JPH11179710A - 木質系ボード用接着剤組成物 - Google Patents
木質系ボード用接着剤組成物Info
- Publication number
- JPH11179710A JPH11179710A JP34956397A JP34956397A JPH11179710A JP H11179710 A JPH11179710 A JP H11179710A JP 34956397 A JP34956397 A JP 34956397A JP 34956397 A JP34956397 A JP 34956397A JP H11179710 A JPH11179710 A JP H11179710A
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- JP
- Japan
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- formaldehyde
- adhesive
- melamine
- urea
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- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のメラミン樹脂接着剤では達成し得なか
った木質系ボード類のホルムアルデヒド放出量に関する
JIS規格においてE−0規格を満たす木質系ボードを
得ること。 【解決手段】 塩基性触媒の存在下にメラミン、ユリア
及びアルデヒド類を縮合させて得られるメラミン・ユリ
ア・ホルムアルデヒド樹脂からなる接着剤において、反
応時のホルムアルデヒドとアミノ基との当量比が0.4
4〜0.58であり、好ましくは反応pHが7〜8.5
であり、反応後ヘキサメチレンテトラミンを添加する木
質系ボード用接着剤組成物。
った木質系ボード類のホルムアルデヒド放出量に関する
JIS規格においてE−0規格を満たす木質系ボードを
得ること。 【解決手段】 塩基性触媒の存在下にメラミン、ユリア
及びアルデヒド類を縮合させて得られるメラミン・ユリ
ア・ホルムアルデヒド樹脂からなる接着剤において、反
応時のホルムアルデヒドとアミノ基との当量比が0.4
4〜0.58であり、好ましくは反応pHが7〜8.5
であり、反応後ヘキサメチレンテトラミンを添加する木
質系ボード用接着剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質系ボード用メラ
ミン・ユリア・ホルムアルデヒド樹脂(以下、MUF樹
脂という)からなる接着剤に関し、詳しくはMUF樹脂
の低ホルムアルデヒド化に関する。
ミン・ユリア・ホルムアルデヒド樹脂(以下、MUF樹
脂という)からなる接着剤に関し、詳しくはMUF樹脂
の低ホルムアルデヒド化に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホルマリンの室内汚染による健康
被害の問題がクローズアップされ、パーチクルボード、
繊維板(ハイドボード、MDF)、配向型ストランドボ
ードで代表される木質系ボードに対するホルムアルデヒ
ド放出量のJIS規格として、E−0規格(ホルムアル
デヒド放出量(以下、F放出量という。):0.5mg
/l以下)が要求されている。
被害の問題がクローズアップされ、パーチクルボード、
繊維板(ハイドボード、MDF)、配向型ストランドボ
ードで代表される木質系ボードに対するホルムアルデヒ
ド放出量のJIS規格として、E−0規格(ホルムアル
デヒド放出量(以下、F放出量という。):0.5mg
/l以下)が要求されている。
【0003】しかし、従来のメラミン・ホルムアルデヒ
ド樹脂、ユリア・ホルムアルデヒド樹脂で代表されるア
ミノ系樹脂を接着剤としたもので、通常、低F放出量化
のためにはアミノ樹脂のホルムアルデヒドとアミノ基と
の当量比(以下、F/−NH2 当量比という)を低減す
れば良いとされているが、樹脂粘度、水溶性などの制限
から樹脂のF/−NH2 当量比の低減に限界があり、ま
た、速硬化にするために樹脂の反応度を進めることも限
界があるためにE−0規格を満たすことは困難とされて
いる。
ド樹脂、ユリア・ホルムアルデヒド樹脂で代表されるア
ミノ系樹脂を接着剤としたもので、通常、低F放出量化
のためにはアミノ樹脂のホルムアルデヒドとアミノ基と
の当量比(以下、F/−NH2 当量比という)を低減す
れば良いとされているが、樹脂粘度、水溶性などの制限
から樹脂のF/−NH2 当量比の低減に限界があり、ま
た、速硬化にするために樹脂の反応度を進めることも限
界があるためにE−0規格を満たすことは困難とされて
いる。
【0004】又、木質系ボードのF放出量を低減する試
みとして、ホルムアルデヒドキャッチャーとして尿素を
添加すれば、F放出量は低下するが、耐水処理による曲
げ強度の低下が大きい。更に、ホルムアルデヒドキャッ
チャーとして、ポリアリルアミンが考えられるが、これ
を添加すると、ホルムアルデヒドと即座に反応し、ポリ
アリルアミン・ホルムアルデヒド樹脂となり析出するた
めに木質チップへの吹き付けが困難である。次に、ヘキ
サメチレンテトラミン(以下、ヘキサミンという)が硬
化剤として使用されるが、F/−NH2 当量比が0.7
より高い領域にてMUF樹脂に添加したのでは配合糊液
のゲルタイムが伸び、硬化を阻害する傾向にあった。
みとして、ホルムアルデヒドキャッチャーとして尿素を
添加すれば、F放出量は低下するが、耐水処理による曲
げ強度の低下が大きい。更に、ホルムアルデヒドキャッ
チャーとして、ポリアリルアミンが考えられるが、これ
を添加すると、ホルムアルデヒドと即座に反応し、ポリ
アリルアミン・ホルムアルデヒド樹脂となり析出するた
めに木質チップへの吹き付けが困難である。次に、ヘキ
サメチレンテトラミン(以下、ヘキサミンという)が硬
化剤として使用されるが、F/−NH2 当量比が0.7
より高い領域にてMUF樹脂に添加したのでは配合糊液
のゲルタイムが伸び、硬化を阻害する傾向にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】合板のF放散量を低減
するためには、MUF樹脂接着剤のF/−NH2 当量比
の低減が必要である。本発明者らは樹脂がアルカリ領域
ではヘキサミンがホルムアルデヒドとアンモニアに分解
する性質に着目し、且つ、pHの低い領域にて反応させ
るとMUF樹脂接着剤のゲルタイムの短縮が可能なこと
に着目し本発明を完成するに至った。本発明は、従来の
メラミン・ユリア・ホルムアルデヒド樹脂接着剤ではF
放出量のE−0規格を満たすことが困難であった針葉樹
合板にて、耐水処理による接着力の低下が少なく(Pボ
ードタイプ)、JIS規格の18タイプを満たし、更
に、JIS規格のホルムアルデヒド放出量に関するE−
0規格の木質系ボードを製造可能なメラミン・ユリア・
ホルムアルデヒド樹脂系接着剤組成物を提供することに
ある。
するためには、MUF樹脂接着剤のF/−NH2 当量比
の低減が必要である。本発明者らは樹脂がアルカリ領域
ではヘキサミンがホルムアルデヒドとアンモニアに分解
する性質に着目し、且つ、pHの低い領域にて反応させ
るとMUF樹脂接着剤のゲルタイムの短縮が可能なこと
に着目し本発明を完成するに至った。本発明は、従来の
メラミン・ユリア・ホルムアルデヒド樹脂接着剤ではF
放出量のE−0規格を満たすことが困難であった針葉樹
合板にて、耐水処理による接着力の低下が少なく(Pボ
ードタイプ)、JIS規格の18タイプを満たし、更
に、JIS規格のホルムアルデヒド放出量に関するE−
0規格の木質系ボードを製造可能なメラミン・ユリア・
ホルムアルデヒド樹脂系接着剤組成物を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩基性触媒の
存在下にメラミン、ユイラ及びアルデヒド類を縮合させ
て得られるMUF樹脂からなる接着剤において、反応時
のF/−NH2 当量比が0.44〜0.58であり、反
応後ヘキサミンを添加し、ヘキサミンの添加量は好まし
くは、分解してなるホルムアルデヒドがアミノ基に対し
て当量比で0.02〜0.05であり、MUF樹脂共縮
合反応における溶液のpHが7〜8.5実施する。この
ような方法によってF放出量の低減が困難な針葉樹単板
を用いてもJIS規格の18タイプ、E−0規格を満た
す木質系ボードが得られる接着剤組成物を得るに至った
ものである。
存在下にメラミン、ユイラ及びアルデヒド類を縮合させ
て得られるMUF樹脂からなる接着剤において、反応時
のF/−NH2 当量比が0.44〜0.58であり、反
応後ヘキサミンを添加し、ヘキサミンの添加量は好まし
くは、分解してなるホルムアルデヒドがアミノ基に対し
て当量比で0.02〜0.05であり、MUF樹脂共縮
合反応における溶液のpHが7〜8.5実施する。この
ような方法によってF放出量の低減が困難な針葉樹単板
を用いてもJIS規格の18タイプ、E−0規格を満た
す木質系ボードが得られる接着剤組成物を得るに至った
ものである。
【0007】具体的な例としては、F/−NH2 当量比
が2.0〜2.8の範囲になるようにホルムアルデヒドと
ユリアをアルカリ触媒にてpHを6.8〜7.5の領域に
調整し、通常還流下もしくは90℃以上の温度で20〜
40分間反応させた後、メラミンを添加しF/−NH2
当量比を0.59〜0.63に調整し、更に、通常還流下
もしくは90℃以上の温度で20〜40分間反応させ
る。その後、70〜85℃に冷却し、尿素を添加しF/
−NH2 当量比を0.44〜0.52に調整し、樹脂の
白濁点(測定方法:樹脂/水を6/9とした混合溶液の
白濁する温度を測定)が25〜55℃となるまで反応さ
せ、MUF樹脂接着剤を得る。さらに、ヘキサミンを添
加し、ヘキサミンから分解して発生するホルムアルデヒ
ドのF/−NH2 当量比が0.02〜0.05だけ高く
して、糊液を得ることにより、接着性能を低下させるこ
となく、F放出量がE−0規格を満たすことができる。
が2.0〜2.8の範囲になるようにホルムアルデヒドと
ユリアをアルカリ触媒にてpHを6.8〜7.5の領域に
調整し、通常還流下もしくは90℃以上の温度で20〜
40分間反応させた後、メラミンを添加しF/−NH2
当量比を0.59〜0.63に調整し、更に、通常還流下
もしくは90℃以上の温度で20〜40分間反応させ
る。その後、70〜85℃に冷却し、尿素を添加しF/
−NH2 当量比を0.44〜0.52に調整し、樹脂の
白濁点(測定方法:樹脂/水を6/9とした混合溶液の
白濁する温度を測定)が25〜55℃となるまで反応さ
せ、MUF樹脂接着剤を得る。さらに、ヘキサミンを添
加し、ヘキサミンから分解して発生するホルムアルデヒ
ドのF/−NH2 当量比が0.02〜0.05だけ高く
して、糊液を得ることにより、接着性能を低下させるこ
となく、F放出量がE−0規格を満たすことができる。
【0008】即ち、本発明は、最終のF/−NH2 当量
比を0.44〜0.52に調整し、JIS規格のF放出
量のE−0規格を満たす木質系ボードを安定して得るこ
とを目的としている。1次反応としてホルムアルデヒド
と尿素の共縮合反応を実施するのは、ホルムアルデヒド
とメラミンとの共縮合反応後では、ホルムアルデヒドと
尿素の共縮合が良好に進行しないためであり、又、F/
−NH2 当量比を2.4〜2.8とするのは2.4未満
では接着剤の仮接着性が低下し、2.8を越えると1次
反応が速く進行し、反応制御が困難となるからである。
2次反応にてF/−NH2 当量比を0.59〜0.63
とする理由は0.59未満ではメラミンの溶解が困難
で、0.63より高いと、メラミン添加率が少なく接着
性能が一類合板の規格を満たさない場合があるがあるか
らである。更に、尿素を添加する理由はF/−NH2 当
量比を0.44〜0.52に調整し合板でのF放散量を
低減するためにであり、0.44未満ではMUF樹脂接
着剤の保存性が悪く、0.52を越えると木質系ボード
のF放出量がE−0規格内とならない。
比を0.44〜0.52に調整し、JIS規格のF放出
量のE−0規格を満たす木質系ボードを安定して得るこ
とを目的としている。1次反応としてホルムアルデヒド
と尿素の共縮合反応を実施するのは、ホルムアルデヒド
とメラミンとの共縮合反応後では、ホルムアルデヒドと
尿素の共縮合が良好に進行しないためであり、又、F/
−NH2 当量比を2.4〜2.8とするのは2.4未満
では接着剤の仮接着性が低下し、2.8を越えると1次
反応が速く進行し、反応制御が困難となるからである。
2次反応にてF/−NH2 当量比を0.59〜0.63
とする理由は0.59未満ではメラミンの溶解が困難
で、0.63より高いと、メラミン添加率が少なく接着
性能が一類合板の規格を満たさない場合があるがあるか
らである。更に、尿素を添加する理由はF/−NH2 当
量比を0.44〜0.52に調整し合板でのF放散量を
低減するためにであり、0.44未満ではMUF樹脂接
着剤の保存性が悪く、0.52を越えると木質系ボード
のF放出量がE−0規格内とならない。
【0009】次に、ヘキサミンが分解して発生するホル
ムアルデヒドのアミノ基のモル比に対して0.02〜
0.05とする理由は、0.02未満では分解して発生
するホルムアルデヒドの量が少なく、十分な接着性能が
得られず、0.05を越えると分解して発生するアンモ
ニアが硬化を阻害し十分な曲げ強度が得られない。
ムアルデヒドのアミノ基のモル比に対して0.02〜
0.05とする理由は、0.02未満では分解して発生
するホルムアルデヒドの量が少なく、十分な接着性能が
得られず、0.05を越えると分解して発生するアンモ
ニアが硬化を阻害し十分な曲げ強度が得られない。
【0010】更に、メラミン、ユリア及びホルムアルデ
ヒドの共縮合反応において、反応時のpHを7〜8.5
にするのは、pH7未満ではメラミン溶解性が悪くな
り、縮合反応も十分に進行しないからで、pH8.5を
越えると、MUF樹脂接着剤のゲルタイムの短縮が十分
でなく、木質系ボードでのF放出量の低減が十分ではな
くなる。
ヒドの共縮合反応において、反応時のpHを7〜8.5
にするのは、pH7未満ではメラミン溶解性が悪くな
り、縮合反応も十分に進行しないからで、pH8.5を
越えると、MUF樹脂接着剤のゲルタイムの短縮が十分
でなく、木質系ボードでのF放出量の低減が十分ではな
くなる。
【0011】又、尿素添加後の反応を反応を白濁点が2
5〜55℃で終了する理由は25℃未満では縮合反応が
十分でなく、マット成形性が良くないとの問題点があ
り、55℃を越えるとMUF樹脂接着剤の水溶性が悪く
木質チップへの吹き付けが困難となる。
5〜55℃で終了する理由は25℃未満では縮合反応が
十分でなく、マット成形性が良くないとの問題点があ
り、55℃を越えるとMUF樹脂接着剤の水溶性が悪く
木質チップへの吹き付けが困難となる。
【0012】本発明に使用されるMUF樹脂接着剤はメ
ラミン、ユリア及びホルムアルデヒドとを反応させたも
のであるが、マット成形性の向上及び、乾き防止の目的
でポリビニルアルコール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリビニルブチラールなどで一部変性
した変性樹脂を用いたものであってもよい。尚、これら
変性剤はメラミン、ユリア及びホルムアルデヒドの縮合
反応が終了し、冷却した時に添加するのが好ましい。
ラミン、ユリア及びホルムアルデヒドとを反応させたも
のであるが、マット成形性の向上及び、乾き防止の目的
でポリビニルアルコール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリビニルブチラールなどで一部変性
した変性樹脂を用いたものであってもよい。尚、これら
変性剤はメラミン、ユリア及びホルムアルデヒドの縮合
反応が終了し、冷却した時に添加するのが好ましい。
【0013】上記の様にして得たMUF樹脂接着剤の、
通常糊液作成時にヘキサミンを添加量はアルカリ性の樹
脂接着剤に添加することにより、ヘキサミンはホルムア
ルデヒドとアンモニアに分解する。
通常糊液作成時にヘキサミンを添加量はアルカリ性の樹
脂接着剤に添加することにより、ヘキサミンはホルムア
ルデヒドとアンモニアに分解する。
【0014】本発明の接着剤組成物には、撥水剤、水、
硬化促進剤などを必要に応じて添加混合することも可能
である。
硬化促進剤などを必要に応じて添加混合することも可能
である。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づき説明する。
【0016】接着剤製造例1 尿素30重量部と37%ホルマリン210.8重量部
(F/−NH2 当量比:2.6)及び30%苛性ソーダ
をpHが約7.0になる様に添加し、還流条件下で30
分間反応させた後、メラミン137重量部添加し(F/
−NH2 当量比:0.61)、30%苛性ソーダにてp
Hを約8.1に調整し、さらに還流条件下30分間反応
させる。しかる後、約75℃に冷却し、尿素を49重量
部添加し(F/−NH2 当量比:0.44)、樹脂接着
剤と水の比率を6/9で白濁点を測定し、白濁点が約3
0℃になった時点で加熱を終了し冷却した。
(F/−NH2 当量比:2.6)及び30%苛性ソーダ
をpHが約7.0になる様に添加し、還流条件下で30
分間反応させた後、メラミン137重量部添加し(F/
−NH2 当量比:0.61)、30%苛性ソーダにてp
Hを約8.1に調整し、さらに還流条件下30分間反応
させる。しかる後、約75℃に冷却し、尿素を49重量
部添加し(F/−NH2 当量比:0.44)、樹脂接着
剤と水の比率を6/9で白濁点を測定し、白濁点が約3
0℃になった時点で加熱を終了し冷却した。
【0017】接着剤製造例2 メラミン42重量部と37%ホルマリン64.8重量部
(F/−NH2 当量比:0.8)及び苛性ソーダをpH
が約11.0になる様に添加し、90℃の温度で白濁点
が30℃になった時点で加熱を終了し冷却した。上記各
製造例において得られた樹脂接着剤の固形分は約48%
となるように調整している。
(F/−NH2 当量比:0.8)及び苛性ソーダをpH
が約11.0になる様に添加し、90℃の温度で白濁点
が30℃になった時点で加熱を終了し冷却した。上記各
製造例において得られた樹脂接着剤の固形分は約48%
となるように調整している。
【0018】実施例1 接着剤製造例1で得られたMUF樹脂接着剤(A)10
0重量部に塩化アンモニウムを1重量部、ヘキサミンを
1.5重量部、撥水剤(中京油脂製セロゾールA)3重
量部添加し、攪拌し糊液を得、含水率2%以下のラワン
チップを用い、設計厚み:15mm、設計比重:0.7
5とし、MUF樹脂が固形分で9%となる様に接着剤の
塗布を行い、マットをフォーミング後、170℃、30
kg/cm2 で3分45秒加熱圧締を行い、単層パーチ
クルボードを得た。
0重量部に塩化アンモニウムを1重量部、ヘキサミンを
1.5重量部、撥水剤(中京油脂製セロゾールA)3重
量部添加し、攪拌し糊液を得、含水率2%以下のラワン
チップを用い、設計厚み:15mm、設計比重:0.7
5とし、MUF樹脂が固形分で9%となる様に接着剤の
塗布を行い、マットをフォーミング後、170℃、30
kg/cm2 で3分45秒加熱圧締を行い、単層パーチ
クルボードを得た。
【0019】比較例1 接着剤製造例1で得られたMUF樹脂接着剤(A)にヘ
キサミンを無添加とする以外は実施例と全く同様にして
単層パーチクルボードを作成した。
キサミンを無添加とする以外は実施例と全く同様にして
単層パーチクルボードを作成した。
【0020】比較例2 接着剤製造例2で得られたメラミン接着剤(B)を用
い、ヘキサミンを無添加とする以外は実施例と全く同様
にして単層パーチクルボードを作成した。
い、ヘキサミンを無添加とする以外は実施例と全く同様
にして単層パーチクルボードを作成した。
【0021】糊液を調整するための配合を表1にまとめ
た。 表 1 ─────────────────────────────── 実施例1 比較例1 比較例2 ─────────────────────────────── MUF樹脂接着剤(A) 100 100 メラミン樹脂接着剤(B) 100 塩化アンモニウム 1 1 1 ヘキサメチレンテトラミン 1.5 発水剤 3 3 3 ───────────────────────────────
た。 表 1 ─────────────────────────────── 実施例1 比較例1 比較例2 ─────────────────────────────── MUF樹脂接着剤(A) 100 100 メラミン樹脂接着剤(B) 100 塩化アンモニウム 1 1 1 ヘキサメチレンテトラミン 1.5 発水剤 3 3 3 ───────────────────────────────
【0022】得られた各単層パーチクルボードについ
て、常態及び湿潤後の曲げ強度、吸水厚さ膨張率、ホル
ムアルデヒド放出量の評価を実施した。その結果は表2
の通りであった。 表 2 ──────────────────────────────── 常態曲げ強度 湿潤曲げ強度 吸水厚さ膨張率 F放出量 単位 N/mm2 N/mm2 % mg/l ──────────────────────────────── 実施例1 30 17 5.5 0.3 比較例1 20 10 8.0 1.3 比較例2 28 15 5.6 1.2 ────────────────────────────────
て、常態及び湿潤後の曲げ強度、吸水厚さ膨張率、ホル
ムアルデヒド放出量の評価を実施した。その結果は表2
の通りであった。 表 2 ──────────────────────────────── 常態曲げ強度 湿潤曲げ強度 吸水厚さ膨張率 F放出量 単位 N/mm2 N/mm2 % mg/l ──────────────────────────────── 実施例1 30 17 5.5 0.3 比較例1 20 10 8.0 1.3 比較例2 28 15 5.6 1.2 ────────────────────────────────
【0023】
【発明の効果】本発明の木質系ボード用接着剤組成物
は、従来のメラミン樹脂接着剤では達成し得なかった木
質系ボード類のホルムアルデヒド放出量に関するJIS
規格においてE−0規格を満たす木質系ボードを得るこ
とができる。得られた木質系ボードは、耐水規格におい
てPボード規格を満たし、接着力においてはJIS規格
の18タイプを満たすものである。
は、従来のメラミン樹脂接着剤では達成し得なかった木
質系ボード類のホルムアルデヒド放出量に関するJIS
規格においてE−0規格を満たす木質系ボードを得るこ
とができる。得られた木質系ボードは、耐水規格におい
てPボード規格を満たし、接着力においてはJIS規格
の18タイプを満たすものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 塩基性触媒の存在下にメラミン、ユリア
及びアルデヒド類を縮合させて得られるメラミン・ユリ
ア・ホルムアルデヒド樹脂からなる接着剤において、反
応時のホルムアルデヒドとアミノ基との当量比が0.4
4〜0.58であり、反応後ヘキサメチレンテトラミン
を添加することを特徴とする木質系ボード用接着剤組成
物。 - 【請求項2】 前記メラミン・ユリア・ホルムアルデヒ
ド樹脂に添加するヘキサメチレンテトラミンから分解し
てなるホルムアルデヒドがアミノ基に対して当量比で、
0.02〜0.05であることを特徴とする請求項1記
載の木質系ボード用接着剤組成物。 - 【請求項3】 前記メラミン・ユリア・ホルムアルデヒ
ド樹脂共縮合反応における溶液のpHが7〜8.5であ
ることを特徴とする請求項1又は2記載の木質系ボード
用接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34956397A JPH11179710A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 木質系ボード用接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34956397A JPH11179710A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 木質系ボード用接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179710A true JPH11179710A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18404570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34956397A Pending JPH11179710A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 木質系ボード用接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11179710A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102604573A (zh) * | 2012-01-12 | 2012-07-25 | 北华大学 | E0级三聚氰胺改性脲醛树脂胶黏剂及其制备方法和应用 |
CN102775946A (zh) * | 2012-07-18 | 2012-11-14 | 广西华峰林业股份有限公司 | Mdf_e1级脲醛树脂胶粘剂 |
CN103275659A (zh) * | 2013-06-24 | 2013-09-04 | 贵州新锦竹木制品有限公司 | 竹制品粘合剂 |
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- 1997-12-18 JP JP34956397A patent/JPH11179710A/ja active Pending
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