JPH11178574A - 新規コラーゲン様タンパク質 - Google Patents

新規コラーゲン様タンパク質

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JPH11178574A
JPH11178574A JP9353216A JP35321697A JPH11178574A JP H11178574 A JPH11178574 A JP H11178574A JP 9353216 A JP9353216 A JP 9353216A JP 35321697 A JP35321697 A JP 35321697A JP H11178574 A JPH11178574 A JP H11178574A
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JP
Japan
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protein
gly
sequence
dna
seq
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Application number
JP9353216A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kajino
勉 梶野
Haruo Takahashi
治雄 高橋
Yukio Yamada
幸生 山田
Masakata Hirai
正名 平井
Hiroaki Takagi
広明 高木
Shiyougo Ebisu
省吾 恵比須
Fumiko Watanabe
史子 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Higeta Shoyu Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Higeta Shoyu Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規コラーゲン様タンパク質(ペプチド)及
びその製造方法の提供。 【解決手段】 新規コラーゲン様タンパク質。該タンパ
ク質のアミノ酸配列をコードする遺伝子を組み込んだバ
チルス・ブレビスを培養することによる該タンパク質を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規コラーゲン様
タンパク質及び該タンパク質のアミノ酸配列をコードす
る遺伝子並びに該遺伝子を組込んだバチルス・ブレビス
(Bacillus brevis)を培養し、培養物
中に生成したコラーゲン様タンパク質を採取することを
特徴とする新規コラーゲン様タンパク質の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】遺伝子組換え技術の発展により、多くの
タンパク質は細菌、真菌、ほ乳類をはじめとする多様な
発現系により遺伝子工学的に発現されるようになってき
た。しかしながら、異種タンパク質、殊にアミノ酸の繰
り返し配列を有するタンパク質(ペプチド)の発現に関
して細菌を宿主細胞として使用すると、多くの場合問題
が発生する。
【0003】例えば、大腸菌または他の細菌宿主の系を
用いた場合、生産された異種タンパク質は菌体内に蓄積
され、多くの場合細胞封入体を形成する。封入体を形成
した異種タンパク質は、その存在状態故に生物学的ある
いは生化学的に不活性であるため、活性型のタンパク質
を得るためには、可溶化、再生の操作がさらに必要とな
る。すなわち、可溶化、再生の操作が成功しない場合、
活性型のタンパク質はほとんど得られない。しかしなが
ら可溶化、再生の条件、操作は未だ確立されておらず、
技術的に困難な場合が多い。
【0004】さらに、異種タンパク質が封入体を形成し
ない場合であっても、菌体内に生産、蓄積された異種タ
ンパク質は、菌体からの抽出およびその抽出液からの精
製に多大の時間と労力を要するだけでなく、目的とする
タンパク質を完全な形で純粋に得ることが容易ではな
い。またアミノ酸の繰り返し構造を有するタンパク質に
おいては、大腸菌のように一般的に菌体内にタンパク質
を生産する菌では生産効率が悪く、100mg/1以上の
生産量を達成することが困難な場合が多い。
【0005】一方、バチルス属に属する微生物は、古く
から種々の菌体外酵素の生産菌として工業的に利用され
ている。これらの菌体外酵素の内、バチルス・アミロリ
クイファシエンスのα−アミラーゼ遺伝子〔I. Palva e
t. al, Gene, 22, 229 (1983)〕、バチルス・リカニフ
ォルミスのペニシリナーゼ遺伝子や枯草菌のα−アミラ
ーゼ遺伝子等が既にクローン化され、これらのプロモー
ターおよびシグナルペプチドを利用した異種タンパク質
の菌体外分泌生産系が報告されている。この菌体外分泌
生産系では、上記の菌体内生産系で問題となる封入体形
成はほとんど認められず、可溶化状態での異種タンパク
質の生産を可能にすると共に、菌体からの抽出操作が不
要なため、生産コストを大幅に削減できる。
【0006】しかしながら、分泌生産系により、殊にア
ミノ酸の繰り返し配列を有するタンパク質(ペプチド)
を生産する場合、他の不具合を呈することが多い。例え
ば、アミノ酸の繰り返し配列を有するタンパク質では同
じ配列の遺伝子が並ぶために相同組換えが起こり異種タ
ンパク質の高レベル分泌生産を困難にすることが知られ
ている。
【0007】これらの点において、当業界で現在使用さ
れている組換え発現系による、アミノ酸の繰り返し配列
を有するタンパク質の生産技術は満足のいくものではな
く、研究、診断、治療および工業材料適用における使用
を目的とするアミノ酸の繰り返し配列を有するタンパク
質の製造および精製に関する生産方法が依然として要望
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにアミノ酸
の繰り返し配列を有するタンパク質の発現系において
は、封入体の形成、相同組換え等の問題で、現在報告さ
れているいずれの生産系も満足できるものとはいいがた
い。本発明は新規コラーゲン様タンパク質(アミノ酸の
繰り返し配列を有するタンパク質)及び該タンパク質の
アミノ酸配列をコードする遺伝子並びに該遺伝子を組み
込んだバチルス・ブレビス(Bacillus bre
vis)を培養し、培養物中に生成した該コラーゲン様
タンパク質を採取する方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、組換え発
現系において安定的に異種タンパク質を培地中に発現で
きる組換え分泌発現系の開発を行ってきた。特に、分泌
効率が低いアミノ酸の繰り返し配列を有するタンパク質
を効率的に分泌発現できる組換え発現系を作出すべく研
究を重ねたところ、アミノ酸の繰り返し配列を有するタ
ンパク質をコードする遺伝子をアミノ酸が変異しない範
囲でDNAに変異を加えることにより、目的異種タンパ
ク質を効率的に分泌生産できることを見出した。さらに
プロモーター活性の弱い発現ベクターを用いることによ
りさらに効率的な発現が可能であることを見出した。
【0010】したがって、前記課題はアミノ酸の繰り返
し配列を有するタンパク質(ペプチド)をコードするD
NAにおいて、アミノ酸が変異を生じない範囲でアミノ
酸をコードするコドンに変異を与えた組換えDNAの使
用ならびにプロモーターの変換により解決される。すな
わち、本発明によれば、通常限られた量のタンパク質が
培地中に蓄積されるある種の宿主細胞において、望まし
い立体構造を有する新規コラーゲン様タンパク質を培地
中に多量に蓄積させることを可能にするDNA構成、お
よびそれらを保持する宿主細胞を栄養培地に培養するこ
とを特徴とする新規コラーゲン様タンパク質の製造方法
が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明によると、ある種の宿主
細胞において、安定した可溶性のコラーゲン様タンパク
質を培地中に多量に製造することができる。コラーゲン様タンパク質をコードするDNAの構築方法 天然のコラーゲンはGly−X−Y(X,Yは任意のア
ミノ酸を示すがXの位置にはプロリンがYの位置にはハ
イドロキシプロリンが存在することが多い)なるアミノ
酸配列の繰り返し構造を有する。
【0012】従って本発明においてもこのGly−X−
Yというアミノ酸配列を基本構造としてコラーゲン様タ
ンパク質(ペプチド)を設計している。この様な繰り返
しのアミノ酸配列では、その遺伝子において同じ塩基配
列が繰り返されることがあり、このことが原因で相同組
換えが起こり、目的タンパク質の生産量が著しく少なく
なることが考えられる。従って本発明のコラーゲン様タ
ンパク質(ペプチド)のDNA配列はアミノ酸レベルで
の変異が起こらない範囲でDNAに変異を与えたものの
混合物として合成する。
【0013】少なくとも配列番号1,2,4,9及び1
7に示す30アミノ酸の中で、繰り返しのアミノ酸配列
(Gly−X−Y)をコードするDNAの塩基配列がそ
れぞれ全く同一にならないようにDNAをあらかじめデ
ザインしておく。本発明のコラーゲン様タンパク質のD
NAの塩基配列の構築は、当業界における一般的な遺伝
子工学技術を使用する〔サムブルック等、「モレキュラ
ー・クローニング.ア・ラボラトリー・マニュアル」、
コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー,コー
ルド・スプリング・ハーバー,ニューヨーク(198
8)参照〕。
【0014】対象タンパク質 この発明は特定のアミノ酸を有するコラーゲン様タンパ
ク質に限定されるわけではなく、多様なアミノ酸配列の
コラーゲン様タンパク質を含むものである。この発明の
組成物および方法は組換え分泌生産系において非常に少
量しか発現されないコラーゲン様タンパク質に特に有用
であって、コラーゲン様タンパク質はいずれかの発現系
において治療、診断、研究または工業材料に適用される
あらゆるタンパク質を含みうる。
【0015】コラーゲン様タンパク質としては、配列番
号1,2,4,9及び17に示す30アミノ酸からなる
ユニットが1〜30個連結されたものなどが挙げられる
が、配列番号1,2,4,9及び17に示す30アミノ
酸からなるユニットが5〜8個連結されたものがより好
ましい。この30アミノ酸からなるユニットは同じ配列
のユニットを連結しても良いし、異なる配列のユニット
を連結しても良い。
【0016】また、本発明はその他繰り返しのアミノ酸
配列を有するタンパク質、例えばエラスチン、絹、蜘蛛
糸等あるいはこれらの一部を変換若しくは他の化合物若
しくはタンパク質(ペプチド)で修飾したタンパク質に
も適用可能であり、これらのタンパク質も本発明により
バチルス・ブレビス菌による発現系により効率的に分泌
生産されうる。この発明を説明している実施例には、本
発明の対象タンパク質としてコラーゲン(ゼラチン)が
例示されている。これらのタンパク質をバチルス・ブレ
ビス以外の細菌を宿主とする生産系で発現すると、発現
量が著しく少ないか、発現されても不活性化してしま
う。
【0017】発現ベクター 上記のような目的異種タンパク質をコードするDNA分
子は、この発現による異種タンパク質発現のための他の
配列を伴いうる。すなわち、この発明による望ましいD
NA配列は、所望の宿主細胞におけるタンパク質の発現
を指図しうる発現制御配列が随伴し、その制御下にある
上記融合配列を含む。例えば宿主細胞がバチルス・ブレ
ビス株である場合、DNA分子はバチルス・ブレビスで
機能するプロモーター、リボソーム結合部位を含み、ま
た融合タンパク質の分泌を指図する分泌シグナル配列を
有する。
【0018】また所望により、選択可能なマーカー遺伝
子を含んでもよく、さらにDNA分子が宿主細胞内にお
いて染色体外に存在する場合、複製開始点を含んでもよ
い。バチルス・ブレビス株で機能する具体的な前記配列
は鵜高らにより公知である(蛋白質核酸酵素、37,2
58−268(1992))。細菌での発現に関してそ
れに使用される発現ベクターも公知にされているほか、
当業界では前記の成分を含む多くの細菌用発現ベクター
が知られており、標準的な分子生物学技術により容易に
構築されうる。DNA分子は、当業界で通常行われると
おり選択した宿主細胞での発現を最適化するようにコド
ンの選択が修飾されうる。
【0019】宿主 本発明に適した宿主細胞は、好ましくは細菌細胞であ
る。当業界において分泌発現宿主細胞としてよく知られ
ているバチルス・ブレビスは鵜高らにより公知であるほ
か、下記実施例で使用されるバチルス・ブレビス31−
OK株は工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM
P−13274として寄託されている。またバチルス
・サチルスをはじめとするバチルス属やシュードモナス
属等の様々な株もこの発明において使用されうる。
【0020】本発明によりコラーゲン様タンパク質のよ
うにGly−X−Y(X,Yは任意のアミノ酸を示すが
Xの位置にはプロリンがYの位置にはハイドロキシプロ
リンが存在することが多い)なるアミノ酸配列の繰り返
し構造を有し、例えば30個のアミノ酸からなるユニッ
トが1〜30個、より好ましくは5〜8個連結したよう
な構造を有する人工的にデザインしたタンパク質の大量
分泌発現が可能となった。また、目的タンパク質のアミ
ノ酸配列を変えないようにユニット内のDNAの塩基配
列を変えることによりDNAの相同組換えなど従来技術
の不具合を回避できることができる。以下に人工的にデ
ザインしたコラーゲン様タンパク質(ゼラチン)の生産
に関する実施例を示す。同様の手法を用いることによっ
て絹、エラスチン、蜘蛛糸などの繰り返し配列をもった
タンパク質の大量生産が可能である。
【0021】
【実施例】実施例1人工コラーゲン(ゼラチン)をコ
ードするDNAのデザイン (1)中性ゼラチンをコードするDNAのデザイン ヒトI型コラーゲンの部分アミノ酸配列を基に、ヒトI
型コラーゲンの平均疎水性度を示す30アミノ酸からな
る中性ゼラチンのモノマーユニットアミノ酸配列を設計
した。
【0022】そのアミノ酸配列をコードする塩基配列の
中に後でマルチマー化が可能となるように互いに相補的
な付着末端を有するBg1II及びBamHIサイトを有
するように、また正しい方向でゼラチンユニットが連結
できるようにBanIIサイトを配した。またN末端側に
はバチルス・ブレビスの分泌シグナルに連結できるよう
にNcoIサイトを、C末端側にはHindIII サイト
を配した。ここで設計したDNAの塩基配列を配列番号
8に示す(図1)。またこの中性ゼラチンのモノマーユ
ニットのアミノ酸配列を配列番号9に示す。
【0023】(2)親水性ゼラチンをコードするDNA
のデザイン (1)と同様に、ヒトI型コラーゲン部分アミノ酸を基
に、ヒトI型コラーゲンの最高親水性度を示す30アミ
ノ酸からなる親水性ゼラチンのモノマーユニットアミノ
酸配列を設計した。そのアミノ酸配列をコードする塩基
配列の中に後にマルチマー化が可能となるように互いに
相補的な付着末端を有するBspEI,XmaIサイト
を有するように、また正しい方向でゼラチンユニットが
連結できるようにBanIIサイトを配した。また、N末
端側にはバチルス・ブレビスの分泌シグナルに連結でき
るようにNcoIサイトを、C末端側にはBamHIサ
イトを配した。ここで設計したDNAの塩基配列は配列
番号10に示す。またこの親水性ゼラチンのモノマーユ
ニットのアミノ酸配列を配列番号4に示す。実施例2人工ゼラチンをコードするDNAの大腸菌用
プラスミドへの導入及びマルチマー化 (1)中性ゼラチンをコードするDNAの大腸菌用プラ
スミドへの導入及びマルチマー化(図1) バチルス・ブレビスの分泌シグナル配列とその後に続く
マルチクローニングサイトを含むDNA配列をDNAシ
ンセサイザーにより合成し、配列番号11及び12に示
すDNAを得た。これらのDNAをアニール後、Hpa
IとHindIII で切断し、プラスミドpBR322
(宝酒造(株)製)のNruIとHindIII サイトに
挿入し、大腸菌用のプラスミドpAN3を得た。
【0024】実施例1(1)でデザインした配列番号8
とその相補鎖のDNAをDNAシンセサイザーにより合
成し、アニール後、先に得たプラスミドpAN3のNc
oI,HindIII サイトに導入してマルチマー化用の
ベクターB8とした。次に、配列番号13,14,1
5,16の塩基配列で示されるDNAを合成し、13と
14及び15と16をそれぞれアニール後BanIIで切
断し、先に構築したマルチマー化用ベクターのBanII
サイトに挿入した。この際作られるゼラチンのモノマー
ユニットのアミノ酸配列を配列番号17に示す。
【0025】この結果、ゼラチンのモノマーユニットを
3個保有するプラスミドpAN3−1及び5個保有する
プラスミドpAN3−2が得られた。ここで得たpAN
3−2をBg1II,HindIII で切断したlarge
fragmentと、pAN3−1をBamHI,H
indIII で切断したsmall fragmentを
回収し、DNA ligaseで結合し、ゼラチンのモ
ノマーユニットを8個保有するプラスミドpAN3−B
8を得た。このゼラチンのモノマーユニットの8個の連
結体の塩基配列は配列番号6に示した。
【0026】(2)親水性ゼラチンをコードするDNA
の大腸菌用プラスミドへの導入及びマルチマー化(図
2) 実施例1(2)でデザインした配列番号10とその相補
鎖のDNAをDNAシンセサイザーにより合成し、アニ
ール後、(1)で調製した大腸菌用のプラスミドである
pAN3のNcoI,BamHIサイトに導入してマル
チマー化用のベクターP6とした。
【0027】次に、配列番号18のアミノ酸をコードす
るDNA配列をアミノ酸が変異しない範囲でコドンのサ
ードレターを中心に変異を与え、制限酵素切断部位に関
係ない位置のグリシンは、GGT,GGC,GGA及び
GGGの混合物として合成した。合成したDNA配列を
配列番号19に示す。この混合物を鋳型として配列番号
20及び21のプライマーDNAを用いてPCRを行っ
た。このプライマーは、マルチマー化用のベクターに連
結できるようにN末端側、C末端側にそれぞれBanII
サイトを配した。このPCR産物をBanIIで切断し、
先に構築したマルチマー化用ベクターのBanIIサイト
に挿入した。
【0028】その結果、ゼラチンのモノマーユニットを
3個保有するプラスミドが2つ得られた(pAN3−
3,pAN3−4)。pAN3−3を、XmaI,Ba
mHIで切断したlarge fragmentと、p
AN3−4をBspEI,BamHIで切断したsma
ll fragmentを回収し、DNA ligas
eで結合し、ゼラチンのモノマーユニットを6個有する
プラスミドpAN3−P6を得た。このゼラチンのモノ
マーユニットの6個の連結体の塩基配列は配列番号7に
示した。
【0029】実施例3ブレビス菌による人工ゼラチン
の分泌発現 (1)中性ゼラチンのブレビス菌による分泌発現 プラスミドpNU212−B8,pNH300Nc
−B8の構築 プラスミドpNU210(山形秀夫ら、蛋白質核酸酵
素、37,258−268(1992))10ngを鋳型
DNAとし、配列番号22及び23で示されるプライマ
ーDNAを用いてPCRを行った。得られたPCR産物
をT4ポリメラーゼで処理して末端を平滑化し、Tak
ara DNAライゲーションキット(宝酒造(株)
製)でセルフライゲーションを行ってプラスミドpNU
212を得た。
【0030】一方、実施例2(1)で調製した中性ゼラ
チンのマルチマー化した遺伝子pAN3−B8をNco
IおよびHindIII で切断した。これを、先に得たエ
リスロマイシン耐性遺伝子を有するpNU212のNc
oI,HindIII サイトに導入し疎水性ゼラチン遺伝
子ユニットが8個入ったプラスミドpNU212−B8
を得た。
【0031】また、プラスミドpNU210を鋳型DN
Aとし、このプラスミドに存在するバチルス・ブレビス
の細胞壁タンパク質(MWP)の遺伝子〔山形ら、J. B
acteriol., 169, 1239-1245 (1987)〕のプロモーターの
一部、MWPのシグナル配列及びマルチクローニングサ
イトが増幅されるように、配列番号24及び25で示さ
れるプライマーDNAを合成し、PCRを行った。得ら
れたPCR反応液を制限酵素SmaIとEcoRIで消
化した。
【0032】一方、プラスミドpUB110(宝酒造
(株)製)をEcoRI制限酵素とPvuIIで消化し、
この消化物と前記制限酵素SmaIとEcoRI消化物
を混合し、Takara DNAライゲーションキット
(宝酒造(株)製)でライゲーション反応を行ってプラ
スミドpNH300を得た。
【0033】次にpNH300を鋳型として、配列番号
24及び25で示されるプライマーDNAを用いてPC
Rを行った。得られたPCR産物をT4ポリメラーゼで
処理して末端を平滑化し、Takara DNAライゲ
ーションキット(宝酒造(株)製)でセルフライゲーシ
ョンを行い、プラスミドpNH300Ncを得た。ここ
で得たpNH300NcをNcoI,HindIII で処
理し、このDNA断片に実施例2(1)で調製したpA
N3−B8のNcoI,HindIII 断片を加えてライ
ゲーションを行い中性ゼラチン遺伝子のユニットが8個
入ったプラスミドpNH300Nc−B8を得た。
【0034】 形質転換体の取得 形質転換は、高木らのエレクトロポレーション法(Agri
c. Biol. Chem., 53,3099-3100 (1989))により行っ
た。DNAリガーゼで結合させた発現ベクターpNU2
12−B8およびpNH300Nc−B8を約500ng
用いてバチルス・ブレビス31−OK株を形質転換し、
各々形質転換体を得た(バチルス・ブレビス31−OK
/pNU212−B8、バチルス・ブレビス31−OK
/pNH300Nc−B8)。
【0035】 中性人工ゼラチンの発現 で得られた形質転換体各々をYC培地〔30gポリペ
プトンP1(日本製薬)、2g酵母エキス、30gグル
コース、0.1g CaCl2 ・2H2 O,0.1g
MgSO4 ・7H2 O,10mg FeSO4 ・7H
2 O,10mg MnSO4 ・4H2 O,1mg ZnSO
4 ・7H2 O/1;pH7.2〕で30℃、6日間培養し
た。培養上清10μlを用いてその中のタンパク質をS
DS−PAGE(12%)により分離し、ウエスタンブ
ロットの手法を用いてニトロセルロース膜上に固定し
た。
【0036】免疫染色に用いた抗人工ゼラチンペプチド
抗体(1次抗体)は化学合成した中性人工ゼラチンの約
30個のペプチドをKLH等に化学的に結合させたもの
をラビットに免疫して得たものを用いた。ブロットした
ニトロセルロースフィルターを第一抗体と反応させた
後、第2抗体としてアルカリフォスファターゼ標識抗ラ
ビットIgG抗体を用いて、BCIP/NBT(バイオ
ラッド社発色キット)を用いて検出した。
【0037】その結果、バチルス・ブレビス31−OK
/pNU212−B8の中性人工ゼラチンの発現量は1
0mg/l程度であった。一方、バチルス・ブレビス31
−OK/pNH300−NcB8の中性人工ゼラチンの
発現量は大幅に上昇し数百mg/lであった(図3)。こ
のようにpNH300Ncを用いることによって、大幅
に発現量が上昇し、かつ、安定に発現することが可能に
なった。
【0038】(2)親水性ゼラチンのブレビス菌による
分泌発現 プラスミドpNH300Nc−P6の構築 (1)と同様の方法で実施例2(2)で調製した親水
性ゼラチンのマルチマー化した遺伝子pAN3−P6を
プラスミドpNH300Ncに組み込んで、親水性ゼラ
チン遺伝子のユニットが6個入ったプラスミドpNH3
00Nc−P6を得た。
【0039】 形質転換体の取得 (1)と同様の方法でで得たプラスミドpNH30
0Nc−P6でバチルス・ブレビス31−OK株を形質
転換し、形質転換体バチルス・ブレビス31−OK/p
NH300Nc−P6を得た。 親水性人工ゼラチンの発現 で得られた形質転換体をYC培地で30℃、6日間培
養し、培養上清を(1)と同様の方法でウエスタンブ
ロットを行って、発現量を測定した。親水性人工ゼラチ
ンの発現量は、数百mgであった。実施例4人工ゼラチンの精製と構造解析 (1)発現させたゼラチンの精製 実施例3(1)で調製した疎水性人工ゼラチン発現ベク
ターを有するブレビス菌(バチルス・ブレビス31−O
K/pNH300−NcB8)を30℃、6日間、YC
培地中で培養し、人工ゼラチンを分泌生産させた。培養
液を6000rpm 、10分間遠心して培養上清を回収し
た。この培養上清に30%飽和となるように硫安を溶解
し、室温で30分間撹拌して上清を回収した。更にこの
上清に45%飽和となるように硫安を溶解して、室温で
30分間撹拌した後、遠心により沈殿を回収した。得ら
れた沈殿画分を蒸留水に溶解し、この溶液を1000倍
量の蒸留水に対して、4℃、一晩透析して、硫安30−
45%飽和画分を得た。
【0040】さらに、この画分に含まれる人工ゼラチン
を陰イオン交換クロマトにより精製した。硫安30−4
5%飽和画分に含まれる人工ゼラチンを陰イオン交換カ
ラム(MonoQ5/5、ファルマシア)に吸着させた
後、塩化ナトリウムにより溶出した。人工ゼラチンが含
まれる溶出画分は、免疫染色により同定した。以上の方
法により人工ゼラチンはSDS−PAGE上で単一バン
ドに精製された(図4)。精製された人工ゼラチンは、
陰イオンクロマト溶出液を1000倍量の蒸留水に透析
後、凍結乾燥により粉末化した。
【0041】(2)人工ゼラチンの構造解析 上記実施例で得られた人工ゼラチンと比較例として市販
の天然ゼラチン(新田ゼラチン製)の0.03%水溶液
を調製した。両者について、230〜185nmの波長領
域に於ける円偏光二色性スペクトル(日本分光製;CD
−720)を比較した(図5)。上記実施例で得られた
人工ゼラチンは、天然ゼラチンとほぼ同じCDスペクト
ルを示し、人工ゼラチンが天然ゼラチンと同様な構造特
性を有することが確認された。
【0042】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 Xal 〜Xa20はハイドロキシプロリンを含む任意のアミノ
酸 配列 Gly Xa1 Xa2 Gly Xa3 Xa4 Gly Xa5 Xa6 Gly Xa7 Xa8 Gly Xa9 Xa10 Gly 1 5 10 15 Xall Xa12 Gly Xa13 Xa14 Gly Xa15 Xa16 Gly Xa17 Xa18 Gly Xa19 Xa20 20 25 30
【0043】配列番号:2 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 Xal はAsp またはPro, Xa2はLeu またはArg 配列 Gly Pro Ala Gly Xa1 Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly 1 5 10 15 Pro Val Gly Pro Ala Gly Lys Ser Gly Asp Xa2 Gly Glu Thr 20 25 30
【0044】配列番号:3 配列の長さ:231 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Gly Pro Ala Gly Asp Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly 1 5 10 15 Pro Val Gly Pro Ala Gly Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Pro 20 25 30 Ala Gly Pro Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val 35 40 45 Gly Pro Ala Gly Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Pro Ala Gly 50 55 60 Pro Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val Gly Pro 65 70 75 80 Ala Gly Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Pro Ala Gly Pro Pro 85 90 95 Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val Gly Pro Ala Gly 100 105 110 Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Pro Ala Gly Pro Pro Gly Ala 115 120 125 Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val Gly Pro Ala Gly Lys Ser 130 135 140 Gly Asp Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val Gly 145 150 155 160 Pro Ala Gly Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Pro Ala Gly Pro 165 170 175 Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val Gly Pro Ala 180 185 190 Gly Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Pro Ala Gly Pro Pro Gly 195 200 205 Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Pro Val Gly Pro Ala Gly Lys 210 215 220 Ser Gly Asp Leu Gly Glu Thr 225 230
【0045】配列番号:4 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Glu Ser Gly Arg Glu Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly 1 5 10 15 Arg Asp Gly Ser Pro Gly Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr 20 25 30
【0046】配列番号:5 配列の長さ:168 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Glu Ser Gly Arg Glu Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly 1 5 10 15 Arg Asp Gly Ser Pro Gly Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Glu 20 25 30 Ser Gly Arg Glu Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly Arg Asp 35 40 45 Gly Ser Pro Gly Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Glu Ser Gly 50 55 60 Arg Glu Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly Arg Asp Gly Ser 65 70 75 80 Pro Gly Arg Glu Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly Arg Asp 85 90 95 Gly Ser Pro Gly Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Glu Ser Gly 100 105 110 Arg Glu Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly Arg Asp Gly Ser 115 120 125 Pro Gly Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Glu Ser Gly Arg Glu 130 135 140 Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly Arg Asp Gly Ser Pro Gly 145 150 155 160 Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr 165
【0047】配列番号:6 配列の長さ:693 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGTCCTGCTG GGGATCCTGG AGCCCCGGGT GCACCAGGCG CACCTGGACC AGTCGGGCCG 60 GCAGGTAAAT CAGGTGATCG CGGAGAGACA GGTCCTGCTG GCCCGCCTGG AGCCCCGGGT 120 GCACCAGGCG CACCTGGACC AGTCGGGCCG GCAGGTAAAT CAGGTGATCG CGGAGAGACA 180 GGTCCTGCTG GCCCGCCTGG AGCCCCAGGC GCGCCGGGGG CGCCGGGACC AGTCGGGCCG 240 GCAGGTAAAT CCGGGGACCG CGGAGAAACA GGTCCCGCTG GACCGCCTGG AGCCCCAGGC 300 GCGCCGGGGG CGCCGGGACC AGTCGGGCCG GCAGGTAAAT CCGGGGACCG CGGAGAAACA 360 GGTCCCGCTG GACCGCCTGG AGCCCCAGGT GCACCTGGCG CTCCAGGTCC AGTTGGTCCA 420 GCAGGTAAAT CTGGAGATCC TGGAGCCCCA GGCGCGCCGG GGGCGCCGGG ACCAGTCGGG 480 CCGGCAGGTA AATCCGGGGA CCGCGGAGAA ACAGGTCCCG CTGGACCGCC TGGAGCCCCG 540 GGTGCACCAG GCGCACCTGG ACCAGTCGGG CCGGCAGGTA AATCAGGTGA TCGCGGAGAG 600 ACAGGTCCTG CTGGCCCGCC TGGAGCCCCA GGTGCACCTG GCGCTCCAGG TCCAGTTGGT 660 CCAGCAGGTA AATCTGGAGA TCTTGGTGAA ACT 693
【0048】配列番号:7 配列の長さ:504 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGTGAATCCG GACGTGAAGG AGCCCCCGGC GCAGAGGGTT CGCCGGGTCG GGATGGATCA 60 CCAGGAGCGA AGGGGGATCG CGGTGAAACG GGAGAGTCAG GCCGAGAAGG AGCCCCCGGT 120 GCCGAGGGTT CACCGGGTCG AGATGGGTCG CCAGGAGCGA AGGGAGATCG AGGCGAGACA 180 GGTGAGTCTG GCCGTGAGGG AGCCCCAGGT GCAGAGGGAT CTCCAGGCCG TGATGGTTCT 240 CCCGGACGTG AAGGAGCCCC CGGCGCGGAG GGTTCGCCGG GTCGCGACGG CTCTCCAGGA 300 GCGAAGGGGG ACCGAGGCGA GACTGGTGAA TCTGGCCGTG AGGGAGCCCC TGGTGCTGAG 360 GGTTCTCCCG GCCGTGACGG TTCGCCAGGA GCGAAGGGAG ATCGGGGCGA AACAGGGGAG 420 TCGGGTCGCG AGGGAGCCCC AGGTGCAGAG GGATCTCCAG GCCGTGATGG TTCTCCCGGG 480 GCCAAGGGTG ATCGTGGTGA AACC 504
【0049】配列番号:8 配列の長さ:119 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCATGGCTTT CGCAGGTCCT GCTGGGGATC CTGGAGCCCC AGGTGCACCT GGCGCTCCAG 60 GTCCAGTTGG TCCAGCAGGT AAATCTGGAG ATCTTGGTGA AACTTAAGGT ACCAAGCTT 119
【0050】配列番号:9 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Pro Ala Gly Asp Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly 1 5 10 15 Pro Val Gly Pro Ala Gly Lys Ser Gly Asp Leu Gly Glu Thr 20 25 30
【0051】配列番号:10 配列の長さ:113 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCATGGCTTT CGCAGGTGAA TCCGGACGTG AAGGAGCCCC AGGTGCAGAG GGATCTCCAG 60 GCCGTGATGG TTCTCCCGGG GCCAAGGGTG ATCGTGGTGA AACCTAAGGT ACC 113
【0052】配列番号:11 配列の長さ:108 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTTAACAGTG TATTGGCTAG TGCACTCGCA CTTACTGTTG CTCCCATGGC TTTCGCTGCA 60 GGATCCGTCG ACTCTAGAGG TACCAGATCT CTCGAGGAGC TCAAGCTT 108
【0053】配列番号:12 配列の長さ:108 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAGCTTGAGC TCCTCGAGAG ATCTGGTACC TCTAGAGTCG ACGGATCCTG CAGCGAAAGC 60 CATGGGAGCA ACAGTAAGTG CGAGTGCACT AGCCAATACA CTGTTAAC 108
【0054】配列番号:13 配列の長さ:96 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GAGCCCCGGG TGCACCAGGC GCACCTGGAC CAGTCGGGCC GGCAGGTAAA TCAGGTGATC 60 GCGGAGAGAC AGGTCCTGCT GGCCCGCCTG GAGCCC 96
【0055】配列番号:14 配列の長さ:96 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGGCTCCAGG CGGGCCAGCA GGACCTGTCT CTCCGCGATC ACCTGATTTA CCTGCCGGCC 60 CGACTGGTCC AGGTGCGCCT GGTGCACCCG GGGCTC 96
【0056】配列番号:15 配列の長さ:96 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GAGCCCCAGG CGCGCCGGGG GCGCCGGGAC CAGTCGGGCC GGCAGGTAAA TCCGGGGACC 60 GCGGAGAAAC AGGTCCCGCT GGACCGCCTG GAGCCC 96
【0057】配列番号:16 配列の長さ:96 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGGCTCCAGG CGGTCCAGCG GGACCTGTTT CTCCGCGGTC CCCGGATTTA CCTGCCGGCC 60 CGACTGGTCC CGGCGCCCCC GGCGCGCCTG GGGCTC 96
【0058】配列番号:17 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Pro Ala Gly Pro Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly 1 5 10 15 Pro Val Gly Pro Ala Gly Lys Ser Gly Asp Arg Gly Glu Thr 20 25 30
【0059】配列番号:18 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トロポジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gly Ala Pro Gly Ala Glu Gly Ser Pro Gly Arg Asp Gly Ser Pro Gly 1 5 10 15 Ala Lys Gly Asp Arg Gly Glu Thr Gly Glu Ser Gly Arg Glu 20 25 30
【0060】配列番号:19 配列の長さ:115 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 N はA, C, G またはT, YはC またはT, RはG またはA 配列 GGACGTGAAG GAGCCCCNGG NGCNGAGGGT TCNCCNGGNC GNGAYGGNTC NCCAGGAGCG 60 AAGGGNGAYC GNGGNGARAC NGGNGARTCN GGNCGNGARG GAGCCCAGGT GCAGA 115
【0061】配列番号:20 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGACGTGAAG GAGCCCC 17
【0062】配列番号:21 配列の長さ:16 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TCTGCACCTG GGGCTC 16
【0063】配列番号:22 配列の長さ:18 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TGGAGAGAAA AGAAAATC 18
【0064】配列番号:23 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AGGTCTCACT TTTCCAC 17
【0065】配列番号:24 配列の長さ:30 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAACCCGGGA ATATACTAGA GATTTTTAAC 30
【0066】配列番号:25 配列の長さ:27 配列の型:核酸 トロポジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAAGAATTCA AGCTTGAGCT CCTCGAG 27
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は中性ゼラチン遺伝子のマルチマー化の原
理を示す図である。
【図2】図2は親水性ゼラチン遺伝子のマルチマー化の
原理を示す図である。
【図3】図3はバチルス・ブレビス宿主中で合成遺伝子
から生産されたタンパク質の電気泳動図である。
【図4】図4は、バチルス・ブレビス宿主中で合成遺伝
子から生産されたタンパク質の電気泳動図である。
【図5】図5は本発明の方法により組換え生産された人
工ゼラチンタンパク質と天然ゼラチンのCDスペクトル
を比較した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 1/21 C12R 1:08) (C12P 21/02 C12R 1:08) (72)発明者 高橋 治雄 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 山田 幸生 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 平井 正名 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 高木 広明 茨城県鹿島郡波崎町7707−8 (72)発明者 恵比須 省吾 千葉県銚子市清水町2798−1 (72)発明者 渡辺 史子 千葉県銚子市三軒町8−9

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バチルス・ブレビス(Bacillus
    brevis)由来のプロモター領域を含有するDN
    Aの3′末端にタンデムに連結したタンパク質(ペプチ
    ド)をコードするDNAを連結した組換えDNA。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1のアミノ酸配列が1
    〜30個連結された新規コラーゲン様タンパク質。
  3. 【請求項3】 配列番号2のアミノ酸配列が1〜30個
    連結された請求項2に記載の新規コラーゲン様タンパク
    質。
  4. 【請求項4】 配列番号3のアミノ酸配列で示される請
    求項2又は3に記載の新規コラーゲン様タンパク質。
  5. 【請求項5】 配列番号4のアミノ酸配列が1〜30個
    連結された請求項2に記載の新規コラーゲン様タンパク
    質。
  6. 【請求項6】 配列番号5のアミノ酸配列で示される請
    求項2又は5に記載の新規コラーゲン様タンパク質。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれか1項に記載の新
    規コラーゲン様タンパク質のアミノ酸配列をコードする
    遺伝子。
  8. 【請求項8】 配列番号6又は配列番号7の塩基配列で
    示される請求項7に記載の遺伝子。
  9. 【請求項9】 請求項2〜6のうちのいずれかに記載の
    アミノ酸配列をコードする遺伝子あるいは請求項7又は
    8の遺伝子を組み込んだバチルス・ブレビスを培養する
    ことにより、新規コラーゲン様タンパク質を培養物中に
    生成、蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする新
    規コラーゲン様タンパク質の製造方法。
JP9353216A 1997-12-22 1997-12-22 新規コラーゲン様タンパク質 Pending JPH11178574A (ja)

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