JPH11177316A - 展開型アンテナ装置 - Google Patents

展開型アンテナ装置

Info

Publication number
JPH11177316A
JPH11177316A JP34668597A JP34668597A JPH11177316A JP H11177316 A JPH11177316 A JP H11177316A JP 34668597 A JP34668597 A JP 34668597A JP 34668597 A JP34668597 A JP 34668597A JP H11177316 A JPH11177316 A JP H11177316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
panel
truss structure
panels
urging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34668597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3908364B2 (ja
Inventor
Shoichi Iikura
省一 飯倉
Kiyoshi Onuma
潔 大沼
Tatsuo Kawamura
達男 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
National Space Development Agency of Japan
Original Assignee
Toshiba Corp
National Space Development Agency of Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, National Space Development Agency of Japan filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34668597A priority Critical patent/JP3908364B2/ja
Publication of JPH11177316A publication Critical patent/JPH11177316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3908364B2 publication Critical patent/JP3908364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、信頼性の高い展開動作を実現した
うえで、長寿命化の促進を図ることにある。 【解決手段】第1及び第2のアンテナパネル19,21 を、
第2のアーム部材14にパネル回動ヒンジ20を介して展開
自在に組付けると共に、トラス構造体の第1のリンク部
材27を、第2のアーム部材14に移動部材17を介して直線
移動自在に組み付けて、この第2のアーム部材14を第1
のアーム部材13を介して宇宙航行体10の取付面に、折畳
み収容位置、展開初期位置及び展開位置に移動自在に組
付けて、第1及び第2のアンテナパネル19,21 を第1及
び第2のアーム部材13,14 を介して折畳み収容位置、展
開初期位置を経由させて展開位置に移動させた状態で、
移動部材17の直線移動に連動して第1及び第2のリンク
部材27,30 と第1及び第2のアンテナパネル19,21 を同
期して展開させるように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星
等の宇宙航行体に搭載されて気象観測等の各種の観測に
供する合成開口レーダ等に用いるのに好適する展開型ア
ンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工衛星に搭載される展開型ア
ンテナ装置は、所望の観測性能を確保するために、搭載
する衛星構体より大きな形状に構築される。そこで、こ
のような展開型アンテナ装置は、複数のアンテナパネル
を回動自在に連結して連設し、この複数のアンテナパネ
ルの背面側には、折畳み展開自在に骨組み結合されるト
ラス構造体が折畳み展開機構を介して衛星構体に取付け
配置される。
【0003】ところで、このような展開型アンテナ装置
は、宇宙空間までの輸送を考慮して、アンテナパネルを
折畳み収容して、そのパネル面を衛星取付部に積重する
如く組み付けて、宇宙空間まで輸送する方法が採られ
る。そして、宇宙空間に到達したアンテナパネルは、先
ず、衛星取付部に対して直交するように立設された後、
指向方向に対応するアンテナ駆動位置に移動させ、この
アンテナ駆動位置において折畳み位置から展開されて所
望の運用に供される。
【0004】しかしながら、上記展開型アンテナ装置で
は、複数のアンテナパネルとトラス構造体を動作制御し
て、複数のアンテナパネルの折畳み展開を実現する構成
上、複数のアンテナパネルの折畳み展開手段と、トラス
構造体の折畳み展開手段との動作制御を同期して行うよ
うに有機的に結合させなければならないために、その構
成が非常に複雑となると共に、その動作制御の信頼性が
低いという問題を有する。
【0005】また、上記展開型アンテナ装置にあって
は、その使用環境が宇宙環境という極限環境のため、非
常に厳しい温度雰囲気にさらされることにより、熱変形
が発生して寿命が短命であるという問題を有する。
【0006】係る問題は、高信頼性と共に、長寿命化が
要求される宇宙開発の分野では、重要な課題となってい
る。
【0007】また、係る事情は、合成開口レーダに限る
ものでなく、例えば複数の太陽電池パネルを屏風状に折
畳み展開可能に組合わせ配置した太陽電池パドルにおい
ても同様である。この太陽電池パドルは、特に、最近の
宇宙開発の分野において、その大容量化を図るために、
大形化を促進することが強く要請されていることで、展
開動作の信頼性の向上を図ることが重大な課題となって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の展開型アンテナ装置では、構成が複雑となり、動作
制御の信頼性が低いと共に、寿命が短命であるという問
題を有する。
【0009】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、構成簡易にして、信頼性の高い動作制御を実現し
得、且つ、長寿命化の促進を図り得るようにした展開型
アンテナ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、相互間が回
動自在に連結されて連設される複数のアンテナパネル
と、この複数のアンテナパネルを宇宙航行体の取付面に
対して略直交する第1の位置と所定の傾斜角を有したア
ンテナ駆動位置を形成する第2の位置との間に移動自在
に支持する支持手段と、この支持手段を第2の位置方向
に付勢する第1の付勢手段と、前記支持手段を前記付勢
手段の付勢力に抗して前記第1の位置に位置決めし、選
択的に位置決めを解除する位置決め解放手段と、前記複
数のアンテナパネルを展開位置及び折畳み位置に支持す
るものであって、前記支持手段に基端が直線移動自在に
係合されたトラス構造体と、この複数のアンテナパネル
及び前記トラス構造体を展開方向に付勢する第2の付勢
手段と、このトラス構造体の基端を直線移動自在に支持
するものであって、前記第2の付勢手段の付勢力に抗し
てトラス構造体及び前記アンテナパネルを折畳み位置に
支持し、直線移動に連動して前記アンテナパネル及び前
記トラス構造体が前記第2の付勢手段と協働して展開を
制御する直線移動機構とを備えて展開型アンテナ装置を
構成したものである。
【0011】上記構成によれば、複数のアンテナパネル
は、支持手段により宇宙航行体の取付面に支持された状
態で、折畳み収容位置から展開位置に移動調整される。
そして、展開位置において、複数のアンテナパネルは、
トラス構造体の基端が直線移動機構により展開方向に直
線移動されると、第2の付勢手段の付勢力により該トラ
ス構造体と共に、展開されてアンテナ駆動可能状態に設
定される。これにより、複数のアンテナパネルは、折畳
み位置から展開位置に至るまで支持手段に連結された状
態で動作制御されて、所望の剛性が得られ、しかも、ト
ラス構造体と同期して安定した信頼性の高い動作制御が
可能となる。
【0012】また、この発明は、アンテナパネルを少な
くとも直交する二方向に摺動自在に支持する補強手段を
備えて構成した。
【0013】上記構成によれば、アンテナパネルとトラ
ス構造体を、異なる材料で形成することが可能となるこ
とにより、アンテナパネル及びトラス構造体の各機能に
最適な材料を用いて形成しても、いわゆる線膨脹係数の
差に基づくバイメタル効果による熱変形の防止が可能と
なり、寒暖の差が厳しい宇宙空間における寿命の長寿命
化が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1及び図2はこの発明の一実施の形態に
係る展開型アンテナ装置を示すもので、それぞれパネル
展開状態の側面及び背面から見た状態を示す。すなわ
ち、宇宙航行体10には、その取付面に支持部材11が
設けられ、この支持部材11は、後述する初期展開用の
回動機構12を介して取付面と略平行な軸回りに回動自
在に設けられる(図3参照)。
【0016】また、支持部材11には、第1のアーム部
材13の一端が回動軸13aを介して回動自在に支持さ
れ(図3参照)、この第1のアーム部材13の他端に
は、例えばカーボン繊維強化プラスチック(CFRP)
製の第2のアーム部材14の一端が回動軸14aを介し
て回動自在に支持される。
【0017】第2のアーム部材14には、図4に示すよ
うに直線移動機構を構成するラック15が矢印A,B方
向に設けられ、このラック15には、ピニオン16が移
動自在に歯合される。このピニオン16は、移動部材1
7に収納される。そして、この移動部材17には、駆動
モータ及び減速歯車を含む駆動部18が収容され、この
駆動部18には、上記ピニオン16が回転力伝達可能に
連結され、その回転駆動に連動してピニオン16を回転
駆動して、ラック15に沿って直線移動させ、移動体1
7を同方向に移動案内する。
【0018】上記第2のアーム部材14には、その他端
に、例えばフェーズドアレーアンテナを形成する四辺形
状のアライミド繊維強化プラスチック(AFRP)製の
第1のアンテナパネル19が2枚、挟持する如く配置さ
れて、その一辺の略中央部がパネル回動ヒンジ20を介
して回動自在に連結される。そして、この第1のアンテ
ナパネル19の各他端には、略同様の四辺形状のアライ
ミド繊維強化プラスチック(AFRP)製の第2のアン
テナパネル21がそれぞれパネル回動ヒンジ22を介し
て回動自在に結合されて連設される。
【0019】上記パネル回転ヒンジ20,22には、コ
イルバネが内蔵され、上記第1及び第2のアンテナパネ
ル19,21に対して展開方向に付勢力を付与して、該
第1及び第2のアンテナパネル19,21を折畳み位置
から展開位置に回動付勢する。
【0020】また、第1及び第2のアンテナパネル1
9,21には、図5及び図6に示すように例えばCFR
P製の略L字形状の複数対の補強支持部材23,23
が、例えば螺子23aを介して螺着されて取付けられ
る。そして、この対の補強支持部材23,23間には、
CFRP製の支持具24が矢印C方向に移動自在に組み
付けられる。この支持具24には、挿通穴24aが矢印
C方向と略直交する矢印D方向に対応して設けられ、こ
の挿通穴24aには、パネル補強部材25が挿通され
る。
【0021】ここで、上記補強支持部材23と支持具2
4の係合部位及び支持具24の挿通穴24aとパネル補
強部材25の係合部位には、それぞれフッ素樹脂等の潤
滑膜26(図6参照)が形成される。ここで、補強支持
部材23と支持具24は、相互間に介在する潤滑膜26
により、矢印C方向の付勢力が付与されると、同方向に
摺動され、矢印D方向に付勢力が付与されると、支持具
24の挿通穴24aとパネル補強部材25との間に介在
される潤滑膜26により矢印D方向に摺動される。
【0022】これにより、補強支持部材23、支持具2
4及び補強部材25は、第1及び第2のアンテナパネル
19,21との線膨脹係数の差による、いわゆるバイメ
タル効果により、環境温度の変化に伴う相互間に変形力
(外力)が加わると、補強支持部材23と支持具24の
係合部位の潤滑膜26、支持具24の挿通穴24aと補
強部材25との間の潤滑膜26の作用により、相互間が
矢印C及びD方向に摺動して、その変形力を吸収する。
【0023】この結果、第1及び第2のアンテナパネル
19,21と補強支持部材23、支持具24及びパネル
補強部材25との間には、潤滑膜26の作用により、変
形力が直接的に加わることがなく、安定したパネル補強
支持構造が保たれる。従って、第1及び第2のアンテナ
パネル19,21とパネル補強支持構造用パネル補強部
材25とは、それぞれアンテナ機能及び補強支持機能に
最適な材料を用いて形成しても、いわゆる線膨脹係数の
差に基づくバイメタル効果による熱変形が防止されるこ
とにより、寒暖の差が厳しい宇宙空間における確実な補
強支持が実現されて寿命の長寿命化が図れる。
【0024】また、移動部材17には、例えば上記CF
RP製のトラス構造体を形成する、例えば4本の第1の
リンク部材27の一端が第1の回動ヒンジ28を介して
回動自在にそれぞれ連結される。そして、これら第1の
リンク部材27の各他端は、それぞれ上記第1のアンテ
ナパネル19の他端に第2の回動ヒンジ29を介して回
動自在に連結される。
【0025】上記第1のリンク部材27の中間部には、
それぞれ第2のリンク部材30の一端が第3の回動ヒン
ジ31を介して回動自在に連結される。これら第2のリ
ンク部材14は、中間部が第4の回動ヒンジ32を介し
て回動自在に設けられており、その他端が第2のアンテ
ナパネル21の中間部に第5の回動ヒンジ33を介して
回動自在に連結される。
【0026】上記第2のリンク部材30は、第1のリン
ク部材27が矢印A方向に移動されると、これに連動し
て、第4の回動ヒンジ32から第1及び第2のアンテナ
パネル19,21の折曲方向と逆(山、谷が逆向き)方
向に折り曲り収容される。これにより、第1及び第2の
リンク部材27,30は、第1及び第2のアンテナパネ
ル19,21の折畳み展開動作に同期して、信頼性の高
い安定した折畳み展開が可能となる。
【0027】上記第4の回動ヒンジ32には、コイルバ
ネが内蔵され、上記第2のリンク部材30に対して展開
方向に付勢力を付与して、トラス構造体の折畳み位置か
ら展開位置に回動付勢する。
【0028】ここで、移動部材17に支持される第1の
回動ヒンジ28は、上記パネル回動ヒンジ20に対し
て、間隔Xだけ離間されて配置される。この間隔Xによ
り、第1及び第2のリンク部材27,30は、第1及び
第2のアンテナパネル19,21の展開動作と同時に展
開動作を開して、同期展開される。
【0029】また、上記第1のアンテナパネル19に
は、例えば一方に折畳み収容用の回動部34が、上記第
2のアーム部材14に対応して設けられ、この回動部3
4は、回動軸34aを介してパネル搭載用取付部35に
回動自在に取付けられる。この取付部35は、上記回動
機構12に上記支持部材11に対応して回動可能に組付
けられる。これにより、第1及び第2のアンテナパネル
19,21は、上述したように折畳み収容された状態に
おいて、図示しない駆動源により、上記回動機構12が
駆動されると、これに連動して支持部材11及び取付部
35が回動されて、そのパネル面が宇宙航行体10の取
付面上に積重された折畳み収容状態から取付面に略直交
上に立設される(図7中において、破線で示す)。ここ
で、支持部材11は、宇宙航行体10の取付面に位置決
めされて第1及び第2のアンテナパネル19,21が位
置決めされる。
【0030】この位置決め状態において、宇宙航行体1
0の取付面に略直交状に立設された第1及び第2のアン
テナパネル19,21は、支持部材11のラッチが解除
されると、第1及び第2のアーム部材13,14が回動
軸13a,14aを介して回動されることにより、回動
部34が取付部35に対して、回動軸34aを介して、
図7中実線で示す展開初期位置に回動される。
【0031】上記構成において、第1及び第2のアンテ
ナパネル19,21は、図8に示すように宇宙航行体1
0に対して、そのパネル面が取付面に積重するように収
容された状態において、図示しないロック機構により、
積重位置に位置決めされて、宇宙空間に輸送される。そ
して、宇宙空間に到達した状態で、先ず、上記ロック機
構(図示せず)の位置決めが解除され、その後、回動機
構が駆動されて、パネル折畳み状態で、図9に示すよう
に第1及び第2のアンテナパネル19,21が宇宙航行
体10の取付面に対して略直交する待機位置に設定され
る。
【0032】この待機位置において、第1のアーム部材
13のラッチが解除されると、第1のアーム部材13が
支持部材11に対して回動軸13aを介して回動され、
これに連動して第2のアーム部材14が第1のアーム部
材13に対して回動軸14aを介して回動され、図7中
の破線で示す折畳み初期位置から実線で示す所定の角度
傾斜された展開初期位置に移動される。この際、第1及
び第2のアンテナパネル10,21は、その回動部34
が取付部35に対して回動軸34aを介して同方向に展
開初期位置まで回動される。
【0033】この展開初期位置において、直線駆動機構
の駆動部18が駆動され、そのピニオン16がラック1
5に対して矢印A方向に直線移動されて、移動部材17
が同方向に移動される。これにより、第1のリンク部材
27は、展開されると共に、第2のリンク部材30が第
4の回動ヒンジ32の付勢力により図4に示すパネル折
畳み状態から図10〜図12に示すように順に展開され
る。そして、展開完了位置に到達すると、移動部材17
は、その図示しないラッチ機構により、ラッチされて位
置決めされる。
【0034】同時に、第1及び第2のアンテナパネル1
9,21は、上記第1及び第2のリンク部材27,30
の展開に連動して、パネル回動ヒンジ20,21の付勢
力により、展開初期位置から展開位置まで回動されて展
開される(図4,図10〜図12参照)。
【0035】このパネル展開動作時、上記第1及び第2
のリンク部材27,30と第1及び第2のアンテナパネ
ル19,21は、その展開速度が、移動部材17の移動
速度により速度制御され、安定した展開動作が行われ
る。
【0036】このように、上記展開型アンテナ装置は、
第1及び第2のアンテナパネル19,21を、第2のア
ーム部材14にパネル回動ヒンジ20を介して展開自在
に組み付けると共に、パネル支持構造を構成するトラス
構造体の第1のリンク部材27を、第2のアーム部材1
4に移動部材17を介して直線移動自在に組み付けて、
この第2のアーム部材14を第1のアーム部材13を介
して宇宙航行体10の取付面に、折畳み収容位置、展開
初期位置及び展開位置に移動自在に組み付けて、第1及
び第2のアンテナパネル19,21を第1及び第2のア
ーム部材13,14を介して折畳み収容位置、展開初期
位置を経由させて展開位置に移動させた状態で、移動部
材17の直線移動に連動してトラス構造体の第1及び第
2のリンク部材27,30と第1及び第2のアンテナパ
ネル19,21を同期して展開させるように構成した。
【0037】これによれば、第1及び第2のアンテナパ
ネル19,21は、折畳み位置から展開位置に至るまで
第1及び第2のアーム部材13,14に連結された状態
で動作制御されて、所望の剛性が得られ、しかも、トラ
ス構造体と同期して安定した信頼性の高い動作制御が可
能となる。
【0038】また、これによれば、移動部材17を第2
のアーム部材14に対して直線駆動してトラス構造体の
第1のリンク部材27の展開制御と共に、展開速度を制
御していることにより、特別にダンパ機構を備えること
なく、信頼性の高い展開動作が実現される。この結果、
宇宙開発に最適なまでの小形・軽量化の促進を容易に図
ることが可能となる。
【0039】なお、上記実施の形態では、第1のリンク
部材27の展開速度を制御する移動部材17を直線駆動
する直線駆動機構をラック15及びピニオン16を用い
て構成した場合で説明したが、これに限ることなく、各
種の直線駆動機構を用いて構成可能である。
【0040】また、上記実施の形態では、第1及び第2
のアンテナパネル19,21を各2枚用いた4枚のパネ
ル構造に適用した場合で説明したが、この枚数に限るこ
となく、2枚以上のパネル構造のものに適用可能であ
り、いずれの場合にも同様の効果が期待される。
【0041】さらに、上記実施の形態では、第1及び第
2のアンテナパネル19,21の背面に第1及び第2の
リンク部材27,30を用いたトラス構造体を設けて構
成した場合で説明したが、このトラス構造体に限ること
なく、各種のトラス構造体を用いて構成することが可能
である。
【0042】また、さらに、上記パネル補強支持構造と
して、補強支持部材23及び支持具24を用いて第1及
び第2のアンテナパネル19,21とパネル補強部材2
5の支持構造を実現した場合で説明したが、この支持構
造に限ることなく、各種の構成が可能である。
【0043】そして、上記パネル補強支持構造において
は、第1及び第2のアンテナパネル19,21に対して
パネル補強部材25を直交する二軸方向に移動自在に配
設する構成して、その係合部位に潤滑膜26を設けて二
軸方向の変位を吸収するように構成した場合を代表して
説明したが、これに限ることなく、一方方向のみの変形
を吸収するように構成することも可能である。この場合
には、第1及び第2のアンテナパネル19,21に対し
てパネル補強部材25を一方方向に位置調整自在に組付
けて、その係合部位に同様に潤滑膜26を形成すること
で、実現される。
【0044】よって、この発明は上記実施の形態に限る
ことなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形を実施し得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、構成簡易にして、信頼性の高い動作制御を実現し
得、且つ、長寿命化の促進を図り得るようにした展開型
アンテナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る展開型アンテナ
装置の展開状態を示した図。
【図2】図1のアンテナパネルの背面側のトラス構造体
との配置関係を示した図。
【図3】図1を側面から見た状態を示した図。
【図4】図1のアンテナパネル及びトラス構造体の折畳
み状態を示した図。
【図5】図1のアンテナパネルの補強支持構造の詳細を
示した図。
【図6】図5の一部を断面して示した図。
【図7】図1の展開初期位置を示した図。
【図8】図1のパネル折畳み収納状態を示した図。
【図9】図1の展開待機位置を示した図。
【図10】アンテナパネルとトラス構造体の展開途中を
示した図。
【図11】アンテナパネルとトラス構造体の展開途中を
示した図。
【図12】アンテナパネルとトラス構造体の展開完了状
態を示した図。
【符号の説明】
10…宇宙航行体。 11…支持部材。 12…回動機構。 13,14…第1及び第2のアーム部材。 13a,14a…回動軸。 15…ラック。 16…ピニオン。 17…移動部材。 18…駆動部材。 19,21…第1及び第2のアンテナパネル。 20,22…パネル回動ヒンジ。 23…補強支持部材。 23a…螺子。 24…支持具。 24a…挿通穴。 25…パネル補強部材。 26…潤滑膜。 27,30…第1及び第2のリンク部材。 28,29,31,32,33…第1乃至第5の回動ヒ
ンジ。 34…回動部。 34a…回動軸。 35…取付部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 達男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝小向工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互間が回動自在に連結されて連設され
    る複数のアンテナパネルと、 この複数のアンテナパネルを宇宙航行体の取付面に対し
    て略直交する第1の位置と所定の傾斜角を有したアンテ
    ナ駆動位置を形成する第2の位置との間に移動自在に支
    持する支持手段と、 この支持手段を第2の位置方向に付勢する第1の付勢手
    段と、 前記支持手段を前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1
    の位置に位置決めし、選択的に位置決めを解除する位置
    決め解放手段と、 前記複数のアンテナパネルを展開位置及び折畳み位置に
    支持するものであって、前記支持手段に基端が直線移動
    自在に係合されたトラス構造体と、 この複数のアンテナパネル及び前記トラス構造体を展開
    方向に付勢する第2の付勢手段と、 このトラス構造体の基端を直線移動自在に支持するもの
    であって、前記第2の付勢手段の付勢力に抗してトラス
    構造体及び前記アンテナパネルを折畳み位置に支持し、
    直線移動に連動して前記アンテナパネル及び前記トラス
    構造体が前記第2の付勢手段と協働して展開を制御する
    直線移動機構とを具備した展開型アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記直線移動機構は、支持手段の司る第
    2の位置においてトラス構造体を直線移動制御すること
    を特徴とする請求項1記載の展開型アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、複数のアンテナパネル
    の略中央と宇宙航行体の取付面とに介在されることを特
    徴とする請求項1又は2記載の展開型アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記トラス構造体は、ヒンジ結合部がア
    ンテナパネルの折畳み方向と逆方向に折曲されて折畳み
    収容されることを特徴とする請求項1,2,3のいずれ
    か記載の展開型アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナパネルは、少なくとも直交
    する二方向に摺動自在に連結される補強手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか記載の
    展開型アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記補強手段は、アンテナパネルとの間
    に潤滑膜を介在して直交する二方向に摺動自在に前記ア
    ンテナパネルを補強支持することを特徴とする請求項5
    記載の展開型アンテナ装置。
JP34668597A 1997-12-16 1997-12-16 展開型アンテナ装置 Expired - Fee Related JP3908364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34668597A JP3908364B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 展開型アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34668597A JP3908364B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 展開型アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11177316A true JPH11177316A (ja) 1999-07-02
JP3908364B2 JP3908364B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=18385129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34668597A Expired - Fee Related JP3908364B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 展開型アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3908364B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109616737A (zh) * 2019-01-18 2019-04-12 燕山大学 单自由度剪铰联动式双环桁架可展开天线机构
CN110673098A (zh) * 2019-09-28 2020-01-10 西安电子工程研究所 长孔径低空警戒雷达天线
CN110808446A (zh) * 2019-12-02 2020-02-18 西南交通大学 一种板状天线折叠支架
CN114430100A (zh) * 2022-02-15 2022-05-03 长沙天仪空间科技研究院有限公司 星载天线展开控制系统
CN114744391A (zh) * 2022-04-13 2022-07-12 椭圆时空(北京)科技有限公司 一种用于微小卫星sar天线展开的装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109616737A (zh) * 2019-01-18 2019-04-12 燕山大学 单自由度剪铰联动式双环桁架可展开天线机构
CN109616737B (zh) * 2019-01-18 2023-12-01 燕山大学 单自由度剪铰联动式双环桁架可展开天线机构
CN110673098A (zh) * 2019-09-28 2020-01-10 西安电子工程研究所 长孔径低空警戒雷达天线
CN110673098B (zh) * 2019-09-28 2023-02-10 西安电子工程研究所 长孔径低空警戒雷达天线
CN110808446A (zh) * 2019-12-02 2020-02-18 西南交通大学 一种板状天线折叠支架
CN110808446B (zh) * 2019-12-02 2023-07-28 西南交通大学 一种板状天线折叠支架
CN114430100A (zh) * 2022-02-15 2022-05-03 长沙天仪空间科技研究院有限公司 星载天线展开控制系统
CN114430100B (zh) * 2022-02-15 2023-10-13 长沙天仪空间科技研究院有限公司 星载天线展开控制系统
CN114744391A (zh) * 2022-04-13 2022-07-12 椭圆时空(北京)科技有限公司 一种用于微小卫星sar天线展开的装置
CN114744391B (zh) * 2022-04-13 2024-02-06 椭圆时空(北京)科技有限公司 一种用于微小卫星sar天线展开的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3908364B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10734941B2 (en) Compact, self-deploying structures and methods for deploying foldable, structural origami arrays using a compression column
EP0754625B1 (en) Hybrid solar panel array
US5487791A (en) Stowable and self-deployable parallelogram-type panel array
US7859475B2 (en) Antenna positioning system
EP0892460B1 (en) Edge-supported umbrella reflector with low stowage profile
CN111193095B (zh) 星载天线可展开机构
US4133502A (en) Plural panels deployed effectively as a single panel
US4550319A (en) Reflector antenna mounted in thermal distortion isolation
JPH11177316A (ja) 展開型アンテナ装置
WO2019150873A1 (ja) パネル展開装置およびパネル展開方法
JPH07223597A (ja) 二次元展開構造物
JP2006188201A (ja) 展開構造物及び展開構造物の結合構造
JP2001048099A (ja) 展開構造物
JP2642591B2 (ja) 展開型アンテナ反射鏡
JP3539099B2 (ja) 展開パネル構造物
JPH0659880B2 (ja) 展開式骨組構造物
JP3971724B2 (ja) 二次元展開パネルユニット
JPH068120B2 (ja) 静止通信衛星
JP2902652B2 (ja) 外乱トルク制御装置
JPH08288732A (ja) アンテナ指向方向調整装置
JP2001097293A (ja) 宇宙構造物
JPH04197898A (ja) トラス構造体
CN116002079A (zh) 一种交叉杆式阻力帆装置
CN116487864A (zh) 适用于六边形卫星的分布式y形天线阵展开装置
JPH01252006A (ja) 反射鏡支持構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041213

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041220

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060518

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060906

A521 Written amendment

Effective date: 20061106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070118

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees