JPH11181022A - 含フルオロエチレン樹脂の製造方法 - Google Patents
含フルオロエチレン樹脂の製造方法Info
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- JPH11181022A JPH11181022A JP35337397A JP35337397A JPH11181022A JP H11181022 A JPH11181022 A JP H11181022A JP 35337397 A JP35337397 A JP 35337397A JP 35337397 A JP35337397 A JP 35337397A JP H11181022 A JPH11181022 A JP H11181022A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/18—Introducing halogen atoms or halogen-containing groups
- C08F8/20—Halogenation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ハイドロオキシ基を有するエチレン樹脂中のハ
イドロオキシ基を弗素置換し工業的に含フルオロエチレ
ン樹脂を製造する方法の提供。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1〜R4は、アルキル基又はアリール基を示
し、互いに同一でも、異なっていてもよい。又、R1と
R3は結合して5員環又は6員環を構成していてもよ
く、R1とR2又はR3とR4が結合して1個又は2個のヘ
テロ環を構成してもよい)で表される化合物を弗素化試
剤として用いて、含ハイドロオキシエチレン樹脂中のハ
イドロオキシ基を直接弗素化することにより含フルオロ
エチレン樹脂を製造する。
イドロオキシ基を弗素置換し工業的に含フルオロエチレ
ン樹脂を製造する方法の提供。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1〜R4は、アルキル基又はアリール基を示
し、互いに同一でも、異なっていてもよい。又、R1と
R3は結合して5員環又は6員環を構成していてもよ
く、R1とR2又はR3とR4が結合して1個又は2個のヘ
テロ環を構成してもよい)で表される化合物を弗素化試
剤として用いて、含ハイドロオキシエチレン樹脂中のハ
イドロオキシ基を直接弗素化することにより含フルオロ
エチレン樹脂を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フルオロエチレ
ン樹脂の製造方法に関する。更に詳しくは、繰り返し単
位中にハイドロオキシ基を有する樹脂中のハイドロオキ
シ基を弗素化試剤を用いて直接弗素置換し、繰り返し単
位中に弗素原子を有する含フルオロエチレン樹脂を製造
する方法に関する。
ン樹脂の製造方法に関する。更に詳しくは、繰り返し単
位中にハイドロオキシ基を有する樹脂中のハイドロオキ
シ基を弗素化試剤を用いて直接弗素置換し、繰り返し単
位中に弗素原子を有する含フルオロエチレン樹脂を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ポリ
ビニルフルオライドを代表とするフルオロエチレン骨格
を有するポリマーは、耐候性、耐薬品性、耐腐食性、難
燃性、耐熱性、電気絶縁性、摺動牲、機械的強度等に優
れるプラスチックである。特にポリビニルフルオライド
は、屋外暴露テストによりその耐太陽光線、耐水性等の
耐候性が実証されており、耐薬品性や自己消火性の性質
ともあいまって建築資材や配管資材等の表面保護材とし
て着実に需要が伸びている。そのポリビニルフルオライ
ドの一般的な製造方法は、開始剤として、過酸化物系、
アゾ系、光或いはガンマー線等を用い、ビニルフルオラ
イドを重合させて製造する。重合方法は溶液、塊状、懸
濁および乳化重合等を採れ、ポリビニルフルオライドが
一般的な有機溶媒に不溶である為、重合は不均一系で進
む。溶媒としては、水系媒体を用いることが多い。この
様な製造方法としては、特開昭48−104985号公
報、特公昭49−043386号公報、特公昭49−0
27108公報、FR−1445328号明細書等が知
られている。
ビニルフルオライドを代表とするフルオロエチレン骨格
を有するポリマーは、耐候性、耐薬品性、耐腐食性、難
燃性、耐熱性、電気絶縁性、摺動牲、機械的強度等に優
れるプラスチックである。特にポリビニルフルオライド
は、屋外暴露テストによりその耐太陽光線、耐水性等の
耐候性が実証されており、耐薬品性や自己消火性の性質
ともあいまって建築資材や配管資材等の表面保護材とし
て着実に需要が伸びている。そのポリビニルフルオライ
ドの一般的な製造方法は、開始剤として、過酸化物系、
アゾ系、光或いはガンマー線等を用い、ビニルフルオラ
イドを重合させて製造する。重合方法は溶液、塊状、懸
濁および乳化重合等を採れ、ポリビニルフルオライドが
一般的な有機溶媒に不溶である為、重合は不均一系で進
む。溶媒としては、水系媒体を用いることが多い。この
様な製造方法としては、特開昭48−104985号公
報、特公昭49−043386号公報、特公昭49−0
27108公報、FR−1445328号明細書等が知
られている。
【0003】この一般的なポリビニルフルオライドの製
造方法は、原料モノマーとしてのビニルフルオライドが
可燃性ガスであり、毒性は少ないが爆発性が高い為に注
意を要する。又、そのビニルフルオライドの合成には弗
化水素を用いる為に取り扱いには細心の注意が必要であ
る。更に、ビニルフルオライドの重合に際しては、ビニ
ルフルオライドの沸点が−72.2℃と低く、40〜1
00℃、3〜60Mpaという高圧下で反応させる為、
重合には耐圧の反応装置を必要とし、大掛かりなものと
なっている。これらを解決する方法として、ポリマー中
の置換基を直接弗素化する方法が考えられる。特にその
置換基としてはハイドロオキシ基が有用である。弗素化
合物を製造する為に、従来、反応で使用される弗素化試
剤には、弗素ガス、弗化水素、四弗化硫黄ガス等があ
る。これら従来の弗素化試剤は、毒性、腐食性、反応時
における爆発危険性等の為に取り扱いが難しいこと、特
殊な装置や技術が必要であること、又、反応において必
要とする弗素結合の選択牲が良くないこと、経済的でな
い等の問題があり、これらの問題を解決すべく近年各種
の弗素化試剤が開発されつつある。
造方法は、原料モノマーとしてのビニルフルオライドが
可燃性ガスであり、毒性は少ないが爆発性が高い為に注
意を要する。又、そのビニルフルオライドの合成には弗
化水素を用いる為に取り扱いには細心の注意が必要であ
る。更に、ビニルフルオライドの重合に際しては、ビニ
ルフルオライドの沸点が−72.2℃と低く、40〜1
00℃、3〜60Mpaという高圧下で反応させる為、
重合には耐圧の反応装置を必要とし、大掛かりなものと
なっている。これらを解決する方法として、ポリマー中
の置換基を直接弗素化する方法が考えられる。特にその
置換基としてはハイドロオキシ基が有用である。弗素化
合物を製造する為に、従来、反応で使用される弗素化試
剤には、弗素ガス、弗化水素、四弗化硫黄ガス等があ
る。これら従来の弗素化試剤は、毒性、腐食性、反応時
における爆発危険性等の為に取り扱いが難しいこと、特
殊な装置や技術が必要であること、又、反応において必
要とする弗素結合の選択牲が良くないこと、経済的でな
い等の問題があり、これらの問題を解決すべく近年各種
の弗素化試剤が開発されつつある。
【0004】ハイドロオキシ基の弗素基への直接的な変
換反応に有効な弗素化試剤としては、四弗素硫黄(SF
4 )又はジエチルアミノサルファートリフルオリド(D
AST)が代表的であるが、SF4 は毒性も高く、その
取扱い難さが問題となっている。一方、DASTはハイ
ドロオキシ基のみならず、ケトン類、カルボン酸類等、
酸素含有化合物を温和な条件下で効率良く弗素置換する
有用な弗素化試剤として知られている(USP3976
691)。しかしながら、DASTの製造方法は−78
℃から−60℃という低温で、危険性の高いSF4 とジ
エチルアミノトリメチルシランを反応させて製造されて
おり、特殊な製造設備が必要である。又、安全性におい
ては、DASTの製造と使用において爆発があったとい
う報告がある(J.Fluorine Chem.,4
2,137(1989))。このように、ハイドロオキ
シ基の弗素化試剤としては、その製造方法、反応の選択
性および収率、経済性などからみて、いまだ工業的に使
用可能な弗素化試剤の開発は十分になされているとは言
い難い。
換反応に有効な弗素化試剤としては、四弗素硫黄(SF
4 )又はジエチルアミノサルファートリフルオリド(D
AST)が代表的であるが、SF4 は毒性も高く、その
取扱い難さが問題となっている。一方、DASTはハイ
ドロオキシ基のみならず、ケトン類、カルボン酸類等、
酸素含有化合物を温和な条件下で効率良く弗素置換する
有用な弗素化試剤として知られている(USP3976
691)。しかしながら、DASTの製造方法は−78
℃から−60℃という低温で、危険性の高いSF4 とジ
エチルアミノトリメチルシランを反応させて製造されて
おり、特殊な製造設備が必要である。又、安全性におい
ては、DASTの製造と使用において爆発があったとい
う報告がある(J.Fluorine Chem.,4
2,137(1989))。このように、ハイドロオキ
シ基の弗素化試剤としては、その製造方法、反応の選択
性および収率、経済性などからみて、いまだ工業的に使
用可能な弗素化試剤の開発は十分になされているとは言
い難い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
課題を解決するために鋭意検討を行った結果、一般式
(2)
課題を解決するために鋭意検討を行った結果、一般式
(2)
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は炭素原子数1〜6の
アルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、異
なっていてもよい。又、R1 とR2 は結合して5員環又
は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR3 と
R4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成してもよ
い)で表される化合物、例えば、ビス−ジアルキルアミ
ノ−ジフルオロメタン類が、ハイドロオキシ基の新規弗
素化試剤として優れていること、及びその製造から弗素
化反応における使用までが何ら特殊な装置や技術を必要
とすることなく、極めて安全且つ容易に行えること、更
には弗素化反応後には元々の原料であるテトラアルキル
ウレア等として回収して、再度弗素化試剤として再生利
用できる為に経済的であること等を見出して本発明を完
成させるに至った。
アルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、異
なっていてもよい。又、R1 とR2 は結合して5員環又
は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR3 と
R4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成してもよ
い)で表される化合物、例えば、ビス−ジアルキルアミ
ノ−ジフルオロメタン類が、ハイドロオキシ基の新規弗
素化試剤として優れていること、及びその製造から弗素
化反応における使用までが何ら特殊な装置や技術を必要
とすることなく、極めて安全且つ容易に行えること、更
には弗素化反応後には元々の原料であるテトラアルキル
ウレア等として回収して、再度弗素化試剤として再生利
用できる為に経済的であること等を見出して本発明を完
成させるに至った。
【0006】即ち、本発明は一般式(1)
【化5】 (式中、nは1以上の整数である)で表される繰り返し
単位を有する樹脂中のハイドロオキシ基を、一般式
(2)
単位を有する樹脂中のハイドロオキシ基を、一般式
(2)
【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、炭素原子数1〜6
のアルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、
異なっていてもよい。又、R1 とR3 は結合して5員環
又は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR3
とR4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成しても
よい)で表される化合物を弗素化試剤として用い、弗素
原子に置換することを特徴とする含フルオロエチレン樹
脂の製造方法である。
のアルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、
異なっていてもよい。又、R1 とR3 は結合して5員環
又は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR3
とR4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成しても
よい)で表される化合物を弗素化試剤として用い、弗素
原子に置換することを特徴とする含フルオロエチレン樹
脂の製造方法である。
【0007】又、特に、樹脂中のハイドロオキシ基を弗
素置換する弗素化試剤が、式(3)
素置換する弗素化試剤が、式(3)
【化7】 で表される2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチル−イ
ミダゾリジンであることを特徴とする含フルオロエチレ
ン樹脂の製造方法である。
ミダゾリジンであることを特徴とする含フルオロエチレ
ン樹脂の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では一般式(2)で表され
る化合物を弗素化試剤として用いる。一般式(2)中、
R1 〜R4 は、炭素原子数1〜6のアルキル基又はアリ
ール基である。例えば、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、フェニル基等であり、R1 〜R 4
は、互いに同一でも異なっていてもよい。又、R1とR3
が結合して5員環又は6員環のヘテロ環を構成してもよ
く、又、R1 とR2 又はR3 とR4 が結合して炭素原子
数3〜5の1個又は2個のヘテロ環を構成してもよい。
すなわち、本発明において、一般式(1)において異な
る窒素原子に置換したアルキル基が結合して環を形成し
てもよく、又同一の窒素原子に置換したアルキル基が結
合して、1個又は2個の環を形成してもよい。
る化合物を弗素化試剤として用いる。一般式(2)中、
R1 〜R4 は、炭素原子数1〜6のアルキル基又はアリ
ール基である。例えば、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、フェニル基等であり、R1 〜R 4
は、互いに同一でも異なっていてもよい。又、R1とR3
が結合して5員環又は6員環のヘテロ環を構成してもよ
く、又、R1 とR2 又はR3 とR4 が結合して炭素原子
数3〜5の1個又は2個のヘテロ環を構成してもよい。
すなわち、本発明において、一般式(1)において異な
る窒素原子に置換したアルキル基が結合して環を形成し
てもよく、又同一の窒素原子に置換したアルキル基が結
合して、1個又は2個の環を形成してもよい。
【0009】一般式(2)で表される化合物は、具体例
として、ビス−ジメチルアミノ−ジフルオロメタン、ビ
ス−ジエチルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジプロ
ピルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−i−プロピ
ルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−n−ブチルア
ミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−i−ブチルアミノ
−ジフルオロメタン、ビス−ジ−t −ブチルアミノ−ジ
フルオロメタン、ビス−ジ−n−ペンチルアミノ−ジフ
ルオロメタン、ビス−ジ−n−ヘキシルアミノ−ジフル
オロメタン、N,N−ジメチルアミノ−N’−メチル−
N’−フェニルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ピベ
リジノ−ジフルオロメタン等のビス−ジアルキルアミノ
−ジフルオロメタンや、2,2−ジフルオロ−1,3−
ジメチル−イミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1−
エチル−3−メチル−イミダゾリジン、2,2−ジフル
オロ−1,3−ジエチル−イミダゾリジン、2,2−ジ
フルオロ−1,3−ジ−n−プロピル−イミダゾリジ
ン、2,2−ジフルオロ−1,3−ジ−i−プロピル−
イミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1,3−ジ−n
−ブチル−イミダゾリジン等を挙げることができるが、
本発明はこれらの例示化合物に制限されるものではな
い。
として、ビス−ジメチルアミノ−ジフルオロメタン、ビ
ス−ジエチルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジプロ
ピルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−i−プロピ
ルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−n−ブチルア
ミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−i−ブチルアミノ
−ジフルオロメタン、ビス−ジ−t −ブチルアミノ−ジ
フルオロメタン、ビス−ジ−n−ペンチルアミノ−ジフ
ルオロメタン、ビス−ジ−n−ヘキシルアミノ−ジフル
オロメタン、N,N−ジメチルアミノ−N’−メチル−
N’−フェニルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ピベ
リジノ−ジフルオロメタン等のビス−ジアルキルアミノ
−ジフルオロメタンや、2,2−ジフルオロ−1,3−
ジメチル−イミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1−
エチル−3−メチル−イミダゾリジン、2,2−ジフル
オロ−1,3−ジエチル−イミダゾリジン、2,2−ジ
フルオロ−1,3−ジ−n−プロピル−イミダゾリジ
ン、2,2−ジフルオロ−1,3−ジ−i−プロピル−
イミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1,3−ジ−n
−ブチル−イミダゾリジン等を挙げることができるが、
本発明はこれらの例示化合物に制限されるものではな
い。
【0010】これらの化合物の製造は、一般式(4)
【化8】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は炭素原子数1〜6の
アルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、異
なっていてもよい。又、R1 とR3 は結合して5員環又
は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR3 と
R4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成してもよ
い)で表されるクロロホルムアミジニウム−クロリドと
弗素のアルカリ金属塩、例えば、弗化セシウム、弗化ル
ビジウム、弗化カリウム、弗化ナトリウム等、好ましく
は経済的、反応効率的にも有利な弗素化反応用のスプレ
ードライ弗化カリウムを無反応性の溶媒、例えば、アセ
トニトリルや1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
等の溶媒中でハロゲン交換反応を行なわせることによっ
て、安全に且つ容易に得ることができる。
アルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、異
なっていてもよい。又、R1 とR3 は結合して5員環又
は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR3 と
R4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成してもよ
い)で表されるクロロホルムアミジニウム−クロリドと
弗素のアルカリ金属塩、例えば、弗化セシウム、弗化ル
ビジウム、弗化カリウム、弗化ナトリウム等、好ましく
は経済的、反応効率的にも有利な弗素化反応用のスプレ
ードライ弗化カリウムを無反応性の溶媒、例えば、アセ
トニトリルや1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
等の溶媒中でハロゲン交換反応を行なわせることによっ
て、安全に且つ容易に得ることができる。
【0011】一般式(2)で表される化合物を製造する
原料として用いられる一般式(4)で表されクロロホル
ムアミジニウム−クロリドは、テトラアルキル尿素、テ
トラアルキルチオ尿素、1,3−ジアルキルイミダゾリ
ジノン、1,3−ジアルキルイミダゾリジン−2−チオ
ン等をホスゲン、塩化チオニル等の塩素化剤で塩素化す
ることによって製造することができる。例えば、2−ク
ロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム−クロリドの
製造は、特開昭59−25375号公報に記載されてい
る方法で容易に製造することができる。
原料として用いられる一般式(4)で表されクロロホル
ムアミジニウム−クロリドは、テトラアルキル尿素、テ
トラアルキルチオ尿素、1,3−ジアルキルイミダゾリ
ジノン、1,3−ジアルキルイミダゾリジン−2−チオ
ン等をホスゲン、塩化チオニル等の塩素化剤で塩素化す
ることによって製造することができる。例えば、2−ク
ロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム−クロリドの
製造は、特開昭59−25375号公報に記載されてい
る方法で容易に製造することができる。
【0012】本発明の一般式(2)で表される化合物の
製造において、ハロゲン交換反応で使用する弗素のアル
カリ金属塩の使用量は一般式(4)で表される化合物に
対して2倍モル以上、好ましくは2〜5倍モルである。
2倍モル未満では未交換のクロリドが残存し不十分であ
り、5倍モルを超えて用いても反応成績は大きく向上し
ない。反応溶媒は、一般式(4)で表されるクロロホル
ムアミジニウム−クロリドおよび生成物である一般式
(2)で表される化合物と反応しない溶媒であれば特に
制限はない。好ましくはアセトニトリル、ジメチルホル
ムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
ジクロロメタン、エチレンジクロリド等である。溶媒量
は特に限定されるものではないが、反応効率および操作
牲から、好ましくは反応基質に対して1から10重量倍
である。反応温度は特に制限はないが、反応速度と生成
物の安定性の面から−20〜150℃、好ましくは0〜
100℃の範囲である。
製造において、ハロゲン交換反応で使用する弗素のアル
カリ金属塩の使用量は一般式(4)で表される化合物に
対して2倍モル以上、好ましくは2〜5倍モルである。
2倍モル未満では未交換のクロリドが残存し不十分であ
り、5倍モルを超えて用いても反応成績は大きく向上し
ない。反応溶媒は、一般式(4)で表されるクロロホル
ムアミジニウム−クロリドおよび生成物である一般式
(2)で表される化合物と反応しない溶媒であれば特に
制限はない。好ましくはアセトニトリル、ジメチルホル
ムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
ジクロロメタン、エチレンジクロリド等である。溶媒量
は特に限定されるものではないが、反応効率および操作
牲から、好ましくは反応基質に対して1から10重量倍
である。反応温度は特に制限はないが、反応速度と生成
物の安定性の面から−20〜150℃、好ましくは0〜
100℃の範囲である。
【0013】ハロゲン交換反応は四級アルキルアンモニ
ウム塩や四級アルキルホスホニウム塩等の相関移動触媒
を共存させて行なうことも可能である。得られた一般式
(2)で表される化合物はハロゲン交換反応液のまま次
の弗素化反応に使用することもできるし、又、無機塩を
濾別した後、次の弗素化反応に使用することもできる
し、或いは無機塩を濾別した後、蒸留によって単離して
使用することもできる。
ウム塩や四級アルキルホスホニウム塩等の相関移動触媒
を共存させて行なうことも可能である。得られた一般式
(2)で表される化合物はハロゲン交換反応液のまま次
の弗素化反応に使用することもできるし、又、無機塩を
濾別した後、次の弗素化反応に使用することもできる
し、或いは無機塩を濾別した後、蒸留によって単離して
使用することもできる。
【0014】一般式(2)で表される化合物を用いて弗
素化される一般式(1)で表される繰り返し単位を有す
る樹脂とは、一般式(1)で表される繰り返し単位を重
量分率で0%を超え100%以内の任意の割合の値で含
有する樹脂を示し、例えば、ポリビニル酢酸をけん化し
て合成されるポリビニルアルコ−ルやエチレン−ビニル
アルコールコポリマー等が挙げられる。
素化される一般式(1)で表される繰り返し単位を有す
る樹脂とは、一般式(1)で表される繰り返し単位を重
量分率で0%を超え100%以内の任意の割合の値で含
有する樹脂を示し、例えば、ポリビニル酢酸をけん化し
て合成されるポリビニルアルコ−ルやエチレン−ビニル
アルコールコポリマー等が挙げられる。
【0015】一般式(2)で表される化合物を用いて一
般式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂中のハ
イドロオキシ基の弗素化反応を行う場合、一般式(2)
で表される化合物の使用量は、ハイドロオキシ基に対し
て1 当量以上あればよい。但し、反応効率を考えると1
〜10当量が望ましい。1当量未満では未反応のハイド
ロオキシ基が残存し不十分である。弗素化反応に用いる
反応溶媒は、一般式(2)で表される化合物および一般
式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂、および
反応生成物である含フルオロエチレン樹脂と反応しない
溶媒であれば特に制限はないが、好ましくは、アセトニ
トリル、ジクロロメタン、クロロホルム、エチレンジク
ロリド、Glyme,Diglyme.N−メチルピロ
リジノン、ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等である。
般式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂中のハ
イドロオキシ基の弗素化反応を行う場合、一般式(2)
で表される化合物の使用量は、ハイドロオキシ基に対し
て1 当量以上あればよい。但し、反応効率を考えると1
〜10当量が望ましい。1当量未満では未反応のハイド
ロオキシ基が残存し不十分である。弗素化反応に用いる
反応溶媒は、一般式(2)で表される化合物および一般
式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂、および
反応生成物である含フルオロエチレン樹脂と反応しない
溶媒であれば特に制限はないが、好ましくは、アセトニ
トリル、ジクロロメタン、クロロホルム、エチレンジク
ロリド、Glyme,Diglyme.N−メチルピロ
リジノン、ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等である。
【0016】又、一般式(1)で表される繰り返し単位
を有する樹脂が溶解しない溶媒を選択することにより、
一般式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂の表
面のみ、例えば、フィルムの表面のみのハイドロオキシ
基を弗素化することも可能である。更に、反応に際し
て、一般式(2)で表される化合物、一般式(1)で表
される繰り返し単位を有する樹脂および生成する含フル
オロエチレン樹脂を得る反応に悪影響を与えないもので
あれば、弗化水素捕捉剤、塩基、酸、触媒等を添加して
も構わない。
を有する樹脂が溶解しない溶媒を選択することにより、
一般式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂の表
面のみ、例えば、フィルムの表面のみのハイドロオキシ
基を弗素化することも可能である。更に、反応に際し
て、一般式(2)で表される化合物、一般式(1)で表
される繰り返し単位を有する樹脂および生成する含フル
オロエチレン樹脂を得る反応に悪影響を与えないもので
あれば、弗化水素捕捉剤、塩基、酸、触媒等を添加して
も構わない。
【0017】又、弗素化反応の反応温度は、−20〜1
50℃、好ましくは−10〜90℃の範囲である。−2
0℃未満の温度では、反応速度が遅くなり、又操作が煩
雑となる。150℃を超えると一般式(2)で表される
化合物の安定牲が低下するので、好ましくない。反応に
より生成した弗素化合物は、水やメタノール等に排出す
ることで反応混合物から容易に取り出すことができ、又
一般式(2)で表される化合物は反応終了後には、テト
ラアルキルウレアとして回収可能である。
50℃、好ましくは−10〜90℃の範囲である。−2
0℃未満の温度では、反応速度が遅くなり、又操作が煩
雑となる。150℃を超えると一般式(2)で表される
化合物の安定牲が低下するので、好ましくない。反応に
より生成した弗素化合物は、水やメタノール等に排出す
ることで反応混合物から容易に取り出すことができ、又
一般式(2)で表される化合物は反応終了後には、テト
ラアルキルウレアとして回収可能である。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、合成例1中のアセトニトリル溶液中の2,2−ジフ
ルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン(以下DFI
と略記する)濃度はDFIをアニリンと反応させて誘導
化した後、高速液体クロマトグラフィー法(以下HPL
Cと略記する)により測定した。又、弗素イオン(以下
F-1と略記する)の濃度測定はランタン−アリザリンコ
ンプレキソン試薬を用いる吸光光度分析法により行っ
た。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、合成例1中のアセトニトリル溶液中の2,2−ジフ
ルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン(以下DFI
と略記する)濃度はDFIをアニリンと反応させて誘導
化した後、高速液体クロマトグラフィー法(以下HPL
Cと略記する)により測定した。又、弗素イオン(以下
F-1と略記する)の濃度測定はランタン−アリザリンコ
ンプレキソン試薬を用いる吸光光度分析法により行っ
た。
【0019】合成例1 2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン
(DFI)の合成2−クロロ−1,3−ジメチルイミダ
ゾリニウム−クロリドの80.0g(0.452mo
l)とスプレードライ品の弗化カリウム105.1g
(1.810mol)とアセトニトリル320mlを5
00ml四つ口反応フラスコに装入し、窒素雰囲気下、
80℃で17時間反応させた。反応液を25℃まで冷却
したあと反応液から無機塩を分別してDFI(MW13
6.14)のアセトニトリル溶液414.2gを得た。
溶液中DFI濃度11.4重量%、収率77%。この反
応液の減圧蒸留を行い、DFI32g(純度 97.8
%)を得た。物性値は以下の通りである。沸点 47.
0℃/37mmHg、EIMS:136(M+ ),117
(M+ −F+ )、IR(n e a t )cm-1:1486、
1385、1295、1242、1085、966、F
分析:計算値 27.9%、実測値 27.7%、 1H
−NMR(δ,ppm,CDCl3 ,TMS基準):
2.52(s,6H,−CH 3 ×2),3.05(s,
4H,−CH2 CH2 −)、18C NMR(δ,pp
m,CDCl3 ,−45℃,CDCl3 基準):31.
4(s,−CH3 ×2),47.6(s,−CH2 CH
2 −), 128.5(t,J=230Hz,=CF
2 )、19F−NMR(δ,ppm,CDCl,−45
℃,CFCl3 基準):−70.9(s,=CF2 )。
(DFI)の合成2−クロロ−1,3−ジメチルイミダ
ゾリニウム−クロリドの80.0g(0.452mo
l)とスプレードライ品の弗化カリウム105.1g
(1.810mol)とアセトニトリル320mlを5
00ml四つ口反応フラスコに装入し、窒素雰囲気下、
80℃で17時間反応させた。反応液を25℃まで冷却
したあと反応液から無機塩を分別してDFI(MW13
6.14)のアセトニトリル溶液414.2gを得た。
溶液中DFI濃度11.4重量%、収率77%。この反
応液の減圧蒸留を行い、DFI32g(純度 97.8
%)を得た。物性値は以下の通りである。沸点 47.
0℃/37mmHg、EIMS:136(M+ ),117
(M+ −F+ )、IR(n e a t )cm-1:1486、
1385、1295、1242、1085、966、F
分析:計算値 27.9%、実測値 27.7%、 1H
−NMR(δ,ppm,CDCl3 ,TMS基準):
2.52(s,6H,−CH 3 ×2),3.05(s,
4H,−CH2 CH2 −)、18C NMR(δ,pp
m,CDCl3 ,−45℃,CDCl3 基準):31.
4(s,−CH3 ×2),47.6(s,−CH2 CH
2 −), 128.5(t,J=230Hz,=CF
2 )、19F−NMR(δ,ppm,CDCl,−45
℃,CFCl3 基準):−70.9(s,=CF2 )。
【0020】実施例1 完全けん化型ポリビニルアルコールの弗素化反応 和光純薬工業(株)製 完全けん化型ポリビニルアルコ
ール1000(けん化度≧96.6%、平均重合度約9
00〜1100) 1.10g(24.97mmHg/
−OH)とDFI 9.12g(66.99mmol)
とアセトニトリル70mlを反応容器に入れ、窒素雰囲
気下、84℃、15時間反応させた。その後、脱溶媒
し、水、飽和重曹水にて数度洗浄し、粉末を1.05g
得た。得られた粉体中の弗素分を測定すると15.2%
(35.8mol%/−OH)であった。
ール1000(けん化度≧96.6%、平均重合度約9
00〜1100) 1.10g(24.97mmHg/
−OH)とDFI 9.12g(66.99mmol)
とアセトニトリル70mlを反応容器に入れ、窒素雰囲
気下、84℃、15時間反応させた。その後、脱溶媒
し、水、飽和重曹水にて数度洗浄し、粉末を1.05g
得た。得られた粉体中の弗素分を測定すると15.2%
(35.8mol%/−OH)であった。
【0021】実施例2 完全けん化型ポリビニルアルコールの弗素化反応 和光純薬工業(株)製 完全けん化型ポリビニルアルコ
ール1000(けん化度≧96.0%、平均重合度約9
00〜1100) 1.10g(24.97mmol/
−OH)とDFI 9.12g(66.99mmol)
とアセトニトリル70mlを反応容器に入れ、窒素雰囲
気下、室温にて、48時間反応させた。その後、脱溶媒
し、水、飽和重曹水で数度洗浄し、粉末を0.77g 得
た。得られた粉体中の弗素分を測定すると8.6%(2
0.1mol%/−OH)であった。
ール1000(けん化度≧96.0%、平均重合度約9
00〜1100) 1.10g(24.97mmol/
−OH)とDFI 9.12g(66.99mmol)
とアセトニトリル70mlを反応容器に入れ、窒素雰囲
気下、室温にて、48時間反応させた。その後、脱溶媒
し、水、飽和重曹水で数度洗浄し、粉末を0.77g 得
た。得られた粉体中の弗素分を測定すると8.6%(2
0.1mol%/−OH)であった。
【0022】実施例3 完全けん化型ポリビニルアルコールの弗素化反応 和光鈍薬工業(株)製 完全けん化型ポリビニルアルコ
ール1000(けん化度≧96.0%、平均重合度約9
00〜1100) 1.10g(24.97mmol/
−OH)とビス−ジメチルアミノ−ジフルオロメタン
9.67g(70.00mmol)とアセトニトリル7
0mlを反応容器に入れ、窒素雰囲気下、84℃、15
時間反応させた。その後、脱溶媒し、水、飽和重曹水に
て数度洗浄し、粉末を1.00g 得た。得られた粉体中
の弗素分を測定すると14.7%(34.6mol%/
−OH)であった。
ール1000(けん化度≧96.0%、平均重合度約9
00〜1100) 1.10g(24.97mmol/
−OH)とビス−ジメチルアミノ−ジフルオロメタン
9.67g(70.00mmol)とアセトニトリル7
0mlを反応容器に入れ、窒素雰囲気下、84℃、15
時間反応させた。その後、脱溶媒し、水、飽和重曹水に
て数度洗浄し、粉末を1.00g 得た。得られた粉体中
の弗素分を測定すると14.7%(34.6mol%/
−OH)であった。
【0023】実施例4 エチレンビニルアルコールの弗素化反応 エチレン共重合比率47mol%のエチレンビニルアル
コール 0.91g(24.91mmol/−OH)と
DFI 9.12g(66.99mmol)とアセトニ
トリル70mlを反応容器に入れ、窒素雰由気下、84
℃、15時間反応させた。その後、脱溶媒し、水、飽和
重曹水にて数度洗浄し、粉末を0.85g得た。得られ
た粉体中の弗素分を測定すると29.6%(70.0m
ol%/−OH)であった。
コール 0.91g(24.91mmol/−OH)と
DFI 9.12g(66.99mmol)とアセトニ
トリル70mlを反応容器に入れ、窒素雰由気下、84
℃、15時間反応させた。その後、脱溶媒し、水、飽和
重曹水にて数度洗浄し、粉末を0.85g得た。得られ
た粉体中の弗素分を測定すると29.6%(70.0m
ol%/−OH)であった。
【0024】
【発明の効果】本発明は、ハイドロオキシ基に対する選
択牲が高く且つ従来になく安全で取り扱いが容易な弗素
化反応試剤であるビス−ジアルキルアミノ−ジフルオロ
メタン化合物を用いることにより、特殊な設備も必要と
せず、容易に経済的に、含フルオロエチレン樹脂を製造
する工業的に有用な製造方法を提供するものである。
択牲が高く且つ従来になく安全で取り扱いが容易な弗素
化反応試剤であるビス−ジアルキルアミノ−ジフルオロ
メタン化合物を用いることにより、特殊な設備も必要と
せず、容易に経済的に、含フルオロエチレン樹脂を製造
する工業的に有用な製造方法を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 秀俊 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 永田 輝幸 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、nは1以上の整数である)で表される繰り返し
単位を有する樹脂中のハイドロオキシ基を、一般式
(2)、 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、炭素原子数1〜6
のアルキル基又はアリール基を示し、互いに同じでも、
異なっていてもよい。又、R1 とR3 は結合して5員環
環又は6員環を構成していてもよく、R1 とR2 又はR
3 とR4 が結合して1個又は2個のヘテロ環を構成して
もよい)で表される化合物を弗素化試剤として用い、弗
素原子に置換することを特徴とする含フルオロエチレン
樹脂の製造方法。 - 【請求項2】 弗素化試剤が、式(3) 【化3】 で表される2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチル−イ
ミダゾリジンである請求項1記載の含フルオロエチレン
樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35337397A JPH11181022A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 含フルオロエチレン樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35337397A JPH11181022A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 含フルオロエチレン樹脂の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11181022A true JPH11181022A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18430405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35337397A Pending JPH11181022A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 含フルオロエチレン樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11181022A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1013629A1 (en) * | 1998-12-22 | 2000-06-28 | Mitsui Chemicals, Inc. | Preparation process of fluorine subsituted aromatic compound |
WO2005085171A1 (ja) | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | 光学活性フルオロ化合物の製造方法 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP35337397A patent/JPH11181022A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1013629A1 (en) * | 1998-12-22 | 2000-06-28 | Mitsui Chemicals, Inc. | Preparation process of fluorine subsituted aromatic compound |
US6242654B1 (en) | 1998-12-22 | 2001-06-05 | Mitsui Chemicals, Inc. | Preparation process of fluorine substituted aromatic compound |
WO2005085171A1 (ja) | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | 光学活性フルオロ化合物の製造方法 |
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