JP2001062221A - フィルター用脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機 - Google Patents
フィルター用脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機Info
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 集塵濾過抵抗を常に低く継続的に安定して保
持し、フィルター部に残存する油水分を少量に抑え、排
気放出する汚れを極力小さく抑えると共に、フィルター
交換を極力抑えて省資源化を図ることのできる新しい濾
過型湿性ミスト集塵機を提供する。 【解決手段】 吸引ファン、フィルター、吸入口、ホッ
パー部を備えたダストチャンバー、ドレン排出孔口を有
する竪ボックス形の濾過型湿性ミスト集塵機において、
フィルターを含塵気体流れ方向に多段に配設すると共に
フィルターに隣接してフィルター圧縮機構を備えてい
る。
持し、フィルター部に残存する油水分を少量に抑え、排
気放出する汚れを極力小さく抑えると共に、フィルター
交換を極力抑えて省資源化を図ることのできる新しい濾
過型湿性ミスト集塵機を提供する。 【解決手段】 吸引ファン、フィルター、吸入口、ホッ
パー部を備えたダストチャンバー、ドレン排出孔口を有
する竪ボックス形の濾過型湿性ミスト集塵機において、
フィルターを含塵気体流れ方向に多段に配設すると共に
フィルターに隣接してフィルター圧縮機構を備えてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、濾過型集
塵機に関するもので、更に詳しくはフィルターを圧縮す
る脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機に関する
ものである。
塵機に関するもので、更に詳しくはフィルターを圧縮す
る脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】一般に、製造工場において
は、工作機械、洗浄槽、その他種々の機械装置から発生
する水溶性、油性ミストおよび洗浄水液等の水滴ミスト
が、微粒子となって工場内の大気中に浮遊している。こ
のため、従来から次の点が問題視されてきた。一つは、
そのミストを長時間にわたり呼吸すると呼吸器疾患等の
身体的悪影響を作業者に及ぼすことになること。また他
の一つは時間の経過と共に、機械や装置上、あるいは工
場床面に降下して工場環境の悪化を招くおそれがあるこ
と。更に他の一つは、汚染空気が工場外へ流出した場合
には、大気汚染の原因にもなることである。
は、工作機械、洗浄槽、その他種々の機械装置から発生
する水溶性、油性ミストおよび洗浄水液等の水滴ミスト
が、微粒子となって工場内の大気中に浮遊している。こ
のため、従来から次の点が問題視されてきた。一つは、
そのミストを長時間にわたり呼吸すると呼吸器疾患等の
身体的悪影響を作業者に及ぼすことになること。また他
の一つは時間の経過と共に、機械や装置上、あるいは工
場床面に降下して工場環境の悪化を招くおそれがあるこ
と。更に他の一つは、汚染空気が工場外へ流出した場合
には、大気汚染の原因にもなることである。
【０００３】従来の濾過型ミスト集塵機は、運転により
時間的経過とともフィルター部が、オイルミスト、水滴
などの飽和状態になると、目詰まりによる空気抵抗が生
じ、初期集塵機性能（風量、静圧）の低下を招くもので
あった。
時間的経過とともフィルター部が、オイルミスト、水滴
などの飽和状態になると、目詰まりによる空気抵抗が生
じ、初期集塵機性能（風量、静圧）の低下を招くもので
あった。
【０００４】そして、上記飽和状態になったフィルター
部をファンにより吸引し続けると、油、水がフィルター
の裏側へ流れ出て、排気側へと通過してしまうため、ク
リーンになった室内、外気を再び汚してしまい、ひいて
は大気汚染にもつながりかねない恐れがあった。
部をファンにより吸引し続けると、油、水がフィルター
の裏側へ流れ出て、排気側へと通過してしまうため、ク
リーンになった室内、外気を再び汚してしまい、ひいて
は大気汚染にもつながりかねない恐れがあった。
【０００５】これまでの対処法では、一度飽和状態にな
った場合、そのフィルターを取り外し、新しいフィルタ
ーと交換するものであった。このことは、省資源、省エ
ネルギー、産業廃棄物の少量化などの見地に逆行するも
のであった。
った場合、そのフィルターを取り外し、新しいフィルタ
ーと交換するものであった。このことは、省資源、省エ
ネルギー、産業廃棄物の少量化などの見地に逆行するも
のであった。
【０００６】この出願の発明は、上記の従来技術の課題
に鑑みてなされたものであり、集塵濾過抵抗を常に低く
継続的に安定して保持し、フィルター部に残存する油水
分を少量に抑え、排気放出する汚れを極力小さく抑える
と共に、フィルター交換を極力抑えて省資源化を図るこ
とのできる新しいオイルミスト集塵機を提供することを
課題としている。
に鑑みてなされたものであり、集塵濾過抵抗を常に低く
継続的に安定して保持し、フィルター部に残存する油水
分を少量に抑え、排気放出する汚れを極力小さく抑える
と共に、フィルター交換を極力抑えて省資源化を図るこ
とのできる新しいオイルミスト集塵機を提供することを
課題としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、吸引ファン、フィルタ
ー、吸入口、ホッパー部を備えたダストチャンバー、ド
レン排出孔口を有する竪ボックス形の濾過型湿性ミスト
集塵機において、フィルターを流れ方向に１次、２次の
２段に配設すると共にフィルターに隣接してフィルター
用脱油水機構を備え、脱油水機構はフィルター圧縮機構
としての機械的加圧手段とその制御手段を備えたことを
特徴とする濾過型湿性ミスト集塵機（請求項１）を提供
する。
の課題を解決するものとして、吸引ファン、フィルタ
ー、吸入口、ホッパー部を備えたダストチャンバー、ド
レン排出孔口を有する竪ボックス形の濾過型湿性ミスト
集塵機において、フィルターを流れ方向に１次、２次の
２段に配設すると共にフィルターに隣接してフィルター
用脱油水機構を備え、脱油水機構はフィルター圧縮機構
としての機械的加圧手段とその制御手段を備えたことを
特徴とする濾過型湿性ミスト集塵機（請求項１）を提供
する。
【０００８】更に、吸入口に吸入口部慣性除塵装置を追
加配設した濾過型湿性ミスト集塵機（請求項２）を提供
し、また、フィルターと圧縮機構の関連配置について、
フィルター圧縮機構をフィルタの排出側に配設し、排出
側から吸引側へ向けて加圧するようにした濾過型湿性ミ
スト集塵機（請求項３）をはじめ、フィルター圧縮機構
に係る加圧手段の形態として、平板によるもの（請求項
４）またはローラーによるもの（請求項５）、フィルタ
ー圧縮機構の制御手段の形態として、手動操作によるも
の（請求項６）または自動操作によるもの（請求項
７）、フィルターの材質の形態として、一次フィルター
を金属デミスターから、また二次フィルターを、形状復
元性の合成繊維不織布と極細ガラス繊維とから成るもの
とする濾過型湿性ミスト集塵機（請求項８）、更に追加
構造として、フィルターに隣接して、フィルター脱油ガ
イドを配設するもの（請求項９）、ホッパー部の下部に
ドレン受け箱を配備する濾過型湿性ミスト集塵機（請求
項１０）をも提供する。
加配設した濾過型湿性ミスト集塵機（請求項２）を提供
し、また、フィルターと圧縮機構の関連配置について、
フィルター圧縮機構をフィルタの排出側に配設し、排出
側から吸引側へ向けて加圧するようにした濾過型湿性ミ
スト集塵機（請求項３）をはじめ、フィルター圧縮機構
に係る加圧手段の形態として、平板によるもの（請求項
４）またはローラーによるもの（請求項５）、フィルタ
ー圧縮機構の制御手段の形態として、手動操作によるも
の（請求項６）または自動操作によるもの（請求項
７）、フィルターの材質の形態として、一次フィルター
を金属デミスターから、また二次フィルターを、形状復
元性の合成繊維不織布と極細ガラス繊維とから成るもの
とする濾過型湿性ミスト集塵機（請求項８）、更に追加
構造として、フィルターに隣接して、フィルター脱油ガ
イドを配設するもの（請求項９）、ホッパー部の下部に
ドレン受け箱を配備する濾過型湿性ミスト集塵機（請求
項１０）をも提供する。
【０００９】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記のとおり
の構成によって、濾過機能の継続した維持安定を図り、
排気放出汚染量を極力抑制することを可能としている。
の構成によって、濾過機能の継続した維持安定を図り、
排気放出汚染量を極力抑制することを可能としている。
【００１０】つまり、フィルター圧縮機構を備えること
により、濾過機能の継続維持安定を図り、排気放出汚染
量の抑制を可能としている。フィルター圧縮機構の配設
位置は、フィルターの排出側に限らず、フィルターへの
吸入側とすることもできる。
により、濾過機能の継続維持安定を図り、排気放出汚染
量の抑制を可能としている。フィルター圧縮機構の配設
位置は、フィルターの排出側に限らず、フィルターへの
吸入側とすることもできる。
【００１１】フィルター圧縮機構は、電動、油圧、空圧
等の自動制御、手動操作、いずれの方法でも行うことが
できる。フィルターの材質は、効率的な油水保持力を持
つ海綿状、無方向繊維状の不織布、織布など、形状復元
力を有する材質のものが好適であるが、これに限定され
るものではなく適宜の材料が選ばれる。この場合、濾過
効率の高いものが選定の第一基準になることは、勿論で
ある。
等の自動制御、手動操作、いずれの方法でも行うことが
できる。フィルターの材質は、効率的な油水保持力を持
つ海綿状、無方向繊維状の不織布、織布など、形状復元
力を有する材質のものが好適であるが、これに限定され
るものではなく適宜の材料が選ばれる。この場合、濾過
効率の高いものが選定の第一基準になることは、勿論で
ある。
【００１２】加圧方式については、実施例の平板による
もの以外に、ローラーによるもの、その他の機械的手段
によるものでもよい。また、フィルターの配設形態につ
いて、実施例では、流通面積一杯の１枚のフィルターに
よる場合を例示しているが、大容量の濾過が必要で装置
を大型化するとき、または交換時の重量軽減を図る目的
で、分割型のフィルターを用い、濾過通路に複数枚並べ
て配置することもできる。
もの以外に、ローラーによるもの、その他の機械的手段
によるものでもよい。また、フィルターの配設形態につ
いて、実施例では、流通面積一杯の１枚のフィルターに
よる場合を例示しているが、大容量の濾過が必要で装置
を大型化するとき、または交換時の重量軽減を図る目的
で、分割型のフィルターを用い、濾過通路に複数枚並べ
て配置することもできる。
【００１３】この出願の集塵機に別途電気式集塵機を接
続するときは、より効率的な除塵が可能となる。以下実
施例を示し、更に詳しくこの発明の実施の形態を説明す
る。
続するときは、より効率的な除塵が可能となる。以下実
施例を示し、更に詳しくこの発明の実施の形態を説明す
る。
【００１４】
【実施例】この出願発明のオイルミスト集塵機は、図１
のように、全体的に据え付け可能な箱型をした、竪型オ
イルミスト集塵機（Ｄ）として示され、箱型の一方の側
面下方には吸引口（１）を、他方の側面上方には排気口
（５）を有する。排気口（５）は側面上方に横向きに設
けられているが、設置環境によって図２に示すように上
向きに設けることもできる。
のように、全体的に据え付け可能な箱型をした、竪型オ
イルミスト集塵機（Ｄ）として示され、箱型の一方の側
面下方には吸引口（１）を、他方の側面上方には排気口
（５）を有する。排気口（５）は側面上方に横向きに設
けられているが、設置環境によって図２に示すように上
向きに設けることもできる。
【００１５】また一方の側面には、フィルター圧縮機構
制御器（７）、フィルター差圧計（８）が配備される。
竪型オイルミスト集塵機（Ｄ）の前面には、下の方から
ダストチャンバー用開閉ドア（２）、フィルターの交換
を行うためのフィルター室用開閉ドア（３）、吸引ファ
ン室用開閉ドア（４）が設けられる。さらに、ダストチ
ャンバー用開閉ドア（２）の下方には空間が形成され、
この空間にドレン受け箱（６）が取り出し自在に収納さ
れる。ドレン受け箱（６）は、ドレン排出口から排出す
るドレンを受け入れ貯溜する。
制御器（７）、フィルター差圧計（８）が配備される。
竪型オイルミスト集塵機（Ｄ）の前面には、下の方から
ダストチャンバー用開閉ドア（２）、フィルターの交換
を行うためのフィルター室用開閉ドア（３）、吸引ファ
ン室用開閉ドア（４）が設けられる。さらに、ダストチ
ャンバー用開閉ドア（２）の下方には空間が形成され、
この空間にドレン受け箱（６）が取り出し自在に収納さ
れる。ドレン受け箱（６）は、ドレン排出口から排出す
るドレンを受け入れ貯溜する。
【００１６】竪型オイルミスト集塵機（Ｄ）の内部は、
図２に示すような構造を有し、吸引口部慣性除塵装置
（１４）から一次フィルター（１５）に至る間に室
（ａ）が形成され、二次フィルター（１６）（１７）の
排出側で、フィルター圧縮機構（１８）等の配備される
空間は室（ｂ）として形成され、フィルター装置の上方
に室（ｃ）、排気口（５）に連なる室（ｄ）がそれぞれ
形成されている。
図２に示すような構造を有し、吸引口部慣性除塵装置
（１４）から一次フィルター（１５）に至る間に室
（ａ）が形成され、二次フィルター（１６）（１７）の
排出側で、フィルター圧縮機構（１８）等の配備される
空間は室（ｂ）として形成され、フィルター装置の上方
に室（ｃ）、排気口（５）に連なる室（ｄ）がそれぞれ
形成されている。
【００１７】稼働時、オイルミストは、上部に配置した
吸引ファン（２２）の作動によって、吸引口（１）から
室（ａ）、フィルター（１５）（１６）（１７）、室
（ｂ）、室（ｃ）、室（ｄ）を通って、排気口（５）へ
と強制的に吸引排出される。
吸引ファン（２２）の作動によって、吸引口（１）から
室（ａ）、フィルター（１５）（１６）（１７）、室
（ｂ）、室（ｃ）、室（ｄ）を通って、排気口（５）へ
と強制的に吸引排出される。
【００１８】脱油水機構は、フィルター圧縮機構（１
８）、脱油板（１９）、フィルター圧縮機構制御器
（７）および駆動装置（ｍ1 、ｍ2 ）を包含し、脱油板
（１９）は、フィルター圧縮機構（１８）の駆動装置
（ｍ1 、ｍ2 ）により、伸縮駆動され、フィルター面に
対して圧接自在に操作される。
８）、脱油板（１９）、フィルター圧縮機構制御器
（７）および駆動装置（ｍ1 、ｍ2 ）を包含し、脱油板
（１９）は、フィルター圧縮機構（１８）の駆動装置
（ｍ1 、ｍ2 ）により、伸縮駆動され、フィルター面に
対して圧接自在に操作される。
【００１９】吸引口（１）から排気口（５）への間に
は、吸引口部慣性除塵装置（１４）、脱油水機構〔フィ
ルター圧縮機構（１８）、脱油板（１９）〕および濾過
装置〔一次フィルター（１５）、二次フィルター（１
６）、（１７）〕が順に設けられ、汚染空気からのオイ
ルミストの除塵、フィルターからの油、水液の搾出が行
なわれる。
は、吸引口部慣性除塵装置（１４）、脱油水機構〔フィ
ルター圧縮機構（１８）、脱油板（１９）〕および濾過
装置〔一次フィルター（１５）、二次フィルター（１
６）、（１７）〕が順に設けられ、汚染空気からのオイ
ルミストの除塵、フィルターからの油、水液の搾出が行
なわれる。
【００２０】設置する機械、装置より発生したミストを
大気に拡散する前に局所で吸引し、ダクト等を通じて本
集塵機内に導かれた汚染空気は、先ず、吸引口（１）に
連設した吸引口部慣性除塵装置（１４）において、慣性
作用により除塵される。この際、ダストチャンバー（１
２）を大きく取ってあるので、ミストと同時に吸引され
る粗大粉塵が除去される。
大気に拡散する前に局所で吸引し、ダクト等を通じて本
集塵機内に導かれた汚染空気は、先ず、吸引口（１）に
連設した吸引口部慣性除塵装置（１４）において、慣性
作用により除塵される。この際、ダストチャンバー（１
２）を大きく取ってあるので、ミストと同時に吸引され
る粗大粉塵が除去される。
【００２１】濾過装置のフィルター部は、一次フィルタ
ー部（１５）と二次フィルター部（１６）、（１７）の
２つの部分から構成され、それぞれ引き出して交換可能
に収納されている。
ー部（１５）と二次フィルター部（１６）、（１７）の
２つの部分から構成され、それぞれ引き出して交換可能
に収納されている。
【００２２】一次フィルター部（１５）は、金属デミス
ターフィルターから成り、導入された含塵ミスト気流が
金属デミスターフィルターに慣性衝突すると、ミストは
金属線に付着して分離され、液膜または大液滴となって
流下し、ダストチャンバー（１２）に捕集される。ま
た、吸引口部慣性除塵装置（１４）を通過した粉塵は、
広い空間への流出により風速が減少し、重力沈降して分
離される。
ターフィルターから成り、導入された含塵ミスト気流が
金属デミスターフィルターに慣性衝突すると、ミストは
金属線に付着して分離され、液膜または大液滴となって
流下し、ダストチャンバー（１２）に捕集される。ま
た、吸引口部慣性除塵装置（１４）を通過した粉塵は、
広い空間への流出により風速が減少し、重力沈降して分
離される。
【００２３】二次フィルター部（１６）、（１７）は、
形状復元性の合成繊維性不織布フィルター（１６）およ
び極細ガラス繊維フィルター（１７）等の高性能なフィ
ルターの２層で構成されている。二次フィルター部は、
この実施例に限定されず、少なくとも形状復元性繊維を
含むものであればよい。一次フィルター部（１５）を通
過してきた、より微細なミストは、この二次フィルター
部（１６）（１７）で濾過分離される。ミストはより微
細な液滴となり、フィルター内部に保持され滞留する。
この二次フィルター（１６）、（１７）内に補集、保持
されたミストの液滴、液膜は、吸引ファン（２２）の停
止後または運転中に、集塵機内に設置されたフィルター
脱油水機構；圧縮機構（１８）、脱油板（１９）によ
り、フィルター（１６）、（１７）層を圧縮し、フィル
ター内部に含浸、残存している油、水液等を絞り出す。
絞り出されたオイル、水液等は、自重で落下し、ホッパ
ー部（１２1 ）へと流下し、捕集され、底部のドレン排
出口（１３）より集塵機（Ｄ）外に排出可能に貯溜され
る。貯溜されたオイル、水液等は、集塵機直下のドレン
受け箱（６）に回収される。
形状復元性の合成繊維性不織布フィルター（１６）およ
び極細ガラス繊維フィルター（１７）等の高性能なフィ
ルターの２層で構成されている。二次フィルター部は、
この実施例に限定されず、少なくとも形状復元性繊維を
含むものであればよい。一次フィルター部（１５）を通
過してきた、より微細なミストは、この二次フィルター
部（１６）（１７）で濾過分離される。ミストはより微
細な液滴となり、フィルター内部に保持され滞留する。
この二次フィルター（１６）、（１７）内に補集、保持
されたミストの液滴、液膜は、吸引ファン（２２）の停
止後または運転中に、集塵機内に設置されたフィルター
脱油水機構；圧縮機構（１８）、脱油板（１９）によ
り、フィルター（１６）、（１７）層を圧縮し、フィル
ター内部に含浸、残存している油、水液等を絞り出す。
絞り出されたオイル、水液等は、自重で落下し、ホッパ
ー部（１２1 ）へと流下し、捕集され、底部のドレン排
出口（１３）より集塵機（Ｄ）外に排出可能に貯溜され
る。貯溜されたオイル、水液等は、集塵機直下のドレン
受け箱（６）に回収される。
【００２４】フィルター圧縮機構（１８）、脱油板（１
９）により絞り取られて清浄になったフィルター（１
６）、（１７）層は、その濾過保持力を回復し、再び効
率的な連続運転での使用が可能となる。
９）により絞り取られて清浄になったフィルター（１
６）、（１７）層は、その濾過保持力を回復し、再び効
率的な連続運転での使用が可能となる。
【００２５】次に、フィルター脱油水装置について詳し
く述べる。フィルター脱油水装置は、フィルター部（１
６）、（１７）を圧縮することにより、二次フィルター
（１６）、（１７）に含浸、残存する油、水液等を、除
去可能な構造を備えており、実際、フィルター部（１
６）、（１７）は、電動機又は手動の加圧手段を用い
て、フィルター部の寸法と同じか幾分小型の鋼製の脱油
板（１９）を介して加圧、圧縮される。
く述べる。フィルター脱油水装置は、フィルター部（１
６）、（１７）を圧縮することにより、二次フィルター
（１６）、（１７）に含浸、残存する油、水液等を、除
去可能な構造を備えており、実際、フィルター部（１
６）、（１７）は、電動機又は手動の加圧手段を用い
て、フィルター部の寸法と同じか幾分小型の鋼製の脱油
板（１９）を介して加圧、圧縮される。
【００２６】この場合の加圧方向は、フィルターの集塵
のエアーの流れとは逆に、排出側から吸引側へ向かう方
向である。これは、搾られた油、水分が少しでも排気側
へ漏れ出ることを防止するためである。
のエアーの流れとは逆に、排出側から吸引側へ向かう方
向である。これは、搾られた油、水分が少しでも排気側
へ漏れ出ることを防止するためである。
【００２７】フィルターは、加圧側から見て、その表面
と背面にそれぞれ、加圧を容易にするための脱油水ガイ
ド（２０）、（２１）を備えている。これらの脱油水ガ
イドは、油水が抽出しやすいように大きな空隙をなして
フィルター（１６）、（１７）に形成されたものであ
る。また、この空隙は、集塵機稼働中において、集塵エ
アーの流れる通路としての機能を有する。
と背面にそれぞれ、加圧を容易にするための脱油水ガイ
ド（２０）、（２１）を備えている。これらの脱油水ガ
イドは、油水が抽出しやすいように大きな空隙をなして
フィルター（１６）、（１７）に形成されたものであ
る。また、この空隙は、集塵機稼働中において、集塵エ
アーの流れる通路としての機能を有する。
【００２８】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この出願の
発明により、次の効果が得られる。 フィルター部より常時オイル水液を抜き取ることに
より、集塵濾過抵抗を常に低く継続的に安定することが
できるため、吸引力は最適の状態で運転できる。 フィルター部に含浸残像残存している油水分がいつ
も少量に抑えられるため、排気放出される汚れは、従来
型よりきわめて小さくなる。 抽出回収されたオイル等は、生産ラインに戻され再
使用が可能である。 集塵機内フィルター部にオイル等を多量蓄積するこ
となく継続的に機外へ排出するため、爆発火災などの危
険度をより少なくできる。 各フィルター部はフィルター室ドアより取り外し自
在の引き出し構造となっており、交換が容易にできる。
また、フィルターは、一次フィルター、二次フィルター
とも機外へ取り出し、手洗い・洗浄後組み立てることが
出来、この面で再利用が可能である。 本装置は、省エネ、省資源、産業廃棄物極小化、環
境改善の問題に対して、貢献することができる。
発明により、次の効果が得られる。 フィルター部より常時オイル水液を抜き取ることに
より、集塵濾過抵抗を常に低く継続的に安定することが
できるため、吸引力は最適の状態で運転できる。 フィルター部に含浸残像残存している油水分がいつ
も少量に抑えられるため、排気放出される汚れは、従来
型よりきわめて小さくなる。 抽出回収されたオイル等は、生産ラインに戻され再
使用が可能である。 集塵機内フィルター部にオイル等を多量蓄積するこ
となく継続的に機外へ排出するため、爆発火災などの危
険度をより少なくできる。 各フィルター部はフィルター室ドアより取り外し自
在の引き出し構造となっており、交換が容易にできる。
また、フィルターは、一次フィルター、二次フィルター
とも機外へ取り出し、手洗い・洗浄後組み立てることが
出来、この面で再利用が可能である。 本装置は、省エネ、省資源、産業廃棄物極小化、環
境改善の問題に対して、貢献することができる。
【図１】この出願の発明に係る竪型オイルミスト集塵機
の外観を例示した図面である。
の外観を例示した図面である。
【図２】図１の矢視線Ａ−Ａに沿って見たオイルミスト
集塵機の主要部分を一部断面で示す概略図である。
集塵機の主要部分を一部断面で示す概略図である。
【図３】図２の矢視線Ｂ−Ｂに沿って見た一部詳細な断
面図である。
面図である。
Ｄ 竪型オイルミスト集塵機 １ 吸引口 ２ ダストチャンバー用開閉ドア ３ フィルター室用開閉ドア ４ 吸引ファン室用開閉ドア ５ 排気口 ６ ドレン受け箱 ７ フィルター圧縮機構制御器 ８ フィルター差圧計 １２ ダストチャンバー １２1 ホッパー部 １３ ドレン排出口 １４ 吸引口部慣性除塵装置 １５ 一次フィルター １６ 二次フィルター １７ 二次フィルター １８ フィルター圧縮機構 １９ 脱油板 ２０ 内側フィルター脱油水ガイド ２１ 外側フィルター脱油水ガイド ２２ 吸引ファン （ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ） 室 ｍ1 、 ｍ2 駆動装置
Claims (10)
- 【請求項１】 吸引ファン、フィルター、吸入口、ホッ
パー部を備えたダストチャンバー、ドレン排出孔口を有
する竪ボックス形の濾過型湿性ミスト集塵機において、
フィルターを流れ方向に１次、２次の２段に配設すると
共にフィルターに隣接してフィルター用脱油水機構を備
え、脱油水機構はフィルター圧縮機構としての機械的加
圧手段とその制御手段を備えたことを特徴とする濾過型
湿性ミスト集塵機。 - 【請求項２】 請求項１において、吸入口に吸入口部慣
性除塵装置を配設したことを特徴とする濾過型湿性ミス
ト集塵機。 - 【請求項３】 請求項１または２において、フィルター
圧縮機構をフィルタの排出側に配設し、排出側から吸引
側へ向けて加圧することを特徴とする濾過型湿性ミスト
集塵機。 - 【請求項４】 請求項１または３において、フィルター
圧縮機構の加圧手段が平板であることを特徴とする濾過
型湿性ミスト集塵機。 - 【請求項５】 請求項１または３において、フィルター
圧縮機構の加圧手段がローラーであることを特徴とする
オイルミスト集塵機。 - 【請求項６】 請求項１ないし５において、フィルター
圧縮機構の制御手段が手動操作であることを特徴とする
濾過型湿性ミスト集塵機。 - 【請求項７】 請求項１ないし５において、フィルター
圧縮機構の制御手段が自動操作であることを特徴とする
濾過型湿性ミスト集塵機。 - 【請求項８】 請求項１ないし７において、１次フィル
ターが金属デミスターから、また２次フィルターが、形
状復元性の繊維を含むものから成ることを特徴とする濾
過型湿性ミスト集塵機。 - 【請求項９】 請求項１ないし８において、フィルター
に隣接して、フィルター脱油ガイドを配設することを特
徴とする濾過型湿性ミスト集塵機。 - 【請求項１０】 請求項１ないし９において、ホッパー
部の下部にドレン受け箱を配備することを特徴とする濾
過型湿性ミスト集塵機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24557399A JP2001062221A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | フィルター用脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24557399A JP2001062221A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | フィルター用脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001062221A true JP2001062221A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17135741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24557399A Pending JP2001062221A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | フィルター用脱油水機構を備えた濾過型湿性ミスト集塵機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001062221A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006073256A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 車両用の電源装置 |
| US7958652B2 (en) * | 2005-01-07 | 2011-06-14 | Bissell Homecare Inc. | Extraction cleaning with plenum and air outlets facilitating air flow drying |
| CN104096421A (zh) * | 2013-04-13 | 2014-10-15 | 东莞市明利环保机电实业有限公司 | 油雾收集过滤净化器 |
| CN105013255A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-04 | 中国地质大学（北京） | 一种车载道路浓雾及雾霾清理设备 |
| KR101779134B1 (ko) | 2016-11-24 | 2017-09-19 | 주식회사 대양이엔지 | 집진기 |
| CN117180853A (zh) * | 2023-09-19 | 2023-12-08 | 佛山市芯耀环保科技有限公司 | 一种油雾吸附复合材料及其制备方法和应用 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24557399A patent/JP2001062221A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN104096421B (zh) * | 2013-04-13 | 2016-03-02 | 广东明利环保机电实业有限公司 | 油雾收集过滤净化器 |
| CN105013255A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-04 | 中国地质大学（北京） | 一种车载道路浓雾及雾霾清理设备 |
| CN105013255B (zh) * | 2015-07-29 | 2016-07-20 | 中国地质大学（北京） | 一种车载道路浓雾及雾霾清理设备 |
| KR101779134B1 (ko) | 2016-11-24 | 2017-09-19 | 주식회사 대양이엔지 | 집진기 |
| CN117180853A (zh) * | 2023-09-19 | 2023-12-08 | 佛山市芯耀环保科技有限公司 | 一种油雾吸附复合材料及其制备方法和应用 |
| CN117180853B (zh) * | 2023-09-19 | 2024-05-24 | 佛山市芯耀环保科技有限公司 | 一种油雾吸附复合材料及其制备方法和应用 |
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