JPH11178907A - 消臭剤 - Google Patents
消臭剤Info
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- JPH11178907A JPH11178907A JP9363923A JP36392397A JPH11178907A JP H11178907 A JPH11178907 A JP H11178907A JP 9363923 A JP9363923 A JP 9363923A JP 36392397 A JP36392397 A JP 36392397A JP H11178907 A JPH11178907 A JP H11178907A
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Abstract
な、アンモニア、アミン類、硫化水素及びメルカプタン
類に消臭効果のある消臭剤を提供する。 【解決手段】 アミリスオイルを有効成分として配合す
ることを特徴とする消臭剤を提供する。
Description
ン類、硫化水素及びメルカプタン類の消臭に有効な消臭
剤に関し、より詳しくは、アミリスオイルを有効成分と
して配合することを特徴とするアンモニア、アミン類、
硫化水素及びメルカプタン類の消臭に有効な消臭剤に関
する。
合物や硫化水素やメルカプタン類などの硫黄化合物は悪
臭源として知られている。例えば、家庭内では便所、台
所からの臭いや、ペットの臭い、或いは、喫煙した時に
発生するタバコの臭いなどはこれらアンモニアやアミン
類及び硫化水素やメルカプタン類が微量に存在する結
果、それらからの臭いが不快感や頭痛を引き起こす原因
となっている。
検討されているが、例えば、1)強い香気成分によつて
感覚的に悪臭をマスキングする方法、2)活性炭、ゼオ
ライト、サイクロデキストリンなどによって悪臭成分を
吸着、包接して物理的に消臭する方法、3)悪臭成分を
化学的に中和、酸化、縮合等により無臭化する方法、
4)活性汚泥等微生物を利用した生物的に無臭化する方
法、等が提案されている。
強い香気成分が必ずしも使用者にとって心地良い香気で
あるとは限らず、反対に、便所の臭気を連想させる悪臭
となる場合もあるなどの欠点を有する。また、活性炭な
どに悪臭成分を吸着させる方法は、吸着剤が飽和状態に
なってしまえば効果がなくなる等の欠点がある。
の化学物質に変化させることによって消臭効果が期待で
き、しかも、人体に安全な天然物由来の消臭剤の開発が
検討されている。古来、便所の側に南天の木を植えるこ
とが行われていたが、これは南天の木に消臭作用がある
ことを利用した生活の知恵であった。そして、実際に南
天の抽出物に消臭効果があることを見出した消臭剤の提
案(特開昭61−143066号公報)もあり、その
他、植物体原料の抽出物を利用した消臭剤については多
数提案されている。
除去する消臭剤としては、例えば、カタバミ、サザン
カ、ツガ、サルスベリ、ナンテン、クリ、サネカズラ、
ミズメ、ニシキマツ、イチョウからの抽出物を使用する
消臭剤(特開昭61−103447号公報)、ムラサキ
カタバミ、ドクダミ等の抽出物を有効成分とする消臭剤
(特開昭61−143066号公報)、アカザ科植物の
抽出物を利用した消臭剤(特開平1−284257号公
報)、バラ科、マメ科、マツ科、モクレン科植物の抽出
物を有効成分とする消臭剤(特開平3−264070号
公報)等が提案されている。また、硫化水素やメルカプ
タン臭の消臭剤としては、例えば、シソ科植物を利用し
た消臭物質の製造方法(特開昭57−204278号公
報)、キリ、ライラック、シナレンギョウ等の抽出物を
有効成分とする消臭剤(特開昭61−94660号公
報)、丹参又はシソ科植物の抽出物を有効成分とする硫
黄系悪臭物質選択的消臭剤(特開平1−218457号
公報)、アカバナ科、スギ科、ツツジ科、ミカン科植物
の抽出物を有効成分とする消臭剤の製造方法(特開平3
−261479号公報)等が提案されている。
る植物体から多数の工程により消臭有効成分を分離精製
するものであり、得られた消臭剤はかなり高価なものと
なつて、必ずしも工業的には有利ではないものもある。
そこで、入手が容易で比較的安価且つ工業的にも有利
な、アンモニア、アミン類、硫化水素及びメルカプタン
類に特異的に消臭効果のある消臭剤が求められていた。
記課題を解決するため鋭意研究を行なってきた。その結
果、全く予期せぬことであつたが、香料成分として化粧
料や芳香剤等の香粧品用の調合香料に用いられているア
ミリスオイルに、アンモニア、アミン類、硫化水素及び
メルカプタン類に対して上記従来提案の消臭剤と同等又
はそれ以上の消臭効果があることを見出し本発明を完成
した。即ち、該アミリスオイルは南アメリカの北部等に
生育するミカン科のアミリス バルサミフェラ(Amyris
balsamifera)の原木より水蒸気蒸留して得られる、非
常に安価な香料原料であって、アミン類やメルカプタン
類に対して特異的に消臭効果があることなどは、従来文
献に記載も示唆もされていないものであり、また、消臭
剤として使用された例も知られていない。
する。
効成分として配合することを特徴とする消臭剤であっ
て、アンモニア、アミン類、硫化水素及びメルカプタン
類の消臭に有効な消臭剤である。
は、南アメリカの北部、中央アメリカ、西インド諸島に
生育しているミカン科のアミリス バルサミフェラ(Am
yrisbalsamifera)の原木の小片或いはおが屑状の原料
を水蒸気蒸留し、留出油分から水分を分離することによ
って得られる。セスキテルペンが主成分で、白檀香様、
木様の香気を有するので、温和な香料として用いられる
ことが多い。市場には広く出回っていて、例えば、P.
I.C社、G.UHE社等から容易に入手が可能であ
る。通常のアミリスオイルであれば、特に出所由来に関
係なく有効である。
れるものではないが、液剤、スプレー型、ゲル状或いは
固形状消臭剤等として用いられ、所望の用途により適宜
選択することができる。
の含有量は、消臭剤全体の0.05%〜50重量%、よ
り好ましくは、0.1%〜10重量%の範囲を例示する
ことができる。0.05%以下の含有量では、消臭効果
が消臭率で50%以下に落ちるので好ましくない。ま
た、50%以上添加すると消臭効果は強まるが、通常の
消臭剤を使用する環境下では、経済性からは好ましくな
い場合がある。
に制約されるものではないが、消臭剤にアルコール等の
有機溶媒希釈液や乳状液にして配合することが望まし
い。例えば、アミリスオイルを、所望によりその他油性
成分とともに界面活性剤を用いて乳化し、液剤、スプレ
ー剤、ゲル状剤に配合することができる。その際に用い
られる界面活性剤は、例えば、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEノニルフ
ェノールエーテル、POEアリルエーテル、POEラノ
リン誘導体、POEヒマシ油誘導体、POEアルキルア
ミン等のノニオン界面活性剤等を用いることができる。
プロピルアルコール、セチルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、ステアリルアルコール、フエニルエチルア
ルコール等のアルコール類、グリセリン、プロピレング
リコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール等
の多価アルコール類等の溶媒に溶解して、シリカゲル、
粉末状樹脂等に含浸させて粉末状或いは顆粒状消臭剤と
することもできる。
に所望により、公知の消臭剤或いは香料、色素、油脂
類、ゲル化剤、増粘剤等も添加併用することができる。
そのような公知の消臭剤としては、例えば、次亜塩素
酸、二酸化マンガン、ベンゾキノン等の酸化剤、グリオ
キザール、アクロレイン等のアルデヒド類、ケトン類、
メタクリル酸エステル、マレイン酸誘導体のα、β−不
飽和化合物、活性炭、シリカゲル、アルミナ等の吸着剤
などを一緒に配合することもできる。
然精油、単品香料、調合香料、乳化香料、粉末香料等の
香料;赤色2号、緑色3号、青色1号等のタール色素、
クロロフィル、リボフラビン、カロチノイド等の天然色
素;ホホバ油、オリーブ油等天然動植物油脂;ラノリ
ン、鯨ロウ、カルナウバロウ等のワックス類;鉱油、イ
ソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、
スクワラン、中鎖脂肪酸トリグリセライド、流動パラフ
ィン、白色ワセリン、シリコン等の油類;寒天、カラギ
ーナン等のゲル化剤;ローカストビーンガム、キサンタ
ンガム、ポリビニルアルコール等の増粘剤等を例示する
ことができる。
としては、例えば、メチルアミン、ジメルチアミン、ト
リメチルアミン、エチルアミン、イソプロピルアミン、
プロピルアミン、ブチルアミン等を例示することができ
る。
ルカプタン、ジメチルメルカプタン、トリメチルメルカ
プタン、エチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタ
ン、プロピルメルカプタン、ブチルメルカプタン等を例
示することができる。
いて更に詳しく説明する。
消臭剤を得た。
して消臭効果を評価した。
各液を10mlずつ入れ、また、ブランクとした三角フ
ラスコにはエタノール10mlを入れた後、28%アン
モニア水をエタノールで0.004(W/W)%に希釈した
液10mlをそれぞれの三角フラスコに添加し、5分間
攪拌した。5分後アンモニア用ガス検知管を用いてアン
モニア濃度を測定した。同様にして、硫化水素の0.1
%エタノール溶液を調製し、同様の方法で硫化水素用ガ
ス検知管を用い、硫化水素濃度を測定した。次式に従っ
てアンモニア及び硫化水素の消臭率を求めた。
0 A:ブランクの臭気濃度 B:消臭剤を用いた場合の臭気濃度 以上の結果を表1に示した。
剤のアンモニア及び硫化水素に対する消臭効果は消臭率
90%以上であり、優れた消臭剤と言える。
同様の方法で、トリメチルアミン及びエチルメルカプタ
ンについてその消臭効果を測定した。トリメチルアミン
については消臭率88%、エチルメルカプタンについて
は90%で、かなり良い消臭効果が認められた。また、
この消臭剤を、食残を入れた腐敗臭のするポリ容器内に
噴霧してフタをし、5分後にフタを取り臭気を嗅いだ
が、腐敗臭はほとんど感じられないほどになっていた。
のデシケーターに入れ、実施例1で用いたアンモニアア
ルコール希釈溶液10mlを添加して1時間密閉状態で
放置した。1時間後アンモニア検知管を用いてアンモニ
ア濃度を測定したところ、消臭率は100%で、アンモ
ニアに対して極めて優れた消臭剤であることがわかっ
た。また、このゲル消臭剤をトイレに放置し、1週間観
察したが、その間、アンモニア臭はほとんど感じられな
かった。
価且つ工業的にも有利な、アンモニア、アミン類、硫化
水素及びメルカプタン類に消臭効果のある消臭剤を提供
することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アミリスオイルを有効成分として配合す
ることを特徴とする消臭剤。 - 【請求項2】 アミリスオイルの含有量が0.05%〜
50重量%である請求項1記載の消臭剤。 - 【請求項3】 アンモニア、アミン類、硫化水素及びメ
ルカプタン類の消臭に有効な請求項1乃至2記載の消臭
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36392397A JP3612203B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36392397A JP3612203B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 消臭剤 |
Publications (2)
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---|---|
JPH11178907A true JPH11178907A (ja) | 1999-07-06 |
JP3612203B2 JP3612203B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=18480531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36392397A Expired - Fee Related JP3612203B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001348307A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-12-18 | Oji Paper Co Ltd | ユーカリ抽出物の製造方法 |
JP2010227528A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-10-14 | Japan Alcohol Corp | 新規消臭剤 |
WO2021149566A1 (ja) | 2020-01-20 | 2021-07-29 | 高砂香料工業株式会社 | 消臭用組成物 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP36392397A patent/JP3612203B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
JP2001348307A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-12-18 | Oji Paper Co Ltd | ユーカリ抽出物の製造方法 |
JP2010227528A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-10-14 | Japan Alcohol Corp | 新規消臭剤 |
WO2021149566A1 (ja) | 2020-01-20 | 2021-07-29 | 高砂香料工業株式会社 | 消臭用組成物 |
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