JPH11174904A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11174904A
JPH11174904A JP9361830A JP36183097A JPH11174904A JP H11174904 A JPH11174904 A JP H11174904A JP 9361830 A JP9361830 A JP 9361830A JP 36183097 A JP36183097 A JP 36183097A JP H11174904 A JPH11174904 A JP H11174904A
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JP
Japan
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image
layer
thickness
photosensitive drum
forming apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP9361830A
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English (en)
Inventor
Kimitaka Ichinose
公孝 一瀬
Yoichiro Maehashi
洋一郎 前橋
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体表面の感光層の残存膜厚を精度良く
測定して、像担持体の寿命を適切に知ることができるよ
うにした画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 光学センサから感光ドラムの表面に赤外
光を照射し、その反射光を受光する。照射された光は、
感光ドラム表面の感光層を構成する電荷輸送層により一
定量が吸収され、電荷輸送層の透過率と厚さの積で決ま
る光量が電荷輸送層を透過する。入射光量をE1とし、
電荷輸送層4の透過率をα、厚さをdとし、下層部全体
による光学反射の割合をγ(0≦γ≦1)とすると、反
射光量E2は、E2=γ・E1・exp(−2・α・
d)と表され、反射光量E2は、電荷輸送層4の膜厚d
の減少に対して、図4のように増加する。従って、光学
センサ14の検出部14bで受光して、反射光量E2の
増加をモニターすれば、反射光量E2から電荷輸送層4
の膜厚d、つまり残存量が分かる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いた画像形成装置に関し、特にその像担持体の寿命検知
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式の画像形成装置に
おいては、潜像を形成する像担持体は、金属ドラムある
いは金属ベルトの表面に、電荷発生層および電荷輸送層
等からなる感光層を形成してなっている。
【0003】画像形成をするには、まず、この像担持体
に近接にしたコロナ帯電器あるいは接触した帯電ローラ
にバイアスを印加することにより、像担持体の表面を一
定の電位までチャージする。ついで、画像形成装置のコ
ントローラからの画像に対応した信号に基づいて、特定
の波長の光を像担持体に照射して露光すると、像担持体
の光照射部はチャージが下がるため、像担持体の表面に
相対的に電位が低い(あるいは高い)部分として潜像が
形成される。
【0004】この潜像を、現像装置に一定の現像バイア
スを印加して、帯電したトナーを潜像に転移することに
より現像して、トナー像として可視化する。得られたト
ナー像は、像担持体に隣接して配置されたローラ、ドラ
ム、コロナ帯電器等の転写装置に、像担持体上のトナー
と逆極性のバイアスを印加することにより、像担持体と
転写装置の間を通る転写材に直接転写される。
【0005】また、カラーの画像形成では、上記の転写
方法の他に、像担持体に隣接して配置されたベルト、ド
ラム等の中間転写体に、像担持体上のトナーと逆極性の
バイアスを印加することにより、像担持体上のトナー像
を一旦、中間転写体の表面に転写し、その後、中間転写
体と転写装置の間を通る転写材に再度転写する方法もあ
る。
【0006】転写材に転写されたトナー像は、1対のロ
ーラで構成された定着装置により、加熱および加圧して
定着することにより、転写材上に永久固定される。
【0007】ところで、現在の技術では、転写により像
担持体上のトナー像を形成しているトナーを転写材ある
いは中間転写体に100%移し替えることはできず、転
写行程後も、像担持体上には一部のトナーが残存してし
まう。この転写残りのトナーは、そのまま放置すると、
つぎの転写時に転写材あるいは中間転写体に転写される
ことになり、画像の乱れを招く結果になる。
【0008】これを防止するために、現今の画像形成装
置には、像担持体上の転写残りのトナーを除去するため
の機構が設けられている。一般には、像担持体にブレー
ド、ローラ、ブラシなどのクリーニング部材を当接さ
せ、転写残りのトナーを機械的に剥ぎ取る方式が採られ
ている。
【0009】このように、像担持体の表面には種々の部
材が当接しており、常に機械的な力を受けている。特
に、転写残りトナーを除去するクリーニングブレードな
どでは、像担持体に対する当接圧が大きい。一般に、こ
れらの当接物により、像担持体の表面の感光層は徐々に
削られる。また、像担持体に対してAC電圧による高圧
放電を行うと、像担持体の表面がダメージを受けて、感
光層の削れ量が増大する傾向がある。
【0010】感光層の削れ量が一定値以上となると、露
光に対して感度を持たなくなったり、像担持体の表面を
所望の電位に均一に帯電させることができなくなったり
して、鮮明な画像を形成できなくなる。従って、この場
合は、像担持体が寿命に達したとして、交換を促す警告
をする。
【0011】像担持体の感光層の膜厚を測定する手段と
しては、CRGカウント方式、電流値方式などがある。
CRGカウント方式は、像担持体、帯電部材、クリーニ
ング部材等を一体化して構成したカートリッジ、つまり
CRGにメモリを内蔵させ、像担持体の回転数や帯電時
間をメモリに記憶して、それを基に像担持体表面の削れ
量を推定し、感光層の膜厚を求める方式である。
【0012】電流値方式は、感光層の静電容量の変化に
より膜厚を測定する方式である。膜厚が小さくなれば、
それだけ感光層全体の静電容量は上昇するので、静電容
量の変化を電流値により測定すれば、感光層の膜厚を測
定することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CRG
カウント方式による測定は、あくまでも像担持体表面の
感光層削れ量の経験的データに基づいて、実際の削れ量
を推定し、感光層の残存膜厚を求めているにすぎない。
従って、実際の膜厚と測定値との間にある程度の差が生
じる恐れがある。さらにCRG内にメモリを組み込むこ
とを要するので、コストがかなり高くなる。
【0014】一方、電流値方式による測定では、高精度
な膜厚の検知を行うことができない。つまり、像担持体
表面には種々の当接物があり、それらのうち、転写装置
などは離接機構を設けるなどの処置を施すことが可能で
あるが、全ての当接物に離接機構を設けるのは精度的に
不可能であり、膜厚測定時に当接物のところで電流値の
漏れがある程度生じて、感光層の残存膜厚を高精度に測
定できなくなる。
【0015】本発明の目的は、像担持体表面の感光層の
残存膜厚を精度良く測定して、像担持体の寿命を適切に
知ることができるようにした画像形成装置を提供するこ
とである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
感光層を有する像担持体の表面を帯電し、露光して静電
潜像を形成し、その潜像を現像剤を用いて現像して得れ
た可視像を転写材に転写し、可視像を転写後の像担持体
に残留した現像剤をクリーニング部材で除去する画像形
成装置において、前記像担持体の表面に光を照射して、
その反射光を受光する光学検知手段を設置し、前記光学
検知手段で検知した反射光の光量に基づき、記像担持体
の感光層の膜厚を測定することを特徴とする画像形成装
置である。
【0017】本発明によれば、好ましくは、前記像担持
体の感光層の膜厚の測定値が所定の値以下となったとき
に、前記像担持体が寿命に達したことを警告する。また
前記像担持体の感光層が、電荷発生層およびその上の電
荷輸送層を備えて構成され、前記光学検知手段により測
定する感光層の膜厚は、電荷輸送層の膜厚である。さら
に、前記像担持体の感光層が、電荷発生層、その上の電
荷輸送層およびその上の表面層を備えて構成され、前記
光学検知手段により測定する感光層の膜厚は、表面層の
膜厚である。また、前記像担持体に対し、パッチ検知方
式による画像濃度制御のための光学検知手段が設置され
ているときは、この画像濃度制御のための光学検知手段
を前記感光層の膜厚測定のための光学検知手段として利
用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0019】図1は、本発明の画像形成装置の一実施例
を示す断面図である。図1において符号1は感光ドラム
で、本実施例では、像担持体として感光ドラム1を使用
する。この感光ドラム1は、図2に示すように、アルミ
ニウムシリンダー2上に電荷発生層3およびその上の電
荷輸送層4などの多層構造の感光層を塗布形成してなっ
ている。実用的には、電荷発生層の下層には、帯電ムラ
等の弊害を抑制するための層を幾層か構成するのがよ
い。
【0020】電荷発生層3は、これに対し特定の波長の
光を照射することにより、電荷(正孔−電子対)を発生
させる働きを有しており、電荷輸送層4は、その発生し
た電荷を感光ドラム1の表面に輸送する働きを持ってい
る。電荷発生層3および電荷輸送層4の膜厚は、好まし
くは、それぞれ1μm以下、10〜30μm程度とす
る。本実施例では、この電荷輸送層4に、赤外光を感度
よく吸収する材料を混入させた。
【0021】上記の感光ドラム1に対し、その表面を帯
電する帯電部材として帯電ローラ5が接触して設置され
ている。帯電ローラ5は、金属の芯金を106 Ωcm程
度の中抵抗の弾性ゴム層6で覆った構造を有している。
帯電ローラ5は、実用的には、過電流の流れ込み防止、
感光ドラム1との固着防止など、感光ドラム1に対する
ダメージ防止のための層を幾層か設けたものを用いるも
のがよい。
【0022】帯電ローラ5の芯金にしきい値以上のDC
電圧を印加すると、帯電ローラ5と感光ドラム1のニッ
プ近傍で放電が発生し、それにより、感光ドラム1の表
面が帯電ローラ5に印加したDC電圧と同極性に帯電さ
れる。本実施例では、DC電圧は負極性とし、その印加
電圧を−500〜−1000V程度とした。
【0023】DCバイアスを印加するとき、同時にAC
電圧を印加すると、感光ドラム1の表面を均一に帯電す
ることができる。印加するAC電圧のVpp、周波数は、
帯電ローラ5の抵抗等により変化するが、おおよそVpp
が1〜3kV、周波数が500〜3000Hz 程度がよ
い。環境変動により弾性ゴム層6の抵抗は変化するの
で、常に感光ドラム1の表面を均一に帯電できるように
するためには、AC電圧は定電流制御するとよい。
【0024】このような帯電ローラ5による帯電で、感
光ドラム1の表面はDCバイアスとほぼ同程度の電位に
なる。以後、この帯電電位を符号Vdで示す。
【0025】帯電ローラ5により一定の負の電位に帯電
された感光ドラム1の表面には、露光装置7を用いて、
画像形成装置のコントローラからの画像に対応した信号
に基づいて、光照射による露光が行われる。これによ
り、感光ドラム1上の光照射部で、電荷の再結合が起こ
って電位の絶対値が下がり、静電潜像が形成される。
【0026】光源としては、電荷輸送層4に対して感度
を持たない波長の半導体レーザーやLED等が考えられ
る。光量は、光照射部の感光ドラム1上の電位が−50
〜−300V程度になるように制御するとよい。以後、
光照射部の感光ドラム1の電位をVlで示す。
【0027】感光ドラム1上に静電潜像が形成される
と、その後、現像装置8により潜像を可視化する現像作
業が行われる。この現像装置8内には、トナーからなる
現像剤(またはトナーと磁性キャリアからなる現像剤)
が蓄えられており、トナーは現像装置8内にある部材と
の摺擦により、負に摩擦帯電されている。現像装置8
は、感光ドラム1と隣接配置され、感光ドラム1に対し
順方向に回転される現像スリーブ9を有し、現像スリー
ブ9上にトナーを薄層コートして、その薄層コートされ
たトナーを現像スリーブ9の回転により、感光ドラム1
と対向した現像領域に搬送する。現像スリーブ9は、一
般に金属ローラからなっている。
【0028】現像時、現像スリーブ9には、上記したV
dとVlとの間の適当な電圧を現像バイアスとして印加
する。これにより、感光ドラム1と現像スリーブ9との
間に電界を発生し、現像領域に搬送されたトナーのう
ち、感光ドラム1上のVlの部分に対応するトナーが、
現像スリーブ9から感光ドラム1上に転移してVl部分
に付着し、Vl部分、すなわち潜像が現像される。
【0029】しかしながら、この現像方式をとると、感
光ドラム1上のVd部分にも余分にトナーが付着してし
まうことがよくある。そこで、現像バイアスに同時にA
C電圧を重畳して印加すると、トナーを現像スリーブ9
と感光ドラム1との間で何度も往復させながら、Vl部
分に収束させて付着させることができ、DC電圧のみを
印加したときよりも、潜像をきれいに現像することがで
きる。つまり、AC電圧を同時に印加した方が、感光ド
ラム1上のVd部分に余分にトナーが付着するのを抑制
できる。従って、通常は、現像バイアスは、DC電圧+
AC電圧を用いる。
【0030】現像によって感光ドラム1上に形成された
トナー像は、紙などの転写材上に転写される。一般に、
モノクロ機や多重現像方式のカラー機では、コロナ帯
電、ローラ帯電などの転写帯電器を用い、転写材上にト
ナー像を直接転写する方式が採られる。多重転写方式の
カラー機では、回転するドラムに転写材を巻き付けて、
転写材上に直接各色のトナー像を順次転写する方式を用
いる。一方、中間転写体を用いたカラー機では、ベルト
やドラム上に各色のトナー像を一旦転写した後、それを
コロナ帯電、ローラ帯電などの転写帯電器を用いて、転
写材上に再転写する方法を採用する。
【0031】本発明における転写は、これら各転写方式
の違いによらずにいずれも実施可能である。本実施例で
は、この中でローラ帯電器、つまり転写ローラ10を用
いて、転写材上にトナー像を直接転写する方式で説明す
る。
【0032】転写ローラ10は、金属の芯金と、それを
覆った、106 〜1010Ω程度の中抵抗の弾性体で構成
されている。この転写ローラ10の芯金に正のDCバイ
アスを印加すると、感光ドラム1と転写ローラ10の間
に電界が生じ、その間に供給された転写材Pに、感光ド
ラム1上のトナー像を構成している負のトナーが転移し
て、転写材にトナー像が転写され、このようにして転写
材に画像が形成される。
【0033】トナー像が転写された転写材Pは、その
後、図示しない定着装置に搬送して、そこで加熱および
加圧によりトナー像を転写材に定着して、永久画像に形
成される。
【0034】前述したように、現在の技術では、転写に
より感光ドラム1からトナー像のトナーを転写材(ある
いは中間転写体)に100%移し替えることはできず、
転写行程後も、感光ドラム1上には一部のトナーが残存
してしまう。この転写残りのトナーは、そのまま放置す
ると、つぎの転写時に転写材(あるいは中間転写体)に
転写されて、画像の乱れを発生する。
【0035】そこで、それを防止するために、図1に示
すように、感光ドラム1の回転方向に対しカウンター方
向でブレード11を感光ドラム1の表面に当接し、感光
ドラム1からの転写残りトナーの除去を行う。この感光
ドラム1表面のブレード11との当接部における接線に
対しブレード11がなす角度は0゜〜20゜、ブレード
11の感光ドラム1に対する線圧は20〜80g/cm
程度とするのがよい。
【0036】上記のような構成の画像形成装置では、感
光ドラム1の電荷輸送層4は、帯電ローラ5によるAC
放電によりダメージを受け、感光ドラム1の表面に大き
な線圧で当接しているブレード11により削られる。電
荷輸送層4がある一定の膜厚(8〜13μm)以下にな
ると、感光ドラム1は帯電不良を起こし、露光に対して
感度を持たなくなったりする現象を発生し、正常な画像
が得られなくなる。
【0037】従って、電荷輸送層4の膜厚がある一定値
以下になったときには、感光ドラム1の交換を使用者に
知らせるようにするが、画像形成装置内で、電荷輸送層
4の削れ量を直接モニターすることは非常に困難であ
る。このため、通常は、それを検知するための別の機構
を用いることが多い。
【0038】本実施例では、電荷輸送層4の削れ量を検
知するための手段として光学センサを用いた。図1に示
すように、光学センサ14は、感光ドラム1の回転方向
に関して、転写ローラ10の下流でブレード11の上流
の位置に、感光ドラム1に隣接して配置した。
【0039】この光学センサ14は、図3に示すよう
に、発光部14aと受光部14bとを備えており、発光
部14aで発光した光を感光ドラム1の表面に入射し、
その感光ドラム1の基体であるアルミシリンダー2から
の反射光を受光部14bで受光して、電荷輸送層4の削
れ量を検知し、モニターする仕組みになっている。発光
部14aに使用する光源としては、電荷輸送層4が良好
に吸収する赤外光を発光する半導体レーザーやLED等
を用いることができる。
【0040】感光ドラム1の表面に照射された光は、電
荷輸送層4により一定量が吸収され、電荷輸送層4の透
過率と厚さの積で決まる光量が電荷輸送層4を透過す
る。入射光量をE1とし、電荷輸送層4の透過率をα、
厚さをdとし、下層部全体(電荷発生層と帯電ムラ等の
弊害を抑制するために設けた層)による光学反射の割合
をγ(0≦γ≦1)とすると、反射光量E2は、つぎの
式(1)のように表される。
【0041】 E2=γ・E1・exp(−2・α・d) ・・・(1)
【0042】すなわち、反射光量E2は、電荷輸送層4
の膜厚dの減少に対して、図4のように増加する。従っ
て、光学センサ14の検出部14bで受光して、反射光
量E2の増加をモニターすれば、反射光量E2から電荷
輸送層4の膜厚d、つまり残存量が分かる。
【0043】そこで、本実施例では、光学センサ14が
モニターした反射光量E2がある一定値まで増加したと
きに、電荷輸送層4の膜厚が正常な画像が得られないレ
ベルまで減少したと判断して、使用者に感光ドラム1の
交換を知らせるようにした。
【0044】このように、本実施例によれば、感光ドラ
ム1表面の感光層の電荷輸送層4の膜厚を測定するの
に、透過光量が電荷輸送層4の膜厚に応じて定まる赤外
光を用いているので、照射した光の反射光量から電荷輸
送層4の残存した膜厚を精度良く測定することができ
る。従って、感光ドラム1の交換時期を適切に検知して
交換することができ、感光ドラム1の帯電不良による画
像劣化のない高品位な画像を得ることができる。
【0045】実施例2 本実施例では、感光ドラム1は、図5に示すように、電
荷輸送層4の上にさらに表面層15を塗布形成してあ
る。この表面層15は、露光のためのレーザー光に対す
る感度を有しておらず、十分に硬化することにより、削
れにくい性能を有している。また、表面層15は感光ド
ラム1の表面に照射された光の一定量を吸収し、表面層
15の透過率と厚さの積で決まる光量が表面層15を透
過する。
【0046】本実施例における帯電部材、露光装置およ
びクリーニング部材等のその他の構成は、図1に示した
実施例1と同様であるので、必要に応じて図1を参照し
て本実施例の説明をする。
【0047】実施例1では、感光ドラム1の寿命を向上
させようとすると、電荷輸送層4の膜厚を多くする必要
があった。しかし、電荷輸送層4の膜厚を厚くすると、
露光のためのレーザー光が分散されるので、ドットの再
現性が悪くなる難点がある。これに対し、本実施例で
は、電荷輸送層4の上に削れにくい表面層15を設けた
ので、電荷輸送層4の膜厚を薄くして、ドット再現性を
十分に保ちつつ、感光ドラム1の寿命を向上させること
ができる。
【0048】本発明者らの検討によれば、電荷輸送層4
の膜厚は8〜20μm、表面層15の膜厚は3〜5μm
程度とすることがよい。
【0049】本実施例では、光学センサ14により感光
ドラム1に光を照射し、その反射光量を受光して、その
反射光量の変化から表面層15の膜厚の変化をモニター
し、表面層15の削れによる残存膜厚を検知する。そし
てモニターする光量がある一定値まで増加したとき、表
面層15の残存膜厚が正常な画像が得られないレベルま
で減少したと判断して、使用者に感光ドラム1の交換を
知らせるようにした。
【0050】以上のように、本実施例では、感光ドラム
1表面の感光層の電荷輸送層4を被覆した表面層15の
膜厚を、透過光量が表面層15の膜厚に応じて定まる赤
外光を用いて、その反射光量から測定しているので、表
面層15の残存膜厚を精度良く測定することができ、感
光ドラム1の交換時期を適切に検知して交換することが
でき、感光ドラム1の帯電不良による画像劣化のない高
品位な画像を得ることができる。また、表面層15は削
れにくいので、感光ドラム1の寿命を向上することがで
きる。
【0051】実施例3 本実施例では、図6に示すカラー画像形成装置に適用し
た。本実施例における像担持体、帯電部材、露光装置お
よびクリーニング部材等のその他の構成は、実施例2と
同様である。図6において、図1と同じ部材については
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0052】カラー画像形成装置では、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの4色のトナーを重ねて色再現
を行う。感光ドラム1上には、各色に対応した静電潜像
が順次形成され、その潜像が現像装置8により現像され
る。現像装置8は、ロータリー16の4つのポジション
にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの現像剤を充
填した現像器8a、8b、8c、8dを配置しており、
ロータリー16の回転により、4つの現像器8a〜8d
を、感光ドラム1と対向した現像位置に順次搬送して、
感光ドラム1上の潜像を対応した色の現像剤で現像でき
るようになっている。
【0053】感光ドラム1上に順次形成された4色のト
ナー像は、各色のトナー像が得られるたびに1色ずつ中
間転写ドラム17上に重ね合わせて転写され、このよう
にして中間転写ドラム17上で重ねられた4色のトナー
像は、転写ローラ10の作用により転写材P上に一括し
て転写され、かくして、転写材Pにカラー画像が形成さ
れる。
【0054】カラー画像形成装置では、正確な色再現を
行うために、常に各色のトナー像が一定の濃度となるよ
うにしておく必要があり、画像形成装置本体内で一定の
時間間隔で濃度調整を行っている。本実施例では、感光
ドラム1上に特定の現像バイアスでパッチ状の各色のパ
ターンを現像し、その各色のパターン濃度を検知して、
現像バイアスを調整することにより、各色の濃度を一定
にする方式(パッチ検方式)を採用している。
【0055】中間転写ドラム17との当接部(1次転写
部)とクリーニングブレード11との間の位置に、感光
ドラム1に対しパッチ検に用いる光学センサ24が隣接
設置されている。この光学センサ24から感光ドラム1
上に形成されたパッチパターンに光を入射し、その反射
光を光学センサ24で受光してモニターする。光学セン
サ24の発光部に使用する光源としては、赤外光の半導
体レーザー、LED等を用いることができる。赤外光に
対して、マゼンタ、シアン、イエローのトナーは反射
し、ブラックのトナーは吸収する性質を有している。
【0056】パッチ検実行時には、中間転写ドラム17
と感光ドラム1とを離間させる。そして、感光ドラム1
上にパッチパターンを形成しない状態でのセンサ24の
出力値(下地出力値)と、マゼンタ、シアン、イエロー
の色トナーおよびブラックトナーによるパッチパターン
を形成した状態でのセンサ24の各出力値の差から、各
色のパッチパターンの濃度を検知する。
【0057】色トナーのパターンの場合には、反射光量
が増加するため、センサ24の出力値は下地出力値より
も大きく、ブラックトナーのパターンの場合には、光の
吸収が生じるので、センサ24の出力値は下地出力値よ
りも小さくなる。
【0058】下地出力値は、感光ドラム1の表面層15
が削れることにより増加する。本実施例では、この特性
を生かして、パッチ検に用いる光学センサ24を利用し
て、パッチ検実行時に、表面層15の残存膜厚を検知
し、濃度制御および感光ドラム1の交換制御を行う。具
体的には、つぎの手順で行う。
【0059】(1)感光ドラム1と中間転写ドラム17
とを離間して、感光ドラム1を回転させる。(2)セン
サ24により感光ドラム1の下地出力値を測定する。
(3)下地出力値がある一定値βよりも大きな値を示し
ているかどうかを確認する。このβは正常な画像が得ら
れないような、表面層15の最小の膜厚のときの下地出
力値である。(4)下地出力値がβよりも大きな値を示
した場合には、使用者に感光ドラム1の交換を知らせ
る。(5)色トナー、ブラックトナーのパッチパターン
を形成した場合のセンサ24の出力値を測定する。
(6)下地出力値と色トナー、ブラックトナーのパッチ
パターンの場合の各出力値の差から、各色のパターンの
濃度検知をする。(7)各色の濃度を安定するための補
正を実行する。
【0060】以上のように、本実施例では、感光ドラム
1表面の感光層の電荷輸送層4を被覆した表面層15の
膜厚を測定するのに、パッチ検に用いる光学センサ24
を利用しているので、実施例2と同様な効果を得られる
上、膜厚測定に要するコストを低減できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像担持体表面の感光層の電荷輸送層の膜厚を測定するの
に、透過光量が電荷輸送層の膜厚に応じて定まる赤外光
を用いているので、光学センサから照射した反射光量に
基づき電荷輸送層の残存した膜厚を精度良く測定するこ
とができる。従って、像担持体の寿命を適切に知って像
担持体を交換することができ、像担持体の帯電不良によ
る画像劣化のない高品位な画像を得ることができる。ま
た、像担持体が電荷輸送層の上に表面層を設けた感光層
を有する場合には、その表面層に同様な赤外光による膜
厚測定を実施することにより、表面層により寿命を長く
した像担持体のその寿命を同様に適切に知って像担持体
を交換することができる。さらに、画像形成装置にパッ
チ検方式による画像濃度制御のための光学センサが設置
されているときには、その画像濃度制御用の光学センサ
を膜厚測定用の光学センサに利用することにより、膜厚
測定のためのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1 の画像形成装置における感光ドラムの感光
層を示す断面図である。
【図3】図1の画像形成装置に設置した光学センサを示
す概略構成図である。
【図4】図2の感光ドラムの感光層の電荷輸送層の厚さ
dと感光ドラムからの反射光量の関係を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の画像形成装置の他の実施例における感
光ドラムの感光層を示す断面図である。
【図6】本発明の画像形成装置のさらに他の実施例を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 アルミニウムシリンダー 3 電荷発生層 4 電荷輸送層 5 帯電ローラ 8 現像装置 11 クリーニングブレード 14 光学センサ 15 表面層 17 中間転写ドラム 24 光学センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層を有する像担持体の表面を帯電
    し、露光して静電潜像を形成し、その潜像を現像剤を用
    いて現像して得れた可視像を転写材に転写し、可視像を
    転写後の像担持体に残留した現像剤をクリーニング部材
    で除去する画像形成装置において、前記像担持体の表面
    に光を照射して、その反射光を受光する光学検知手段を
    設置し、前記光学検知手段で検知した反射光の光量に基
    づき、記像担持体の感光層の膜厚を測定することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体の感光層の膜厚の測定値が
    所定の値以下となったときに、前記像担持体が寿命に達
    したことを警告する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体の感光層が、電荷発生層お
    よびその上の電荷輸送層を備えて構成され、前記光学検
    知手段により測定する感光層の膜厚は、電荷輸送層の膜
    厚である請求項1または2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体の感光層が、電荷発生層、
    その上の電荷輸送層およびその上の表面層を備えて構成
    され、前記光学検知手段により測定する感光層の膜厚
    は、表面層の膜厚である請求項1または2の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体に対し、パッチ検知方式に
    よる画像濃度制御のための光学検知手段が設置されてお
    り、この画像濃度制御のための光学検知手段を前記感光
    層の膜厚測定のための光学検知手段として利用する請求
    項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
JP9361830A 1997-12-10 1997-12-10 画像形成装置 Pending JPH11174904A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163975A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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