JPH11178355A - 電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置 - Google Patents

電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置

Info

Publication number
JPH11178355A
JPH11178355A JP9343384A JP34338497A JPH11178355A JP H11178355 A JPH11178355 A JP H11178355A JP 9343384 A JP9343384 A JP 9343384A JP 34338497 A JP34338497 A JP 34338497A JP H11178355 A JPH11178355 A JP H11178355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
switching element
chopper
inductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9343384A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3567709B2 (ja
Inventor
Atsushi Otsubo
篤 大坪
Kazufumi Nagasoe
和史 長添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP34338497A priority Critical patent/JP3567709B2/ja
Publication of JPH11178355A publication Critical patent/JPH11178355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3567709B2 publication Critical patent/JP3567709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性の高い電源装置及びそれを用いた放電灯
点灯装置を提供する。 【解決手段】チョッパ回路1は平滑用コンデンサC1
整流回路DBの直流出力端間に接続されたチョッパ用イ
ンダクタL1 及びスイッチング素子Q1 の直列回路とを
備え、整流回路DBの脈流電圧を平滑する。インバータ
回路2はスイッチング素子Q1 のオン・オフによりチョ
ッパ回路1の直流電圧を高周波電圧に変換して負荷回路
3に供給する。スイッチング素子Q1 にはダイオードD
7 ,D8の直列回路が逆並列接続され、ダイオード
7 ,D8 の接続点と整流回路DB及びチョッパ用イン
ダクタL1 の接続点との間にはコンデンサC10が接続さ
れており、チョッパ用インダクタL1 の残留エネルギは
チョッパ用インダクタL1 →コンデンサC10→ダイオー
ドD7 →チョッパ用インダクタL1 の閉回路で放出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源のような
比較的低周波の交流電源を高周波交流に電力変換する電
源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、商用電源のような比較的低周
波の交流電源を高周波交流に電力変換する電源装置が提
供されている。この種の電源装置には、入力電流歪の増
加を抑制しかつ入力力率を高力率に保つという技術的課
題がある。この技術的課題を解決するために、昇圧形の
チョッパ回路などを用いた力率改善回路により交流電源
を直流電力に電力変換し、この直流電力をインバータ回
路で高周波電力に変換する電源装置が提案されている。
すなわち、電源装置として、AC/DC変換を行なうチ
ョッパ回路とDC/AC変換を行なうインバータ回路と
の2段階の電力変換手段を用いたものが各種提案されて
いる。しかしながら、チョッパ回路は部品点数が比較的
多いので、電源装置が大型化し、また部品コストが増加
するという欠点があった。
【0003】構成の簡単なインバータ回路としては図1
8に示すような電圧共振型の一石式インバータ回路があ
る。この電源装置は、交流電源ACを整流する整流回路
DBと、整流回路DBの直流出力端間に接続された平滑
用コンデンサC1 と、平滑用コンデンサC1 と並列に接
続された共振用インダクタL2 及びコンデンサC2 と、
インダクタL2 と並列に接続された限流用インダクタL
3 及び負荷回路3と、コンデンサC2 と並列に接続され
たスイッチング素子Q1 と、スイッチング素子Q1 を高
周波でオン・オフする制御部4とから構成されている。
【0004】すなわち、スイッチング素子Q1 がオンす
ると、インダクタL2 と、負荷回路3及びインダクタL
3 の直列回路とを介して、スイッチング素子Q1 に電流
が流れて、インダクタL2 ,L3 に夫々磁気エネルギが
蓄積される。一方、スイッチング素子Q1 がオフする
と、スイッチング素子Q1 のオン時にインダクタL2
3 に蓄積された磁気エネルギにより、スイッチング素
子Q1 のオン時と同じ向きの電流がインダクタL2 ,L
3 に流れ、コンデンサC2 が充電される。その後、イン
ダクタL2 ,L3 に蓄積された磁気エネルギがなくなる
と、コンデンサC 2 に充電された電荷が、インダクタL
3 及び負荷回路3よりなる直列回路を介して放電され、
負荷回路3に高周波電流が供給される。
【0005】本回路では、制御部4がスイッチング素子
1 の両端電圧を監視しており、スイッチング素子Q1
の両端電圧が略0Vとなった時に、制御部4がスイッチ
ング素子Q1 をオンするように制御(所謂ゼロボルトス
イッチング)しており、スイッチングノイズの発生を容
易に低減することができるという長所があるが、このイ
ンバータ回路を昇圧型のチョッパ回路と組み合わせる
と、チョッパ回路に用いるスイッチング素子に耐圧の高
いものが必要になり、コスト高になるという欠点があっ
た。
【0006】そこで、電源装置の小型化や低コスト化を
図るために、チョッパ回路とインバータ回路とでスイッ
チング素子を共用し、1つのスイッチング素子でチョッ
パ回路とインバータ回路の動作を可能にした電源装置も
提案されている(特開平4−271号公報参照)。この
電源装置は、入力電源にチョッパ用インダクタを介して
負荷回路と平滑用コンデンサとの直列回路を接続すると
ともに、負荷回路と平滑用コンデンサとの直列回路と並
列にスイッチング素子を接続して構成される。
【0007】この電源装置では、スイッチング素子がオ
ンすると、入力電源→チョッパ用インダクタ→スイッチ
ング素子→入力電源の閉回路で電流が流れ、同時に平滑
用コンデンサの充電電荷が、平滑用コンデンサ→負荷回
路→スイッチング素子→平滑用コンデンサの閉回路で放
電する。一方、スイッチング素子がオフすると、入力電
源→チョッパ用インダクタ→負荷回路→平滑用コンデン
サ→入力電源の閉回路で電流が流れ、負荷回路を通して
平滑用コンデンサが充電される。以上の動作を繰り返す
ことによって、平滑用コンデンサには負荷回路を通じて
充電電流、放電電流が流れ、平滑用コンデンサの両端電
圧は入力電源の電源電圧と略等しくなる。すなわちチョ
ッパ回路として機能し、平滑用コンデンサを充電する。
また、平滑コンデンサの充電時と放電時とで、負荷回路
には互いに逆向きの電流が流れるので、負荷回路に交番
電流が流れ、インバータ回路としても機能することにな
る。さらに、この電源装置を改良して、負荷変動に対す
る制御性を良好にした電源装置も提案されている(特開
平9−23663号公報参照)。
【0008】またインバータ回路としては、上述した電
圧共振型の一石式インバータ回路とともによく用いられ
るものとして、ハーフブリッジ式のインバータ回路があ
り、チョッパ回路とハーフブリッジ式のインバータ回路
で電源装置を構成し、チョッパ回路とハーフブリッジ式
のインバータ回路とで部品を兼用したものがあった(例
えば、米国特許第4.564.897号参照)。
【0009】しかしながら、特開平4−271号や特開
平9−23663号や米国特許第4.564.897号
に開示されている電源装置では、チョッパ用インダクタ
の残留エネルギによる急峻な跳ね返り電圧が発生し、こ
の跳ね返り電圧とスイッチング素子の両端電圧とが整流
回路の直流出力端に印加され、整流回路を構成するダイ
オードに大きなストレスが加わるという問題があり、整
流回路を構成するダイオードに高耐圧の素子が必要にな
りコスト高を招くという問題があった。
【0010】そこで、チョッパ用インダクタの残留エネ
ルギによって、整流回路を構成するダイオードに加わる
ストレスを低減した電源装置が提案されており(特開平
3−198670号公報参照)、この考え方を取り入れ
たものに図19に示す電源装置がある。この電源装置
は、交流電源ACを整流する整流回路DBと、整流回路
DBの直流出力端間に接続されたコンデンサC11と、整
流回路DBの直流出力端間にチョッパ用インダクタL1
及びダイオードD10を介して接続されたスイッチング素
子Q1 と、スイッチング素子Q1 と並列に接続された共
振用インダクタL 2 と平滑用コンデンサC1 との直列回
路と、スイッチング素子Q1 と並列接続された共振用コ
ンデンサC2 と、スイッチング素子Q1 と並列接続され
た限流用インダクタL3 と負荷回路3と直流カット用コ
ンデンサC4 との直列回路と、インダクタL1 及びダイ
オードD10の接続点と整流回路DBの低電位側の直流出
力端との間に接続されたダイオードD11と、スイッチン
グ素子Q1 のオン・オフを制御する制御部4とから構成
される。
【0011】この電源装置では、チョッパ用インダクタ
1 の残留エネルギによって発生した逆向きの電流を、
チョッパ用インダクタL1 →コンデンサC10→ダイオー
ドD 11→チョッパ用インダクタL1 の閉回路に流すこと
によって、インダクタL1 の残留エネルギによる跳ね返
り電圧を吸収して、整流回路DBを構成するダイオード
に加わるストレスを低減している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の電源装置で
は、ダイオードD10,D11に逆回復時間trrの短い高速
のダイオードを用いる必要があるが、この電源装置では
電圧共振型の一石式インバータ回路を用いているので、
スイッチング素子Q1 の両端間に印加される電圧が電流
共振型のハーフブリッジインバータ回路に比べて高くな
り、スイッチング素子Q1 の両端間に発生する電圧値と
略等しい電圧がダイオードD10,D11に印加される。と
ころで、定格電圧(逆方向の電圧Vr)の高いダイオー
ドは一般に逆回復時間trrが短く、順方向電圧Vf も高
くなっているが、図19に示す回路では、インバータ回
路の電流がダイオードD10に集中的に流れるので、ダイ
オードD10の発熱量が大きくなる。一般にダイオード
は、高温時に逆回復時間trrが長くなる傾向があるの
で、ダイオードD10の発熱が大きくなると、逆回復時間
rrが長くなり、ダイオードD10の発熱が更に大きくな
るという悪循環が発生する。その結果、ダイオードD10
の破損や、ダイオードD7 の周囲の部品の温度が上昇し
て、電源装置全体の信頼性が悪化するという問題があっ
た。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、信頼性の高い電源装
置及びそれを用いた放電灯点灯装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、交流電源を整流する整流回路
と、チョッパ回路と、チョッパ回路の直流電圧をスイッ
チング素子のオン・オフにより高周波電圧に変換して負
荷回路に供給するインバータ回路とを備え、チョッパ回
路は、平滑用の第1のコンデンサと、整流回路の直流出
力端間に接続されたチョッパ用インダクタ及び上記スイ
ッチング素子の直列回路とを有し、スイッチング素子の
オン時にチョッパ用インダクタに蓄積された電磁エネル
ギをスイッチング素子のオフ時に第1のコンデンサに放
出する電源装置において、2個の整流素子からなる直列
回路をスイッチング素子と逆並列に接続し、2個の整流
素子の接続点と整流回路及びチョッパ用インダクタの接
続点との間に第2のコンデンサを接続しているので、チ
ョッパ用インダクタの残留エネルギをチョッパ用インダ
クタ→第2のコンデンサ→整流素子→チョッパ用インダ
クタの経路で放出することができ、チョッパ用インダク
タの残留エネルギによる跳ね返り電圧とスイッチング素
子の両端電圧とにより整流回路の直流出力端間に印加さ
れる電圧を低減して、整流回路かかるストレスを低減で
き、しかも2個の整流素子にはインバータ回路の負荷電
流が集中的に流れることがなく、整流素子に流れる電流
が低減して整流素子の発熱が抑制されるので、整流素子
の発熱による周辺部品の温度上昇も抑制することがで
き、電源装置の信頼性を向上させることができる。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、インバータ回路は、電圧共振形の一石式インバー
タ回路から構成されており、スイッチング素子に印加さ
れる電圧は電流共振型のハーフブリッジインバータ回路
に比べて一般的に高くなっているが、請求項1の発明と
同様に、チョッパ用インダクタの残留エネルギを、チョ
ッパ用インダクタ→第2のコンデンサ→整流素子→チョ
ッパ用インダクタの閉回路で放出することができるの
で、チョッパ用インダクタの残留エネルギによる跳ね返
り電圧とスイッチング素子の両端電圧とにより、整流回
路の直流出力端に印加される電圧を低減することができ
る。
【0016】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、スイッチング素子の両端電圧を検出する検出手段
と、スイッチング素子のオン・オフを制御する制御手段
とを設け、スイッチング素子の両端電圧が略0Vになる
のを検出手段が検出すると、制御手段がスイッチング素
子をオンしているので、スイッチングノイズの発生を容
易に低減することができる。
【0017】請求項4の発明では、請求項1乃至3の発
明において、負荷回路は、少なくとも放電灯を含んでい
るので、この電源装置を放電灯点灯装置に適用すること
ができる。請求項5の発明では、請求項4の発明におい
て、電源装置を構成する回路部品が実装されたプリント
基板を備え、高温を発生する回路部品から遠ざかるにつ
れて、耐熱温度の高い回路部品から耐熱温度の低い回路
部品を順番に実装しているので、耐熱温度の低い回路部
品を高温を発生する回路部品と離して実装することがで
き、回路部品の発熱による耐熱温度の低い回路部品の温
度上昇を低減することができる。
【0018】請求項6の発明では、請求項4の発明にお
いて、電源装置を構成する回路部品が納装される不燃性
材料から形成されたケースを設け、ケースの側方に放熱
用の孔を形成しているので、半田寿命末期などにより回
路部品がプリント基板から脱落したとしても、脱落した
回路部品がケースの外に落下することはなく、落下した
回路部品により放電灯点灯装置を覆うセードが焼損する
のを防止できる。
【0019】請求項7の発明では、請求項4の発明にお
いて、電源装置を構成する回路部品が納装される不燃性
材料から形成されたケースを設け、上記ケースが取り付
けられる取付面と対向するケースの部位に凹所を設けて
いるので、回路部品の発熱をケースと取付面との間の凹
所から放熱させることができ、ケースの放熱効果を高め
ることができる。しかも、ケースには放熱用の孔が形成
されていないので、半田寿命末期などにより回路部品が
プリント基板から脱落したとしても、脱落した回路部品
がケースの外に落下することはなく、落下した回路部品
により放電灯点灯装置を覆うセードが焼損するのを防止
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施形態1)本発明の電源装置の基本構成を図1に示
す。この電源装置は、交流電源ACを整流する整流回路
DBと、昇圧型のチョッパ回路1と、チョッパ回路1の
直流電圧を後述するスイッチング素子Q1 のオン・オフ
により高周波電圧に変換して負荷回路3に供給するイン
バータ回路2と、スイッチング素子Q1 のオン・オフを
制御する制御手段たる制御部4とから構成される。
【0021】チョッパ回路1は、第1のコンデンサたる
平滑用コンデンサC1 と、整流回路DBの直流出力端間
に接続されたチョッパ用インダクタL1 及びインバータ
回路2のスイッチング素子Q1 からなる直列回路とを備
え、スイッチング素子Q1 と逆並列に2個の整流素子た
るダイオードD7 ,D8 の直列回路が接続され、ダイオ
ードD7 ,D8 の接続点と整流回路DB及びチョッパ用
インダクタL1 の接続点との間に第2のコンデンサたる
コンデンサC10が接続されている。尚、スイッチング素
子Q1 はチョッパ回路1とインバータ回路2とで共用さ
れている。
【0022】ここで、スイッチング素子Q1 がオンする
と、整流回路DB→チョッパ用インダクタL1 →スイッ
チング素子Q1 →整流回路DBの閉回路で、交流電源A
Cの電源電圧の絶対値に比例した電流が流れ、チョッパ
用インダクタL1 に電磁エネルギが蓄積される。ここ
で、スイッチング素子Q1 はインバータ回路2のスイッ
チング素子を兼用しているので、スイッチング素子Q1
がオンすると、インバータ回路2にも電流が流れる。
【0023】ところで、本回路ではチョッパ回路1とイ
ンバータ回路2とで一部の部品(スイッチング素子
1 )を共用しており、一般的なチョッパ回路で行われ
ているゼロ電流制御方式によりスイッチング素子Q1
オン・オフすると、インバータ回路2の負荷電流が交流
電源ACに比例した波形になるので、ゼロ電流制御方式
によりスイッチング素子Q1 をオン・オフすることはで
きない。ここに、ゼロ電流制御方式とは、チョッパ用イ
ンダクタL1 に流れる電流を監視し、チョッパ用インダ
クタL1 に流れる電流が略0になると、スイッチング素
子Q1 をオンするような制御方式のことをいう。したが
って、チョッパ用インダクタL1 の残留エネルギによる
跳ね返り電圧が発生し、このチョッパ用インダクタL1
の残留エネルギによる跳ね返り電圧と、スイッチング素
子Q1 の両端電圧とが整流回路DBの直流出力端に印加
されることになる。
【0024】そこで、本実施形態の電源装置では、チョ
ッパ用インダクタL1 の残留エネルギによって発生する
跳ね返り電圧を、インダクタL1 →コンデンサC10→ダ
イオードD7 →インダクタL1 からなる閉回路に流すこ
とにより、チョッパ用インダクタL1 の残留エネルギに
よって、整流回路DBの直流出力端間に印加される跳ね
返り電圧を低減して、整流回路DBを構成するダイオー
ドにかかるストレスを低減することができる。また、ダ
イオードD8 は、ダイオードD8 →コンデンサC10→チ
ョッパ用インダクタL1 →インバータ回路2(例えば、
スイッチング素子Q1 )→ダイオードD8 の閉回路を構
成して、コンデンサC10に充電された電荷を放電するた
めに設けられている。尚、ダイオードD7 ,D8 には逆
回復時間trrの短い高速のダイオードを用いるのが望ま
しく、コンデンサC10には周波数特性の良いセラミック
コンデンサやフィルムコンデンサを用いるのが望まし
い。ここで、ダイオードD7 ,D8 にはインバータ回路
2の負荷電流が集中的に流れることはなく、ダイオード
7 ,D8 に流れる電流が低減されるので、ダイオード
7 ,D8 の発熱を低減することができ、さらにダイオ
ードD7 ,D8 の発熱による周辺部品の温度上昇も低減
できるので、電源装置の信頼性が向上する。
【0025】図2は、本発明の電源装置を用いる放電灯
点灯装置の具体回路図である。この放電灯点灯装置は、
コンデンサC0 及びインダクタL0 からなり、入力電流
に含まれる高調波成分を低減するローパスフィルタLF
と、4個のダイオードD1 〜D4 のブリッジ回路からな
り、ローパスフィルタLFを介して入力された交流電源
ACを全波整流する整流回路DBと、整流回路DBの脈
流電圧を平滑するチョッパ回路1と、チョッパ回路1の
直流電圧を高周波交流に変換して負荷回路3に供給する
インバータ回路2と、チョッパ回路1とインバータ回路
2とに共用されるスイッチング素子Q1 をオン・オフす
る制御部4とから構成され、負荷回路3は例えば蛍光灯
のような放電灯Laと予熱用のコンデンサC3 とから構
成される。
【0026】チョッパ回路1は、整流回路DBの直流出
力端間に接続されたチョッパ用インダクタL1 と共振用
インダクタL2 と平滑用コンデンサC1 との直列回路
と、共振用インダクタL2 及び平滑用コンデンサC1
直列回路と並列に接続されたMOS−FETよりなるス
イッチング素子Q1 とから構成され、スイッチング素子
1 と逆並列に2個のダイオードD7 ,D8 の直列回路
が接続され、ダイオードD7 ,D8 の接続点と整流回路
DB及びチョッパ用インダクタL1 の接続点との間には
コンデンサC10が接続されている。
【0027】インバータ回路2は、共振用インダクタL
2 と、スイッチング素子Q1 の両端間に接続された共振
用コンデンサC2 と、スイッチング素子Q1 の両端間に
接続された限流用インダクタL3 と放電灯Laと直流カ
ット用コンデンサC4 よりなる直列回路と、放電灯La
の両フィラメントの非電源側端子間に接続された予熱用
コンデンサC3 とから構成される。
【0028】ところで、制御部4は、検出手段たる抵抗
1 ,R2 の直列回路をスイッチング素子Q1 に並列接
続することにより、スイッチング素子Q1 の両端電圧
(ドレイン・ソース間電圧)に比例する電圧を検出して
おり、抵抗R2 に並列接続したコンデンサC5 を用いて
スイッチング素子Q1 の両端電圧に比例する電圧を積分
している。コンデンサC5 の両端電圧は、反転回路IC
1 により波形成形された後に、コンデンサC6 及び抵抗
7 よりなる微分回路を通り、反転回路IC2 で波形成
形される。この反転回路IC2 の出力信号は、汎用のタ
イマ用集積回路〔例えば、日本電気(株)製のμPC1
555〕IC4 を主構成要素とする単安定マルチバイブ
レータにトリガ信号として入力される。この単安定マル
チバイブレータは、抵抗R4 とコンデンサC8 とにより
時定数が決定される。また、電源投入直後の誤動作防止
用にコンデンサC7 を備えている。一方、電源投入直後
にスイッチング素子Q1 を起動するために、交流電源A
Cから得た別途の制御電源V DD(図示せず)の両端間に
接続された抵抗R6 とコンデンサC9 との直列回路と、
抵抗R6 とコンデンサC9 との接続点に接続された反転
回路IC3 とを備えている。上述した単安定マルチバイ
ブレータと反転回路IC3 との出力は、それぞれワイヤ
ードオアを構成するダイオードD5 ,D6 及び抵抗R3
を介してスイッチング素子Q1 のゲートに接続されてい
る。また、ダイオードD5 ,D6 のカソードにはプルダ
ウン抵抗R5 も接続されている。
【0029】次に、制御部4の動作について図3を参照
して説明する。図3の(a)〜(l)はそれぞれ図2の
a〜lで示す各部の信号である。制御部4は、抵抗
1 ,R 2 により分圧されたスイッチング素子Q1 の両
端電圧が略0Vであることを検出すると、スイッチング
素子Q1 を一定期間オンにするように、スイッチング素
子Q1 のゲートに駆動信号jを出力して、所謂ゼロボル
トスイッチングを行っている。
【0030】まず、電源を投入した時刻t1 では反転回
路IC3 の入力kはLレベルであり〔図3(k)〕、反
転回路IC3 の出力lはHレベルであるから〔図3
(l)〕、ダイオードD6 と抵抗R3 とを介してスイッ
チング素子Q1 のゲートにHレベルの駆動信号jが入力
され、スイッチング素子Q1 がオンになる〔図3(i)
(j)〕。その後、制御電源VDDから抵抗R6 を介して
コンデンサC9 に充電電流が流れ、抵抗R6 とコンデン
サC9 との接続点の電位が除々に上昇して、一定時間後
の時刻t2 において反転回路IC3 の入力kが閾値に達
すると、反転回路IC3 の出力lがHレベルからLレベ
ルに反転し、スイッチング素子Q1 がオフになる。
【0031】上述のような起動時の制御により、チョッ
パ回路1及びインバータ回路2からなる主回路が動作を
開始する。すなわち、共振用インダクタL2 と共振用コ
ンデンサC2 とスイッチング素子Q1 とで構成される電
圧共振スイッチにより、スイッチング素子Q1 のドレイ
ン電圧aが上昇する〔図3(a)〕。その後、共振用イ
ンダクタL2 と共振用コンデンサC2 とによる直列共振
回路の共振動作によってスイッチング素子Q1 のドレイ
ン電圧aが略0Vになると〔図3(a)〕、抵抗R1
2 によって分圧された電圧bも略0Vになる〔図3
(b)〕。ここで反転回路IC1 の入力端にはコンデン
サC5 を接続しているので、スイッチング素子Q1 のド
レイン電圧aは遅延されて反転回路IC1 に入力され、
ノイズやチャタリングによる誤動作が防止される。時刻
3 において反転回路IC1 の入力bがLレベルになる
と、反転回路IC1 の出力cはHレベルになる〔図3
(c)〕。反転回路IC1 の出力cがHレベルになる
と、反転回路IC1 の出力cはコンデンサC6 及び抵抗
7 からなる微分回路を通して反転回路IC2 の入力端
に入力され、反転回路IC2 の入力dが短時間だけHレ
ベルになり〔図3(d)〕、反転回路IC2 の出力eが
短時間だけLレベルになる〔図3(e)〕。
【0032】このようにして得られた反転回路IC2
出力eはタイマ用集積回路IC4 のトリガ端子に入力さ
れており、反転回路IC2 の出力eにより単安定マルチ
バイブレータがトリガされ、時定数を決める抵抗R4
コンデンサC8 との接続点の電位gが上昇する〔図3
(g)〕。タイマ用集積回路IC4 では、抵抗R4 とコ
ンデンサC8 との接続点の電位gが、制御電圧VDDの約
3分の2の電圧に達すると(時刻t4 )、コンデンサC
8 を急速に放電させる。ここで、コンデンサC8の充電
中は、タイマ用集積回路IC4 の出力hがHレベルにな
り〔図3(h)〕、ダイオードD5 及び抵抗R3 を介し
てスイッチング素子Q1 のゲートにHレベルの信号jが
入力され〔図3(i)(j)〕、スイッチング素子Q1
がオンする。つまり、スイッチング素子Q1 の両端電圧
が略0Vになると、制御部4がスイッチング素子Q1
一定時間だけオンする。
【0033】尚、反転回路IC3 及びタイマ用集積回路
IC4 がスイッチング素子Q1 をオンするのに必要な電
流を供給できない場合、反転回路IC3 及びタイマ用集
積回路IC4 の出力に応じてスイッチング素子Q1 をオ
ンするための駆動回路を設ける必要がある。また、タイ
マ用集積回路IC4 のコントロール端子に接続されたコ
ンデンサC7 は、タイマ用集積回路IC4 の内部の抵抗
(図示せず)と共に積分回路を構成しており、コントロ
ール端子の電位fは、この積分回路の時定数によって電
源投入時から除々に増加する〔図3(f)〕。そして、
コントロール端子の電位fがLレベルの期間はタイマ用
集積回路IC4 の出力hがLレベルに保たれる。したが
って、スイッチング素子Q1 のオン時間は抵抗R4 とコ
ンデンサC8 とによって設定され、スイッチング素子Q
1 のオフ時間は、スイッチング素子Q1 の両端電圧が略
0Vに戻るまでの時間、すなわち、スイッチング素子Q
1を含む主回路の状態によって調節されることになる。
【0034】次に、主回路の動作について図4乃至図7
を参照して説明する。尚、図4及び図5ではローパスフ
ィルタLF及び制御部4を省略して図示しており、図中
の矢印は電流の流れを示している。ここで、主回路の動
作は、スイッチング素子Q1と共振用コンデンサC2
動作により基本的には4つの動作モードに分けられる。
さらに整流回路DBの出力電圧VDB(すなわち、交流電
源ACの電源電圧の絶対値)に応じて電流の方向が異な
っており、出力電圧VDBの最大値付近(以下、山部とい
う)の動作を図4(a)〜(d)に示し、出力電圧VDB
の0V付近(以下、谷部という)の動作を図5(a)〜
(d)に示している。また、図6は整流回路DBの出力
電圧VDBの山部における各部の波形図を示し、それぞ
れ、スイッチング素子Q1 のドレイン・ソース間電圧V
DS、スイッチング素子Q1 のドレイン電流Id 、放電灯
Laに流れるランプ電流ILa、インダクタL1 に流れる
電流IL1を示している。また、図7は整流回路DBの出
力電圧VDBの谷部における各部の波形図を示し、それぞ
れ、スイッチング素子Q1 のドレイン電流Id 、インダ
クタL1 に流れる電流IL1、整流回路DBから流れ込む
入力電流IDBを示している。
【0035】図4(a)は、整流回路DBの出力電圧V
DBの山部において、スイッチング素子Q1 がオンした時
の状態を示している。スイッチング素子Q1 がオンする
と、共振用コンデンサC2 の両端間は短絡されて機能せ
ず、スイッチング素子Q1 のドレイン・ソース間電圧V
DSは略0Vとなる。この時、コンデンサC4 →放電灯L
a及びコンデンサC3 →限流用インダクタL3 →スイッ
チング素子Q1 →コンデンサC4 の経路で電流が流れ、
限流用インダクタL3 に磁気エネルギが蓄積される。ま
た、整流回路DB→チョッパ用インダクタL1 →スイッ
チング素子Q1→整流回路DBの経路にも電流が流れ、
チョッパ用インダクタL1 に磁気エネルギが蓄積され
る。この時、整流回路DBの出力電圧VDBは交流電源A
Cの電源電圧の絶対値に略等しいので、チョッパ用イン
ダクタL1 に流れる電流も交流電源ACの電源電圧の絶
対値に比例した電流になる。尚、共振用インダクタL2
に流れる電流は、共振用インダクタL2 のインダクタタ
ンスによって変化する(図6の期間Ta )。
【0036】次に、図4(b)に示すようにスイッチン
グ素子Q1 がオフした直後では、スイッチング素子Q1
のオン時に限流用インダクタL3 に蓄積された磁気エネ
ルギにより、限流用インダクタL3 →コンデンサC2
コンデンサC4 →放電灯La及びコンデンサC3 →限流
用インダクタL3 の閉回路に図4(a)と同じ向きに電
流が流れ続け、コンデンサC2 が充電される。この結
果、コンデンサC2 の両端電圧(すなわち、スイッチン
グ素子Q1 のドレイン・ソース間電圧)が上昇する。ま
た、スイッチング素子Q1 のオン時にチョッパ用インダ
クタL1 に蓄積された磁気エネルギにより、チョッパ用
インダクタL1 →共振用インダクタL2 →平滑用コンデ
ンサC1 の経路で電流が流れて、平滑用コンデンサC1
が充電される。ここに、平滑用コンデンサC1 に流れる
電流の大きさは、チョッパ用インダクタL1 に蓄積され
た磁気エネルギ、すなわち交流電源ACの電源電圧の絶
対値に比例する(図6の期間Tb )。
【0037】その後、限流用インダクタL3 の磁気エネ
ルギがなくなると、図4(c)に示すように、共振用コ
ンデンサC2 が放電を開始し、共振用コンデンサC2
限流用インダクタL3 →放電灯La及びコンデンサC3
→コンデンサC4 →共振用コンデンサC2 の経路で電流
が流れ、放電灯Laに流れる電流が反転し、コンデンサ
4 を充電する。また、図4(b)と同様に、チョッパ
用インダクタL1 に蓄積された磁気エネルギによって、
チョッパ用インダクタL1 →共振用インダクタL2 →平
滑用コンデンサC1 の経路で電流が流れ、平滑用コンデ
ンサC1 が充電される(図6の期間Tc )。
【0038】共振用コンデンサC2 の放電が終了する
と、図4(d)に示すように、インダクタL1 ,L3
蓄積された磁気エネルギによって、スイッチング素子Q
1 のドレイン電位がソース電位を下回り、スイッチング
素子Q1 の寄生ダイオード(図示せず)が導通する。そ
の結果、図4(c)と同じ方向に電流が流れ、限流用イ
ンダクタL3 はコンデンサC4 への充電電流を流し続け
る(図6の期間Td )。
【0039】一方、整流回路DBの出力電圧VDBの谷部
における動作を以下に説明する。図5(a)は、整流回
路DBの出力電圧VDBの谷部において、スイッチング素
子Q 1 がオンした時の状態を示している。スイッチング
素子Q1 がオンすると、平滑用コンデンサC1 →共振用
インダクタL2 →スイッチング素子Q1 →平滑用コンデ
ンサC1 の経路で、共振用インダクタL2 に平滑用コン
デンサC1 の放電電流が流れ、共振用インダクタL2
磁気エネルギが蓄積される。また、整流回路DB→チョ
ッパ用インダクタL1 →スイッチング素子Q1 →整流回
路DBの経路で、整流回路DBの出力電流(すなわち、
電源装置の入力電流)がチョッパ用インダクタL1 に流
れ、チョッパ用インダクタL1 に磁気エネルギが蓄積さ
れる。この時、整流回路DBの出力電圧VDBは交流電源
ACの出力電圧の絶対値に略等しいので、整流回路DB
からチョッパ用インダクタL1 に流れる電流の大きさ
は、交流電源ACの電源電圧の絶対値に比例する。さら
に、コンデンサC4 →放電灯La及びコンデンサC3
限流用インダクタL3 →スイッチング素子Q1 →コンデ
ンサC4 の経路で、コンデンサC4 の放電電流が流れ、
限流用インダクタL3に磁気エネルギが蓄積される。ま
た、コンデンサC10の充電電荷が、コンデンサC10→チ
ョッパ用インダクタL1 →スイッチング素子Q1 →ダイ
オードD8 →コンデンサC10の経路で放出される(図7
の期間Te )。
【0040】次に、図5(b)に示すようにスイッチン
グ素子Q1 がオフした直後では、スイッチング素子Q1
のオン時に各インダクタL1 〜L3 に夫々蓄積された磁
気エネルギにより図5(a)と同じ方向に電流が流れ続
け、共振用コンデンサC2 が充電される。その結果、共
振用コンデンサC2 の両端電圧、すなわちスイッチング
素子Q1 のドレイン・ソース間電圧が上昇する。また、
チョッパ用インダクタL1 に蓄積された磁気エネルギに
より、整流回路DB→チョッパ用インダクタL 1 →共振
用コンデンサC2 →整流回路DBの経路で、図5(a)
と同じ方向に電流が流れ続ける。この時、整流回路DB
から引き込まれる入力電流の大きさは、チョッパ用イン
ダクタL1 に蓄積された磁気エネルギ、すなわち交流電
源ACの電源電圧の絶対値に比例する(図7の期間
f )。その後、限流用インダクタL3 に蓄積された磁
気エネルギがなくなると、図5(c)に示すように、共
振用コンデンサC2 が放電を開始し、共振用コンデンサ
2 →限流用インダクタL3 →放電灯La及びコンデン
サC3 →コンデンサC4→共振用コンデンサC2 の経路
で放電電流が流れ、放電灯Laに流れる電流が反転し、
コンデンサC4 が充電される。また、チョッパ用インダ
クタL1 に蓄積された残留エネルギにより、チョッパ用
インダクタL1 →コンデンサC10→ダイオードD7 →チ
ョッパ用インダクタL1 の閉回路で電流が流れ、コンデ
ンサC10が充電される(図7の期間Tg )。このよう
に、チョッパ用インダクタL1 の残留エネルギはチョッ
パ用インダクタL1 →コンデンサC10→ダイオードD7
→チョッパ用インダクタL1 の経路で放出されるので、
チョッパ用インダクタL1 の残留エネルギによる跳ね返
り電圧が整流回路DBの直流出力端に印加されることは
なく、整流回路DBを構成するダイオードD1 〜D4
印加されるストレスが低減される。
【0041】共振用コンデンサC2 の放電が終了する
と、限流用インダクタL3 に蓄積された磁気エネルギに
より、スイッチング素子Q1 のドレイン電位がソース電
位を下回り、スイッチング素子Q1 の寄生ダイオード
(図示せず)が導通して、図5(c)と同じ方向に電流
が流れ、限流用インダクタL3 →放電灯La及びコンデ
ンサC3 →コンデンサC4 →スイッチング素子Q1 の寄
生ダイオード→限流用インダクタL3 の経路で電流が流
れ続ける。また、図5(c)と同様に、チョッパ用イン
ダクタL1 →コンデンサC10→ダイオードD7 →チョッ
パ用インダクタL1の経路で電流が流れ、コンデンサC
10が充電される。但し、チョッパ用インダクタL1 や共
振用インダクタL2 のインダクタンスによって、入力電
流の電流波形に休止期間が発生する場合もある(図8の
期間Th )。
【0042】また図8(a)(b)に、整流回路DBの
出力電圧VDBと整流回路DBから流れ込む入力電流IDB
とを示す。尚、図6及び図7は、図8に対して時間軸を
拡大して表示したものである。ここで、整流回路DBは
交流電源ACを全波整流し、整流回路DBから流れ込む
入力電流IDBのピーク値は、整流回路DBの出力電圧V
DBに比例しているので、ローパスフィルタLFを構成す
るインダクタL0 のインダクタンス及びコンデンサC0
の静電容量を適当な値に設定すれば、入力電流IDBの高
調波成分がカットすることができ、整流回路DBから流
れ込む入力電流IDBは、全期間で入力電圧波形に相似し
た波形になる。したがって、この電源装置の入力の力率
が向上し、入力電流IDBの高調波成分を低減できる。
【0043】ところで、この電源装置ではチョッパ回路
1とインバータ回路2とでスイッチング素子Q1 を共用
する構成となっているので、一般的なチョッパ回路で行
われるゼロ電流制御方式によりスイッチング素子Q1
オン・オフすると、インバータ回路2の負荷電流が商用
電源たる交流電源ACの絶対値に比例した電流波形にな
るので、ゼロ電流制御方式によりスイッチング素子Q1
をオン・オフすることはできない。したがって、従来の
電源装置のようにチョッパ用インダクタL1 の残留エネ
ルギによる跳ね返り電圧と、インバータ回路2を構成す
るスイッチング素子Q1 のスイッチング電圧とが整流回
路DBに印加されることになる(図9参照)。
【0044】そこで、本発明ではチョッパ用インダクタ
1 に蓄積された残留エネルギを、チョッパ用インダク
タL1 →コンデンサC10→ダイオードD7 →チョッパ用
インダクタL1 の経路で放出させることにより、チョッ
パ用インダクタL1 の残留エネルギによる跳ね返り電圧
が整流回路DBの直流出力端に印加されるのを低減して
いる。ここで、ダイオードD8 は、ダイオードD8 →コ
ンデンサC10→チョッパ用インダクタL1 →インバータ
回路2(例えば、スイッチング素子Q1 )→ダイオード
8 の閉回路を形成することにより、コンデンサC10
充電された電荷を放電するために接続されている。尚、
ダイオードD7 ,D8 としては、高速の(逆回復時間t
rrの短い)ダイオードを用いるのが望ましく、コンデン
サC10としては周波数特性の良好なセラミックコンデン
サやフィルムコンデンサを用いるのが望ましい。また、
整流回路DBを構成する4個のダイオードD1 〜D4
内の少なくとも2個、すなわち交流電源ACの正の半周
期において電流が流れるダイオードD1 ,D4 の内の少
なくとも1個と、交流電源ACの負の半周期において電
流が流れるダイオードD2 ,D3 の内の少なくとも1個
との組み合わせには、高速のダイオードを用いるのが望
ましい。尚、交流電源ACは図2中の矢印Aの向きを正
とする。
【0045】ところで、整流回路DBを構成する4個の
ダイオードD1 〜D4 の内、高速のダイオードを用いた
2個のダイオードは、上述した図19の回路ではダイオ
ードD10に相当している。図19の回路ではダイオード
10に入力電流の大半が流れるのに対して、本回路で
は、高速のダイオードを用いた2個のダイオードに、そ
れぞれ、交流電源ACの正負の半周期毎に電流が流れる
ので、高速のダイオードに流れる電流を分散させて、高
速のダイオードの発熱を抑制することができる。また、
ダイオードD7 ,D8 にはインバータ回路2の負荷電流
が集中的に流れることはなく、ダイオードD7 ,D8
流れる電流が低減されるので、ダイオードD7 ,D8
発熱を低減することができ、さらにダイオードD7 ,D
8 の発熱による周辺部品の温度上昇も低減できるので、
電源装置の信頼性が向上する。
【0046】(実施形態2)図10に本実施形態の電源
装置の回路図を示す。本回路は、図2に示した実施形態
1の電源装置において、共振用コンデンサC2 を共振用
インダクタL2 と並列に接続した点のみが相違する。こ
の構成でも、共振用インダクタL2 と共振用コンデンサ
2 とスイッチング素子Q1 とにより電圧共振スイッチ
が構成されているから、実施形態1と同様に動作する。
尚、共振用コンデンサC2 以外の基本的な構成は実施形
態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号
を付し、その説明は省略する。
【0047】(実施形態3)図11に本実施形態の電源
装置の回路図を示す。本回路は、図2に示した実施形態
1の電源装置において、チョッパ用インダクタL1 を整
流回路DBの低電位側の直流出力端とスイッチング素子
1 との間に接続し、整流回路DB及びチョッパ用イン
ダクタL1 の接続点とダイオードD7 ,D8 の接続点と
の間にコンデンサC10を接続した点のみが相違する。こ
の構成でも、チョッパ用インダクタL 1 とスイッチング
素子Q1 とが直列的に接続されており、電圧共振スイッ
チを構成しているので、実施形態1と同様に動作する。
尚、チョッパ用インダクタL1、コンデンサC10、ダイ
オードD7 ,D8 以外の基本的な構成は実施形態1と同
様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明は省略する。
【0048】(実施形態4)図12に本実施形態の電源
装置の回路図を示す。本回路は、図2に示した実施形態
1の電源装置において、負荷回路3及び限流用インダク
タL3 からなる直列回路を共振用インダクタL2 と並列
に接続した点のみが相違する。本回路では、負荷回路3
を介して平滑用コンデンサC1 に電流が流れるため、図
2の回路に比べて平滑用コンデンサC1 に流れる電流の
リップル成分が増加するものの、直流カット用のコンデ
ンサC4 を省くことができる。尚、負荷回路3、限流用
インダクタL3 以外の基本的な構成は実施形態1と同様
であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0049】(実施形態5)図13に本実施形態の電源
装置の回路図を示す。本回路では、図2に示した実施形
態1の電源装置において、ハーフブリッジ式のインバー
タ回路2を用いている。この電源装置は、交流電源AC
を整流する整流回路DBと、整流回路DBの脈流電圧を
平滑するチョッパ回路1と、チョッパ回路1の直流電圧
を高周波交流に変換して負荷回路3に供給するインバー
タ回路2と、後述するスイッチング素子Q1 ,Q2 のオ
ン・オフを制御する制御部4とから構成される。
【0050】チョッパ回路1は、整流回路DBの直流出
力端間に接続されたインダクタL1及びスイッチング素
子Q1 の直列回路と、スイッチング素子Q1 の両端間に
ダイオードD9 を介して接続された平滑用コンデンサC
1 とから構成され、スイッチング素子Q1 と並列に2個
のダイオードD7 ,D8 の直列回路が接続され、整流回
路DB及びチョッパ用インダクタL1 の接続点とダイオ
ードD7 ,D8 の接続点との間にはコンデンサC10が接
続されている。
【0051】インバータ回路2は、平滑用コンデンサC
1 の両端間に接続された2個のスイッチング素子Q1
2 と、スイッチング素子Q1 の両端間に接続された限
流用のインダクタL3 と負荷回路3と直流カット用のコ
ンデンサC4 との直列回路とから構成され、スイッチン
グ素子Q1 ,Q2 は制御部4により高周波でオン・オフ
される。
【0052】ここで、スイッチング素子Q1 ,Q2 には
バイポーラ・トランジスタが用いられており、スイッチ
ング素子Q1 と逆並列に2個のダイオードD7 ,D8
直列回路が接続され、スイッチング素子Q2 と逆並列に
ダイオードD9 が接続されている。本実施形態において
も、実施形態1と同様に、チョッパ回路1とインバータ
回路2とでスイッチング素子Q1 を共用しており、実施
形態1と同様の動作を行う。すなわち、チョッパ用イン
ダクタL1 に蓄積された磁気エネルギを、チョッパ用イ
ンダクタL1 →コンデンサC10→ダイオードD7 →チョ
ッパ用インダクタL 1 の経路で放出させることにより、
インダクタL1 の残留エネルギによる跳ね返り電圧が整
流回路DBの直流出力端に印加されるのを低減すること
ができる。
【0053】(実施形態6)ところで、上述した電源装
置を用いた放電灯点灯装置としては、図20に示すよう
に、電源装置を構成する回路部品が実装されたプリント
基板10と、プリント基板10を納装する不燃性材料か
ら形成されたケース11と、電源装置によって点灯され
る放電灯たる蛍光ランプ12と、ケース11及び蛍光ラ
ンプ12を覆う例えば透光製樹脂から形成されたセード
13とで構成され、天井面20に配設されるものがあっ
た。
【0054】ここで、図21(a)(b)に示すよう
に、この放電灯点灯装置を天井面20に取り付けた際に
下面側となるケース11の部位には、ケース11内のプ
リント基板10に実装された回路部品の温度を低減する
ために、放熱用のスリット孔11aが複数個穿設されて
いる。そのため、回路部品をプリント基板10に固定す
るための半田が寿命末期になると、回路部品がプリント
基板10から脱落し、脱落した回路部品がスリット孔1
1aを通ってセード13に落下するため、セード13が
焼損する虞があった。また、この放電灯点灯装置ではケ
ース11が反射板を兼ねているが、ケース11の下面に
スリット孔11aを複数個穿設すると、ケース11の反
射率が低下し、反射板としての機能が損なわれるという
欠点があった。
【0055】そこで、本実施形態の放電灯点灯装置で
は、図14(a)(b)に示すように、電源装置を構成
する回路部品が実装されたプリント基板10を内部に納
装する不燃性樹脂から形成されたケース11を備え、ケ
ース11は図14(a)中の下方に突出する略半球状の
底面11cを有しており、ケース11の側面11bには
放熱用のスリット孔11aが複数穿設されている。尚、
電源装置の構成は上述した実施形態1乃至5の電源装置
と同様であるので、その説明は省略する。
【0056】ここで、スリット孔11aは、この放電灯
点灯装置を天井面20などの設置面に取り付けた際にケ
ース11の上側となる部位に設けられており、ケース1
1の下面には設けられていないので、半田寿命末期など
により回路部品がプリント基板10から脱落したとして
も、脱落した回路部品がスリット孔11aからセード1
3に落下することはなく、脱落した回路部品によるセー
ド13の焼損を防止すことができる。
【0057】ところで、プリント基板10に実装された
回路部品で発生した熱は上方へ逃げるが、この放電灯点
灯装置を天井面20などの設置面に取り付けた際にケー
ス11の上側となる部位にスリット孔11aが設けられ
ているので、プリント基板10の回路部品で発生した熱
がスリット孔11aからケース11の外部へ逃げやすく
なり、従来のケース11に比べてプリント基板10の温
度低減効果を高めることができる。また、ケース11は
反射板としての機能も備えているが、ケース11の底面
11cにはスリット孔11aが形成されていないので、
ケース11の反射効率が低下することはなく、反射板と
しての機能が損なわれることはない。
【0058】(実施形態7)実施形態6の放電灯点灯装
置ではケース11の側面に放熱用のスリット孔11aを
設けているが、ケース11の側面にスリット孔11aを
設けるかわりに、図15(a)(b)に示すように、ケ
ース11が取り付けられる取付面と対向するケース11
の部位に凹所14を設け、ケース11内のプリント基板
に実装された回路部品が発生する熱をこの凹所14から
放出させるようにしても良い。尚、ケース11以外の放
電灯点灯装置の構成は実施形態6と同様であるので、共
通する部分の図示及び説明は省略する。
【0059】而して、ケース11の表面にはスリット孔
11aが設けられていないので、半田寿命末期などによ
りプリント基板から回路部品が脱落したとしても、脱落
した回路部品がスリット孔11aを通ってケース11の
外側に脱落することはなく、プリント基板から脱落した
回路部品によってセード13が焼損することはない。ま
た、ケース11は反射板としての機能も有しているが、
ケース11の表面にはスリット孔11aが形成されてい
ないので、ケース11の反射効率が低下することはな
く、反射板としての機能が損なわれることはない。
【0060】(実施形態8)図16は、上述した各電源
装置を構成する回路部品16a〜16cが実装されたプ
リント基板10を示している。回路部品16a〜16c
の内、回路部品16aは高温を発生する回路部品であ
り、回路部品16bは耐熱温度の高い回路部品であり、
回路部品16cは耐熱温度の低い回路部品である。
【0061】ここで、プリント基板10には高温を発生
する回路部品16aの近傍に耐熱温度の高い回路部品1
6bが実装され、高温を発生する回路部品16aに対し
て耐熱温度の高い回路部品16bよりも遠い位置に耐熱
温度の低い回路部品16cが実装されている。而して、
高温を発生する回路部品16aから遠ざかるにつれて、
耐熱温度の高い回路部品16bから耐熱温度の低い回路
部品16cの順番で回路部品16a〜16cをプリント
基板10に実装しているので、回路部品16aの発生す
る熱が耐熱温度の低い回路部品16cに与える影響を低
減することができ、電源装置の信頼性が向上する。
【0062】図17は、本実施形態の電源装置に用いる
プリント基板10の具体例であり、プリント基板10に
は、ダイオードやトランスやチョークなどからなる高温
を発生する回路部品16aと、フィルムコンデンサやセ
ラミックコンデンサなどからなる耐熱温度の高い回路部
品16bと、有限寿命の電界コンデンサなどからなる耐
熱温度の低い回路部品16cとが実装されている。ここ
で、高温を発生する回路部品16aの近傍には耐熱温度
の高い回路部品16aが実装され、高温の回路部品16
aに対して耐熱温度の高い回路部品16bよりも外側
に、耐熱温度の低い回路部品16cが実装されているの
で、回路部品16aの発熱は耐熱温度の高い回路部品1
6bによって遮られ、耐熱温度の低い回路部品16cに
直接伝わることがないので、回路部品16aの発熱によ
る耐熱温度の低い回路部品16cへの影響を低減すると
ともに、耐熱温度の低い回路部品16cの寿命を伸ばす
ことができ、電源装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0063】また、本実施形態のプリント基板10を、
実施形態6又は7で説明したケース11に収納すれば、
プリント基板10に実装された回路部品の放熱効果をさ
らに高めることができ、電源装置の信頼性を一層向上さ
せることができる。ここで、図14に示すような放熱用
のスリット孔11aが側面11bに設けられたケース1
1にプリント基板10を納装する場合、耐熱温度の低い
回路部品16cが集中するプリント基板10の部位(図
17のイ)に対応するケース11の側面よりも、高温を
発生する回路部品16aが集中するプリント基板10の
部位(図17のロ)に対応するケース11の側面に、よ
り多くのスリット孔11aを設けることにより、少ない
スリット孔11aで、プリント基板10の発熱をさらに
低減することができる。
【0064】尚、上述の各実施例では電源装置の負荷を
放電灯としているが、電源装置の負荷を放電灯に限定す
る趣旨のものではなく、高周波電圧を供給する負荷であ
れば放電灯以外の負荷を用いても良い。また、電源装置
の負荷は複数設けても良く、複数の負荷を並列或いは直
列に接続しても良い。
【0065】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、交流
電源を整流する整流回路と、チョッパ回路と、チョッパ
回路の直流電圧をスイッチング素子のオン・オフにより
高周波電圧に変換して負荷回路に供給するインバータ回
路とを備え、チョッパ回路は、平滑用の第1のコンデン
サと、整流回路の直流出力端間に接続されたチョッパ用
インダクタ及び上記スイッチング素子の直列回路とを有
し、スイッチング素子のオン時にチョッパ用インダクタ
に蓄積された電磁エネルギをスイッチング素子のオフ時
に第1のコンデンサに放出する電源装置において、2個
の整流素子からなる直列回路をスイッチング素子と逆並
列に接続し、2個の整流素子の接続点と整流回路及びチ
ョッパ用インダクタの接続点との間に第2のコンデンサ
を接続しているので、チョッパ用インダクタの残留エネ
ルギをチョッパ用インダクタ→第2のコンデンサ→整流
素子→チョッパ用インダクタの経路で放出することがで
き、チョッパ用インダクタの残留エネルギによる跳ね返
り電圧とスイッチング素子の両端電圧とにより整流回路
の直流出力端間に印加される電圧を低減して、整流回路
かかるストレスを低減できるという効果があり、しかも
2個の整流素子にはインバータ回路の負荷電流が集中的
に流れることがなく、整流素子に流れる電流が低減して
整流素子の発熱が抑制されるので、整流素子の発熱によ
る周辺部品の温度上昇も抑制することができ、電源装置
の信頼性が向上するという効果がある。
【0066】請求項2の発明は、インバータ回路は、電
圧共振形の一石式インバータ回路から構成されており、
スイッチング素子に印加される電圧は電流共振型のハー
フブリッジインバータ回路に比べて一般的に高くなって
いるが、請求項1の発明と同様に、チョッパ用インダク
タの残留エネルギをチョッパ用インダクタ→第2のコン
デンサ→整流素子→チョッパ用インダクタの経路で放出
することができ、チョッパ用インダクタの残留エネルギ
による跳ね返り電圧とスイッチング素子の両端電圧とに
より整流回路の直流出力端間に印加される電圧を低減し
て、整流回路かかるストレスを低減できるという効果が
ある。
【0067】請求項3の発明は、スイッチング素子の両
端電圧を検出する検出手段と、スイッチング素子のオン
・オフを制御する制御手段とを設け、スイッチング素子
の両端電圧が略0Vになるのを検出手段が検出すると、
制御手段がスイッチング素子をオンしているので、スイ
ッチングノイズの発生を容易に低減できるという効果が
ある。
【0068】請求項4の発明は、負荷回路は、少なくと
も放電灯を含んでいるので、この電源装置を放電灯点灯
装置に適用できるという効果がある。請求項5の発明
は、電源装置を構成する回路部品が実装されたプリント
基板を備え、高温を発生する回路部品から遠ざかるにつ
れて、耐熱温度の高い回路部品から耐熱温度の低い回路
部品を順番に配置しているので、耐熱温度の低い回路部
品を高温を発生する回路部品と離して配置することがで
き、耐熱温度の低い回路部品に与える熱の影響を低減で
きるという効果がある。
【0069】請求項6の発明は、電源装置を構成する回
路部品が実装されたプリント基板を納装する不燃性材料
から形成されたケースを設け、ケースの側方に放熱用の
孔を形成しているので、半田寿命末期などにより回路部
品がプリント基板から脱落したとしても、脱落した回路
部品がケースの外に落下することはなく、落下した回路
部品により放電灯点灯装置を覆うセードが焼損するのを
防止できるという効果がある。
【0070】請求項7の発明は、電源装置を構成する回
路部品が納装される不燃性材料から形成されたケースを
設け、上記ケースが取り付けられる取付面と対向するケ
ースの部位に凹所を設けているので、回路部品の発生し
た熱をケースと取付面との間の凹所から放熱させること
ができ、プリント基板の放熱効果を高めることができ
る。しかも、ケースには放熱用の孔が形成されていない
ので、半田寿命末期などによりプリント基板から落下し
た回路部品がケースの外に落下することはなく、落下し
た回路部品により放電灯点灯装置を覆うセードが焼損す
るのを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電源装置を示す基本回路図であ
る。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】(a)〜(l)は同上の制御部の各部の波形を
示す波形図である。
【図4】(a)〜(d)は同上の整流回路の出力電圧の
山部における動作を説明する回路図である。
【図5】(a)〜(d)は同上の整流回路の出力電圧の
谷部における動作を説明する回路図である。
【図6】同上の整流回路の出力電圧の山部における各部
の波形図である。
【図7】同上の整流回路の出力電圧の谷部における各部
の波形図である。
【図8】(a)(b)は同上の整流回路の出力電圧と入
力電流との関係を示す波形図である。
【図9】従来の電源装置の入力電圧を示す図である。
【図10】実施形態2の電源装置の回路図である。
【図11】実施形態3の電源装置の回路図である。
【図12】実施形態4の電源装置の回路図である。
【図13】実施形態5の電源装置の回路図である。
【図14】実施形態6の電源装置を用いた放電灯点灯装
置を示し、(a)は側面図、(b)は下面図である。
【図15】実施形態7の電源装置を用いた放電灯点灯装
置を示し、(a)は側面図、(b)は下面図である。
【図16】実施形態8の電源装置のプリント基板を示す
平面図である。
【図17】同上の電源装置のプリント基板を示す具体的
な平面図である。
【図18】従来の電源装置を示す回路図である。
【図19】同上の別の電源装置を示す回路図である。
【図20】同上の電源装置を用いた放電灯点灯装置を示
す断面図である。
【図21】同上の電源装置を用いた放電灯点灯装置を示
し、(a)は側面図、(b)は下面図である。
【符号の説明】
1 チョッパ回路 2 インバータ回路 3 負荷回路 C1 ,C10 コンデンサ D7 ,D8 ダイオード DB 整流回路 L1 インダクタ Q1 スイッチング素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 41/24 H05B 41/24 H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源を整流する整流回路と、チョッパ
    回路と、チョッパ回路の直流電圧をスイッチング素子の
    オン・オフにより高周波電圧に変換して負荷回路に供給
    するインバータ回路とを備え、チョッパ回路は、平滑用
    の第1のコンデンサと、整流回路の直流出力端間に接続
    されたチョッパ用インダクタ及び上記スイッチング素子
    の直列回路とを有し、スイッチング素子のオン時にチョ
    ッパ用インダクタに蓄積された電磁エネルギをスイッチ
    ング素子のオフ時に第1のコンデンサに放出する電源装
    置において、2個の整流素子からなる直列回路をスイッ
    チング素子と逆並列に接続し、2個の整流素子の接続点
    と整流回路及びチョッパ用インダクタの接続点との間に
    第2のコンデンサを接続して成ることを特徴とする電源
    装置。
  2. 【請求項2】インバータ回路は、電圧共振形の一石式イ
    ンバータ回路から構成されることを特徴とする請求項1
    記載の電源装置。
  3. 【請求項3】スイッチング素子の両端電圧を検出する検
    出手段と、スイッチング素子のオン・オフを制御する制
    御手段とを設け、スイッチング素子の両端電圧が略0V
    になるのを検出手段が検出すると、制御手段がスイッチ
    ング素子をオンすることを特徴とする請求項2記載の電
    源装置。
  4. 【請求項4】負荷回路は、少なくとも放電灯を含むこと
    を特徴とする請求項1乃至3記載の電源装置を用いた放
    電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】電源装置を構成する回路部品が実装された
    プリント基板を備え、高温を発生する回路部品から遠ざ
    かるにつれて、耐熱温度の高い回路部品から耐熱温度の
    低い回路部品を順番に実装したことを特徴とする請求項
    4記載の電源装置を用いた放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】電源装置を構成する回路部品が納装される
    不燃性材料から形成されたケースを設け、ケースの側方
    に放熱用の孔を形成したことを特徴とする請求項4記載
    の電源装置を用いた放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】電源装置を構成する回路部品が納装される
    不燃性材料から形成されたケースを設け、上記ケースが
    取り付けられる取付面と対向するケースの部位に凹所を
    設けたことを特徴とする請求項4記載の電源装置を用い
    た放電灯点灯装置。
JP34338497A 1997-12-12 1997-12-12 電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP3567709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34338497A JP3567709B2 (ja) 1997-12-12 1997-12-12 電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34338497A JP3567709B2 (ja) 1997-12-12 1997-12-12 電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11178355A true JPH11178355A (ja) 1999-07-02
JP3567709B2 JP3567709B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=18361104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34338497A Expired - Fee Related JP3567709B2 (ja) 1997-12-12 1997-12-12 電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3567709B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009044920A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Toyota Motor Corp 電力変換ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009044920A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Toyota Motor Corp 電力変換ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3567709B2 (ja) 2004-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI428051B (zh) 發光二極體驅動配置
US20060244392A1 (en) Electronic ballast having a flyback cat-ear power supply
JPH1167471A (ja) 照明装置
JP2003518714A (ja) 一体化磁気部品を具えた高電力電子安定器
JPH04223096A (ja) 改良形蛍光灯システム
JPH11178355A (ja) 電源装置及びそれを用いた放電灯点灯装置
EP0871349A1 (en) Discharge lamp operating electronic device
JP2835975B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH06111978A (ja) 放電灯点灯装置
KR200308322Y1 (ko) 전자식 형광등용 안정기
JP5319606B2 (ja) 点灯装置
JP3106643B2 (ja) 放電灯点灯装置およびこの点灯装置を用いた照明器具
KR100493922B1 (ko) 전자식 형광등용 안정기
JPS644312Y2 (ja)
JPH08275509A (ja) 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置
JP2003157992A (ja) 放電灯点灯装置
JPH04133297A (ja) 電源装置
JP2001286131A (ja) 電源装置
JPH0896982A (ja) 照明装置
JPH11135288A (ja) 放電灯点灯装置
JP3518230B2 (ja) 点灯装置
JP2003100481A (ja) 放電灯点灯装置
JP2002223572A (ja) 電源装置、放電灯点灯装置及び照明器具
JP2012029526A (ja) スイッチング電源装置、並びに、led照明装置
JPH06269161A (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees