JPH11182625A - 振動吸収装置 - Google Patents
振動吸収装置Info
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- JPH11182625A JPH11182625A JP35395097A JP35395097A JPH11182625A JP H11182625 A JPH11182625 A JP H11182625A JP 35395097 A JP35395097 A JP 35395097A JP 35395097 A JP35395097 A JP 35395097A JP H11182625 A JPH11182625 A JP H11182625A
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- vibration
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 偏荷重ディスク等の高速再生を行った場合に
発生する水平方向の振動を低減し、かつ垂直方向の振動
吸収効果も十分に得られる振動吸収装置を提供する。 【解決手段】 架台1に取付けた中空部12を有する弾
性体よりなる吸振体2と、吸振体2の中空部12を貫通
する軸部5aを有しかつその一方が基台4に取付けられ
た規制部材5と、吸振体の内周面と係合し、かつ軸部5
aをガイドとして摺動可能に構成した摺動部材10とを
備え、規制部材5の他方は架台1と基台4の間隔を一定
に保つ係合部5cを有し、軸部5aの外径と摺動部材1
0の内径とのクリアランスを摺動可能な範囲で最小に設
定し、架台1と基台4の垂直方向の振動に対しては吸振
体2の弾性変形により振動を吸収し、その水平方向に対
しては摺動部材10が軸部5aに当接することにより相
対的な移動を規制する。
発生する水平方向の振動を低減し、かつ垂直方向の振動
吸収効果も十分に得られる振動吸収装置を提供する。 【解決手段】 架台1に取付けた中空部12を有する弾
性体よりなる吸振体2と、吸振体2の中空部12を貫通
する軸部5aを有しかつその一方が基台4に取付けられ
た規制部材5と、吸振体の内周面と係合し、かつ軸部5
aをガイドとして摺動可能に構成した摺動部材10とを
備え、規制部材5の他方は架台1と基台4の間隔を一定
に保つ係合部5cを有し、軸部5aの外径と摺動部材1
0の内径とのクリアランスを摺動可能な範囲で最小に設
定し、架台1と基台4の垂直方向の振動に対しては吸振
体2の弾性変形により振動を吸収し、その水平方向に対
しては摺動部材10が軸部5aに当接することにより相
対的な移動を規制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、コンパク
トディスクを再生または記録する光ディスク装置等の精
密機器において、光ピックアップ等の精密部品を搭載す
る架台および基台との間に設けて、架台および基台に発
生する振動を吸収するための振動吸収装置に関するもの
である。
トディスクを再生または記録する光ディスク装置等の精
密機器において、光ピックアップ等の精密部品を搭載す
る架台および基台との間に設けて、架台および基台に発
生する振動を吸収するための振動吸収装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンパクトディスクを再生また
は記録する光ディスク装置では、光ピックアップ等の精
密部品を搭載する架台およびこの架台を支持する基台の
微妙な振動が、音飛びの原因になるため、架台と基台と
の相互の振動の伝達を遮断もしくは軽減する必要があ
る。このため、架台と基台の支持部にゴム等の吸振体を
有する振動吸収装置が用いられている。この振動吸収装
置を用いたフローティング装置を、図4ないし図7に示
す。
は記録する光ディスク装置では、光ピックアップ等の精
密部品を搭載する架台およびこの架台を支持する基台の
微妙な振動が、音飛びの原因になるため、架台と基台と
の相互の振動の伝達を遮断もしくは軽減する必要があ
る。このため、架台と基台の支持部にゴム等の吸振体を
有する振動吸収装置が用いられている。この振動吸収装
置を用いたフローティング装置を、図4ないし図7に示
す。
【0003】図において、1は光ピックアップ3を搭載
した架台であり、その保持部(孔)1aに前記吸振体2
を取付け、保持している。4は基台であり、軸部5aを
有する規制部材5を取付け可能な取付け部4aを形成し
ており、規制部材5の軸部5aを、前記吸振体2の中空
部21を貫通させて取付け部4aに固定し、規制部材5
の鍔状の係合部5cが弾性変形部23に載置されてい
る。
した架台であり、その保持部(孔)1aに前記吸振体2
を取付け、保持している。4は基台であり、軸部5aを
有する規制部材5を取付け可能な取付け部4aを形成し
ており、規制部材5の軸部5aを、前記吸振体2の中空
部21を貫通させて取付け部4aに固定し、規制部材5
の鍔状の係合部5cが弾性変形部23に載置されてい
る。
【0004】また、吸振体2の外周において、基台4と
架台1の間にコイルバネ6を介在させ、吸振体2の弾性
とともにこのコイルバネ6の弾性により架台1を基台4
に対して所定の位置に保持する構成としている。
架台1の間にコイルバネ6を介在させ、吸振体2の弾性
とともにこのコイルバネ6の弾性により架台1を基台4
に対して所定の位置に保持する構成としている。
【0005】ところで、図5に示すように、前記吸振体
2は、規制部材5が貫通する中空部21と、前記保持部
1aに嵌合される環状溝を有する取付け部20と、拡径
して形成されて取付け部20の上下に配置した弾性変形
部23,24とを有している。また、取付け部20の内
周には、架台1が基台4に対して水平方向に大きく移動
した時に、軸部5aに当接して移動量を規制する移動規
制部25を形成している。
2は、規制部材5が貫通する中空部21と、前記保持部
1aに嵌合される環状溝を有する取付け部20と、拡径
して形成されて取付け部20の上下に配置した弾性変形
部23,24とを有している。また、取付け部20の内
周には、架台1が基台4に対して水平方向に大きく移動
した時に、軸部5aに当接して移動量を規制する移動規
制部25を形成している。
【0006】また、前記弾性変形部23の端部23aの
内径は軸部5aの外径よりも可なり大きくなるように形
成し、弾性変形部24の端部24a内周面が軸部5aに
摺接するよう形成している。
内径は軸部5aの外径よりも可なり大きくなるように形
成し、弾性変形部24の端部24a内周面が軸部5aに
摺接するよう形成している。
【0007】そして、軸部5aと端部24aとの上記嵌
合関係は、水平方向の振動を軽減しながらかつ垂直方向
へ移動可能に設定しており、振動により架台1と基台4
の間に相対的な動きが生じた場合、例えば架台1に発生
した基台4に対する垂直方向の振動については、吸振体
2の弾性変形部23,24及びコイルバネ6が弾性変形
することで、その振動を遮断もしくは軽減する。また、
基台4に対する水平方向の振動については、図7に示す
ように、弾性変形部24の取付け部20および端部24
aが変形することにより遮断もしくは軽減し、コンパク
トディスクの再生及び記録時の音飛びを排除もしくは軽
減するようにしている。
合関係は、水平方向の振動を軽減しながらかつ垂直方向
へ移動可能に設定しており、振動により架台1と基台4
の間に相対的な動きが生じた場合、例えば架台1に発生
した基台4に対する垂直方向の振動については、吸振体
2の弾性変形部23,24及びコイルバネ6が弾性変形
することで、その振動を遮断もしくは軽減する。また、
基台4に対する水平方向の振動については、図7に示す
ように、弾性変形部24の取付け部20および端部24
aが変形することにより遮断もしくは軽減し、コンパク
トディスクの再生及び記録時の音飛びを排除もしくは軽
減するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年コンパ
クトディスクの高速再生が望まれている。そして、ディ
スクを高速で回転させると、ディスク等の偏荷重の影響
で架台1が基台4に対して平行方向に通常速再生時より
も大きく振動する現象が生じる。
クトディスクの高速再生が望まれている。そして、ディ
スクを高速で回転させると、ディスク等の偏荷重の影響
で架台1が基台4に対して平行方向に通常速再生時より
も大きく振動する現象が生じる。
【0009】ところで、上記従来のフローティング装置
における振動吸収装置は、弾性変形部24の端部24a
の内径は、軸部5aの外径とほぼ同等に形成して接触し
ており、また、吸振体2はゴム等によって形成されて摩
擦係数が大きいので、ディスクを高速で回転させた状態
では、軸部5aと吸振体2の接触面の摺動負荷が大きく
なり、架台1の基台4に対する水平方向の移動を抑える
ことができず、振動の吸収が十分に行えなくなり、基台
4に対して架台1の相対的な位置が不安定になり、コン
パクトディスクの再生及び記録時の音飛びを排除もしく
は軽減することができなくなる。
における振動吸収装置は、弾性変形部24の端部24a
の内径は、軸部5aの外径とほぼ同等に形成して接触し
ており、また、吸振体2はゴム等によって形成されて摩
擦係数が大きいので、ディスクを高速で回転させた状態
では、軸部5aと吸振体2の接触面の摺動負荷が大きく
なり、架台1の基台4に対する水平方向の移動を抑える
ことができず、振動の吸収が十分に行えなくなり、基台
4に対して架台1の相対的な位置が不安定になり、コン
パクトディスクの再生及び記録時の音飛びを排除もしく
は軽減することができなくなる。
【0010】以上の点は、偏荷重の大きなコンパクトデ
ィスクを高速再生した場合に特に顕著で、図7に示すよ
うに、弾性変形部24の端部24aでは、水平方向の移
動を抑えきれず、移動規制部25が軸部5aに当接する
位置まで基台4に対して架台1が水平方向に移動してし
まい、コンパクトディスクの高速再生時に音飛び、異音
が発生してしまう。
ィスクを高速再生した場合に特に顕著で、図7に示すよ
うに、弾性変形部24の端部24aでは、水平方向の移
動を抑えきれず、移動規制部25が軸部5aに当接する
位置まで基台4に対して架台1が水平方向に移動してし
まい、コンパクトディスクの高速再生時に音飛び、異音
が発生してしまう。
【0011】そこで、本発明は、偏荷重の大きなコンパ
クトディスクを高速再生した場合であっても、架台ある
いは基台の水平方向の移動を最小に抑えて、音飛び、異
音の発生を防止し得る振動吸収装置の提供を目的とす
る。
クトディスクを高速再生した場合であっても、架台ある
いは基台の水平方向の移動を最小に抑えて、音飛び、異
音の発生を防止し得る振動吸収装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、対向面同士を対向させて互いに平行に配置され
た基台および架台のいずれか一方に、基台および架台に
発生する振動を吸収するための吸振体が設けられ、この
吸振体に、基台または架台のいずれか一方の対向面に嵌
合するとともにその対向面に沿った方向の振動を吸収す
るための弾性変形自在なくびれ部が設けられ、このくび
れ部の両側に、基台または架台をその両面側から挟み込
むように配置されるとともにその対向面に鉛直な方向の
振動を吸収するための弾性変形自在な拡大部が設けら
れ、前記吸振体に、端部が基台または架台のうちの他方
の対向面に嵌合されるとともに吸振用隙間を介して軸体
が挿通され、この軸体のくびれ部側の吸振用隙間に、く
びれ部の弾性変形を制限するスペーサが軸体の周面に対
して摺動自在に設けられ、スペーサの外周面に設けた被
係合部に係合する係合部が、くびれ部の内周面に設けら
れている。
手段は、対向面同士を対向させて互いに平行に配置され
た基台および架台のいずれか一方に、基台および架台に
発生する振動を吸収するための吸振体が設けられ、この
吸振体に、基台または架台のいずれか一方の対向面に嵌
合するとともにその対向面に沿った方向の振動を吸収す
るための弾性変形自在なくびれ部が設けられ、このくび
れ部の両側に、基台または架台をその両面側から挟み込
むように配置されるとともにその対向面に鉛直な方向の
振動を吸収するための弾性変形自在な拡大部が設けら
れ、前記吸振体に、端部が基台または架台のうちの他方
の対向面に嵌合されるとともに吸振用隙間を介して軸体
が挿通され、この軸体のくびれ部側の吸振用隙間に、く
びれ部の弾性変形を制限するスペーサが軸体の周面に対
して摺動自在に設けられ、スペーサの外周面に設けた被
係合部に係合する係合部が、くびれ部の内周面に設けら
れている。
【0013】そして、スペーサが、軸体に外嵌されると
ともにくびれ部に内嵌される環状に形成されるか、ある
いはスペーサが、軸体の軸心方向に対して放射状に配置
した複数個のスペーサ材から構成されている。
ともにくびれ部に内嵌される環状に形成されるか、ある
いはスペーサが、軸体の軸心方向に対して放射状に配置
した複数個のスペーサ材から構成されている。
【0014】上記構成によれば、高速再生時の基台と架
台の水平方向の振動を摺動部材により最小限に抑え、軸
体の軸心方向の振動は、吸振体が弾性変形することによ
り吸収される。
台の水平方向の振動を摺動部材により最小限に抑え、軸
体の軸心方向の振動は、吸振体が弾性変形することによ
り吸収される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
振動吸収装置を、図1の全体構成を示す断面図、図2の
要部断面図、および図3の作動図に基づいて説明する。
また、本発明の実施の形態に係る振動吸収装置は、例え
ば、図4で示した光ディスク装置のフローティング装置
に用いられるものである。
振動吸収装置を、図1の全体構成を示す断面図、図2の
要部断面図、および図3の作動図に基づいて説明する。
また、本発明の実施の形態に係る振動吸収装置は、例え
ば、図4で示した光ディスク装置のフローティング装置
に用いられるものである。
【0016】図1において吸振体2は、規制部材5を挿
通するための中空部(吸振用隙間)12を有し、架台1
に形成した保持孔1aに嵌合する取付け部(くびれ部)
11と、その上下に一体的に形成されて架台1をその両
面側から挟み込む一対の弾性変形部(拡大部)14,1
5とから構成され、各弾性変形部14,15の外周径
は、架台1に設けた保持孔1aの径より大きく形成され
ている。
通するための中空部(吸振用隙間)12を有し、架台1
に形成した保持孔1aに嵌合する取付け部(くびれ部)
11と、その上下に一体的に形成されて架台1をその両
面側から挟み込む一対の弾性変形部(拡大部)14,1
5とから構成され、各弾性変形部14,15の外周径
は、架台1に設けた保持孔1aの径より大きく形成され
ている。
【0017】また、吸振体2に規制部材5を挿通してお
り、この規制部材5は、一方(上側)の弾性変形部14
に載置される鍔状の係合部5cと、吸振体2に挿通する
軸部5aとから構成しており、軸部5aの先端に小径軸
部5bを形成し、この小径軸部5bが、架台1に対向面
同士を向かい合わせて平行に配置した基台4に形成した
取付け部4aに嵌合されている。
り、この規制部材5は、一方(上側)の弾性変形部14
に載置される鍔状の係合部5cと、吸振体2に挿通する
軸部5aとから構成しており、軸部5aの先端に小径軸
部5bを形成し、この小径軸部5bが、架台1に対向面
同士を向かい合わせて平行に配置した基台4に形成した
取付け部4aに嵌合されている。
【0018】また、一方の弾性変形部14の端部14a
の内径は、軸部5aの外径よりも可なり大きく形成さ
れ、他方の弾性変形部15の端部15aの内径は、軸部
5aの外径とほぼ等しく形成されている。
の内径は、軸部5aの外径よりも可なり大きく形成さ
れ、他方の弾性変形部15の端部15aの内径は、軸部
5aの外径とほぼ等しく形成されている。
【0019】吸振体2の取付け部11の内周面に、軸部
5aの軸心に対する放射方向で所定間隔置きに被係合突
起17が形成され、規制部材5の軸部5aと取付け部1
1の間の中空部12に、軸部5aを外嵌し取付け部11
に内嵌するよう環状の摺動部材(スペーサ)10が配置
され、この摺動部材10の外周面に、被係合突起17に
係合する係合溝16が形成され、摺動部材10は、規制
部材5の軸部5aをガイドとして最小のクリアランスd
を持ち、摺動部材10の内周面と軸部5aの外周面は滑
面とされ、摺動部材10は架台1の移動に伴って移動す
るものである。
5aの軸心に対する放射方向で所定間隔置きに被係合突
起17が形成され、規制部材5の軸部5aと取付け部1
1の間の中空部12に、軸部5aを外嵌し取付け部11
に内嵌するよう環状の摺動部材(スペーサ)10が配置
され、この摺動部材10の外周面に、被係合突起17に
係合する係合溝16が形成され、摺動部材10は、規制
部材5の軸部5aをガイドとして最小のクリアランスd
を持ち、摺動部材10の内周面と軸部5aの外周面は滑
面とされ、摺動部材10は架台1の移動に伴って移動す
るものである。
【0020】また、架台1と基台4の間に、架台1と基
台4とを互いに離反させる方向、すなわち、軸部5aの
軸心方向に離反させる方向に付勢するコイルバネ6が介
装され、前記規制部材5の係合部5cに、吸振体2の一
方の弾性変形部14の端部14aが当接し、架台1と基
台4の間に配置したコイルバネ6と架台1の重量がバラ
ンスすることにより、基台4と架台1の間隔を一定に保
っている。
台4とを互いに離反させる方向、すなわち、軸部5aの
軸心方向に離反させる方向に付勢するコイルバネ6が介
装され、前記規制部材5の係合部5cに、吸振体2の一
方の弾性変形部14の端部14aが当接し、架台1と基
台4の間に配置したコイルバネ6と架台1の重量がバラ
ンスすることにより、基台4と架台1の間隔を一定に保
っている。
【0021】以上のように構成された振動吸収装置にお
いて、以下その動作を説明する。まず、架台1あるいは
基台4に外部より微妙な振動が加わると、基台4と架台
1との間に相対的な動きが生じ、架台1の垂直方向の振
動に対しては吸振体2の弾性変形部14,15およびコ
イルバネ6が変形してその振動を吸収する。
いて、以下その動作を説明する。まず、架台1あるいは
基台4に外部より微妙な振動が加わると、基台4と架台
1との間に相対的な動きが生じ、架台1の垂直方向の振
動に対しては吸振体2の弾性変形部14,15およびコ
イルバネ6が変形してその振動を吸収する。
【0022】ところで、規制部材5の軸部5aは、架台
1の振動に伴って微量の動きを生じるため、軸部5aと
摺動部材10とが擦れ合う。しかし、摺動部材10の内
周面と軸部5aの外周面は滑面であるので、発生する摩
擦力は極少であり、また、軸部5aと摺動部材10との
クリアランスdを垂直方向に摺動可能な範囲内で最小に
設定し、摺動部材10と取付け部11とは、被係合突起
17および係合溝16によって係合しているので、基台
4と架台1との間の水平方向の移動量(対向面に沿った
方向の振動量)は最小限に規制される。
1の振動に伴って微量の動きを生じるため、軸部5aと
摺動部材10とが擦れ合う。しかし、摺動部材10の内
周面と軸部5aの外周面は滑面であるので、発生する摩
擦力は極少であり、また、軸部5aと摺動部材10との
クリアランスdを垂直方向に摺動可能な範囲内で最小に
設定し、摺動部材10と取付け部11とは、被係合突起
17および係合溝16によって係合しているので、基台
4と架台1との間の水平方向の移動量(対向面に沿った
方向の振動量)は最小限に規制される。
【0023】次に、偏荷重ディスク等を高速再生するこ
とにより、基台4に対し架台1が水平方向に振動したと
きの働きについて、図3に基づいて説明する。架台1が
基台4に対して水平方向に振動した場合、架台1は基台
4に対して相対的に水平方向に移動する。しかし、軸部
5aに最小のクリアランスdを置いて摺動部材10を、
軸部5aと取付け部11の間の中空部12に摺動自在に
設けてあるので、架台1が水平方向に振動したときであ
っても、摺動部材10の移動量は、軸部5aと摺動部材
10とのクリアランスdとなり、従って、ディスクの高
速再生時の架台1の水平方向の移動が最小限に抑えられ
る。
とにより、基台4に対し架台1が水平方向に振動したと
きの働きについて、図3に基づいて説明する。架台1が
基台4に対して水平方向に振動した場合、架台1は基台
4に対して相対的に水平方向に移動する。しかし、軸部
5aに最小のクリアランスdを置いて摺動部材10を、
軸部5aと取付け部11の間の中空部12に摺動自在に
設けてあるので、架台1が水平方向に振動したときであ
っても、摺動部材10の移動量は、軸部5aと摺動部材
10とのクリアランスdとなり、従って、ディスクの高
速再生時の架台1の水平方向の移動が最小限に抑えられ
る。
【0024】さらに、摺動部材10と軸部5aとは滑面
を介して接触する構成としてあるので、軸部5aに摺動
部材10が当接した状態でも摺動部材10は軸部5aの
軸心方向に自在に摺動でき、従って、架台1の垂直方向
の振動が軸部5aに伝わらず、垂直方向の振動に対して
もその振動を、遮断もしくは低減することが可能であ
る。
を介して接触する構成としてあるので、軸部5aに摺動
部材10が当接した状態でも摺動部材10は軸部5aの
軸心方向に自在に摺動でき、従って、架台1の垂直方向
の振動が軸部5aに伝わらず、垂直方向の振動に対して
もその振動を、遮断もしくは低減することが可能であ
る。
【0025】以上のように、本発明の実施の形態によれ
ば、軸部5aの軸心方向に対する振動(移動)に対して
は、吸振体2の弾性変形部14,15の弾性変形により
吸振され、また、摺動部材10を、軸部5aに最小のク
リアランスdを置いて軸部5aと取付け部11の間の中
空部12に摺動自在に設けてあるので、架台1が対向面
に沿った水平方向に振動したときであっても、摺動部材
10の移動量は、軸部5aと摺動部材10とのクリアラ
ンスdとしかならず、ディスクの高速再生時の架台1の
対向面に沿った水平方向の移動を最小限に抑えることが
できる。
ば、軸部5aの軸心方向に対する振動(移動)に対して
は、吸振体2の弾性変形部14,15の弾性変形により
吸振され、また、摺動部材10を、軸部5aに最小のク
リアランスdを置いて軸部5aと取付け部11の間の中
空部12に摺動自在に設けてあるので、架台1が対向面
に沿った水平方向に振動したときであっても、摺動部材
10の移動量は、軸部5aと摺動部材10とのクリアラ
ンスdとしかならず、ディスクの高速再生時の架台1の
対向面に沿った水平方向の移動を最小限に抑えることが
できる。
【0026】そして、摺動部材10および軸部5aに摩
擦係数の低い材質を用いることにより、軸部5aと摺動
部材10が相対的に移動するときに、軸部5aと摺動部
材10の接触面に発生する摩擦抵抗を最小限に抑えられ
るので、架台1の垂直方向の振動に対してもその振動
を、遮断もしくは低減することが可能で、コンパクトデ
ィスクの記録時および高速再生時の音飛びを排除もしく
は著しく軽減することができる。
擦係数の低い材質を用いることにより、軸部5aと摺動
部材10が相対的に移動するときに、軸部5aと摺動部
材10の接触面に発生する摩擦抵抗を最小限に抑えられ
るので、架台1の垂直方向の振動に対してもその振動
を、遮断もしくは低減することが可能で、コンパクトデ
ィスクの記録時および高速再生時の音飛びを排除もしく
は著しく軽減することができる。
【0027】さらに、被係合突起17を取付け部11の
周面一周において複数分割することにより良好な組立性
が得られるものである。なお、上記実施の形態では、摺
動部材10は環状に形成したがこれに限定されるもので
はなく、軸部5aの軸心に対して放射状に配置した複数
個のスペーサ材(図示せず)から構成してもよく、この
場合も環状に形成したのと同様の作用効果を奏し得る。
周面一周において複数分割することにより良好な組立性
が得られるものである。なお、上記実施の形態では、摺
動部材10は環状に形成したがこれに限定されるもので
はなく、軸部5aの軸心に対して放射状に配置した複数
個のスペーサ材(図示せず)から構成してもよく、この
場合も環状に形成したのと同様の作用効果を奏し得る。
【0028】また、上記実施の形態では、吸振体2を架
台1に取付け、規制部材5の軸部5bを、基台4の取付
け部4aに取付けた場合を示したが、これに限定される
ものではなく、吸振体2を基台4に取付け、規制部材を
架台に取付けても同様の効果を奏することができる。
台1に取付け、規制部材5の軸部5bを、基台4の取付
け部4aに取付けた場合を示したが、これに限定される
ものではなく、吸振体2を基台4に取付け、規制部材を
架台に取付けても同様の効果を奏することができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、基台または架台のいずれか一方に、基台および架台
に発生する振動を吸収するための吸振体を設け、この吸
振体に、基台または架台のいずれか一方に対向面に沿っ
た方向の振動を吸収するための弾性変形自在なくびれ部
を設け、このくびれ部の両側に、基台または架台をその
両面側から挟み込むように、対向面に鉛直な方向の振動
を吸収するための弾性変形自在な拡大部を設け、吸振体
に、端部が基台または架台のうちの他方の対向面に嵌合
されるとともに吸振用隙間を介して軸体を挿通し、この
軸体のくびれ部側の吸振用隙間に、くびれ部の弾性変形
を制限するスペーサを軸体に対して摺動自在に設けたの
で、基台と架台の、軸体の軸心方向に沿った振動につい
ては、吸振体が弾性変形することおよび軸体をガイドと
してスペーサが抵抗なく摺動することにより吸収でき、
架台および基台の対向面に沿った方向の振動について
は、スペーサが軸体に接触することで吸収でき、コンパ
クトディスクの記録時および高速再生時の音飛びを、排
除もしくは著しく軽減することができる。
は、基台または架台のいずれか一方に、基台および架台
に発生する振動を吸収するための吸振体を設け、この吸
振体に、基台または架台のいずれか一方に対向面に沿っ
た方向の振動を吸収するための弾性変形自在なくびれ部
を設け、このくびれ部の両側に、基台または架台をその
両面側から挟み込むように、対向面に鉛直な方向の振動
を吸収するための弾性変形自在な拡大部を設け、吸振体
に、端部が基台または架台のうちの他方の対向面に嵌合
されるとともに吸振用隙間を介して軸体を挿通し、この
軸体のくびれ部側の吸振用隙間に、くびれ部の弾性変形
を制限するスペーサを軸体に対して摺動自在に設けたの
で、基台と架台の、軸体の軸心方向に沿った振動につい
ては、吸振体が弾性変形することおよび軸体をガイドと
してスペーサが抵抗なく摺動することにより吸収でき、
架台および基台の対向面に沿った方向の振動について
は、スペーサが軸体に接触することで吸収でき、コンパ
クトディスクの記録時および高速再生時の音飛びを、排
除もしくは著しく軽減することができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す振動吸収装置の全体
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】同じく要部断面図である。
【図3】同じく作動状態を示す断面図である。
【図4】フローティング装置の分解斜視図である。
【図5】従来の振動吸収装置の全体構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】同じく要部断面図である。
【図7】同じく作動状態を示す断面図である。
2 吸振体 4 基台 4a 取付け部 5 規制部材 5a 軸部 5c 係合部 6 コイルバネ 10 摺動部材 11 取付け部 12 中空部 14 弾性変形部 15 弾性変形部 16 係合溝 17 被係合突起 2 吸振体 4 基台 4a 取付け部 5 規制部材 5a 軸部 5c 係合部 6 コイルバネ 10 摺動部材 11 取付け部 12 中空部 14 弾性変形部 15 弾性変形部 16 係合溝 17 被係合突起
Claims (4)
- 【請求項1】 対向面同士を対向させて互いに平行に配
置された基台および架台のいずれか一方に、基台および
架台に発生する振動を吸収するための吸振体が設けら
れ、この吸振体に、基台または架台のいずれか一方の対
向面に嵌合するとともにその対向面に沿った方向の振動
を吸収するための弾性変形自在なくびれ部が設けられ、
このくびれ部の両側に、基台または架台をその両面側か
ら挟み込むように配置されるとともにその対向面に鉛直
な方向の振動を吸収するための弾性変形自在な拡大部が
設けられ、前記吸振体に、端部が基台または架台のうち
の他方の対向面に嵌合されるとともに吸振用隙間を介し
て軸体が挿通され、この軸体のくびれ部側の吸振用隙間
に、くびれ部の弾性変形を制限するスペーサが軸体の周
面に対して摺動自在に設けられたことを特徴とする振動
吸収装置。 - 【請求項2】 スペーサの外周面に設けた被係合部に係
合する係合部が、くびれ部の内周面に設けられたことを
特徴とする請求項1記載の振動吸収装置。 - 【請求項3】 スペーサが、軸体に外嵌されるとともに
くびれ部に内嵌される環状に形成されたことを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の振動吸収装置。 - 【請求項4】 スペーサが、軸体の軸心方向に対して放
射状に配置した複数個のスペーサ材から構成されたこと
を特徴とする請求項1または請求項2記載の振動吸収装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35395097A JPH11182625A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 振動吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35395097A JPH11182625A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 振動吸収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182625A true JPH11182625A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18434311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35395097A Pending JPH11182625A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 振動吸収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11182625A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008106927A (ja) * | 2006-04-28 | 2008-05-08 | Hitachi Ltd | 防振装置 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35395097A patent/JPH11182625A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008106927A (ja) * | 2006-04-28 | 2008-05-08 | Hitachi Ltd | 防振装置 |
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