JPH05102122A - エツチング方法 - Google Patents

エツチング方法

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JPH05102122A
JPH05102122A JP3261948A JP26194891A JPH05102122A JP H05102122 A JPH05102122 A JP H05102122A JP 3261948 A JP3261948 A JP 3261948A JP 26194891 A JP26194891 A JP 26194891A JP H05102122 A JPH05102122 A JP H05102122A
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etching
nitrite
solution
concentration
ions
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靖和 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、安定して高精度の微細加工を行う
ことを目的とする。 【構成】 本発明のエッチング装置では、処理液中に亜
硝酸イオンまたは亜硝酸イオンを生成する薬剤を添加し
つつエッチングを行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッチング方法に係
り、特にエッチング特性の安定化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、弗酸,硝酸,および酢酸から
なる混酸によるシリコンの選択エッチングが行われてい
る。ダッシュ(Dash)によってその容量比が1:
3:12からなるエッチング液を用いてシリコンの欠陥
を評価する方法が開発され、その後容量比(1:3:
8)からなるエッチング液を用いたエッチングにおいて
はそのエッチング速度が結晶の不純物濃度に依存するこ
とから等方性の選択エッチング液として注目されてきて
いる。
【0003】しかしながら、この選択エッチング液は特
性が変化し易く制御性がよくないという問題がある。そ
こで、村岡らは、過酸化水素水を添加して選択性を制御
する方法を提案している(特公昭49−45035号)
しかし、この方法を用いても加速度センサの製造プロセ
スに代表されるインテリジェントセンサの3次元微細加
工を試みた場合、エッチング反応が全く進行しない、つ
まり選択エッチングによる3次元微細加工を行うことが
できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のエ
ッチング方法によれば、選択エッチングによる3次元微
細加工を安定に行うことができないという問題があっ
た。
【0005】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、弗酸と硝酸を主成分とする混酸を処理液として用い
て、洗浄やエッチングなどの湿式処理を行うに際し、安
定した高精度の微細加工を行うことができるエッチング
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明のエッチン
グ装置では、処理液中に亜硝酸イオンまたは亜硝酸イオ
ンを生成する薬剤を添加しつつエッチングを行うように
している。
【0007】
【作用】亜硝酸塩を添加した後しばらくはエッチングが
進行するが、時間がたつにつれてエッチング速度が低下
し、エッチングが停止してしまう点に着目し、種々の実
験を重ねた結果、亜硝酸塩の添加によってエッチング液
中に導入された亜硝酸イオンが、エッチング液が酸性で
あることによって不安定となり、分解拡散を行うためで
あることを発見した。
【0008】本発明はこの点に着目してなされたもの
で、処理液中に亜硝酸イオンまたは亜硝酸イオンを生成
する薬剤を添加しつつエッチングを行うことにより、安
定したエッチングを継続的に行うことが可能となる。
【0009】次にこの処理液中に亜硝酸イオンまたは亜
硝酸イオンを生成する薬剤を添加しつつエッチングを行
う作用について説明する。
【0010】等方性選択エッチングの反応機構は、充分
に解明されているわけではないが、亜硝酸イオン濃度の
変化dC/dtは、近似的に(1)式のように表現する
ことが可能である。
【0011】 dC/dt=k1 0 +k2 C−k3 C……(1) (1)式中右辺第一項は、硝酸イオンによるシリコンの
酸化過程によって生成する亜硝酸イオンの生成速度であ
る。C0 は硝酸イオン濃度であり、エッチング溶液中に
バルクとして多量に存在するため一定と考えて良い。ま
たk1 は、選択エッチングプロセスをどのような装置で
どのように攪拌し、いかなる温度に設定して行っている
のかという装置パラメータと、選択エッチングによって
製作する半導体デバイスのパラメータすなわち被エッチ
ング部位の不純物濃度や体積、形状というようなパラメ
ータと、硝酸イオンがシリコンにホールを注入する速度
定数などの一連のパラメータを含むパラメータ定数であ
る。
【0012】また右辺第二項は、亜硝酸イオン(または
低酸化数窒素化合物)によるシリコンの酸化過程によっ
て自己触媒的に生成する亜硝酸イオンの生成速度であ
る。Cは亜硝酸イオン濃度で、変化しやすい変数であ
る。またk2 はk1 に類似したパラメータ定数で、亜硝
酸イオンによるものである。
【0013】さらに右辺第三項は、亜硝酸イオンがエッ
チング液の酸性度によって分解し気散する亜硝酸イオン
の消滅速度である。k3 は装置パラメータと亜硝酸イオ
ンの分解速度定数あるいは分解生成ガスの気液分配係数
等の一連のパラメータを内在したパラメータ定数であ
る。
【0014】さて、選択エッチング液が新しい液(Virg
in Solution )である場合、C=0より当然ながら第二
項および第三項を無視することができる。従って、Virg
in Solution 近傍では第一項が支配的となる。しかしC
=0の場合ほとんどエッチングが観測されないことから
あまり大きな値ではない。第一項で徐々に亜硝酸イオン
濃度が高まってくれば、第二項が大きくなり、従って第
三項が並行して大きい値をとるようになる。
【0015】選択エッチングプロセスにおける最適亜硝
酸イオン濃度をCS(これは製作する半導体デバイスの
パラメータや装置パラメータなどによって定まる定数で
ある)とすればk1 0 <k2 s であるから第一項を
無視してもよい。仮にt=0においてC=Cs であった
とすると、その後この反応系がどのような状況になるの
かは反応系が k2 >k3 (詳しくはk1 0 +k2 s >k3 s )……(i) k2 <k3 (詳しくはk1 0 +k2 s <k3 s )……(ii) のいずれの状況下にあるのかによって規定される。(i)
の場合には指数関数的に亜硝酸イオン濃度が増加する。
このことはエッチング速度が暴走することを意味する。
【0016】また(ii)の場合には、亜硝酸イオン濃度が
指数関数的に減少し、このことはエッチング反応がほと
んど停止してしまうことを意味している。
【0017】従来、選択エッチングは自己触媒的に進行
すると言われ次々に生成される亜硝酸イオンを何等かの
手法により除去しなければならなかった。これは(i) の
状態にあることを示している。つまり村岡らの開発した
手法は(i) の状態にある反応系の制御方法であり次々に
生成される過剰の亜硝酸イオンを過酸化水素水で硝酸イ
オンに酸化して除去する手法である。当然のことながら
(1)式第三項の効果は第二項の効果により消されてい
る。
【0018】しかしながら、等方性選択エッチングプロ
セスが常に上記(i)の状態にあるというわけではなく、
例え装置パラメータを固定しても製作する半導体デバイ
スのパラメータによっては上記パラメータ定数k2 、k
3 の関係が(ii)の状態になることもありうることがわか
った。
【0019】従来、等方性選択エッチングプロセスは、
IMPATの製造プロセスやシリコン基板のラッピング
などに供されていた。しかしながら、我々の行っている
等方性選択エッチングプロセスはインテリジェントセン
サの製造プロセスへの適用であり、被エッチング部位の
体積もIMPATの製造プロセスなどの場合と比較する
と約数万分の一になっており、製造する半導体デバイス
のパラメータの大きな差異により、パラメータ定数
1 、k2 が従来に比べ極端に小さくなり、従ってパラ
メータ定数k2 、k3 の関係は(ii)の状態となり、
(1)式第三項の無視できない反応系を形成する。
【0020】このような状況下における等方性選択エッ
チングプロセスにあっては亜硝酸イオン濃度を最適濃度
に保持するためには次々と分解気散する亜硝酸イオンを
供給し続けなければならない。
【0021】その供給速度がAであるとすると、(1)
式に供給項を加え、 dC/dt=k1 0 +k2 s −k3 s +A……(2) となる。式(2)においてCが一定に保持されるとする
と、dC/dt=0となる。そこで式(2)においてd
C/dt=0とおくと A=k3 s −k1 0 −k2s ……(3) 従って、亜硝酸イオン濃度を測定しながらスタップ滴定
をしなくても後出の図4からわかるように例えばまず、
1M亜硝酸カリウム水溶液を1.0ml加え、その後40
分(半減期)毎に0.5mlづつ加えるといった制御方法
は可能である。村岡らの方法と本発明の方法との比較を
図1に示す。なお、k2とk3 とがほぼ同一である場
合、亜硝酸イオン濃度は制御しなくてもよいことになる
が実際にはエッチングプロセスの進行と共にk1 とk2
とが変化する(一般的には小さくなる)ためにやはり制
御は必要である。
【0022】以上の説明において、亜硝酸イオンの反応
次数を1としているが、0次という有り得ない場合を除
いて上記の説明に大きな変更を与えるものではない。
【0023】また、(1)式中の第一、第二および第三
項は当然ながら完全な独立項ではなく相互に作用しあっ
ている。これは反応に係わっている化学種が多く、それ
らが独立にエッチング反応を起こしているわけではな
く、相互に平衡関係により影響し合っているからであ
る。
【0024】このことは例えば運動エネルギーの総和が
回転、振動および並進の各エネルギーの各項の和で表現
できるものの決して独立ではなく相互に作用し合ってい
ることに類似している。
【0025】また、(i) の状況下であっても実際には亜
硝酸イオン濃度が指数的に増大し続けるわけではなく、
化学種の輸送が律速反応となり反応は頭打ちになるのは
当然のことである。この状況は亜硝酸イオン濃度が最適
濃度より大きく逸脱した状況であり上記の説明に大きな
変更を与えるものではない。
【0026】以上説明したように(ii)の状況下での等方
性選択エッチングプロセスの制御方法としては亜硝酸塩
水溶液や亜硝酸水によって亜硝酸イオンを直接加えるだ
けでなくエッチング液との反応によって亜硝酸イオンを
生成する薬剤、例えば各種金属あるいはシリコンそのも
のを用いて制御することは可能である。また多量のシリ
コンの溶解反応を行った弗酸、硝酸の混酸いわゆる“Us
ed Solution ”を添加することも可能である。また電離
平衡によって亜硝酸イオンを生成する二酸化窒素を通気
することも可能である。
【0027】以上説明した制御方法のうちシリコン片の
添加、二酸化窒素の通気、亜硝酸水の添加及びUsed Sol
ution を添加する方法では、亜硝酸塩を用いる方法に比
べ、アルカリ金属(Na,K等)を含まない制御法のた
め、アルカリ金属によるコンタミネーションが問題とな
るプロセス、例えばくりぬきSOIのように、選択エッ
チングによる3次元加工を行なってからバイポーラトラ
ンジスタやCMOSといったデバイスを作製するプロセ
スにおいても使用することができる。もちろん通常のイ
ンテリジェントセンサのプロセスでは、回路を作製して
から3次元加工工程となるため、この限りではない。
【0028】また、望ましくは、液相中の亜硝酸イオン
を測定するのではなく、液相中の亜硝酸イオンと平衡関
係にある気相中のNOx 濃度を測定することによって、
エッチング液の特性をモニタしNOx 濃度が一定値を維
持するように、亜硝酸イオンの添加を制御すれば、金属
電極などをエッチング液中に浸漬することなく、モニタ
を行うことができ、汚染の危険もなくエッチング液をク
リーンな状態に保つことができ、安定したエッチング特
性を維持することができる。
【0029】また気相中のNOx 濃度を測定することに
よって、液相中の亜硝酸イオンを測定するため、エッチ
ング特性を改善するための界面活性剤などの添加剤の添
加によっても影響を受けることなく、正確な測定を行う
ことができる。
【0030】次にこの測定原理について説明する。
【0031】先ず、亜硝酸イオンは以下に示すような平
衡反応がある。
【0032】
【外1】
【0033】この平衡反応からあきらかなように、弗
酸,硝酸,および酢酸(容量比1:3:8)からなるエ
ッチング液に代表されるような混酸からなる選択エッチ
ング液中においては、その高い水素イオン濃度のため
に、亜硝酸イオン(NO2 - )としてではなくそのほと
んどが亜硝酸(HNO2 )として存在する方向へ平衡反
応が大きく傾いていることがわかる。
【0034】そしてこの亜硝酸(HNO2 )は、一酸化
窒素および二酸化窒素すなわちいわゆるNOx と平衡関
係を有しており、このイオン化していないガス成分NO
x が液相部と気相部とに気液分配される。
【0035】従って、気相中のNOx 濃度の変化を検知
することにより間接的に亜硝酸イオン濃度の変化を検出
することができる。
【0036】なお、亜硝酸(HNO2 )は酸中で下記の
ように徐々に分解する。
【0037】 3HNO2 →H+ +NO3 - +2NO+H2
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0039】このエッチング方法は、図2に示すよう
に、エッチング液104の充填されたエッチング槽10
5に、モニタ装置200の一端を浸漬し、その気相にお
けるNOx 濃度を検出することによりエッチング槽の亜
硝酸イオン濃度の変化を検出するエッチング装置を用
い、亜硝酸イオン濃度が常に所望の値を維持するように
亜硝酸イオンを添加しつつエッチングを行うものであ
る。
【0040】このモニタ装置200は、シリコンカーバ
イドSiC等の耐エッチング性の高い材料からなる外筒
220と、この上端の気相部にとりつけられたNOx
知器204とこの検知器204の出力に応じてNOx
度を算出するNOx 濃度計205とから構成されてお
り、外筒220の下方部の液相部232のエッチング液
の気相すなわち外筒220の上部の気相部のNOx 濃度
を測定することにより、これと平衡状態にあるエッチン
グ液の状態を測定するものである。
【0041】なお、221は気相部を大気圧に調整する
ための空気孔である。
【0042】この装置では、亜硝酸イオンが以下に示す
ような平衡反応があり、
【0043】
【外2】
【0044】弗酸,硝酸,および酢酸(容量比1:3:
8)からなる選択エッチング液中においては、その高い
水素イオン濃度のために、亜硝酸イオン(NO2 - )と
してではなくそのほとんどが亜硝酸(HNO2 )として
存在する方向へ平衡反応が大きく傾いている。
【0045】そしてこの亜硝酸(HNO2 )は、一酸化
窒素および二酸化窒素すなわちいわゆるNOx と平衡関
係を有しており、このイオン化していないガス成分NO
x が液相部と気相部とに気液分配される。
【0046】従って、気相中のNOx 濃度の変化を検知
することにより間接的に亜硝酸イオン濃度の変化を検出
することができる。
【0047】この方法では、従来の方法のように金属電
極をエッチング液中に浸漬する必要はなく、エッチング
耐性の高い外筒のみをエッチング液中に浸漬すれば良い
ため、エッチング液の汚染を防止することができる。
【0048】また、添加剤の影響を受けること無く、気
相のNOx 濃度の変化を検知すればよいため、高精度の
モニタ結果を得ることができる。
【0049】次に、このエッチング装置を用いてシリコ
ン基板の選択エッチングを行い、圧力センサ等のはり部
の形状加工を行う工程について説明する。
【0050】まず、図3(a) に示すように、低不純物濃
度のシリコン基板10に拡散により高不純物濃度の埋め
込み層12を形成し、この上層に再び低不純物濃度のシ
リコン層11をエピタキシャル成長法によって形成し、
さらに表面に保護膜としての酸化シリコン膜13を形成
する。
【0051】次いで、図3(b) に示すように、フォトリ
ソエッチング法により、酸化シリコン膜13に開口部を
形成する。
【0052】続いて、この酸化シリコン膜13をマスク
として反応性イオンエッチングによって埋め込み層12
を貫通するように幅30〜50μm の垂直溝15を形成
する。
【0053】この後、前述したこのシリコン基板を、4
9%弗酸,61%硝酸,および99.5%酢酸(容量比
1:3:8)からなる選択エッチング液を充填した前記
図1のエッチング装置のエッチング層中に浸漬し、この
埋め込み層12を不純物濃度の差から選択的に除去する
ようにすれば、図3(d) に示すように、空洞16が形成
され、幅20〜50μm のシリコン単結晶のはり20が
形成される。この工程では、前記モニタ装置を用いて気
相中のNOx 濃度の変化を検知することにより間接的に
亜硝酸イオン濃度の変化を検出し、この検出値に応じて
亜硝酸ナトリウム溶液(NaNO2 1mol/l )を添加
し、エッチングを行う。結果的にはエッチング液1.2
リットルに対し亜硝酸塩水溶液(1mol/l )を10〜3
0分おきに1ml添加したことになる。
【0054】このように10〜30分おきに亜硝酸塩を
添加し続けることにより、減少分の亜硝酸イオンが補給
され、エッチング速度を一定に維持することができる。
【0055】ところでこの選択エッチング液に亜硝酸塩
水溶液を添加したときのエッチング液中の亜硝酸イオン
濃度の経時変化を図4に示す。
【0056】ここでは、前記エッチング工程で用いたの
と同じ49%弗酸,61%硝酸,および99.5%酢酸
(容量比1:3:8)からなる選択エッチング液100
mlに亜硝酸水溶液(1mol/l )を1ml添加し、その直
後、1時間後,2時間後および3時間後に1mlづつ取り
出して比色法によって分析した。
【0057】この図からわかるように、亜硝酸イオンは
約40分後には半分に減ってしまい、2〜3時間でほと
んどの亜硝酸イオンが消失する。従って、エッチング液
中に導入した亜硝酸イオンの濃度を選択エッチングのプ
ロセス中一定とするためには、常に亜硝酸塩水溶液を添
加し続け、減少分を補給する必要がある。
【0058】次に、他のデバイスの作製にこの選択性エ
ッチングを用いた場合について説明する。
【0059】まず、図5(a) に示すように、シリコン基
板30表面に酸化シリコン膜31を形成する。
【0060】次いで、図5(b) に示すように、フォトリ
ソエッチング法により、酸化シリコン膜31に開口部を
形成して、基板表面にプロテクト用の酸化シリコン膜3
7を形成し、この酸化シリコン膜31をマスクとして所
定の濃度(2×1017cm-3〜1.5×1019cm-3の5種
類)のイオン注入を行う。
【0061】この後、図5(c) に示すように、長時間の
熱拡散により拡散深さの深い拡散層33を形成する。
【0062】そして、図5(d) に示すように、酸化シリ
コン膜35および窒化シリコン膜34を形成する。
【0063】このようにして形成されたものを選択エッ
チング液に浸漬し、拡散層33を選択的にエッチングす
る(図5(e) )。
【0064】なお、亜硝酸塩水溶液の添加による効果を
調べるために、亜硝酸塩水溶液を添加しない場合、5〜
20mlを添加した場合についてそれぞれ、触針法により
エッチング深さを測定する。
【0065】この方法では亜硝酸塩添加後刻々と亜硝酸
イオン濃度が変化していくため、エッチング時間を1mi
n とし手際よく実験を行うものとする。またこのように
エッチング時間を短くすることによって不純物濃度プロ
ファイルを無視することができる。
【0066】この結果を図6に示す。この図から、亜硝
酸塩水溶液を添加することによって、高不純物濃度のサ
ンプルであればあるほどエッチング速度が増加してい
く。
【0067】このようにして、3次元の微細加工も可能
となる。
【0068】なお、NOx 濃度の検出方法としては定電
位電解法等の電気化学的方法、赤外線吸収法、可視部吸
光光度法、光干渉法、化学発光法等の光学的方法, 半導
体法等の電気的方法等が使用できる。またNOとNO2
とを別々にモニタするために、2個以上あるいは二種以
上の検知器を使用しても良い。
【0069】次に、他の亜硝酸イオン濃度の測定方法と
して、キャリアガスを用いて強制的に気相を気液平衡に
するようにしてもよい。
【0070】すなわち図7に示すように、このモニタ装
置は、外筒202の下端に、マスフローコントローラ等
の流量制御装置201を介して窒素ガス等の不活性ガス
をノズル210から送り込み、エッチング液からNOx
等の気体を強制的に上昇させるようにし、この外筒20
2の上部に設けられたNOx 検知器204によってNO
x を検出するように構成されている。
【0071】NOx 検知器204の出力によってNOx
濃度計205で算出されたNOx 濃度信号211はコン
トローラ206に出力され、このコントローラ206で
生成された制御信号207が微液コントローラ208に
導かれ、エッチング液調整用の亜硝酸塩水溶液がノズル
209から滴下され、検出結果に応じてエッチング液の
調整を行うようになっている。
【0072】この装置によれば、強制的に気相を高濃度
にしているため、組成変化に対する測定の応答性が向上
し、マスフローコントローラの出力に応じて換算するよ
うにすれば、十分な検出精度を得ることができ、この検
出結果に応じて亜硝酸イオンを添加するようにすればよ
い。
【0073】さらに他の亜硝酸イオン濃度の測定方法と
して、前記図7の例における外筒内のNOx 検知器20
4に代えて、この装置では図8に示すように、筒状の捕
集器223の上方に接続するように光学的検出装置を配
設し、NOx 濃度を光学的に検出するようにしたことを
特徴とするものである。
【0074】この検出装置は、捕集器223の上方に接
続するように設けられた吸光度セル222の両端に光フ
ァイバ220,221を接続し、この光ファイバ22
0,221によって導かれた光を分光器224で測定
し、信号211としてコントローラ206に出力され、
このコントローラ206で生成された制御信号207が
微液コントローラ208に導かれ、エッチング液調整用
の亜硝酸塩水溶液がノズル209から滴下され、検出結
果に応じてエッチング液の調整を行うようになってい
る。
【0075】この装置によっても図7の実施例と同様応
答性が良好となる。
【0076】加えて、亜硝酸イオンの添加方法として
は、亜硝酸ナトリウムのように直接薬液を添加する方法
のほか、高不純物濃度のシリコン片をエッチング液中に
加えることにより亜硝酸イオンを添加した場合と同様の
効果を得ることができる。
【0077】また電離平衡によって亜硝酸イオンを生成
する二酸化窒素を気体の状態で添加する方法も有効であ
る。
【0078】さらに、前記実施例では、弗酸,硝酸,お
よび酢酸からなる混酸に対して用いた場合について説明
したが、弗酸と硝酸を主成分とするものであればよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、処理液中に亜硝酸イオンまたは亜硝酸イオンを生成
する薬剤を添加しつつエッチングを行うことにより、安
定したエッチングを継続的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明と従来例のエッチング方法における比較
図。
【図2】本発明実施例の方法で用いられるエッチング装
置を示す図。
【図3】同エッチング方法を用いた半導体装置の製造工
程図。
【図4】同エッチングにおける亜硝酸塩添加後の亜硝酸
イオン濃度の経時変化を示す図。
【図5】同エッチング装置を用いた半導体装置の製造工
程図。
【図6】同エッチングにおける亜硝酸塩水溶液の添加量
と、不純物濃度とエッチング速度との関係を示す図。
【図7】本発明の方法に用いられる他のエッチング装置
を示す図。
【図8】本発明の方法に用いられる他のエッチング装置
を示す図。
【符号の説明】
101 白金電極 102 炭素電極 103 エレクトロンメータ 104 エッチング液 105 エッチング槽 106 スターラーバー 107 シリコン基板 108 治具 10 シリコン基板 11 低濃度エピタキシャル成長層 12 埋め込み層 13 酸化シリコン膜 14 開口 15 垂直溝 16 貫通口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弗酸と硝酸を主成分とする混酸を処理液
    として用いて、洗浄やエッチングなどの湿式処理を行う
    エッチング方法において、 前記処理液中に亜硝酸イオンまたは亜硝酸イオンを生成
    する薬剤を添加しつつエッチングを行うことを特徴とす
    るエッチング方法。
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