JP2000143751A - 低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂の製造方法 - Google Patents

低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂の製造方法

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JP2000143751A
JP2000143751A JP10323468A JP32346898A JP2000143751A JP 2000143751 A JP2000143751 A JP 2000143751A JP 10323468 A JP10323468 A JP 10323468A JP 32346898 A JP32346898 A JP 32346898A JP 2000143751 A JP2000143751 A JP 2000143751A
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urea
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amino resin
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Fumitoshi Tsukiyama
文俊 築山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ホルムアルデヒド含有量で、建設作業や住
環境上で安全で、樹脂の保存安定性と耐水、耐煮沸接着
性能に優れた低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂を提供す
る。 【解決手段】 メラミンと尿素の合計100%のうち、
メラミンが50〜98重量%、尿素が2〜50重量%で
あり、かつメラミン1モルに対し1.5〜3.0モルの
ホルムアルデヒドを使用し、初期の反応において、メラ
ミンとホルムアルデヒドのみでpH7.5〜11.0の
範囲内でメチロール化を行い、引き続き、ホルムアルデ
ヒド1モルに対し0.1〜2.0モルのメタノールを用
いて、pH12.0以上の強アルカリ性にて縮合、エー
テル化反応を行い、次いで尿素を添加して反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーティクルボー
ド、合板、二次加工合板、木質繊維板、MDF板、その
他木質材料の接着や合浸に用いる低ホルムアルデヒド型
アミノ樹脂の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材の薄板、小片、繊維、チップ等の木
質系廃材を利用して作るパーティクルボード、木質繊維
板、MDF板等や、合板や各種二次加工合板等の木質系
ボードは、多くの場合アミノ樹脂系接着剤により接着、
製造されている。
【0003】アミノ樹脂は無色、あるいは淡黄色透明で
硬化が速く、常態は云うに及ばず耐水、耐煮沸接着力に
優れるという利点を有するが、遊離および樹脂の分解に
より多量のホルムアルデヒドが発生するため、工場でア
ミノ樹脂を用いて建築用ボード類を接着、製造する際、
および該ボード類を用いて住宅を建設後の住環境が著し
く損なわれ、現在他の一般環境問題と共に大きな社会問
題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て記述した如く、従来のアミノ樹脂は多量の遊離、およ
び分解ホルムアルデヒドが発生し、環境問題を惹起し、
従来該問題を解決しようとして低ホルムアルデヒド化し
ようとすれば、単純に使用するホルムアルデヒドのメラ
ミンや尿素に対するモル比を減じようとして、アミノ樹
脂の保存安定性や接着性能を損ねる結果となっていた。
本発明は上記これらの課題を克服した低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の開発を目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題に鑑み、本発
明者等は鋭意研究を進めた結果、メラミンと尿素の量比
において、メラミンを等量もしくはそれ以下に設定し、
かつ初期反応のメチロール化段階では尿素を使用しない
で、最終段階で尿素を使用してホルムアルデヒドを完全
捕捉することにより、低いホルムアルデヒド使用量であ
っても保存性、接着性に優れた低ホルムアルデヒド型ア
ミノ樹脂を製造することができることを見出し、本発明
を完成するに到った。
【0006】すなわち本発明は、メラミン、尿素および
ホルムアルデヒドを主たる反応成分とするアミノ樹脂の
製造方法において、メラミンと尿素の合計100%のう
ち、メラミンが50〜98重量%、尿素が2〜50重量
%であり、かつメラミン1モルに対し1.5〜3.0モ
ルのホルムアルデヒドを使用することを特徴とする、低
ホルムアルデヒド型アミノ樹脂の製造方法を提供するも
のである。
【0007】また本発明は、初期の反応において、メラ
ミンとホルムアルデヒドのみでpH7.5〜11.0の
範囲内でメチロール化を行い、引き続き、ホルムアルデ
ヒド1モルに対し0.1〜2.0モルのメタノールを用
いて、pH12.0以上の強アルカリ性にて縮合、エー
テル化反応を行い、次いで尿素を添加して反応させるこ
とを特徴とする、上記の低ホルムアルデヒド型アミノ樹
脂の製造方法を提供するものである。
【0008】さらにまた本発明は、反応により生成する
樹脂液を水で200%以上に希釈した後に徐々に冷却
し、樹脂液が白濁を始める温度で樹脂の縮合度を判定し
た場合、該温度が25℃であるような縮合度とする、上
記の低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂の製造方法を提供
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の低ホルムアルデヒド型ア
ミノ樹脂は次のような反応工程によって得られる。すな
わち、木発明において用いられる原料の中で、メラミン
と尿素についてはその合計100のうち、メラミンは5
0〜98重量%で、尿素は2〜50重量%である。
【0010】先ず所定量のメラミンとホルムアルデヒド
のみが80℃、40分間程度反応され、メチロール化が
行われるのであるが、使用されるホルムアルデヒドの量
はメラミン1モルに対し、1.5〜3.0モルである。
該反応においては尿素を用いず、メラミンとホルムアル
デヒドのみで反応する。このことが本発明における重要
な特徴の一つである。
【0011】もし尿素を併用した場合は、尿素はメラミ
ンよりもホルムアルデヒドとの反応性に富み、ホルムア
ルデヒドが尿素との反応に優先的に消費される結果、反
応が進みすぎ反応液が不透明な外観を呈し、系を安定化
させるためにはより多くのホルムアルデヒドが必要とな
り、その結果低ホルムアルデヒド化の目的を果たしえな
い。
【0012】該メラミンとホルムアルデヒドのメチロー
ル化反応におけるpHの範囲は7.5〜11.0、より
好ましくは8.0〜10.0である。このpHの範囲も
本発明の重要部分である。pHが7.5以下の酸性側で
も11.0以上の強アルカリ性領域でも硬化反応が極端
に進みすぎて反応液が水に不溶化し、極端な場合にはゲ
ル化するに至る。
【0013】該メチロール化反応におけるホルムアルデ
ヒドの使用量はメラミン1モルに対して1.5〜3.0
モルであり、1.5モルより少ない場合には、低ホルム
アルデヒド化の目的には沿ったものとなるが、系が不安
定となり、樹脂の保存安定性を著しく損ねる結果とな
り、数日で異常増粘、ゲル化するに至る。使用するホル
ムアルデヒドの量が逆に3.0モルより多い場合には、
系は安定化するものの生成樹脂の低ホルムアルデヒド化
は望めない。
【0014】次に上記メチロール化反応に引き続き、ホ
ルムアルデヒド1モルに対し0.1〜2.0モルのメタ
ノールがpH12.0以上の強アルカリ性下で反応さ
れ、縮合、エーテル化変性される。尚、このように反応
系におけるpHは極めて重要な因子であり、正確に較正
されたpHメーターを用いて測定されなければならな
い。
【0015】アミノ樹脂は無色透明で硬化が速く、硬化
物の耐水性も優れているという利点を有するが、単独で
は保存安定性が悪いので保存安定性を向上させるため、
原料として多かれ少なかれメタノールが使用されてい
る。すなわち、上記したようにメラミンをメチロール化
後、メタノールでエーテル化することで低温での樹脂の
結晶化を防止し、低温で保存安定性を有したアミノ樹脂
が製造されている。メタノール変性反応は70℃近辺で
約60分間反応する。
【0016】このメタノール変性反応においてメタノー
ルの使用量は極めて重要である。メタノールの使用量が
ホルムアルデヒド1モルに対して0.1モル未満であれ
ば樹脂のとくに低温での保存安定性が劣り、逆に2.0
モルより多い場合には、樹脂の保存安定性は向上する
が、そもそもアミノ樹脂は熱硬化性であり保存安定性が
向上するということは反面硬化性を著しく低下させるこ
とを意味する。また、メタノールは可燃性、低引火点の
低沸点液体であり、含有量が多い場合には消防法上の危
険物または指定可燃物としてのやっかいな問題を招来す
る。
【0017】該メタノール変性反応において、本発明に
おけるpH12.0以上の強アルカリ性という条件は、
メタノールの縮合反応を効率的に進行させるために、極
めて重要な因子である。例えば特開平10−16842
2号公報には、pH10〜11.5で最終段階のメタノ
ール変性反応を行うよう提案されている。しかしなが
ら、かかる低pH領域では、メタノールのエーテル化反
応の進行は極めて鈍く、ましてや該公報に提案されてい
るように、メタノールの量がモル比でホルムアルデヒド
の30%以下というような極めて少ない領域では、ほと
んど反応は起こらず、不安定な樹脂しか得られない。
【0018】また、たとえメタノールの使用量が常識的
な範囲で十分に多くても、その反応性は鈍く、未反応の
メタノールが残存する結果を招き、生成するアミノ樹脂
の保存安定性は改善されないばかりか、残存メタノール
による前記弊害が生ずるのみである。
【0019】前記メチロール化、メタノール変性反応に
引き続き、最終段階における反応として系のpHを希釈
塩酸等により中和して7.0〜7.5に調整して、メラ
ミンと尿素の合計100%のうち、メラミンが50〜9
8重量%、尿素が2〜50重量%となる量の尿素を反応
させる。前記した如く、尿素は極めてホルムアルデヒド
との反応性に富み、したがってホルムアルデヒドの優れ
た捕捉効果を有する。該尿素による最終反応が、本発明
のアミノ樹脂の低ホルムアルデヒド化の最重要ポイント
であり、新たにホルムアルデヒドを添加することなしに
安定な樹脂が得られ、したがって低ホルムアルデヒド化
できることが、本発明の大きなメリットと云える。
【0020】本発明のメラミンと尿素の使用割合は上記
に特定されている如く、メラミンが尿素と同等あるいは
それ以上になっている。尿素はメラミンより親水性であ
り、尿素の割合が50重量%より多いと樹脂の耐水性が
悪くなり、耐水、耐煮沸接着力も劣り、逆に2重量%よ
り少ないとホルムアルデヒド捕捉効果が少なく、低ホル
ムアルデヒド化が図れない。反応は65℃近辺にて60
〜90分間行うが、反応の終点は水混和による白濁法
(樹脂液を水で2倍ないし10倍に希釈した後に徐々に
冷却し、樹脂液が白濁を始める温度で樹脂の縮合度を判
定する方法)によって判定する。望ましい終点は水混和
度が25℃で200%以上である。
【0021】所定の縮合度まで反応を進めた後、樹脂液
のpHを9.5〜11.0に調整し、冷却して本発明の
透明な低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂を得る。最終の
pH調整は、夏季の保存安定性に大きく影響するので重
要である。以上の如く、本発明の低ホルムアルデヒド型
アミノ樹脂は、特定モル比で特定のpHコントロール
で、第一段メチロール化反応、第二段メタノールによる
縮合エーテル化反応、第三段尿素反応の3段階工程で得
られる。尚、反応操作上はより煩雑にはなるが、第三段
の尿素反応は、尿素を小分けして、複数回同じ反応を繰
り返してもよい。むしろ、そうした方がホルムアルデヒ
ドの捕捉効果がより向上するので望ましい。この際尿素
の大部分を、第二段のメタノール変性反応時にメタノー
ルと共に反応させ、残り少量の尿素で第三段の反応を行
っても同様な効果が期待できる。
【0022】また、尿素ははホルムアルデヒドと反応、
捕捉する効果があるぱかりでなく、樹脂化するため、得
られたアミノ樹脂の耐水性低下を防止する効果を有する
ことも、木発明の大きな特長の一つである。樹脂の低ホ
ルムアルデヒド化を図る技術的手段としては、他にヒド
ラジン化合物や各種アミド、イミド化合物の添加等があ
るが、何れも樹脂化せず低分子であり、アミノ樹脂の耐
水性を低下させるぱかりでなく、容易に分解し、ホルム
アルデヒドを再発生するため、低ホルムアルデヒド化が
期待できない。
【0023】得られた樹脂液は、そのまま前記各種木質
材料の接着加工に用いられることもあり、また減圧濃縮
してから後に応用されることもある。また、応用に際し
ては硬化触媒として、塩化アンモニウムやヘキサメチレ
ンテトラミン等、および他の添加剤については当業者に
おいて通常用いられるものは何れも使用して何ら問題は
ない。
【0024】
【実施例】以下実施例によって本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に制限されるものでは
ない。 (実施例1)本発明の低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂
を、下記の原料を使用し、次のような手順により調製し
た。 (1)メラミン 400g (2)ホルマリン(37%) 520g (3)苛性ソーダ(20%水溶液) 1.1g (4)メタノール 220g (5)苛性ソーダ(40%水溶液) 16.3g (6)塩酸(10%水溶液) 56g (7)尿素 120g (8)苛性ソーダ(20%水溶液) 3.3g
【0025】還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた反応
フラスコに、上記(1)、(2)、(3)を仕込み、p
H9.2に調整後80℃、40分間反応する。次に
(4)、(5)を添加し、pH12以上の強アルカリ性
下で70℃、60分間反応する。65℃に冷却し、
(6)を添加しpH7.0〜7.5に調整後、(7)を
添加して水混和度25℃、600%まで60〜90分間
反応する。その後(8)にてpH10.5〜11.0に
調整して冷却する。尚、pHの値は全てpHメーターで
の測定による。得られたアミノ樹脂接着剤について、樹
脂の安定性、フリーホルムアルデヒド、JISK680
5(メラミン・ユリア共縮合樹脂木材接着剤)による合
板の常態強度、煮沸繰り返し強度、JAS特殊加工化粧
合板1類による接着後の合板から放出されるホルムアル
デヒド量を測定した。結果を表1に示す。
【0026】なお、試験に際しての接着剤の配合液処
方、および貼合条件は下記の通りである。 配合液処方 アミノ樹脂接着剤 100g 澱粉(赤しゃく薬) 25 水 * 塩化アンモニウム(20%水溶液) 5 130+* * 配合液の粘度を10000〜15000cpsに調
整するように添加
【0027】 貼合条件 フェイス :1.5mmマラス単板 芯板 :3.0mmマラス単板 塗布量 :芯板の両面にそれぞれ160g/m 仮貼りブレス :10±1Kg/cm(冷圧)、30〜40分 熱ブレス温度 :120℃ 熱プレス圧 :8±1Kg/cm 熱プレス時間 :2分
【0028】(実施例2)本発明の低ホルムアルデヒド
型アミノ樹脂を、下記の原料を使用し、次のような手順
により調製した。 (1)メラミン 400g (2)ホルマリン(37%水溶液) 520g (3)苛性ソーダ(20%水溶液) 1.1g (4)尿素 100g (5)メタノール 220g (6)苛性ソーダ(40%水溶液) 16.3g (7)塩酸(10%水溶液) 50.5g (8)尿素 20g (9)塩酸(10%水溶液) 5.7g (10)苛性ソーダ(20%水溶液) 3.3g
【0029】還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた反応
フラスコに、(1)、(2)、(3)を仕込み、pH
9.2に調整後80℃、40分間反応する。次に
(4)、(5)を加えpH12以上の強アルカリ性下で
70℃、60分間反応する。65℃に冷却し、(7)に
てpH9.0〜10.5に調整後、(8)を添加して6
5℃で10分間溶解する。その後(9)を添加してpH
7.0〜7.5に調整し、水混和度25℃で600%ま
で60〜90分間反応する。その後(10)にてpH1
0.5〜11.0に調整し、冷却する。pHの値は全て
pHメーターによる測定値。得られたアミノ樹脂につい
て実施例1と全く同様に性状および応用テストを実施し
た。結果を表1に示す。
【0030】(実施例3)実施例1の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(1)メラミン400
g、(7)尿素120gの代わりに、(1)メラミン4
70g、(7)尿素50gを用いた以外は実施例1と全
く同様に行った。結果を表1に示す。
【0031】(実施例4)実施例2の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(1)メラミン400
g、(4)尿素100g、(8)尿素20gの代わりに
(1)メラミン310g、(4)尿素180g、(8)
尿素30gを用いた以外は実施例1と全く同様に行っ
た。結果を表1に示す。
【0032】(実施例5)実施例1の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(4)メタノール22
0gの代わりに(4)メタノール40gを用いた以外は
実施例1と全く同様に行った。結果を表1に示す。
【0033】(比較例1)実施例1の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(1)メラミン400
g、(7)尿素120gの代わりに(1)メラミン52
0gで、尿素を全く使用しない以外は実施例1と全く同
様に行った。結果を表1に示す。
【0034】(比較例2)実施例1の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(1)メラミン400
g、(7)尿素120gの代わりに(1)メラミン50
g、(7)尿素470gを用いた以外は実施例1と全く
同様に行った。結果を表1に示す。
【0035】(比較例3)実施例1の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(2)ホルマリン(3
7%)520gの代わりに(2)ホルマリン(37%)
1040gを用いた以外は実施例1と全く同様に行っ
た。結果を表1に示す。
【0036】(比較例4)実施例2の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、(5)メタノール22
0gの代わりに(5)メタノール480gを用いた以外
は実施例1と全く同様に行った。結果を表1に示す。
【0037】(比較例5)実施例2の低ホルムアルデヒ
ド型アミノ樹脂の製造において、メチロール化反応の
後、(4)、(5)を加えてpH12.0以上の強アル
カリ性下で70℃、60分間反応する所を、同様に
(4)、(5)を加えた後、pH10.5でまたも同様
に70℃、60分間反応させた、すなわちメタノール変
性反応におけるpHのみを変更した以外は実施例1と全
く同様に行った。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1および表2から判るように、本発明の
方法で製造された低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂は、
フリーホルムアルデヒド量や合板のホルムアルデヒド放
散量が少なく、保存安定性に優れ、かつ、合板接着性能
も優れていることが判る。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、低
ホルムアルデヒド含有量で、従来得られなかったなかっ
た樹脂の保存安定性と耐水、耐煮沸接着性能に優れた低
ホルムアルデヒド型アミノ樹脂を得ることができ、建設
作業や住環境上で安全な樹脂を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン、尿素およびホルムアルデヒド
    を主たる反応成分とするアミノ樹脂の製造方法におい
    て、メラミンと尿素の合計100%のうち、メラミンが
    50〜98重量%、尿素が2〜50重量%であり、かつ
    メラミン1モルに対し1.5〜3.0モルのホルムアル
    デヒドを使用することを特徴とする、低ホルムアルデヒ
    ド型アミノ樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 初期の反応において、メラミンとホルム
    アルデヒドのみでpH7.5〜11.0の範囲内でメチ
    ロール化を行い、引き続き、ホルムアルデヒド1モルに
    対し0.1〜2.0モルのメタノールを用いて、pH1
    2.0以上の強アルカリ性にて縮合、エーテル化反応を
    行い、次いで尿素を添加して反応させることを特徴とす
    る、請求項1に記載の低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応により生成する樹脂液を水で200
    %以上に希釈した後に徐々に冷却し、樹脂液が白濁を始
    める温度で樹脂の縮合度を判定した場合、該温度が25
    ℃であるような縮合度とすることを特徴とする、請求項
    1に記載の低ホルムアルデヒド型アミノ樹脂の製造方
    法。
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