JPH111781A - エッチング液管理方法及び装置 - Google Patents

エッチング液管理方法及び装置

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JPH111781A
JPH111781A JP16354197A JP16354197A JPH111781A JP H111781 A JPH111781 A JP H111781A JP 16354197 A JP16354197 A JP 16354197A JP 16354197 A JP16354197 A JP 16354197A JP H111781 A JPH111781 A JP H111781A
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etching
concentration
etching solution
amount
solution
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JP16354197A
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English (en)
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Yukihiro Yamamoto
幸弘 山本
Hiroshi Ogura
弘 小倉
Hiroshi Furuichi
弘 古市
Tsutomu Kiyohara
力 清原
Makoto Ishikawa
誠 石川
Toshio Kaneko
敏雄 金子
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Mitsubishi Chemical Corp
Advanced Display Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Advanced Display Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属薄膜のエッチングを行うに当たり、安定
したエッチング効果を得ることにより工程管理の負荷を
軽減し、更にエッチング液の使用可能時間を伸ばし、且
つ薬液の使用量を減らした経済的なエッチング液管理方
法を提供する。 【解決手段】 酸化剤としてCe4+(例えば、硝酸セリ
ウムアンモニウム)を含有するエッチング液を用いてク
ロム等の金属薄膜基板のエッチングを行うに当たり、該
エッチング液中のCe4+濃度を検知し、(Ce4+濃度)
/(Ce4+初期濃度)を所定濃度範囲(例えば、0.5
<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.5)に維
持するようにCe4+を追加供給することよりなるエッチ
ング液管理方法及び該方法を実施するための装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエッチング液の管理
方法に関するものであり、詳しくは半導体や液晶ディス
プレイの製造に使用される金属薄膜のエッチング液管理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体や液晶ディスプレイを製造する
際、基板上の金属薄膜のエッチング工程が採用され、金
属薄膜の種類、必要な精度等に応じて種々のエッチング
方法が実施されている。近年Ce4+を用いたクロム薄膜
のエッチングが注目されているが、クロム薄膜をエッチ
ングする場合、例えば特開昭64-86524に記載されている
ように硝酸セリウムアンモニウムを酸化剤として含むエ
ッチング液が使用されている。エッチングを実施する場
合、初期投入したエッチング液の機能が基板の処理に伴
なって低下するため、そのエッチング液の管理は、エッ
チング機能の状態を常時測定し、それに合わせてエッチ
ング時間を伸ばす方法が採用され、更に液の機能が下限
値を越えたところでエッチング液を全量交換することが
行われてきた。この様に、従来の方法では、エッチング
処理によりエッチング液中のCe4+濃度が低下するとエ
ッチング液の機能低下、即ちエッチング速度の低下が起
こるので、エッチング液中にはCe4+が全Ce濃度の大
半を占めているにも拘わらず、エッチング液全量の入れ
替えを実施し、Ce4+のロス分が大きかった。更に従来
法では、Ce4+の酸化剤濃度が随時変化するため、エッ
チング工程が安定せず、エッチングの状態を常時監視す
るような工程管理を行わなくてはならないので、極めて
操作が煩雑であり、しかも液入れ替え時の稼働率ロスが
大きかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属薄膜のエッチング
を行うに当たり、安定したエッチング効果を得ることに
より工程管理の負荷を軽減し、更にエッチング液の使用
可能時間を伸ばすことにより、高価な薬液の使用量を減
らし、ランニングコストを低く抑えるエッチング液管理
方法が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エッチン
グ液の機能とその構成成分、特に酸化剤の挙動について
鋭意検討した結果、例えば、クロムのエッチング液とし
て使用されている硝酸セリウムアンモニウム、硝酸及び
水の混合液の系においては、エッチングをするに従って
液中のCe4+は減少し、Ce3+は増加するが、全Ce濃
度はほぼ一定に保たれており、又Ce4+濃度が減少する
とクロムのエッチング速度も減少することが見出され
た。そしてこのエッチング液使用によるエッチング速度
の減少は、使用頻度の増加とともに大きくなり、ある程
度以上エッチングを繰り返すとエッチング液として使用
できなくなることが判明した。
【0005】このような結果に基づき更に鋭意検討した
結果、エッチング液管理においてエッチング液中のCe
4+濃度を監視し、エッチング液中のCe4+の初期濃度に
対する割合を所定範囲に保つようにCe4+を追加供給す
れば、エッチング速度が安定し、エッチング液の寿命も
伸ばすことができることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、エッチング液中の酸化剤濃度をコント
ロールして、エッチング速度を一定にするとともに薬液
使用時間を伸ばす為のエッチング液管理方法を提供する
ことにあり、本発明の第1の要旨は、酸化剤としてCe
4+を含有するエッチング液を用いて金属薄膜基板のエッ
チングを行うに当たり、該エッチング液中のCe4+濃度
を検知し、(Ce4+濃度)/(Ce4+初期濃度)を所定
濃度範囲に維持するようにCe4+を追加供給することよ
りなるエッチング液管理方法に存し、第2の要旨は、金
属薄膜基板のエッチング用エッチング槽又はエッチング
散布器を備えたエッチング装置への、エッチング液のC
4+濃度を所定範囲に維持するためのエッチング液供給
装置を有し、該エッチング液供給装置にはエッチング液
中のCe4+濃度又は基板のエッチング量の検知用装置が
付設され、該供給装置は、検知結果に基づいて操作され
ることよりなるエッチング液管理装置に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるエッチング液は、基板上に設けられたク
ロム等の金属薄膜をエッチングするのに使用されるもの
で、通常酸化剤としてCe4+、具体的には硝酸セリウム
アンモニウムを含む硝酸及び水からなる混合液或いは硝
酸セリウムアンモニウム、過塩素酸及び水からなる混合
液である。エッチング液中の硝酸セリウムアンモニウム
の濃度は、エッチングする被処理金属の種類、量等によ
っても異なるが、通常0.2〜0.4(mol/l)であ
る。エッチング液はその使用によって液中の酸化剤とし
てのCe4+濃度が低下するが、本発明ではこのCe4+
度を監視し、エッチング時、液中のCe4+濃度の初期濃
度に対する割合を所定範囲に維持するのに要する量のC
4+含有溶液を新たにエッチング液中に供給し、そのC
4+濃度を一定に維持することが必要である。
【0007】本発明においては、Ce4+濃度を監視し、
所要量のCe4+を追加供給することにより液中のCe4+
濃度をコントロールするが、その際、実際的にはエッチ
ングによるCe4+の初期濃度に対する減少量を求め、そ
れに応じて追加供給する量を決めることが出来る。その
減少量を求める方法としてはエッチング液中の酸化剤で
あるCe4+濃度、還元されたCe3+濃度、薄膜の溶解金
属成分濃度もしくはエッチング液の酸化還元電位を測定
することがあげられる。また、エッチング液中のCe4+
減少量は、エッチングされる金属薄膜の処理枚数等のエ
ッチング量を計ることによっても、エッチング液の金属
薄膜のエッチング速度を測定することによっても求める
ことができる。
【0008】エッチング液中の酸化剤であるCe4+濃度
を測定すれば、Ce4+の減少量を直接的に求めることが
できるが、Ce3+濃度を測定する事によってもCe3+
増加量はそのままCe4+の減少量になるため、Ce4+
減少量を求めることができる。
【0009】エッチング液中のCe4+減少量は、エッチ
ング液の酸化還元電位を測定することによって求めるこ
とができる。即ち、エッチング液の酸化還元電位の測定
したところ、Ce4+とCe3+の割合から酸化還元電位を
フィッティングすることが可能でることが確認され、よ
って全Ce濃度が判れば、酸化還元電位を測定すること
によりCe4+の減少量を求めることができるのである。
【0010】Ce4++e-→Ce3+の反応に可逆の酸化
還元電位は以下のように表される。
【数1】E=E0+(RT/nF)ln[(Ce4+)/
(Ce3+)]
【数2】 E=E0+0.059 log[(Ce4+)/(Ce3+)] 全Ce濃度は初期に投入するCe量と供給したCe量か
ら推算できる。E0は文献値もしくは[Ce4+]=[C
3+]での酸化還元電位を実測することにより求められ
る。よってエッチング液の酸化還元電位Eを実測すれ
ば、Ce3+の生成量が求まり、Ce4+の減少量が求めら
れるのである。
【0011】更にエッチングされる薄膜の金属成分量を
測定することによっても、Ce4+の減少量を求めること
ができる。例えば、クロム薄膜のエッチングの場合は、
クロムのエッチング液への溶解は以下のように示され、
クロムの溶解量の6倍モル数がCe4+の減少量となる。 Cr(0)→Cr6++6e- 6Ce4++6e→6Ce3+ エッチング液中のクロム等の金属成分の測定は、その金
属に適した公知の分析手段を適宜用いて行うことができ
る。
【0012】更にエッチング速度はエッチング液中のC
4+濃度に対応し、その濃度が低下するとエッチング速
度が遅くなる。そこでエッチング液中のCe4+濃度を一
定の範囲にすることにより速度を一定に維持できるか
ら、エッチング速度を測定し、その速度を一定にするよ
うにCe4+を供給することによってもエッチング液の管
理が可能である。エッチングの速度の測定は、エッチン
グ処理する基板等に光を当て透過光の量を測定すること
により、エッチングに要する時間を求めることができ、
その値からエッチングの速度を求めることが可能であ
る。
【0013】エッチング処理をする金属薄膜の厚さや面
積が異なる基板を同じエッチング装置で処理する場合に
は予めエッチングする量を算出し、その量をエッチング
するのに必要なCe4+量を求め、その必要量のCe4+
供給することによってもエッチング液中のCe4+濃度を
一定の範囲に保つことが可能である。一方、エッチング
処理をする金属薄膜を有する基板がほぼ一定のものであ
れば、その基板当たりエッチングにより減少するCe4+
量もほぼ一定であるので、エッチング処理した基板数に
対応したCe4+を供給することによってもエッチング液
中のCe4+濃度を一定の範囲に保つことが可能になる。
【0014】上記のエッチング液中のCe4+の減少量を
求める方法は単独でも2つ以上組合せて行うことも可能
である。更に、本発明方法では、エッチング液中のCe
4+濃度をコントロールすることに加えて、エッチング処
理された基板に付着して系外に持ち出されて排出される
エッチング液相当量を、新たなエッチング液或いはエッ
チング液の構成成分をエッチング液中に供給し、エッチ
ング液の液量を一定に保つことにより、更に安定したエ
ッチング処理が可能になり好ましい。
【0015】エッチング液中のCe4+濃度は最適値にコ
ントロールすることが望ましいが、実際の管理操作では
最適値を含むある濃度範囲内で行われる。通常、Ce4+
濃度の上限はエッチングが速すぎてエッチングのコント
ロールが出来なくなる値であり、下限値はエッチングが
進まなくなる値で決められるが、実際には、これに経済
性を加味して濃度範囲が決められることになる。例え
ば、本発明者らのテストによれば、エッチング初期の液
中のCe4+濃度を最適範囲値に設定した場合、その値の
50%以下になるとエッチング速度は急激に低下してし
まい、他方150%以上になるとエッチング速度は過度
に速くてコントロールが困難となり、いずれも好ましく
ない。それ故、Ce4+濃度範囲としては、通常、0.5
<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.5でコン
トロールするのが実際的である。
【0016】この濃度範囲は望ましくは、 0.75<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.
25、 より望ましくは 0.9<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.1
である。 更に望ましくは、 0.95<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.
05 最も望ましくは以下の範囲である。 0.99<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.
01
【0017】本発明方法で追加供給されるCe4+は、硝
酸セリウムアンモニウム溶液として供給することができ
る。この供給溶液中のCe4+濃度は、エッチング工程で
の溶媒の蒸発量及び基板に付着して系外に持ち出される
量によって変わり、画一的に決められないが、通常、C
4+1(mol/l)以上である。更に、この溶液には、エ
ッチング液中の酸の濃度を一定に保つために酸、例えば
硝酸を含有させることも出来る。この溶液を供給する
際、各成分を混合した一液として供給することは必ずし
も必要でなく、複数の溶液に分けて供給しても良く、ま
た、溶液の供給は、連続的でも間歇的でも良い。
【0018】上記本発明方法を実施するための装置とし
ては、金属薄膜基板のエッチング用エッチング槽又はエ
ッチング散布器を備えたエッチング装置へ、エッチング
液のCe4+濃度を所定範囲に維持するためにエッチング
液を供給する装置を有しており、この供給装置にはエッ
チング液中のCe4+濃度又は基板のエッチング量の検知
用装置が付設され、該供給装置は、検知結果に基づいて
操作されることよりなるエッチング液管理装置である。
【0019】この管理装置に付設されるCe4+濃度の検
知用装置としては、検知手段に応じて決められ、具体的
にはエッチング液中のCe4+濃度、Ce3+濃度、薄膜の
溶出金属成分濃度又はエッチング液の酸化還元電位を測
定する装置が挙げられ、また、基板のエッチング速度を
測定する装置も使用することが出来る。基板のエッチン
グ量検知用装置としては、エッチング処理した基板数を
測定する装置が挙げられる。
【0020】本発明方法の具体的実施態様装置の一例を
図5従って説明する。エッチング液散布器を備えたエッ
チング槽(1)には、液循環システムを有するエッチング
液貯槽(2)からエッチング液がポンプ(P-1)により流量計
(6)で液量を調節しながら液移送管を通ってエッチング
液散布器に供給され、エッチング槽内に支持されている
基板(5)上の金属薄膜がエッチング処理される。エッチ
ング処理に使用された後のエッチング液はエッチング液
貯槽に送られ、この貯槽には同時に、Ce4+溶液貯槽
(3)、及び硝酸等の溶媒貯槽(4)から、それぞれの溶液が
液輸送管を通ってCe4+溶液供給ポンプ(P-2)及び溶媒供
給ポンプ(P-3)により所定の割合で供給される。エッチ
ング液貯槽に設けられた液循環システムでは、そのエッ
チング液の一部が攪拌ポンプ(P-5)により循環されてお
り、その循環流路中にCe4+濃度の測定点(7)が設置され
ている。測定点でのCe4+濃度の測定結果は制御装置(8)
に伝達ラインにより送られ、制御装置内の予め対応関係
が設定されたデータに基づいて制御操作の信号に換えて
Ce4+溶液供給ポンプ及び溶媒供給ポンプに伝達する。
信号を受けたポンプの作動により、それぞれの溶液が貯
槽からエッチング液貯槽に所定の割合で供給され、エッ
チング液中のCe4+濃度が所望の範囲に制御される。制
御装置に送られたデータに基づき、液供給ポンプを制御
する操作は、自動的にも手動的にも実施することができ
る。
【0021】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。尚、以下の実施例及び比較例
において、Ce4+、Ce3+濃度及びエッチング速度の測
定は次のようにして行った。 Ce4+、Ce3+、Cr6+濃度測定:エチング液中のCe
の総量とCr6+の和を誘導結合プラズマ発光分光分析に
より測定し、更に滴定によりCe4+とCr6+の和をもと
め、この二つの結果からCe4+、Ce3+、Cr6+の濃度
を算出した。
【0022】エッチング速度の測定:エッチングする硝
子基板に光を当て、透過光を光度計により測定した。光
が完全に透過するようになった時点でエッチング終了と
し、エッチングにかかった時間を求めた。エッチングす
る金属薄膜の厚さをエッチングにかかった時間で割りエ
ッチング速度を求めた。
【0023】実施例 1 ガラス基板上に形成(真空蒸着法)されたクロム薄膜
(膜厚4000Å)を、エッチング液として硝酸セリウ
ムアンモニウム、硝酸及び水を構成成分とする混合液を
用いてエッチングを行なった。その際、エッチング液中
のCe4+の濃度を測定し、Ce4+の初期濃度に対する減
少量分に相当するCe4+を供給した。Ce4+の供給には
硝酸セリウムアンモニウム50%水溶液を供給すること
によって行った。その結果、400枚を超える基板処理
後においても、このようなエッチング液中の酸化剤であ
るCe4+の濃度は図1に示すようにほぼ一定に保たれ、
エッチング速度(Å/Sec)も図2に示すようにほぼ一定
に保たれた。この様にエッチングの間、Ce4+溶液を追
加供給することにより、同一の液でエッチングできる量
も追加しない場合の2倍以上に増やすことができた。な
お、使用したエッチング液の初期の濃度は、硝酸セリウ
ムアンモニウム0.2mol/l,硝酸9mol/lの水溶液であ
る。
【0024】比較例 実施例1で用いた基板及びエッチング液を使用してクロ
ムのエッチングを行った。クロム薄膜のエッチングを繰
り返した場合のエッチング液中のCe4+、Ce3+及び全
Ce濃度変化を図3に示す。エッチング液中のCe4+
エッチングをするに従い減少し、Ce3+は増加した。こ
の時エッチング速度(Å/Sec)は図4に示すように減少
し、それ以上エッチングを続けることは出来なかった。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば,半導体や液晶ディスプ
レイ製造時のクロム薄膜のエッチングにおいて、エッチ
ング液中の酸化剤濃度を所定範囲に維持することにより
エッチング液の機能を一定に保つことができ、その結果
エッチング処理工程が安定化され、得られる製品の品質
も一定にする事が出来る。更にエッチング液の寿命を伸
ばすことができ、且つエッチング液の交換も低減し得る
のでコストダウンに寄与し工業的に利するところが大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるエッチング液中のCe濃度変化
を示し、横軸は硝子基板処理枚数、縦軸はCe濃度を表
す。
【図2】実施例におけるエッチング速度の変化を示し、
横軸は硝子基板処理枚数、縦軸はエッチング速度を表
す。
【図3】比較例におけるエッチング液中のCe濃度変化
を示し、横軸は硝子基板処理枚数、縦軸はCe濃度を表
す。
【図4】比較例におけるエッチング速度の変化を示し、
横軸は硝子基板処理枚数、縦軸はエッチング速度を表
す。
【図5】本発明のエッチング液管理装置の一例の概略図
を示す。
【符号の説明】
1 エッチング槽 2 エッチング液貯槽 3 Ce4+溶液貯槽 4 溶媒貯槽 5 基板 6 流量計 7 Ce4+測定点 8 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 古市 弘 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 清原 力 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 石川 誠 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 金子 敏雄 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化剤としてCe4+を含有するエッチング
    液を用いて金属薄膜基板のエッチングを行うに当たり、
    該エッチング液中のCe4+濃度を検知し、(Ce4+
    度)/(Ce4+初期濃度)を所定濃度範囲に維持するよ
    うにCe4+を追加供給することを特徴とするエッチング
    液管理方法。
  2. 【請求項2】エッチング液中の(Ce4+濃度)/(Ce
    4+初期濃度)を下式の範囲に保つことを特徴とする請求
    項1記載のエッチング液管理方法。 0.5<(Ce4+濃度)/(初期Ce4+濃度)<1.5
  3. 【請求項3】酸化剤としてCe4+を含有するエッチング
    液を用いて金属薄膜基板のエッチングを行うに当たり、
    該エッチング液中のエッチングにより減少するCe4+
    から求められる所要量を追加供給し、エッチング液中の
    Ce4+濃度を所定濃度範囲に保つことを特徴とするエッ
    チング液管理方法。
  4. 【請求項4】エッチング液へのCe4+追加供給量は、該
    エッチング液中のCe4+濃度、Ce3+濃度、薄膜の溶出
    金属成分濃度又はエッチング液の酸化還元電位の少なく
    とも一つを測定することにより求めることを特徴とする
    請求項1又は3記載のエッチング液管理方法。
  5. 【請求項5】エッチング液へのCe4+追加供給量は、金
    属薄膜のエッチング量により求めることを特徴とする請
    求項1又は3記載のエッチング液管理方法。
  6. 【請求項6】エッチング液へのCe4+追加供給量は、金
    属薄膜のエッチング速度を測定することにより求めるこ
    とを特徴とする請求項1又は3記載のエッチング液管理
    方法。
  7. 【請求項7】蒸発及びエッチング処理後の基板に付着し
    て系外に持ち出されることにより減少するエッチング液
    に相当する量の、新たなエッチング液或いはエッチング
    液の構成成分をエッチング液中に供給し、エッチング液
    の液量を一定に保つことを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか一項に記載のエッチング液管理方法。
  8. 【請求項8】金属薄膜基板のエッチング用エッチング槽
    又はエッチング散布器を備えたエッチング装置への、エ
    ッチング液のCe4+濃度を所定範囲に維持するためのエ
    ッチング液供給装置を有し、該エッチング液供給装置に
    はエッチング液中のCe4+濃度又は基板のエッチング量
    の検知用装置が付設され、該供給装置は、検知結果に基
    づいて操作されることよりなるエッチング液管理装置。
  9. 【請求項9】Ce4+濃度の検知用装置は、エッチング液
    中のCe4+濃度、Ce3+濃度、薄膜の溶出金属成分濃度
    又はエッチング液の酸化還元電位を測定する装置である
    ことよりなる請求項8記載のエッチング液管理装置。
  10. 【請求項10】基板のエッチング量検知用装置は、エッ
    チング処理した基板数を測定する装置であることよりな
    る請求項8記載のエッチング液管理装置。
  11. 【請求項11】Ce4+濃度の検知用装置は、基板のエッ
    チング速度を測定する装置であることよりなる請求項8
    記載のエッチング液管理装置。
  12. 【請求項12】エッチング液測定手段と、減少したエッ
    チング液相当量のエッチング液またはエッチング液の構
    成成分を供給する手段を具備することを特徴とする請求
    項8乃至11のいずれか一項に記載のエッチング液管理
    装置。
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