JPH11179692A - 産業用ロボットのハンド異常検出装置及びハンド異常検出方法 - Google Patents

産業用ロボットのハンド異常検出装置及びハンド異常検出方法

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JPH11179692A
JPH11179692A JP34624197A JP34624197A JPH11179692A JP H11179692 A JPH11179692 A JP H11179692A JP 34624197 A JP34624197 A JP 34624197A JP 34624197 A JP34624197 A JP 34624197A JP H11179692 A JPH11179692 A JP H11179692A
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hand
gripping
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abnormality
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JP34624197A
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Hiroyuki Makimoto
博之 槙本
Masaki Sakaguchi
勝紀 坂口
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンド1に、複数のウエハW,W,…をそれ
ぞれ同時に把持する複数の把持部4,4,…が互いに間
隔をあけて並設されたロボットに対し、そのハンド1の
各把持部4の変形を検出して、ウエハWを確実に把持す
るとともに、把持部4のカセットC等との干渉を防いで
ウエハWや把持部4等の破損、発塵を防止する。 【解決手段】 予めハンド1の移動範囲内の基準位置に
対応して光センサ40を配置固定し、ハンド1を基準位
置に位置付けた状態で最下端把持部4が光センサ40の
真横位置に存在していることを光センサ40で検出す
る。以後、ハンド1を基準位置から複数の把持部4,
4,…の間隔と同じ距離ΔZだけ順に下側に変位させ
て、光センサ40により他の把持部4,4,…の有無を
検出する。変形の把持部4は正確に光センサ40の真横
位置に存在せず、光センサ40の出力異常になるので、
それを把持部4の変形と検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークをハンドで
把持する産業用ロボットにおいて、そのハンドのワーク
把持部の異常状態を検出するハンド異常検出装置及びハ
ンド異常検出方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウエハを把持して搬送するウ
エハ搬送装置として、例えば特開平2―307241号
公報に示されるように、ウエハ処理装置間を移動するロ
ボットのハンドに各々ウエハを把持する複数の把持部を
並設し、これら複数の把持部にそれぞれ複数のウエハを
同時に把持して搬送するようにしたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に薄板状のウエハをロボットハンドの把持部で把持する
場合、そのウエハが軽量であるので、それに対応して把
持部も強度の低いものが用いられているが、この低強度
の把持部は、ウエハの把持時やハンドの交換時等に発生
する振動や衝撃等に起因して変形することがある。そし
て、この把持部の変形が生じると、例えばウエハを把持
するために、そのウエハに対応する位置に正確にロボッ
トハンドを移動させても、実際の把持部はウエハの位置
からずれることとなり、そのウエハを確実に把持するこ
とができない。そればかりか、把持部がウエハやその収
納のためのカセット等と干渉して、ウエハや把持部等の
破損、或いは発塵を招くという問題がある。
【0004】特に、上記従来例のように、複数の把持部
がハンドに並設されている場合、その複数の把持部が1
つでも変形すると、他の把持部が正常でも変形による干
渉の影響が生じるのは避けられない。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記のようなウエハ等のワークをハン
ドで把持する産業用ロボットに対し、そのハンドの把持
部の変形異常を正確に検出できるようにして、ワークを
確実に把持するとともに、未然に把持部の他の構造物と
の干渉を防いでワークや把持部等の破損、発塵を防止し
得るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、予めロボットのハンドの移動範囲
に基準位置を設定して、その基準位置に対応して検出手
段を配置固定しておき、ハンドを基準位置に位置付けた
状態で把持部が検出手段によりその位置に存在している
かどうかを検出するようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明は、ワークを
把持部にて把持するハンドを有する産業用ロボットの上
記把持部の異常状態を検出するようにしたハンド異常検
出装置であり、上記ロボットの作業空間に含まれる所定
の基準位置に対応して配置され、ハンドが該基準位置に
位置付けられたときに上記把持部の所定部位を検出する
検出手段と、この検出手段の出力に基づいて上記把持部
の異常状態を判定する異常判定手段とを設ける。
【0008】上記の構成により、ロボットのハンドがロ
ボットの作業空間に含まれる基準位置に位置付けられ、
その状態でハンドの把持部の所定部位が検出手段によっ
て検出され、異常判定手段では、この検出手段の出力に
基づいて上記把持部の異常状態が判定される。すなわ
ち、上記検出手段はハンドの基準位置に対応した位置に
配置されているので、ハンドが基準位置にある状態で、
その把持部の変形がないときには、検出手段によって把
持部の所定部位が検出されるが、把持部が変形している
と、その所定部位の位置ずれにより、ハンドが基準位置
にあるにも拘らず、把持部の所定部位は検出手段によっ
て検出されない。このような検出手段の出力に基づいて
ハンドの把持部の変形異常状態の有無を判定し、その変
形異常を回避できるようになり、ワークを確実に把持で
きるとともに、把持部の変形に伴う他の構造物との干渉
を防いでワークや把持部等の破損或いは発塵を未然に防
止することができる。
【0009】請求項2の発明では、ハンドに複数の把持
部を互いに所定間隔をあけて並設する。また、検出手段
は、ハンドが基準位置にあるときに上記複数の把持部の
うちの1つの把持部の所定部位を検出可能な位置に配置
する。そして、異常判定手段は、ハンドを基準位置から
複数の把持部がそれぞれ検出手段の位置を通るように把
持部の並列方向に沿って該把持部の間隔に関連する所定
距離だけ順に変位させたときに、検出手段による各把持
部の所定部位の検出の有無に基づいて各把持部の異常状
態を判定するものとする。
【0010】このことで、ハンドが基準位置から複数の
把持部の間隔に関連する所定距離だけ順に把持部の並列
方向に沿って変位すると、その変位の都度、検出手段の
位置に位置付けられた把持部を検出手段が検出したかど
うかが判定される。そして、検出手段の位置にある把持
部が変形していないときには、その把持部の所定部位を
検出手段が検出するので、把持部の変形異常がない正常
状態と判定されるが、把持部の変形があると、その把持
部の所定部位を検出手段が検出せず、この状態を把持部
の変形異常状態と判定する。こうすると、1つの検出手
段を用いて、複数の把持部のいずれか又は全体の変形異
常を確実に検出して、その変形に伴う不具合を防止する
ことができる。
【0011】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
と同様に、ハンドに複数の把持部を互いに所定間隔をあ
けて並設する。また、検出手段は、ハンドが基準位置に
あるときに上記複数の把持部のうちの並列方向端部にあ
る1つの把持部の所定部位を検出可能な位置に配置す
る。そして、異常判定手段は、ハンドを基準位置側方の
開始位置から複数の把持部がそれぞれ検出手段の位置を
通るように把持部の並列方向に沿って変位させたとき
に、検出手段が各把持部の所定部位を検出する毎のハン
ドの変位量をその許容値と比較して各把持部の異常状態
を判定するものとする。
【0012】この場合、ハンドが基準位置側方の開始位
置から複数の把持部の並列方向に沿って変位すると、そ
の変位の間、各把持部が検出手段の位置に位置付けられ
て、検出手段が各把持部の所定部位を検出する都度、こ
の検出手段の各把持部の検出毎のハンドの変位量が求め
られ、この変位量が許容値と比較されて各把持部の異常
状態が判定される。そして、検出手段の位置にある把持
部が変形していないときには、その把持部の所定部位を
検出手段が検出するまでのハンドの変位量が許容値にな
るので、把持部の変形異常状態がないと判定されるが、
把持部の変形があると、その把持部の所定部位を検出手
段が検出するまでのハンドの変位量が許容値から変化す
るので、この状態を把持部の変形異常状態と判定する。
従って、この発明でも、上記請求項2の発明と同様の作
用効果が得られる。しかも、ハンドを停止することなく
変位させながら、その各把持部の変形異常を判定するこ
とができる。
【0013】請求項4の発明では、上記ワークはウエハ
とする。このことで、ウエハを把持する把持部が低強度
の変形し易いものであっても、その変形異常を確実に検
出することができる。
【0014】請求項5の発明は、複数のワークをそれぞ
れ互いに所定間隔をあけて設けられた把持部にて把持す
るハンドを有する産業用ロボットの上記把持部の異常状
態を検出するハンド異常検出方法であり、予め、上記ロ
ボットの作業空間に含まれる所定の基準位置に検出手段
を上記複数の把持部のうちの1つの把持部の所定部位を
検出可能に配置しておく。そして、ハンドを上記基準位
置から複数の把持部がそれぞれ検出手段の位置を通るよ
うに把持部の並列方向に沿って該把持部の間隔に関連す
る所定距離だけ順に変位させて、検出手段による各把持
部の所定部位の検出の有無に基づいて各把持部の異常状
態を判定することを特徴としている。このことで、上記
請求項2の発明と同様の作用効果が得られる。
【0015】また、請求項6の発明は、請求項5の発明
と同様に、複数のワークをそれぞれ互いに所定間隔をあ
けて設けられた把持部にて把持するハンドを有する産業
用ロボットの上記把持部の異常状態を検出するハンド異
常検出方法である。
【0016】そして、予め、上記ロボットの作業空間に
含まれる所定の基準位置に検出手段を上記複数の把持部
のうちの並列方向端部にある1つの把持部の所定部位を
検出可能に配置しておき、ハンドを上記基準位置側方の
開始位置から複数の把持部がそれぞれ検出手段の位置を
通るように把持部の並列方向に沿って変位させて、検出
手段が各把持部の所定部位を検出する毎のハンドの変位
量をその許容値と比較して各把持部の異常状態を判定す
ることを特徴とする。この発明でも上記請求項3の発明
と同様の作用効果を奏することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1及び図2は本
発明の実施形態1を示し、Cは図で右側が開口とされた
横断面略C字状のウエハ収容用カセットで、このカセッ
トC内には、同じ径及び厚さを有する薄い円板形状の複
数枚(例えば25枚)のワークとしてのウエハW,W,
…が水平状態に段積みされて収容され、これら複数のウ
エハW,W,…はそれぞれカセットC内の奥部及び左右
側壁面に高さを対応して突設した支持部C1,C1,…
によって上下方向に一定間隔(例えば10mm)をあけ
て支持されている。
【0018】1は、上記カセットC内に収容されている
ウエハW,W,…をクリーンルームで取り出して搬送す
るロボット(図示せず)のアーム先端に設けられるウエ
ハ搬送用ハンドであって、このハンド1は、ロボットの
作動に伴い水平面内で互いに直交するX方向及びY方向
と、これら両方向に直交する垂直方向であるZ方向とに
移動する。
【0019】上記ハンド1は、ロボットアームに連結さ
れるハンド本体2と、このハンド本体2に該ハンド本体
2の進退方向と直交する方向である上下方向に一定間隔
(上記カセットC内のウエハW,W,…の支持間隔と同
じ例えば10mm)をあけて並んで設けられ、後述の固
定爪7,7及び可動爪22を上記各ウエハWの外周縁部
の間隔をあけた位置に係合させて該ウエハWをそれぞれ
把持する複数の把持部4,4,…とを備えている。
【0020】上記複数の把持部4,4,…は互いに同じ
構成のもので、いずれも、基端部がハンド本体2に固定
されかつ中央に軽量化のための開口5aを有する薄板状
の支持板5を有する。この各支持板5先端部の左右両側
にはそれぞれ2つの固定爪7,7が取り付けられ、この
各固定爪7は、上側溝面が下側溝面よりも短くて略後側
に開放された断面V字状の係合溝8を有しており、この
両固定爪7,7によりその各係合溝8にて各ウエハWの
カセット内奥側の左右両側外周縁部を係合するようにし
ている。また、各支持板5の基端寄りの左右両側には各
ウエハWのカセット開口側の外周縁部を載置する左右1
対の載置板10,10が取り付けられている。
【0021】一方、ハンド本体2の左右中央部には、そ
のハンド本体2から上記支持板5,5,…の基端寄りの
左右中央部に亘って上下方向に貫通する開口部12が形
成され、この開口部12内には中央に開口を有する矩形
枠状の移動体14がハンド1の進退方向(前後方向)に
沿って相対移動可能に配置支持されている。この移動体
14は、ハンド本体2に取付固定したアクチュエータと
しての前後方向に延びるシリンダ15のピストンロッド
15aに対し、左右方向に延びる連結板16及び前後方
向に延びる連結ロッド17を介して連結支持されてお
り、シリンダ15の伸縮作動により移動体14をハンド
本体2に対し相対的に前後移動させ、シリンダ15の収
縮作動により移動体14を前進させる一方、シリンダ1
5の伸長作動により移動体14を後退させるようにして
いる。
【0022】上記移動体14の左側の縦枠部には上記各
支持板5に対応した位置に、それぞれ前後1対の板ばね
19,19の基端部が取付固定されている。これら両板
ばね19,19は移動体14の右側の縦枠部に向かって
互いに平行に水平に延び、その先端部には移動体14内
の開口の左右中央に位置する矩形板状の可動爪支持体2
0が取付固定されている。この各可動爪支持体20の先
端部(前端部)上面には凹形ローラからなる1つの可動
爪22が上下方向に延びる支持軸21によって回転可能
に支持されている。すなわち、上記可動爪22は移動体
14に対し板ばね19,19によってハンド1の進退方
向に相対移動可能に支持されている。また、この凹形ロ
ーラからなる可動爪22の外周面全体には、上記固定爪
7の係合溝8と同じ高さ位置に位置しかつ上側溝面が下
側溝面よりも短い断面V字状の凹溝23が形成されてお
り、この可動爪22によりその外周面の凹溝23にて各
ウエハWのカセット開口側の外周縁部を係合するように
している。
【0023】また、上記移動体14の上側横枠部後面に
は下方に発光する発光部25がブラケット26を介し
て、一方、移動体14の下側横枠部後面には上記発光部
25からの光が入射される受光部27がブラケット28
を介してそれぞれ取付固定され、発光部25から受光部
27に至る光路Lは、上記各可動爪支持体20の真後ろ
の位置を通るように設定されており、上記各把持部4に
固定爪7,7及び可動爪22によってウエハWをそれぞ
れ把持した場合、そのウエハWの把持状態が悪くてウエ
ハWの外周縁部が固定爪7の係合溝8及び可動爪22の
凹溝23にそれぞれ正確に係合されず、それに伴って可
動爪22及び可動爪支持体20が通常の位置よりも後側
に後退変位したとき、発光部25から受光部27に入射
される光が上記後退変位した可動爪支持体20の後端部
によって遮断されると、そのことをいずれかのウエハW
の把持不良として検出し、この検出信号によりロボット
の搬送動作を停止したり、ウエハWの把持不良の警告を
行ったりするようにしている。
【0024】さらに、上記ハンド本体2上端部の左右両
側にはそれぞれ左右の上側支持部31,31(図1に一
方のみを示す)が固定され、これら左右の上側支持部3
1,31は上記最上段の把持部4の上側位置を前側に延
びている。一方、ハンド本体2下端部の左右両側には同
様にそれぞれ左右の下側支持部32,32が固定され、
これら下側支持部32,32は最下段の把持部4の下側
位置を前側に延びている。さらに、上記左右に対応する
上下両側の支持部31,32,31,32の先端部(前
端部)間には、それぞれ各把持部4の支持板5の左右両
側を上下方向(ハンド1の進退方向と直交する方向)に
延びる押え棒34,34が掛け渡されている。この左右
の各押え棒34は、上下の支持部31,32の先端部に
対し回転可能に軸支された1本の棒状ローラからなる。
そして、ハンド1を前進移動させて各把持部4をカセッ
トC内における各ウエハWの下側空間に挿入した際、そ
の各把持部4における支持板5先端部の左右の固定爪
7,7がウエハWのカセット内奥側の外周縁部よりも少
しカセットCの内奥側に移動したときに、左右の押え棒
34,34により複数のウエハW,W,…の各カセット
開口側の外周縁部を押圧して複数のウエハW,W,…を
同時に、カセットCの内奥面に向けて移動させるように
なっている。尚、予めカセットCの内奥面に対して所定
の許容収容位置に存在するウエハWについては、押え棒
34,34により移動はしない。また、カセットCの内
奥部にはウエハWの外周縁部が当接した状態でも、その
左右両側に固定爪7,7を収容可能なスペースが設けら
れている。
【0025】本発明の特徴として、予め、ロボットの動
作のティーチングにより上記ロボットの作業空間に含ま
れる、座標(X0 ,Y0 ,Z0 )を有する所定の基準位
置が設定されている。すなわち、この実施形態では、ハ
ンド1がウエハW,W,…を把持するためにカセットC
内に挿入される直前の位置(図1及び図2に示す位置)
が基準位置とされており、このハンド1の基準位置に対
応して検出手段としての光センサ40が配置固定されて
いる。すなわち、この光センサ40は、ハンド1が基準
位置に位置付けられたときにハンド1の複数の把持部
4,4,…のうちの1つである最下端の把持部4の所定
部位を検出可能な位置、具体的には上記基準位置にある
ハンド1の変形していない最下端の把持部4における支
持板5の先端部左端面に近接して配置されている。この
光センサ40は、例えば水平方向(上下方向でもよい)
に並べられて組み合わせられた発光部41及び受光部4
2を備えており、ハンド1が基準位置に位置付けられた
ときに、そのハンド1の最下端の把持部4における支持
板5の先端部に向けて発光部41が光を出し、その支持
板5の左端面で反射した反射光を受光部42が受光する
ことにより、その光センサ40の位置に最下端の把持部
4の支持板5が存在しているかどうかを検出し、その支
持板5の存在により光センサ40の出力を正常とすると
ともに、その後、ハンド1を上記基準位置から複数の把
持部4,4,…の間隔に対応する所定距離ΔZだけそれ
ぞれ順にZ方向下向きに変位させる毎に、同様にして残
りの把持部4,4,…の各支持板5をそれぞれ検出する
ようにしている。
【0026】上記光センサ40の出力信号は、ロボット
の作動制御を行う制御装置(図示せず)に入力されてい
る。この制御装置において、各把持部4の変形異常を判
定するための処理動作について図3により詳細に説明す
る。この処理動作は、例えばロボットの電源をON状態
にしたとき等に実行されるもので、まず、ステップS1
でロボットのハンド1を座標(X0 ,Y0 ,Z0 )の基
準位置に位置決めする。このことで、ハンド1における
最下端の把持部4の支持板5が光センサ40の真横位置
に位置付けられる。この状態でステップS2において、
光センサ40の出力が正常かどうかを判定する。この判
定が「センサ出力異常」のNOのときには、上記最下端
の把持部4が変形しているために、光センサ40の発光
部41から発光された光が把持部4の支持板5に反射さ
れた後に受光部42に入射されていない状態であると見
做し、そのままステップS9に進んでロボットの作動を
停止させるとともに、把持部4の変形異常状態を表すエ
ラーを所定の表示部(図示せず)により表示させる。
【0027】一方、上記ステップS2で「センサ出力正
常」のYESと判定されると、最下端の把持部4は変形
しておらず、光センサ40の発光部41から発光された
光が把持部4の支持板5に反射された後に受光部42に
入射される正常状態であると見做し、ステップS3に進
んでロボットによるハンド1の上下方向の座標Zi の係
数iをi=1に設定し、次のステップS4において、上
記ハンド1の上下方向の座標Zi をZi =Zi-1 +ΔZ
に設定した後、ステップS5でハンド1を座標(X0 ,
Y0 ,Zi )の位置に位置決めする。すなわち、このこ
とで、ハンド1は上記基準位置から把持部4,4,…の
間隔に対応する距離ΔZだけ下側に移動し、上記最下端
の把持部4の支持板5が光センサ40の真横位置から下
側にずれ、その代わり、最下端から2番目の把持部4の
支持板5が光センサ40の真横位置に位置付けられる。
この後、ステップS6に進んで、上記ステップS2と同
様に、光センサ40の出力が正常かどうかを判定し、こ
の判定が「センサ出力異常」のNOのときには、上記と
同様に、最下端から2番目の把持部4が変形していて、
光センサ40の発光部41から発光された光が把持部4
の支持板5に反射された後に受光部42に入射されてい
ない状態であると見做し、そのまま上記ステップS9に
進む。
【0028】また、ステップS6の判定がYESのとき
には、最下端から2番目の把持部4は変形していない正
常状態と見做し、ステップS7に進んでハンド1の上下
方向の座標Zi の係数iをi=i+1に更新し、次のス
テップS8において、上記係数iが把持部4の数に対応
する所定値(例えば把持部4の総数が25のときにはi
=24)以上に達したかどうかを判定し、この判定が
「i<所定値」のNOのときには、上記ステップS4に
戻ってステップS4〜S8を繰り返す。すなわち、最下
端から3番目から最上端までの把持部4,4,…の各々
の変形による光センサ40の出力異常の有無をそれぞれ
検出する。そして、こうして全ての把持部4,4,…に
ついて変形の検出が終了すると、上記ステップS8の判
定がYESになるので、処理動作が終了する。
【0029】この実施形態では、以上のステップS1〜
S9により、光センサ40の出力に基づいてハンド1に
おける各把持部4の異常状態を判定する異常判定手段5
0が構成され、この異常判定手段50は、ハンド1を基
準位置から複数の把持部4,4,…がそれぞれ光センサ
40の位置を通るように把持部4,4,…の並んだZ方
向に沿って下向きに該把持部4,4,…の間隔に対応す
る所定距離ΔZだけ順に変位させたときに、光センサ4
0による各把持部4の支持板5先端部の検出の有無に基
づいて各把持部4の異常状態を判定するものとされてい
る。
【0030】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。ロボットの作動開始のために電源をON状態にする
と、そのハンド1の各把持部4の変形の有無がチェック
される。すなわち、まず、ロボットのハンド1が基準位
置(X0 ,Y0 ,Z0 )に位置付けられ、そのハンド1
における最下端の把持部4の支持板5が光センサ40の
真横位置に移動し、この状態で光センサ40の出力が正
常状態かどうかが判定される。この光センサ40の出力
が正常状態であると、光センサ40の発光部41から発
せられた光が把持部4の支持板5先端部側面で反射され
た後に受光部42に入射されているので、上記最下端の
把持部4は変形のない状態と判定される。この後、ハン
ド1が上記基準位置から把持部4,4,…間の間隔に対
応する距離ΔZだけ下側に移動し、この移動により上記
最下端の把持部4の支持板5に代えて、最下端から2番
目の把持部4の支持板5が光センサ40の真横位置に位
置付けられる。この把持部4についても上記と同様にし
て光センサ40の出力が正常状態かどうかが判定され
る。以後、同様にして、ハンド1が把持部4,4,…の
間隔に対応する距離ΔZずつ下方に移動されながら、各
把持部4の変形異常の判定が繰り返される。そして、こ
の間、光センサ40の出力が異常状態であると、光セン
サ40の発光部41からの光が把持部4の支持板5で反
射された後に受光部42に入射されていない状態である
ので、その把持部4は変形していると判定され、直ちに
ロボットの作動が停止するとともに、その把持部4の変
形異常状態を表すエラー表示が行われる。
【0031】一方、ハンド1における全ての把持部4,
4,…について光センサ40の出力が正常であると、そ
れら把持部4,4,…はいずれも変形異常状態にないの
で、ハンド1の各把持部4の変形の有無のチェックが終
了し、ロボットは通常の動作を開始する。
【0032】上記ロボットの通常の動作として、例えば
カセットC内に収容されている複数のウエハW,W,…
をロボットのハンド1により把持して取り出し搬送する
場合を例示すると、まず、ハンド本体2のシリンダ15
が伸長作動して移動体14がハンド本体2に対し相対的
に後退し、この移動体14に板ばね19,19によって
弾性支持されている各可動爪22も後退する。この状態
では、各把持部4における可動爪22が支持板5先端部
の固定爪7,7から離れて、これら固定爪7,7及び可
動爪22は各々の間に各ウエハWを嵌挿配置可能な開い
た状態とされている。
【0033】この後、ハンド1が前進して、その各把持
部4がそれに対応するカセットC内の各ウエハWの下側
空間に挿入される。そのとき、ハンド1は、各把持部4
における支持板5先端部の左右固定爪7,7がウエハW
のカセット内奥側の外周縁部よりも少しカセットCの内
奥側に移動するまで前進する。このようなハンド1の前
進に伴い、そのハンド本体2に支持されている左右の押
え棒34,34が各ウエハWのカセット開口側の外周縁
部を左右2か所で押圧し、この押え棒34の押圧によっ
て各ウエハWがカセットCの内奥面に対する所定の許容
収容位置まで移動する。このことで、カセットC内でウ
エハW,W,…の当初の収容位置がばらついていても、
そのウエハW,W,…はいずれも上記押え棒34,34
の押圧移動により、常にカセットCの内奥面に対して所
定の許容収容位置に位置付けられる。
【0034】次いで、ハンド1が若干後退して、各把持
部4の開き状態にある固定爪7,7及び可動爪22間に
それぞれウエハWが位置付けられる。この状態から、ハ
ンド1が若干上昇して、各ウエハWがカセットCの各支
持部C1から持ち上げられる。この状態では、左右の固
定爪7,7の係合溝8,8の下側溝面上に各ウエハWの
カセット内奥側の左右外周縁部が、また可動爪22の凹
溝23の下側溝面上に同じウエハWのカセット開口側の
外周縁部の左右中央部がそれぞれ載置され、さらに、各
支持板5の基端側寄りの左右両側に取り付けた載置板1
0,10上にウエハWのカセット開口側の左右外周縁部
が載置される。
【0035】この後、ハンド1がカセットCに対し若干
後退した後、上記シリンダ15が収縮作動して移動体1
4がハンド本体2に対し相対的に前進し、この移動体1
4に弾性支持された各可動爪22が前方向に移動する。
このことで、可動爪22が支持板5先端部の固定爪7,
7に近付いて固定爪7,7及び可動爪22間が閉じ、こ
れら各爪7,7,22間に各ウエハWがその外周縁部を
固定爪7の係合溝8及び可動爪22の凹溝23の各溝底
部に係合した状態で把持される。この把持状態では、各
可動爪22を弾性支持している板ばね19,19が後側
に撓んで、そのばね力によって可動爪22が前側に付勢
された状態となり、この付勢力によってウエハWが固定
爪7,7側に押し付けられて把持される。
【0036】こうして複数のウエハW,W,…をそれぞ
れ対応する把持部4,4,…によって把持した後、ハン
ド1が後退移動し、複数のウエハW,W,…が把持部
4,4,…により把持された状態でカセットC内から取
り出され、しかる後に他の所定工程に搬送される。
【0037】したがって、この実施形態では、予め、ロ
ボットの作動開始時に、ハンド1の全ての把持部4,
4,…の変形異常の有無が判定され、その各々の変形が
ない状態にのみロボットが通常の動作を行うので、上記
のように把持部4,4,…によりそれぞれウエハW,
W,…を把持して搬送する場合に、ウエハW,W,…を
確実にロボットに把持して搬送することができる。しか
も、各把持部4の変形に伴うカセットC等との干渉を防
いでウエハW,W,…や把持部4等の破損或いは発塵を
未然に防止することができる。
【0038】尚、上記実施形態では、光センサ40を、
ハンド1の基準位置でその最下端の把持部4の支持板5
先端部の真横位置に配置固定しているが、これに代え
て、最上端の把持部4或いは上下中間の把持部4の各支
持板5の真横位置に光センサ40を配置することもでき
る。そのとき、ハンド1の基準位置からの動作は異な
り、例えば最上端の把持部4の真横位置に光センサ40
を配置したときには、ハンド1は基準位置から順に上昇
しながら、各把持部4の変形の有無が判定される。
【0039】また、上記実施形態では、ハンド1を基準
位置から移動させながら、その複数の把持部4,4,…
について1つずつ光センサ40により検出するようにし
ているが、複数の把持部4,4,…を1つ置き又は複数
置きに検出するようにしてもよい。その場合、ハンド1
を上記検出する把持部4,4,…の間隔に対応する距離
だけ順に下降移動させながら、光センサ40の出力異常
の有無を判定すればよい。また、ハンド1を基準位置か
ら移動させず、その基準位置で1つの把持部4のみの変
形を検出するようにすることもできる。
【0040】また、上記各実施形態では、複数のウエハ
W,W,…をそれぞれハンド1の把持部4,4,…に一
挙に把持する場合について説明しているが、本発明は、
ハンドが1つの把持部を有していて、その把持部により
1枚のウエハを把持する場合にも適用することができ
る。また、ハンド1の基準位置は、上記実施形態のよう
にカセットCの前側位置に限定されず、ロボットの作業
空間内であればどこでもよい。
【0041】(実施形態2)図4及び図5は本発明の実
施形態2を示し(尚、図1〜図3と同じ部分については
同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実
施形態1では、ハンド1を把持部4,4,…間の間隔に
対応する距離ΔZだけZ方向下向きに変位させたときの
光センサ40の出力異常に基づいて各把持部4の変形を
判定しているのに対し、ハンド1をZ方向下向きに連続
的に変位させたときに、光センサ40が各把持部4を検
出する毎のハンド1の変位量を予め設定した許容値と比
較することで、各把持部4の変形異常を判定するように
したものである。
【0042】すなわち、この実施形態では、光センサ4
0は、上記実施形態1と同様に、ハンド1が基準位置に
あるときに複数の把持部4,4,…のうちの並列方向下
端にある1つの把持部4における支持板5の先端部を検
出可能な位置に配置されている。
【0043】そして、ロボットの作動制御を行う制御装
置で各把持部4の変形異常を判定するための処理動作は
図5に示すように実行される。まず、ステップT1でロ
ボットのハンド1を、座標(X0 ,Y0 ,Z0 )の基準
位置よりもZ方向上側に所定距離(Z0 −Z-1)だけ離
れた座標(X0 ,Y0 ,Z-1)の開始位置に位置決めす
る。次のステップT2では、ハンド1を上記開始位置か
らZ方向下側に下降移動させ、ステップT3では光セン
サ40から出力があったかどうかを判定する。この判定
が「センサ出力なし」のNOのときにはステップT2,
T3を繰り返すが、判定が「センサ出力有り」のYES
になると、ステップT4に進んでそのセンサ40出力時
のハンド1のZ方向座標により上記開始位置からのハン
ド1の実際の変位量ΔZ0 を取り込み、次のステップT
5で上記変位量ΔZ0 が、予め上記開始位置及び基準位
置に対応して設定されている、所定距離(Z0 −Z-1)
に対応する許容値の範囲にあるか否かを判定する。この
判定が「ΔZ0 ≠許容値」のNOのときには、本来はハ
ンド1が開始位置からZ方向下側に所定距離(Z0−Z-
1)だけ下降移動して基準位置に位置付けられるべきで
あるにも拘らず、実際の変位量ΔZ0 が許容値にないの
で、それは最下端の把持部4の支持板5が変形している
ためであると見做し、そのままステップT13に進んで
ロボットの作動を停止させるとともに、把持部4の変形
異常状態を表すエラーを表示部により表示させる。
【0044】上記ステップT5で「ΔZ0 =許容値」の
YESと判定されると、最下端の把持部4は変形してい
なくて、その支持板5の先端部が光センサ40の真横位
置に位置付けられている正常状態であると見做し、ステ
ップT6に進んでロボットによるハンド1の上下方向の
座標Zj の係数jをj=1に設定し、次のステップT7
において、上記ハンド1を引き続きZ方向下側に下降移
動させる。この後、ステップT8において、上記ステッ
プT3と同様に光センサ40の出力の有無を判定し、こ
の判定が「センサ出力なし」のNOのときにはステップ
T6〜T8を繰り返すが、判定が「センサ出力有り」の
YESになると、ステップT10に進んでセンサ40出
力時のハンド1のZ方向座標によりハンド1の上記基準
位置からの実際の変位量ΔZj (ΔZ1 )を取り込み、
次のステップT10で上記変位量ΔZj が予め上記と同
様に設定されている許容値の範囲にあるか否かを判定す
る。この判定が「ΔZj ≠許容値」のNOのときには、
最下端から2番目の把持部4は変形した異常状態と見做
し、そのまま上記ステップT13に進んでロボットの作
動停止及び把持部4の変形異常状態を表すエラー表示を
行う。
【0045】そして、上記ステップT10の判定が「Δ
Zj =許容値」のYESであるときには、最下端から2
番目の把持部4は変形していない正常状態と見做し、ス
テップT11に進んでハンド1の上下方向の座標Zj の
係数jをj=j+1に更新し、次のステップT12にお
いて、上記係数jが把持部4の数に対応する所定値以上
に達したかどうかを判定し、この判定が「j<所定値」
のNOのときには、上記ステップT7に戻ってステップ
T7〜T12を繰り返す。このことで、最下端から数え
て3番目から最上端までの把持部4,4,…の各々につ
いて、光センサ40の検出時のハンド1の変位量ΔZj
とその許容値との比較をそれぞれ行う。そして、こうし
て全ての把持部4,4,…についてハンド1の変位量Δ
Zj とその許容値との比較が終了すると、ステップT1
2の判定がYESになるので、処理動作を終了する。
【0046】この実施形態では、以上のステップT1〜
T13により異常判定手段50が構成され、この異常判
定手段50は、ハンド1を基準位置上方の開始位置から
複数の把持部4,4,がそれぞれ光センサ40の位置を
通るように把持部4,4,…の並んだZ方向に沿って下
向きに変位させたときに、光センサ40が各把持部4の
所定部位を検出する毎のハンド1の変位量ΔZj をその
許容値と比較して各把持部4の異常状態を判定するもの
とされている。
【0047】したがって、この実施形態の場合、図4に
示すように、ロボットのハンド1が基準位置上方の開始
位置から複数の把持部4,4,…の並んだZ方向に沿っ
て連続して下降変位し、その変位の間、上記複数の把持
部4,4,…の各々が光センサ40の位置に位置付けら
れると、その都度、光センサ40が各把持部4における
支持板5の先端部を検出する。そして、この光センサ4
0の検出毎にハンド1の変位量ΔZj が求められ、この
変位量ΔZj が予め各把持部4毎に設定された許容値と
比較されて各把持部4の変形異常状態が判定される(図
4中、dは各把持部4における支持板5先端部の厚さで
ある)。
【0048】すなわち、把持部4が変形していないとき
には、その把持部4の支持板5先端部を光センサ40が
検出するまでのハンド1の変位量ΔZj が許容値に収ま
り、把持部4は変形のない正常状態と判定される。一
方、把持部4の変形があると、その把持部4の支持板5
先端部を光センサ40が検出するまでのハンド1の変位
量ΔZj が許容値を越えて変化するので、この状態が把
持部4の変形異常状態と判定される。よって、この実施
形態においても、上記実施形態と同様の作用効果を奏す
ることができる上、ハンド1を停止することなく下降変
位させながら各把持部4の変形異常を判定でき、把持部
4の変形異常の判定を迅速に行ってロボットの作業性を
向上させることができる。
【0049】尚、上記各実施形態では、発光部41及び
受光部42を同じ位置に配置し、把持部4の支持板5側
面での反射光を受光部42で検出する光センサ40を用
いているが、これら発光部41及び受光部42がハンド
1の各把持部4を間にして水平に対向配置され、把持部
4に変形がないときには、発光部41からの光が受光部
42に入射されて出力が正常となるが、把持部4の変形
によって発光部41からの光の受光部42への入射が遮
断され、受光部42の出力が異常になる光センサや、そ
の他の検出手段を用いてもよく、同様にして把持部4の
変形異常を検出することができる。
【0050】また、把持部4は、上記各実施形態のよう
に支持板5先端部の左右2つの固定爪7,7と、移動体
14に弾性支持した1つの可動爪22とを有する構造に
限定されず、固定爪7,7や可動爪22の数を増減させ
たり、係合構造を変更したりすることもでき、さらには
その他の機構を採用することもできる。また、上記各実
施形態はウエハWを把持するロボットの場合であるが、
ウエハW以外のワークを把持する産業用ロボットであっ
ても本発明を適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、ワークをハンドの把持部で把持する産業用ロボ
ットに対し、予めロボットの作業空間内に基準位置を設
定して、その基準位置に対応して検出手段を配置固定し
ておき、ハンドを基準位置に位置付けた状態で把持部の
所定部位が検出手段の位置に存在しているかどうかを検
出手段によって検出し、その検出手段の出力に基づいて
把持部の異常状態を判定するようにしたことにより、ハ
ンドの把持部の変形の有無を確実に検出して、把持部の
ワーク把持を確保できるとともに、把持部の変形に伴う
他の構造物との干渉を防いでワークや把持部等の破損或
いは発塵の防止化を図ることができる。
【0052】請求項2又は5の発明では、ハンドの把持
部を互いに所定間隔をあけて並設された複数の把持部と
し、検出手段はハンドの基準位置で上記複数の把持部の
うちの1つの把持部の所定部位を検出可能な位置に配置
し、ハンドを基準位置から複数の把持部の並列方向に把
持部の間隔に関連する所定距離だけ順に変位させて、そ
のときの検出手段による各把持部の所定部位の検出の有
無により把持部の異常状態を判定するようにした。ま
た、請求項3又は6の発明では、ハンドの把持部を互い
に所定間隔をあけて並設された複数の把持部とし、検出
手段はハンドの基準位置で上記複数の把持部のうちの並
列方向端部にある把持部の所定部位を検出可能な位置に
配置し、ハンドを複数の把持部がそれぞれ検出手段の位
置を通るように把持部の並列方向に沿って変位させたと
きに、検出手段が各把持部を検出する毎のハンドの変位
量をその許容値と比較して各把持部の異常状態を判定す
るようにした。従って、これらの発明によると、1つの
検出手段を用いて、複数の把持部のいずれか又は全体の
変形を確実に検出することができる。特に、請求項3又
は6の発明によれば、ハンドを停止せずに変位させて各
把持部の変形異常を判定でき、複数の把持部の変形異常
を迅速に検出してロボットの作業性の向上を図ることが
できる。
【0053】請求項4の発明によると、ワークはウエハ
としたことにより、そのウエハの把持のための低強度で
変形し易い把持部であっても、その変形を確実に検出し
て有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1においてハンドの基準位置
で把持部の支持板先端部を光センサにより検出する状態
を示す平面断面図である。
【図2】ハンドの把持部の支持板先端部を光センサによ
り検出する状態を示す側面断面図である。
【図3】複数の把持部の変形を順に判定するための処理
動作を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施形態2においてハンドの下降移動
に伴う光センサの出力変化の状態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2を示す図3相当図である。
【符号の説明】
C カセット W ウエハ(ワーク) 1 ハンド 4 把持部 5 支持板 7 固定爪 22 可動爪 40 光センサ(検出手段) 41 発光部 42 受光部 50 異常判定手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを把持部にて把持するハンドを有
    する産業用ロボットの上記把持部の異常状態を検出する
    ようにしたハンド異常検出装置であって、 上記ロボットの作業空間に含まれる所定の基準位置に対
    応して配置され、ハンドが上記基準位置に位置付けられ
    たときに上記把持部の所定部位を検出する検出手段と、 上記検出手段の出力に基づいて上記把持部の異常状態を
    判定する異常判定手段とを設けたことを特徴とする産業
    用ロボットのハンド異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の産業用ロボットのハンド異常
    検出装置において、 ハンドに複数の把持部が互いに所定間隔をあけて並設さ
    れ、 検出手段は、ハンドが基準位置にあるときに上記複数の
    把持部のうちの1つの把持部の所定部位を検出可能な位
    置に配置されており、 異常判定手段は、ハンドを基準位置から複数の把持部が
    それぞれ検出手段の位置を通るように把持部の並列方向
    に沿って該把持部の間隔に関連する所定距離だけ順に変
    位させたときに、検出手段による各把持部の所定部位の
    検出の有無に基づいて各把持部の異常状態を判定するも
    のとされていることを特徴とする産業用ロボットのハン
    ド異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の産業用ロボットのハンド異常
    検出装置において、 ハンドに複数の把持部が互いに所定間隔をあけて並設さ
    れ、 検出手段は、ハンドが基準位置にあるときに上記複数の
    把持部のうちの並列方向端部にある1つの把持部の所定
    部位を検出可能な位置に配置されており、 異常判定手段は、ハンドを基準位置側方の開始位置から
    複数の把持部がそれぞれ検出手段の位置を通るように把
    持部の並列方向に沿って変位させたときに、検出手段が
    各把持部の所定部位を検出する毎のハンドの変位量をそ
    の許容値と比較して各把持部の異常状態を判定するもの
    とされていることを特徴とする産業用ロボットのハンド
    異常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの産業用ロボッ
    トのハンド異常検出装置において、 ワークはウエハであることを特徴とする産業用ロボット
    のハンド異常検出装置。
  5. 【請求項5】 複数のワークをそれぞれ互いに所定間隔
    をあけて設けられた把持部にて把持するハンドを有する
    産業用ロボットの上記把持部の異常状態を検出するハン
    ド異常検出方法であって、 予め、上記ロボットの作業空間に含まれる所定の基準位
    置に検出手段を上記複数の把持部のうちの1つの把持部
    の所定部位を検出可能に配置しておき、 ハンドを上記基準位置から複数の把持部がそれぞれ検出
    手段の位置を通るように把持部の並列方向に沿って該把
    持部の間隔に関連する所定距離だけ順に変位させて、検
    出手段による各把持部の所定部位の検出の有無に基づい
    て各把持部の異常状態を判定することを特徴とする産業
    用ロボットのハンド異常検出方法。
  6. 【請求項6】 複数のワークをそれぞれ互いに所定間隔
    をあけて設けられた把持部にて把持するハンドを有する
    産業用ロボットの上記把持部の異常状態を検出するハン
    ド異常検出方法であって、 予め、上記ロボットの作業空間に含まれる所定の基準位
    置に検出手段を上記複数の把持部のうちの並列方向端部
    にある1つの把持部の所定部位を検出可能に配置してお
    き、 ハンドを上記基準位置側方の開始位置から複数の把持部
    がそれぞれ検出手段の位置を通るように把持部の並列方
    向に沿って変位させて、検出手段が各把持部の所定部位
    を検出する毎のハンドの変位量をその許容値と比較して
    各把持部の異常状態を判定することを特徴とする産業用
    ロボットのハンド異常検出方法。
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