JPH11176364A - 回転陽極x線管装置 - Google Patents

回転陽極x線管装置

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JPH11176364A
JPH11176364A JP36163797A JP36163797A JPH11176364A JP H11176364 A JPH11176364 A JP H11176364A JP 36163797 A JP36163797 A JP 36163797A JP 36163797 A JP36163797 A JP 36163797A JP H11176364 A JPH11176364 A JP H11176364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
rotating
ray tube
rotary
fixed
Prior art date
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Pending
Application number
JP36163797A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Tachiki
茂 立木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定部を従来より小型化すると共に、機械的
強度を確保する回転陽極X線管装置を提供する。 【解決手段】 上記課題は、一端に陽極ターゲット5a
を固着し他端に回転軸9を連結する回転部6と、回転部
6および回転軸9を回転自在に支える固定部13を備え
た回転陽極X線管装置において、固定部13は、少なく
とも2層の材料で被覆され、その被覆される層の前記回
転部に近い方の層に少なくとも銅程度以上の熱伝導度を
持つ材質を配置し、その層の外層には少なくとも鉄程度
以上の機械強度を有する材質の磁性体19を被覆したこ
とで解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陽極ターゲットを
回転させる回転陽極X線管装置の係り、特に熱伝導、高
速回転体を支持するための機械的強度を確保する回転陽
極X線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転陽極型X線管は、略真空に気
密された外囲器の一方に陰極が配設され、その陰極には
集束電極とフィラメントが2つの焦点でX線を出力でき
るように偏心させて設けられ、前記外囲器の中央付近に
は陰極に対向して陽極が設けられている。
【0003】前記陽極に傘状の陽極ターゲットが回転部
により支持軸を介して取り付けられていて回転するよう
になっている。そして回転陽極型X線管の動作時には、
陰極,陽極間に40〜150kVの高電圧が印加され、
陰極のフィラメントから放出された電子が集束電極によ
り集束されてターゲット上に衝突し上記焦点の何れか一
方を形成する。
【0004】具体的には、回転陽極X線管の陽極回転機
構部は、放出電子が衝突する陽極ターゲットと支持部材
がナットで固定されて回転部を形成し、誘導電動機とし
て機能させるための回転子と前記回転部が相互にろう付
け等により固着されている。また回転部は回転軸と嵌合
され、さらにねじで締結されているから、回転軸の回転
に従い陽極ターゲットも回転することになる。回転部と
固定部の間には複数のベアリングが介在される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転陽極型X線管は、一方陽極ターゲットを3000〜
9000rpmの速度で回転して使用される、他方陽極
ターゲットに衝突する電子のエネルギーの大部分が熱に
変換されるので、固定部は共振点などでも大きなふれ回
りを起こさないように支持すると共に、固定部は銅など
の熱伝導性に優れたなどの材質で作る必要があるから、
機械的強度と放熱の両立を図らなければならないため、
固定部が大型重量化することが問題となっていた。
【0006】また、銅などの材質は透磁率が低いため、
誘導電動機としての効率向上の妨げになることが問題と
なっていた。
【0007】本発明は、上記問題点の少なくとも一つを
解決するためになされたものであり、その目的は、固定
部を従来より小型化すると共に、機械的強度を確保する
回転陽極X線管装置を提供することにある。また、誘導
電動機の効率を改善する回転陽極X線管装置を提供する
ことにある。また、真空封着部と磁性部の共用をするこ
とによる部品点数の削減と制作工数を低減する回転陽極
X線管装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一端に陽極
ターゲットを固着し他端に回転軸を連結する回転部と、
この回転部および回転軸を回転自在に支える固定部を備
えた回転陽極X線管装置において、前記固定部は、少な
くとも2層の材料で被覆され、その被覆される層の前記
回転部に近い方の層に少なくとも銅程度以上の熱伝導度
を持つ材質を配置し、その層の外層には少なくとも鉄程
度以上の機械強度を有する材質を被覆したことを特徴と
する回転陽極X線管装置によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の回転陽極X線管装置につ
いての実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本
発明の実施の形態を説明する回転陽極X線管装置の構成
を示す図、図2は図1の陽極部を示す断面図である。
【0010】回転陽極X線管装置は、外囲器1の一方に
陰極2が配設され、陰極2には集束電極とフィラメント
(図示しない)が2つ偏心して設けられている。外囲器
1の一方の中央付近には陰極2に対向して陽極5が設け
られている。また、陽極5を誘導電動機として機能させ
るための固定巻線4を陽極5を包むように巻き付けてい
る。
【0011】この陽極5は、陰極2からの電子を衝突さ
せるターゲット5aが回転部6に支持軸7を介して取付
けられ回転するようになっている。また、陽極ターゲッ
ト5aは支持軸7にナット8で固定されている。陽極タ
ーゲット5aと支持軸7を介して回転子17が取付けら
れた回転部6はろう付等で固着されている。
【0012】一端に円盤を有する回転軸9は回転部6に
嵌合し、ねじ10によって締結されている。従って回転
軸9が回転すると同時に陽極ターゲット5aも回転する
ことになる。ベアリング11,12は回転部6と固定部
13との間に介在され、回転部6が回転自在となるよう
にしている。また、ベアリング11,12は所定間隔で
保たれるように支持されるスペーサ14が固定部13側
にろう付されており、スペーサ15を回転部6側にナッ
ト16で固定されている。固定部13は熱伝導性の良い
銅などで作られる。また固定部13の外側には鉄等で作
られた透磁性の良い材料で作られた磁性部19がろう付
けによって完全固着されている。また磁性部19の端は
長く作られており先端部はガラスバルブ21に封着した
封止リング22とアーク溶接されていて略真空気密がな
される。
【0013】筒状固定部の機械的強度はこの鉄の磁性部
19によって確保される。また、熱伝導性については筒
状固定部13の銅により機能される。
【0014】次に、この筒状固定部14の制作方法を示
す。従来は図3に示すように筒状固定部は荒削りをした
状態で鉄などのリング23とろう付けされる。次に筒状
固定部をベアリングの入る部分の精密削りを行う。磁性
体19はねじ等で固定される。そして真空外囲器とはリ
ング部を溶接等によって接合し、その後、略真空気密を
する。
【0015】これに対し本発明は荒削りした筒状固定部
に略真空気密をするためのリング部を兼ねた磁性部19
をろう付けにより完全固着し、その後精密削りをし、そ
して真空外囲器と磁性部端部をアーク溶接等によって接
合し、その後略真空気密をする。
【0016】以上説明したように、本実施の形態によれ
ばベアリング11,12の熱は銅の筒状固定部13によ
って真空外囲器の外部に伝熱される。また回転陽極全体
を支える機械的強度は鉄製の磁性部19によって保たれ
る。
【0017】これらによってベアリングの潤滑剤は長期
間に渡り潤滑性能を保ち、安定したX線管の陽極回転を
維持することができる。また長期間の使用によって回転
陽極部に僅かのアンバランスが生じ、これによって陽極
を支える筒状固定部にふれ回り力が生じても、鉄等の機
械的強度の大きい材料で製作されている磁性部19によ
って、その機械的強度は従来より回転部6を小型化して
も維持することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、固定部を従来より小型化する
と共に、機械的強度を確保する回転陽極X線管装置を提
供するという効果を奏する。また、誘導電動機の効率を
改善する回転陽極X線管装置を提供するという効果を奏
する。また、真空封着部と磁性部の共用をすることによ
る部品点数の削減と制作工数を低減する回転陽極X線管
装置を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する回転陽極X線管
装置の構成を示す図。
【図2】図1の陽極部を示す断面図。
【符号の説明】
6 回転部 13 固定部 19 磁性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に陽極ターゲットを固着し他端に回
    転軸を連結する回転部と、この回転部および回転軸を回
    転自在に支える固定部を備えた回転陽極X線管装置にお
    いて、前記固定部は、少なくとも2層の材料で被覆さ
    れ、その被覆される層の前記回転部に近い方の層に少な
    くとも銅程度以上の熱伝導度を持つ材質を配置し、その
    層の外層には少なくとも鉄程度以上の機械強度を有する
    材質を被覆したことを特徴とする回転陽極X線管装置。
JP36163797A 1997-12-11 1997-12-11 回転陽極x線管装置 Pending JPH11176364A (ja)

Priority Applications (1)

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JP36163797A JPH11176364A (ja) 1997-12-11 1997-12-11 回転陽極x線管装置

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JP36163797A JPH11176364A (ja) 1997-12-11 1997-12-11 回転陽極x線管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11176364A true JPH11176364A (ja) 1999-07-02

Family

ID=18474374

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36163797A Pending JPH11176364A (ja) 1997-12-11 1997-12-11 回転陽極x線管装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016080129A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 株式会社日立製作所 X線管装置及びx線ct装置
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