JPH11182710A - 高圧切換え弁 - Google Patents
高圧切換え弁Info
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- JPH11182710A JPH11182710A JP35541197A JP35541197A JPH11182710A JP H11182710 A JPH11182710 A JP H11182710A JP 35541197 A JP35541197 A JP 35541197A JP 35541197 A JP35541197 A JP 35541197A JP H11182710 A JPH11182710 A JP H11182710A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の高圧切換え弁は、供給路を通る高圧油
がピストン軸に対して直角に衝突するため動圧が働き、
流速抵抗によりピストン軸と一体のピストンはシリンダ
ブロックの内壁に押付けられ、Oリングの片側のみが圧
偏され、固着現象によりピストンの移動が次第に困難と
なり、300〜500Kg/cm2 の高圧ではソレノイ
ド機構によるピストン駆動具の作動が出来なくなる従来
の問題点を解決し、低出力で円滑に作動し、油漏れがな
く、低価格で量産できる高圧切換え弁を提供すること。 【解決手段】 軸心方向に移動可能なスプールタイプの
弁体1をシリンダ10によって支承し、この弁体のバル
ブ12をコイルバネ2を用いてバルブシート16に押し
付けることにより通路を閉塞し、上記コイルバネ2に抗
する作動体21の操作によって通路を開放するようにし
た高圧切換え弁において、上記弁体1を包囲する高圧油
の環状通路4より求心的に上記バルブ12を指向するシ
リンダ10内の放射路19が軸線に対し斜めに形成され
ている。
がピストン軸に対して直角に衝突するため動圧が働き、
流速抵抗によりピストン軸と一体のピストンはシリンダ
ブロックの内壁に押付けられ、Oリングの片側のみが圧
偏され、固着現象によりピストンの移動が次第に困難と
なり、300〜500Kg/cm2 の高圧ではソレノイ
ド機構によるピストン駆動具の作動が出来なくなる従来
の問題点を解決し、低出力で円滑に作動し、油漏れがな
く、低価格で量産できる高圧切換え弁を提供すること。 【解決手段】 軸心方向に移動可能なスプールタイプの
弁体1をシリンダ10によって支承し、この弁体のバル
ブ12をコイルバネ2を用いてバルブシート16に押し
付けることにより通路を閉塞し、上記コイルバネ2に抗
する作動体21の操作によって通路を開放するようにし
た高圧切換え弁において、上記弁体1を包囲する高圧油
の環状通路4より求心的に上記バルブ12を指向するシ
リンダ10内の放射路19が軸線に対し斜めに形成され
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば駆動シャ
フトのピストンを嵌合したシリンダに高圧油を出入させ
るための高圧切換え弁に関するものである。
フトのピストンを嵌合したシリンダに高圧油を出入させ
るための高圧切換え弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特公昭51−12850
号公報に従来技術として示されたパイロット操作チェッ
クバルブである。図において、ポペット52のシート側
の端部を延長し、その延長部をシート51の孔と同径の
パイロットピストン54に形成し、このピストン54を
ポペット52の摺動孔55と同軸で且つその孔55と連
通の摺動孔56に嵌入し、上記摺動孔56のピストン背
面部57を外界に連通し、さらにソレノイド機構58に
よるピストン駆動具59をピストン54に掛合したもの
で、シリンダ62に設けられた摺動孔56に対する高圧
油の供給路61がピストン軸60に対して直交するよう
に構成されている。
号公報に従来技術として示されたパイロット操作チェッ
クバルブである。図において、ポペット52のシート側
の端部を延長し、その延長部をシート51の孔と同径の
パイロットピストン54に形成し、このピストン54を
ポペット52の摺動孔55と同軸で且つその孔55と連
通の摺動孔56に嵌入し、上記摺動孔56のピストン背
面部57を外界に連通し、さらにソレノイド機構58に
よるピストン駆動具59をピストン54に掛合したもの
で、シリンダ62に設けられた摺動孔56に対する高圧
油の供給路61がピストン軸60に対して直交するよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このバルブは高圧油を
適用しても極めて弱いコイルバネ55aでバルブを閉止
状態に維持できるという特徴があり、バルブ開放のため
のピストン駆動具59が油圧と無関係にコイルバネ55
aの弾力に打ち勝つだけでよい。しかしながら、供給路
61を通る高圧油がピストン軸60に対して直角に衝突
するため動圧が働き、流速抵抗によりピストン軸60と
一体のピストン54はシリンダ62の内壁に押付けら
れ、Oリングの片側のみが圧偏され、固着現象によりピ
ストンの移動が次第に困難となり、300〜500Kg
/cm2 の高圧ではソレノイド機構によるピストン駆
動具59の作動が出来なくなることがあった。また、O
リングの圧偏変形により油漏れが生じやすいなどの欠点
もあった。
適用しても極めて弱いコイルバネ55aでバルブを閉止
状態に維持できるという特徴があり、バルブ開放のため
のピストン駆動具59が油圧と無関係にコイルバネ55
aの弾力に打ち勝つだけでよい。しかしながら、供給路
61を通る高圧油がピストン軸60に対して直角に衝突
するため動圧が働き、流速抵抗によりピストン軸60と
一体のピストン54はシリンダ62の内壁に押付けら
れ、Oリングの片側のみが圧偏され、固着現象によりピ
ストンの移動が次第に困難となり、300〜500Kg
/cm2 の高圧ではソレノイド機構によるピストン駆
動具59の作動が出来なくなることがあった。また、O
リングの圧偏変形により油漏れが生じやすいなどの欠点
もあった。
【0004】また、上記のような弁体が左右2組同一軸
線上に直列的に配設されたスプールタイプの四方向切換
え弁が実用化されているが、上記と同様な欠点があっ
た。
線上に直列的に配設されたスプールタイプの四方向切換
え弁が実用化されているが、上記と同様な欠点があっ
た。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、低出力で円滑に作動し、油漏れ
がなく、低価格で量産できる高圧切換え弁を提供するこ
とを目的としている。
ためになされたもので、低出力で円滑に作動し、油漏れ
がなく、低価格で量産できる高圧切換え弁を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、請求項1記載の高圧切換
え弁は、軸心方向に移動可能なスプールタイプの弁体1
をシリンダ10によって支承し、この弁体のバルブ12
をコイルバネ2を用いてバルブシート16に押し付ける
ことにより通路を閉塞し、上記コイルバネ2に抗する作
動体21の操作によって通路を開放するようにした高圧
切換え弁において、上記弁体1を包囲する高圧油の環状
通路4より求心的に上記バルブ12を指向するシリンダ
10内の放射路19が軸線に対し斜めに形成されてい
る。
成するためになされたもので、請求項1記載の高圧切換
え弁は、軸心方向に移動可能なスプールタイプの弁体1
をシリンダ10によって支承し、この弁体のバルブ12
をコイルバネ2を用いてバルブシート16に押し付ける
ことにより通路を閉塞し、上記コイルバネ2に抗する作
動体21の操作によって通路を開放するようにした高圧
切換え弁において、上記弁体1を包囲する高圧油の環状
通路4より求心的に上記バルブ12を指向するシリンダ
10内の放射路19が軸線に対し斜めに形成されてい
る。
【0007】また、この発明に係る請求項2記載の高圧
切換え弁は、バルブ12表面が球面に形成されている。
切換え弁は、バルブ12表面が球面に形成されている。
【0008】また、この発明に係る請求項3記載の高圧
切換え弁は、左右2組同一軸線上に直列的に配設された
スプールタイプの第一弁体Aと第二弁体B;これらの弁
体を囲むように配設された左右2組の高圧油の第一,第
二,第三環状通路3,4,5;この第一,第二,第三環
状通路3,4,5に通ずる外部との外通路6,7,8を
有する弁ブロック9;この弁ブロック9に内包され上記
第一弁体A,第二弁体Bをスライド可能に支承するブッ
シュシリンダ10;を備え、上記第一弁体Aと第二弁体
Bは、それぞれ、球面のバルブ12の左右両側にピスト
ン部13,14を対称的に一体に有し、上記各球面のバ
ルブ12の左右両側に対設されたバルブシート16,1
7は上記ブッシュシリンダ10内に設けられ、上記ブッ
シュシリンダ10に設けられ上記第一,第二環状通路
3,4より求心的に上記バルブの球面を指向する放射路
18,19は軸線に対し斜めに形成され、上記第三環状
通路5は上記球面のバルブ12の外周空間に連通し、上
記第一弁体Aと第二弁体Bの中間には上記バルブシート
16を閉じ,バルブシート17を開くコイルバネ2が介
装され、上記第一弁体Aの左側と第二弁体Bの右側には
上記コイルバネ2の力に抗して上記バルブシート16を
開き,バルブシート17を閉じうる作動体21を備えた
ソレノイド機構22が設けられている。
切換え弁は、左右2組同一軸線上に直列的に配設された
スプールタイプの第一弁体Aと第二弁体B;これらの弁
体を囲むように配設された左右2組の高圧油の第一,第
二,第三環状通路3,4,5;この第一,第二,第三環
状通路3,4,5に通ずる外部との外通路6,7,8を
有する弁ブロック9;この弁ブロック9に内包され上記
第一弁体A,第二弁体Bをスライド可能に支承するブッ
シュシリンダ10;を備え、上記第一弁体Aと第二弁体
Bは、それぞれ、球面のバルブ12の左右両側にピスト
ン部13,14を対称的に一体に有し、上記各球面のバ
ルブ12の左右両側に対設されたバルブシート16,1
7は上記ブッシュシリンダ10内に設けられ、上記ブッ
シュシリンダ10に設けられ上記第一,第二環状通路
3,4より求心的に上記バルブの球面を指向する放射路
18,19は軸線に対し斜めに形成され、上記第三環状
通路5は上記球面のバルブ12の外周空間に連通し、上
記第一弁体Aと第二弁体Bの中間には上記バルブシート
16を閉じ,バルブシート17を開くコイルバネ2が介
装され、上記第一弁体Aの左側と第二弁体Bの右側には
上記コイルバネ2の力に抗して上記バルブシート16を
開き,バルブシート17を閉じうる作動体21を備えた
ソレノイド機構22が設けられている。
【0009】また、この発明に係る請求項4記載の高圧
切換え弁は、ブッシュシリンダ10が各球面のバルブ1
2を中心に左右対称的に配設された同一のユニット構造
体4個によって形成されている。
切換え弁は、ブッシュシリンダ10が各球面のバルブ1
2を中心に左右対称的に配設された同一のユニット構造
体4個によって形成されている。
【0010】また、この発明に係る請求項5記載の高圧
切換え弁は、弁体1がバルブ12に近付くに従い小径と
なる傾斜15を有して形成されている。
切換え弁は、弁体1がバルブ12に近付くに従い小径と
なる傾斜15を有して形成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の一実施例に
よる高圧切換え弁の図面である。図1は側断面図、図2
(イ)は図1の要部の拡大図(ロ)はローロ線の断面
図,図3、図4はそれぞれ本発明の一実施例による高圧
切換え弁の応用例を示す説明図である。図において、1
は高圧切換え弁の弁体、Aは第一弁体、Bは第二弁体
で、両者は左右同一軸線上に直列的に配設され、中間に
コイルバネ2が介装されている。3,4,5はそれぞれ
第一,第二,第三環状通路で、これらはそれぞれ第一弁
体Aおよび第二弁体Bを囲むように配設されている。
6,7,8は上記第一,第二,第三環状通路3,4,5
より外部に通ずる外通路で、これらはそれぞれ第一弁体
Aおよび第二弁体Bを囲むように配設されている。9は
弁ブロックで、上記外通路6,7,8を内部に有し、上
記環状通路3,4,5を内外に二分割した外側半部を形
成している。10はブッシュシリンダで、上記弁ブロッ
ク9の内側周とOリング24を介して密接に接合し、上
記環状通路3,4,5を内外に二分割した内側半部を形
成すると共に、上記第一弁体Aおよび第二弁体BをOリ
ング11を介してスライド可能に支承している。
よる高圧切換え弁の図面である。図1は側断面図、図2
(イ)は図1の要部の拡大図(ロ)はローロ線の断面
図,図3、図4はそれぞれ本発明の一実施例による高圧
切換え弁の応用例を示す説明図である。図において、1
は高圧切換え弁の弁体、Aは第一弁体、Bは第二弁体
で、両者は左右同一軸線上に直列的に配設され、中間に
コイルバネ2が介装されている。3,4,5はそれぞれ
第一,第二,第三環状通路で、これらはそれぞれ第一弁
体Aおよび第二弁体Bを囲むように配設されている。
6,7,8は上記第一,第二,第三環状通路3,4,5
より外部に通ずる外通路で、これらはそれぞれ第一弁体
Aおよび第二弁体Bを囲むように配設されている。9は
弁ブロックで、上記外通路6,7,8を内部に有し、上
記環状通路3,4,5を内外に二分割した外側半部を形
成している。10はブッシュシリンダで、上記弁ブロッ
ク9の内側周とOリング24を介して密接に接合し、上
記環状通路3,4,5を内外に二分割した内側半部を形
成すると共に、上記第一弁体Aおよび第二弁体BをOリ
ング11を介してスライド可能に支承している。
【0012】12はバルブで、第一弁体Aおよび第二弁
体Bの中央にそれぞれ位置し、球面形状をなしている。
13,14はピストン部で、第一弁体Aおよび第二弁体
Bの各バルブ12の左右対称位置に、それぞれ一体に固
定されている。15はバルブ12に近付くに従い小径と
なる傾斜で、上記第一弁体Aおよび第二弁体Bの各バル
ブ12の両側に、それぞれ形成されている。16,17
はバルブシートで、上記第一弁体Aおよび第二弁体Bの
各バルブ12の左右両側に対向してそれぞれブッシュシ
リンダ10の内側に形成されている。18,19は放射
路で、上記第一弁体Aおよび第二弁体Bを囲む上記第
一,第二環状通路3,4より求心的に上記バルブ12を
指向し、それぞれ軸線に対して斜めに形成されている。
20は円筒形のスペーサ23に一定間隔を置いて形成さ
れた連通路で、上記第三環状通路5とバルブ12の外周
空間とを一定間隔をおいて連通するものである。
体Bの中央にそれぞれ位置し、球面形状をなしている。
13,14はピストン部で、第一弁体Aおよび第二弁体
Bの各バルブ12の左右対称位置に、それぞれ一体に固
定されている。15はバルブ12に近付くに従い小径と
なる傾斜で、上記第一弁体Aおよび第二弁体Bの各バル
ブ12の両側に、それぞれ形成されている。16,17
はバルブシートで、上記第一弁体Aおよび第二弁体Bの
各バルブ12の左右両側に対向してそれぞれブッシュシ
リンダ10の内側に形成されている。18,19は放射
路で、上記第一弁体Aおよび第二弁体Bを囲む上記第
一,第二環状通路3,4より求心的に上記バルブ12を
指向し、それぞれ軸線に対して斜めに形成されている。
20は円筒形のスペーサ23に一定間隔を置いて形成さ
れた連通路で、上記第三環状通路5とバルブ12の外周
空間とを一定間隔をおいて連通するものである。
【0013】上記コイルバネ2は圧縮バネであって、上
記第一弁体Aを左方向に押付け、これにより、上記バル
ブシート16を閉じ、上記バルブシート17を開くよう
になっている。また同時に、図2に示すごとく、上記第
二弁体Bを右方向に押付け、これにより、上記バルブシ
ート16を閉じ、上記バルブシート17を開くようにな
っている。22は作動体21を備えたソレノイド機構
で、上記第一弁体Aの左側および第二弁体Bの右側に設
けられ、これらを操作することにより、上記コイルバネ
2の力に抗して上記バルブシート16を開き、上記バル
ブシート17を閉じるようになっている。
記第一弁体Aを左方向に押付け、これにより、上記バル
ブシート16を閉じ、上記バルブシート17を開くよう
になっている。また同時に、図2に示すごとく、上記第
二弁体Bを右方向に押付け、これにより、上記バルブシ
ート16を閉じ、上記バルブシート17を開くようにな
っている。22は作動体21を備えたソレノイド機構
で、上記第一弁体Aの左側および第二弁体Bの右側に設
けられ、これらを操作することにより、上記コイルバネ
2の力に抗して上記バルブシート16を開き、上記バル
ブシート17を閉じるようになっている。
【0014】図2に示すように、上記スペーサ23は両
側にフランジのついた円筒形のジョイントであって、同
一のユニット構造体であるブッシュシリンダ10とブッ
シュシリンダ10とを対称的に接続するものである。従
って、この実施例のように四方切換え弁にあっては、同
一のユニット構造体であるブッシュシリンダ10を4個
用いればよいから、低コストで高圧切換え弁を製造する
ことが出来る。また、軸線に傾斜した放射路18,19
をシリンダ側に形成するにあたり、本発明では予めブッ
シュシリンダ10に外側から斜めに孔明け加工を施し、
これを弁ブロック9にOリング24を介して埋設すれば
よいので、製作が容易であり、油漏れなども起こらな
い。
側にフランジのついた円筒形のジョイントであって、同
一のユニット構造体であるブッシュシリンダ10とブッ
シュシリンダ10とを対称的に接続するものである。従
って、この実施例のように四方切換え弁にあっては、同
一のユニット構造体であるブッシュシリンダ10を4個
用いればよいから、低コストで高圧切換え弁を製造する
ことが出来る。また、軸線に傾斜した放射路18,19
をシリンダ側に形成するにあたり、本発明では予めブッ
シュシリンダ10に外側から斜めに孔明け加工を施し、
これを弁ブロック9にOリング24を介して埋設すれば
よいので、製作が容易であり、油漏れなども起こらな
い。
【0015】前記の通り、この実施例の四方切換え弁に
あっては、バルブ12を球面に形成しているが、請求項
1に示す実施例においては、必ずしも球面である必要は
なく例えば円錐面であっても差し支えない。しかし、請
求項2,3に示すように、球面にすることによって、摩
耗あるいは加工,組付精度などにより形状的な誤差が万
一発生したとしても、バルブシートの内径周と球面との
線接触によって確実にシール可能となるので、油漏れを
完全に阻止することが出来る。
あっては、バルブ12を球面に形成しているが、請求項
1に示す実施例においては、必ずしも球面である必要は
なく例えば円錐面であっても差し支えない。しかし、請
求項2,3に示すように、球面にすることによって、摩
耗あるいは加工,組付精度などにより形状的な誤差が万
一発生したとしても、バルブシートの内径周と球面との
線接触によって確実にシール可能となるので、油漏れを
完全に阻止することが出来る。
【0016】本発明においては、従来技術のように供給
路を通る高圧油がピストン軸に対して直角に衝突するた
め動圧が働き、流速抵抗によりピストンがシリンダの内
壁に押付けられ、Oリングの片側のみが圧偏され、固着
現象を生じ、作動が重くなったり、油漏れを生ずるよう
なことがない。それは次の三つの理由によるものであ
る。第一に上記弁体1を包囲する高圧油の第二環状通路
4を経て放射路より求心的に高圧油を供給することによ
って、出来るだけ弁体1に対する力のバランスをとるか
らであり、第二に上記弁体1はバルブ12に近付くに従
い小径となる傾斜15を有して形成されていることによ
って、軸線に対し斜めに形成されている放射路19を通
って供給される高圧油は弁体1の同一方向の傾斜に沿う
ように流れ、弁体1に対する動圧による衝撃力が緩和さ
れるからであり、第三に上記弁体1はバルブ12に近付
くに従い小径となることにより、バルブ12の表面積が
増加するため、求心的に上記バルブ12を指向して供給
される高圧油が,より多くバルブ12に衝突し、バルブ
12を作動体21の作動方向と同じ軸線方向に後退させ
る力が働くからである。図2に示すように、バルブシー
ト16の直径Φ1とピストン部13の直径Φ2とは等しく
設定されている。このようにすれば、左右の軸方向に前
進後退させる力がバランスし、僅かな力で作動させるこ
とが出来て有利である。
路を通る高圧油がピストン軸に対して直角に衝突するた
め動圧が働き、流速抵抗によりピストンがシリンダの内
壁に押付けられ、Oリングの片側のみが圧偏され、固着
現象を生じ、作動が重くなったり、油漏れを生ずるよう
なことがない。それは次の三つの理由によるものであ
る。第一に上記弁体1を包囲する高圧油の第二環状通路
4を経て放射路より求心的に高圧油を供給することによ
って、出来るだけ弁体1に対する力のバランスをとるか
らであり、第二に上記弁体1はバルブ12に近付くに従
い小径となる傾斜15を有して形成されていることによ
って、軸線に対し斜めに形成されている放射路19を通
って供給される高圧油は弁体1の同一方向の傾斜に沿う
ように流れ、弁体1に対する動圧による衝撃力が緩和さ
れるからであり、第三に上記弁体1はバルブ12に近付
くに従い小径となることにより、バルブ12の表面積が
増加するため、求心的に上記バルブ12を指向して供給
される高圧油が,より多くバルブ12に衝突し、バルブ
12を作動体21の作動方向と同じ軸線方向に後退させ
る力が働くからである。図2に示すように、バルブシー
ト16の直径Φ1とピストン部13の直径Φ2とは等しく
設定されている。このようにすれば、左右の軸方向に前
進後退させる力がバランスし、僅かな力で作動させるこ
とが出来て有利である。
【0017】次に、上記実施例による高圧切換え弁によ
って駆動用ピストンを作動させるシステムの一例を図
3,図4を用いて説明する。図において、30は大型シ
リンダ、31は駆動用ピストン、32は駆動用ピストン
杆、33は逆止弁、Pはポンプ、Tはタンクである。図
1における第一弁体Aの外通路6は配管Taによりタン
クTに通じ、第二弁体Bの外通路6は配管Tbによりタ
ンクTに通じている。第一弁体Aの外通路7は逆止弁3
3を介して配管PaによりポンプPに通じ、第二弁体B
の外通路7は逆止弁33を介して配管Pbによりポンプ
Pに通じている。また、図1における第一弁体Aの外通
路8は配管Caにより大型シリンダ30の左側開口部3
4に通じ、第二弁体Bの外通路8は配管Cbにより大型
シリンダ30の右側開口部35に通じている。
って駆動用ピストンを作動させるシステムの一例を図
3,図4を用いて説明する。図において、30は大型シ
リンダ、31は駆動用ピストン、32は駆動用ピストン
杆、33は逆止弁、Pはポンプ、Tはタンクである。図
1における第一弁体Aの外通路6は配管Taによりタン
クTに通じ、第二弁体Bの外通路6は配管Tbによりタ
ンクTに通じている。第一弁体Aの外通路7は逆止弁3
3を介して配管PaによりポンプPに通じ、第二弁体B
の外通路7は逆止弁33を介して配管Pbによりポンプ
Pに通じている。また、図1における第一弁体Aの外通
路8は配管Caにより大型シリンダ30の左側開口部3
4に通じ、第二弁体Bの外通路8は配管Cbにより大型
シリンダ30の右側開口部35に通じている。
【0018】次に図1,2および図3,4を用いて上記
実施例の動作について説明する。図1に示すようにコイ
ルバネ2の弾撥力により第一弁体A,第二弁体Bのコイ
ルバネ側のバルブシート17は両方とも通路を開いてい
る。そこでポンプPより送油された高圧油は配管Paに
より第一弁体Aの外通路7に至り、放射路19よりバル
ブ12に向けて射出され、第三環状通路5より外通路8
を経て配管Caに至り、さらに左側開口部34より大型
シリンダ30の左側を満たす。また、同時にポンプPよ
り送油された高圧油は配管Pbにより第二弁体Bの外通
路7に至り、放射路19よりバルブ12に向けて射出さ
れ、第三環状通路5より外通路8を経て配管Cbに至
り、さらに右側開口部35より大型シリンダ30の右側
を満たす。このため、左右の力がバランスし、図3に示
すように駆動用ピストン杆32は中立の位置で静止す
る。
実施例の動作について説明する。図1に示すようにコイ
ルバネ2の弾撥力により第一弁体A,第二弁体Bのコイ
ルバネ側のバルブシート17は両方とも通路を開いてい
る。そこでポンプPより送油された高圧油は配管Paに
より第一弁体Aの外通路7に至り、放射路19よりバル
ブ12に向けて射出され、第三環状通路5より外通路8
を経て配管Caに至り、さらに左側開口部34より大型
シリンダ30の左側を満たす。また、同時にポンプPよ
り送油された高圧油は配管Pbにより第二弁体Bの外通
路7に至り、放射路19よりバルブ12に向けて射出さ
れ、第三環状通路5より外通路8を経て配管Cbに至
り、さらに右側開口部35より大型シリンダ30の右側
を満たす。このため、左右の力がバランスし、図3に示
すように駆動用ピストン杆32は中立の位置で静止す
る。
【0019】今、第二弁体Bの右側のソレノイド機構2
2に通電すると、作動体21は上記コイルバネ2の力に
抗して上記第二弁体Bを左方向に変位させるので、上記
第二弁体Bのバルブシート16は開き,バルブシート1
7は閉じる。このため高圧油は大型シリンダ30の右側
に供給されなくなる.一方第一弁体Aについては、前と
変らない状態であるので、継続して高圧油は左側開口部
34より大型シリンダ30の左側を満たし、左側が高圧
になって駆動用ピストン31は右方向に移動する。そこ
で大型シリンダ30の右側の高圧油は大型シリンダ30
の右側開口部35より逆流し、開いたバルブシート16
を経て第一環状通路6に至り配管Tbを経てタンクTに
入る。ここで、第二弁体Bの右側のソレノイド機構22
の通電をOFFにすると、再び図3に示すように駆動用
ピストン杆32は中立の位置で静止する。つぎに今度
は、第一弁体Aの左側のソレノイド機構22に通電する
と、図4に示すように、作動体21は上記コイルバネ2
の力に抗して上記第二弁体Bを右方向に変位させるの
で、上記第一弁体Aのバルブシート16は開き,バルブ
シート17は閉じる。このため高圧油は大型シリンダ3
0の左側に供給されなくなる。一方第二弁体Bについて
は、前と変らない状態であるので、継続して右側開口部
34より大型シリンダ30の右側を満たし、右側が高圧
になって駆動用ピストン31は左方向に移動する。そこ
で大型シリンダ30の左側の高圧油は大型シリンダ30
の左側開口部34より逆流し、開いたバルブシート16
を経て第一環状通路6に至り配管Taを経てタンクTに
入る。
2に通電すると、作動体21は上記コイルバネ2の力に
抗して上記第二弁体Bを左方向に変位させるので、上記
第二弁体Bのバルブシート16は開き,バルブシート1
7は閉じる。このため高圧油は大型シリンダ30の右側
に供給されなくなる.一方第一弁体Aについては、前と
変らない状態であるので、継続して高圧油は左側開口部
34より大型シリンダ30の左側を満たし、左側が高圧
になって駆動用ピストン31は右方向に移動する。そこ
で大型シリンダ30の右側の高圧油は大型シリンダ30
の右側開口部35より逆流し、開いたバルブシート16
を経て第一環状通路6に至り配管Tbを経てタンクTに
入る。ここで、第二弁体Bの右側のソレノイド機構22
の通電をOFFにすると、再び図3に示すように駆動用
ピストン杆32は中立の位置で静止する。つぎに今度
は、第一弁体Aの左側のソレノイド機構22に通電する
と、図4に示すように、作動体21は上記コイルバネ2
の力に抗して上記第二弁体Bを右方向に変位させるの
で、上記第一弁体Aのバルブシート16は開き,バルブ
シート17は閉じる。このため高圧油は大型シリンダ3
0の左側に供給されなくなる。一方第二弁体Bについて
は、前と変らない状態であるので、継続して右側開口部
34より大型シリンダ30の右側を満たし、右側が高圧
になって駆動用ピストン31は左方向に移動する。そこ
で大型シリンダ30の左側の高圧油は大型シリンダ30
の左側開口部34より逆流し、開いたバルブシート16
を経て第一環状通路6に至り配管Taを経てタンクTに
入る。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】本発明の請求項1記載の高圧切換え弁は、
弁体を包囲する高圧油の環状通路4より求心的にバルブ
12を指向するシリンダ10内の放射路19が軸線に対
し斜めに形成されていることにより、求心的に上記バル
ブ12を指向して供給される高圧油がバルブ12に衝突
し、バルブ12を軸線方向に後退させる力が働くため、
従来技術のように供給路を通る高圧油がピストン軸に対
して直角に衝突し、流速抵抗によりピストンがシリンダ
の内壁に押付けられ、Oリングの片側のみが圧偏され、
固着現象を生じることがないので、ON,OFFの切換
えが円滑に作動し、油漏れが生じない。
弁体を包囲する高圧油の環状通路4より求心的にバルブ
12を指向するシリンダ10内の放射路19が軸線に対
し斜めに形成されていることにより、求心的に上記バル
ブ12を指向して供給される高圧油がバルブ12に衝突
し、バルブ12を軸線方向に後退させる力が働くため、
従来技術のように供給路を通る高圧油がピストン軸に対
して直角に衝突し、流速抵抗によりピストンがシリンダ
の内壁に押付けられ、Oリングの片側のみが圧偏され、
固着現象を生じることがないので、ON,OFFの切換
えが円滑に作動し、油漏れが生じない。
【0022】本発明の請求項2記載の高圧切換え弁は、
バルブ12表面が球面に形成されていることにより、摩
耗あるいは加工,組付精度などによって形状的な誤差が
万一発生したとしても、バルブシートの内径周と球面と
の線接触によって確実にシール可能となるので、油漏れ
を完全に阻止することが出来、ポンプよりの流量の全量
を送油することが出来る。
バルブ12表面が球面に形成されていることにより、摩
耗あるいは加工,組付精度などによって形状的な誤差が
万一発生したとしても、バルブシートの内径周と球面と
の線接触によって確実にシール可能となるので、油漏れ
を完全に阻止することが出来、ポンプよりの流量の全量
を送油することが出来る。
【0023】本発明の請求項3記載の高圧切換え弁は、
第一,第二環状通路3,4より求心的に上記バルブ12
を指向する放射路18,19が軸線に対し斜めに形成さ
れていることにより、求心的に上記バルブ12を指向し
て供給される高圧油がバルブ12に衝突し、バルブ12
を軸線方向に後退させる力が働くため、従来技術のよう
に供給路を通る高圧油がピストン軸に対して直角に衝突
し、流速抵抗によりピストンがシリンダの内壁に押付け
られ、Oリングの片側のみが圧偏され、固着現象を生じ
ることがなく、油漏れが生じないので、中立の状態より
左右のソレノイド機構の一方を操作することにより、O
N,OFFの切換えが円滑に作動し、駆動用ピストン杆
などを確実に作動させることが出来る。また、バルブ1
2表面が球面に形成されていることにより、摩耗あるい
は加工,組付精度などにより形状的な誤差が万一発生し
たとしても、バルブシートの内径周と球面との線接触に
よって完全にシール可能となるので、油漏れを完全に阻
止することが出来、ポンプよりの流量の全量を送油する
ことが出来る。
第一,第二環状通路3,4より求心的に上記バルブ12
を指向する放射路18,19が軸線に対し斜めに形成さ
れていることにより、求心的に上記バルブ12を指向し
て供給される高圧油がバルブ12に衝突し、バルブ12
を軸線方向に後退させる力が働くため、従来技術のよう
に供給路を通る高圧油がピストン軸に対して直角に衝突
し、流速抵抗によりピストンがシリンダの内壁に押付け
られ、Oリングの片側のみが圧偏され、固着現象を生じ
ることがなく、油漏れが生じないので、中立の状態より
左右のソレノイド機構の一方を操作することにより、O
N,OFFの切換えが円滑に作動し、駆動用ピストン杆
などを確実に作動させることが出来る。また、バルブ1
2表面が球面に形成されていることにより、摩耗あるい
は加工,組付精度などにより形状的な誤差が万一発生し
たとしても、バルブシートの内径周と球面との線接触に
よって完全にシール可能となるので、油漏れを完全に阻
止することが出来、ポンプよりの流量の全量を送油する
ことが出来る。
【0024】本発明の請求項4記載の高圧切換え弁は、
ブッシュシリンダ10が各球面のバルブ12を中心に左
右対称的に配設された同一のユニット構造体4個によっ
て形成されていることにより、四方切換え弁のような複
雑な構造体であるに拘らず低コストで量産することが出
来る。また、軸線に傾斜した放射路18,19をシリン
ダ側に形成するにあたり、本発明では予めブッシュシリ
ンダに外側から孔明け加工を施し、これを弁ブロック9
にOリング24を介して埋設すればよいので、製作が容
易であり、油漏れなども起こらない。
ブッシュシリンダ10が各球面のバルブ12を中心に左
右対称的に配設された同一のユニット構造体4個によっ
て形成されていることにより、四方切換え弁のような複
雑な構造体であるに拘らず低コストで量産することが出
来る。また、軸線に傾斜した放射路18,19をシリン
ダ側に形成するにあたり、本発明では予めブッシュシリ
ンダに外側から孔明け加工を施し、これを弁ブロック9
にOリング24を介して埋設すればよいので、製作が容
易であり、油漏れなども起こらない。
【0025】本発明の請求項5記載の高圧切換え弁は、
弁体1がバルブに近付くに従い小径となる傾斜15を有
して形成されていることにより、軸線に対し斜めに形成
されている放射路19を通って供給される高圧油は弁体
1の同一方向の傾斜に沿うように流れ、弁体1に対する
動圧による衝撃力が緩和される。また、上記弁体1はバ
ルブに近付くに従い小径となることにより、バルブ12
の表面積が増加するため、求心的に上記バルブ12を指
向して供給される高圧油がバルブ12により多く衝突
し、バルブ12を軸線方向に後退させる力が働くから、
従来技術のように供給路を通る高圧油がピストン軸に対
して直角に衝突するため動圧が働き、流速抵抗によりピ
ストンがシリンダの内壁に押付けられ、Oリングの片側
のみが圧偏され、固着現象を生じ、作動が重くなった
り、油漏れを生ずるようなことがない。
弁体1がバルブに近付くに従い小径となる傾斜15を有
して形成されていることにより、軸線に対し斜めに形成
されている放射路19を通って供給される高圧油は弁体
1の同一方向の傾斜に沿うように流れ、弁体1に対する
動圧による衝撃力が緩和される。また、上記弁体1はバ
ルブに近付くに従い小径となることにより、バルブ12
の表面積が増加するため、求心的に上記バルブ12を指
向して供給される高圧油がバルブ12により多く衝突
し、バルブ12を軸線方向に後退させる力が働くから、
従来技術のように供給路を通る高圧油がピストン軸に対
して直角に衝突するため動圧が働き、流速抵抗によりピ
ストンがシリンダの内壁に押付けられ、Oリングの片側
のみが圧偏され、固着現象を生じ、作動が重くなった
り、油漏れを生ずるようなことがない。
【図1】本発明の一実施例による高圧切換え弁の側断面
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例による高圧切換え弁の要部の
拡大側断面図と切断面図である。
拡大側断面図と切断面図である。
【図3】本発明の一実施例による高圧切換え弁の応用例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例による高圧切換え弁の応用例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図5】従来例の断面図である。
1 弁体 2 コイルバネ 3 第一環状通路 4 第二環状通路(環状通路) 5 第三環状通路 6,7,8 外通路 9 弁ブロック 10 ブッシュシリンダ(シリンダ) 11 Oリング 12 バルブ 13,14 ピストン部 15 傾斜 16,17 バルブシート 18,19 放射路 20 連通路 21 作動体 22 ソレノイド機構 23 スペーサ 24 Oリング 30 大型シリンダ 31 駆動用ピストン 32 駆動用ピストン杆 33 逆止弁 34 左側開口部 35 右側開口部 36 駆動軸 A 第一弁体 B 第二弁体 Ca,Cb 配管 P ポンプ Pa,Pb 配管 T タンク Ta,Tb 配管
Claims (5)
- 【請求項1】 軸心方向に移動可能なスプールタイプの
弁体1をシリンダ10によって支承し、この弁体のバル
ブ12をコイルバネ2を用いてバルブシート16に押し
付けることにより通路を閉塞し、上記コイルバネ2に抗
する作動体21の操作によって通路を開放するようにし
た高圧切換え弁において、上記弁体1を包囲する高圧油
の環状通路4より求心的に上記バルブ12を指向するシ
リンダ10内の放射路19が軸線に対し斜めに形成され
ていることを特徴とする高圧切換え弁。 - 【請求項2】 バルブ12表面が球面に形成されている
請求項1記載の高圧切換え弁。 - 【請求項3】 左右2組同一軸線上に直列的に配設され
たスプールタイプの第一弁体Aと第二弁体B;これらの
弁体を囲むように配設された左右2組の高圧油の第一,
第二,第三環状通路3,4,5;この第一,第二,第三
環状通路3,4,5に通ずる外部との外通路6,7,8
を有する弁ブロック9;この弁ブロック9に内包され上
記第一弁体A,第二弁体Bをスライド可能に支承するブ
ッシュシリンダ10;を備え、上記第一弁体Aと第二弁
体Bは、それぞれ、球面のバルブ12の左右両側にピス
トン部13,14を対称的に一体に有し、上記各球面の
バルブ12の左右両側に対設されたバルブシート16,
17は上記ブッシュシリンダ10内に設けられ、上記ブ
ッシュシリンダ10に設けられ上記第一,第二環状通路
3,4より求心的に上記バルブ12を指向する放射路1
8,19は軸線に対し斜めに形成され、上記第三環状通
路5は上記球面のバルブ12の外周空間に連通し、上記
第一弁体Aと第二弁体Bの中間には上記バルブシート1
6を閉じ,バルブシート17を開くコイルバネ2が介装
され、上記第一弁体Aの左側と第二弁体Bの右側には上
記コイルバネ2の力に抗して上記バルブシート16を開
き,バルブシート17を閉じうる作動体21を備えたソ
レノイド機構22,22が設けられていることを特徴と
する高圧切換え弁。 - 【請求項4】 ブッシュシリンダ10が各球面のバルブ
12を中心に左右対称的に配設された同一のユニット構
造体4個によって形成されている請求項3記載の高圧切
換え弁。 - 【請求項5】 弁体がバルブ12に近付くに従い小径と
なる傾斜15を有して形成されている請求項1,2.3
又は4記載の高圧切換え弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35541197A JPH11182710A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 高圧切換え弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35541197A JPH11182710A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 高圧切換え弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182710A true JPH11182710A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18443791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35541197A Pending JPH11182710A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 高圧切換え弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11182710A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6619450B2 (en) | 2000-03-29 | 2003-09-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Transmission |
JP2008514832A (ja) * | 2004-09-24 | 2008-05-08 | サンドビク マイニング アンド コンストラクション オサケ ユキチュア | 岩石破壊方法 |
KR101727275B1 (ko) * | 2015-10-16 | 2017-04-14 | 대주콘트롤(주) | 고압 관로 밸브 급속 개폐를 위한 콘트롤러 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35541197A patent/JPH11182710A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6619450B2 (en) | 2000-03-29 | 2003-09-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Transmission |
JP2008514832A (ja) * | 2004-09-24 | 2008-05-08 | サンドビク マイニング アンド コンストラクション オサケ ユキチュア | 岩石破壊方法 |
KR101727275B1 (ko) * | 2015-10-16 | 2017-04-14 | 대주콘트롤(주) | 고압 관로 밸브 급속 개폐를 위한 콘트롤러 |
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