JPH11177845A - ビデオ信号用デジタルフィルタの動的制御装置 - Google Patents
ビデオ信号用デジタルフィルタの動的制御装置Info
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Abstract
変換装置において、分割された画像領域に合わせて変換
のための最適なフィルタリングを行う。 【解決手段】 ビデオ信号の解像度変換を行うフォーマ
ット変換装置におけるデジタルフィルタの動的制御装置
において、解像度変換時に使用するデジタルフィルタの
係数テーブルを複数個用意して、分割された画像領域毎
に異なる係数テーブルを適用できるようにした。具体的
には、画像中の特定領域、例えば、人物の画像であれ
ば、その顔領域を抽出して、顔領域とその他の領域とで
異なる係数テーブルを適用して前記フォーマット変換を
行う。又は、顔領域の動きを抽出して、その移動に合わ
せて特定領域に適用した前記係数対応テーブルの適用領
域も移動できるようにする、更には、前記顔領域の動き
から、動きベクトル量が大きい領域と、動きベクトル量
が小さい領域とを抽出して、それぞれに異なる係数テー
ブルを適用する。
Description
/D変換して得られたデジタルデータを解像度変換する
フォーマット変換装置におけるビデオ信号用デジタルフ
ィルタの動的制御装置に関し、とくに、画像内の領域毎
に、その領域の特性に合わせたフィルタ係数を動的に変
化してフィルタリングを行うデジタルフィルタの動的制
御装置に関するものである。
メラを用いて取り込まれた映像信号をA/D変換して得
られたCCIR601フォーマットなどのデジタル映像
データをCIF(共通中間フォーマット)やQCIF,
SIF(ソース入力フォーマット)やQSIFなどの必
要なフォーマット方式に従って変換し、その上で画像圧
縮を行った後、通信回線を通じて相手側へと伝送するよ
うになっている。そして、その際に必要とされる他のフ
ォーマット方式への変換、すなわち、水平及び垂直方向
のドット数及びライン数が異なる他のフォーマット方式
への変換にあたっては、特開平4−229789号公報
(CIF変換方式)や特開平4−185087号公報
(走査線数変換制御方式)、特開平7−222117号
公報(イメージフォーマット変換装置)などで開示され
ているように、フレームメモリやラインメモリなどに格
納された映像データのフレーム周波数変換やライン変
換、画素変換などを、画素の単純間引きや、全画面同一
のフィルタ係数によるフィルタリングにより行うのが一
般的とされている。図14,図15,図16はこのよう
な従来の技術を説明するのものであって、図14は、従
来の画像符号化までの処理を行う装置をブロックで示し
ており、かつ図15,図16は、従来のCIF変換部を
示している。図14において、1401はA/D変換
部、1402はCIF変換部、1403は符号化部をそ
れぞれ示している。また、図15,図16において、1
501はA/D変換部、1502は垂直カウンタ、15
03は水平カウンタ、1504はYの水平係数、150
5はYの水平フィルタ、1506はYのnラインメモ
リ、1507はYの垂直係数、1508はYの垂直フィ
ルタ、1509はCbの水平係数、1510はCbの水
平フィルタ、1511はCbのnラインメモリ、151
2はCbの垂直係数、1513はCbの垂直フィルタ、
1514はCrの水平係数、1515はCrの水平フィ
ルタ、1516はCrのnラインメモリ、1517はC
rの垂直係数、1518はCrの垂直フィルタを示して
いる。
画像を得る場合、一般的にはCCIR601フォーマッ
ト(水平720×垂直480画素)からCIF(水平3
52×垂直288画素)、若しくはQCIF(水平17
6×垂直144画素)等への変換という様に、高解像度
な画像データから低解像度の画像データヘの変換を行う
ため、画質の劣化が問題とされてきた。また、画質劣化
を避けるため、乗算器によるローパスのデジタルフィル
タを設け、全画面同一のフィルタ係数によるフィルタリ
ングを行い、単純間引きによる高周波成分の増加を防ぐ
手法もあったが、画像全体にわたり同一係数のフィルタ
リングを行うため、画像の重要部分である特定領域(例
えば、顔領域等)が必要以上にぼやけてしまうという不
具合があった。
実情に鑑みてなされたもので、画像内に各領域に適合し
たフィルタリングが行えるようにし、特に、大抵の画像
フォーマット変換装置は、その後段に、画像の特定領域
である顔領域抽出部、動き抽出部を持っている点に着目
し、画像フォーマット変換時に、顔領域抽出部、動き抽
出部から得た情報により、画像内の領域毎に動的にフィ
ルタの係数を変えることにより、それぞれの領域に最適
な変換のフィルタリングを行えるようにしたものであ
る。
オ信号の解像度変換を行うフォーマット変換装置におけ
るデジタルフィルタの動的制御装置であって、フォーマ
ット変換時に用いるデジタルフィルタの係数対応テーブ
ルを複数個備え、一方、フィールド毎の画像を複数の領
域に分割する手段を備え、分割された領域毎に前記異な
る係数対応テーブルを適用させる手段を備えたデジタル
フィルタの動的制御装置である。
デジタルフィルタの動的制御装置であって、画像の特定
領域を抽出する手段、及び、該特定領域を抽出する手段
からの抽出情報に基づき、画像中の特定領域とその他の
領域とで異なる係数対応テーブルを適用させる手段、を
更に備えているデジタルフィルタの動的制御装置であ
る。
されたデジタルフィルタの動的制御装置であって、画像
の特定領域の動きを抽出する手段、及び、該特定領域の
動きを抽出する手段からの前記特定領域の動きに関する
抽出情報に基づき、前記特定領域の動きに追従して、特
定領域に他の領域と異なる予め定めた係数対応テーブル
を適用させる手段、を更に備えているデジタルフィルタ
の動的制御装置である。
いずれかに記載されたデジタルフィルタの動的制御装置
であって、前記画像の特定領域の動きを抽出する手段の
抽出情報に基づき、動きベクトル量が大きい領域と、動
きベクトル量が小さい領域とで前記異なる係数対応テー
ブルを適用させる手段、を更に備えているデジタルフィ
ルタの動的制御装置である。
を参考にして詳細に説明する。尚、実施例では画像フォ
ーマット変換の1つの場合として、原画像ITU−R6
01フォーマット画像(Y:Cb:Cr=4:2:2、
解像度:Y=720×480ドット)から変換画像CI
Fフォーマット画像(Y:Cb:Cr=4:1:1、解
像度:Y=352×288)への変換について説明する
が、原画像はSIFやVGAフォーマット等でもよく、
また、変換画像もQCIFやSubQCIF,SIF等
でもよく、特に限定するものではない。
図2,図3,図8を用いて説明する。まず、図1は、画
像の入力から画像の符号化までの処理を行う装置をブロ
ックで示したものであって、図中、101はA/D変換
部、102はCIF変換部、103は符号化部、104
は係数対応テーブル作成部、105は全体システム制御
部を示している。この構成において、外部より入力され
たアナログビデオ信号は、A/D変換部101によりI
TU−R601フォーマットのデジタルデータY,C
b,Crに変換され、CIF変換部102に入力され
る。CIF変換部102では、ITU−R601フォー
マットからフォーマット変換され、CIFフォーマット
のY,Cb,Crデータが生成される。この際CIF変
換部102では、変換時のデジタルフィルタの係数を、
係数対応テーブルを参照して選択する。ここで係数対応
テーブルは、係数対応テーブル作成部104により画像
内の分割領域に対応した係数番号を書き込むことにより
作成されるが、どの領域にどの係数を適用するかは全体
システム制御部105が決定する。こうしてCIFフォ
ーマットにフォーマット変換されたCIFデータは符号
化部103に入力され、符号化データが生成される。
を、CIF変換部のブロック図である図2及び図3を参
考にしてに説明する。図2中、101はA/D変換部、
202は垂直カウンタ、203は水平カウンタ、204
はYの水平方向の係数対応テーブル制御部、205はY
の水平方向の係数対応テーブル、206はYの水平係
数、207はYの水平フィルタ、208はYのnライン
メモリ、209はYの垂直方向の係数対応テーブル制御
部、210はYの垂直方向の係数対応テーブル、211
はYの垂直係数、212はYの垂直フィルタ、213は
Cbの水平方向の係数対応テーブル制御部、214はC
bの水平方向の係数対応テーブル、215はCbの水平
係数、216はCbの水平フィルタ、217はCbのn
ラインメモリ、218はCbの垂直方向の係数対応テー
ブル制御部、219はCbの重直方向の係数対応テーブ
ル、220はCbの垂直係数、221はCbの垂直フィ
ルタ、222はCrの水平方向の係数対応テーブル制御
部、223はCrの水平方向の係数対応テーブル、22
4はCrの水平係数、225はCrの水平フィルタ、2
26はCrのnラインメモリ、227はCrの垂直方向
の係数対応テーブル制御部、228はCrの垂直方向の
係数対応テーブル、229はCrの垂直係数、230は
Crの垂直フィルタをそれぞれ示している。
は、サンプリングクロックをもとにA/D変換する。こ
のサンプリングクロックは、ITU−R601フォーマ
ットの場合、13.5MHzとなり、また、この時、同
時に水平同期信号と垂直同期信号を出力する。垂直カウ
ンタ202は垂直同期信号の同期数をカウントすること
により、現在サンプリング中の垂直方向のライン数を垂
直アドレスとして出力し、かつ、水平カウンタ203は
サンプリングクロックをカウントすることにより、現在
サンプリング中の水平方向のドット数を水平アドレスと
して出力する。このようにして生成された垂直アドレス
は、Yのnラインメモリ208,Yの垂直方向の係数対
応テーブル制御部209,Yの垂直係数211,Yの垂
直フィルタ212,Cbのnラインメモリ217,Cb
の垂直方向の係数対応テーブル制御部218,Cbの垂
直係数220,Cbの垂直フィルタ221,Crのnラ
インメモリ226,Crの垂直方向の係数対応テーブル
制御部227,Crの垂直係数229,Crの垂直フィ
ルタ230に送られる。
テーブル制御部204,Yの水平係数206,Yの水平
フィルタ207,Yのnラインメモリ208,Yの垂直
方向の係数対応テーブル制御部209,Yの垂直係数2
11,Yの垂直フィルタ212,Cbの水平方向の係数
対応テーブル制御部213,Cbの水平係数215,C
bの水平フィルタ216,Cbのnラインメモリ21
7,Cbの垂直方向の係数対応テーブル制御部218,
Cbの垂直係数220,Cbの垂直フィルタ221,C
rの水平方向の係数対応テーブル制御部222,Crの
水平係数224,Crの水平フィルタ225,Crのn
ラインメモリ226,Crの垂直方向の係数対応テーブ
ル制御部227,Crの垂直係数229,Crの垂直フ
ィルタ230に送られる。
予め、画面領域分割のフォーマットを決めておく。その
分割数は、想定するシステムにより自由に設定すること
ができ、ここでは、後段の符号化部で行う動き補償の最
低ブロック単位がMB(マクロブロック:16×16ド
ット)であることから、これを基本として説明する。C
IF1画面は、水平方向22個のMB(352÷16=
22)、垂直方向18個(288÷16:18)のMB
に分割されているので、ITU−R601フォーマット
の画像を、水平22個、垂直18個に領域分割する。即
ち、1領域あたり水平32ドット((720−16)÷
22=32)、垂直30ドット(480÷16=30)
の大きさの領域に分割する(通常、CIF画像を生成す
る場合には、ITU−R601画像フォーマット720
×480ドットのうち左右8ドットずつを削除し、水平
方向を704ドットとしてフォーマット変換を行う)。
しており、図中、801は全体画像、802は人間が被
写体として取り込まれた領域、803は分割された領域
のブロックを示している。図示のように、原画像の領域
は水平方向11×垂直方向9の、計99個の領域に分割
されている。つまり、被写体802を含む全体画像80
1は、ブロック803に分割されている。全体画像80
1がITU−R601フォーマットである場合には、全
体画像は720×480ドットの構成であり、従って、
分割されたブロック803は、それぞれの大きさが、6
4×60ドットの大きさとなる。この様にして定められ
た画面分割方法を基に、係数対応テーブル制御部204
では、最終的に、現在入力されている画像データが含ま
れるマクロブロックをブロック番号として係数対応テー
ブル205に出力する。これは、垂直カウンタ202、
水平カウンタ203のカウンタ値と、係数対応テーブル
制御部204で決められた画面分割フォーマットを比較
器で比較することにより求めることができる。
ように、各マクロブロック1001にどの係数対応テー
ブル番号1002が対応するかが記述されている。係数
対応テーブルには、Y水平係数206,Y垂直係数21
1,Cb水平係数215,Cbの垂直係数220,Cr
の水平係数224,Crの垂直係数229が用意されて
いる。従来の係数対応テーブルは、図17の表に示すよ
うに、1システムにつき1種だけ用意されていたが、本
発明では、図13の表(A)、表(B)、表(C)に示
すように、特性の違う係数対応テーブルを数種類用意
し、係数対応テーブル番号によって管理するようになっ
ている。従って、係数対応テーブルに記述されるべき情
報は、係数対応テーブル番号のみが記述されていればよ
いから、番号に1bitの符号が割り当てられていれ
ば、係数対応テーブルを2種類持つことができ、1by
teの符号が割り当てられていれば、256種類の係数
対応テーブルを持つことができる。こうして、マクロブ
ロックに対応した、例えば、Yの係数対応テーブルが、
Y水平フィルタ207に送られる。
101より出力された画像データが、逐次、Y水平係数
206から送られる係数によりフィルタリングされる。
このように水平方向に対してフィルタリングされた画像
データは、次に、Yのnラインメモリ208に送られ
る、このnラインメモリは、後段で垂直方向のフィルタ
リングを行う為のバッファで、nは、用意した係数のタ
ップ数だけ用意する。つまり、例えば、タップ数が7で
あれば、ある1ドットを決定する為に前後7点を用いる
ため、nは7となる。本発明では、係数対応テーブルに
よりタップ数に自由度を設けているため、設けるべきラ
インメモリは、係数対応テーブルの中で最大のタップ数
の値(n)が採用される。Yのnラインメモリに格納さ
れた画像データは、次のY垂直フィルタ212で、垂直
方向のフィルタリングが行われる。この時、水平のフィ
ルタリング同様、垂直カウンタ202と水平カウンタ2
03の値から、垂直の係数対応テーブル制御部209が
現在のマクロブロック番号を垂直の係数対応テーブル2
10に送り、マクロブロック番号に対応した係数番号が
Y垂直係数211に送られ、Yの垂直係数がY垂直フィ
ルタ212に送られる。このようにして、YのCIF画
像が得られる。
Cbの水平の係数対応テーブル制御部213,Cbの水
平の係数対応テーブル214,Cb水平係数215,C
b水平フィルタ216,Cbのnラインメモリ217,
Cbの垂直の係数対応テーブル制御部218,Cbの垂
直の係数対応テーブル219,Cb垂直係数220,C
b垂直フィルタ221からCbのCIF画像が得られ
る。但し、CIF画像はY:Cb:Cr=4:1:1で
あるため、水平、垂直の係数値やラインフィルタのライ
ン数はYとは違うものになる。また、CbのCIF画像
生成と同様な方法により、Crの水平の係数対応テーブ
ル制御部222,Crの水平の係数対応テーブル22
3,Cr水平係数224,Cr水平フィルタ225,C
rのnラインメモリ226,Crの垂直の係数対応テー
ブル制御部227,Crの垂直の係数対応テーブル22
8,Cr垂直係数229,Cr垂直フィルタ230から
CrのCIF画像が得られる。この様にして得られたC
IFのY,Cb,Crの各画像データは、CIF変換部
102から符号化部103に送られ符号化される(図
1)。
は画像データに対してどのようなフィルタリングを行う
のかを決定し、係数対応テーブル作成部104を介して
CIF変換部102内のYの水平の係数対応テーブル2
05,Yの垂直の係数対応テーブル210,Cbの水平
の係数対応テーブル214,Cbの垂直の係数対応テー
ブル219,Crの水平の係数対応テーブル223,C
rの垂直の係数対応テーブル228の係数対応テーブル
を作成する。以上の構成により、全体システム制御部1
05は、ほとんど負荷を受けることなく、画像の領域毎
にフィルタの係数を変えることが可能となる。
図2,図3,図4,図7,図9,図10を用いて説明す
る。まず、画像入力から画像符号化までの処理を行う装
置をブロックで示した図4を参照する。図4において、
401はA/D変換部、402はCIF変換部、403
は符号化部、404は係数対応テーブル作成部を示す。
この実施例においても、第1の実施例に関連して図1で
説明したのと同様に、外部より入力されたアナログビデ
オ信号は、A/D変換部401によりITU−R601
フォーマットのデジタルデータY,Cb,Crに変換さ
れ、CIF変換部402に入力される、CIF変換部4
02では、ITU−R601フォーマットからフォーマ
ット変換され、CIFフォーマットのY,Cb,Crデ
ータが生成される。この際、CIF変換部402では、
変換時のデジタルフィルタの係数を、係数対応テーブル
をもとに参照する。係数対応テーブルは、係数対応テー
ブル作成部404が画像内の分割領域に対応した係数番
号を書き込むことにより作成される。つまり、係数対応
テーブル作成部404は符号化部403の顔領域抽出部
より得た顔領域座標情報から顔領域とその他の領域を区
別してそれぞれの領域に対応した係数対応テーブル番号
を係数対応テーブルに書き込む。
既に図2を参考に説明した第1の実施例のCIF変換部
(図1:102)と全く同様である。図4の符号化部4
03の動作を、該符号化部を詳細に示す図7を参考にし
て説明する。図7において、701は顔領域抽出部、7
02は符号化制御部、703は減算器、704,705
はスイッチ、706は加算器、707は変換器、708
は量子化器、709は逆量子化器、710は逆変換器、
711はルーブ内フィルタ、712は動き予測メモリを
示している。図7に示すように、図4のCIF変換部4
02で作成されたCIF画像データは、顔領域抽出部7
01、減算器703、スイッチ704の一方の入力端7
04a、動き補償用画像メモリ712にそれぞれ入力さ
れる。減算器703はCIF変換部402から入力され
た画像データから、ループ内フィルタ711の出力する
ビデオ信号を減算する回路であり、その差分データはス
イッチ704の他方の入力端704bに与えられる。ス
イッチ705は2つの入力端705aと705bとを有
し、スイッチ704と共に符号化制御部702の切換制
御信号によって同期して切り換えられる。
られたフレーム内のビデオ信号とフレーム間のビデオ信
号のいずれかをDCTする回路である。量子化器708
は変換器707のデータを量子化する回路で、量子化イ
ンデックスqを出力する。逆量子化器709は生成され
た量子化インデックスqを逆量子化する回路である。逆
変換器710は逆量子化器709で逆量子化されたデー
タを逆変換する回路であり、その出力は加算器706に
与えられる。加算器706はスイッチ705を介して得
られる前フレームのビデオ信号に差分データを加算する
回路であり、その出力は動き補償用画像メモリ712に
与えられる。動き補償用画像メモリ712は数フレーム
分の画像データを保持すると共に、前フレームの画像に
対する各ブロックの画像の動きを動きベクトルVとして
出力するものである。ループ内フィルタ711は、動き
補償用画像メモリ712に保持された画像における歪み
をスムージングにより除去するフィルタであり、その動
作の有無を示すオン/オフ信号fを出力する。
705に切換制御信号を出力すると共に、量子化器70
8に対して量子化特性qzを指示し、INTER/IN
TRAの識別フラグp、伝送/非伝送識別フラグtをそ
れぞれ発生する手段である。顔領域抽出部701では、
フレーム内の画像データから顔領域の特徴となる領域を
抽出し、座標を符号化制御部702に送る。なお、顔領
域の判定方法は、特開平6−187455号公報、特開
平7−50832号公報等にあるように、種々の方法が
公開されている。この座標を基に、符号化制御部702
ではマクロブロックに割り当てる符号量を調整する。
の出力する座標を用い、この座標情報を係数対応テーブ
ルの作成にも用いる。即ち、顔領域の座標情報は一般的
はマクロブロック番号で表示すため、得られた顔領域の
マクロブロック番号に対しては図13の表(B)に示す
ようなエッジ保存型係数対応テーブルの係数対応テーブ
ル番号を、その他のマクロブロック番号に対しては、同
表(C)に示すような平滑型フィルタ係数対応テーブル
の係数対応テーブル番号を係数対応テーブルに記述す
る。図9は、顔領域とその他の領域に対して別々の性質
のフィルタを適用した状態を示す図であって、図中、9
01は全体画像、902は顔領域を含まない領域プロッ
ク、903は顔領域を含むプロック領域を示し、全体画
像901が、顔領域を含まないブロック902と顔領域
を含むブロック903に分割された様子を示している。
図10は、それぞれのブロックに対して係数対応テーブ
ル番号が記述されている様子を示し、図中、1001は
分割された各領域に割り当てられたプロック番号、10
02は各領域に適用された係数番号を示している。以
上、説明したように、顔領域に対してフィルタの係数を
変えることが可能である。
図2,図3,図5,図7,図11を参考にして説明す
る。まず、画像入力から画像符号化までの処理を行う構
成をブロックで示す図5を参考にして説明する。図中、
501はA/D変換部、502はCIF変換部、503
は符号化部、504は係数対応テーブル作成部を示す。
請求項1及び2の発明の実施例に関連して説明した図
1,図4に示したものと同様に、図5に示した装置にお
いても、外部より入力されたアナログビデオ信号は、A
/D変換部501によりITU−R601フォーマット
のデジタルデータY,Cb,Crに変換され、CIF変
換部502に入力される。画像はCIF変換部502で
ITU−R601フォーマットからフォーマット変換さ
れ、CIFフォーマットのY,Cb,Crデータが生成
される。この際、CIF変換部502では、変換時のデ
ジタルフィルタの係数として係数対応テーブルに基づく
係数を参照する。
成部504が画像内の分割領域に対応した係数番号を書
き込むことにより作成される。係数対応テーブル作成部
504は、符号化部503の顔領域抽出部、動き予測部
より得た顔領域座標情報から、顔領域とその他の領域を
区別しどの領域にどの係数を適用するか決めて、それぞ
れの領域に対応した係数対応テーブル番号を係数対応テ
ーブルに書き込む。図5のCIF変換部502の動作
は、既に図2,図3に関連して説明した請求項1の発明
の実施例のCIF変換部(図1:102)と同様であ
る、また、符号化部503の動作も請求項2の発明の実
施例に関連して既に説明した図7の符号化部と同様であ
る。
符号化部503より得た顔領域座標により、顔領域のマ
クロブロックの初期値を得、動きベクトルにより、その
マクロブロックの移動方向と移動量を得ることで、顔領
域の移動に追従して係数対応テーブルの書き換えを行
う。
の領域に対して別々の性質のフィルタを適用したことを
示しており、図中、1101は全体画像、1102は顔
領域を含まない領域ブロック、1103は移動した顔領
域を含むブロック領域を示し、全体画像1101が、顔
領域を含まないブロック1102と顔領域を含むブロッ
ク1103に分割され、顔領域を含むブロック1103
が移動した領域に別のフィルタ係数が適用された様子を
示している。以上、説明したように、本発明は顔領域に
対してフィルタの係数を変えることが可能である。
図3,図6,図7,図12を参考にして説明する。図6
は、画像入力から画像符号化までの処理を行う装置をブ
ロックで示したものであって、図中、601はA/D変
換部、602はCIF変換部、603は符号化部、60
4は係数対応テーブル作成部を示し、図1,図4,図5
に関連して説明したと同様に、外部より入力されたアナ
ログビデオ信号は、A/D変換部601によりITU−
R601フォーマットのデジタルデータY,Cb,Cr
に変換され、CIF変換部602に入力される。CIF
変換部602では、ITU−R601フォーマットから
フォーマット変換され、CIFフォーマットのY,C
b,Crデータが生成される。この際、CIF変換部6
02では、変換時のデジタルフィルタの係数を、係数対
応テーブルをもとに参照する。
成部604により画像内の分割領域に対応した係数番号
を書き込むことにより作成される。係数対応テーブル作
成部604は符号化部603の動き予測部より得た動き
ベクトルから、動きベクトルの動き量の絶対値により動
き量の大きな領域と小さな領域を区別し、どの領域にど
の係数を適用するかを決めて、それぞれの領域に対応し
た係数対応テーブル番号を係数対応テーブルに書き込
む。
図2,図3を参考に説明した請求項1の発明の実施例に
おけるCIF変換部(図1;102)と同様であり、ま
た符号化部603の動作も、既に図4に示した請求項2
の実施例の画像符号化部と同様である。図6の係数対応
テーブル作成部604は、符号化部603より動きベク
トルを得、一方、動きベクトル量に閾値を数種類設定す
ることで、動きベクトル量の大きな領域と小さな領域を
区別し、動き量の大きな領域には平滑型フィルタ係数対
応テーブル(図13(C))を、動き量の小さな領域に
はエッジ保存型フィルタ係数対応テーブル(図13
(B))を作成することができ、前記それぞれの領域に
対して前記各々異なるフィルタ係数対応テーブルを適用
することができる。閾値の種類と用意する係数対応テー
ブルの種類は、システムにより自由に設定することがで
きる。
領域とその他の領域に対して別々の性質のフィルタを適
用したときの画像を示しており、図中、1201は全体
画像、1202は動きベクトル量が0であった領域ブロ
ック、1203は動きベクトル量が小さい領域ブロッ
ク、1204は動きベクトル量が大きい領域ブロックを
示し、全体画像1201が、動き量の無い領域1202
と、動き量の小さな領域1203と、動き量の大きな領
域1204に分割され、それぞれに別々のフィルタ係数
が適用された様子を示している。以上、説明したよう
に、請求項4の発明によれば、画像の動き量の大きさに
合わせて、フィルタ量の係数を変えることが可能であ
る。
のデジタルフィルタの係数対応テーブルを複数個備え、
画像の分割された領域毎に異なる係数対応テーブルを適
応させることができるようにしたため、変換後の画像の
視覚的特性等の調整や、符号化後のデータ量の調整をき
め細かく行うことができる。
を抽出する手段により、顔領域と、その他の領域とで、
異なるフィルタ係数を適応させることができるため、例
えば、顔の部分をより鮮明に表示することができる。
出する手段により、例えば、顔領域が移動した場合に、
移動に追従して顔領域用のフィルタの適応領域を移動さ
せることができるため、移動あるいは移動量による画像
の劣化等にきめ細かく対応できる。
行う装置の実施例を示すブロック図である。
ある。
行う装置の他の実施例を示すブロック図である。
行う装置のさらに他の実施例を示すブロック図である。
行う装置のさらに他の実施例を示すブロック図である。
号化部のブロック図である。
ィルタを適用した図である。
て別々の性質のフィルタを適用したことを説明する図で
ある。
の領域に対して別々の性質のフィルタを適用したことを
説明する図である。
あって、図13(A)は本発明の一般的な強度の性質の
フィルタ係数対応テーブル、図13(B)はエッジ保存
型フィルタ係数対応テーブル、及び図13(C)は平滑
型フィルタ係数対応テーブルをそれぞれ示している。
来の装置のブロック図である。
き)。
ある。
…A/D変換部、102,402,502,602…C
IF変換部、103,403,503,603…符号化
部、104,404,504,604…係数対応テーブ
ル作成部、105…全体システム制御部、202,15
02…垂直カウンタ、203,1503…水平カウン
タ、204…Yの水平方向の係数対応テーブル制御部、
205…Yの水平方向の係数対応テーブル、206,1
504…Yの水平係数、207,1505…Yの水平フ
ィルタ、208,1506…Yのnラインメモリ、20
9…Yの垂直方向の係数対応テーブル制御部、210…
Yの垂直方向の係数対応テーブル、211,1507…
Yの垂直係数、212,1508…Yの垂直フィルタ、
213…Cbの水平方向の係数対応テーブル制御部、2
14…Cbの水平方向の係数対応テーブル、215,1
509…Cbの水平係数、216,1510…Cbの水
平フィルタ、217,1511…Cbのnラインメモ
リ、218…Cbの垂直方向の係数対応テーブル制御
部、219…Cbの垂直方向の係数対応テーブル、22
0,1512…Cbの垂直係数、221,1513…C
bの垂直フィルタ、222…Crの水平方向の係数対応
テーブル制御部、223…Crの水平方向の係数対応テ
ーブル、224,1514…Crの水平係数、225,
1515…Crの水平フィルタ、226,1516…C
rのnラインメモリ、227…Crの垂直方向の係数対
応テーブル制御部、228…Crの垂直方向の係数対応
テーブル、229,1517…Crの垂直係数、23
0,1518…Crの垂直フィルタ、701…顔領域抽
出部、702…符号化制御部、703…減算器、70
4,705…スイッチ、706…加算器、707…変換
器、708…量子化器、709…逆量子化器、710…
逆変換器、711…ループ内フィルタ、712…動き予
測メモリ、801,901,1101,1201…全体
画像、802…人間が被写体として取り込まれた領域、
803…分割された領域のブロック、902,1102
…顔領域を含まない領域ブロック、903…顔領域を含
むブロック領域、1001…分割された各領域に割り当
てられたブロック番号、1002…各領域に適用された
係数番号、1103…移動した顔領域を含むブロック領
域、1202…動きベクトル量が0であった領域ブロッ
ク、1203…動きベクトル量が小さかった領域ブロッ
ク、1204…動きベクトル量が大きかった領域ブロッ
ク。
Claims (4)
- 【請求項1】 ビデオ信号の解像度変換を行うフォーマ
ット変換装置におけるデジタルフィルタの動的制御装置
であって、フォーマット変換時に用いるデジタルフィル
タの係数対応テーブルを複数個備え、一方、フィールド
毎の画像を複数の領域に分割する手段を備え、分割され
た領域毎に前記異なる係数対応テーブルを適用させる手
段を備えたことを特長とするデジタルフィルタの動的制
御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたデジタルフィルタ
の動的制御装置であって、画像の特定領域を抽出する手
段、及び、該特定領域を抽出する手段からの抽出情報に
基づき、画像中の特定領域とその他の領域とで異なる係
数対応テーブルを適用させる手段、を更に備えているこ
とを特長とするデジタルフィルタの動的制御装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載されたデジタルフ
ィルタの動的制御装置であって、画像の特定領域の動き
を抽出する手段、及び、該特定領域の動きを抽出する手
段からの前記特定領域の動きに関する抽出情報に基づ
き、前記特定領域の動きに追従して、特定領域に他の領
域と異なる予め定めた係数対応テーブルを適用させる手
段、を更に備えていることを特長とするデジタルフィル
タの動的制御装置。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3のいずれかに記載さ
れたデジタルフィルタの動的制御装置であって、前記画
像の特定領域の動きを抽出する手段の抽出情報に基づ
き、動きベクトル量が大きい領域と、動きベクトル量が
小さい領域とで前記異なる係数対応テーブルを適用させ
る手段、を更に備えていることを特長とするデジタルフ
ィルタの動的制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33700697A JP3604266B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | ビデオ信号用デジタルフィルタの動的制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33700697A JP3604266B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | ビデオ信号用デジタルフィルタの動的制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11177845A true JPH11177845A (ja) | 1999-07-02 |
JP3604266B2 JP3604266B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=18304600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33700697A Expired - Fee Related JP3604266B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | ビデオ信号用デジタルフィルタの動的制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3604266B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035552A (ja) * | 2007-09-26 | 2008-02-14 | Sony Corp | 撮像装置および撮像方法 |
US7411617B2 (en) | 2002-08-16 | 2008-08-12 | Sony Corporation | Image processing apparatus, image processing method, recording medium, and program |
CN107846576A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-03-27 | 北京大学 | 用于视觉特征数据编解码的方法及系统 |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP33700697A patent/JP3604266B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN107846576A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-03-27 | 北京大学 | 用于视觉特征数据编解码的方法及系统 |
CN107846576B (zh) * | 2017-09-30 | 2019-12-10 | 北京大学 | 用于视觉特征数据编解码的方法及系统 |
US11490134B2 (en) | 2017-09-30 | 2022-11-01 | Peking University | Method and system for codec of visual feature data |
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JP3604266B2 (ja) | 2004-12-22 |
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