JPH11179122A - オイルミスト捕集装置 - Google Patents

オイルミスト捕集装置

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JPH11179122A
JPH11179122A JP9365365A JP36536597A JPH11179122A JP H11179122 A JPH11179122 A JP H11179122A JP 9365365 A JP9365365 A JP 9365365A JP 36536597 A JP36536597 A JP 36536597A JP H11179122 A JPH11179122 A JP H11179122A
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oil mist
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械から発するオイルミストを確実に除
去し、清浄な空気を大気側に排出すると共に、除去され
た油分を回収し、循環使用できるようにする。 【解決手段】 工作機械から発するオイルミスト24
は、オイルミスト捕集装置1の吸引口16から装置本体
2内に導入され、一次流速減少室11で減速され広表面
積の一次オイルミストフィルタ18(ニッケルメタルフ
ィルタ)内に導入されてオイルミストを除去される。こ
の空気26は、二次流速減少室12内の二次オイルミス
トフィルタ19(ニッケルメタルフィルタ)により残存
オイルミストを除去され、清浄となった空気26が排出
口17から大気側に放出される。一次オイル貯留部7に
溜った油分は、プライマリソレノイドバルブ4から二次
オイル貯留部8側に送られ、セコンダリソレノイドバル
ブ5を介して排出され回収されて循環使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オイルミスト捕
集装置に係り、詳しくは、工場内に配設される多数台の
工作機械側から発するオイルミストを除去し、清浄な空
気を大気側に排出すると共に、除去した油分を回収し、
循環使用するのに好適なオイルミスト捕集装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、工場の建物46内
には多数台の工作機械36が配置される。工作機械36
としては各種のものがあるが、例えば、図14及び図1
5に示される切削用機械47が挙げられる。この切削用
機械47には、図示のように、加工物48を保持する主
軸台49や心押台50及び切削具51が設けられると共
に、切削時に切削油を供給するためのオイル供給装置5
2や清浄装置53が付設される。なお、図13乃至図1
5に示すように、切削用機械47のように切削油を使用
する工作機械36は、隔離室37内に収納される場合も
あるが、開放状態で配置されることが多い。
【0003】オイル供給装置52は、オイルタンク54
と、オイルを切削位置に供給するオイルポンプ55やオ
イル噴出管56等とからなる。オイル噴出管56から加
工物48に供給されたオイルはミスト状となり空気中の
水蒸気と混在して気状媒体(以下、空気という)とな
る。この空気をそのまま建物46内に放出すると建物4
6内が汚染されるため、該空気は清浄装置53を介して
外に排出される。一般には図13に示すように工作機械
36ごとに清浄装置53を配置しないでそれぞれ工作機
械36側にダクト38を連結し、ダクト38を集束ダク
ト39を介して電気集塵機57(ブロアを併用する)側
に連結する型式が採用される。すなわち、各工作機械3
6側から発生した上記空気はすべて電気集塵機57に導
入され、上記空気中のオイルミストのみを除去され、清
浄化された空気のみが排出される。
【0004】なお、図16は、上記電気集塵機57のオ
イルミスト除去に関する主要部の概要構造を示すもので
ある。すなわち、空気26が、ニードル電極先端のイオ
ン化部58に当ると空気26内の酸素がプラスイオンと
なり、これにオイルミスト等が付着しプラスの微粒子体
59を形成する。この微粒子体59はマイナス電位の集
塵電極60に直接付着すると共に中心のプラス電位の対
応電極61にはね飛ばされて集塵電極60に付着する。
したがって、オイルミスト等はすべて集塵電極60で捕
獲され清浄空気62のみが排出されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、次のような問題点がある。すなわ
ち、オイルミスト等はダクト38内にも付着すると共に
集束ダクト39にも付着する。そして、付着したオイル
ミストは、凝集して油分となり貯留される。また、排出
ダクト41側にも油分が若干貯留される。この油分をそ
のまま放置しておくと、空気の円滑な流れを妨害するた
め、従来技術においては、図13に示すように、集束ダ
クト39や排出ダクト41にドレーンパイプ62,63
を連結するようにしている。このドレーンパイプ62,
63を介して貯留した油分は、回収タンク64,65に
導入される。
【0006】しかしながら、回収タンク64,65には
短時間で多量の油分が貯留されるため、何回も回収タン
ク64,65内の貯留油の排油作業が必要となり、多く
の処置工数を必要とする。また、上記したように各ダク
ト38内にも油分が付着し、これが工作機械36側に溜
れ落ちる不具合が発生する。また、電気集塵機57の集
塵電極60に油分が順次多量に付着するため、時折り集
塵電極60のクリーニングが必要となる。電気集塵機5
7は大型のものからなり、集塵電極60のクリーニング
には多大な工数と費用がかかる。さらに、回収タンク6
4,65内に導入される油分としては多種のものが混在
される。したがって、この回収タンク64,65内の油
分を循環使用することは一般に困難である。この結果、
多量の産業廃棄油が発生する問題点がある。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、イルミストの除去が各工作機械ごとに確実にか
つ簡易に行われ、回収された油分の循環使用も可能とす
るオイルミスト捕集装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係るオイルミスト捕集装置
は、オイルミストで汚れた気体を吸引するための吸気部
と、該吸気部から吸引された上記気体から上記オイルミ
ストを多孔体フィルタで捕捉するオイルミスト捕捉部
と、該オイルミスト捕捉部によって捕捉された上記オイ
ルミストの凝集体を回収オイルとして貯留するためのオ
イル貯留部と、上記オイルミストが除去された上記気体
を排出するための排気部とを備えてなることを特徴とし
ている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のオイルミスト捕集装置に係り、オイルミストで汚れ
た上記気体を上記吸気部に吸引させると共に、上記オイ
ルミストが除去された上記気体を上記排気部に排出させ
るための送風手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のオイルミスト捕集装置に係り、上記オイルミスト捕
捉部が、オイルミストで汚れた上記気体を導入するため
の開口を備えた中空容器状の多孔体フィルタを有してな
ることを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のオイルミスト捕集装置に係り、上記オイルミスト捕
捉部において、上記中空容器状の多孔体フィルタが、オ
イルミストで汚れた上記気体を導入するための上記開口
を上方に向けた状態で配設されていることを特徴として
いる。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
3又は4記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記オイ
ルミスト捕捉部が、上記中空容器状の多孔体フィルタの
他、板状の多孔体補助フィルタも有し、該多孔体補助フ
ィルタが、上記多孔体フィルタの下流側に配設されてい
ることを特徴としている。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項1,
3,4又は5記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記
オイルミスト捕捉部の下方に、上記オイル貯留部が設け
られていることを特徴としている。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載のオイルミスト捕集装置に係り、上記多孔体フィルタ
で捕捉されたオイルミストが凝集して回収オイルになる
と、該回収オイルは、該多孔体フィルタを通過した後、
落下又は流下して、オイル貯留部で受け止められて貯留
される構成となっていることを特徴としている。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載のオイルミスト捕集装置に係り、上記多孔体補助フィ
ルタで捕捉されたオイルミストが凝集して回収オイルに
なると、該回収オイルも、該多孔体補助フィルタから落
下又は流下して、オイル貯留部で受け止められて貯留さ
れる構成となっていることを特徴としている。
【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項1,
3,4,6,7又は8記載のオイルミスト捕集装置に係
り、上記多孔体フィルタ又は上記多孔体補助フィルタ
が、着脱可能に装着されていることを特徴としている。
【0017】また、請求項10記載の発明は、請求項
1,3又は4記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記
吸気部の先端開口部における、吸引される上記気体の流
速を1とすると、上記オイルミスト捕捉部において上記
多孔体フィルタの各部を通過する気体の流速分布の平均
値が1/10〜1/100に設定されていることを特徴
としている。
【0018】また、請求項11記載の発明は、請求項
1,3又は4記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記
吸気部の先端開口断面積を1とすると、上記オイルミス
ト捕捉部における上記多孔体フィルタの全表面積が10
〜100倍に設定されていることを特徴としている。
【0019】また、請求項12記載の発明は、請求項
1,6,7又は8記載のオイルミスト捕集装置に係り、
上記オイル貯留部が、貯留された上記回収オイルを装置
外に排出可能な構成とされていることを特徴としてい
る。
【0020】また、請求項13記載の発明は、請求項1
2記載のオイルミスト捕集装置に係り、オイル貯留部に
貯留された回収オイルを装置外に排出させ、あるいは、
排出するのを阻止するための開閉手段が付加されている
ことを特徴としている。
【0021】また、請求項14記載の発明は、請求項1
2又は13記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記オ
イル貯留部が、上流側に配設されて上記回収オイルを受
けとめて一時貯留する一次オイル貯留部と、下流側に配
設されて上記一次オイル貯留部から排出された上記回収
オイルを受け止めて貯留する二次オイル貯留部とからな
り、上記一次オイル貯留部と二次オイル貯留部との間に
は、当該一次オイル貯留部と二次オイル貯留部とを連通
状態又は遮断状態にするための第1の開閉手段が介挿さ
れ、かつ、上記二次オイル貯留部と装置外大気との間に
は、当該二次オイル貯留部と装置外大気とを連通状態又
は遮断状態にするための第2の開閉手段が介挿されてい
ることを特徴としている。
【0022】また、請求項15記載の発明は、請求項1
4記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記装置外大気
と上記一次オイル貯留部と二次オイル貯留部との3者間
に介挿され、上記装置外大気と上記一次オイル貯留部と
の間、又は上記装置外大気側と二次オイル貯留部との間
を選択的に連通状態又は遮断状態にするための開閉切換
手段が付加されていることを特徴としている。
【0023】また、請求項16記載の発明は、請求項1
5記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記第1の開閉
手段、第2の開閉手段及び上記開閉切換手段が、相互に
関連づけられて自動制御される構成とされていることを
特徴としている。
【0024】また、請求項17記載の発明は、請求項1
6記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記第1の開閉
手段、第2の開閉手段及び上記開閉切換手段が、上記一
次オイル貯留部に貯留される回収オイル量に対応する所
定の開閉タイミングで相互に関連づけられて自動制御さ
れる構成とされていることを特徴としている。
【0025】また、請求項18記載の発明は、請求項1
6又は17記載のオイルミスト捕集装置に係り、上記開
閉切換手段の装置外大気側への連通口をAとし、上記一
次オイル貯留部側への連通口をBとし、二次オイル貯留
部側への連通口をCとした場合に、上記開閉タイミング
が、装置作動時に、上記第1の開閉手段閉、第2の開閉
手段開、開閉切換手段A−C開、B−C閉、B−A閉か
らなる所定時間の制御タイミングと、上記第1の開閉手
段開、第2の開閉手段閉、開閉切換手段B−C開、A−
C閉、A−B閉からなる所定時間の制御タイミングとを
それぞれ順次繰返し行うように自動制御される構成とさ
れていることを特徴としている。
【0026】また、請求項19記載の発明は、請求項1
記載のオイルミスト捕集装置に係り、気体を排出するた
めの排気部の後段側には、電気的制御により気体中の微
粒子を捕捉するための電気集塵ユニットが設けられてい
ることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるオイルミスト捕集
装置の機械的構成を示す断面図、図2は、同オイルミス
ト捕集装置の配置状態を示すための建物の断面図、図3
は、同オイルミスト捕集装置にオイルミストフィルタと
して使用されるニッケルメタルフィルタの平面図、図4
は、図3のニッケルメタルフィルタの部分拡大断面図、
また、図7乃至図11は、この例の動作説明に用いられ
る説明図である。この例のオイルミスト捕集装置1は、
建物(工場)46内に配設される多数台の工作機械36
毎に配置される。オイルミスト捕集装置1にはそれぞれ
ダクト38が連結され、各ダクト38は集束ダクト39
を介して集中ブロア40に連結する。集中ブロア40に
は大気側に開口する排出ダクト41が連結される。ま
た、集束ダクト39には集束ダクト39内に溜るドレン
(水分)を除去するためのドレン回収ダクト42が連結
され、排出ダクト41にもその内部に溜るドレン(水
分)を除去するためのドレン回収ダクト43が連結され
る。また、ドレン回収ダクト42,43内に導入された
ドレンはドレン用回収タンク44,45内に導入され
る。以上により、各工作機械36側から生じたオイルミ
ストはオイルミスト捕集装置1によりそれぞれ除去さ
れ、清浄な空気のみがダクト38,集束ダクト39等を
介して建物46外に排出されることになる。
【0028】次に、図1を参照して、この例のオイルミ
スト捕集装置1の全体構造について説明する。オイルミ
スト捕集装置1は、装置本体2と、その内部に配置され
るオイルミストフィルタ部(オイルミスト捕捉部)3
と、装置本体2の一次オイル貯留部7側に連結する第1
開閉手段の1つであるプライマリソレノイドバルブ4
と、装置本体2の二次オイル貯留部8側に連結する第2
開閉手段の1つであるセコンダリソレノイドバルブ5
と、切換弁(開閉切換手段)6とから概略構成されてい
る。
【0029】装置本体2は、外板9で囲まれた空胴体か
ら形成され、流路セパレータ10により画成された一次
流速減少室11及び二次流速減少室12と、一次流速減
少室11に連結し空気26を吸引するための吸引部13
と、二次流速減少室12に連結し、清浄化された空気を
排出する排気部14と、上記一次流速減少室11の下方
側に形成される一次オイル貯留部7と、隔壁を介して一
次オイル貯留部7の下方に形成される二次オイル貯留部
8とを設けてなっている。なお、一次流速減少室11と
二次流速減少室12との間には画成通路15が開口形成
されている。
【0030】この例では、吸引部13は、先端開口断面
積が略78.5cm2に設定されていて(図7参照)、
吸引口16を形成している。この吸引部13に連通する
一次流速減少室11は、上方開放型(開口断面積略18
0cm2)で中空容器状の空洞空間からなっている。ま
た、一次流速減少室11と二次流速減少室12間の画成
通路15及び二次流速減少室12は、横断面積略300
cm2に設定されていて、これに連通する排気部14
は、開口断面積78.5cm2程度に設定され、排出口
17を開口形成している。
【0031】次に、図3乃至図6を参照して、この例の
オイルミストフィルタ部3について説明する。この例の
オイルミストフィルタ部3は、一次オイルミストフィル
タ(多孔体フィルタ)18と二次オイルミストフィルタ
(多孔体補助フィルタ)19とからなっている。なお、
一次及び二次オイルミストフィルタ18,19として、
この例では、公知のニッケルメタルフィルタ20(日本
重化学工業株式会社製)の組み合わせ品又は単品がそれ
ぞれ採用されている。ニッケルメタルフィルタ20は、
図3及び図4に示すように、多孔構造のものからなり、
発泡ウレタンにニッケル粉末を含浸し、これ等を焼結し
てなるポーラスな固形状体からなっている。油脂分、油
煙、水蒸気等を効率的に除去する機能を有し、特に、オ
イルミスト除去率は92%以上の抜群の除去率を発揮す
ることができる。また、圧力損失も少ない特徴を有する
ものである。
【0032】上記一次オイルミストフィルタ18は、図
1に示すように、一次流速減少室11内に配置され、側
面及び底面を厚さ略15mmの側面ニッケルメタルフィ
ルタ(多孔体フィルタ)18a及び底面ニッケルメタル
フィルタ18bで囲まれた枠体状(中空容器状)のもの
からなり、吸引部13側に連通する上方側にのみ開口部
(開口断面積略180cm2)21が形成されている。
ここで、多孔のニッケルメタルフィルタ20の全表面積
は略1.076cm2に設定され、装置本体2の他の部
分から見て極めて広面積のものとなっている。なお、図
示のように、一次オイルミストフィルタ18は、開口部
21をその底面部18bと相対向させる状態で略垂直に
配置され、その上方端は、スティ22により装置本体2
側に支持されている。それゆえ、この例では、吸気部1
3の先端開口断面積を1とすると、一次オイルミストフ
ィルタ18を構成するニッケルメタルフィルタ20の全
表面積を略13.7倍に設定している。断面積比をこの
ように設定することで、吸気部13の先端開口部におけ
る、吸引される空気26の流速を1とすると、一次オイ
ルミストフィルタ18では、各部を通過する空気の流速
分布の平均値が略1/13.7にまで流速減少するよう
にしている。
【0033】一方、二次オイルミストフィルタ19は、
一枚もの(板状)のニッケルメタルフィルタ20からな
り、二次流速減少室12内に斜めに配置され、支持具2
3,23により装置本体2側に支持されている。
【0034】図5は、ニッケルメタルフィルタ20の機
能を説明するための模式図であり、この図に示すよう
に、オイルミスト24と水蒸気25とを混合した空気2
6がニッケルメタルフィルタ20に当ると、ニッケルメ
タルフィルタ20が多孔で極めて大きな表面積を有する
ためオイルミスト24はほとんど捕獲され水蒸気25の
みがニッケルメタルフィルタ20を通過して進むことに
なる。なお、ニッケルメタルフィルタ20で捕獲された
オイルミスト24は、図中矢印Aのように回収側に送ら
れる。
【0035】図6は、この例で使用されるニッケルメタ
ルフィルタ20と他種のバッフル型フィルタやセラミッ
ク型フィルタとの圧力損失を比較した特性である。この
図において、横軸は空気26の風速(m/sec)を示
し、縦軸は圧力損失(mmAq)を示している。この図
により、ニッケルメタルフィルタ20は、他のものに較
べて圧力損失が極めて低いことがわかる。一方、ニッケ
ルメタルフィルタ18a,18b,20を通過する平均
流速が3(m/sec)を越えると、オイルミスト自身
が捕捉されずに、通過してしまう虞がある。そこで、こ
の例において、一次オイルミストフィルタ18(ニッケ
ルメタルフィルタ18a,18b)を通過する平均流速
を1(m/sec)以下び設定することで、圧力損失を
極めて低くすると共に、オイルミストを確実に捕捉でき
るようにしている。
【0036】次に、図1を参照して、プライマリソレノ
イドバルブ4及びセコンダリソレノイドバルブ5につい
て説明する。この例のプライマリソレノイドバルブ4
は、図示せぬ制御装置により自動制御される電磁弁本体
27と、その入口側パイプ28及び排出側パイプ29か
らなっている。吸引側パイプ28は、一次オイル貯留部
7に連通し、排出側パイプ29は二次オイル貯留部8に
連通して連結されている。一方、セコンダリソレノイド
バルブ5は、上記制御装置により自動制御される電磁弁
本体30と、入口側パイプ31と排出側パイプ32とか
らなっている。吸引側パイプ31は、二次オイル貯留部
8に連通し、排出側パイプ32は大気側に開口してい
る。
【0037】次に、切換弁6について説明する。切換弁
6は三方切換弁からなり、連通口A,B,Cからなって
いる。連通口Aは大気側に連通し、連通口Bは一次オイ
ル貯留部7のある装置本体2の空胴内に連通し、連通口
Cは二次オイル貯留部8に連通している。なお、連通口
A,Bは、切換弁6の本体6aに設けられているが、連
通口Cはエア抜きチューブ33により本体6aに連結さ
れている。
【0038】次に、図7乃至図11を参照して、上記構
成のオイルミスト捕集装置1の動作(空気26内のオイ
ルミスト24の除去方法とその回収、循環作用)につい
て説明する。工作機械36側から発するオイルミスト2
4を含む空気26は、図7に示すように、工作機械36
側からオイルミスト捕集装置1の吸引部13内に吸引口
16から導入される。なお、同図に示すように、この例
では横断面積略78.5cm2の吸引部13内に流速略
10m/secで空気26が導入される。この空気26
は、一次流速減少室11内に導入されるが、上記のよう
に、その開口断面積が略180cm2のため、導入され
た空気26の流速は略4.36m/secにまで減速さ
れる。この流速の空気26は、一次オイルミストフィル
タ18内に導入される。一次オイルミストフィルタ18
は、側面ニッケルメタルフィルタ18aと底面ニッケル
メタルフィルタ18bとからなる広表面積のフィルタか
らなり、その全表面積は略1.076cm2に設定され
ている。したがって、図8に示すように、一次オイルミ
ストフィルタ18内に導入された空気26は、略0.7
2m/secに大幅に減速されるので、多孔内を通過す
る際に、空気26内のオイルミスト24を捕捉分離す
る。これにより、一次オイルミストフィルタ18を出た
空気26aにはオイルミスト24が含有されない。この
空気26aは、画成通路15を通過し二次流速減少室1
2内に導入される。
【0039】一次オイルミストフィルタ18内で分離さ
れたオイルミスト24は、凝集して油分(回収オイル)
34となって落下して一次オイル貯留部7に貯留され
る。また、一次オイルミストフィルタ18を通過した空
気26aは、横断面積略300cm2の画成通路15を
略2.61m/secの流速で通過し、二次流速減少室
12内の二次オイルミストフィルタ19内を通過し、空
気26a内に残存しているオイルミスト24を確実に除
去する。なお、二次流速減少室12は平均横断面積略3
12cm2のため、空気26aの流速は、略2.61m
/secから略2.51m/secとなり、二次オイル
ミストフィルタ19内を減速された状態で通過し、空気
26bとなる。この空気26bには、オイルミスト24
がほとんど含まれてなく、排気部14の排出口17から
大気側に放出しても全く問題がない。
【0040】このようなオイルミスト24の除去作用に
より、上記したように、一次オイル貯留部7内には次第
に油分34が溜る。このため、油分34の排出のために
プライマリソレノイドバルブ4やセコンダリソレノイド
バルブ5を開閉制御することが必要になり、これに伴っ
て、切換弁6の方向調整を行う必要性が生ずる。そこ
で、まず、図8を参照して、一次オイル貯留部7内に油
分34が貯留するまでのオイルミスト捕集装置1の作用
について説明する。このフェーズでは、プライマリソレ
ノイドバルブ4は閉止され、セコンダリソレノイドバル
ブ5は開放され、切換弁6の切換方向はA−C開放、B
−C閉止となる。したがって、二次オイル貯留部8は大
気側と連通し大気圧となる。ただし、同図に示すよう
に、二次オイル貯留部8内には油分34が溜っていない
ため、セコンダリソレノイドバルブ5が開放状態にあっ
ても油分34の図示せぬオイルパン側への流れが生じな
い。
【0041】次に、図9を参照して、一次オイル貯留部
7内に貯留された油分34を二次オイル貯留部8側に送
る作用について説明する。このフェーズでは、図示のよ
うにプライマリソレノイドバルブ4は開放され、セコン
ダリソレノイドバルブ5は閉止される。また、切換弁6
はA−C閉止,B−C開放となる。切換弁6のB−Cの
開放により、二次オイル貯留部8内の圧力は一次オイル
貯留部7側と同圧になる。このため、一次オイル貯留部
7から入口側パイプ28を介して開放されたプライマリ
ソレノイドバルブ4を通過した油分34は重力作用によ
って排出側パイプ29により二次オイル貯留部8側に送
られて貯留される。以上により、一次オイル貯留部7内
の油分34は減少し、やがて無くなる。
【0042】次に、図10を参照して、二次オイル貯留
部8内に貯留された油分34の排出作用について説明す
る。このフェーズでは、プライマリソレノイドバルブ4
は閉止され、セコンダリソレノイドバルブ5は開放され
る。また、切換弁6はA−C開放、B−C閉止となる。
セコンダリソレノイドバルブ5が開放されており、A−
C開放により二次オイル貯留部8内には大気圧が作用す
るため、二次オイル貯留部8内の油分34は入口側パイ
プ31及びセコンダリソレノイドバルブ5を介し排出側
パイプ32から大気側に排出される。以上により、一次
オイル貯留部7や二次オイル貯留部8内には油分がなく
なる。
【0043】図8乃至図10に示す作用は、オイルミス
ト捕集装置1内に空気26が導入されて排出される一連
の作用中に行われるもので、順次所定のタイミングで繰
返し、連続的に行われる。装置各部の自動制御タイミン
グは、図11に示すように、図中左端の列はオイルミス
ト捕集装置1内のオイルミスト24や油分34の処理状
態を示すものであり、次の列は自動制御機器の作動を示
し、次の列は制御対象物の自動切り替えサイクルを表示
するものである。
【0044】図11において、一番上の行の(a)は、
空気26がオイルミスト捕集装置1内に吸引されている
状態を示すものであり、次の行の(b)は、一次オイル
貯留部7内へのオイルの流入状態を示すものである。す
なわち、オイルは連続的に流入されている。次の行の
(c)は、一次オイル貯留部7からの油分(回収オイ
ル)34の流出状態を示すものである。この例では流出
時間が3〜5分であり、サイクルタイミングは10〜3
0分である。
【0045】次の行の(d)は、プライマリソレノイド
バルブ4の開放サイクルを示すもので開放時間は3〜5
分であり、サイクルタイミングは10〜30となる。ま
た、次の行の(e)のその閉止は、プライマリソレノイ
ドバルブ4のサイクルタイミングの間に行われ、閉止時
間は10〜30分となり、そのサイクルタイミングは3
〜5分となる。次に、同図(f)で示すセコンダリソレ
ノイドバルブ5の開放は、プライマリソレノイドバルブ
4の閉止に対応し、その開放間は10〜30分となり、
サイクルタイミングは3〜5分となる。また、同図
(g)で示すセコンダリソレノイドバルブ5の閉止時間
は、その開放時のサイクルタイミングと同期し3〜5分
となり、サイクルタイミングは10〜30分となる。
【0046】また、切換弁6のA−C開放、B−C閉止
の動作は、同図(h)に示すように、セコンダリソレノ
イドバルブ5の開放時間に対応して10〜30分だけ行
われ、そのサイクルタイミングは3〜5分となる。ま
た、同図(i)に示すように、切換弁6のA−C閉止、
B−C開放は逆に3〜5分行われ、サイクルタイミング
は10〜30分となる。
【0047】以上から、同図(j)に示すように、二次
オイル貯留部8内の油分34の流入はセコンダリソレノ
イドバルブ5の閉止作用に対応して3〜5分の間行わ
れ、そのサイクルタイミングは、同図(k)に示すよう
に、セコンダリソレノイドバルブ5の開放に対応して1
0〜30分の間行われる。上記した自動制御タイミング
による作用、動作は、空気26がオイルミスト捕集装置
1内を通過している間、連続して行われる。なお、上記
の各作動時間やサイクルタイミングは、オイルミスト捕
集装置1の配置される工作機械36からのオイルミスト
24の発生状況に対応して適宜設定/設定変更可能とな
っている。
【0048】このように、この第1実施例の構成によれ
ば、オイルミスト24は一次オイルミストフィルタ18
及び二次オイルミストフィルタ19によって捕捉され凝
集し、油分34としてオイル貯留部7,8から排出され
る。この排出された油分34は、それぞれのオイルミス
ト捕集装置1に連結される図示せぬ回収用オイルパンに
回収される。この回収された油分34は、工作機械36
ごとに回収されるため、その油分34を既設の油清浄装
置を経由させることにより、オイルタンク54内(図1
4、図15参照)に導入し、循環使用することが可能に
なる。
【0049】◇第2実施例 図12は、この発明の第2実施例であるオイルミスト捕
集装置の機械的構成を示す断面図である。この例のオイ
ルミスト捕集装置1aの構成が、上述した第1実施例の
それと大きく異なるところは、ブロア(送風手段)35
を備えるようにした点である。これ以外は、第1実施例
のオイルミスト捕集装置1(図1)と略同様である。こ
の例では、ブロア35は、図12に示すように、排気部
14の排出口17の近傍に配置されている。
【0050】上述した第1実施例においては、オイルミ
スト捕集装置1は、図2に示すように、集中ブロア40
による吸引力により空気26の吸引を行うものであるの
に対して、この第2実施例では、個々のオイルミスト捕
集装置1aにブロア35が装着される構成となってい
る。そして、工作機械36から発するオイルミスト24
の発生量に対応して、ブロア35の吸引力を変化させる
ことができ、最も効率的なオイルミスト除去が行われ
る。
【0051】このように、この第2実施例の構成によれ
ば、第一実施例において述べたと略同様の効果を得るこ
とができる。加えて、この第2実施例では、ダクト38
や集束ダクト39や集中ブロア40等が不要となるの
で、全体コストを著しく軽減でき、かつ、簡易に設置/
設置変更できる。
【0052】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
でなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明の範疇に含まれる。例えば、装置
各部の流速や断面積は、必要に応じて変更できる。ま
た、上記の実施例では、オイルミストフィルタとして公
知のニッケルメタルフィルタを使用したが、これに限定
するものではなく、他の多孔体フィルタを代用できる。
また、ニッケルメタルフィルタの数を2組とし、一次オ
イルミストフィルタ18を枠体状のものとし二次オイル
ミストフィルタ19を平板状の一枚のフィルタとした
が、さらに多数組のフィルタや形状の相異するものを用
いても良い。また、自動制御タイミングにおける自動制
御タイミングについても上記のものは一例に過ぎず、オ
イルミストの発生量に対応して適宜設定される。また、
上記の実施例ではオイルミスト捕集装置1及びオイルミ
スト捕集装置1aの排出口17を集束ダクト39に連通
するダクト38を介して大気側連通するようにしたが、
特にオイルミスト捕集装置1aの場合には集束ダクト3
9を使用しないでそれぞれのオイルミスト捕集装置1a
のダクトを大気側に開口するものでも良い。また、排気
部の後段側に、電気的制御により気体中の微粒子を捕捉
するための電気集塵ユニットを設けるようにすれば、オ
イルミストをさらに確実に除去でき、また、空気中に浮
遊する塵埃や溶接ヒュームも確実に除去できる。この場
合、電気集塵ユニットの側から見れば、該集塵ユニット
の耐久性の向上を図ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成の
オイルミスト捕集装置によれば、工場に配置された工作
機械ごとに設置でき、各工作機械側から発するオイルミ
ストを略完全に除去できると共に、除去された油分は、
各工作機械ごとに回収タンク側に排出されて回収でき、
再び循環使用することができる。したがって、気体を排
出するための排気部をダクトに連結するにしても、ダク
ト内に油分の貯留がほとんどなくなり、ダクト内の油分
の処理作業時間を大幅に低減させることができる。ま
た、オイルミストで汚れた気体を吸気部に吸引させると
共に、オイルミストが除去された気体を排気部に排出さ
せるための送風手段を、この発明の捕集装置ごとに付加
するようにすれば、各工作機械側から発するオイルミス
トの量に対応する吸引力を任意に設定でき、したがっ
て、効率的、かつ、確実に、オイルミストを除去でき
る。また、開閉手段や切換弁の開閉タイミングが自動制
御タイミングにより自動制御できるようにすれば、オイ
ルミストの除去、回収、循環を一層安定的に行うことが
できる。また、排気部の後段側に、電気的制御により気
体中の微粒子を捕捉するための電気集塵ユニットを設け
るようにすれば、オイルミストをさらに確実に除去で
き、また、空気中に浮遊する塵埃や溶接ヒュームも確実
に除去できる。この場合、電気集塵ユニットの側から見
れば、該集塵ユニットの耐久性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるオイルミスト捕集
装置の機械的構成を示す断面図である。
【図2】同オイルミスト捕集装置の配置状態を示すため
の建物の断面図である。
【図3】同オイルミスト捕集装置にオイルミストフィル
タとして使用されるニッケルメタルフィルタの平面図で
ある。
【図4】図3のニッケルメタルフィルタの部分拡大断面
図である。
【図5】ニッケルメタルフィルタの機能を説明するため
の模式図である。
【図6】他種のオイルミストフィルタとニッケルメタル
フィルタの圧力損失を比較するための特性図である。
【図7】同実施例の動作を説明するための図で、オイル
ミスト捕集装置の各部の断面積とその場所を通過する空
気の流速を示すための断面図である。
【図8】同実施例の動作を説明するための図で、オイル
ミストの除去、回収、循環使用等の作用を説明するため
の断面図である。
【図9】同実施例の動作を説明するための図で、オイル
ミストの除去、回収、循環使用等の作用を説明するため
の断面図である。
【図10】同実施例の動作を説明するための図で、オイ
ルミストの除去、回収、循環使用等の作用を説明するた
めの断面図である。
【図11】同オイルミスト捕集装置の自動制御タイミン
グを示す図である。
【図12】この発明の第2実施例であるオイルミスト捕
集装置の機械的構成を示す断面図である。
【図13】従来におけるオイルミストの除去、回収、循
環使用等の作用を説明するための建物の断面図である。
【図14】工作機械の切削油の供給及びその回収、循環
を説明するための部分正面図である。
【図15】図14の部分側面図である。
【図16】公知の電気集塵機におけるオイルミスト除去
作用の概要を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 オイルミスト捕集装置 1a オイルミスト捕集装置 2 装置本体 3 オイルミストフィルタ部(オイルミスト捕捉
部) 4 プライマリソレノイドバルブ 5 セコンダリソレノイドバルブ 6 切換弁(開閉切換手段) 7 一次オイル貯留部 8 二次オイル貯留部 18 一次オイルミストフィルタ(中空容器状の多孔
体フィルタ) 18a 側面ニッケルメタルフィルタ 18b 底面ニッケルメタルフィルタ 19 二次オイルミストフィルタ(板状の多孔体補助
フィルタ) 20 ニッケルメタルフィルタ 26 空気(気体) 35 ブロア 36 工作機械 39 集束ダクト 40 集中ブロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 50/00 501 B01D 50/00 501A 501Q 502 502A

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルミストで汚れた気体を吸引するた
    めの吸気部と、 該吸気部から吸引された前記気体から前記オイルミスト
    を多孔体フィルタで捕捉するオイルミスト捕捉部と、 該オイルミスト捕捉部によって捕捉された前記オイルミ
    ストの凝集体を回収オイルとして貯留するためのオイル
    貯留部と、 前記オイルミストが除去された前記気体を排出するため
    の排気部とを備えてなることを特徴とするオイルミスト
    捕集装置。
  2. 【請求項2】 オイルミストで汚れた前記気体を前記吸
    気部に吸引させると共に、前記オイルミストが除去され
    た前記気体を前記排気部に排出させるための送風手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のオイル
    ミスト捕集装置。
  3. 【請求項3】 前記オイルミスト捕捉部は、前記オイル
    ミストで汚れた前記気体を導入するための開口を備えた
    中空容器状の多孔体フィルタを有してなることを特徴と
    する請求項1記載のオイルミスト捕集装置。
  4. 【請求項4】 前記オイルミスト捕捉部において、前記
    中空容器状の多孔体フィルタは、オイルミストで汚れた
    前記気体を導入するための前記開口を上方に向けた状態
    で配設されていることを特徴とする請求項3記載のオイ
    ルミスト捕集装置。
  5. 【請求項5】 前記オイルミスト捕捉部は、前記中空容
    器状の多孔体フィルタの他、板状の多孔体補助フィルタ
    も有し、該多孔体補助フィルタは、前記多孔体フィルタ
    の下流側に配設されていることを特徴とする請求項1,
    3又は4記載のオイルミスト捕集装置。
  6. 【請求項6】 前記オイルミスト捕捉部の下方に、前記
    オイル貯留部が設けられていることを特徴とする請求項
    1,3,4又は5記載のオイルミスト捕集装置。
  7. 【請求項7】 前記多孔体フィルタで捕捉された前記オ
    イルミストが凝集して回収オイルになると、該回収オイ
    ルは、該多孔体フィルタを通過した後、落下又は流下し
    て、前記オイル貯留部で受け止められて貯留される構成
    となっていることを特徴とする請求項6記載のオイルミ
    スト捕集装置。
  8. 【請求項8】 前記多孔体補助フィルタで捕捉された前
    記オイルミストが凝集して回収オイルになると、該回収
    オイルも、該多孔体補助フィルタから落下又は流下し
    て、前記オイル貯留部で受け止められて貯留される構成
    となっていることを特徴とする請求項6記載のオイルミ
    スト捕集装置。
  9. 【請求項9】 前記多孔体フィルタ又は前記多孔体補助
    フィルタは、着脱可能に装着されていることを特徴とす
    る請求項1,3,4,6,7又は8記載のオイルミスト
    捕集装置。
  10. 【請求項10】 前記吸気部の先端開口部における、吸
    引される前記気体の流速を1とすると、前記オイルミス
    ト捕捉部においては、前記多孔体フィルタの各部を通過
    する気体の流速分布の平均値が1/10〜1/100に
    流速減少するように設定されていることを特徴とする請
    求項1,3又は4記載のオイルミスト捕集装置。
  11. 【請求項11】 前記吸気部の先端開口断面積を1とす
    ると、前記オイルミスト捕捉部における前記多孔体フィ
    ルタの全表面積が10〜100倍に設定されていること
    を特徴とする請求項1,3又は4記載のオイルミスト捕
    集装置。
  12. 【請求項12】 前記オイル貯留部は、貯留された前記
    回収オイルを装置外に排出可能な構成とされていること
    を特徴とする請求項1,6,7又は8記載のオイルミス
    ト捕集装置。
  13. 【請求項13】 前記オイル貯留部に貯留された前記回
    収オイルを装置外に排出させ、あるいは、排出するのを
    阻止するための開閉手段が付加されていることを特徴と
    する請求項12記載のオイルミスト捕集装置。
  14. 【請求項14】 前記オイル貯留部は、上流側に配設さ
    れて前記回収オイルを受けとめて一時貯留する一次オイ
    ル貯留部と、下流側に配設されて前記一次オイル貯留部
    から排出された前記回収オイルを受け止めて貯留する二
    次オイル貯留部とからなり、 前記一次オイル貯留部と二次オイル貯留部との間には、
    当該一次オイル貯留部と二次オイル貯留部とを連通状態
    又は遮断状態にするための第1の開閉手段が介挿され、
    かつ、 前記二次オイル貯留部と装置外大気との間には、当該二
    次オイル貯留部と装置外大気とを連通状態又は遮断状態
    にするための第2の開閉手段が介挿されていることを特
    徴とする請求項12又は13記載のオイルミスト捕集装
    置。
  15. 【請求項15】 前記装置外大気と前記一次オイル貯留
    部と二次オイル貯留部との3者間に介挿され、前記装置
    外大気と前記一次オイル貯留部との間、又は前記装置外
    大気側と二次オイル貯留部との間を選択的に連通状態又
    は遮断状態にするための開閉切換手段が付加されている
    ことを特徴とする請求項14記載のオイルミスト捕集装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1の開閉手段、第2の開閉手段
    及び前記開閉切換手段は、相互に関連づけられて自動制
    御される構成とされていることを特徴とする請求項15
    記載のオイルミスト捕集装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の開閉手段、第2の開閉手段
    及び前記開閉切換手段は、前記一次オイル貯留部に貯留
    される回収オイル量に対応する所定の開閉タイミングで
    相互に関連づけられて自動制御される構成とされている
    ことを特徴とする請求項16記載のオイルミスト捕集装
    置。
  18. 【請求項18】 前記開閉切換手段の装置外大気側への
    連通口をAとし、前記一次オイル貯留部側への連通口を
    Bとし、二次オイル貯留部側への連通口をCとした場合
    に、前記開閉タイミングは、装置作動時に、前記第1の
    開閉手段閉、前記第2の開閉手段開、開閉切換手段A−
    C開、B−C閉、B−A閉からなる所定時間の制御タイ
    ミングと、前記第1の開閉手段開、前記第2の開閉手段
    閉、前記開閉切換手段B−C開、A−C閉、A−B閉か
    らなる所定時間の制御タイミングとをそれぞれ順次繰返
    し行うように自動制御される構成とされていることを特
    徴とする請求項16又は17記載のオイルミスト捕集装
    置。
  19. 【請求項19】 前記気体を排出するための前記排気部
    の後段側には、電気的制御により気体中の微粒子を捕捉
    するための電気集塵ユニットが設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のオイルミスト捕集装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126430A (ja) * 2000-10-25 2002-05-08 Takashi Kishioka グリスフィルター
JP2007255409A (ja) * 2006-02-22 2007-10-04 Nachi Fujikoshi Corp エキゾースト自動排油装置
JP2012130917A (ja) * 2004-02-27 2012-07-12 Skf Usa Inc 空気油分離器
CN102600690A (zh) * 2011-01-19 2012-07-25 株式会社迪思科 加工装置
KR101417738B1 (ko) * 2013-03-25 2014-08-06 주식회사 이노베코 오일미스트 집진기
CN108607283A (zh) * 2018-03-23 2018-10-02 无锡海德曼医疗设备有限公司 牙科注油机空气过滤装置

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