JPH11179178A - 炭酸泉の製造方法 - Google Patents

炭酸泉の製造方法

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JPH11179178A
JPH11179178A JP35114197A JP35114197A JPH11179178A JP H11179178 A JPH11179178 A JP H11179178A JP 35114197 A JP35114197 A JP 35114197A JP 35114197 A JP35114197 A JP 35114197A JP H11179178 A JPH11179178 A JP H11179178A
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JP
Japan
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carbonic acid
carbon dioxide
hot water
acid gas
dioxide gas
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JP35114197A
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English (en)
Inventor
Masanao Kobuke
正直 小泓
Kenji Watari
謙治 亘
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Priority to AU57796/98A priority patent/AU5779698A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な装置で、高い炭酸ガスの溶解効率で、
高濃度の炭酸泉を得る方法の提供。 【解決手段】 空孔率5〜70%、表面の開口孔径0.
01〜10μmである多孔質体を炭酸ガス溶解器の散気
手段の散気部に配して炭酸ガスの気泡を温水中に放出し
て溶解させて炭酸泉を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理的に効果のあ
る炭酸泉が容易に得られる炭酸泉の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭酸泉は優れた保温作用があることか
ら、古くから温泉を利用する浴場等で用いられている。
炭酸泉の保温作用は、基本的には、含有炭酸ガスの末梢
血管拡張作用により身体環境が改善されるためと考えら
れる。また炭酸ガスの経皮進入によって、毛管血管床の
増加及び拡張が起こり、皮膚の血行を改善する。このた
め退行性病変及び末梢循環障害の治療に効果があるとさ
れている。
【0003】このように炭酸泉が優れた効果を持つこと
から、これを人工的に調合する試みが行われてきた。例
えば浴槽内に炭酸ガスを気泡の形で送り込む方法、炭酸
塩と酸とを作用させる化学的方法、タンクに温水と炭酸
ガスとを一定期間加圧封入する方法、また、半透膜を通
じて炭酸ガスを供給し、水に吸収させる方法等により炭
酸温水を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の炭酸温
水の製造方法、例えば化学的方法では、炭酸ガス濃度を
数100ppm程度にするには、多量の薬品を投入しな
ければならなかった。また、浴槽内に炭酸ガスを気泡の
形で送り込む方法では、温水ヘの炭酸ガスの溶解率が1
0%程度に過ぎず、大部分の炭酸ガスが散逸してしま
い、炭酸ガス濃度を数100ppm程度にしようとする
と、この場合も大量の炭酸ガスを供給しなければならな
かった。
【0005】これら従来の技術は、供給される炭酸ガス
が大きな気泡となっているためその気泡が完全に水に溶
解する前にガスのまま水相より抜け出てしまうことによ
るため溶解効率が悪いものと考えられる。
【0006】本発明の目的は、簡便な装置で炭酸ガスの
溶解効率がより高く、高濃度の炭酸ガス濃度を有する炭
酸泉の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、散
気手段を有する炭酸ガス溶解器に温水を供給し、温水中
に浸漬された散気手段の散気部より炭酸ガスを気泡とし
て放出して温水に溶解させて炭酸泉を製造する方法にお
いて、該散気手段として、空孔率が5〜70%で、その
表面の開口孔径が0.01〜10μmである多孔質体を
散気部に配置したものを用いることを特徴とする炭酸泉
の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法を実施するた
めの装置を示す図1を参照しつつ本発明を具体的に説明
する。
【0009】本発明の方法で用いる炭酸ガス溶解器1
は、散気手段2を有するものであればその形状は特に限
定されず各種のものが使用できる。また、その容積とし
ては、生成した炭酸泉を使用する浴槽の容積や温水の供
給流量にもよるが10〜150Lのものが好ましい。炭
酸ガス溶解器には温水の流入口3を設け、そこから溶解
器内へ熱交換器4を経て加熱された温水を導入する。ま
た、散気手段は、その散気部が炭酸ガス溶解器内の底部
に固定して設置され、炭酸ガスは炭酸ガスボンベ5から
炭酸ガス配管6を経て散気部へ導かれる。炭酸ガス配管
は、溶解器の炭酸ガス取り入れ口7に連結されている。
炭酸泉流出口8は、通常溶解器の上部に設けられ、溶解
器内に貯まった炭酸泉を定期的に例えばオーバーフロー
により取り出し、浴槽9ヘ炭酸泉を導びく。このような
操作を自動的に実施するために、温水の流入口、炭酸泉
の流出口および炭酸ガス配管には、水や炭酸ガスの流量
の制御や定期的な水の供給、停止を行うための電磁制御
弁10、11、12が設置される。
【0010】本発明の方法を実施するには、炭酸ガス溶
解器1の温水流入口の弁10を開き、炭酸泉流出口の弁
12を閉じ、炭酸ガス溶解器内へ温水を所定量貯めた
後、温水流入口の弁10を閉じ、溶解器内の温水に炭酸
ガスを散気手段より一定時間散気して溶解させて炭酸泉
を製造する。このようにして得た炭酸泉を炭酸泉の流出
口の弁12を開け浴槽9ヘ導入する。また、温水流入口
並びに炭酸泉流出口双方の弁を開けた状態で、温水を通
水しながら炭酸ガスを散気しても差し支えない。
【0011】本発明で用いる散気手段の散気部に配され
る多孔質体の材質や形状はどのようなものであっても構
わないが、その空孔率、すなわち多孔質体自体に存在す
る空隙の多孔質体全体に対する体積割合が5〜70%で
あることが必要である。炭酸ガスの溶解効率をより高め
るためには空孔率が低いほうが適しており、5〜40%
であることが好ましい。空孔率が70%を超える場合に
は、炭酸ガスの流量を制御することが困難になり、低い
炭酸ガス圧力でも流量が大きくなり過ぎ、散気体から散
気される炭酸ガスの気泡が巨大化し、溶解効率が低下す
ることになる。また、空孔率が5%未満であると炭酸ガ
スの供給量が低下し、炭酸ガスの溶解に長時間を要する
ことになる。
【0012】また、多孔質体の表面における開口孔径
は、散気する炭酸ガスの流量制御、ならびに微細な気泡
を形成するために、0.01〜10μmであることが適
当である。孔径が10μmを超えると水中を上昇する気
泡が大きくなりすぎ、炭酸ガスの溶解効率が低下する。
また、0.01μm未満の場合には、水中への散気量が
低下するため高濃度の炭酸泉を得るのに長時間を要す
る。
【0013】散気手段の散気部に配される多孔質体はそ
の表面積が大きいほど気泡を多数発生させることがで
き、炭酸ガスと温水との接触が効率よく進み、また気泡
が生成する前の溶解も生じるので溶解効率が高くなる。
したがって、多孔質体の形状にはこだわらないが、表面
積が大きなものが好ましい。表面積を大きくする手段と
しては、多孔質体を筒状にするとか、平板のような形状
にしてその表面に凹凸をつけるなど種々の方法がある
が、多孔質中空糸膜を用いることが好ましく、特に多孔
質中空糸膜を多数本束ねたようなものを利用することが
有効である。
【0014】多孔質体の材質は、金属、セラミツク、プ
ラスチックなど様々なものが挙げられるが、特に限定は
されない。ただし、親水性の材質のものは、炭酸ガスの
供給停止時に温水が表面の細孔から散気手段内へ侵入す
るので好ましくない。散気手段からの散気時間は、一般
に1〜15分程度が適当である。余り長時間にわたって
散気しても、炭酸ガス濃度の上昇は散気時間に比例せ
ず、かえって不必要な炭酸ガスを消費することになり、
炭酸ガスの浪費が大きくなる。
【0015】本発明の方法において、炭酸ガス溶解器
は、炭酸泉の浴槽装置のどのような場所に配設しても差
し支えないが、熱交換器等によって温水が作られた後の
浴槽ヘ炭酸泉を導入する直前が浴槽へ至る間の炭酸ガス
の放出も少ないため好ましい。
【0016】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。
【0017】実施例1 温水流入口、炭酸泉流出口および炭酸ガス取り入れ口を
有する内容積80Lの炭酸ガス溶解器の底部に、セラミ
ツク製の多孔質体を散気部に有する散気手段を設置し
た。散気部は円筒状の多孔質体4本からなり、空孔率は
45%、表面の開口孔径は1μm、4本の合計表面積は
0.45m2であった。
【0018】この炭酸ガス溶解器の温水流入口の弁を開
け、炭酸泉流出口の弁を閉じ、40℃の温水を溶解器内
に70L貯めた。次いで温水流入口の弁を閉じ、炭酸ガ
スを6L/minの流量で供給し、散気部より温水中に
散気した。炭酸ガスの散気は8分間行い、その後炭酸ガ
スの供給を停止して炭酸泉を製造した。炭酸泉流出口の
弁を開き、得られた炭酸泉の炭酸ガス濃度を測定したと
ころ、650ppmであり、溶解効率は48%であっ
た。
【0019】実施例2 実施例1と同様の炭酸ガス溶解器内にポリプロピレン製
の多孔質中空糸膜を散気部に設置した。多孔質中空糸膜
の空孔率は40%、表面の開口孔径は0.3μm、膜面
積は0.7m2であった。
【0020】この炭酸ガス溶解器内に40℃の温水を7
0L貯め、温水流入口の弁を閉じ、炭酸ガスを5L/m
inの流量で供給し、散気部より温水中に散気した。炭
酸ガスの散気は9分間行い、その後炭酸ガスの供給を停
止し、炭酸泉流出口の弁を開き炭酸泉を得た。得られた
炭酸泉の炭酸ガス濃度は725ppmであり、溶解効率
は57%であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の炭酸泉の製造方法によれば、簡
便な方法で微細な炭酸ガスの気泡を温水中に放出できる
ので、炭酸ガスを温水に効率的に溶解させて高濃度の炭
酸泉を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するのに用いる炭酸泉の製
造装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 炭酸ガス溶解器 2 散気手段 3 温水流入口 4 熱交換器 5 炭酸ガスボンベ 6 炭酸ガス配管 7 炭酸ガス取り入れ口 8 炭酸泉流出口 9 浴槽 10、11、12 電磁制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散気手段を有する炭酸ガス溶解器に温水
    を供給し、温水中に浸漬された散気手段の散気部より炭
    酸ガスを気泡として放出して温水に溶解させて炭酸泉を
    製造する方法において、該散気手段として、空孔率が5
    〜70%で、その表面の開口孔径が0.01〜10μm
    である多孔質体を散気部に配置したものを用いることを
    特徴とする炭酸泉の製造方法。
  2. 【請求項2】 多孔質体が多孔質中空糸膜であることを
    特徴とする請求項1記載の炭酸泉の製造方法。
JP35114197A 1997-02-05 1997-12-19 炭酸泉の製造方法 Pending JPH11179178A (ja)

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DE69807851T DE69807851T2 (de) 1997-02-05 1998-02-04 Verfahren zum erzeugen von karbonisiertem wasser
EP98901501A EP0968699B1 (en) 1997-02-05 1998-02-04 Method of manufacturing carbonated spring
AU57796/98A AU5779698A (en) 1997-02-05 1998-02-04 Method of manufacturing carbonated spring
US09/368,168 US6164632A (en) 1997-02-05 1999-08-05 Method for the preparation of a carbonate spring

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003020405A1 (ja) * 2001-08-28 2004-12-16 三菱レイヨン株式会社 炭酸泉及び炭酸水の製造装置、その製造方法と、それらに適用するガス濃度制御方法及び膜モジュール
JP2005169187A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd 炭酸水製造装置
JP2007330906A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Nakajima Kogyo:Kk 水質浄化装置及び水質浄化方法

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