JPH11176672A - 小型非接触伝送装置 - Google Patents

小型非接触伝送装置

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JPH11176672A
JPH11176672A JP9340060A JP34006097A JPH11176672A JP H11176672 A JPH11176672 A JP H11176672A JP 9340060 A JP9340060 A JP 9340060A JP 34006097 A JP34006097 A JP 34006097A JP H11176672 A JPH11176672 A JP H11176672A
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JP
Japan
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transmission device
coil
contact transmission
small
ferrite core
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9340060A
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English (en)
Inventor
Kouichi Saitou
孝一 歳桃
Naoto Sato
直人 佐藤
Tadakuni Sato
忠邦 佐藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Publication of JPH11176672A publication Critical patent/JPH11176672A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送部の小型・軽量化・部品点数の削減とを
充分に図ることができるフェライトコアとコイルと電気
回路基板を一体構成し,更なる小型非接触伝送装置を提
供すること。 【解決手段】 空隙を介して対向し,一方が入力又は送
信側,他方が出力又は受信側となるコイル1,4を夫々
含み,前記対向するコイル1,4間に生じる電磁誘導作
用を利用して信号又は電力を或いは双方同時に伝送する
非接触型伝送装置10にあって,前記夫々のコイル1,
4を配置する一面を備えた一対のフェライトコア11,
14と,前記フェライトコア11,14の一面に形成さ
れた導電性パターンを有する電気回路とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コイル間に発生す
る電磁誘導作用により非接触で電力或いは信号,または
両方同時に伝送する小型非接触型伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型非接触型伝送装置は,矩形フェライ
トコアに巻線を施したコイルを,空隙を介して対向し一
方を送信側(入力側)コイルとし,他方を受信側(出力
側)コイルとして配置し,これら対向するコイル間に生
じる電磁誘導作用を利用して非接触に伝送するものであ
る。この小型非接触型伝送装置は,上記のコイル並びに
付随する電子部品を搭載する専用のフレキシブル(FP
C)等の電気回路基板を用いて構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,フェライト
コアは,インダクタンスを大きくし且つコイルの直流抵
抗を小さくする為,磁束密度(B)及び透磁率(μ)が
各々大きな材料であるMn−Zn系のフェライトコアを
用いていた。従って,コアの電気抵抗値が0.1Ω・m
程度と小さく,コイル並びに付随する電子部品をコアに
直接配置する事が出来ず,柔軟な電気回路基板を兼ねた
ものを絶縁物として使用していた。更に,Mn−Zn系
フェライトは,不活性ガス等の雰囲気の焼結炉中でしか
焼結することが出来ず,安価大量に供給出来ない。
【0004】本発明は,掛かる問題点を解決すべくなさ
れたもので,その技術的課題は,伝送部の小型・軽量化
・部品点数の削減とを充分に図ることができるフェライ
トコアとコイルと電気回路基板を一体構成し,更なる小
型非接触伝送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,平面ミアンダ
或いは渦巻コイルの接続個数及び接続方法,同コイルに
装着する磁性材料の種類,焼成温度,磁性材料の厚み,
平面ミアンダ或いは渦巻コイルの材質,コイル出力側の
回路の構成を選択する事により,非接触伝送にあって著
しい伝送効率の向上を見出したものである。その為の構
成としては,フェライトの平面ミアンダ或いは渦巻コイ
ルを入力側部分及び出力側部分のそれぞれに対向させ装
着する事,複数の平面ミアンダ或いは渦巻コイルを接続
して複数の対向する組の構成とし,複数の対向する組で
構成される平面ミアンダ或いは渦巻コイルの組にあって
隣接するもの同士の磁束の向きを逆になるように接続す
ること,平面ミアンダ或いは渦巻コイルの出力側部分に
コンデンサを挿入する事,装着するNi系フェライトコ
アの厚みを0.1〜5(mm)とすること等が拳げられ
られる。
【0006】即ち,本発明によれば,空隙を介して対向
し,一方が入力又は送信側,他方が出力又は受信側とな
るコイルを夫々含み,前記対向するコイル間に生じる電
磁誘導作用を利用して信号又は電力を或いは双方同時に
伝送する非接触型伝送装置において,前記夫々のコイル
を配置する一面を備えた一対のフェライトコアと,前記
フェライトコアに前記コイルに接続された導体パターン
を有する電気回路とを備えていることを特徴とする小型
非接触伝送装置が得られる。
【0007】また,本発明によれば,前記小型非接触伝
送装置において,前記導体パターンは,前記フェライト
コアに銅粉末を含むペーストを前記導体パターンとなる
ように印刷し焼結すること,又は前記導体パターンとな
るように銅線を貼り付けることによって形成されている
ことを特徴とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0008】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置にあって,前記フェライトコアは,N
iO,ZnO,及びFe2 3 を主成分として含有する
スピネル型フェライト焼結体であることを特徴とする小
型非接触伝送装置が得られる。
【0009】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置にあって,前記フェライトコアは,N
iO,CuO,ZnO,及びFe2 3 を主成分として
含有するスピネル系フェライト焼結体からなることを特
徴とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0010】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェラ
イトコア一面に形成された平面ミアンダコイル形状或い
は平面渦巻コイル形状の銅めっき膜からなることを特徴
とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0011】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェラ
イトコア一面に貼り付けられた平面ミアンダコイル形状
或いは平面渦巻コイル形状の銅線からなることを特徴と
する小型非接触伝送装置が得られる。
【0012】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェラ
イトコアの一面に銅粒子を分散したインクで,平面ミア
ンダコイル形状或いは平面渦巻コイル形状に印刷後,不
活性雰囲気炉中で加熱処理したものからなることを特徴
とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0013】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェラ
イトコアに,Ag又はAg−Pdを主成分として含有す
る粉末を分散したインクで,平面ミアンダコイル形状或
いは平面渦巻コイル形状に印刷後,大気中で加熱処理し
たものであることを特徴とする小型非接触伝送装置が得
られる。
【0014】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記互いに対向するコイル
は,平面ミアンダコイル或いは平面渦巻コイルの対から
構成されていることを特徴とする小型非接触伝送装置が
得られる。
【0015】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記導体パターンは,前記
入力側又は送信側では,入力側コイル及び共振コンデン
サを夫々搭載するための接続部及び外部接続端子部とを
備え,前記出力側又は受信側では,出力側コイル,共振
コンデンサ,整流・検波ダイオード,平滑コンデンサを
搭載するための接続部及び外部接続端子部を備えている
ことを特徴とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0016】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記導体パターンは,前記
入力側又は送信側では,入力側コイルに接続され,共振
コンデンサを搭載するための接続部及び外部接続端子部
とを備え,前記出力側又は受信側では,出力側コイルに
接続され,共振コンデンサ,整流・検波ダイオード,平
滑コンデンサを搭載するための接続部及び外部接続端子
部を備えていることを特徴とする小型非接触伝送装置が
得られる。
【0017】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,伝送に使用する周波数がが
200kHz以上で有ることを特徴とする小型非接触伝
送装置が得られる。
【0018】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記フェライトコアの厚さ
は,0.1〜5mmの範囲内であることを特徴とする小
型非接触伝送装置が得られる。
【0019】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,伝送に寄与する接点を無く
した事を特徴とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0020】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,前記フェライトコアは,入
力側及び出力側の電気回路の内の少なくとも出力側の外
側部に装着され,前記電気回路から発生する漏れ磁束を
40%以下にすることを特徴とする小型非接触伝送装置
が得られる。
【0021】また,本発明によれば,前記いずれかの小
型非接触伝送装置において,少なくとも前記受信側の前
記コイルを除く電気回路及び充電用部材のうちの少なく
とも一部を前記フェライトの前記コイルが形成された面
の反対側の面に0〜2mmの空隙を介して配置するか,
又は,少なくとも前記受信側の前記コイルを除く電気回
路及び充電用部材のうちの少なくとも一部を分離可能に
配置したことを特徴とする小型非接触伝送装置が得られ
る。
【0022】さらに,本発明によれば,前記いずれかの
小型非接触伝送装置において,前記コイルの対向間隔を
なす前記空隙が0〜5mm(但し,0を含まず)である
ことを特徴とする小型非接触伝送装置が得られる。
【0023】要するに,本発明によれば,対向したフェ
ライトコア上の平面ミアンダ或いは渦巻コイルの内部を
磁束が通るように配置する事を特徴とする非接触伝送部
が得られ,上記の磁気回路の構成をとる事に依り,平面
ミアンダ或いは渦巻コイルから発生する磁束はほとんど
コアを通過し外部に漏洩することなく伝送に寄与するも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施の形態による小
型非接触伝送装置の回路図である。図1に示すように,
小型非接触伝送装置10は,プラグ31と周波数変換回
路32とによって構成された発振器に外部接続端子部
3,3を介して接続され,コイル1を備えた送信部20
と,コイル1に対向したコイル4を備えた受信部30と
を備えている。送信部20は,ミアンダコイル1と,伝
送に用いる200kHz以上の共振周波数で共振するた
めの共振コンデンサ(Cp)2と外部接続端子部3,3
とを備えている。
【0026】また,受信部30はコイル4と,伝送のた
めの200kHz以上共振周波数で共振するための共振
コンデンサ(Cs)5と整流・検波ダイオード(D)6
と平滑コンデンサ(C)7と外部接続端子部8,8とを
備えている。
【0027】小型非接触伝送装置10は,送信部20の
コイル1及び受信部30のコイル4とを2mm以下の間
隔をおいて対向させることによって,コイル1,4間に
生じる電磁誘導作用を利用して非接触触に電力または信
号を単独あるいは同時に伝送するものである。
【0028】図2は図1の小型非接触伝送装置10の送
信部20の具体的構成を示す斜視図である。図2を参照
すると,送信部20は,Ni系フェライトからなるフェ
ライトコア11上に,Cuメッキによって平面ミアンダ
型コイルからなるコイル1と,導体パターン12と,共
振コンデンサ用接続部13,13と,外部接続端子部
3,3とが連続して形成されている。共振コンデンサ用
接続部13,13には,共振コンデンサ(Cp)2が,
搭載され,入力用電気回路が構成されている。
【0029】コイル1は,フェライトコア11としての
Ni系フェライトコアに,銅メッキで形成された櫛型の
平面ミアンダコイル或いは渦巻状のコイルから構成され
ている。但し,此等の小型非接触伝送装置10で用いる
Ni系フェライトコアの厚さは,0.1〜5.0mmと
することが好ましい。
【0030】また,フェライトコアの材料としてNi系
フェライトを選定した理由は,Ni系フェライトコアは
電気抵抗が高く(50kΩ・m以上),200kHz以
上の周波数帯域において,透磁率(μ)が大きく,高周
波特性が優れているからである。更に,Ni系フェライ
トコアの厚さを0.1〜5(mm)に限定した理由は,
0.1mm以上とすると磁束を捕捉する効果が明らかに
認められるが,5mm以上になると,薄型化への効果が
著しく低下する為である。
【0031】加えて,対向するコイルを平面ミアンダ或
いは渦巻コイルとした理由は,1層の印刷で構成出来る
からである。更に平面ミアンダ或いは渦巻コイルが同一
面上に密に配列されていると,それに対応して磁束最の
増加が生じ,伝送に寄与する磁束の増加が図れるからで
ある。
【0032】具体的には,図2に示すように,送信部の
外側部には,フェライトコア11が設けられ,このフェ
ライトコア11は,Ni−Zn系フェライトコアを用い
ているが,Ni−Zn−Cu系フェライトコアを用いる
ことが可能である。以降これらのフェライトコア11を
単にNi系フェライトコアと呼称する。このNi系フェ
ライトコアは,0.1〜5mmの厚さで,漏れ磁束を4
0%以下にする効果がある。このNi−Zn系フェライ
トコアの特性は,主成分組成比;30NiO/21Zn
O/49Fe2 3 で有り,焼成温度は約1300℃,
特性は飽和磁束密度Bsが約4500G,透磁率μが約
400,電気抵抗が約50kΩ・mである。
【0033】一方,Ni−Zn−Cu系フェライトは,
主成分組成比;20NiO/8CuO/23ZnO/4
9Fe2 3 で有り,焼成温度は約950℃,特性はB
sが約4300G,μが約600,電気抵抗が約30M
Ω・mである。
【0034】図3は図1の小型非接触伝送装置10の受
信部30の具体的構成を示す斜視図である。図3を参照
すると,受信部30は,Ni系フェライトからなるフェ
ライトコア14上にCuメッキによってミアンダ型コイ
ルからなるコイル4と,導体パターン15と,共振コン
デンサ用接続部16,16と,整流・検波ダイオード用
接続部17,17と,平滑コンデンサ用接続部18,1
8と,外部接続端子部8,8とを備えて形成されてい
る。これら共振コンデンサ用接続部16,16と,整流
・検波ダイオード用接続部17,17と,平滑コンデン
サ用接続部17,17とには,夫々,共振コンデンサ
(Cs)5と整流・検波ダイオード(D)6と平滑コン
デンサ(C)7が搭載され,電気接続されて電気回路が
形成されている。
【0035】また,同様に,図3の受信部30において
も,フェライトコア14は,Ni−Zn系フェライトコ
アを用いているが,Ni−Zn−Cu系フェライトコア
を用いることが可能である。以降これらのフェライトコ
ア11を単にNi系フェライトコアと呼称する。このN
i系フェライトコアは,前述したものと同様で,磁束漏
れを防止する効果があるが,図2及び図3に示すフェラ
イトコア11,14の内,最も重要なのは,図3に示す
受信側(出力側)のフェライトコアである。
【0036】次に,コイル4は,図2で説明したものと
同様に,フェライトコア14としてのNi系フェライト
に,銅メッキで形成された櫛型の平面ミアンダ或いは渦
巻状のコイルから構成されている。
【0037】因みに,平面ミアンダコイル或いは渦巻コ
イルの出力側部分にコンデンサを挿入すると変換効率が
向上するが,此は励磁の為に消費される供給電力が低減
される為である。
【0038】また,図2及び図3に示したものを,図1
に示すように,平面ミアンダ或いは渦巻コイル付きNi
系フェライトコアを対向させ配置すると,小型非接触伝
送装置10が構成される。この様な構成をとる小型非接
触伝送装置10の場合,後述する様に伝送効率の向上が
顕着になる。例えば,対向する平面ミアンダ或いは渦巻
コイルが出力側部分を含むものとすれば,その出力側部
分にコンデンサを挿入する構成(図示せず)が挙げられ
る。
【0039】こうした幾つかの小型非接触伝送装置10
にあって,入力側及び出力側のNi系フェライトコア上
の一体平面ミアンダ或いは渦巻コイルによって伝送効率
が向上する理由は,平面ミアンダ或いは渦巻コイルより
発生した磁束がNiフェライトを集中して通るようにな
る為,漏れ磁束の低減を図れるからである。
【0040】図4及び図5は本発明の第2の実施の形態
による送信部20及び受信部30の具体的構成を示す斜
視図である。本発明の第2の実施の形態による小型非接
触伝送装置の回路構成は図1に示す本発明の第1の実施
の形態によるものと同様であるので,同じ名称の部分に
は,同様の符号を用いている。
【0041】図4を参照すると,送信部20は,Ni系
フェライトからなるフェライトコア11上にCu線の貼
り付けによって,ミアンダ型コイルからなるコイル1
と,導体パターン12と,共振コンデンサ用接続部1
3,13と,外部接続端子部3,3とが連続して形成さ
れている。共振コンデンサ用接続部13,13には,共
振コンデンサ(Cp)2が,搭載され,電気接続されて
いる。
【0042】図5を参照すると,受信部30は,Ni系
フェライトからなるフェライトコア14上にCu線の貼
り付けによってミアンダ型コイルからなるコイル4と,
導体パターン15と,共振コンデンサ用接続部16,1
6と,整流・検波ダイオード用接続部17,17と,平
滑コンデンサ用接続部18,18と,外部接続端子部
8,8とを備えて形成されている。これら共振コンデン
サ用接続部16,16と,整流・検波ダイオード用接続
部17,17と,平滑コンデンサ用接続部18,18と
には,夫々,共振コンデンサ(Cs)5と整流・検波ダ
イオード(D)6と平滑コンデンサ(C)7が搭載さ
れ,電気接続されて電気回路が形成されている。
【0043】即ち,図4及び図5に示す送信部20及び
受信部30は,電気回路を構成するコイル1,4と導体
パターン12,15と接続部部とが銅線の貼り付けによ
って形成されている他は,第1の実施の形態と同様の構
成を備え,効果も同様である。
【0044】尚,上記第1及び第2実施の形態において
は,電気回路を構成する部分をCuメッキ又はCu線の
貼り付けによって形成したが,銅粒子を分散したインク
で櫛型或いは満巻状に印刷し雰囲気炉中で加熱処理を施
し平面ミアンダ或いは渦巻コイルを構成することも,或
いはAg(90%)−Pd(10%)粒子を分散したイ
ンクで櫛型状或いは渦巻状に印刷し大気中で加熱処理を
施し平面ミアンダ或いは渦巻コイルを構成することも可
能であり,効果においては変わりない。
【0045】また,本発明の第1及び第2の実施の形態
によるコイルおいて,更に,複数の平面ミアンダ或いは
渦巻コイルを接続して複数の対向する組で平面ミアンダ
コイル或いは平面渦巻コイルを構成した場合,発生する
磁束を全て同じ方向とする接続方法と,組に於いて隣接
する物同士の磁束の向きを逆に接続する方法とがある。
【0046】後者の組に於いて隣接する物同士の磁束の
向きを逆に接続する構成とすると,互いに磁束を強め合
う上,外部への漏れ磁束が少ないという利点が有り,周
囲機器への影響も軽減できる。此様な構成で平面ミアン
ダ或いは渦巻コイルを密着させて配置すると,1次コイ
ル,2次コイル間の相互インダクタンスに加え,隣接し
ているコイル間の相互インダクタンスが有効に作用する
為,変換効率が更に,顕著に向上する。
【0047】
【発明の効果】以上述べた通り,本発明の小型非接触伝
送装置に依れば,空隙を介して対向する平面ミアンダコ
イル或いは渦巻コイル間に生じる電磁誘導作用に対し,
平面ミアンダコイル或いは渦巻コイルの少なくとも出力
側部分のNi系フェライトにより磁束漏れを防止するよ
うにしているので,伝送効率が顕著に向上される。これ
により,非接触伝送部や対向する平面ミアンダ或いは渦
巻コイルの入力側が信号源/送電源に接続される構成の
小型非接触式伝送装置にあって顕著な薄型化が図られ,
各分野での有効な応用が期持される。
【0048】また,本発明によれば,Ni系フェライト
コア上に電気回路を敷設するで高周波特性の改善や,回
路基板等の部品の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による小型非接触伝
送装置の回路図である。
【図2】図1の小型非接触伝送装置の送信部を示す斜視
図である。
【図3】図1の小型非接触伝送装置の受信部を示す斜視
図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による小型非接触伝
送装置の送信部を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による小型非接触伝
送装置の受信部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 共振コンデンサ(Cp) 3 外部接続端子部 4 コイル 5 共振コンデンサ(Cs) 6 電流・検波ダイオード(D) 7 平滑コンデンサ(C) 8 外部接続端子部 10 小型非接触伝送装置 11 フェライトコア 12 導体パターン 13 共振コンデンサ用接続部 14 フェライトコア 15 導体パターン 16 共振コンデンサ用接続部 17 整流・検波ダイオード用接続部 20 送信部 30 受信部 31 プラグ 32 周波数変換回路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙を介して対向し,一方が入力又は送
    信側,他方が出力又は受信側となるコイルを夫々含み,
    前記対向するコイル間に生じる電磁誘導作用を利用して
    信号又は電力を或いは双方同時に伝送する非接触型伝送
    装置において,前記夫々のコイルを配置する一面を備え
    た一対のフェライトコアと,前記フェライトコアに前記
    コイルに接続された導体パターンを有する電気回路とを
    備えていることを特徴とする小型非接触伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の小型非接触伝送装置にお
    いて,前記導体パターンは,前記フェライトコアに銅粉
    末を含むペーストを前記導体パターンとなるように印刷
    し焼結すること,又は前記導体パターンとなるように銅
    線を貼り付けることによって形成されていることを特徴
    とする小型非接触伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の小型非接触伝送装
    置にあって,前記フェライトコアは,NiO,ZnO,
    及びFe2 3 を主成分として含有するスピネル型フェ
    ライト焼結体であることを特徴とする小型非接触伝送装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の小型非接触伝送装
    置にあって,前記フェライトコアは,NiO,CuO,
    ZnO,及びFe2 3 を主成分として含有するスピネ
    ル系フェライト焼結体からなることを特徴とする小型非
    接触伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    小型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェ
    ライトコア一面に形成された平面ミアンダコイル形状或
    いは平面渦巻コイル形状の銅めっき膜からなることを特
    徴とする小型非接触伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    小型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェ
    ライトコア一面に貼り付けられた平面ミアンダコイル形
    状或いは平面渦巻コイル形状の銅線からなることを特徴
    とする小型非接触伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    小型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェ
    ライトコアの一面に銅粒子を分散したインクで,平面ミ
    アンダコイル形状或いは平面渦巻コイル形状に印刷後,
    不活性雰囲気炉中で加熱処理したものからなることを特
    徴とする小型非接触伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    小型非接触伝送装置において,前記コイルは,前記フェ
    ライトコアに,Ag又はAg−Pdを主成分として含有
    する粉末を分散したインクで,平面ミアンダコイル形状
    或いは平面渦巻コイル形状に印刷後,大気中で加熱処理
    したものであることを特徴とする小型非接触伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7の内のいずれかに記載の
    小型非接触伝送装置において,前記互いに対向するコイ
    ルは,平面ミアンダコイル或いは平面渦巻コイルの対か
    ら構成されていることを特徴とする小型非接触伝送装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至6記載の小型非接触伝送
    装置において,前記導体パターンは,前記入力側又は送
    信側では,入力側コイル及び共振コンデンサを夫々搭載
    するための接続部及び外部接続端子部とを備え,前記出
    力側又は受信側では,出力側コイル,共振コンデンサ,
    整流・検波ダイオード,平滑コンデンサを搭載するため
    の接続部及び外部接続端子部を備えていることを特徴と
    する小型非接触伝送装置。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7記載の小型非接触伝送
    装置において,前記導体パターンは,前記入力側又は送
    信側では,入力側コイルに接続され,共振コンデンサを
    搭載するための接続部及び外部接続端子部とを備え,前
    記出力側又は受信側では,出力側コイルに接続され,共
    振コンデンサ,整流・検波ダイオード,平滑コンデンサ
    を搭載するための接続部及び外部接続端子部を備えてい
    ることを特徴とする小型非接触伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の内のいずれかに記
    載の小型非接触伝送装置において,伝送に使用する周波
    数がが200kHz以上で有ることを特徴とする小型非
    接触伝送装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12の内のいずれかに記
    載の小型非接触伝送装置において,前記フェライトコア
    の厚さは,0.1〜5mmの範囲内であることを特徴と
    する小型非接触伝送装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の内のいずれかに記
    載の小型非接触伝送装置において,伝送に寄与する接点
    を無くした事を特徴とする小型非接触伝送装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14の内のいずれかに記
    載の小型非接触伝送装置において,前記フェライトコア
    は,入力側及び出力側の電気回路の内の少なくとも出力
    側の外側部に装着され,前記電気回路から発生する漏れ
    磁束を40%以下にすることを特徴とする小型非接触伝
    送装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15の内のいずれかに記
    載の小型非接触伝送装置において,少なくとも前記受信
    側の前記コイルを除く電気回路及び充電用部材のうちの
    少なくとも一部を前記フェライトの前記コイルが形成さ
    れた面の反対側の面に0〜2mmの空隙を介して配置す
    るか,又は,少なくとも前記受信側の前記コイルを除く
    電気回路及び充電用部材のうちの少なくとも一部を分離
    可能に配置したことを特徴とする小型非接触伝送装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16の内のいずれかに記
    載の小型非接触伝送装置において,前記コイルの対向間
    隔をなす前記空隙が0〜5mm(但し,0を含まず)で
    あることを特徴とする小型非接触伝送装置。
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