JPH11176333A - 孔を有する傾斜機能材料の製造方法、傾斜機能材料/金属複合体の製造方法および傾斜機能材料製管球用電気導入体の製造方法 - Google Patents

孔を有する傾斜機能材料の製造方法、傾斜機能材料/金属複合体の製造方法および傾斜機能材料製管球用電気導入体の製造方法

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JPH11176333A
JPH11176333A JP9338681A JP33868197A JPH11176333A JP H11176333 A JPH11176333 A JP H11176333A JP 9338681 A JP9338681 A JP 9338681A JP 33868197 A JP33868197 A JP 33868197A JP H11176333 A JPH11176333 A JP H11176333A
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conductive inorganic
forming
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Koji Tagawa
幸治 田川
Toyohiko Kumada
豊彦 熊田
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削加工することなく、少ない数の工程で高
い形状精度の孔を有する傾斜機能材料を容易に製造する
ことができ、傾斜機能材料/金属複合体を容易に製造す
ることができ、傾斜機能材料製管球用電気導入体を容易
に、低いコストで製造することのできる方法を提供する
こと。 【解決手段】 型内に、順次に混合割合が異なる導電性
無機物質成分と絶縁性無機物質成分との混合粉末を充填
して積層体を形成するに際し、型の底部材または加圧用
パンチに特定の材料からなる棒状の成型補助部材を設置
し、この成型補助部材が結合された複合補助部材を焼結
して成型補助部材が消失させて孔を有する焼結体または
傾斜機能材料を得る。孔内に適宜の金属部材が挿入され
て一体に結合されて傾斜機能材料/金属複合体が製造さ
れる。この傾斜機能材料/金属複合体は、傾斜機能材料
製管球用電気導入体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性無機物質成
分と絶縁性無機物質成分との均一な混合物よりなる構成
層の複数が一体に積層されてなり、順次の構成層の導電
性無機物質成分の割合が段階的に変化する構成の、孔を
有する傾斜機能材料に関する。また本発明は、傾斜機能
材料/金属複合体の製造方法に関する。更に本発明は、
例えば光源ランプ、その他の管球類のバルブにおける気
密シール部を形成すると共にバルブ内に到る電気導入用
経路を形成する、傾斜機能材料よりなる管球用電気導入
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜機能材料は、例えば、金属よりなる
導電性無機物質成分と金属酸化物よりなる絶縁性無機物
質成分との混合焼結体により構成され、特定の一方向に
向かうに従って導電性無機物質成分濃度が傾斜的または
段階的に変化することにより、導電性無機物質成分濃度
が高い導電性部分と、導電性無機物質成分濃度が零また
は当該濃度が低い絶縁性部分とが、異なる個所に位置さ
れた一体の固体材料であり、例えばランプのバルブにお
ける気密シール部を構成すると共にバルブ内に到る電気
導入用経路を形成する管球用電気導入体として好適に用
いられる。
【0003】従来、このような傾斜機能材料を製造する
方法としては、大別して次の2種の方法が知られてい
る。 (1)湿式法 この湿式法では、導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質
粉末とを適宜の液状溶媒と共に混合してスラリーを調製
し、このスラリーを例えば鋳込み成形することにより、
導電性無機物質成分の濃度が滑らかに変化する状態の成
形体を製造し、この成形体を加熱して焼結することによ
り、傾斜機能材料が製造される。スラリーには、適宜の
バインダー成分が含有されてもよい。このような湿式法
による傾斜機能材料の製造方法は、例えば特開平8−1
38555号公報、特開平3−165832号公報、特
開平3−274105号公報などに記載されている。
【0004】この湿式法は、導電性無機物質成分濃度の
変化が連続的で滑らかな傾斜機能材料が得られる点では
有利であるが、導電性無機物質成分濃度の連続的な変化
を生じさせるために特別な処理が必要で製造に長時間を
要し、また複雑な制御を伴う処理が必要であり、そのた
めにコストが非常に高いものとなる。しかも、この湿式
法では、十分な導電性が得られる程度に導電性無機物質
成分濃度が大きい傾斜機能材料は、実際上、製造が相当
に困難であるという問題点がある。
【0005】(2)乾式法 この乾式法では、例えばモリブデンよりなる導電性無機
物質粉末と、例えばシリカよりなる絶縁性無機物質粉末
とを異なる割合で混合することにより、導電性無機物質
粉末の含有割合が異なる複数の混合粉末を調製し、これ
を用いて、図1に示すように、例えば円柱状の成形空間
を有する筒状の金型10の底部材11の上面上に、導電
性無機物質成分濃度の最も低い混合粉末を層状に充填し
て成形して成形層F1を形成し、次いで2番目に低い導
電性無機物質成分濃度の混合粉末を層状に充填して成形
することにより、成形層F1の上に一体に積層された状
態の成形層F2を形成し、更に同様の操作を導電性無機
物質成分濃度の低い方から順に繰り返して複数の成形層
が一体に積層された混合粉末積層体を形成する。図1で
は合計6つの成形層よりなる混合粉末積層体15が示さ
れている。
【0006】このようにして得られる混合粉末積層体1
5を加熱焼成して一体の焼結体とすることにより、各々
においては均一な導電性無機物質成分濃度を有する構成
層の複数が、下から上に向かうに従って導電性無機物質
成分濃度が順次に段階的に高くなるよう積層された傾斜
機能材料が製造される。このようないわゆる乾式法によ
る傾斜機能材料の製造方法は、例えば特開平8−138
555号公報などに記載されている。
【0007】このような方法によれば、複数の構成層が
上下方向に積層されてなり、個々の構成層は均一な導電
性無機物質成分濃度を有するが、最下層の構成層は例え
ば導電性無機物質成分濃度が0体積%で絶縁性無機物質
成分濃度が100体積%の絶縁体層であり、この最下層
から最上層に至る順次の構成層は、下から上に向かうに
従って順次に導電性無機物質成分濃度が段階的に増加
し、最上層の構成層は導電性無機物質成分濃度が例えば
80体積%以上の導電体層であるような傾斜機能材料が
得られる。従って、このような傾斜機能材料の導電体部
分に適宜の電気導入用金属部材を電気的に接続してなる
管球用電気導入体によれば、当該傾斜機能材料の絶縁性
部分をバルブの気密シール部の形成に利用することによ
り、バルブ内に到る電気導入用経路を好適に形成するこ
とができるので、きわめて有利である。
【0008】図2は、管球用電気導入体を製造するため
の傾斜機能材料製電気導入体材料の説明用断面図であ
る。この電気導入体材料18は、乾式法によって製造さ
れた円柱状の傾斜機能材料20における最下層の絶縁体
層21の外端面から、導電性構成層に達するよう軸方
向、すなわち混合粉末積層体の積層方向(上下方向)に
伸びる外部リード棒挿入用孔22を有すると共に、最上
層の導電体層23の外端面から軸方向に伸びる電極棒挿
入用孔24を有するものである。
【0009】従来、このような孔を有する焼結体よりな
る電気導入体材料18は、混合粉末積層体を仮焼結して
得られる仮焼結体に、その各端面から、切削ドリルを用
いる切削加工によって、適宜の径および長さを有する軸
方向(積層方向)に伸びる外部リード棒挿入用孔22お
よび電極棒挿入用孔24を形成する手段によって製造さ
れている。
【0010】そして、このような電気導入体材料18に
対し、図3に示すように、外部リード棒挿入用孔22内
には外部リード棒26の一端部が挿入されると共に、電
極棒挿入用孔24内に、先端に電極体28を有する電極
棒30の基端部が挿入された状態で本焼結が行われ、こ
れによって仮焼結体であった電気導入体材料18が最終
的に傾斜機能材料とされると同時に、これに一体的に電
極棒30および外部リード棒26が結合された状態の管
球用電気導入体50が製造される。
【0011】あるいは、図2に示されている状態の電気
導入体材料18がそのまま本焼結されて傾斜機能材料が
形成され、その後、外部リード棒挿入用孔22内に外部
リード棒26の一端部が挿入されると共に、電極棒挿入
用孔24内に、先端に電極体28を有する電極棒30の
基端部が挿入された上で金属ロウなどの接合材によって
電気的に接続されることにより、管球用電気導入体が製
造される。
【0012】しかしながら、以上のような管球用電気導
入体の製造方法においては、外部リード棒挿入用孔およ
び電極棒挿入用孔を有する電気導入体材料を製造するた
めに、仮焼結体を切削ドリルによって切削加工する工程
が必要であり、そのために製造工程数が多くなり、従っ
てコストが高いものとなり、しかも当該切削加工作業
は、十分な機械的精度を得るためには厳しい条件が必要
であって相当に困難な作業となる、という問題点があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
切削加工することなく、従って少ない数の工程で、形状
精度の高い孔を有する傾斜機能材料を容易に製造するこ
とができる方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、傾斜機能材料/金属複合体を容易に製造す
ることができる方法を提供することにある。更に、本発
明の他の目的は、そのような傾斜機能材料/金属複合体
により、傾斜機能材料製管球用電気導入体を容易に、低
いコストで製造することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の孔を有する傾斜
機能材料の製造方法は、導電性無機物質成分と絶縁性無
機物質成分との均一な混合物よりなる構成層の複数が一
体に積層されてなり、順次の構成層の導電性無機物質成
分の割合が段階的に変化する構成を有し、積層方向に伸
びる孔を有する傾斜機能材料を製造するため、以下の工
程を有することを特徴とする。 (1)導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質粉末とを所
定の比率で混合することによって導電性無機物質粉末の
割合が異なる複数の混合粉末を調製する混合粉末調製工
程 (2)得られた混合粉末を筒状の型内に充填することに
より、当該型内において、下方から上方に向かうに従っ
て順次に導電性無機物質粉末の割合が段階的に異なる混
合粉末積層体を形成する混合粉末積層体形成工程 (3)混合粉末積層体の上面および下面の少なくとも一
方から当該混合粉末積層体内に突入する、加熱処理によ
って少なくとも一部が消失する材料からなる成型補助部
材を型内に設ける成型補助部材設置工程 (4)混合粉末積層体を成型補助部材と共に加圧用部材
により加圧することにより、成型補助部材が結合された
積層成型体よりなる複合成型体を形成する加圧成型工程 (5)複合成型体を加熱処理してその積層成型体を焼結
体とすると共に、成型補助部材を、少なくともその一部
を消失させて除去することにより、孔を有する焼結体を
形成する焼結体形成工程
【0015】本発明の傾斜機能材料/金属複合体の製造
方法は、上記の焼結体形成工程で得られる孔を有する焼
結体の当該孔内に、当該孔と適合する金属部材を挿入
し、当該金属部材と焼結体との結合処理を行うことを特
徴とする。
【0016】本発明の傾斜機能材料製管球用電気導入体
の製造方法は、導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成
分との均一な混合物よりなる構成層の複数が一体に積層
されてなり、順次の構成層の導電性無機物質成分の割合
が段階的に変化する構成の傾斜機能材料よりなる管球用
電気導入体を製造するため、以下の工程を有することを
特徴とする。 (1)導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質粉末とを所
定の比率で混合することによって導電性無機物質粉末の
割合が異なる複数の混合粉末を調製する混合粉末調製工
程 (2)得られた混合粉末を筒状の型内に充填することに
より、当該型内において、下方から上方に向かうに従っ
て順次に導電性無機物質粉末の割合が段階的に異なる混
合粉末積層体を形成する混合粉末積層体形成工程 (3)混合粉末積層体の上面および下面の少なくとも一
方から当該混合粉末積層体内に突入する、第一加熱処理
工程によって少なくとも一部が消失する材料からなる成
型補助部材を型内に設ける成型補助部材設置工程 (4)混合粉末積層体を成型補助部材と共に加圧用部材
により加圧することにより、成型補助部材が結合された
積層成型体よりなる複合成型体を形成する加圧成型工程 (5)複合成型体を加熱処理してその積層成型体を仮焼
結体とすると共に、成型補助部材を、少なくともその一
部を消失させて除去することにより、孔を有する仮焼結
体を形成する第一加熱処理工程 (6)第一加熱処理工程で得られる仮焼結体を、第一加
熱処理工程より高い温度で加熱することにより仮焼結体
を本焼結体とする第二加熱処理工程
【0017】以上において、第二加熱処理工程において
は、仮焼結体における孔内に電気導入棒の一端部が挿入
された状態で当該仮焼結体が加熱処理され、これにより
電気導入棒の一端部が傾斜機能材料に一体に結合された
管球用電気導入体を得ることができる。または、第二加
熱処理工程において、仮焼結体が加熱処理されて孔を有
する傾斜機能材料を形成し、その後、この傾斜機能材料
の当該孔内に電気導入棒の一端部を挿入して電気的に接
続することができる。ここに、電気導入棒とは、電極棒
や外部リード棒などの電気導入路を形成する棒状部材を
いう。
【0018】また、成型補助部材設置工程は、混合粉末
積層体の形成前に、当該混合粉末積層体形成工程に用い
られる型の下底面に、上方に伸びる下部成型補助部材を
設ける工程を含むことができる。更に、成型補助部材設
置工程は、混合粉末積層体の形成後に、加圧成型工程で
用いられる加圧用部材の下面に固定された下方に伸びる
上部成型補助部材を混合粉末積層体に押入する工程を含
むことができる。
【0019】成型補助部材は、少なくともその表面層が
仮焼結工程において蒸発して消失する材質よりなるもの
とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
傾斜機能材料製管球用電気導入体を製造する場合につい
て具体的に説明する。 (1)混合粉末調製工程 この工程では、導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質粉
末とを所定の比率で混合することにより、導電性無機物
質粉末の割合が異なる複数の混合粉末が調製される。具
体的には、導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質粉末と
を、導電性無機物質粉末の含有割合が異なるよう混合
し、更に各混合粉末毎にボールミルにより混合処理する
ことにより、互いに導電性無機物質粉末の含有割合(導
電性無機物質成分濃度)が異なる、目的とする傾斜機能
材料の構成層数に応じた数の混合粉末を調製する。
【0021】ここに、導電性無機物質粉末としては、例
えばモリブデン、ニッケル、タングステン、タンタル、
クロム、白金、亜鉛などが用いられる。また絶縁性無機
物質粉末としては、例えばシリカガラス、石英(SiO
2 )、アルミナ(Al2 3 )、ジルコニア(Zr
2 )、マグネシア(MgO)、炭化けい素(Si
C)、炭化チタン(TiC)、窒化けい素(Si
3 4 )、酸窒化アルミニウム(AlON)などが用い
られる。以上の導電性無機物質粉末および絶縁性無機物
質粉末は、いずれも高純度であることが必要であり、例
えば99.9%以上のものが好ましく用いられる。また
導電性無機物質粉末および絶縁性無機物質粉末の平均粒
径は、いずれも0.01〜10.0μm、特に0.1〜
5.0μmであることが好ましい。
【0022】(2)混合粉末積層体形成工程 この混合粉末積層体形成工程では、以上のようにして得
られる混合粉末を、既述の乾式法に従って適宜の、例え
ば円柱状の成型空間を有する筒状の金型内に充填するこ
とにより、当該金型内において、下方から上方に向かう
に従って順次に導電性無機物質粉末の割合が段階的に異
なる混合粉末積層体が形成される。 (3)成型補助部材設置工程 この成型補助部材設置工程は、混合粉末積層体形成工程
に先行して金型または加圧用部材に、成型空間内に位置
するよう成型補助部材を固定しておくことにより、上記
の混合粉末積層体形成工程の遂行により、または後続の
加圧成型工程の遂行により、いわば自動的に実行するこ
とができ、またそのようにすることが好ましい。 (4)加圧成型工程 この工程では、金型内の未成型の混合粉末積層体を成型
補助部材と共に加圧用部材により加圧することにより、
混合粉末積層体が積層成型体とされて複合成型体が形成
される。
【0023】以上の混合粉末積層体形成工程から加圧成
型工程までの内容を具体的に説明すると、次のとおりで
ある。図4は、これらの工程を遂行して複合成型体を作
製する方法を示す説明用断面図である。この図におい
て、10は円柱状の成型空間を有する金型、11は金型
10の底部材、12は加圧用部材である。金型10の底
部材11の中央には、詳細は後述する特定の材料により
形成された棒状の下部成型補助部材33が上方に伸びる
よう設置されており、また加圧用部材12の下面の中央
には、同様に特定の材料により形成された棒状の上部成
型補助部材35が下方に伸びるよう設置されている。
【0024】ここに、下部成型補助部材33および上部
成型補助部材35(これらを総合して「成型補助部材」
という。)の材料としては、第一加熱処理工程または仮
焼結工程における加熱処理によって蒸発して消失する、
例えば有機高分子物質を用いることができる。当該有機
高分子物質の具体例としては、例えばアクリル系樹脂、
ポリプロピレン、ポリスチレンなどの合成樹脂を挙げる
ことができるが、特に消失した後に何も固形残留物を生
じないものが好ましい。
【0025】成型補助部材は、その全体が単一の材料に
よって構成されていてもよいが、例えば図5に示す構成
の複合補助部材37を用いることができる。この複合補
助部材37は、第一加熱処理工程における加熱によって
も形状に変化が生じない材質よりなる耐熱性の芯部分3
8と、この芯部分38の外周面に形成された、仮焼結工
程における加熱によって蒸発して消失する物質よりなる
表面層部分39とにより構成される。芯部分38の材質
としては、例えばカーボンブラック(グラファイト)、
超硬度合金、焼入れ鋼などの高融点金属、各種のセラミ
ックなどの耐熱性材料を用いることができる。このよう
な複合補助部材37によれば、芯部分38の存在によっ
て、その変形が生じにくい点で有利である。
【0026】成型補助部材の形状、例えば外径および長
さは、それによって形成される電気導入体材料18にお
ける孔に求められる形状によって決定される。例えば、
外部リード棒挿入用孔22のための下部成型補助部材3
3の一例においては、外径が0.3〜3mm、長さが5
〜20mmであり、一方、電極棒挿入用孔24のための
上部成型補助部材35の一例においては、外径が0.3
〜3mm、長さが10〜20mmである。また、複合補
助部材37においては、表面層部分39の厚みの合計
は、芯部分38の外径の15〜100%の範囲であるこ
とが好ましい。表面層部分39の厚みが過小であると、
消失する部分が少ないために、残留する芯部分38の除
去が困難となるおそれがある。
【0027】下部成型補助部材33を金型10の底部材
11に固定するための手段または上部成型補助部材35
を加圧用部材12に固定するための手段は、特に限定さ
れるものではなく、自由に選定することができる。ただ
し、それらの成型補助部材が支持体から離脱可能である
ことが必要である。
【0028】図4に示すように、このような下部成型補
助部材33が底部材11に設けられた金型10内に、既
述の混合粉末のうち導電性無機物質成分濃度が小さいも
の、好ましくは0体積%のものを最下層形成用混合粉末
として充填し、必要に応じて加圧して層状体とし、次い
で、2番目に導電性無機物質成分濃度が小さい混合粉末
を充填して同様に層状体として積層させ、以下、次第に
導電性無機物質成分濃度が段階的に大きくなる状態の混
合粉末積層体15を形成する。ここに形成される混合粉
末積層体15は、その下面から、下部成型補助部材33
が上方に突入するよう埋没した状態となる。
【0029】所定の混合粉末積層体15が形成された状
態で、上記の加圧用部材12が降下され、これにより、
当該加圧用部材12に固定された上部成型補助部材35
が、混合粉末積層体15の上面から下方に突入される。
そして、更に当該混合粉末積層体15が加圧用部材12
により上方から加圧され、これにより、図6に示すよう
に、混合粉末積層体15の加圧成型体である積層成型体
16に、下部成型補助部材33および上部成型補助部材
35が一体的に結合された状態の複合成型体40が形成
される。
【0030】(5)焼結体形成工程(第一加熱処理工
程) この複合成型体40は次に焼結体形成工程に付される。
この焼結体形成工程では、複合成型体40に対して、非
酸化性ガス雰囲気中において例えば1000〜1200
℃を最高加熱温度とする加熱処理が行われ、これによ
り、下部成型補助部材33および上部成型補助部材35
の全部が例えば有機高分子物質で構成されている場合に
はその全部が熱分解などによって蒸発して消失し、ま
た、成型補助部材が複合補助部材37である場合には、
その表面層部分39が消失して芯部分38が残留する
が、この芯部分38は除去される。この結果、図2に示
したと同様の状態の、外部リード棒挿入用孔22および
電極棒挿入用孔24がその両端面から軸方向に伸びるよ
う形成された仮焼結体よりなる電気導入体材料18が形
成される。
【0031】(6)本焼結処理工程(第二加熱処理工
程) この電気導入体材料18を用いて、次のようにして本焼
結処理工程(第二加熱処理工程)がなされて管球用電気
導入体が作製される。すなわち、図3によって説明した
ように、電気導入体材料18に対し、外部リード棒挿入
用孔22内には外部リード棒26の一端部が挿入される
と共に、電極棒挿入用孔24内に、先端に電極体28を
有する電極棒30の基端部が挿入された状態で、既述の
第一加熱処理工程におけるより高い温度で加熱されるこ
とによって本焼結が行われる。その結果、仮焼結体であ
った電気導入体材料18が最終的に傾斜機能材料とされ
ると同時に、これに電極棒30および外部リード棒26
がいわゆる焼き嵌めによって一体的に結合された状態の
傾斜機能材料/金属複合体である管球用電気導入体が製
造される。
【0032】あるいは、外部リード棒挿入用孔22およ
び電極棒挿入用孔24が形成された仮焼結体である電気
導入体材料18がそのまま本焼結されて孔を有する傾斜
機能材料が形成され、その後、この傾斜機能材料に対し
て、その外部リード棒挿入用孔22内に外部リード棒2
6の一端部が挿入されると共に、電極棒挿入用孔24内
に、先端に電極体28を有する電極棒30の基端部が挿
入され、その上で金属ロウなどの接合材によって電気的
に接続されることにより、管球用電気導入体が製造され
る。
【0033】以上において、本焼結処理は、非酸化性ガ
ス雰囲気中または例えば10-3Pa以下の減圧雰囲気で
行われ、その加熱は、例えば最高温度が1500〜20
00℃となる条件で実行される。
【0034】以上の各工程において、混合粉末積層体の
具体的構成は特に限定されるものではなく、使用対象で
ある管球の大きさや種類などの条件によって適宜の構成
とすることができる。好ましい具体例としての混合粉末
積層体においては、最下層が導電性無機物質成分濃度0
体積%でシリカ100体積%の絶縁体層であり、最上層
は例えばモリブデンよりなる導電性無機物質成分濃度が
例えば16体積%以上、好ましくは20体積%以上でシ
リカ成分濃度が84体積%以下、好ましくは80体積%
以下の導電体層であり、最下層から最上層に至る順次の
構成層は、下から上に向かうに従って段階的に導電性無
機物質成分濃度が増加する状態であり、個々の構成層は
当該構成層の全体において導電性無機物質成分濃度が一
定である。
【0035】本発明において、積層成型体16の長さ、
直径、各々の構成層の厚みおよび構成層の数は特に限定
されるものではなく、実際の当該傾斜機能材料の用途に
よって適宜選定される。代表的には、例えば長さは10
〜20mm、直径は2〜15mmであり、各構成層の厚
みは導電性無機物質成分濃度によって異なるものとされ
るがいずれも0.5〜2mmの範囲内であり、構成層の
数は10〜20層とされる。
【0036】本発明による管球用電気導入体において
は、外部リード棒26および電極棒30はいずれも傾斜
機能材料部分の導電性部分と電気的に接続されているこ
とが必要であり、外部リード棒挿入用孔22および電極
棒挿入用孔24の深さは、その先端が導電性部分に到達
する大きさとされる必要があるが、これは、下部成型補
助部材33および上部成型補助部材35の長さを調節す
ることによって容易に達成することができる。
【0037】而して、本発明の方法によれば、成型補助
部材を金型および加圧用部材の両方または一方に設置す
ることにより、目的とする電気導入用経路形成用の金属
部材を挿入するための孔が高い寸法精度で形成された傾
斜機能材料またはその前駆体である仮焼結体をきわめて
容易に製造することができ、切削ドリルなどによる切削
加工を行うことなしに、孔を有する傾斜機能材料を少な
い工程で容易に、また低いコストで製造することができ
る。また、この孔を有する傾斜機能材料またはその前駆
体を用いることにより、所期の構成による傾斜機能材料
/金属複合体を容易に製造することができる。更に、こ
の傾斜機能材料/金属複合体によれば、金属部材として
電気導入棒などを用いることにより、管球用電気導入体
をきわめて容易に、低いコストで製造することができる
ので、ランプなどの各種の管球の製造コストを大幅に低
下させることができる。
【0038】図7は、本発明による傾斜機能材料製管球
用電気導入体を用いた放電ランプの一例を示す説明用断
面図である。この図において、60はシリカガラスより
なる発光管、50は電気導入体、28は電極体、30は
電極棒である。この電気導入体50は、その一端側に絶
縁性部分66を有すると共に他端側に導電性部分67を
有しており、従って当該電気導入体50の一端側部分が
発光管60の封止用管部61内に挿入された上で、当該
封止用管部61が当該絶縁性部分66の外周面に溶着さ
れて気密シールが形成されている。この構造において
は、外部リード棒26から、電気導入体50を構成する
傾斜機能材料の導電性部分67を介して、電極棒30お
よび電極体28に到る電気導入用経路が形成されてい
る。
【0039】以上、本発明の傾斜機能材料製管球用電気
導入体の製造方法について具体的に説明したが、本発明
においては、種々の変更を加えることができる。例え
ば、混合粉末積層体の形成においては、最下層を導電性
無機物質成分濃度の最も小さいものとすることは必須の
ことではなく、最下層が導電性無機物質成分濃度の最も
高いものとすることもでき、また上方に向かうに従って
導電性無機物質成分濃度が増大する正の勾配または減少
する負の勾配のみでなく、勾配が正と負に変化するもの
であってもよい。
【0040】また、孔を有する仮焼結体または傾斜機能
材料において、当該孔の形状は目的に応じて適宜選定す
ることができ、またこれに挿入される金属部材の用途も
特に限定されるものではないが、上述のように、特に管
球用電気導入体の電気導入用経路を構成する場合に好適
である。更に、孔を有する仮焼結体または傾斜機能材料
において、当該孔の数および形成位置は特に限定される
ものではない。
【0041】本発明の方法によって得られる孔を有する
傾斜機能材料および傾斜機能材料/金属複合体は、種々
の用途に用いることができる。また、目的とする用途に
従って種々の形態、特性を有するものとすることができ
る。
【0042】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。 <実施例1> (1)混合粉末調製工程 純度99.99%、平均粒径1.0μmのモリブデン粉
末と、純度99.99%、平均粒径5.6μmのシリカ
粉末とを材料粉末として用い、種々の導電性無機物質成
分濃度を有する混合粉末を調製した。また、各構成層形
成用粉末には、滑剤兼バインダーとしてステアリン酸を
5重量%の割合で添加した。
【0043】(2)混合粉末積層体形成工程、(3)成
型補助部材設置工程および(4)加圧成型工程 内径3.0mmの内部空間を有する金型(10)の底部
材(11)の中央に、ポリプロピレンよりなる外径0.
6mm、長さ3mmの下部成型補助部材(33)を上方
に突出する状態で固定して設けた。この金型内に、下記
の表1に示すように、混合粉末またはシリカ粉末を導電
性無機物質成分濃度(モリブデン濃度)が低いものから
順に充填して積層させ、合計12層の混合粉末積層体
(15)を形成した。
【0044】
【表1】
【0045】一方、加圧用部材(12)の下面の中央に
は、ポリプロピレンよりなる外径0.6mm、長さ11
mmの上部成型補助部材(35)を下方に突出する状態
で固定して設けておき、この加圧用部材を混合粉末積層
体の上面に押し当てて更に上部成型補助部材を最上層か
ら内方に押入し、加圧用部材の下面を混合粉末積層体の
上面に当接させた。この状態から、最終圧力が1.5×
108 Pa(1.5ton/cm2 )となる状態で混合
粉末積層体を加圧し、これにより、積層成型体(16)
に下部成型補助部材および上部成型補助部材が結合され
てなる複合成型体(40)を形成した。この複合成型体
の外径は3.0mm、長さは15.0mmであった。
【0046】(5)仮焼結工程(第一加熱処理工程) この複合成型体を焼成炉内に入れ、水素ガス雰囲気中に
おいて約1000〜1200℃まで加熱することによ
り、積層成型体を仮焼結し、同時に両成型補助部材を蒸
発させて消失させると共に混合粉末に添加したバインダ
ーをも消失させ、これにより、外部リード棒挿入用孔
(22)および電極棒挿入用孔(24)が両端部に形成
された円柱状の電気導入体材料(18)を得た。
【0047】(6)本焼結処理工程 次に、この電気導入体材料の外部リード棒挿入用孔内に
外径0.5mm、長さ8mmの外部リード棒(26)の
一端部を挿入深さ3mmで挿入する一方、電極棒挿入用
孔内に、電極体(28)を有する外径0.5mm、長さ
15mmの電極棒(30)の基端部を挿入深さ10mm
で挿入し、10-3Pa以下の真空雰囲気中にて加熱し、
約1700℃の温度に約10分間保持した後炉中にて冷
却し、もって仮焼結体を本焼結処理することにより、円
柱状の傾斜機能材料の両端から外部リード棒および電極
棒が伸び出した状態の管球用電気導入体(50)を製造
した。
【0048】(7)放電ランプの製造 以上のようにして得られた管球用電気導入体を用い、図
7の構成に従い、発光管(60)における発光空間の直
径が11.0mm、管軸方向距離が11.0mm、封止
用管部(61)の内径が3.1mm、電極管距離が1.
5mmであり、発光物質として水銀40mg、ヨウ化
(ディスプロシウム/ネオジウム/セシウム)0.4m
gおよび臭化インジウム0.3mgが封入され、バッフ
ァガスとしてアルゴン300Torrが封入されてな
る、定格ランプ電力が150Wのショートアークメタル
ハライドランプを製造した。この放電ランプは、所期の
発光性能と使用寿命を有するものであった。
【0049】<実施例2>タングステンよりなる芯部分
(38)の外周面に、厚みが0.1mmのポリプロピレ
ンよりなる表面層部分(39)を形成してなる、全体の
外径が0.6mmの複合補助部材(37)を作製し、こ
れを切断して下部成型補助部材(33)および上部成型
補助部材(35)を作製し、これらを用いたほかは、実
施例1と同様にして管球用電気導入体を製造した。この
管球用電気導入体も、実施例1のものと同様に、放電ラ
ンプの封止部材として有用であった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、切削加工することな
く、従って少ない数の工程で、高い形状精度の孔を有す
る傾斜機能材料を容易に製造することができ、また傾斜
機能材料/金属複合体を容易に製造することができる。
また、そのような傾斜機能材料/金属複合体により、傾
斜機能材料製管球用電気導入体を容易に、低いコストで
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式法による傾斜機能材料の製造方法について
の説明用断面図である。
【図2】乾式法による傾斜機能材料により製造された電
気導入体材料の説明用断面図である。
【図3】管球用電気導入体の一例の構成を示す説明用断
面図である。
【図4】積層成型体を作製する方法を示す説明用断面図
である。
【図5】複合補助部材の構成を示す説明用断面図であ
る。
【図6】複合成型体の構成を示す説明用断面図である。
【図7】本発明による傾斜機能材料製管球用電気導入体
を用いた放電ランプの一例を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 金型 11 底部材 12 加圧用部材 F1,F2 成形層 15 混合粉末積層体 16 積層成型体 18 電気導入体材料 20 傾斜機能材料 21 絶縁体層 22 外部リード棒挿入用孔 23 導電体層 24 電極棒挿入用孔 26 外部リード棒 28 電極体 30 電極棒 33 下部成型補助部材 35 上部成型補助部材 37 複合補助部材 38 芯部分 39 表面層部分 40 複合成型体 50 管球用電気導入体 60 発光管 61 封止用管部 66 絶縁性部分 67 導電性部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成
    分との均一な混合物よりなる構成層の複数が一体に積層
    されてなり、順次の構成層の導電性無機物質成分の割合
    が段階的に変化する構成を有し、積層方向に伸びる孔を
    有する傾斜機能材料を製造するため、以下の工程を有す
    ることを特徴とする孔を有する傾斜機能材料の製造方
    法。 (1)導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質粉末とを所
    定の比率で混合することによって導電性無機物質粉末の
    割合が異なる複数の混合粉末を調製する混合粉末調製工
    程 (2)得られた混合粉末を筒状の型内に充填することに
    より、当該型内において、下方から上方に向かうに従っ
    て順次に導電性無機物質粉末の割合が段階的に異なる混
    合粉末積層体を形成する混合粉末積層体形成工程 (3)混合粉末積層体の上面および下面の少なくとも一
    方から当該混合粉末積層体内に突入する、加熱処理によ
    って少なくとも一部が消失する材料からなる成型補助部
    材を型内に設ける成型補助部材設置工程 (4)混合粉末積層体を成型補助部材と共に加圧用部材
    により加圧することにより、成型補助部材が結合された
    積層成型体よりなる複合成型体を形成する加圧成型工程 (5)複合成型体を加熱処理してその積層成型体を焼結
    体とすると共に、成型補助部材を、少なくともその一部
    を消失させて除去することにより、孔を有する焼結体を
    形成する焼結体形成工程
  2. 【請求項2】請求項1に記載の焼結体形成工程で得られ
    る孔を有する焼結体の当該孔内に、当該孔と適合する金
    属部材を挿入し、当該金属部材と焼結体との結合処理を
    行うことを特徴とする傾斜機能材料/金属複合体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成
    分との均一な混合物よりなる構成層の複数が一体に積層
    されてなり、順次の構成層の導電性無機物質成分の割合
    が段階的に変化する構成の傾斜機能材料よりなる管球用
    電気導入体を製造するため、以下の工程を有することを
    特徴とする傾斜機能材料製管球用電気導入体の製造方
    法。 (1)導電性無機物質粉末と絶縁性無機物質粉末とを所
    定の比率で混合することによって導電性無機物質粉末の
    割合が異なる複数の混合粉末を調製する混合粉末調製工
    程 (2)得られた混合粉末を筒状の型内に充填することに
    より、当該型内において、下方から上方に向かうに従っ
    て順次に導電性無機物質粉末の割合が段階的に異なる混
    合粉末積層体を形成する混合粉末積層体形成工程 (3)混合粉末積層体の上面および下面の少なくとも一
    方から当該混合粉末積層体内に突入する、第一加熱処理
    工程によって少なくとも一部が消失する材料からなる成
    型補助部材を型内に設ける成型補助部材設置工程 (4)混合粉末積層体を成型補助部材と共に加圧用部材
    により加圧することにより、成型補助部材が結合された
    積層成型体よりなる複合成型体を形成する加圧成型工程 (5)複合成型体を加熱処理してその積層成型体を仮焼
    結体とすると共に、成型補助部材を、少なくともその一
    部を消失させて除去することにより、孔を有する仮焼結
    体を形成する第一加熱処理工程 (6)第一加熱処理工程で得られる仮焼結体を、第一加
    熱処理工程より高い温度で加熱することにより仮焼結体
    を本焼結体とする第二加熱処理工程
  4. 【請求項4】 第二加熱処理工程において、仮焼結体に
    おける孔内に電気導入棒の一端部が挿入された状態で当
    該仮焼結体が加熱処理され、これにより電気導入棒の一
    端部が傾斜機能材料に一体に結合された管球用電気導入
    体を得ることを特徴とする請求項3に記載の傾斜機能材
    料製管球用電気導入体の製造方法。
  5. 【請求項5】 第二加熱処理工程において、仮焼結体が
    加熱処理されて孔を有する傾斜機能材料を形成し、その
    後、この傾斜機能材料の当該孔内に電気導入棒の一端部
    を挿入して電気的に接続することを特徴とする請求項3
    または4に記載の傾斜機能材料製管球用電気導入体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 成型補助部材設置工程は、混合粉末積層
    体の形成前に、当該混合粉末積層体形成工程に用いられ
    る型の下底面に、上方に伸びる下部成型補助部材を設け
    る工程を含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか
    一に記載の傾斜機能材料製管球用電気導入体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 成型補助部材設置工程が、混合粉末積層
    体の形成後に、加圧成型工程で用いられる加圧用部材の
    下面に固定された下方に伸びる上部成型補助部材を混合
    粉末積層体に押入する工程を含むことを特徴とする請求
    項3〜6のいずれか一に記載の傾斜機能材料製管球用電
    気導入体の製造方法。
  8. 【請求項8】 成型補助部材は、少なくともその表面層
    が第一加熱処理工程において蒸発して消失する材質より
    なることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一に記載
    の傾斜機能材料製管球用電気導入体の製造方法。
JP9338681A 1997-12-09 1997-12-09 孔を有する傾斜機能材料の製造方法、傾斜機能材料/金属複合体の製造方法および傾斜機能材料製管球用電気導入体の製造方法 Pending JPH11176333A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012517680A (ja) * 2009-02-12 2012-08-02 オスラム アクチエンゲゼルシャフト 高圧放電ランプ

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