JPH11180543A - アキュムレーションコンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造で確実にアキュムレートを
可能にする。 【解決手段】 コンベアフレーム間に設けられる複数本
のコンベアローラと、コンベアローラに回転力を付与し
コンベアローラに接離自在な数本の駆動摩擦ローラを１
ユニットとする複数の駆動ローラユニットからなり、１
の駆動ローラユニット毎に、コンベアローラ上面より突
出し回動自在に立設するセンサー回動部と、センサー回
動部のコンベア下流側へ回動によりコンベア上流側へ移
動する移動レバーとを設け、センサー回動部がコンベア
下流側へ回動することにより、コンベア上流側ユニット
の駆動摩擦ローラを駆動ローラユニット毎にコンベアロ
ーラから離隔させることを特徴とするアキュムレーショ
ンコンベアによる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、アキュムレーシ
ョンコンベアに関する。

【０００２】

【従来の技術】アキュムレーションコンベアは、搬送品
を搬送するとともに、下流側の搬送状況により、上流側
の搬送品を搬送または停止させるコンベアである。

【０００３】従来のアキュムレーションコンベアとして
は、「フレームに並置され、かつ複数のローラでゾーン
を形成した多数の搬送ローラと、搬送ローラの下に走行
させた駆動用丸ベルトもしくは歯付きベルトと、搬送ロ
ーラを挟んで２個の搬送ローラに付き１個づつ配置した
押えローラとを有し、前記各々押えローラ各ゾーンごと
にリンク機構で連結され、リンク機構は各ゾーンの直前
ゾーンに配置したセンシングローラに接続するととも
に、前記リンク機構には押えローラおよびセンシングロ
ーラを常時上方に付勢する手段を配設し、搬送物がセン
シングローラに当接すると、リンクの作動で押えローラ
がベルトより分かれ当該ゾーンはフリーローラーコンベ
アとなるベルト駆動ローラコンベア（実開平５ー７７１
１１号）」（従来技術１）が公知である。

【０００４】また、「各区間毎に所定数設けられた揺動
体は、それぞれ、コンベアフレームに設けられたベース
フレームに、コンベアローラと平行なピンを中心として
時計方向または反時計方向に揺動自在に支持される。各
揺動体には駆動ベルトをコンベアローラ側に押圧可能な
押圧ホイールが回転自在に支持されるとともに、コンベ
アローラに係合可能な弾性体が固定される。各揺動体
は、リンク機構を介して相互に連結されるとともにアク
チュエータに連結されており、アクチュエータの作動に
伴って同期して揺動される。アクチュエータは、各区間
毎に１個設けられており、センサからの信号に基づい
て、制御装置によって作動される。また、アクチュエー
タを用いる代わりに、センシングローラの変位に連動し
て揺動体を揺動させることもできるアキュムレーション
コンベア（特開平７ー２５７７１６号）。」（従来技術
２）も公知である。

【０００５】また、コンベアローラの下部に設けた光セ
ンサーによりコンベアローラ上の搬送品を感知し、制御
装置を介して上流側のコンベアローラを停止させるアキ
ュムレーションコンベアも知られている（従来技術
３）。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来技術１および従来
技術２は、コンベアローラの下部に駆動ベルトを搬送方
向と逆側に走行させるように設けるもので、駆動ベルト
の摩擦によりコンベアローラを搬送させ。駆動ベルトを
さげることによりコンベアローラを停止する構成であ
る。しかし、このような構成であると搬送品の重量が重
いとコンベアローラへの回転力の付与が不完全になり易
い課題があった。

【０００７】また、従来技術３のように光センサーや、
制御装置を使用すると、アキュムレーションコンベア装
置の機構が複雑になり保安作業が頻繁に必要になるとと
もに、高コストになる課題があった。

【０００８】この発明は、比較的重量の重い搬送品を搬
送するアキュムレーションコンベアにおいて、簡単な構
成で機械的に確実容易に上流側のコンベアローラを停止
または搬送させることのできるアキュムレーションコン
ベアを得ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決する為の手段】この課題を解決するため
に、コンベアフレーム間に設けられる複数本のコンベア
ローラと、コンベアローラに回転力を付与しコンベアロ
ーラに接離自在な数本の駆動摩擦ローラを１ユニットと
する複数の駆動ローラユニットからなり、１の駆動ロー
ラユニット毎に、コンベアローラ上面より突出し回動自
在に立設するセンサー回動部と、センサー回動部のコン
ベア下流側へ回動によりコンベア上流側へ移動する移動
レバーとを設け、センサー回動部がコンベア下流側へ回
動することにより、コンベア上流側ユニットの駆動摩擦
ローラを駆動ローラユニット毎にコンベアローラから離
隔させることを特徴とするアキュムレーションコンベア
を提案する。

【００１０】コンベアフレーム間に設けられる複数本の
コンベアローラと、コンベアローラに回転力を付与しコ
ンベアローラと接離自在な数本の駆動摩擦ローラを１ユ
ニットとする複数の駆動ローラユニットとからなり、１
の駆動ローラユニット毎に、コンベアローラ上面より突
出し上部に回転ローラを設けコンベア下流側へ回動自在
に回動軸に立設し回動後自力により立設姿勢に復元可能
なセンサー回動部と、回動軸に一端を連結し他端を上流
側ユニットに連結する移動レバーとを設け、搬送品の移
動によりセンサー回動部がコンベア下流側へ回動するこ
とにより、上流側駆動ローラユニットの駆動摩擦ローラ
をコンベアローラから離隔させ、センサー回動部が立設
姿勢に戻ることにより、コンベア上流側の駆動摩擦ロー
ラをコンベアローラに当接させることを特徴とするアキ
ュムレーションコンベアを提案する。

【００１１】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を示す図面
に基づいて説明する。図１はアキュムレーションコンベ
アの正面図、図２は同じく平面図、図３は同じく側面
図、図４は要部拡大正面図である。

【００１２】この発明のアキュムレーションコンベア
は、コンベアフレーム３間に複数本のコンベアローラ１
を設け、各々のコンベアローラ１に対して接離自在な駆
動摩擦ローラ２を設ける。駆動摩擦ローラ２は複数本、
この実施の形態では７本が１ユニットとして１のユニッ
トフレーム２０に設けられてなる１の駆動ローラユニッ
トＵ毎に独立して移動する。駆動ローラユニットＵは、
搬送品であるパレット等の１の長さに対応しており、コ
ンベアローラ１の７本に限定はされず、３本〜２０本で
も可能である。駆動ローラユニットＵは、コンベアロー
ラ１の下部に連続して複数設けられる。

【００１３】コンベアローラ１の回転力は、回転する駆
動摩擦ローラ２に当接することによって得られる。駆動
摩擦ローラ２は、周表面にローラ長手方向に向かって平
行な複数の溝部と土手部を有する。この実施の形態では
１１本の溝部と土手部からなり、この凹凸のある周表面
をコンベアローラ１のローラ表面に当接させて回転力を
付与する。

【００１４】駆動摩擦ローラ２の各々は、ユニットフレ
ーム２０に取り付けられるとともに、各々駆動用モータ
２１に端部を連結し、駆動用モータ２１によってコンベ
ア搬送方向とは逆に回転する。

【００１５】各々の駆動ローラユニットＵは、ユニット
フレーム２０の下流側に移動レバー４の上流端部と取付
部４０を介してを取り付ける。移動レバー４は、その下
流端部で回動部の回動軸３０の下部に連結するリンク３
１先端に回動自在に取り付けられる。

【００１６】１の駆動ローラユニットＵ１のセンサー回
動部３は、隣接する下流側の駆動ローラユニットＵ２に
設けられ、センサー回動部３の回転ローラ３２は、この
実施の形態では下流側の７本の駆動摩擦ローラ２に対応
する７本のコンベアローラ１の上流側から２本目と３本
目の間に設けている。センサー回動部３は、コンベアロ
ーラ１と平行に設けられコンベアローラ１の上面より上
方へ突出する上部先端の回転自在な回転ローラ３２と、
回転ローラ３２をローラ長手方向両側端部で支持しコン
ベア下流側へ回動して倒れる回動支持部３３と、回動支
持部３３が固定して立設する回動軸３０と、回動軸３０
と回動支持部３３をコンベア上流側へ回動付勢するスプ
リング３４とからなる。回動軸３０はコンベアローラ１
に平行に設けられる。センサー回動部３は、回転ローラ
３２は移動する搬送品Ｈに押されて、回動支持部３３が
コンベア下流側へ回動するが、この実施の形態ではコン
ベア下流側へ約３６度角回動すると、上部の回転ローラ
３２が、コンベアローラ１の上表面と同じになる。

【００１７】次に、この発明の実施の形態の作用につい
て説明する。５００ｋｇ程度の搬送品Ｈがコンベアロー
ラ１上を順次搬送される場合、コンベアローラ１は駆動
モータ２１の回転によって各々回転する駆動摩擦ローラ
２と当接して回転しており搬送状態にある。１の搬送品
Ｈは、回転するコンベアローラ１上を搬送されつつ１の
駆動ローラユニットＵ毎に、その駆動摩擦ローラ２に対
応するコンベアローラ１上表面から上方に突出している
回転ローラ３２をコンベア下流側へ押し倒し回動支持部
３３をコンベア下流側へ回動させる。

【００１８】図１に示す駆動ローラユニットＵ１上に搬
送品Ｈが位置しており、回動支持部３３は下流側へ倒れ
ている。回動支持部３３の回動により回動軸３０が下流
側方向へ回動し、回動軸３０の下部に固定されているリ
ンク３１は、逆方向に、すなわちコンベア上流側へ回動
する。

【００１９】リンク３１の先端には、回転自在に移動レ
バー４がコンベア搬送方向前後移動可能に設けられてお
り、リンク３１の先端は回動軸３０を中心にコンベア上
流側へ移動する。移動レバー４は、その上流側端部で上
流側ユニットフレーム２０に回動自在に連結しており、
そのため搬送品Ｈが載置し始めた１の駆動ローラユニッ
トＵ１に隣接する上流側の駆動ローラユニットＵ０がコ
ンベア上流側へ移動する。この移動により上流側の駆動
ローラユニットＵ０の７本の駆動摩擦ローラ２は、７本
のコンベアローラ１から離隔して、駆動摩擦ローラ２に
当接して回転していた７本のコンベアローラ１の回転は
停止され、上流側から搬送されてくる搬送品を止める。

【００２０】搬送品Ｈは、そのまま駆動ローラユニット
Ｕ１に対応するコンベアローラ１の回転により移動し、
センサー回動部３の回転ローラ３２を押圧していた搬送
品最後部が回転ローラ３２より下流側に離れると、回転
ローラ３２は、回動支持部３３と回動軸３０に設けられ
たスプリング３４の上流側へ回動させる付勢力により復
元して垂直立設状態に姿勢を戻す。この回動軸３０のコ
ンベア上流側への回動により、リンク３１は逆にコンベ
ア下流側へ回動し、移動レバー４をコンベア下流側へ移
動させる。そのためコンベア上流側の駆動ローラユニッ
トＵ０の駆動摩擦ローラ２は、対応するコンベアローラ
１のそれぞれ当接し、その回転力をコンベアローラ１に
伝達し、搬送可能状態になる。

【００２１】したがって、１の搬送品Ｈがコンベア下流
側へ確実に搬送後に、次の搬送品が上流側から搬送する
ことができる。

【００２２】

【発明の効果】したがって、比較的重量の重い搬送品を
搬送するアキュムレーションコンベアにおいて、機械的
な構造で搬送品が載置されているユニットに隣接する上
流側のユニットを確実に停止させることができ、また搬
送品が移動すると確実に可動させることができる。

【００２３】また、従来のアキュムレーションコンベア
に比較して、保守作業が容易になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態であるアキュムレーシ
ョンコンベアの正面図

【図２】 同じく平面図

【図３】 同じく側面図

【図４】 同じく要部拡大正面図

【符号の説明】

１ コンベアローラ １０ コンベアフレーム ２ 駆動摩擦ローラ ２０ ユニットフレーム ２１ 駆動モータ ３ センサー回動部 ３０ 回動軸 ３１ リンク ３２ 回転ローラ ３３ 回動支持部 ３４ スプリング ４ 移動レバー ４０ 取付部 Ｕ 駆動ローラユニット Ｈ 搬送品

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベアフレーム間に設けられる複数本
   のコンベアローラと、コンベアローラに回転力を付与し
   コンベアローラに接離自在な数本の駆動摩擦ローラを１
   ユニットとする複数の駆動ローラユニットからなり、１
   の駆動ローラユニット毎に、コンベアローラ上面より突
   出し回動自在に立設するセンサー回動部と、センサー回
   動部のコンベア下流側へ回動によりコンベア上流側へ移
   動する移動レバーとを設け、センサー回動部がコンベア
   下流側へ回動することにより、コンベア上流側ユニット
   の駆動摩擦ローラを駆動ローラユニット毎にコンベアロ
   ーラから離隔させることを特徴とするアキュムレーショ
   ンコンベア。
2. 【請求項２】コンベアフレーム間に設けられる複数本の
   コンベアローラと、コンベアローラに回転力を付与しコ
   ンベアローラと接離自在な数本の駆動摩擦ローラを１ユ
   ニットとする複数の駆動ローラユニットとからなり、１
   の駆動ローラユニット毎に、コンベアローラ上面より突
   出し上部に回転ローラを設けコンベア下流側へ回動自在
   に回動軸に立設し回動後自力により立設姿勢に復元可能
   なセンサー回動部と、回動軸に一端を連結し他端を上流
   側ユニットに連結する移動レバーとを設け、搬送品の移
   動によりセンサー回動部がコンベア下流側へ回動するこ
   とにより、上流側ユニットの駆動摩擦ローラをコンベア
   ローラから離隔させ、センサー回動部が立設姿勢に戻る
   ことにより、コンベア上流側の駆動摩擦ローラをコンベ
   アローラに当接させることを特徴とするアキュムレーシ
   ョンコンベア。