JPH11179305A - 超音波洗浄方法 - Google Patents

超音波洗浄方法

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JPH11179305A
JPH11179305A JP34919897A JP34919897A JPH11179305A JP H11179305 A JPH11179305 A JP H11179305A JP 34919897 A JP34919897 A JP 34919897A JP 34919897 A JP34919897 A JP 34919897A JP H11179305 A JPH11179305 A JP H11179305A
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JP
Japan
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ultrasonic
cleaning
electron gun
cleaned
khz
Prior art date
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JP34919897A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Mizokoshi
和彦 溝越
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波の定在波による洗浄ムラをなくすくこ
とができる超音波洗浄方法を提供する。 【解決手段】 電子銃100のグリッド電極部100B
を貯留槽210に貯留された純水200に浸し、超音波
洗浄を行う。貯留槽210の底部には、超音波発振器3
00が配置され、3つの周波数(28kHz、45kH
z、100kHz)の超音波を発生する。また、電子銃
100は、チャック機構400を介して揺動機構により
縦方向(液面と垂直方向)または横方向(液面と平行方
向)に揺動される。この揺動により、電子銃100に対
する超音波の定在波の洗浄部位がズレることになり、ま
た、電子銃100の周囲に乱流を起し、キャビテーショ
ン強度を増すことにより、定在波による洗浄ムラをなく
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃等の被洗浄
体を洗浄水に浸して超音波を与えることにより洗浄する
電子銃の超音波洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、純水を貯留した貯留槽の内部
に超音波発振器を配置するとともに、電子銃を純水に浸
した状態で、超音波発振器によって超音波を純水に与
え、電子銃を超音波洗浄する方法が知られている。図5
は、従来の洗浄方法により電子銃を洗浄している状態を
示す説明図である。電子銃10は、基端側にSr、B
a、Ca等の針状結晶からなるカソードを内蔵している
ため、この部分は純水に浸してはならない。そこで、カ
ソード内蔵部10Aを除く部分を純水20に浸して洗浄
作業を行う。また、超音波の周波数としては、十分な洗
浄能力を得るために、40kHz以下のものを用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の超音波洗浄方法では、超音波の定在波が生
じる。なお、図5の仮想線αが定在波の最大音圧部によ
る洗浄部を示している。この間隔は、周波数によって異
なり、28kHzで約2.7cm、40kHzで約1.
9cmである。そして、このような定在波によってキャ
ビテーションが生じ、洗浄ムラが発生するという問題が
ある。
【0004】そこで、単一周波数の超音波の代わりに、
複数の周波数の超音波を混合することにより、複数の周
波数の超音波により電子銃を洗浄する多周波混合方式が
知られている。この方式により、図6に示すように、定
在波の最大音圧部の幅が密になり、キャビテーションが
抑制され、図5の例に比して洗浄ムラを低減できる。し
かしながら、このような多周波混合方式においても、完
全に洗浄ムラをなくすくことはできない。
【0005】そこで本発明の目的は、超音波の定在波に
よる洗浄ムラをなくすくことができる超音波洗浄方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、被洗浄体を貯留槽に貯留された洗浄水に浸
し、超音波を与えることにより前記被洗浄体を洗浄する
超音波洗浄方法において、前記被洗浄体が浸された洗浄
水に複数の周波数の超音波を与えるとともに、前記被洗
浄体を揺動して洗浄を行うようにしたことを特徴とす
る。
【0007】本発明の電子銃の超音波洗浄方法では、多
周波混合方式による超音波洗浄によって、複数の周波数
の超音波が洗浄水に印加され、被洗浄体が洗浄される。
また、多周波混合方式により、被洗浄体に対する超音波
の定在波の幅が小さいものとなる。また、この超音波洗
浄に加えて被洗浄体を揺動することにより、被洗浄体に
対する超音波の定在波の洗浄部位がズレることになり、
また、被洗浄体の周囲に乱流を起し、キャビテーション
強度を増すことにより、定在波による洗浄ムラをなくす
くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電子銃の超音
波洗浄方法の実施の形態について説明する。図1は、本
発明による超音波洗浄方法の第1の例を示す説明図であ
る。電子銃100は、基端側のカソード内蔵部100A
と、先端側のグリッド電極部100Bとを有し、本例の
超音波洗浄により、特にグリッド電極部100Bの内部
に付着した塵芥等を洗浄するものである。すなわち、カ
ソード内蔵部100Aは、Sr、Ba、Ca等の針状結
晶からなるカソードを内蔵したものであり、この部位
は、純水に浸すことができない。そこで、この電子銃1
00を先端側を下に向けて、カソード内蔵部100Aの
周辺部を除くグリッド電極部100B(具体的には第5
グリッド電極より先端側の部分)を貯留槽210に貯留
された洗浄水としての純水200に浸し、超音波洗浄を
行う。
【0009】貯留槽210の底部には、超音波発振器3
00が配置されている。この超音波発振器300は、例
えば3つの周波数(28kHz、45kHz、100k
Hz)の超音波を発生するものであり、この3つの周波
数の超音波を純水200に与えて多周波混合方式による
超音波洗浄を行うものである。また、電子銃100は、
基端側が例えばメカ・チャック等によるチャック機構4
00によって保持されており、チャック機構400は、
図示しない揺動機構により支持され、揺動機構の作動に
よって縦方向(液面と垂直方向)に揺動されるようにな
っている。これにより、電子銃100は、チャック機構
400に保持され、純水に浸された状態で、縦方向に揺
動される。
【0010】この揺動は、洗浄水の液面の揺れによるキ
ャビテーション損失が生じないように、液面を揺らさな
い程度の振幅と周波数で行うようになっており、例えば
1mm〜5mmの揺動幅で、かつ1揺動サイクル/秒で
揺動するものである。これは本例において、上述のよう
に多周波混合方式によって超音波洗浄を行うことによ
り、図6で説明したように、電子銃100の洗浄領域に
対する超音波の定在波の幅が狭くなることから、小さい
揺動幅で定在波の最大音圧部αによる洗浄部位をズラす
ことができ、有効に洗浄ムラをなくせるものである。
【0011】なお、単一周波数の超音波洗浄において、
周波数を上げれば、定在波の幅を狭くすることはできる
が、この場合には、超音波による洗浄力自体が低下する
ことから、本例のように多周波混合方式と揺動を組み合
わせることにより、有効な洗浄を行えるものである。ま
た、このような縦揺動の場合、上述したカソード内蔵部
100Aの周辺部を純水に浸さないようにするため、揺
動幅の分だけ余裕をもたせて、電子銃100の液面に対
する浸水位置を高く設定しなければならない。したがっ
て、本例のように、揺動幅を小さくすることにより、そ
の分、電子銃100の液面に対する浸水位置を低く設定
することができ、電子銃100の有効洗浄領域を大きく
することができる。
【0012】以上のような超音波洗浄方法では、多周波
混合方式による超音波洗浄に加えて、電子銃100を縦
に揺動することにより、被洗浄体に対する超音波の定在
波の洗浄部位をズラすことができ、超音波の定在波によ
る洗浄ムラをなくすくことができる。また、電子銃10
0を揺動することにより、電子銃100の被洗浄面の周
囲に乱流を起し、キャビテーション強度を増すことがで
き、定在波による洗浄ムラをなくすくことができる。
【0013】また、以上の例は、縦方向に電子銃100
を揺動する例について説明したが、この代わりに、図2
に示すように、電子銃100を横方向(液面と平行方
向)に揺動するようにしてもよい。これは、上述した揺
動機構の揺動方向を変えるだけで実行できる。また、こ
の場合の揺動としては、上述の例と同様に、洗浄水の液
面の揺れによるキャビテーション損失が生じないよう
に、液面を揺らさない程度の振幅と周波数で行うように
なっており、例えば1mm〜5mmの揺動幅で、かつ1
揺動サイクル/秒で揺動するものである。
【0014】このような超音波洗浄方法においても、電
子銃100を横方向に揺動することにより、電子銃10
0の被洗浄面の周囲に乱流を起し、キャビテーション強
度を増すことができ、定在波による洗浄ムラをなくすく
ことができる。なお、他の構成は共通であるので、説明
は省略する。
【0015】図3、図4は、上述のような縦揺動、横揺
動を行いながら多周波混合方式により洗浄した場合の洗
浄効果を従来技術と比較した場合の実測例を示す説明図
である。図3は、(A)洗浄を行わなかった場合、
(B)液体窒素で浸水洗浄した場合、(C)揺動なしで
多周波混合方式で洗浄した場合、(D)多周波混合方式
と縦揺動を組み合わせた場合、(E)多周波混合方式と
横揺動を組み合わせた場合、の各例について塵芥を回収
した量を比較して示すヒストグラムである。この図3で
は、(A)の洗浄を行わなかった場合を100%とし
て、他の場合を比較している。
【0016】また、図4は、図3に示す(C)(D)
(E)の実測数値と測定条件を示す表である。図示のよ
うに、(C)の多周波混合方式で洗浄した場合を基準
(Rif.100%)とすると、(D)の縦揺動を組み
合わせた場合には塵芥量が53.6%減少し、また、
(E)の横揺動を組み合わせた場合にも塵芥量が34.
6%減少する。
【0017】なお、以上の例は、電子銃を洗浄する場合
について説明したが、本例は、他の被洗浄体についても
同様に適用し得るものである。また、上述した周波数の
具体的数値等は適宜変更が可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子銃の超
音波洗浄方法では、被洗浄体を貯留槽に貯留された洗浄
水に浸し、超音波を与えることにより前記被洗浄体を洗
浄する超音波洗浄方法において、前記被洗浄体が浸され
た洗浄水に複数の周波数の超音波を与えるとともに、前
記被洗浄体を揺動して洗浄を行うようにした。
【0019】このため、多周波混合方式による超音波洗
浄に加えて、被洗浄体を揺動することにより、被洗浄体
に対する超音波の定在波の洗浄部位がズレることにな
り、また、被洗浄体の周囲に乱流を起し、キャビテーシ
ョン強度を増すことにより、定在波による洗浄ムラをな
くすくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波洗浄方法の第1の例を示す
説明図である。
【図2】本発明による超音波洗浄方法の第2の例を示す
説明図である。
【図3】本発明による超音波洗浄方法の洗浄効果の実測
値を従来と比較して示すヒストグラムである。
【図4】本発明による超音波洗浄方法の洗浄効果の実測
値を従来と比較して示す表である。
【図5】従来の単一周波数の超音波洗浄方法を示す説明
図である。
【図6】従来の多周波混合方式による超音波洗浄方法を
示す説明図である。
【符号の説明】
100……電子銃、100A……カソード内蔵部、10
0B……グリッド電極部、200……純水、210……
貯留槽、300……超音波発振器、400……チャック
機構。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄体を貯留槽に貯留された洗浄水に
    浸し、超音波を与えることにより前記被洗浄体を洗浄す
    る超音波洗浄方法において、 前記被洗浄体が浸された洗浄水に複数の周波数の超音波
    を与えるとともに、前記被洗浄体を揺動して洗浄を行う
    ようにした、ことを特徴とする超音波洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記被洗浄体は陰極線管用の電子銃であ
    り、前記電子銃は、その軸方向を垂直方向に向けて、カ
    ソードの周辺部を除く部位を前記洗浄水に浸すことを特
    徴とする請求項1記載の超音波洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記揺動は、前記被洗浄体を洗浄水の液
    面と垂直方向に揺動することを特徴とする請求項1記載
    の超音波洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記揺動は、前記被洗浄体を洗浄水の液
    面と平行方向に揺動することを特徴とする請求項1記載
    の超音波洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記揺動は、洗浄水の液面を揺らさない
    振幅と周波数で行うことを特徴とする請求項1記載の超
    音波洗浄方法。
  6. 【請求項6】 前記揺動は、1mm〜5mmの揺動幅
    で、かつ1揺動サイクルを約1秒としたことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の周波数の超音波は、28kH
    z、45kHz、100kHzの3つの周波数を混合さ
    せた方式で与えることを特徴とする請求項1記載の超音
    波洗浄方法。
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Cited By (3)

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