針7Aの開き
角度βは2度程度となるので、傾斜角度θが85度程度
の既知形状の急傾斜面5aを有する基準溝形状体5の溝
幅を計測して調整することにより、触針7Aの先端部7
dの鉛直度は1度以内に調整され、大抵の急傾斜面の測
定が可能となる。
【0057】上述したように、本装置1によれば、先端
が折曲された触針7Aを用いてその折曲された方向に主
走査を行うとともに、副走査を行う構成としたので、自
由曲面を含む複雑な3次元形状が計測可能となる。ま
た、被測定物4と触針7Aとの接触を、接触によって発
生する触針7Aのたわみから検知しているので、静電力
等の表面力の影響を受け難くなり、急傾斜面を有する表
面形状でも高分解能で計測でき、また、被測定物4が導
体か不導体かによらず表面形状を計測できる。また、被
測定物4と触針7Aとの接触を一方向の走査によって検
知しているので、簡便に3次元形状を計測できる。
【0058】図12は、本装置1による被測定物4の測
定結果を示す。被測定物4として放電加工による開口幅
25μm、深さ50μmの溝形状を有するものを測定対
象にした。この結果、図12に示すように、平面、溝の
傾斜面、溝の底面が高精度で測定できていることが分か
る。
【0059】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々な形態が可能である。例えば、上記実施の形
態では、接触検知(ST3)の振動による誤動作を防ぐ
方法として、擬似触針7Bを用いているが、振動の影響
が少ない場合は敢えてこれを用いなくてもよい。
【0060】
【本発明の効果】上述したように、本発明によれば、先
端が折曲された触針を用いてその折曲された方向に主走
査を行うとともに、副走査を行う構成としたので、自由
曲面を含む複雑な3次元形状が計測可能となる。また、
被測定物と触針との接触を、接触によって発生する触針
のたわみから検知しているので、静電力等の表面力の影
響を受け難くなり、急傾斜面を有する表面形状でも高分
解能で計測でき、また、被測定物が導体か不導体かによ
らず表面形状を計測できる。また、被測定物と触針との
接触を一方向の走査によって検知しているので、簡便に
3次元形状を計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る形状計測装置を示す
概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る先鋭化部の斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る形状計測装置の制御系を示
すブロック図である。
【図4】(a) ,(b) は接近動作を説明するための図であ
る。
【図5】(a) 〜(e) は接触検知動作を説明するための図
である。
【図6】(a) 〜(c) は差動成分抽出動作を説明するため
の図である。
【図7】(a) 〜(c) は接触判定動作を説明するための図
である。
【図8】(a) ,(b) は送り動作の効果を説明するための
図である。
【図9】(a) 〜(d) は触針姿勢の調整を説明するための
図である。
【図10】(a) 〜(f) は触針姿勢の調整を説明するため
の図である。
【図11】(a) ,(b) は本実施の形態に係る形状計測装
置の動作を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態に係る形状計測装置による被測
定物の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1 形状計測装置 2 空気定盤 3 ボックス 4 被測定物 5 基準溝形状体 6 X−Y−Zステージ 7A 触針 7B 擬似触針 7a 取付部 7b 曲がり部 7c 鉛直部 7d 先端部 7e 先鋭部分 8A 触針姿勢調整部 8B 疑似触針姿勢調整部 9 光学顕微鏡 10 観察光学系 11 先鋭化部 20 全体制御部 21 画像処理部 22 フレームメモリ 23 基準テーブル 24 撮像テーブル 60 ステージ上試料台 61 X軸ステージ 62 Y軸ステージ 63 Z軸ステージ 80 回転ステージ 81 傾斜ステージ 90,90A,90B 対物レンズ 91 レボルバ 92 光源 93 顕微鏡筒 94 CCDカメラ 110 電解液 111 電解液保持板 112 銅線ワイヤ 114a 接続線 114 直流電源部 401 画像 402 部分画像 600 変動傾向 601 一定値 602 増加傾向 603,604,703,704 閾値レベル 701 減少

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端が所定の方向に折曲された弾性を有す
    る触針と、 被測定物を前記触針に対して前記所定の方向に対応する
    主走査方向に相対的に移動させて前記触針との間で接離
    動作を行う主走査手段と、 前記主走査手段の前記接離動作によって前記触針の前記
    先端が前記被測定物の表面に接触して発生する前記触針
    のたわみを検出するたわみ検出手段と、 前記被測定物を前記触針に対して前記主走査方向に直交
    する副走査方向に相対的に移動させる副走査手段と、 前記主走査手段および前記副走査手段を制御して前記被
    測定物を前記触針に対して相対的に移動させることによ
    り前記被測定物の表面を前記主走査方向に走査するとと
    もに、所定の走査幅で前記副走査方向に走査し、前記た
    わみ検出手段の検出に基づいて前記被測定物の表面の3
    次元座標を取得する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る形状計測装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記被測定物の前記表面
    の同一の点に対し、前記接離動作を複数回繰り返して前
    記主走査方向の複数の座標を求め、前記複数の座標の平
    均値あるいは中央値を前記3次元座標における前記主走
    査方向の座標とする構成の請求項1記載の形状計測装
    置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記被測定物の前記表面
    の傾きに応じて前記走査幅を可変とする構成の請求項1
    記載の形状計測装置。
  4. 【請求項4】前記触針は、前記先端が前記主走査方向に
    先鋭化され、その先鋭化された部分は、表面に導電率の
    高い金属が蒸着された構成の請求項1記載の形状計測装
    置。
  5. 【請求項5】前記先端の先鋭化された前記部分は、表面
    に金が蒸着された構成の請求項4記載の形状計測装置。
  6. 【請求項6】前記触針は、前記先端が折曲された前記所
    定の方向と前記主走査方向とが一致するように前記触針
    の姿勢を調整する調整手段を備えた構成の請求項1記載
    の形状計測装置。
  7. 【請求項7】前記調整手段は、前記触針の回転方向の姿
    勢を調整する回転ステージと、前記触針の傾斜方向の姿
    勢を調整する傾斜ステージとを備えた構成の請求項6記
    載の形状計測装置。
  8. 【請求項8】前記たわみ検出手段は、前記たわみが発生
    する前記触針の部分を含む画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記画像に基づいて前
    記たわみを判定する判定手段とを備えた構成の請求項1
    記載の形状計測装置。
  9. 【請求項9】前記判定手段は、前記画像に現れる前記触
    針の部分の合焦の程度を所定の合焦点測度関数により評
    価し、前記合焦点測度関数の値が一定の閾値を越えた場
    合に、前記たわみが発生したと判定する構成の請求項8
    記載の形状計測装置。
  10. 【請求項10】前記合焦点測度関数は、前記画像を複数
    の部分画像に分割し、前記複数の部分画像のうち前記触
    針の部分が含まれている前記部分画像について、個々の
    前記部分画像における輝度ばらつき値、あるいは輝度平
    均値を用いる構成の請求項9記載の形状計測装置。
  11. 【請求項11】前記触針は、片持ち支持される基部と、
    前記基部に接続し、所定の曲率半径で折曲された折曲部
    と、前記折曲部に接続し、前記基部に対し前記所定の方
    向に折曲された真直部と、前記真直部に接続し、前記被
    測定物に接触する前記先端が先鋭化された先端部とを備
    えた構成の請求項1記載の形状計測装置。
  12. 【請求項12】前記触針は、直径が10〜50μmの細
    線を折曲して形成され、前記基部から前記折曲部までの
    距離が2〜5mmであり、前記真直部の長さが0.5〜
    2mmであり、前記先端部の先鋭化は曲率半径0.1μ
    m以上とした構成の請求項11記載の形状計測装置。
  13. 【請求項13】先端が所定の方向に折曲された弾性を有
    する触針と、 前記触針の近傍に配置され、振動による挙動が前記触針
    と同程度の挙動を示す疑似触針と、 被測定物を前記触針に対して前記所定の方向に対応する
    主走査方向に相対的に移動させて前記触針との間で接離
    動作を行う主走査手段と、 前記触針のたわみおよび前記疑似触針のたわみを検出す
    るたわみ検出手段と、 前記たわみ検出手段が検出した前記触針のたわみおよび
    前記疑似触針のたわみに基づいて、前記触針の前記先端
    が前記被測定物の表面に接触して発生する前記触針のた
    わみを判定する判定手段と、 前記被測定物を前記触針に対して前記主走査方向に直交
    する副走査方向に相対的に移動させる副走査手段と、 前記主走査手段および前記副走査手段を制御して前記被
    測定物を前記触針に対して相対的に移動させることによ
    り前記被測定物の表面を前記主走査方向に走査するとと
    もに、所定の走査幅で前記副走査方向に走査し、前記判
    定手段の判定に基づいて前記被測定物の表面の3次元座
    標を取得する制御手段とを備えたことを特徴とする形状
    計測装置。
  14. 【請求項14】前記たわみ検出手段は、前記たわみが発
    生する前記触針の部分を含む画像、および前記たわみが
    発生する前記疑似触針の部分を含む画像を撮像する撮像
    手段を備え、 前記判定手段は、前記撮像手段によって撮像された前記
    両画像に現れる前記触針の部分および前記疑似触針の部
    分の合焦の程度をそれぞれ合焦点測度関数により評価
    し、前記触針についての前記合焦点測度関数の値から前
    記擬似触針についての前記合焦点測度関数の値を引いた
    値が一定の閾値を越えた場合に、前記たわみが発生した
    と判定する構成の請求項13記載の形状計測装置。
  15. 【請求項15】先端が所定の方向に折曲された弾性を有
    する触針を準備する第1の工程と、 被測定物を前記触針に対して前記所定の方向に対応する
    主走査方向に相対的に移動させて前記触針との間で接離
    動作を行う第2の工程と、 前記第2の工程の前記接離動作によって前記触針の前記
    先端が前記被測定物の表面に接触して発生する前記触針
    のたわみを検出する第3の工程と、 前記被測定物を前記触針に対して前記主走査方向に直交
    する副走査方向に相対的に移動させる第4の工程と、 前記第2の工程、前記第3の工程および前記第4の工程
    を繰り返して前記被測定物の表面を前記主走査方向に走
    査するとともに、所定の走査幅で前記副走査方向に走査
    し、前記第3の工程で得られた前記たわみに基づいて前
    記被測定物の表面の3次元座標を取得する第5の工程と
    を含むことを特徴とする形状計測方法。
  16. 【請求項16】前記第1の工程は、前記触針の前記先端
    が折曲された前記所定の方向と前記主走査方向とが一致
    するように前記触針の姿勢を調整する工程を含む構成の
    請求項15記載の形状計測方法。
  17. 【請求項17】前記触針の姿勢を調整する工程は、既知
    の表面形状に対して計測を行って前記触針の姿勢を調整
    する構成の請求項16記載の形状計測方法。
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