JPH11178027A - 無線呼出受信機とそのメッセージ読み出し方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線呼出受信機のメッセージ読み出し表示の
際、未読のメッセージの読み落としを防止する。 【解決手段】 受信メッセージはその読出フラグを
「未」としてメモリに受信時刻順に格納しておく。メッ
セージ読み出し時には、読出フラグを判定して未読メッ
セージがあれば（ステップ１０２で“Ｙｅｓ”）、その
未読メッセージの内の受信時刻の新しいものから順に表
示し（ステップ１０５）、当該メッセージの読出フラグ
を「済」に更新する（ステップ１０６）。また、未読メ
ッセージがなくなると（ステップ１０２で“Ｎｏ”）、
読み出し済のメッセージをその受信時刻のより新しいも
のから順に表示する（ステップ１０４）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線呼出受信機と
そのメッセージ表示方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】受信したメッセージを格納するためのメ
モリ機能を有した無線呼出受信機では、ユーザが都合の
よいときにその格納されたメッセージを読み出すことが
できる。このような無線呼出受信機に複数のメッセージ
が格納されているときに、ユーザがその格納されたメッ
セージの読み出し操作を行うと、従来はより新しく（時
間的にあとに）受信したメッセージから順に格納メッセ
ージの表示が行われる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】格納されたメッセージ
には、通常そのメッセージを既に一度以上読み出した
か、全く読み出したことがないかを、区別するための読
出フラグが付加されている。図３はその例を示してお
り、番号の数字が大きいほど新しく受信されたメッセー
ジである。そしてこの例では、５番目及び６番目のメッ
セージが読み出し済であり、それ以前に受信した１〜４
番目のメッセージは未読み出しである。このような場合
に読み出し操作を行うと、既に読み出した６番目のメッ
セージが最初に表示されてしまうので、ユーザが勘違い
してもう未読メッセージはないと思ってしまう可能性が
ある。また、未読メッセージがあるときにはそのメッセ
ージが読み出されるまで読み出し操作を続ける必要があ
り、操作に手数がかかってしまうという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、メモリに格納されたメッ
セージ中に、未読のものがあるときには、その未読メッ
セージを優先して表示するようにした無線呼出受信機と
そのメッセージ表示方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、自機あてに送
信されたメッセージを受信したとき、そのメッセージ及
び該メッセージに対応する読出フラグを「未」としてそ
の受信時刻順にメモリへ格納するためのメッセージ格納
手段と、操作手段により読み出し操作が行われたとき
に、前記メモリに格納されたメッセージを読み出して表
示手段へ表示するための読み出し制御手段とを備えた無
線呼出受信機において、前記読み出し制御手段は、前記
読出フラグを判定するための判定手段を有し、該手段に
より前記メモリに格納されたメッセージにその読出フラ
グが「未」のものがあると判定されたときにはその読出
フラグが「未」のメッセージを受信時刻が新しいものか
ら順に表示手段へ表示し、該表示したメッセージの読出
フラグを「済」に更新し、読出フラグが「未」のメッセ
ージがなくなったのち、あるいは最初から「未」のメッ
セージがないときには、読出フラグが「済」のメッセー
ジを受信時刻が新しいものから順に表示手段へ表示する
機能を有したことを特徴とする無線呼出受信機を開示す
る。

【０００６】更に本発明は、自機あてに送信され、メモ
リに格納したメッセージを読み出すための無線呼出受信
機のメッセージ読み出し方法において、メッセージ受信
時には当該メッセージ対応の読出フラグを「未」として
受信時刻順にメモリへ格納し、メモリに格納されたメッ
セージを読み出すときには、もし前記読出フラグが
「未」のメッセージがあればその読出フラグが「未」の
メッセージをその受信時刻順に表示手段へ表示し、もし
前記読出フラグが「未」のメッセージがないか、あるい
は「未」のメッセージをすべて表示したのちには、前記
読出フラグが「済」のメッセージをその受信時刻順に表
示手段へ表示する、ことを特徴とする無線呼出受信機の
メッセージ読み出し方法を開示する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図２は、本発明の選択呼出受信機の一構成例を示
すブロック図で、無線信号を受信するアンテナ１、基地
局から送信された無線信号をアンテナ１を介して受信す
る受信部２、受信した信号を復号するデコーダ部３、予
め割り当てられた自己の呼出番号及び情報メッセージを
受信するために割り当てられた群呼出番号及び受信すべ
きフレームの番号を記憶するＩＤ−ＲＯＭ４、受信機等
を制御するための各種プログラムが格納されているＲＯ
Ｍ５、受信したメッセージ及び操作部１２から入力され
た入力情報を格納するためのＲＡＭ６、制御部１３から
の入力信号に基づいて表示部を駆動する表示駆動回路
７、メッセージ等を表示する表示部８、呼出があったこ
とを光により報知するためのＬＥＤ９、呼出があったこ
とを音により報知するためのスピーカ等の鳴音部１０、
呼出があったことを振動により報知するためのバイブレ
ータ等の振動部１１、メッセージの読み出しや呼出動作
の停止等を行う操作部１２、さらに上記の各機能手段１
〜１２を統括制御するための制御部１３から成ってい
る。この構成において、メッセージ受信時にはその受信
したメッセージがＲＡＭ６に格納され、同時にその格納
時点では読出フラグは「未」にセットされる。

【０００８】図１は、図２のＲＡＭ６に格納された受信
メッセージを読み出すための読み出し処理のフローチャ
ートである。このプログラムはＲＯＭ５に格納され、制
御部１３より実行される。図１において、まず、操作部
１２のメッセージを読み出すスイッチが押下されると
（ステップ１０１）、制御部１３はＲＡＭ６に格納され
ているメッセージのうち、まだ読まれていないメッセー
ジが有るか否かを判断し（ステップ１０２）、読まれて
いないメッセージが存在しない場合には、ＲＡＭ６に読
まれたメッセージが存在するか否かの判断を行う（ステ
ップ１０３）。これらの判断は、図３に示したように読
出フラグをみて行うことができる。そしてステップ１０
３にて読まれたメッセージが存在しない場合には、メッ
セージの表示動作を終了し、読まれたメッセージが存在
する場合には、読まれたメッセージの中で最新のメッセ
ージを表示し（ステップ１０４）、ステップ１０７へ進
む。

【０００９】一方、上記ステップ１０２にて、読まれて
いないメッセージが存在する場合には、読まれていない
メッセージのうち、最新のメッセージを表示部８に表示
し（ステップ１０５）、その表示したメッセージの読出
フラグを読み出し済にセットする（ステップ１０６）。
このメッセージ表示中あるいはステップ１０４でのメッ
セージ表示中にメッセージ選択スイッチが押下されると
（ステップ１０７）、次に表示すべきメッセージが有る
か否かの判断を行い（ステップ１０８）、表示すべきメ
ッセージが存在する場合には、ステップ１０２へ戻り、
以下、残りのメッセージについて同様な動作を繰り返
す。また、ステップ１０７では選択スイッチが押下され
る場合のみを示したが、別の操作が行われたときや、メ
ッセージ表示が所定時間をこえたときには、この読み出
し処理は終了される。

【００１０】上記の処理によると、例えば図３のような
場合には、番号４のメッセージがまず表示され、次いで
番号３、番号２、番号１のメッセージを、それからさら
に読み出しを続けると番号６、番号５のメッセージがこ
の順に表示される。また、ＲＡＭ６へ格納された受信メ
ッセージが図４のような場合には、まず未読である番号
５、番号３、番号１のメッセージがこの順で表示され、
さらに読み出しを続けると番号６、番号４、番号２のメ
ッセージがこの順に表示される。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、読み出し済と未読み出
しのメッセージが混在してメモリに格納されている場合
でも、常に未読メッセージの新しいものから順に表示す
るので、未読み出しメッセージを見逃すことはなくな
る。また、未読メッセージの読み出しを効率よく少ない
操作回数で行える効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になるメッセージ読み出し方法の例を示
すフローチャートである。

【図２】本発明になる無線呼出受信機の構成例を示すブ
ロック図である。

【図３】メモリに格納されたメッセージの例を示す図で
ある。

【図４】メモリに格納されたメッセージの別の例を示す
図である。

【符号の説明】

５ ＲＯＭ ６ ＲＡＭ ８ 表示部 １２ 操作部 １３ 制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自機あてに送信されたメッセージを受信
   したとき、そのメッセージ及び該メッセージに対応する
   読出フラグを「未」としてその受信時刻順にメモリへ格
   納するためのメッセージ格納手段と、操作手段により読
   み出し操作が行われたときに、前記メモリに格納された
   メッセージを読み出して表示手段へ表示するための読み
   出し制御手段とを備えた無線呼出受信機において、 前記読み出し制御手段は、 前記読出フラグを判定するための判定手段を有し、該手
   段により前記メモリに格納されたメッセージにその読出
   フラグが「未」のものがあると判定されたときにはその
   読出フラグが「未」のメッセージを受信時刻が新しいも
   のから順に表示手段へ表示し、さらに該表示したメッセ
   ージの読出フラグを「済」に更新し、 読出フラグが「未」のメッセージがなくなったのち、あ
   るいは最初から「未」のメッセージがないときには、読
   出フラグが「済」のメッセージを受信時刻が新しいもの
   から順に表示手段へ表示する機能を有したことを特徴と
   する無線呼出受信機。
2. 【請求項２】 自機あてに送信され、メモリに格納した
   メッセージを読み出すための無線呼出受信機のメッセー
   ジ読み出し方法において、 メッセージ受信時には当該メッセージ対応の読出フラグ
   を「未」として受信時刻順にメモリへ格納し、 メモリに格納されたメッセージを読み出すときには、 もし前記読出フラグが「未」のメッセージがあればその
   読出フラグが「未」のメッセージをその受信時刻順に表
   示手段へ表示し、 もし前記読出フラグが「未」のメッセージがないか、あ
   るいは「未」のメッセージをすべて表示したのちには、
   前記読出フラグが「済」のメッセージをその受信時刻順
   に表示手段へ表示する、 ことを特徴とする無線呼出受信機のメッセージ読み出し
   方法。