JPH11180842A - 義歯洗浄剤組成物 - Google Patents

義歯洗浄剤組成物

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JPH11180842A
JPH11180842A JP34474497A JP34474497A JPH11180842A JP H11180842 A JPH11180842 A JP H11180842A JP 34474497 A JP34474497 A JP 34474497A JP 34474497 A JP34474497 A JP 34474497A JP H11180842 A JPH11180842 A JP H11180842A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温における洗浄力が高く、義歯材料を損傷
することのない義歯洗浄剤組成物を得る。 【解決手段】 (a)水中において過酸化水素と反応し
て有機過酸を発生する次の一般式(VI): 【化7】 で表される漂白活性化剤 0.1〜30重量%、(b)
過炭酸ナトリウム 30〜98重量%及び(c)アルカ
リ金属ケイ酸塩 0.1〜30重量%を含有する義歯洗
浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温における洗浄
性能が優れており、洗浄の際に義歯材料を損傷すること
がない義歯洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】義歯に
付着した食べ滓等をそのまま放置しておくと、悪臭発生
の要因になるだけでなく、床下粘膜の炎症を初めとする
口腔内疾患の要因ともなる。このため、日常的に義歯洗
浄剤により食べ滓等を洗浄除去する必要があるが、使用
者の便宜のためには、洗浄操作が簡便で、しかも短時間
で洗浄が完了できることが望ましい。よって、このよう
な要件を満たすためには、ぬるま湯を用いることなく、
水道水をそのまま用いた場合でも洗浄力が優れているこ
とが重要となり、さらに義歯を構成する材料を損傷しな
いこと等も必要となる。
【0003】従来より義歯洗浄剤としては、基剤として
過酸化物、次亜塩素酸塩、酸、消毒薬、酵素等を含む多
くのものが市販されている。また、義歯洗浄剤の先行技
術としては、特開昭59−205309号公報には発泡
性清浄剤組成物が開示されており、特開昭63−867
99号公報には漂白活性剤を含有する義歯清浄化及び/
又は洗浄組成物が開示されている。しかし、これらの従
来技術も含めて、従来の義歯洗浄剤には上記した要件を
充分に満足するものはない。
【0004】本発明は、義歯に付着した食べ滓等を、常
温又はそれよりも低い温度で速やかに洗浄除去すること
ができ、さらに義歯材料を損傷することがない義歯洗浄
剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは研究を重ね
た結果、フリーの酸型の特定の漂白活性化剤を他の有効
成分と併用することにより、上記目的を達成できること
を見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち本発明は、(a)水中において過酸化
水素と反応して有機過酸を発生する次の一般式(I):
R−C(=O)−L (I) [式中、Rは炭素数6〜13の直鎖アルキル基を示し、
Lは下記式(II)又は(III):
【0007】
【化4】
【0008】で表されるリービング基を示す]で表され
る漂白活性化剤 0.1〜30重量%、(b)過炭酸ナ
トリウム 30〜98重量%及び(c)アルカリ金属ケ
イ酸塩 0.1〜30重量%を含有することを特徴とす
る義歯洗浄剤組成物を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(a)成分は、水
中において過酸化水素と反応して有機過酸を発生するも
ので、一般式(I)で表されるものである。一般式
(I)中のRとしては、充分な洗浄力を得るため、炭素
数が6〜13であり、好ましくは8〜12である。この
ような(a)成分としては、下記一般式(VI)又は(VII)
で表されるものが好ましい。
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】(a)成分の含有量は、義歯洗浄剤組成物
中において、充分な洗浄力を付与するとともに経済性を
考慮すると、0.1〜30重量%であり、好ましくは1
〜15重量%であり、特に好ましくは2〜10重量%で
ある。
【0013】本発明で用いる(b)成分の過炭酸ナトリ
ウムは、水中において過酸化水素を放出する成分であ
る。(b)成分の含有量は、義歯洗浄剤組成物中におい
て、充分な洗浄力を付与するとともに経済性を考慮する
と、30〜98重量%であり、好ましくは50〜90重
量%であり、特に好ましくは50〜80重量%である。
【0014】本発明で用いる(c)成分のアルカリ金属
ケイ酸塩としては、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム
等のアルカリ金属塩ケイ酸塩、結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上
を用いることができる。これらの中でも、洗浄性能と組
成物の保存安定性が優れていることから結晶性アルカリ
金属ケイ酸塩が好ましい。
【0015】また、(c)成分は、イオン捕捉能により
洗浄力を向上させるため、イオン交換容量が好ましくは
100mgCaCO3/g 以上のものであり、特に好ましく
は200mgCaCO3/g以上のものであり、さらに好ま
しくは270mgCaCO3/g以上のものである。
【0016】このような(c)成分の結晶性アルカリ金
属ケイ酸塩としては、下記の一般式(IV)又は一般式
(V)で表されるものを挙げることができる。
【0017】 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (IV) 〔式中、M は周期律表のIa族元素を示し、Meは周期律表
のIIa 、IIb 、IIIa、IVa はVIII族元素から選ばれる1
種又は2種以上の組み合わせを示し、 y/x =0.5〜
2.6、z/x =0.01〜1.0 、n/m=0.5〜
2.0、w=0〜20を示す〕。
【0018】一般式(IV)において、Mは周期律表のIa
族元素から選ばれるもので、Na、K等を挙げることが
できる。これらは単独で又は例えばNa2OとK2Oとが
混合して、M2O成分を構成してもよい。
【0019】一般式(IV)において、Meは周期律表のII
a 族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又はVI
II族元素から選ばれ、例えばMg、Ca、Zn、Y、T
i、Zr、Fe等を挙げることができる。これらは特に
限定されるものではないが、資源及び安全上の点から、
好ましくはMg、Caである。また、これらは単独で又
は2種以上を混合して用いてもよく、例えばMgO、C
aO等が混合してMemn 成分を構成していてもよ
い。
【0020】一般式(IV) において、y/x は、0.5〜
2.6であり、好ましくは1.5〜2.2である。y/x
が0.5未満では耐水溶性が不充分であり、ケーキング
性、溶解性、組成物の粉末物性に著しく悪影響を及ぼ
す。y/xが2.6を超えると、アルカリ能が低くなりア
ルカリ剤として不充分である。z/xは、0.01〜1.
0であり、好ましくは0.02〜0.9である。z/xが
0.01未満では耐水溶性が不充分であり、1.0を超
えると洗浄効果が低くなる。さらに、一般式(IV)のアル
カリ金属ケイ酸塩は水和物であってもよく、その場合に
はw=1〜20の範囲である。
【0021】x, y, z は、前記の y/x 比、 z/x 比に
示されるような関係であれば特に限定されるものではな
い。なお、前記のようにx(M2O)が例えばx'(Na2O)・x"(K
2O)となる場合は、x はx'+x"となる。このような関係
は、z(MemOn) 成分が2種以上のものからなる場合にお
けるzにおいても同様である。また、n/mは、当該元素
に配位する酸素イオン数を示し、実質的には 0.5、
1.0、1.5、2.0の値から選ばれる。
【0022】一般式(IV)の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩
は、M2O、SiO2及びMemnの三成分からなるもの
であるが、これらの各成分の原料としては特に限定され
るものではなく、公知の化合物を用いることができる。
例えば、M2O成分の原料としては、NaOH、KO
H、Na2CO3、K2CO3、Na2SO4等を挙げること
ができ、SiO2成分の原料としては、ケイ石、カオリ
ン、タルク、溶融シリカ、ケイ酸ソーダ等を挙げること
ができ、Memn成分の原料としては、CaCO3、M
gCO3、Ca(OH)2、Mg(OH)2、MgO、Z
rO2、ドロマイト等を挙げることができる。
【0023】結晶性アルカリ金属ケイ酸塩の調製方法
は、目的とする結晶性アルカリ金属ケイ酸塩のx、y、
zの値となるように所定の量比で上記の原料成分を混合
し、通常300〜1500℃、好ましくは500〜10
00℃、特に好ましくは600〜900℃の範囲で焼成
して結晶化させる方法を挙げることができる。この場
合、加熱温度が300℃未満では結晶化が不充分で耐水
溶性に劣り、1500℃を超えると粗大粒子化し、イオ
ン交換能が低下する。加熱時間は、通常0.1〜24時
間である。このような焼成は、通常、電気炉、ガス炉等
を用いて行うことができる。
【0024】一般式(IV)の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩
の粒径は特に限定されるものではないが、好ましくは
0.01〜100μmの範囲である。
【0025】 M2O・y'(SiO2)・w'(H2O) (V) 〔式中、Mはアルカリ金属を示し、y’=1.5〜4.
0、w’=0〜20を示す〕。
【0026】一般式(V)において、Mは一般式(IV)と同
じ意味を示す。y’及びw’は、y’が1.7〜2.2
で、w’が0のものが好ましい。また、イオン交換容量
が100〜400mgCaCO3/g のものが好ましい。
【0027】一般式(V)の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩
は、一般的には無定形のガラス状ケイ酸ソーダを200
〜1000℃で焼成して結晶性とすることによって得ら
れる。合成方法の詳細は、例えばPhys.Chem.Glasses.7,
p127-p138(1966)、Z.Kristallogr., 129,p 396-p404(1
969)等に記載されている。また、一般式(V)の結晶性ア
ルカリ金属ケイ酸塩は、例えば、ヘキスト社より商品名
「Na-SKS-6」(δ−Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状
のものが入手できる。
【0028】一般式(V)の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩
の粒径は特に限定されるものではないが、好ましくは
0.01〜100μmの範囲である。
【0029】(c)成分の含有量は、義歯洗浄剤組成物
中において、処理対象を損傷させないこと及び経済性を
考慮すると、0.1〜30重量%であり、好ましくは1
〜15重量%であり、特に好ましくは2〜10重量%で
ある。
【0030】本発明の義歯洗浄剤組成物には、さらに界
面活性剤を配合することができる。界面活性剤として
は、アルキルグリコシド、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロッ
クポリマー(商品名プルロニック;BASF社製)、脂
肪酸モノグリセリド、アミンオキシド等の非イオン界面
活性剤;石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、スルホコハク酸ジエステル塩等の陰イオン界面活性
剤;モノ又はジアルキルアミン及びそのポリオキシエチ
レン付加物、モノ又はジ長鎖アルキル第4級アンモニウ
ム塩等の陽イオン界面活性剤;カルボベタイン、スルホ
ベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の両性界面活性
剤等を挙げることができる。これらの中でも洗浄力が優
れている点から、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、石鹸等の陰イオン界面活性剤が好ましい。界面活性
剤の配合量は、義歯洗浄剤組成物中において、好ましく
は0.01〜30重量%であり、特に好ましくは0.1
〜20重量%であり、さらに好ましくは1〜5重量%で
ある。
【0031】本発明の義歯洗浄剤組成物は、さらにpH
を調整するための緩衝剤を配合することができる。緩衝
剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属の水酸化物、水酸化アンモニウム、モノ、ジ
又はトリエタノールアミン等のアミン誘導体、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、炭酸
アンモニウム等の炭酸塩等を挙げることができる。緩衝
剤の配合量は、調整しようとするpHにより異なるもの
であるが、義歯洗浄剤組成物中において、好ましくは
0.01〜30重量%である。
【0032】本発明の義歯洗浄剤組成物には、さらにキ
レート剤を配合することができる。一般に酸素系の洗浄
剤は、微量の金属によって自己分解することが知られて
おり、キレート剤を配合することにより、洗浄性能の低
下を防止し、保存安定性を向上させることができる。キ
レート剤としては、トリポリリン酸、ピロリン酸、オル
ソリン酸、ヘキサメタリン酸等のアルカリ金属塩、エチ
レンジアミン4酢酸(EDTA)、ヒドロキシイミノ2酢
酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ニトリロ3酢酸、ヒ
ドロキシエチレンジアミン3酢酸、ジエチレントリアミ
ン5酢酸、トリエチレンテトラミン6酢酸及びこれらの
アルカリ金属塩、アミノトリメチレンホスホン酸、1−
ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレ
ンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレントリ
アミンペンタ−メチレンホスホン酸、アミノトリメチレ
ンホスホン酸のN−オキシド及びこれらのアルカリ金属
塩等を挙げることができる。キレート剤の配合量は、義
歯洗浄剤組成物中において、好ましくは0.0001〜
10重量%であり、特に好ましくは0.001〜3重量
%である。
【0033】本発明の義歯洗浄剤組成物には、さらに必
要に応じて、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、キシ
レンスルホン酸ナトリウム、アルケニルコハク酸ナトリ
ウム、尿素等の可溶化剤、プロテアーゼ、エステラー
ゼ、リバーゼ、セルラーゼ等の酵素、ケーキング防止
剤、過酸化物の安定化剤、浸透剤、粘土等の懸濁化剤、
研磨剤、顔料、染料、香料等を配合することができる。
【0034】本発明の義歯洗浄剤組成物は、(a)成分
と(b)成分の反応性を高めて有効成分である有機過酸
の生成率を向上させるとともに、前記有機過酸の安定性
を高めるため、pHが5〜13が好ましく、9〜11が
特に好ましい。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0036】製造例1−1(漂白活性化剤Aの製造) 冷却管、メカニカルスターラー、温度計、滴下ロートを
備えた4つ口フラスコに、フェノール1.2molを入
れ、100℃に加熱した。滴下ロートによりラウリン酸
クロリド(和光純薬(株)製)1.2molを約2時間かけ
て滴下し、窒素ガスを吹き込み発生する塩酸を除去しな
がら約2時間熟成した。反応終了物を蒸留し、ラウリン
酸フェニルエステルを得た(収率96%、純度97
%)。
【0037】次に、ラウリン酸フェニルエステル0.8
molを、4つ口フラスコ内でジクロロメタン600gに
溶解させたのち、−10℃まで冷却した。その後、滴下
ロートより液体SO30.84molを発熱を抑制しながら
1時間かけて滴下し、室温に戻して1時間熟成した。そ
の後、エバポレーターでジクロロメタンを留去し、式(V
I)で表される漂白活性化剤Aを得た(収率75%)。
【0038】製造例1−2(漂白活性化剤Bの製造) あらかじめ脱水を行ったp−ヒドロキシ安息香酸1mol
をトルエン溶液300gに分散させ、メカニカルスター
ラーで攪拌しながらラウリン酸クロリド(和光純薬(株)
製)1molを50℃で30分かけて滴下し、滴下終了
後、約3時間反応させた。その後、溶媒を減圧下(0.
5〜1mmHg)、100℃で留去した。その後、ヘキサン
で洗浄したのち、トルエン中で再結晶を行って、式(VI
I)で表される漂白活性化剤Bを得た(収率85%)。
【0039】製造例2(結晶性アルカリ金属ケイ酸塩A
〜Dの製造) 2号ケイ酸ソーダ(SiO2/Na2O=2.5)100
0重量部に、水酸化ナトリウム55.9重量部及び水酸
化カリウム8.5重量部を溶解した。ここに、微分散し
た無水炭酸カルシウム5.23重量部及び硝酸マグネシ
ウム6水塩0.13重量部を加え、ホモミキサーを用い
て混合した。混合物をニッケル製るつぼに適量採り、7
00℃の温度で、空気中で1時間焼成した。急冷後、得
られた焼成体を粉砕して、結晶性アルカリ金属ケイ酸塩
Aを得た。同様の方法により、結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩B、C、Dを得た。これらの組成を表1に示す。な
お、表1中、結晶性アルカリ金属ケイ酸塩A、B、Cは
一般式(IV)で表されるものに相当し、結晶性アルカリ金
属ケイ酸塩Dは一般式(V)で表されるものに相当する。
【0040】また、これらの結晶性アルカリ金属ケイ酸
塩A、B、C、Dのイオン交換容量を下記の方法により
測定した。 <イオン交換容量の測定方法>試料0.1gを精秤し、
塩化カルシウム溶液(濃度はCaCO3として1%)5
0ml中に加えて、25℃で60分攪拌したのち、5種C
番の濾紙を用いて濾過した。その濾液10mlを採って濾
液中のCa量をEDTA滴定により測定し、その値より
試料のカルシウムイオン交換容量を求めた。
【0041】
【表1】
【0042】実施例1〜7、比較例1〜5 表2に示す組成の粉末状の義歯洗浄剤組成物を得た。こ
れらの義歯洗浄剤組成物について、下記の洗浄力試験に
より洗浄力を評価し、腐食試験によりクラスプに対する
腐食性を評価した。結果を表2に示す。表2中の各成分
の数値は重量%表示である。
【0043】<洗浄力試験> (1)汚れテストピース 紅茶、コーヒーの染みをつけた義歯用樹脂の成形体を汚
れテストピースとした。
【0044】(2)洗浄及び評価方法 20℃又は10℃の水道水1リットルに義歯洗浄剤組成
物0.4gを溶解した洗浄液1リットルをビーカーに入
れ、汚れテストピースを15分間浸漬した。その後、よ
く水で濯ぎ、汚れの落ち具合を目視により観察し、下記
基準により評価した。 4:完全に汚れが落ちきっている 3:ほぼ汚れが落ちきっている 2:部分的に汚れが落ちきっている 1:ほとんど汚れが落ちていない 0:まったく汚れが落ちていない。
【0045】<クラスプに対する腐食試験>20℃の水
道水1リットルに義歯洗浄剤組成物0.5gを溶解して
試料溶液とした。この試料溶液50mlとクラスプ(5×
2cm)を、100mlの蓋付きガラスビンに入れ、蓋をし
て、40℃で2日間放置した場合のクラスプの腐食状態
を目視で観察し、下記の基準で評価した。 ○:腐食が認められない ×:腐食が認められる
【0046】
【表2】
【0047】実施例1〜7の組成物は、10〜20℃の
低温においても短時間で充分な洗浄力を示した。また、
腐食も認められなかった。なお、実施例7の組成物は、
(c)成分としてイオン交換能が0mg/gのケイ酸ソー
ダを用いたことによる洗浄力の低下を界面活性剤を併用
することで補い、他の実施例と同等の洗浄力が得られた
ものである。よって、(c)成分の結晶性アルカリ金属
ケイ酸塩としてイオン交換能の高いものを用いることに
よる洗浄力向上作用が確認されるとともに、実施例1〜
6の組成物においても、界面活性剤を併用することによ
り、さらに洗浄力を向上できることも確認された。
【0048】
【発明の効果】本発明の義歯洗浄剤組成物は、常温又は
それよりも低温においても、ごく短時間で充分な洗浄力
を発揮するものであり、その際に義歯材料を損傷するこ
ともない。よって、本発明の義歯洗浄剤組成物を用いれ
ば、各家庭における義歯の洗浄処理が容易となり、利用
者の負担を軽減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3:34 3:20 3:12)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水中において過酸化水素と反応し
    て有機過酸を発生する次の一般式(I): R−C(=
    O)−L (I) [式中、Rは炭素数6〜13の直鎖アルキル基を示し、
    Lは下記式(II)又は(III): 【化1】 で表されるリービング基を示す]で表される漂白活性化
    剤 0.1〜30重量%、 (b)過炭酸ナトリウム 30〜98重量%及び (c)アルカリ金属ケイ酸塩 0.1〜30重量%を含
    有することを特徴とする義歯洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (c)成分が、結晶性アルカリ金属塩又
    はその水和物であり、100mgCaCO3/g以上のイ
    オン交換容量を有するものである請求項1記載の義歯洗
    浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 結晶性アルカリ金属ケイ酸塩又はその水
    和物が、次の一般式 (IV): x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (IV) [式中、Mは周期律表のIa族元素、MeはIIa、II
    b、IIIa、IVa又はVIII族元素から選ばれる1種以上
    を示し、y/x=0.5〜2.6、z/x=0.01〜
    1.0、n/m=0.5〜2.0、w=0〜20の数を
    示す]で表されるものである請求項2記載の義歯洗浄剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 結晶性アルカリ金属ケイ酸塩又はその水
    和物が、次の一般式 (V): M2O・y'(SiO2)・w'(H2O) (V) [式中、Mはアルカリ金属を示し、y’=1.5〜4.
    0、w’=0〜20の数を示す]で表されるものである
    請求項2記載の義歯洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 (a)成分の漂白活性化剤が、下記式(V
    I)又は(VII): 【化2】 【化3】 で表されるものである請求項1又は2記載の義歯洗浄剤
    組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008117598A1 (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 歯牙漂白材および歯牙漂白方法
WO2017109889A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 リジェンティス株式会社 歯牙漂白用組成物及び歯牙の漂白方法

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WO2008117598A1 (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 歯牙漂白材および歯牙漂白方法
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