JPH11175371A - ウオッチドッグタイマ診断システム - Google Patents

ウオッチドッグタイマ診断システム

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JPH11175371A
JPH11175371A JP9363938A JP36393897A JPH11175371A JP H11175371 A JPH11175371 A JP H11175371A JP 9363938 A JP9363938 A JP 9363938A JP 36393897 A JP36393897 A JP 36393897A JP H11175371 A JPH11175371 A JP H11175371A
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JP
Japan
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diagnosis
watchdog timer
output
control device
reset signal
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JP9363938A
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Inventor
Tomohiko Gonda
友彦 権田
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源オフの時間が短い場合にも、ウオッチドッ
グタイマの診断を確実に行う、信頼性の高いウオッチド
ッグタイマ診断システムを提供する。 【解決手段】 入力されたリセット信号が、ウオッチド
ッグタイマ6の診断実行時にウオッチドッグタイマ6か
ら出力されるリセット信号であるか否かを判定するため
に、診断実行時に診断実行フラグをRAM4に記憶す
る。リセット信号が入力されたときに、診断実行フラグ
がRAM4へ設定されていないときには、ウオッチドッ
グタイマ6の診断を実行し、その後診断実行フラグを設
定し、診断実行フラグが設定されているときには、既に
1回診断が実行されていることになるので、診断実行フ
ラグを消去し、診断を行わずに次の処理へすすむ。電源
オフの時間が長時間の場合でも、短時間の場合にも、電
源がオンになり、リセット信号が入力されたときには、
ウオッチドッグタイマ6の診断を確実に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御装置から出力
されるプログラムラン信号を監視し、制御装置の暴走等
によりプログラムラン信号が所定時間出力されなかった
場合には制御装置にリセット信号を出力するウオッチド
ッグタイマが正常に動作するか否かを診断するウオッチ
ドッグタイマ診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウオッチドッグタイマの診断シス
テムとしては、特開平4−256038号公報に開示さ
れたものがあり、CPUの電源オン時に、CPUが初期
化され、プログラムランが開始されたのち、一旦プログ
ラムラン信号をウオッチドッグタイマへ出力することを
停止し、所定時間内にウオッチドッグタイマからリセッ
ト信号がCPUのリセット端子に入力されたか否かで、
ウオッチドッグタイマの異常を判定する。CPUのリセ
ット信号としては、通常の電源オン時のパワーオンリセ
ット信号や、ウオッチドッグタイマが制御装置の異常を
検出し出力するリセット信号や、ウオッチドッグタイマ
の診断のためにプログラムラン信号をウオッチドッグタ
イマへ出力することを停止した結果ウオッチドッグタイ
マから出力される診断用のリセット信号等があり、全て
CPUの同一のリセット端子に入力される。
【0003】したがって、リセット信号が入力されると
ウオッチドッグタイマの診断を行うようにプログラムを
設定すると、ウオッチドッグタイマの診断用のリセット
信号の入力により、診断を繰り返す無限ループに入って
しまうことになる。無限ループに入ることを防止するた
めに、CPUは、ウオッチドッグタイマの診断実行時
に、診断実行フラグを揮発性メモリに立てる。CPU
は、リセット端子にリセット信号が入力されると、CP
Uをリセットするための本来のリセット信号か、ウオッ
チドッグタイマの診断のために、プログラムラン信号を
ウオッチドッグタイマへ出力することを停止した結果ウ
オッチドッグタイマから出力された診断用のリセット信
号なのかを、この診断実行フラグの有無により判定し、
診断実行フラグが設定されていた場合には、ウオッチド
ッグタイマの診断を行わずに、次の処理に進む。
【0004】電源をオフにすれば、CPU内の揮発性メ
モリへの電力の供給も停止されるため、揮発性メモリの
リフレッシュが行われず、揮発性メモリ内のデータは維
持できず、診断実行フラグは時間が経てば自然に消去さ
れる。そのために、一旦電源をオフにし、次に電源がオ
ンしたときには、揮発性メモリ内のデータが消滅し、診
断実行フラグが設定されていないため、パワーオンでの
リセット信号が入力されたときには、ウオッチドッグタ
イマの診断が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年揮
発性メモリの性能向上が著しく、リフレッシュが行われ
ない場合に揮発性メモリに記憶されたデータが保存され
る時間が長くなり、また、個々の揮発性メモリによりデ
ータの保存時間にばらつきがあるため、電源をオフして
も、診断実行フラグが数日間揮発性メモリ内に保持され
ていることがある。この場合には、揮発性メモリ内のデ
ータが残っている間に電源がオンされても、診断実行フ
ラグが揮発性メモリ内に設定されたまま残っているた
め、ウオッチドッグタイマの診断は行われないという問
題がある。本発明は、このような従来の問題点に鑑み、
電源オフの時間が短い場合にも、電源がオンになり最初
のリセット信号が入力されたときには、ウオッチドッグ
タイマの診断を確実に行う、信頼性の高いウオッチドッ
グタイマ診断システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、制
御装置から出力されるプログラムラン信号を監視し、プ
ログラムラン信号が出力されないときには制御装置へリ
セット信号を送出するウオッチドッグタイマへのプログ
ラムラン信号の出力を停止し、停止後所定時間内にウオ
ッチドッグタイマから制御装置にリセット信号が出力さ
れない場合には、ウオッチドッグタイマの動作に異常が
生じていると診断するウオッチドッグタイマ診断システ
ムにおいて、診断終了時に診断未実行状態であることを
示す情報を設定し、診断を開始する前に診断未実行状態
であることを示す情報を消去する診断未実行情報設定手
段と、リセット信号が入力された場合、制御装置が診断
未実行状態であるか否かを診断未実行情報設定手段の情
報に基づき判定し、診断未実行状態でないと判定された
場合には、ウオッチドッグタイマの診断を終了し、診断
未実行状態であると判定された場合には、ウオッチドッ
グタイマの診断を開始する診断実行判定手段とを有する
ものとした。
【0007】また、制御装置から出力されるプログラム
ラン信号を監視し、プログラムラン信号が出力されない
ときには制御装置へリセット信号を送出するウオッチド
ッグタイマへのプログラムラン信号の出力を停止し、停
止後所定時間内にウオッチドッグタイマから制御装置に
リセット信号が出力されない場合には、ウオッチドッグ
タイマの動作に異常が生じていると診断するウオッチド
ッグタイマ診断システムにおいて、診断を開始する前に
診断実行フラグを設定する設定手段と、リセット信号が
入力された場合に、設定手段により診断実行フラグが設
定されていない場合は診断を開始し、設定手段により診
断実行フラグが設定されている場合は、ウオッチドッグ
タイマの診断を終了する診断実行判定手段と、診断を終
了する場合、設定手段により設定された診断実行フラグ
を消去する消去手段とを有するものでもよい。上記の制
御装置は車両用のオートスピードコントロールデバイス
であることが好ましい。
【0008】
【作用】制御装置へ入力されたリセット信号が、ウオッ
チドッグタイマを診断するために、ウオッチドッグタイ
マへのプログラムラン信号の出力を停止し、その結果ウ
オッチドッグタイマから制御装置に出力された診断用の
リセット信号であるか否かを判定するために、例えば診
断実行時に診断実行フラグを設定し、また、診断を終了
する時に、設定した診断実行フラグを消去する。リセッ
ト信号が入力されたときに、診断実行フラグが設定され
ていない場合には、ウオッチドッグタイマの診断を実行
し、診断実行フラグを設定する。リセット信号が入力し
たときに、この診断実行フラグが設定されている場合に
は、既に1回診断が実行されていることになるので、診
断処理へは進まずに、診断実行フラグを消去して診断を
終了し、次の処理へすすむ。従って、リセット信号が入
力され、一回ウオッチドッグタイマの診断が実行された
後に通常の処理へ進んだときには、診断実行フラグは消
去されているので、電源オフの時間が長い場合にも、短
い場合にも、電源がオンになり、最初のリセット信号が
入力されれば、確実にウオッチドッグタイマの診断を実
行する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例によ
り説明する。図1は、車両用のオートスピードコントロ
ールデバイス(以下ASCDと記載)に本発明のウオッ
チドッグタイマ診断システムを適用したものである。A
SCD1には、CPU2、非揮発性メモリであるROM
3および揮発性メモリであるRAM4が搭載されてい
る。ASCD1のリセット端子31には、ウオッチドッ
グタイマ機能付リセットIC5(以下WDT付リセット
ICと記載)の出力が接続されている。WDT付リセッ
トIC5は、ウオッチドッグタイマ6、電圧監視回路7
およびOR回路8から構成されている。
【0010】ASCD1のプログラムラン信号出力端子
32から出力されたプログラムラン信号prは、ウオッ
チドッグタイマ6に入力されている。バッテリ9から供
給されている電力は、イグニションスイッチ10、シス
テム制御スイッチ11、レギュレータ回路12を介し
て、ASCD1の電源端子33と、電圧監視回路7に供
給される。
【0011】オート端子34には、車両の走行速度を自
動制御するオートスピードコントロールモードを設定す
る自動走行設定スイッチ13が接続されている。ソレノ
イド端子35は、走行速度を制御するソレノイド等から
なるアクチュエータ14を駆動するトランジスタ15と
接続されている。ランプ端子36は、ASCD1が異常
を検知したときに異常を使用者に報知する表示ランプ1
6を点灯制御するトランジスタ17と接続されている。
スピード端子37は車両の走行速度を検知する車速検知
部18に接続されている。
【0012】まずWDT機能付リセットIC5とASC
D1の動作を簡単に説明する。WDT機能付きリセット
IC5のウオッチドッグタイマ6は、ASCD1から出
力されるプログラムラン信号prを監視し、所定時間プ
ログラムラン信号prが出力されなかったときには、リ
セット信号をASCD1に出力する。電圧監視回路7
は、電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下である場
合にはリセット信号を出力する。OR回路8は、ウオッ
チドッグタイマ6と電圧監視回路7のどちらかがリセッ
ト信号を出力したときには、ASCD1にリセット信号
reを出力する。
【0013】ASCD1のオート端子34に接続された
自動走行設定スイッチ13によりオートスピードコント
ロールモードが設定されると、ASCD1のCPU2
は、スピード端子37に接続された車速検知部18で車
両の走行速度を検知し、ソレノイド端子35からトラン
ジスタ15を制御してアクチュエータ14を駆動し、車
両の走行速度を所定速度に保つ。CPU2が通常の動作
をしている間は、プログラムラン信号出力端子32から
所定間隔のパルス信号であるプログラムラン信号prを
ウオッチドッグタイマ6へ出力している。
【0014】CPU2が何等かの異常を検知した場合に
は、オートスピードコントロールモードは解除され、ラ
ンプ端子36からトランジスタ17を制御して表示ラン
プ16を点灯し、動作異常が生じたことを使用者に報知
する。また、電源投入時、即ち電圧監視回路7に供給さ
れる電圧が所定値まで達していない場合、また電源電圧
遮断時、即ちイグニションスイッチ10またはシステム
制御スイッチ11がオフにされ、電圧が所定値以下に低
下した場合、あるいは電源電圧低下時、即ちバッテリ9
の電圧が低下して、電圧が所定値以下になったときに
は、電圧監視回路7はリセット信号を出力し、リセット
信号reはASCD1のリセット端子31へ入力され
る。リセット端子31にリセット信号reが入力する
と、ASCD1は、制御動作をイニシャライズし、オー
トスピードコントロールモードを解除し、ウオッチドッ
グタイマ6の診断処理を実行するか否かを判定する。
【0015】電源投入時を例にとり、リセット信号re
がASCD1のリセット端子31に入力された時の、ウ
オッチドッグタイマ診断システムの動作を図2に示すフ
ローチャートを用いて説明する。ステップ101では、
イグニションスイッチ10およびシステム制御スイッチ
11がオンになると、ASCD1の電源端子33に、イ
グニションスイッチ10、システム制御スイッチ11お
よびレギュレータ回路12を介して、バッテリ9から供
給される電力が投入される。また、WDT機能付リセッ
トIC5の電圧監視回路7にも、電源電圧が印加され
る。ステップ102では、電圧監視回路7は、リセット
信号を出力し、リセット信号reはASCD1へ入力さ
れる。ステップ103で、ASCD1のCPU2は、イ
ニシャライズおよびオートスピードコントロールモード
解除の後に動作を開始し、WTD機能付リセットIC5
のウオッチドッグタイマ6にプログラムラン信号prを
出力する。
【0016】ステップ104で、RAM4内のエリアR
AM(X)に、診断実行フラグ“10101010”が
記憶されているか否かを判定する。診断実行フラグ“1
0101010”が記憶されていれば、ステップ105
に進み、記憶されていなければ、ステップ106へ進
む。ステップ105では、エリアRAM(X)の診断実
行フラグを消去し、“00000000”を記憶し、ウ
オッチドッグタイマの診断を終了して、通常の動作処理
を開始する。ステップ106では、エリアRAM(X)
に診断実行フラグとして“10101010”を記憶す
る。
【0017】ステップ107で、ウオッチドッグタイマ
6に出力していたプログラムラン信号prを停止する。
ステップ108では、ステップ107でプログラムラン
信号prの出力を停止してからの時間をタイマにより計
測する。ステップ109で、タイマで計測した時間が所
定時間Tを越えているか否かを判定する。越えていなけ
れば、ステップ110へ進み、所定時間を越えていれ
ば、ステップ111へ進む。所定時間Tは、通常プログ
ラムラン信号prの出力が停止した場合に、リセット信
号が出力されるまでに必要な時間より若干長い時間が設
定されている。
【0018】ステップ110では、ウオッチドッグタイ
マ6から出力されたリセット信号reがリセット端子3
1に入力されれば、ステップ103へ戻る。リセット信
号reが入力されなければ、ステップ109へ戻り、所
定時間が経過するまで、ステップ109とステップ11
0を繰り返す。ステップ111では、ウオッチドッグタ
イマ6に異常が発生したとみなし、ランプ端子36を介
してトランジスタ17を駆動し、表示ランプ16を点灯
して、異常が発生したことを使用者に報知し、ウオッチ
ドッグタイマの診断を終了して、ウオッチドッグタイマ
に異常が生じた場合に必要な動作処理へ進む。図2に示
すフローチャートのステップ104は発明の診断実行判
定手段を構成し、ステップ105及びステップ106は
診断未実行情報設定手段を構成する。特に、ステップ1
05は消去手段を、ステップ106は設定手段を構成す
る。
【0019】図3に示すタイミングチャートを用いて、
図2に示すフローチャートの動作タイミングを説明す
る。まず、長時間イグニションスイッチオフまたはシス
テム制御スイッチオフの状態が続いた後で、イグニショ
ンスイッチ10およびシステム制御スイッチ11がオン
になり、電源が投入された場合の動作について説明す
る。時刻T1にステップ101で、電源が投入された
後、ステップ102で、WDT機能付リセットIC5の
電圧監視回路7から出力されたリセット信号reは、O
R回路8を介して、ASCD1のリセット端子31に時
刻T2に入力される。
【0020】リセット信号reが印加されると、ASC
D1は、ステップ103で、プログラムラン信号prを
ウオッチドッグタイマ6に出力する。次にステップ10
4で、RAM4のエリアRAM(X)に診断実行フラグ
が設定されているか、即ち記憶されているデータが“1
0101010”で有るか否かを判定する。イグニショ
ンスイッチ10がオフまたはシステム制御スイッチ11
がオフ状態で、ASCD1に電力が供給されない状態が
長時間続いた場合には、揮発性メモリであるRAM4の
ほとんどのデータが消滅し、総ての番地のデータが0か
1になっている事が多く、エリアRAM(X)のデータ
も“00000000”または“11111111”で
あると考えられる。したがって、ステップ104では、
RAM(X)は“10101010”ではなく、すなわ
ち診断実行フラグが設定されていないと判定され、ステ
ップ106に進む。
【0021】ステップ106では、エリアRAM(X)
に診断実行フラグとして“10101010”を記憶さ
せ、その後、時刻T3に、ステップ107でウオッチド
ッグタイマ6の診断を行うために、プログラムラン信号
prをウオッチドッグタイマ6に出力することを停止す
る。ステップ108では、タイマによりプログラムラン
信号prの出力が停止された時刻T3からの時間の計測
が開始される。もし、ウオッチドッグタイマ回路が正常
に動作していれば、プログラムラン信号prが停止して
から所定時間後にASCD1のリセット端子31にウオ
ッチドッグタイマ6から出力されたリセット信号reが
印加される。
【0022】ステップ109とステップ110では、通
常、プログラムラン信号prの出力が停止してから、ウ
オッチドッグタイマ6からリセット信号reが出力され
るまでの時間に誤差をプラスした時間Tの間リセット信
号reが入力されるか否かの監視を続ける。リセット信
号reが入力されないまま、時刻T3から時間Tが経過
してしまったときには、ステップ109からステップ1
11に進み、ウオッチドッグタイマ6に異常が生じてい
ると判断し、表示ランプ16を点灯して、異常が発生し
たことを使用者に報知し、診断を終了し、ウオッチドッ
グタイマに異常が生じた場合に必要な動作処理へ進む。
【0023】ウオッチドッグタイマ6が正常に動作する
と、時刻T3から時間Tが経過していない時刻T4にリ
セット信号reが入力し、ステップ110からステップ
103へ戻る。再度ステップ103でプログラムラン信
号prを送出し、ステップ104でエリアRAM(X)
に診断実行フラグ“10101010”が記憶されてい
るか否かを判定する。この場合には、ステップ106で
エリアRAM(X)に診断実行フラグ“1010101
0”を記憶させてから後、ASCD1に電源が供給され
続けているので、エリアRAM(X)の診断実行フラグ
“10101010”は維持されている。従って、今回
は、ステップ104からステップ105に進む。ステッ
プエ105では、エリアRAM(X)の診断実行フラグ
を消去し、データ“00000000”を記憶させ、時
刻T5に、ウオッチドッグタイマの診断を終了し、通常
の処理へ進む。
【0024】次に、一旦イグニションスイッチ10また
は、システム制御スイッチ11がオフにされ、短時間経
過した後に、再度イグニションスイッチ10およびシス
テム制御スイッチ11がオンにされた場合の動作を説明
する。長時間イグニションスイッチ10または、システ
ム制御スイッチ11がオフにされた場合と同様に、WD
T機能付リセットIC5の電圧監視回路7から出力され
たリセット信号reがASCD1のリセット端子31に
入力され、ステップ103でプログラムラン信号prが
出力され、次にステップ104でRAM4のエリアRA
M(X)に診断実行フラグが設定されているか否か、即
ち“10101010”が記憶されているか否かを判定
する。
【0025】イグニションスイッチ10またはシステム
制御スイッチ11が短時間オフ状態にされ、その後電源
が投入された場合には、揮発性メモリであるRAM4の
データが消滅していない場合と、揮発性メモリであるR
AM4のほとんどのデータが消滅している場合の両方の
場合がある。RAM4のほとんどのデータが消滅してい
る場合には、総ての番地のデータが0か1になっている
事が多く、エリアRAM(X)のデータも“00000
000”または“11111111”であると考えられ
る。RAM4のデータが消滅していない場合には、エリ
アRAM(X)には、データ“00000000”が記
憶されている。即ち、揮発性メモリであるRAM4のデ
ータが消滅していない場合でも、揮発性メモリであるR
AM4のほとんどのデータが消滅している場合でも、エ
リアRAM(X)には、“10101010”が記憶さ
れていることはないので、ステップ104からは必ずス
テップ106に進む。ステップ106から後の処理は、
長時間イグニションスイッチオフまたはシステム制御ス
イッチオフの状態が続いた後で、イグニションスイッチ
およびシステム制御スイッチがオンになった場合と全く
同様である。
【0026】したがって、リセット信号が入力され、一
回ウオッチドッグタイマの診断が実行された後に通常の
処理へ進んだときには、RAM4のエリアRAM(X)
に設定された診断実行フラグは消去されているので、電
源オフの時間が長時間の場合でも、短時間の場合でも、
電源がオンになり最初のリセット信号が入力されれば、
確実にウオッチドッグタイマ6の診断を実行する。ま
た、一回ウオッチドッグタイマ6の診断が実行された後
でも、電源電圧低下等のためにリセット信号reが入力
されれば、電源がオフになった期間が無くとも、ウオッ
チドッグタイマ6の診断が行われるため、異常が生じた
場合に早期発見が可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、ウオッチドッグ
タイマの診断を終了する際に、診断未実行状態であるこ
とを示す情報を設定し、診断を開始する前に診断未実行
状態であることを示す情報を消去し、リセット信号が入
力されたときに、診断未実行状態であると判定されたと
きには、ウオッチドッグタイマの診断を実行し、診断未
実行状態でないと判定されたときには、診断を行わずに
次の処理へ進むことにより、リセット信号が入力され、
一回ウオッチドッグタイマの診断が実行された後に通常
の処理へ進んだときには、診断未実行状態を示す情報が
設定されているので、電源オフの時間が長い場合にも、
短い場合にも、電源がオンになり、最初のリセット信号
が入力されたときには、ウオッチドッグタイマの診断を
確実に実行し、ウオッチドッグタイマ診断システムの信
頼性を向上させることができる。診断未実行状態を示す
情報を具体的化する方法としては、診断実行時に診断実
行フラグを設定し、診断終了時に診断実行フラグを消去
する方法が可能である。また、一回ウオッチドッグタイ
マの診断が実行された後でも、電源電圧低下等のために
リセット信号が入力されれば、電源がオフになった期間
が無くとも、ウオッチドッグタイマの診断が行われるた
め、ウオッチドッグタイマに異常が生じた場合に早期発
見が可能となり、ウオッチドッグタイマ診断システムの
信頼性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図3】実施例の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ASCD 2 CPU 3 ROM 4 RAM 5 ウオッチドッグタイマ機能付
きリセットIC 6 ウオッチドッグタイマ 7 電圧監視回路 8 OR回路 9 バッテリ 10 イグニションスイッチ 11 システム制御スイッチ 12 レギュレータ回路 13 自動走行設定スイッチ 14 アクチュエータ 15、17 トランジスタ 16 表示ランプ 18 車速検知部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置から出力されるプログラムラン
    信号を監視し、前記プログラムラン信号が出力されない
    ときには前記制御装置へリセット信号を送出するウオッ
    チドッグタイマへの前記プログラムラン信号の出力を停
    止し、停止後所定時間内に前記ウオッチドッグタイマか
    ら前記制御装置にリセット信号が出力されない場合に
    は、ウオッチドッグタイマの動作に異常が生じていると
    診断するウオッチドッグタイマ診断システムにおいて、
    診断終了時に診断未実行状態であることを示す情報を設
    定し、診断を開始する前に診断未実行状態であることを
    示す情報を消去する診断未実行情報設定手段と、前記リ
    セット信号が入力された場合、前記制御装置が診断未実
    行状態であるか否かを前記診断未実行情報設定手段の情
    報に基づき判定し、診断未実行状態でないと判定された
    場合には、前記ウオッチドッグタイマの診断を終了し、
    診断未実行状態であると判定された場合には、前記ウオ
    ッチドッグタイマの診断を開始する診断実行判定手段と
    を有することを特長とするウオッチドッグタイマ診断シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 制御装置から出力されるプログラムラン
    信号を監視し、前記プログラムラン信号が出力されない
    ときには前記制御装置へリセット信号を送出するウオッ
    チドッグタイマへの前記プログラムラン信号の出力を停
    止し、停止後所定時間内に前記ウオッチドッグタイマか
    ら前記制御装置にリセット信号が出力されない場合に
    は、ウオッチドッグタイマの動作に異常が生じていると
    診断するウオッチドッグタイマ診断システムにおいて、
    診断を開始する前に診断実行フラグを設定する設定手段
    と、リセット信号が入力された場合に、前記設定手段に
    より診断実行フラグが設定されていない場合は診断を開
    始し、前記設定手段により診断実行フラグが設定されて
    いる場合は、前記ウオッチドッグタイマの診断を終了す
    る診断実行判定手段と、診断を終了する場合、前記設定
    手段により設定された診断実行フラグを消去する消去手
    段とを有することを特長とするウオッチドッグタイマ診
    断システム。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は車両用のオートスピード
    コントロールデバイスであることを特徴とする請求項1
    または2記載のウオッチドッグタイマ診断システム。
JP9363938A 1997-12-17 1997-12-17 ウオッチドッグタイマ診断システム Pending JPH11175371A (ja)

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