JPH11175102A - 非常停止装置及び同装置に用いられる非常停止器具 - Google Patents

非常停止装置及び同装置に用いられる非常停止器具

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JPH11175102A
JPH11175102A JP34825197A JP34825197A JPH11175102A JP H11175102 A JPH11175102 A JP H11175102A JP 34825197 A JP34825197 A JP 34825197A JP 34825197 A JP34825197 A JP 34825197A JP H11175102 A JPH11175102 A JP H11175102A
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terminals
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stop device
input
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JP34825197A
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Hiroshi Inoue
浩 井上
Haruyasu Hoshino
晴康 星野
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INOUE DENSHI KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
INOUE DENSHI KK
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短絡故障の発生時においても確実に自動機械を
停止しうる非常停止装置及び同装置に用いられる非常停
止器具を提供する。 【解決手段】非常停止装置の非常停止回路10に使用さ
れる非常停止ボタン13は、回路上の二つの接点13g
―13h間を同ボタン13の押圧操作時に開放する可動
接点13fと、同可動接点13fに直列接続された固有
の抵抗値Rを有する抵抗体13dとによって、その入出
力端子13a―13bを接続するように構成される。ウ
インドコンパレータ15は、非常停止ボタン13の、操
作時(押圧時)、非操作時(非押圧時)、及び、抵抗体
13dと並列的な短絡故障の発生時を、入出力端子13
a―13b間の抵抗値によって区別し、操作時と短絡故
障発生時に機械(アクチュエータL)の作動を停止する
ようにリレー18を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動機械等の非常
時等に同機械を停止させる機械の非常停止装置及び同装
置に用いられる非常停止器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動化機械(及びその電気制
御回路)等に不具合や故障が発生したときに、機械を停
止するための非常停止装置が知られており、図7に一例
が示されている。同図に示された従来の非常停止装置は
非常停止回路700を含んでおり、同回路700は、自
動化機械等のアクチュエータ(負荷)Lの通電を制御す
る電気制御回路720の制御部721に、リレー接点7
01を介装した電源ライン722によって第1電源から
の電力を供給するものである。
【0003】リレー接点701を開閉するためのリレー
コイル702は、その一端が接地されており、他端は、
停止ボタン703、起動ボタン704を介して、非常停
止プラグ705及び非常停止ボタン706と直列に接続
された上で第1電源に接続されている。又、リレーコイ
ル702は起動ボタン704の両端に接続されたリレー
接点707の開閉も制御し、いわゆる自己保持型リレー
を構成している。
【0004】非常停止プラグ705及び非常停止ボタン
706は、停止ボタン703に対して並列回路を構成す
る短絡故障により停止ボタン操作では機械を停止し得な
い状況の発生に備えて設けられるもので、非常停止プラ
グ705は非常停止回路700と着脱可能であって同プ
ラグが非常停止回路700から引抜かれることにより、
非常停止ボタン706はその可動部が作業者によって押
圧されることにより、各々の入出力端子が接続された非
常停止回路700の二つの端子間を開放するよう構成さ
れている。従って、作業者によって非常停止プラグ70
5が引抜かれるか、又は、非常停止ボタン706が押圧
操作されると、非常停止回路700はリレーコイル70
2への通電を遮断してリレー接点701を開放し、以
て、制御回路720への電力供給を停止して自動化機械
等の装置の作動を停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
非常停止回路700においては、非常停止プラグ705
の両端間(図中のA―B)、非常停止ボタン706の両
端間(B―C)、及び、これらの電源側とリレーコイル
702の電源側間(B―D,C―D)等が短絡すると、
プラグ705を引抜いたり、ボタン706を押圧操作し
てもリレー接点701を開放することができないという
問題点があった。
【0006】
【発明の概要】本発明は、上記問題点に対処するために
なされたものであり、非常停止器具に固有の抵抗値を有
する抵抗体を具備させて上述の短絡時と区別することを
可能としたことにより、短絡故障が発生した場合でも別
の操作をすることなく機械を停止し得る非常停止装置を
提供すること、及び、その装置に用いられる非常停止器
具(プラグ,ボタン,スイッチ,検出器等)を提供する
ことを目的としている。
【0007】本発明の第1の特徴を有する非常停止装置
は、機械に不具合や故障等が発生した時等において、そ
の作動を許容する信号を停止するべく操作される非常停
止器具と、この非常停止器具の入出力端子が接続される
二つの端子を有する非常停止回路とを備えている。非常
停止器具は、同器具の非操作時(操作されていないと
き)における前記二つの端子間の抵抗値が、同器具の操
作時及び前記二つの端子間の短絡時における前記二つの
端子間の抵抗値とは異なる固有の抵抗値となるように構
成されている。一方、非常停止回路は、二つの端子間の
抵抗値が固有の抵抗値であるとき機械の作動を許容する
信号を発生し、前記固有の抵抗値以外の値であるとき機
械の作動を許容する信号を停止する(機械の作動を停止
する信号を発生する)ように構成されている。
【0008】従って、第1の特徴を有する非常停止装置
は、非常停止器具が操作されない場合(機械が正常に作
動している場合)には機械の作動を許容する信号を停止
することはない。一方、非常停止器具が操作された場合
及び非常停止器具の入出力端子を含む結線間(二つの端
子間)が短絡した場合には、同二つの端子間の抵抗値が
固有の抵抗値と異なる値となるため、機械の作動を許容
する信号を停止し、同器具が操作された場合のみでなく
短絡故障が発生したときにも機械を確実に停止する。
尚、「機械の作動を停止するために操作される」とは、
操作する者の意図とは無関係であってよく、例えば「機
械の作動を停止する状況にあることを自動的に検出す
る」ことも含む(以下同じ)。
【0009】本発明の第2の特徴においては、第1の特
徴における非常停止器具がその操作時に前記二つの端子
間を開放して同二つの端子間の抵抗値を無限大とすると
ともに、非操作時に同二つの端子間の抵抗値を前記固有
の抵抗値とするための抵抗体を介在させる構成をとる。
この構成によれば、操作時に前記二つの端子間が開放さ
れるために同二つの端子間の抵抗値が無限大となり、非
操作時に前記二つの端子間に介在することとなる抵抗体
の固有の抵抗値と明らかに異なる値にできるため、確実
に非常停止回路を作動させ得る利点を有する。
【0010】本発明の第3から第5の特徴は、非常停止
器具をより具体化したものである。即ち、第3の特徴の
非常停止器具は、押圧操作されて入出力端子間を結ぶ回
路上の二点間を非導通状態とする可動部と、前記二点の
いずれか一方と前記入出力端子のいずれか一方の間に介
装にされる前記二つの端子間の抵抗値を前記固有の抵抗
値とするための抵抗体とから構成された非常停止ボタン
である。本特徴の非常停止ボタンは、一般的に使用され
ている非常停止ボタンの可動部に抵抗体を接続するだけ
の簡単な構造であるため、容易かつ安価に製造できる利
点を有する。
【0011】第4の特徴は、非常停止器具を、前記二つ
の端子間の抵抗値を前記固有の抵抗値とするための抵抗
体の両端の各々が接続された二つの接点を備えるととも
に押圧操作されて原位置から移動する可動部を有してお
り、前記二つの接点は前記可動部が原位置にあるとき前
記入出力端子の各々と導通状態となり、前記可動部が原
位置から移動したとき前記入出力端子の少なくともいず
れか一方と非導通状態となるよう構成された非常停止ボ
タンとしたことにある。
【0012】前述の第3の特徴を有する非常停止ボタン
では、可動部によって非導通状態とされる回路上の二点
間が短絡した場合であっても、非常停止ボタンの入出力
端子間には抵抗体が介在するために抵抗値が「0」とは
ならない。これに対し、第4の特徴を有する非常停止ボ
タンにあっては、非常停止ボタンの可動部に設けられた
二つの接点間が短絡すると非常停止ボタンの入出力端子
間が短絡状態となって、その抵抗値が「0」となる。従
って、前記二つの端子間の抵抗値が「0」となるので、
非常停止回路が機械の動作を許容する信号を確実に停止
しうる。
【0013】第5の特徴は、非常停止器具を、非常停止
回路に設けられた保持部に着脱可能に構成されるととも
に前記二つの端子間の抵抗値を前記固有の抵抗値とする
ための抵抗体により前記入出力端子間が接続されてい
て、前記保持部に装着された非操作時の状態において前
記二つの端子間の抵抗値を前記固有の抵抗値とするとと
もに、操作時に前記保持部から離脱されて前記二つの端
子間を開放する非常停止プラグとしたことにある。
【0014】本特徴によれば、機械の作動を停止する必
要のあるときには同プラグを引抜く等して非常停止回路
から物理的に離脱させることとなるので、プラグ側の入
出力端子間が短絡している場合にも非常停止回路側の二
つの端子間を確実に開放することができ、機械の作動を
許容する信号を確実に停止させることができる。
【0015】本発明の第6の特徴を有する非常停止回路
は、前記二つの端子間の抵抗値が固有の抵抗値であると
きに発振する発振回路を含み、同発振回路の発振時に機
械の作動を許容する信号を発生し、発振停止時に機械の
作動を許容する信号を停止するよう構成されている。
【0016】非常停止回路は、前記二つの端子間の抵抗
値が固有の抵抗値であるか否かに基づいて機械の作動を
許容する信号を停止する機能を有するが、同回路自体の
故障を考慮する必要もある。通常の回路は、短絡故障、
断線故障、或は、素子破壊等が生じた場合には、その出
力が直流モードとなり、出力が交流モードである発振状
態となることは殆どあり得ない。従って、本発明の第6
の特徴では、非常停止回路が発振回路を含む構成とする
ことにより、同非常停止回路自体の故障時には発振が生
ぜず、従って機械の作動を許容する信号を停止するの
で、同回路自体の異常に対しても非常停止装置が機械を
確実に停止し得る。
【0017】本発明は、上述した非常停止装置に使用さ
れる非常停止器具(機器)自体にも係る。即ち、本発明
の第1から第6の特徴の非常停止装置に使用される非常
停止器具が、本発明の第7から第11のそれぞれの特徴
であり、それらの特徴は第1から第5の特徴として記載
した内容と同様である。 〔発明の詳細な説明〕
【0018】本発明の実施形態に係る図1の電気結線図
に示された自動機械の非常停止回路10は、電気制御回
路30に電源ライン41を介して接続されている。電源
ライン41はリレー18(第1リレー接点18b)を介
装して第1電源40に接続されており、同リレー18の
動作に応じて電気制御回路30への電力の供給を制御す
る。
【0019】電気制御回路30は、自動機械のアクチュ
エータL(モーター、ソレノイド等)の通電・非通電を
制御部31の指示に基づく電源用リレー32の動作によ
って制御し、自動機械を作動(又は、停止)させる。具
体的には、自動機械のアクチュエータLは一端にて第2
電源50と、他端にて電源用リレー32と接続されてお
り、又、電源用リレー32は、その接点が閉じたときに
アクチュエータLの他端を接地するようになっている。
従って、電源用リレー32が接点を閉じればアクチュエ
ータLは通電して作動し、接点を開けばアクチュエータ
Lには第2電源50からの電力が供給されず作動を停止
する。
【0020】非常停止回路10は、直流電圧24(V)
を発生する第1電源40と接続された第1,第2定電圧
回路11,12を備えている。第1定電圧回路11は安
定した直流電圧V1=20(V)を発生し、その出力端
子11aは非常停止ボタン13の入力端子13aと接続
されている。一方、第2定電圧回路12は安定した直流
電圧V2=12(V)を発生し、その出力端子12aは
ウインドコンパレータ15(第3入力端子15c)に接
続されている。
【0021】図1及び図3(A)に概念的に示された非
常停止ボタン13は、作業者により押圧されて移動する
可動部13c及び固有の抵抗値Rを有する抵抗体13d
とで構成されている。可動部13cは、押圧されるボタ
ン部分を含んで絶縁体で構成された可動本体13eと、
同可動本体13eに固定されて可動本体13eと共に移
動する導体で構成された可動接点13fとからなってい
る。
【0022】非常停止ボタン13は、可動接点13fと
導通する入力側固定接点13g,出力側固定接点13h
とを備えていて、入力側固定接点13gは入力端子13
aに、出力側固定接点13hは抵抗体13dを直列に介
して出力端子13bに接続される。非常停止ボタン13
は非常停止回路10の回路上の二つの端子に非常停止ボ
タン13の入出力端子13a,13bの各々が接続され
て使用される。
【0023】非常停止ボタン13の出力端子13bは、
分圧用抵抗体14(抵抗値R0)を介して接地されると
ともに、ウインドコンパレータ15の第1,第2入力端
子15a,15bに接続されている。尚、非常停止ボタ
ン13の可動本体13eは図示しないスプリングにより
付勢されていて、非押圧時(非操作時、常態)において
可動接点13fと固定接点13g,13hとを導通状態
とし、押圧時には可動接点13fと固定接点13g,1
3hを開放するように構成されている。
【0024】以上の構成により、非常停止ボタン13の
非押圧時には、第1定電圧回路11の出力電圧V1が抵
抗体13dと抵抗体14とで分圧された電圧Vin=V
1*R0/(R+R0)が、ウインドコンパレータ15
の第1,第2入力端子15a,15bに印加される。一
方、非常停止ボタン13の押圧時は、第1,第2入力端
子15a,15bには電圧が印加されない(Vin=0
(V))。
【0025】ウインドコンパレータ15は、内部に発振
回路(後述)を含んでおり、その出力端子15dは起動
ボタン16及び停止ボタン17を直列に介してリレー1
8と接続されている。尚、起動ボタン16は作業者が押
圧操作している場合に同ボタンの入出力端子間を短絡し
て導通し、他の場合は入出力端子間を開放する。停止ボ
タン17は作業者が押圧操作した場合に同ボタンの入出
力端子間を開放し、常時は入出力端子間を短絡して導通
する。
【0026】リレー18は、リレーコイル18aと第
1,第2リレー接点18b,18cから構成されてい
る。リレーコイル18aの一端は停止ボタン17の出力
側と接続され、他端は第1定電圧回路11の出力端子1
1aと接続されて直流電圧V1=20(V)が印加され
る。又、第1リレー接点18bの入力側は第1電源40
と接続され、出力側は電源ライン41によって制御回路
30の制御部31に接続されている。一方、第2リレー
接点18cの一端はウインドコンパレータ15の出力端
子15dに接続され、他端は起動ボタン16と停止ボタ
ン17との連結点に接続されている。
【0027】前述したウインドコンパレータ15は、そ
の詳細が図2の一点鎖線に囲まれた領域内に示されてお
り、抵抗値R1〜R8を各々有する抵抗体と、NPNト
ランジスタTr1,Tr3及びPNPトランジスタTr
2からなる発振部OSCと、ダイオード及び抵抗等から
なる増幅部AMPと、ダイオード及びコンデンサからな
る整流部RECとを有している。整流部RECの出力端
子15eにはNPN型の出力トランジスタTr4のベー
スが接続され、トランジスタTr4のエミッタは第3入
力端子15cに、コレクタはウインドコンパレータ15
の出力端子15dに接続されている。
【0028】ウインドコンパレータ15のトランジスタ
Tr1は、第2定電圧回路12の電圧V2が第3入力端
子15cに印加されてはいるが、第1,第2入力端子1
5a,15bには電圧が印加されていない場合、オフの
状態となる。このとき、トランジスタTr2,Tr3は
オンの状態となる。
【0029】第1,第2入力端子15a,15bに所定
の電圧V0が入力された場合には、トランジスタTr2
のベース電位が上昇してトランジスタTr2がオフ状態
に変化する。これに伴い、トランジスタTr3がオフ状
態となって、トランジスタTr1をオン状態にする。ト
ランジスタTr1がオン状態に変化するとトランジスタ
Tr2のベース電位は低下してトランジスタTr2がオ
ン状態に変化し、これによりトランジスタTr3もオン
状態となる。
【0030】従って、先にトランジスタTr3のオフ状
態への変更によってオン状態となっていたトランジスタ
Tr1がオフ状態に変化し、これにより、トランジスタ
Tr2がオフ状態に変化する。これは当初の状態に戻っ
たことを意味し、以降は「Tr3:オフ」→「Tr1:
オン」→「Tr2:オン」→「Tr3:オン」→「Tr
1:オフ」→「Tr2:オフ」の変化を繰返して、発振
を開始する。
【0031】上述の発振が行われるためには、第1の条
件として「トランジスタTr3がオン状態のときにトラ
ンジスタTr1がオフ状態となる」条件の成立が必要で
あり、トランジスタTr1のベース電位とエミッタ電位
との関係から、入力電圧V0は下記数1を満足しなけれ
ばならない。
【0032】
【数1】V0*R5/(R4+R5)<E 但し、「E」は第3入力端子15cに印加される第2定
電圧回路12の出力電圧である。数1は、入力電圧V0
がE*(R4+R5)/R5より小さいことが必要であ
ることを意味する。
【0033】又、第2の条件としては、「トランジスタ
Tr1がオフ状態のときにトランジスタTr2がオフ状
態となる」条件の成立が必要であり、トランジスタTr
2のベース電位とエミッタ電位との関係から、入力電圧
V0は下記数2を満足しなければならない。、
【0034】
【数2】V0*R3/(R1+R2+R3)>E 即ち、入力電圧V0がE*(R1+R2+R3)/R3
より大きいことが必要である。
【0035】以上をまとめると、発振部OSCは、下記
数3が成立する場合に発振することになる。
【0036】
【数3】E*(R4+R5)/R5>V0>E*(R1
+R2+R3)/R3 実際には、入力電圧V0=Vin=V1*R0/(R+
R0)のときに数3を満足するよう、各抵抗値が選択さ
れている。
【0037】ウインドコンパレータ15の増幅器AMP
及び整流器RECは周知のものであって、発振部の発振
によりオン状態とオフ状態を交互に繰返すトランジスタ
Tr3のコレクタ電位を第2定電圧回路の出力電圧12
(V)の約2倍程度の直流電圧に変換してトランジスタ
Tr4のベースに与え、トランジスタTr4をオン状態
としてリレー18の通電を許容する。
【0038】次に、以上のように構成された本実施形態
の作動について機械を起動する場合から説明すると、先
ず、作業者は起動ボタン16を押圧する。この時点にお
いては、非常停止ボタン13の固定接点13g―13h
間は導通しているため、非常停止ボタン13の入出力端
子13a―13b間の抵抗値は抵抗体13dの有する固
有の抵抗値Rであり、第1,第2入力端子15a,15
bの入力電圧Vinは、Vin=V1*R0/(R+R
0)である。従って、上記数3が満足されてウインドコ
ンパレータ15の発振部OSCが発振を開始し、トラン
ジスタTr4がオン状態とされて、ウインドコンパレー
タ15の出力端子15dを第3入力端子15cに接続す
る。これにより、リレーコイル18aの両端には第1定
電圧回路11の出力電圧の20(V)と、出力端子15
dに現れた第2定電圧回路12の出力電圧12(V)が
起動ボタン16及び停止ボタン17を介して加わり、こ
の電位差によって電流が流れて第1リレー接点18b及
び第2リレー接点18cを共に閉じる。
【0039】この結果、第1電源40が第1リレー接点
18bを介して制御回路30の制御部31に接続されて
制御部31に電力を供給するので、制御部31は他の条
件が満足されていることを条件に電源用リレー32を閉
じ、アクチュエータLに第2電源50からの電力を供給
する回路を成立させてアクチュエータLを作動させる。
尚、第2リレー接点18cが閉じられることによって、
起動ボタン16を迂回する回路が成立するため、起動ボ
タン16が押圧されなくなった後においても、上述の状
態が継続する。
【0040】次に、正常時に、機械の作動を停止するた
めに作業者が停止ボタン17を押圧操作すると、停止ボ
タン17はその入出力端子間を開放してリレーコイル1
8aの通電を遮断するため、第1リレー接点18bか開
かれて制御部31への通電が停止する。これに伴い、電
源用リレー32が開放されてアクチュエータLへの通電
が遮断され、機械の作動が停止する。尚、第2リレー接
点18cも同時に開かれて自己保持状態を解除する。
【0041】ところで、停止ボタン17が短絡故障した
場合、或は、リレーコイル18aの停止ボタン17側の
結線がウインドコンパレータ15の出力端子15dと短
絡した場合などにおいては、停止ボタン17を操作して
も機械の作動は停止しない。こうした状況に備え、機械
を停止するための非常停止ボタン13が備えられてい
て、作業者は停止ボタン17により機械の作動が停止し
ない場合を含め、機械に何らかの異常が生じた場合には
非常停止ボタン13を押圧操作する。
【0042】作業者が非常停止ボタン13を押圧操作す
ると、非常停止ボタン13の入出力端子13a―13b
間が開放されるので、第1,第2入力端子15a,15
bの入力電圧VinはVin=0(V)となり、上記数
3を満足せず、発振部OSCは発振しない。従って、非
常停止回路10は、出力端子15dを開放状態としてリ
レーコイル18aへの通電を遮断し、制御部31への電
力供給を停止し、正常時に停止ボタン17が開放された
場合と同様の作動により機械の作動を停止する。
【0043】次に、非常停止ボタン13の入出力端子1
3a―13b間が短絡した場合、或は、非常停止ボタン
13の入出力端子13a,13bと各々結線された結線
間(例えば、ウインドコンパレータ15の第1,第2入
力端子15a,15bと第1定電圧回路11の出力端子
11a間等)が短絡した場合について説明する。この場
合には、ウインドコンパレータ15の第1,第2入力端
子15a,15bには、入力電圧V0としてVin=V
1が直接印加されることになる。ここで、抵抗値R4,
R5が(前述した数3の一部である)下記数4を満足す
ると、発振部OSCが発振を開始する。
【0044】
【数4】 (R4+R5)*E/R5>V0=Vin=V1 しかしながら、本実施形態においては、上記数4が成立
しないように抵抗値R4,R5を選択しているので、ウ
インドコンパレータ15は発振せず、出力端子15dを
開放し、リレーコイル18aへの通電を遮断して機械の
作動を停止する。即ち、非常停止ボタン13の押圧操作
が機能しなくなるような短絡故障が発生した場合には、
ウインドコンパレータ15が予めこれを検知し、機械の
作動を自動的に停止する。
【0045】以上説明したように、本実施形態の非常停
止回路10は、非常停止ボタン13の押圧時のみでなく
非常停止ボタン13を含む結線間の短絡故障時にも確実
に機械の作動を停止し、一方、短絡故障が発生していな
い状況下での非常停止ボタン13の非押圧時には機械の
作動を許容する信号を発生することができる。
【0046】尚、ウインドコンパレータ15は、非常停
止ボタン13の入出力端子13a―13b間(即ち、入
出力端子と接続された非常停止回路10側の二つの端子
間)の抵抗値が、固有の抵抗値Rである場合には発振条
件を満たして発振し、短絡により抵抗値が「0」の場
合、及び、ボタン操作により抵抗値が「無限大」となっ
た場合は発振条件を満たさず発振しない。
【0047】このことは、ウインドコンパレータ15
は、非常停止ボタン13の状態をその入出力端子13a
―13b間の抵抗値に基づいて区別していることを意味
し、「非常停止ボタン13の入出力端子13a―13b
間の抵抗値が、固有の抵抗値Rである場合に機械の作動
を許容する信号を発生し、所定の固有値R以外の値であ
るとき機械の作動を許容する信号を停止する識別手段」
として機能していることを意味する。尚、「機械の作動
を許容する信号(の発生)を停止」とは「機械の作動を
停止する信号を発生する」することと同義である。尚、
「固有の抵抗値Rである場合」とは、「実質的に固有の
抵抗値である場合」と同義である。固有の抵抗値といえ
ども抵抗体には多少のばらつきがあるためである。従っ
て、「固有の抵抗値R以外の場合」とは、固有の抵抗値
Rと大きくかけ離れた抵抗値である場合ともいえる。
【0048】更に、ウインドコンパレータ15は発振回
路を含んでいるため、ウインドコンパレータ自体の故障
の際にも出力端子15dを開放するよう構成されてい
る。これは、通常の電子回路において、その素子などが
不良となった電子回路自体の故障モードは、殆どの場合
が所定レベルの電圧(0(V)を含む)を出力し続ける
「直流モード」であって、「発振モード」のまま故障す
ることがないことによる。従って、ウインドコンパレー
タ15自体の故障時にはトランジスタTr4がオン状態
となることはないために機械の作動を停止することがで
き、以て安全性を一層高めることが可能となっている。
【0049】図3には非常停止ボタン13の第1〜第3
変形例が示されている。尚、先に説明した図3(A)の
非常停止ボタン13と同一構成部分には同一符号を付
し、以下においてその詳細説明は省略する。
【0050】図3(B)は非常停止ボタン13の第1変
形例を示していて、同変形例は入力端子13aと入力側
固定接点13g間に抵抗値r1の第1の抵抗体13i
と、出力側固定接点13hと出力端子13b間に抵抗値
r2の第2の抵抗体13jとからなる二つの抵抗体を有
している点を除き、同図(A)に示された非常停止ボタ
ン13と同一である。尚、この場合には同図(A)の抵
抗体13dの抵抗値Rと、同図(B)に示された第1,
第2抵抗体13i,13jの抵抗値(r1,r2)の和
が等しく設定されている。
【0051】図3(C)は、非常停止ボタン13の第2
変形例を示していて、本変形例は、絶縁体で構成された
可動本体13eに固定され同可動本体13eと共に移動
する絶縁体からなる絶縁部13kを有している。同絶縁
部13kの両端には、入力側可動接点13m及び出力側
可動接点13nの導体からなる二つの接点が設けられて
いて、この二つの接点13m,13nは、可動部13c
(可動本体13e)が押圧されておらず可動部13cが
原位置にあるとき、固定接点13g,13hとそれぞれ
接触して導通状態となり、可動部13cが押圧されたと
きは固定接点13g,13hと非接触状態となる。更
に、入力側及び出力側可動接点13m,13n間には固
有の抵抗値Rを有する抵抗体13dの両端が接続されて
いる。
【0052】本変形例によれば、可動部13cの非押圧
時には、入出力端子13a―13b間の抵抗値は固有の
抵抗値Rとなり、押圧時は入出力端子13a―13b間
が開放されて抵抗値は無限大となる。又、入出力端子1
3a―13b間が短絡した場合のみならず固定接点13
g―13h間が短絡した場合にも、入出力端子13a―
13b間の抵抗値が「0」となるため、ウインドコンパ
レータ15がこれを検出し、機械の作動を停止させるこ
とができる利点を有している。尚、図3(D)に示した
第3変形例のように、出力側固定接点13nと出力端子
13b間に更に抵抗値r3の抵抗体13pを挿入し、固
定接点13g―13h間に接続された抵抗値r4の抵抗
体13qとともに、固有の抵抗値Rを達成することも可
能である(R=r3+r4)。
【0053】図4は、非常停止プラグ19を概念的に示
している。この非常停止プラグ19は、図3の非常停止
ボタン13に代えて、或は、直列接続等されて使用され
る非常停止器具であって、図5に示されるように、非常
停止回路10のケース10aに設けられた保持部20に
着脱可能に構成される。この非常停止プラグ19は、保
持部20から引抜かれたときは非常停止回路10側の二
つの端子間21a,21b間を開放状態とし、保持部2
0に挿入されたときは、その入出力端子19a,19b
が非常停止回路10側の二つの端子21a,21bとそ
れぞれ接触して導通する。又、入出力端子19a―19
b間には固有の抵抗値Rを有する抵抗体が直列接続され
ている。
【0054】従って、非常停止プラグ19は、保持部2
0に装着された状態(非操作時に相当)において非常停
止回路10側の2つの端子21a―21b間(図1にお
ける13a―13b間)を固有の抵抗値Rを有する抵抗
体を介して接続するので、ウインドコンパレータ15は
機械の作動を許容し、一方、機械の作動を停止させるた
めの操作時には保持部20から引抜かれて(離脱され
て)、回路側の二点の端子21a―21b間を開放する
ので、ウインドコンパレータ15は機械の作動を停止す
る。又、同プラグ19の入出力端子が接続された非常停
止回路側の2点間が短絡した場合に機械の作動を停止す
るよう作動する点は、前述の非常停止ボタン13の場合
と同じである。
【0055】この非常停止プラグ19を使用した場合に
は、機械の作動停止が要求されるときには同プラグ19
は本体ケース10aから引抜かれて非常停止回路10か
ら物理的に離されることとなるので、非常停止プラグ1
9の入出力端子19a―19b間が短絡している場合で
あっても、非常停止回路側の入出力端子21a―21b
間を確実に開放することができる利点がある。
【0056】以上説明したように、本実施形態の非常停
止回路10は自身の故障時には発振することがないウイ
ンドコンパレータ15を採用し、非常停止器具としての
非常停止ボタン13(又は、非常停止プラグ19)は固
有の抵抗値Rを有する抵抗体を具備しているので、これ
らを採用する非常停止装置は、非常停止器具の操作時、
非操作時、及び、抵抗体と並列となる短絡故障が発生し
た時を区別することが可能となり、非常停止器具の操作
時、非常停止器具の操作が効力を発しない前記短絡故障
時、及び、ウインドコンパレータ自身の故障時には機械
の作動を確実に停止する信号を発生して、安全性を一層
向上する。
【0057】尚、本発明においては、例えば、図6
(A)に示すように、非常停止ボタン13を第1定電圧
回路11の出力端子11aとウインドコンパレータ15
の第1入力端子15a間に挿入するもの、図6(B)に
示すように、非常停止ボタン13を第1定電圧回路11
の出力端子11aとウインドコンパレータ15の第2入
力端子15b間に挿入するものでもよい。尚、図6
(B)の場合には、非常停止ボタン13の入出力端子間
の短絡時には、トランジスタTr2がオフ状態を保つた
めに発振部OSCが発振しない。
【0058】又、図6(C)に示すように、非常停止ボ
タン13を第1定電圧回路11の出力端子11aとウイ
ンドコンパレータ15の第1,第2入力端子15a,1
5b間にそのまま挿入するもの、或は、図6(D)に示
すように、非常停止ボタン13と非常停止プラグ19を
直列に接続したものを第1定電圧回路11の出力端子1
1aとウインドコンパレータ15の第1,第2入力端子
15a,15b間に挿入し、非常停止プラグの出力側に
分圧用抵抗を介して接地するもの等種々の変形例が採用
可能である。
【0059】尚、本発明の図1に示された実施形態にお
いては、停止ボタン17が起動ボタン16とリレー18
の間に直列に挿入されているが、停止ボタン17を第1
電源40と第1リレー接点18bの電源ライン41に介
装させることも可能である。この場合の停止ボタン17
は一度押圧操作するとオフ状態(同停止ボタン17の入
出力端子間を開放)となり、再度押圧操作するとオン状
態(同停止ボタン17の入出力端子間を短絡)となる、
いわゆるオルタネイトタイプのスイッチが採用される。
【0060】更に、上述の発振回路を含むウインドコン
パレータ15に代えて、いわゆるオペアンプ等からなる
二つのコンパレータの基準電圧を互いに異ならせる従来
型のウインドコンパレータを採用してもよい。尚、上記
の実施形態においては、非常停止器具の操作時には入出
力端子間を開放して、同入出力端子間(即ち、同入出力
端子が接続される非常停止回路の二つの端子間)の抵抗
値を無限大としているので、非常停止器具の操作時と非
操作時における二つの端子間の抵抗値に大きな差異をも
たすことが容易に達成でき、非常停止回路による二つの
端子間の抵抗値を区別する精度をそれほど高くする必要
がないという利点を有するが、これに限定されず、例え
ば、非常停止器具の操作時には非操作時の固有の抵抗値
とは異なる抵抗値を有する抵抗体で前記二つの端子間を
接続する構成をとる非常停止器具を採用してもよい。
【0061】又、本発明の実施形態においては、非常停
止器具として非常停止ボタンと非常停止プラグとを採用
したが、例えば、キースイッチ(キーを挿入して回転す
ることで端子間を開放するスイッチ)、光電スイッチ
(物理的な2点間に物体が存在することを同2点間の光
が遮断されることにより検出し、端子間を開放するスイ
ッチ)、マットスイッチ、近接スイッチ等も採用しう
る。即ち、機械の作動を停止するために操作されて、又
は機械の作動を停止すべき状態等を検出して、回路上の
二つの端子(入出力端子)間を開放する構成をとるスイ
ッチの同開放される端子に、固有の抵抗値を組合わせて
(即ち、直列接続して)本発明の実施形態に係る非常停
止回路に採用すれば、短絡故障等が発生した場合でも、
より確実に機械を停止しうる(機械の作動を許容する信
号を停止しうる)という本発明の効果を奏するものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電気結線図である。
【図2】 図1に示されたウインドコンパレータの詳細
を示す回路図である。
【図3】 図1に示された非常停止ボタンの概念図及び
変形例である。
【図4】 非常停止器具としての非常停止プラグの概念
図である。
【図5】 非常停止プラグが保持された非常停止回路の
ケース斜視図である。
【図6】 本発明の実施形態に係る電気結線の変形例で
ある。
【図7】 従来の非常停止回路を含む電気結線図であ
る。
【符号の説明】
10…非常停止回路、11…第1定電圧回路、12…第
2定電圧回路、13…非常停止ボタン、15…ウインド
コンパレータ、16…起動ボタン、17…停止ボタン、
18…リレー、30…制御回路、31…制御部、32…
電源用リレー、40…第1電源、50…第2電源、L…
アクチュエータ(負荷)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械の作動を許容する信号を停止するため
    に操作される非常停止器具と、前記非常停止器具の入出
    力端子が接続される二つの端子を有するとともに前記非
    常停止器具の操作時に機械の作動を許容する信号を停止
    する非常停止回路とを備えた非常停止装置において、 前記非常停止器具を、同器具の非操作時における前記二
    つの端子間の抵抗値が、同器具の操作時及び前記二つの
    端子間の短絡時における前記二つの端子間の抵抗値とは
    異なる固有の抵抗値になるように構成するとともに、 前記非常停止回路を、前記二つの端子間の抵抗値が前記
    固有の抵抗値であるとき前記機械の作動を許容する信号
    を発生し、前記固有の抵抗値以外の値であるとき機械の
    作動を許容する信号を停止するように構成したことを特
    徴とする非常停止装置。
  2. 【請求項2】非常停止器具は、操作時に前記二つの端子
    間を開放して同二つの端子間の抵抗値を無限大とすると
    ともに、非操作時に前記二つの端子間の抵抗値を前記固
    有の抵抗値とするための抵抗体を前記二つの端子間に介
    在させるように構成されている請求項1記載の非常停止
    装置。
  3. 【請求項3】非常停止器具は、押圧操作されて前記入出
    力端子間を結ぶ回路上の二点間を非導通状態とする可動
    部と、前記二点のいずれか一方と前記入出力端子のいず
    れか一方の間に介装される前記二つの端子間の抵抗値を
    前記固有の抵抗値とするための抵抗体とから構成された
    非常停止ボタンである請求項2記載の非常停止装置。
  4. 【請求項4】非常停止器具は、前記二つの端子間の抵抗
    値を前記固有の抵抗値とするための抵抗体の両端の各々
    が接続された二つの接点を備えるとともに押圧操作され
    て原位置から移動する可動部を有しており、前記二つの
    接点は前記可動部が原位置にあるとき前記入出力端子の
    各々と導通状態となり、前記可動部が原位置から移動し
    たとき前記入出力端子の少なくともいずれか一方と非導
    通状態となるよう構成された非常停止ボタンである請求
    項2記載の非常停止装置。
  5. 【請求項5】非常停止器具は、前記非常停止回路に設け
    られた保持部に着脱可能に構成されるとともに前記二つ
    の端子間の抵抗値を前記固有の抵抗値とするための抵抗
    体により前記入出力端子間が接続されていて、前記保持
    部に装着された非操作時の状態において前記二つの端子
    間の抵抗値を前記固有の抵抗値とするとともに、操作時
    に前記保持部から離脱されて前記二つの端子間を開放す
    る非常停止プラグである請求項2記載の非常停止装置。
  6. 【請求項6】非常停止回路は、前記二つの端子間の抵抗
    値が前記固有の抵抗値であるときに発振する発振回路を
    含み、同発振回路の発振時に前記機械の作動を許容する
    信号を発生し、発振停止時に同信号を停止するように構
    成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の
    いずれか一項に記載の非常停止装置。
  7. 【請求項7】入出力端子を有し機械の作動を許容する信
    号を停止するために操作される非常停止器具であって、
    前記入出力端子が接続される二つの端子を有して同二つ
    の端子間の抵抗値が固有の抵抗値であるとき機械の作動
    を許容する信号を発生し、前記固有の抵抗値以外の値で
    あるとき機械の作動を許容する信号を停止する非常停止
    回路に接続されて使用されるとともに、同器具の非操作
    時における前記二つの端子間の抵抗値が、同器具の操作
    時及び前記二つの端子間の短絡時における前記二つの端
    子間の抵抗値とは異なる固有の抵抗値となるように構成
    されている非常停止器具。
  8. 【請求項8】操作時に前記二つの端子間を開放して同二
    つの端子間の抵抗値を無限大とするとともに、非操作時
    に前記二つの端子間の抵抗値を前記固有の抵抗値とする
    ための抵抗体を前記二つの端子間に介在させるように構
    成されている請求項7記載の非常停止器具。
  9. 【請求項9】押圧操作されて前記入出力端子間を結ぶ回
    路上の二点間を非導通状態とする可動部と、前記二点の
    いずれか一方と前記入出力端子のいずれか一方の間に介
    装される前記二つの端子間の抵抗値を前記固有の抵抗値
    とするための抵抗体とから構成された非常停止ボタンで
    ある請求項8記載の非常停止器具。
  10. 【請求項10】前記二つの端子間の抵抗値を前記固有の
    抵抗値とするための抵抗体の両端の各々が接続された二
    つの接点を備えるとともに押圧操作されて原位置から移
    動する可動部を有しており、前記二つの接点は前記可動
    部が原位置にあるとき前記入出力端子の各々と導通状態
    となり、前記可動部が原位置から移動したとき前記入出
    力端子の少なくともいずれか一方と非導通状態となるよ
    う構成された非常停止ボタンである請求項8記載の非常
    停止器具。
  11. 【請求項11】前記非常停止回路に設けられた保持部に
    着脱可能に構成されるとともに前記二つの端子間の抵抗
    値を前記固有の抵抗値とするための抵抗体により前記入
    出力端子間が接続されていて、前記保持部に装着された
    非操作時の状態において前記二つの端子間の抵抗値を前
    記固有の抵抗値とするとともに、操作時に前記保持部か
    ら離脱されて前記二つの端子間を開放する非常停止プラ
    グである請求項8記載の非常停止器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019100964A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 株式会社デンソーウェーブ 産業用制御装置

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