JPH11176247A - 高電圧発振回路用絶縁電線 - Google Patents

高電圧発振回路用絶縁電線

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JPH11176247A
JPH11176247A JP33987097A JP33987097A JPH11176247A JP H11176247 A JPH11176247 A JP H11176247A JP 33987097 A JP33987097 A JP 33987097A JP 33987097 A JP33987097 A JP 33987097A JP H11176247 A JPH11176247 A JP H11176247A
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JP
Japan
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insulated wire
insulating material
thickness
voltage
insulative material
Prior art date
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Pending
Application number
JP33987097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Miyataki
雅人 宮瀧
Fumio Shimizu
文男 清水
Masahiro Watanabe
政広 渡辺
Masahiro Yamamoto
正弘 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐電圧性とコンデンサー機能とを兼備した高電
圧発振回路用絶縁電線を提供する。 【解決手段】導体1上に耐電圧性絶縁材料層2が被覆し
てあり、耐電圧性絶縁材料層2上に高誘電率絶縁材料層
3を被覆して成る高電圧発振回路用絶縁電線である。耐
電圧性絶縁材料としては、体積抵抗率が1016Ωcm
以上の絶縁材料で且つその被覆厚さが全絶縁厚さの50
〜85%を占めるものが好ましい。ここにおいて体積抵
抗率が1016Ωcm以上の絶縁材料としてはポリエチ
レン、エチレンテトラクロロエチレン共重合体等があ
る。また、高誘電率絶縁材料としては、誘電率5以上の
絶縁材料であり且つその被覆厚さが全絶縁厚さの15〜
50%を占めるものが好ましい。ここにおいて高誘電率
絶縁材料としては塩化ビニル樹脂混和物、ポリふっ化ビ
ニリデン等がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高電圧発振回路用絶
縁電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気機器回路はインダクタンス
コイル、コンデンサー、抵抗等の各種部品を絶縁電線で
接続することにより組み立てられている。
【0003】近年、電気機器回路の一種である高電圧発
振回路では絶縁電線にコンデンサー機能を持たせたり、
高インダクタンスコイル機能を持たせたりして高電圧発
振時のノイズフィルタ機能を兼備させようとすることが
行われるようになってきている。
【0004】従来、このコンデンサー機能を兼備した絶
縁電線としては導体上にポリエチレン、エチレンテトラ
クロロエチレン共重合体等を被覆し、その上に塩化ビニ
ル樹脂混和物、ポリふっ化ビニリデン等を被覆した絶縁
電線が使用されている。
【0005】ここにおいてコンデンサー機能に加えて耐
熱性も要求されるときには導体上にエチレンテトラクロ
ロエチレン共重合体を被覆し、その上にポリふっ化ビニ
リデンで被覆する。逆に、耐熱性が要求されないときに
は導体上にポリエチレンを被覆し、その上に塩化ビニル
樹脂混和物で被覆するようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで絶縁電線にお
いてはそのコンデンサー機能を増大させるために静電容
量が大きな絶縁材料を使用すると耐電圧性が低下してし
まうということが知られている。
【0007】例えば、絶縁電線の構造上からみた場合、
その静電容量を増大させるためには絶縁体厚さを減少す
ればよい。しかし絶縁体厚さが減少した絶縁電線では当
然ながらその耐電圧性が低下することになる。
【0008】また、絶縁体材質面からみた場合、体積抵
抗率が大きい(1016Ωcm以上)絶縁材料は誘電率が小
さいこと(一般には、誘電率が3以下)が知られてい
る。逆に、誘電率が大きい(一般には、誘電率が5以
上)絶縁材料は体積抵抗率が小さいこと(1015Ωcm以
下)が知られている。
【0009】一方、高電圧発振回路用絶縁電線は次のよ
うな2特性が要求される。
【0010】 コンデンサー機能……ノイズフィルタ
ーを発揮させるためにコンデンサー機能の向上(静電容
量を大きくする) 高電圧特性の向上……高電圧発振回路に使用する絶
縁電線であることから耐電圧性の向上(体積抵抗率を大
きくする) このような訳で従来においてはコンデンサー機能と耐電
圧性とを兼備した高電圧発振回路用絶縁電線を得ること
が困難であった。
【0011】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、耐電圧性とコンデンサー機能とを兼備した
高電圧発振回路用絶縁電線を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、導体上に耐電圧性絶縁材料層が被覆してあり、該
耐電圧性絶縁材料層上に高誘電率絶縁材料を被覆して成
ることを特徴とする高電圧発振回路用絶縁電線にある。
【0013】本発明において耐電圧性絶縁材料として
は、体積抵抗率が1016Ωcm以上の絶縁材料で且つその
被覆厚さが全絶縁厚さの50〜85%を占めるように構
成されたものであることが好ましい。
【0014】ここにおいて体積抵抗率が1016Ωcm以上
の絶縁材料としてはポリエチレン、エチレンテトラクロ
ロエチレン共重合体等がある。なお、これらは架橋した
ものでもよい。
【0015】また、本発明において高誘電率絶縁材料と
しては、誘電率5以上の絶縁材料であり且つその被覆厚
さが全絶縁厚さの15〜50%を占めるように構成され
たものであることが好ましい。
【0016】ここにおいて高誘電率絶縁材料としては塩
化ビニル樹脂混和物、ポリふっ化ビニリデン等がある。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の高電圧発振回路用
絶縁電線の実施例を比較例と共に説明する。
【0018】(実施例1)まず、導体径φ1.4mmの軟
銅線の上に、耐電圧性絶縁材料層となる1次絶縁体とし
てエチレンテトラクロロエチレン共重合体(体積抵抗率
が1016Ωcm以上、誘電率2.6)を0.23mmの厚さ
に被覆した。
【0019】次に、そのエチレンテトラクロロエチレン
共重合体層の上に、高誘電率絶縁材料層となる2次絶縁
体としてポリふっ化ビニリデン(体積抵抗率が1014Ω
cm、誘電率10.0)を0.07mmの厚さに被覆するこ
とにより実施例1の高電圧発振回路用絶縁電線を得た。
【0020】図1はかくして得られた実施例1の高電圧
発振回路用絶縁電線の断面図を示しものである。
【0021】図1において1は導体、2は耐電圧性絶縁
材料層、3は高誘電率絶縁材料層である。
【0022】(実施例2)まず、導体径φ1.4mmの軟
銅線の上に、1次絶縁体としてエチレンテトラクロロエ
チレン共重合体を0.15mmの厚さに被覆した。
【0023】次に、そのエチレンテトラクロロエチレン
共重合体層の上に、2次絶縁体としてポリふっ化ビニリ
デンを0.15mmの厚さに被覆することにより実施例2
の高電圧発振回路用絶縁電線を得た。
【0024】(実施例3)まず、導体径φ1.4mmの軟
銅線の上に、1次絶縁体としてエチレンテトラクロロエ
チレン共重合体を0.20mmの厚さに被覆した。
【0025】次に、そのエチレンテトラクロロエチレン
共重合体層の上に、2次絶縁体としてポリふっ化ビニリ
デンを0.10mmの厚さに被覆することにより実施例3
の高電圧発振回路用絶縁電線を得た。
【0026】(比較例1)導体径φ1.4mmの軟銅線の
上にエチレンテトラクロロエチレン共重合体を0.30
mmの厚さに被覆することにより比較例1の絶縁電線を得
た。
【0027】(比較例2)導体径φ1.4mmの軟銅線の
上にポリふっ化ビニリデンを0.30mmの厚さに被覆す
ることにより比較例2の絶縁電線を得た。
【0028】(比較例3)まず、導体径φ1.4mmの軟
銅線の上に、1次絶縁体としてポリふっ化ビニリデンを
0.15mmの厚さに被覆した。
【0029】次に、そのポリふっ化ビニリデン層の上
に、2次絶縁体としてエチレンテトラクロロエチレン共
重合体を0.15mmの厚さに被覆することにより比較例
3の絶縁電線を得た。
【0030】(比較例4)まず、導体径φ1.4mmの軟
銅線の上に、1次絶縁体としてポリふっ化ビニリデンを
0.20mmの厚さに被覆した。
【0031】次に、そのポリふっ化ビニリデン層の上
に、2次絶縁体としてエチレンテトラクロロエチレン共
重合体を0.10mmの厚さに被覆することにより比較例
4の絶縁電線を得た。
【0032】(特性試験)このように得られた実施例1
〜3の高電圧発振回路用絶縁電線及び比較例1〜4の絶
縁電線について特性試験を行った。
【0033】 耐電圧性試験 得られた実施例1〜3の高電圧発振回路用絶縁電線及び
比較例1〜4の絶縁電線について、それぞれ交流15kv
を印加した。
【0034】結果は絶縁破壊しないものを良好、絶縁破
壊したものを絶縁破壊として示した。
【0035】 静電容量試験 得られた実施例1〜3の高電圧発振回路用絶縁電線及び
比較例1〜4の絶縁電線について、静電容量を測定し
た。
【0036】表1はこれらの測定試験結果を示したもの
である。
【0037】
【表1】
【0038】表1からわかるように比較例1の絶縁電線
は耐電圧性が優れているが、その半面静電容量が400
pf/mと最も小さい。
【0039】比較例2の絶縁電線は静電容量が1,55
0pf/mと最も大きいが、その半面7〜8kvで絶縁破壊
した。
【0040】比較例3の絶縁電線は静電容量が710pf
/mと大きいが、その半面8〜11kvで絶縁破壊した。
【0041】比較例4の絶縁電線は静電容量が850pf
/mと大きいが、その半面7〜8kvで絶縁破壊した。
【0042】これらに対して実施例1〜3の高電圧発振
回路用絶縁電線は耐電圧性が優れており、しかも静電容
量も500pf/m以上と大きい。
【0043】
【発明の効果】本発明の高電圧発振回路用絶縁電線は耐
電圧性とコンデンサー機能とを兼備したものであり、工
業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の高電圧発振回路用絶縁電線
の断面図を示しものである。
【符号の説明】
1 導体 2 耐電圧性絶縁材料層 3 高誘電率絶縁材料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正弘 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上に耐電圧性絶縁材料層が被覆してあ
    り、該耐電圧性絶縁材料層上に高誘電率絶縁材料を被覆
    して成ることを特徴とする高電圧発振回路用絶縁電線。
  2. 【請求項2】耐電圧性絶縁材料が、体積抵抗率が1016
    Ωcm以上の絶縁材料で且つその被覆厚さが全絶縁厚さの
    50〜85%を占めるように構成されたものであること
    を特徴とする請求項1記載の高電圧発振回路用絶縁電
    線。
  3. 【請求項3】高誘電率絶縁材料が、誘電率5以上の絶縁
    材料であり且つその被覆厚さが全絶縁厚さの15〜50
    %を占めるように構成されたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の高電圧発振回路用絶縁電線。
JP33987097A 1997-12-10 1997-12-10 高電圧発振回路用絶縁電線 Pending JPH11176247A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2479371A (en) * 2010-04-07 2011-10-12 Tyco Electronics Ltd Uk Marine/subsea cable with dual insulating layers

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2479371A (en) * 2010-04-07 2011-10-12 Tyco Electronics Ltd Uk Marine/subsea cable with dual insulating layers
CN102822906A (zh) * 2010-04-07 2012-12-12 泰科电子英国有限公司 用于海洋和海底电缆的原电路
GB2479371B (en) * 2010-04-07 2014-05-21 Tyco Electronics Ltd Uk Primary wire for marine and sub-sea cable

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