JPH11178774A

JPH11178774A - 食器洗い機

Info

Publication number: JPH11178774A
Application number: JP35442297A
Authority: JP
Inventors: Atsuhiro Tanaka; 淳裕田中; Takashi Miyauchi; 隆宮内; Takayuki Ishihara; 隆行石原
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1997-12-24
Filing date: 1997-12-24
Publication date: 1999-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】洗浄ノズルより食器に向けて洗浄水を噴射し
て食器を洗浄する食器洗い機において、かご内に包丁を
セットするときの操作性を向上し、包丁をセットした状
態での食器の出し入れ時の安全性を向上するとともに、
かごの発錆を防止する。【解決手段】洗浄槽１内に食器４を収納するかご１２
を配置し、そのかご１２の内部に底部１４を傾斜面とし
た袋状の包丁収納部１３を配設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄ノズルより食
器に向けて洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗い機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、洗浄槽内で回転するノズルから噴
射される洗浄水によってかごに収納された食器を洗浄す
る食器洗い機が主流となっている。

【０００３】従来、この種の食器洗い機は図６に示すよ
うに構成していた。以下、その構成について説明する。

【０００４】図６に示すように、洗浄槽１は、前方に開
口部を有し、この開口部を扉２により開閉するととも
に、内部に洗浄水を噴射する水平ノズル３を回転自在に
設けており、洗浄槽１内に食器４を収納するかご５を配
置している。かご５内には包丁６をセットする包丁立て
部７を設けている。洗浄槽１内の洗浄水はヒータ８によ
って温水化され、洗浄ポンプ９にて排水口１０に備えた
残滓フィルター１１から吸い込まれ、水平ノズル３に圧
送される。このとき、回転する水平ノズル３より勢いよ
く噴射される洗浄水によって、かご５に収納された食器
４を洗浄するように構成している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の食器
洗い機においては、包丁６を洗浄する時には、かご５内
の包丁立て部７にセットするか、またはかご５の任意の
位置にセットする必要がある。図７に示すように、包丁
立て部７は２個の部品で構成されており、各々４本の直
立ピンを設けている。このピンの隙間に包丁の刃を挿入
することによって包丁を支持する構成となっている。

【０００６】この包丁立て部７に包丁６をセットする場
合、刃を下に向け、隙間の狭い２本のピンの間を狙って
挿入する必要があり、操作性および視認性が悪い場合が
ある。また、包丁６をセット後に他の食器４を出し入れ
する場合、包丁６の刃が露出しているため、手が触れる
危険性がある。また、かご５は鉄製の線材に樹脂をコー
ティングしたものであり、任意の位置に包丁６をセット
すると、樹脂の被膜が割れ鉄製の線材が錆びる場合があ
る。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、かご
内に包丁をセットするときの操作性を向上し、包丁をセ
ットした状態での食器の出し入れ時の安全性を向上する
とともに、かごの発錆を防止することを目的としてい
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗浄槽内に食器を収納するかごを配置し、
そのかごの内部に底部を傾斜面とした袋状の包丁収納部
を配設したものである。

【０００９】これにより、かご内に包丁をセットすると
きの操作性を向上することができ、包丁をセットした状
態での食器の出し入れ時の安全性を向上するとともに、
かごの任意の位置への包丁のセットを防ぎ、かごの発錆
を防ぐことができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、洗浄槽と、前記洗浄槽内に配置し食器を収納するか
ごとを備え、前記かごの内部に底部を傾斜面とした袋状
の包丁収納部を配設したものであり、包丁を包丁収納部
の底部に沿って上方から斜め下方へ向かって幅の広い入
口に挿入することができ、包丁セット時の操作性を向上
することができる。また、包丁収納部を袋状としている
ため、包丁の刃部の露出を防止することができ、包丁を
セットした状態での食器の出し入れ時の安全性を向上す
ることができる。また、袋状としているため包丁収納部
の入口の視認性を向上し、かごの任意の位置への包丁の
セットを防止することができ、かごの発錆を防ぐことが
できる。

【００１１】請求項２に記載の発明は、上記請求項１に
記載の発明において、かご内に小物食器を収納する樹脂
製の小物収納箱を備え、包丁収納部は、前記小物収納箱
と連結するよう構成したものであり、包丁を包丁収納部
の底部に沿って上方から斜め下方へ向かって幅の広い入
口に挿入することができ、包丁セット時の操作性を向上
することができる。また、包丁収納部を袋状としている
ため、包丁の刃部の露出を防止することができ、包丁を
セットした状態での食器の出し入れ時の安全性を向上す
ることができる。また、袋状としているため包丁収納部
の入口の視認性を向上し、かごの任意の位置への包丁の
セットを防止することができ、かごの発錆を防ぐことが
できる。また、包丁収納部を小物収納箱と連結すること
により、包丁収納部の壁を小物収納箱の壁と共有するこ
とができるとともに、かご内に位置決めするためのかご
線材も共有化することができるため、より廉価な食器洗
い機を提供することができる。

【００１２】請求項３に記載の発明は、上記請求項２に
記載の発明において、包丁収納部を小物収納箱と一体に
構成したものであり、包丁を包丁収納部の底部に沿って
上方から斜め下方へ向かって幅の広い入口に挿入するこ
とができ、包丁セット時の操作性を向上することができ
る。また、包丁収納部を袋状としているため、包丁の刃
部の露出を防止することができ、包丁をセットした状態
での食器の出し入れ時の安全性を向上することができ
る。また、袋状としているため包丁収納部の入口の視認
性を向上し、かごの任意の位置への包丁のセットを防止
することができ、かごの発錆を防ぐことができる。ま
た、包丁収納部を小物収納箱と一体に構成することと、
かご内に位置決めするためのかご線材を共有化すること
により、より廉価な食器洗い機を提供することができ
る。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。

【００１４】（実施例１）図１および図２に示すよう
に、かご１２は、食器４を収納するもので、内部に包丁
収納部１３を配設している。包丁収納部１３は、図３に
示すように、底部１４は傾斜面であり、手前側から奥方
側へ下る勾配を有している。また、包丁収納部１３は包
丁６の刃部１５を完全に覆うように袋状であり、柄部１
６のみが上方に露出するよう入口１７の幅Ｄを設定して
いる。

【００１５】上記構成において作用を説明すると、包丁
６を包丁収納部１３にセットする場合、刃部１５を受け
る底部１４が傾斜面であるため、底部１４に沿って手前
側上方から奥方側下方へ向かって挿入することができ
る。また、幅Ｄは柄部１６を掛止する程度の広さである
ため、刃部１５の厚みに対して比較的広く設定すること
ができ、操作性を向上することができる。

【００１６】また、包丁収納部１３は四方の壁面と底面
で構成する袋形状であるため、包丁６の刃部１５を完全
に覆うことができ、包丁６をセットした状態で食器４を
出し入れする時に手が刃部１５に接触することがないた
め、安全性を向上することができる。また、袋形状であ
るため、入口１７の視認性はよく、包丁６を包丁収納部
１３以外のかごの任意の位置にセットすることを防ぐこ
とができ、かご１２の線材への刃部１５の接触を防止
し、かご１２の発錆を防止することができる。

【００１７】（実施例２）図４に示すように、かご１２
の内部には小物収納箱１８を配設しており、小物収納箱
１８にはその側面に包丁収納部１３を一体に構成してい
る。小物収納箱１８はかご１２の支持線材１９で位置決
めされている。図５に示すように、包丁収納部１３の底
部１４は傾斜面であり、手前側から奥方側へ下る勾配を
有している。また、包丁収納部１３は包丁６の刃部１５
を完全に覆うように袋状であり、柄部１６のみが上方に
露出するよう入口１７の幅Ｄを設定している。

【００１８】上記構成において作用を説明すると、包丁
６を包丁収納部１３にセットする場合、刃部１５を受け
る底部１４が傾斜面であるため、底部１４に沿って手前
側上方から奥方側下方へ向かって挿入することができ
る。また、幅Ｄは柄部１６を掛止する程度の広さである
ため、刃部１５の厚みに対して比較的広く設定すること
ができ、操作性を向上することができる。

【００１９】また、包丁収納部１３は四方の壁面と底面
で構成する袋形状であるため、包丁６の刃部１５を完全
に覆うことができ、包丁６セットした状態で食器を出し
入れする時に手が刃部１５に接触することがないため、
安全性を向上することができる。また、袋形状であるた
め、入口１７の視認性はよく、包丁６を包丁収納部１３
以外のかごの任意の位置にセットすることを防ぐことが
でき、かご１２の線材への刃部１５の接触を防止し、か
ご１２の発錆を防止することができる。

【００２０】また、包丁収納部１３を小物収納箱１８と
一体に構成しているため、各々単品である場合よりも廉
価で提供することができるとともに、支持線材１９を共
有化することで、かご１２もより廉価に提供することが
できる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明の請求項１に記載の
発明によれば、洗浄槽と、前記洗浄槽内に配置し食器を
収納するかごとを備え、前記かごの内部に底部を傾斜面
とした袋状の包丁収納部を配設したから、包丁を幅の広
い入口に上方から挿入することができ、包丁セット時の
操作性を向上することができる。また、包丁の刃部の露
出を防止することができ、包丁をセットした状態での食
器の出し入れ時の安全性を向上することができる。ま
た、包丁収納部の入口の視認性を向上し、かごの任意の
位置への包丁のセットを防止することができ、かごの発
錆を防ぐことができる。

【００２２】また、請求項２に記載の発明によれば、か
ご内に小物食器を収納する樹脂製の小物収納箱を備え、
包丁収納部は、前記小物収納箱と連結するよう構成した
から、包丁を幅の広い入口に上方から挿入することがで
き、包丁セット時の操作性を向上することができる。ま
た、包丁の刃部の露出を防止することができ、包丁をセ
ットした状態での食器の出し入れ時の安全性を向上する
ことができる。また、包丁収納部の入口の視認性を向上
し、かごの任意の位置への包丁のセットを防止すること
ができ、かごの発錆を防ぐことができる。また、包丁収
納部を小物収納箱と連結することにより、包丁収納部の
壁を小物収納箱の壁と共有することができるとともに、
かご内に位置決めするためのかご線材も共有化すること
ができるため、より廉価な食器洗い機を提供することが
できる。

【００２３】また、請求項３に記載の発明によれば、包
丁収納部を小物収納箱と一体に構成したから、包丁を幅
の広い入口に上方から挿入することができ、包丁セット
時の操作性を向上することができる。また、包丁の刃部
の露出を防止することができ、包丁をセットした状態で
の食器の出し入れ時の安全性を向上することができる。
また、包丁収納部の入口の視認性を向上し、かごの任意
の位置への包丁のセットを防ぎ、包丁洗浄時のかごの発
錆を防ぐことができる。また、包丁収納部を小物収納箱
と一体に構成することと、かご内に位置決めするための
かご線材を共有化することにより、より廉価な食器洗い
機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の食器洗い機の縦断面図

【図２】同食器洗い機のかごの斜視図

【図３】同食器洗い機の要部拡大斜視図

【図４】本発明の第２の実施例の食器洗い機のかごの斜
視図

【図５】同食器洗い機の要部拡大斜視図

【図６】従来の食器洗い機の縦断面図

【図７】同食器洗い機の要部拡大斜視図

【符号の説明】

１洗浄槽４食器１２かご１３包丁収納部１４底部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄槽と、前記洗浄槽内に配置し食器を
収納するかごとを備え、前記かごの内部に底部を傾斜面
とした袋状の包丁収納部を配設した食器洗い機。
【請求項２】かご内に小物食器を収納する樹脂製の小
物収納箱を備え、包丁収納部は、前記小物収納箱と連結
するよう構成した請求項１記載の食器洗い機。
【請求項３】包丁収納部を小物収納箱と一体に構成し
た請求項２記載の食器洗い機。