JPH11173976A - 光ct装置及び画像再構成方法 - Google Patents

光ct装置及び画像再構成方法

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JPH11173976A
JPH11173976A JP9342985A JP34298597A JPH11173976A JP H11173976 A JPH11173976 A JP H11173976A JP 9342985 A JP9342985 A JP 9342985A JP 34298597 A JP34298597 A JP 34298597A JP H11173976 A JPH11173976 A JP H11173976A
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之雄 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度よくかつ高速に吸収係数分布画像を再構
成することが可能な光CT装置及び画像再構成方法を提
供する。 【解決手段】 光CT装置10は、内部に光学的インタ
ーフェース材20が満たされた容器12と、光源22と
光スイッチ24からなり、容器12の内部に光を投射す
る投光部と、光検出器30とシャッター32からなり、
容器12の内部からの光を検出する光検出部と、吸収係
数の空間的分布を計算する演算/制御部14から主に構
成される。演算/制御部14は、容器10の内部に光学
的インターフェース材20が満たされている状態で、各
検出器30によって実測された光強度信号と、光学的イ
ンターフェース材20の一部を測定対象部位200に置
き換えた状態で、各検出器30によって実測された光信
号の比較に基づいて、測定対象部位200の吸収係数の
空間的分布を求める機能を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体等の測定対象
部位に光を投射し、その透過光の光学特性に関する特徴
量から測定対象部位の光学特性に関する特徴量の空間的
分布を計算する光CT装置及び画像再構成方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在医療用画像診断装置として、X線C
T、超音波CT、MRIなどが用いられている。それら
に加えて最近は、近赤外光が生体組織に対して高い透過
性を有すること、生体組織中の酸素濃度を計測し得るこ
と、X線などと比較して安全なことなどの理由で、光C
Tが注目を集めている。
【0003】光CT装置は主に、測定対象部位の各箇所
に光を投射する光投射部、光投射部から投射され、測定
対象部位内部を透過して成る透過光強度を計測する光検
出部、計測された光強度及び光路から測定対象部位内部
の吸収係数分布画像を再構成する演算部とから構成され
ている。
【0004】画像再構成方法としては、例えばR.L.Barb
ourらによる以下の方法が知られている("Imaging of Mu
ltiple Targets in Dence Scattering Media"(H.L.Grab
er,J.Chang,R.L.Barbour,SPIE Vol.2570,p.219-p.23
4))。すなわち、測定対象部位表面の複数の箇所から測
定対象部位に向かって光を投射し、同じく測定対象部位
表面の複数の箇所で検出された透過光強度と、測定対象
部位を複数の微小体積要素に分割した場合の各体積要素
において計算された光路長から、各体積要素の吸収物質
濃度を求める方法である。この際に、測定対象部位と外
形が等しく、かつ、内部に吸収のない別ファントムを用
いて、検出光量(透過光強度)の基準値を測定すること
が必要となる。
【0005】また、光投射部と測定対象部位との間に、
測定対象部位とほぼ同様の屈折率、及び、散乱係数を有
する媒体(以下光学的インターフェース材という)を入
れ、測定対象部位表面における光の反射、散乱等を防止
し、計測精度を上げることが、例えば特開平6−129
984号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記画像再構成方法に
おいて、各体積要素の吸収物質濃度を求めることが可能
となり、求められた濃度を例えば濃淡画像で表示するこ
とにより、測定対象部位内部の吸収係数分布画像を再構
成することができる。
【0007】しかし、上記画像再構成方法及び上記画像
再構成方法を用いる光CT装置には以下のような問題点
が有る。
【0008】第1に、上記画像再構成方法においては、
基準となる検出光量を測定するために、測定対象部位と
同一の外形を有し、かつ、内部に吸収のない別ファント
ムを作成する必要がある。従って、異なる測定対象部位
の計測を行う場合は異なる別ファントムを作成しなくて
はならないため、測定時間が著しく増加する。また、測
定対象部位が生体のように複雑な構造を有する場合は、
このような別ファントムの作成は計測精度上困難であ
り、現実的ではない。
【0009】第2に、上記画像再構成方法においては、
測定対象部位を複数の微小体積要素に分割した場合の各
体積要素において計算された光路長を用いて測定対象部
位内部の吸収係数分布画像を再構成するため、外形が異
なる測定対象部位の計測を行う場合は、再度測定対象部
位を複数の微小体積要素に分割し、各体積要素における
光路長を計算し直さなければならない。従って、画像再
構成に著しい時間を必要とする。
【0010】本発明は、上記問題点を解決し、測定対象
部位内部の吸収係数分布画像を精度よくかつ高速に再構
成することが可能な光CT装置及び画像再構成方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光CT装置は、内部に光透過性の媒体が入
れられた容器と、容器の1以上の部位から、容器の内部
に光を投射する投光手段と、容器の1以上の部位で、投
光手段によって投射された光を検出する光検出手段と、
容器の内部に媒体が入れられている状態で、投光手段及
び光検出手段を用いて実測された、媒体を透過して成る
透過光の光学特性に関する特徴量と、媒体の一部を測定
対象部位に置き換えた状態で、投光手段及び光検出手段
を用いて実測された、媒体および/または測定対象部位
を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴量の比較
に基づいて、測定対象部位の光学特性に関する特徴量の
空間的分布を計算する演算手段とを備えることを特徴と
している。
【0012】上記構成のように、一定形状の容器を用
い、媒体を満たした状態で計測した透過光の光学特性に
関する特徴量と、媒体の一部を測定対象部位に置き換え
た状態で計測した透過光の光学特性に関する特徴量との
比較に基づいて、測定対象部位の光学特性に関する特徴
量の空間的分布を計算することにより、測定対象部位と
同形・同質の別ファントムを作成して基準光量を計測す
る必要が無くなる。
【0013】また、本発明の光CT装置は、演算手段
が、容器の内部を複数個の体積要素に分割された集合体
モデルとみなすと共に、投光手段及び光検出手段を用い
た場合における、各体積要素の光学特性に関する特徴量
の変化が光検出手段によって検出される透過光の光学特
性に関する特徴量に及ぼす影響度を計算する第1の演算
手段と、容器の内部に媒体が入れられている状態で、投
光手段及び光検出手段を用いて実測された、媒体を透過
して成る透過光の光学特性に関する特徴量と、媒体の一
部を測定対象部位に置き換えた状態で、投光手段及び光
検出手段を用いて実測された、媒体および/または測定
対象部位を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴
量とを比較した量を計算する第2の演算手段と、第1の
演算手段により求められた影響度と、第2の演算手段に
より求められた光学特性に関する特徴量を比較した量か
ら、各体積要素の光学特性に関する特徴量を演算するこ
とにより、測定対象部位の光学特性に関する特徴量の空
間的分布を計算する第3の演算手段とを備えることを特
徴とすることが好適である。
【0014】上記構成のように、一定形状の容器の内部
空間を体積要素に分割して各体積要素の影響度を計算し
ておけば、測定対象部位の形状等が変化しても、影響度
の再計算が不要となる。
【0015】また、本発明の光CT装置は、透過光の光
学特性に関する特徴量が、透過光の光強度であることを
特徴としてもよい。
【0016】また、本発明の光CT装置は、測定対象部
位の光学特性に関する特徴量が、測定対象部位の吸収係
数であることを特徴としてもよい。
【0017】また、本発明の光CT装置は、媒体の光学
特性が測定対象部位の光学特性の平均値とほぼ等しいこ
とを特徴とすることが好適である。
【0018】また、、本発明の光CT装置は、媒体の吸
収係数が測定対象部位の吸収係数の平均値とほぼ等しい
ことを特徴とすることが好適である。
【0019】また、本発明の光CT装置は、媒体の散乱
係数が測定対象部位の散乱係数の平均値とほぼ等しいこ
とを特徴とすることが好適である。
【0020】また、本発明の光CT装置は、媒体の屈折
率が測定対象部位の屈折率の平均値とほぼ等しいことを
特徴とすることが好適である。
【0021】また、本発明の光CT装置は、媒体の旋光
度が測定対象部位の旋光度の平均値とほぼ等しいことを
特徴とすることが好適である。
【0022】また、本発明の光CT装置は、媒体の偏光
度が測定対象部位の偏光度の平均値とほぼ等しいことを
特徴とすることが好適である。
【0023】吸収係数、散乱係数、屈折率、旋光度、偏
光度等の光学特性が測定対象部位のそれら(平均値)と
ほぼ等しい媒体を用いることで、測定対象部位表面にお
ける光の反射、散乱等を防止し、計測精度を上げること
ができ、さらに、従来のイメージング方法と比較して、
イメージングの精度をあげることができる。
【0024】また、本発明の光CT装置は、容器の開口
部に、外部からの光を遮光する遮光手段をさらに有する
ことを特徴とすることが好適である。
【0025】上記構成とすることで、外部から容器内に
侵入する光を遮光し、計測精度を向上させることができ
る。
【0026】また、本発明の光CT装置は、容器の内部
を減圧する減圧手段をさらに有することを特徴とするこ
とが好適である。
【0027】上記構成とすることで、乳房などの測定対
象部位の体積を広げて測定することが可能となる。
【0028】上記課題を解決するために、本発明の画像
再構成方法は、光透過性の媒体が内部に入れられた容器
の1以上の部位から、投光手段を用いて容器の内部に光
を投射し、投光手段によって投射された光を、容器の1
以上の部位で、光検出手段を用いて検出し、媒体を透過
して成る透過光の光学特性に関する特徴量を得る第1の
計測工程と、容器の内部に入れられた媒体の一部を測定
対象部位に置き換えた状態で、容器の1以上の部位か
ら、投光手段を用いて容器の内部に光を投射し、投光手
段によって投射された光を、容器の1以上の部位で、光
検出手段を用いて検出し、媒体および/または測定対象
部位を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴量を
得る第2の計測工程と、第1の計測工程で得た透過光の
光学特性に関する特徴量と、第2の計測工程で得た光学
特性に関する特徴量の比較に基づいて、測定対象部位の
光学特性に関する特徴量の空間的分布を計算する演算工
程とを備えたことを特徴としている。
【0029】上記構成のように、一定形状の容器を用
い、媒体を満たした状態で計測した透過光の光学特性に
関する特徴量と、媒体の一部を測定対象部位に置き換え
た状態で計測した透過光の光学特性に関する特徴量との
比較に基づいて、測定対象部位の光学特性に関する特徴
量の空間的分布を計算することにより、測定対象部位と
同形・同質の別ファントムを作成して基準光量を計測す
る必要が無くなる。
【0030】また、本発明の画像再構成方法は、演算工
程が、容器の内部を複数個の体積要素に分割された集合
体モデルとみなすと共に、投光手段及び光検出手段を用
いた場合における、各体積要素の光学特性に関する特徴
量の変化が光検出手段によって検出される透過光の光学
特性に関する特徴量に及ぼす影響度を計算する第1の演
算工程と、容器の内部に媒体が入れられている状態で、
投光手段及び光検出手段を用いて実測された、媒体を透
過して成る透過光の光学特性に関する特徴量と、媒体の
一部を測定対象部位に置き換えた状態で、投光手段及び
光検出手段を用いて実測された、媒体および/または測
定対象部位を透過して成る透過光の光学特性に関する特
徴量とを比較した量を計算する第2の演算工程と、第1
の演算工程により求められた影響度と、第2の演算工程
により求められた光学特性に関する特徴量とを比較した
量から、各体積要素の光学特性に関する特徴量を演算す
ることにより、測定対象部位の光学特性に関する特徴量
の空間的分布を計算する第3の演算工程とを備えたこと
を特徴とすることが好適である。
【0031】上記構成のように、一定形状の容器の内部
空間を体積要素に分割して各体積要素の影響度を計算し
ておけば、測定対象部位の形状等が変化しても、影響度
の再計算が不要となる。
【0032】また、本発明の画像再構成方法は、透過光
の光学特性に関する特徴量が、透過光の光強度であるこ
とを特徴としてもよい。
【0033】また、本発明の画像再構成方法は、測定対
象部位の光学特性に関する特徴量が、測定対象部位の吸
収係数であることを特徴としてもよい。
【0034】また、本発明の画像再構成方法は、媒体の
光学特性が測定対象部位の光学特性の平均値とほぼ等し
いことを特徴とすることが好適である。
【0035】また、本発明の画像再構成方法は、媒体の
吸収係数が測定対象部位の吸収係数の平均値とほぼ等し
いことを特徴とすることが好適である。
【0036】また、本発明の画像再構成方法は、媒体の
散乱係数が測定対象部位の散乱係数の平均値とほぼ等し
いことを特徴とすることが好適である。
【0037】また、本発明の画像再構成方法は、媒体の
屈折率が測定対象部位の屈折率の平均値とほぼ等しいこ
とを特徴とすることが好適である。
【0038】また、本発明の画像再構成方法は、媒体の
旋光度が測定対象部位の旋光度の平均値とほぼ等しいこ
とを特徴とすることが好適である。
【0039】また、本発明の画像再構成方法は、媒体の
偏光度が測定対象部位の偏光度の平均値とほぼ等しいこ
とを特徴とすることが好適である。
【0040】吸収係数、散乱係数、屈折率、旋光度、偏
光度等の光学特性が測定対象部位のそれら(平均値)と
ほぼ等しい媒体を用いることで、測定対象部位表面にお
ける光の反射、散乱等を防止し、計測精度を上げること
ができ、さらに、従来のイメージング方法と比較して、
イメージングの精度をあげることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る光CT装
置を図面を用いて説明する。まず本発明の実施形態に係
る光CT装置の構成について説明する。図1は、本発明
の実施形態に係る光CT装置のシステム構成図、図2
は、本発明の実施形態に係る光CT装置の使用状態を表
す図、図3は、本発明の実施形態に係る光CT装置の容
器周辺の構成図である。光CT装置10は、主に、測定
対象部位200を入れる容器12、容器12の内部に光
を投射する投光部、投光部によって投射された光を検出
する光検出部及び、光検出部によって検出された検出光
量から測定対象部位200の吸収係数の空間的分布を計
算する演算/制御部14から構成されている。
【0042】容器12は、測定すべき測定対象部位20
0(本実施形態においては、図2に示すように測定対象
部位200として女性の乳房を想定している)を十分に
収容できる大きさを有しており、上面に開口部を持った
円筒形状となっている。容器12の側面には、n(nは
2以上の整数)個の光投射/検出口16が、容器12の
深さ方向及び周回方向の異なった位置に3次元的に配置
されており(図3参照)、ここから容器12内の様々な
深さ、様々な方向へ光を投射することが可能となってい
るとともに、容器12内の様々な深さ、様々な方向から
の光を検出することが可能となっている。また、容器1
2は、遮光性の材料から形成されており、光投射/検出
口16以外から容器12の内部に光が入射することを防
止している。さらに、容器12の開口部は、遮光板18
で覆うことが可能となっており、開口部から容器12の
内部に光が入射することを防止している。
【0043】容器12の内部には、光学的インターフェ
ース材20が満たされている。光学的インターフェース
材20は、測定対象部位200と容器12との間隙を埋
めることによって測定対象部位200の表面における光
学特性の不連続性を減少させる役目を果たす物質であ
る。具体的には、吸収係数、散乱係数、屈折率、旋光
度、偏光度等の光学特性のうち1つ以上の特性を、測定
対象部位200の吸収係数の平均値、散乱係数の平均
値、屈折率の平均値、旋光度の平均値、偏光度の平均値
等とほぼ等しくした媒体を言い、測定対象部位200が
人体の場合は、例えば、屈折率が生体とほぼ等しい水
に、散乱係数についてはシリカ、イントラリピッド(脂
肪乳剤)等、吸収係数については特定波長で特有の吸収
係数を有するインク等、旋光度、偏光度についてはグル
コースや果糖等を溶かし、光学特性を測定対象部位20
0に合わせたものなどが用いられる。ここで、”ほぼ等
しい”とは、計測精度等の観点から同一あるいは同一と
みなせることを意味する。
【0044】投光部は、光源22と光スイッチ24とか
ら構成される。光源22は、半導体レーザを用いてお
り、投射光を供給できるようになっている。また、光ス
イッチ24は、1入力n出力の光スイッチであり、光源
用光ファイバ26を介して入力された光を、個別排他的
に上記n個の光投射/検出口16に導くべく、各光投射
/検出口16に接続された投射用光ファイバ28のうち
いずれか1本を選択し、光源22と接続できるようにな
っている。
【0045】光検出部は、n個の光検出器30と、各光
検出器の入力部前段に配置されたシャッター32から構
成されている。n個の光検出器30には、n個の光投射
/検出口16から検出用光ファイバ34を介して検出光
がそれぞれ入力され、各光投射/検出口16における光
強度を個別排他的に検出することができるようになって
いる。
【0046】また、検出器30の後段には、検出器30
によって検出された光強度をA/D変換して演算/制御
部14に入力するための信号処理回路36が設けられて
いる。
【0047】演算/制御部14は、容器10の内部に光
学的インターフェース材20が満たされている状態で、
各検出器30によって実測された光強度信号と、光学的
インターフェース材20の一部を測定対象部位200に
置き換えた状態で、各検出器30によって実測された光
強度信号の比較に基づいて、測定対象部位200の吸収
係数の空間的分布を求める機能を有している。具体的な
アルゴリズムについては、後述の画像再構成方法の説明
において詳細に述べる。演算/制御部14はまた、光源
22の発光、光スイッチ24の動作及びシャッター32
の開閉を制御する機能を有している。
【0048】光CT装置10はさらに、記録/表示部3
8を有しており、検出した光強度信号を一時的に格納す
ることができるとともに、演算/制御部14によって計
算された測定対象部位200の吸収係数の空間的分布を
濃淡表示、色分け表示などにより可視化することが可能
となっている。
【0049】続いて、本実施形態に係る画像再構成方法
の基本原理について説明する。図4は、吸収係数が均一
な媒質を光が透過する様子を表した図、図5は、吸収係
数が不均一な媒質を光が透過する様子を表した図であ
る。簡単のため、散乱吸収体である媒質を二次元的に広
がる正方形と考え、この媒質をN(=25)個の等しい
大きさの正方形の体積要素(二次元であるので、正確に
は面積要素)に分割する。個々の体積要素内においては
吸収係数が一定と考え、斜線部等で示された体積要素は
他の体積要素と比較して吸収係数が異なると考える。
【0050】図4に示すような吸収係数が均一(吸収係
数はμa)な媒体の一点から、媒体内部に光が投射さ
れ、一点で出力光を検出する場合に検出光量Sは、入射
光量I、各体積要素の影響度Wj(j=1〜N)、散乱
及び反射等によって入射光が媒体の外に出る割合を示す
減衰定数Dsrを用いて、
【数1】 と表される。ここで、各体積要素の影響度とは、ある一
点から光を投射し、ある一点で光を検出する場合に、各
体積要素の吸収係数の変化に伴う検出光量の変化割合を
いい、具体的な算出方法は後述する。
【0051】次に、図5に示すように、体積要素毎に異
なる吸収係数μaj(j=1〜N)を有する媒体の各体積
要素の吸収係数を、基準の吸収係数μa、及び、各体積
要素の吸収係数のμaからの変化分Δμaj(j=1〜
N)を用いて
【数2】 と表し、減数定数Dsrは吸収係数が均一の場合と変わら
ないとすると、この場合の検出光量Oは、
【数3】 のように表される。従って、式(3)の両辺の対数をと
ることで、以下の式が導かれる。
【0052】
【数4】 ここで、式(4)は、吸収係数が均一な媒体の一点から
投射され、一点に出力された光の検出光量S(以下基準
光量Sという)、吸収係数が均一でない媒体の一点から
投射され、一点に出力された光の検出光量O(以下測定
光量Oという)、各体積要素内の影響度Wj(j=1〜
N)、及び、各体積要素の吸収係数のμaからの変化分
Δμaj(j=1〜N)の関数となる。上記変数のうち、
基準光量S及び測定光量Oは計測によって得られ、各体
積要素の影響度Wj(j=1〜N)は、計算によって得
られる(詳細は後述する)ため、未知数は、各体積要素
の吸収係数のμaからの変化分Δμaj(j=1〜N)の
N個のみとなる。従って、異なる光投射点・光検出点の
組について式(4)に示す方程式をN個連立させること
により、N個のΔμajを求めることが可能となり、媒体
の吸収係数の空間的分布が計算できることになる。
【0053】具体的には、第i番目(i=1〜N)の光
投射点・光検出点の組における基準光量をSi、検出光
量をOi、各体積要素の影響度Wij(j=1〜N)とす
ると、式(4)は式(5)のように表される。
【0054】
【数5】 ここで、全てのiについて式(5)を並べ、行列の形式
で表すと、
【数6】 となる。
【0055】従って、N個のΔμaj、すなわち媒体の吸
収係数の空間的分布が式(7)のように求めることがで
きる。
【0056】
【数7】 ここで、各体積要素の影響度Wij(j=1〜N)の求め
方について説明する。各体積要素に入射する連続光(光
束)の定常光拡散方程式は、
【数8】 で表される。また、媒体の内部と外部との境界条件は、
【数9】 としている。尚、添字BLは、媒体の内部と外部との境
界を表すものとする。また、式(9)は、この境界で光
が完全に吸収されてしまう様な条件、例えば、媒体の周
囲が真黒に塗られた状態と等価である。
【0057】式(8)及び(9)を用いて、各光投射点
・光検出点の組、すなわち第i番目(i=1〜N)の光
投射点・光検出点の組に対して光の透過シミュレーショ
ン(以下第1のシミュレーションという)を行うことに
より、検出光強度を計算する。但し、第1のシミュレー
ションでは、媒体は一定の吸収係数μaを有すると仮定
し、更に、上記式(8) において完全拡散を想定する
こととし、容器10の大きさも1/μs’より大きいと
する。第1のシミュレーションによって得られた第i番
目(i=1〜N)の光投射点・光検出点の組における検
出光量をdi0とする。
【0058】続いて、式(8)及び(9)を用いて、第
2のシミュレーションを行う。第2のシミュレーション
では、媒体の一つの体積要素が、吸収係数μaと異なる
吸収係数μa+Δμaを有すると仮定し、各光投射点・光
検出点の組に対して光の透過シミュレーションを行う。
例えばΔμa=0.01mm-1とする。ことにより、検
出光強度を計算する。第i番目(i=1〜N)の光投射
点・光検出点の組に対して、第j番目(j=1〜N)の
体積要素の吸収係数を変化させた場合の検出光量をdij
とする。
【0059】上記第1のシミュレーション及び第2のシ
ミュレーションによって計算された検出光量を用いて各
体積要素の影響度Wijは、式(10)の様に表される。
【0060】
【数10】 従って、式(10)からWijが求まり、その結果、式
(7)から、吸収係数の空間的分布が計算されることに
なる。
【0061】次に、図3を参照しながら本発明の実施形
態に係る画像再構成方法について説明する。本実施形態
に係る画像再構成方法は、容器10の内部が光学的イン
ターフェース材20で満たされた状態で、基準光量を計
測する第1の計測工程と、容器10の内部に入れられた
光学的インターフェース材20の一部を測定対象部位2
00(例えば人間の乳房)に置き換えた状態で、測定光
量Oを計測する第2の計測工程と、基準光量Sと測定光
量Oの比較に基づいて、測定対象部位200の吸収係数
の空間的分布を演算する演算工程とを含んでいる。
【0062】第1の計測工程では、基準光量Sを計測す
る。まず、容器10の内部空間を体積要素に分割する。
分割する体積要素の数は、求めるべき吸収係数に必要な
空間的分解能、並びに、演算/制御部14及び記録/表
示部38の処理能力等を考慮して、任意に決めることが
できる。すなわち、測定対象部位200の吸収係数分布
を高い分解能で計測したい場合は、分割する体積要素数
を多くすればよいし、分解能よりも計測速度及び処理速
度を優先させたい場合は分割する体積要素数を少なくす
ればよい。また、容器10の内部空間の体積要素への分
割は、基準光量S及び測定光量Oの計測後に行うことも
可能であるが、分割した体積要素の数だけ未知数が発生
し、その結果、分割した体積要素の数と等しい個数の方
程式を立てることが望ましいため、あらかじめ分割する
体積要素の個数を決定しておくことが好適である。
【0063】容器10の内部空間を体積要素に分割した
後、実際の計測を行う。容器10の内部を既知の吸収係
数μaを有する光学的インターフェース材20で満た
し、光投射/検出口16以外からの光の侵入を防止する
ために、容器10の開口部を遮光板18を用いて遮蔽す
る。この状態で、光源22から投射された光は、光スイ
ッチ24を切り換えることにより各光投射/検出口16
a〜16hから個別排他的に容器10の内部に投射され
る。光源22における投射光の発光及び光スイッチ24
の切換は、演算/制御部14によって制御される。
【0064】容器10の内部に投射された光は、光投射
/検出口16から光検出器30に導かれ、各光投射/検
出口16a〜16hに入射する光量は個別排他的に検出
される。このとき、光を投射する位置の光投射/検出口
16に入射する検出光強度が著しく大きい場合には、光
検出器30を保護するため、該当する位置のシャッター
32を閉じることが好ましい。
【0065】図3に示すように、8個の光投射/検出口
16a〜16hを有する場合は、光投射点・光検出点の
組として、8×8=64通りの組み合わせが考えられ
る。ただし、投射口と検出口が同じ位置である組み合わ
せ(例えば光投射/検出口16aから光を投射し、同じ
く光投射/検出口16aで光を検出する組み合わせ)
で、入射する検出光強度が著しく大きくなる場合は、上
記理由によりシャッター32が閉じられているので、計
測値は得られない。また、投射口と検出口が相互に反対
の位置である組み合わせ(例えば光投射/検出口16a
から光を投射して光投射/検出口16eで光を検出する
組み合わせと光投射/検出口16eから光を投射して光
投射/検出口16aで光を検出する組み合わせ)は、得
られるデータが同じものとなるため、どちらか片方を除
外する。一般的には、このような光の相反定理が成り立
つ場合は、どちらか片方を除外してもよいが、成り立た
ない場合はそれぞれを別データとして扱う。
【0066】上記の光投射点・光検出点の組の中から、
分割した体積要素の数と同数個の光投射点・光検出点の
組を任意に選択して計測が行われると、i番目の組にお
ける検出光量は、信号処理回路36でA/D変換され、
基準光量Siとして演算/制御部14に入力されるとと
もに、記憶/表示部38に格納される。
【0067】第2の計測工程では、測定光量Oを計測す
る。計測の方法は、基本的には上記基準光量Sの計測と
同様であり、基準光量Sの計測時に選択された光投射点
・光検出点の組について、検出光量を計測する。ただ
し、測定光量Oの計測時には、容器10の内部に入れら
れた光学的インターフェース材20の一部を測定対象部
位200に置き換えて計測を行う。計測が行われると、
i番目の組における検出光量は、信号処理回路36でA
/D変換され、測定光量Oiとして演算/制御部14に
入力されるとともに、記憶/表示部38に格納される。
【0068】測定対象部位200である人の乳房は、図
2に示すように容器10の内部に入れられる。この場合
は、容器10の開口部全体を遮蔽板18で遮蔽すること
はできないが、必要に応じて、測定対象部位200と容
器10の開口部の縁部との間を遮蔽板18で覆うことも
可能である。
【0069】演算工程は、各体積要素の影響度を演算す
る第1の演算工程と、基準光量Siと測定光量Oiを比較
した量を計算する第2の演算工程と、第1の演算工程に
より求められた各体積要素の影響度と、第2の演算工程
により求められた光強度を比較した量から、各体積要素
の吸収係数を計算する第3の演算工程とを含んでいる。
【0070】第1の演算工程は、i番目の光投射点・光
検出点の組における、j番目の体積要素の影響度Wij
計算する工程である。Wijの具体的な計算方法はすでに
示したとおりである。この計算によって、式(11)に
示すようなN×Nの影響度行列[W]が求まる。
【0071】
【数11】 第2の演算工程では、i番目の光投射点・光検出点の組
における基準光量Siと測定光量Oiを比較した量が計算
される。具体的には、この比較した量として、基準光量
iの自然対数値と測定光量Oiの自然対数値との差が各
光投射点・光検出点の組について計算され、式(12)
に示すようなN×1の測定行列[SO]が求まる。
【0072】
【数12】 第3の演算工程では、上記第1の演算工程において計算
された影響度行列[W]と上記第2の演算工程において
計算された測定行列[SO]から、式(7)を用いて、
各体積要素の吸収係数を計算する。ここで、式(7)か
ら求められる量は、正確に言えば基準吸収係数μaから
の変化量であるが、光学的インターフェース材20の吸
収係数μaが既知であるので、容易に吸収係数の絶対値
が得られることになる。
【0073】上記のように求められた各体積要素の吸収
係数は、記録/表示部38から吸収係数分布画像として
出力される。
【0074】さらに、本発明の実施形態に係る光CT装
置及び画像再構成方法の効果について説明する。本発明
の光CT装置及び画像再構成方法は、一定形状の容器1
0を用い、容器10に光学的インターフェース材20を
満たした状態で基準光量を計測し、光学的インターフェ
ース材20の一部を測定対象部位200に置き換えた状
態で測定光量を計測するため、測定対象部位200と同
形で内部に吸収のない別ファントムを作成して基準光量
の計測を行う必要が無くなり、計測精度が向上するとと
もに、異なる測定対象部位200の計測を行う場合の測
定時間を大幅に短縮することができる。さらに、一旦、
一定形状の容器10の内部空間を体積要素に分割して各
体積要素の影響度を計算しておけば、別の測定対象部位
200の測定を行う場合等、測定対象部位200の形状
等が変化しても、影響度行列の再計算が不要であり、極
めて高速な画像再構成が可能となる。
【0075】また、本発明の光CT装置及び画像再構成
方法は、光投射/検出口16と測定対象部位200との
間隙に光学的インターフェース材20を挿入しているこ
とにより、光漏れの防止、測定対象部位200への圧迫
から生じるうっ血等による内部血液代謝の変化の防止、
測定対象部位200の表面における反射等の防止が実現
でき、高精度の計測が可能となる。
【0076】さらに、上記のように、測定時間が短縮で
き、測定対象部位200への圧迫から生じる圧痛や跡が
残ることを防止できることから、被験者の精神的負担・
肉体的負担を軽減することが可能となる。
【0077】また、光学的インターフェース材20を用
いることで、光源22から指向性の強い、高エネルギー
の光が発せられたとしても、この光は光学的インターフ
ェース材20内で散乱し、測定対象部位には、安全かつ
多量の光を照射することが可能となる。
【0078】上記実施形態においては、式(4)に示す
方程式の個数が体積要素の個数と等しい場合について説
明したが、方程式の個数が、体積要素の個数より少ない
場合、あるいは多い場合であっても、特異値分解法等を
用いることにより、特異な問題を非特異な問題に変換で
きるため、測定対象部位200の吸収係数の空間的分布
を求めることは可能である。
【0079】また、上記実施形態において、光源22に
は半導体レーザを用いていたが、これは、固体レーザ、
色素レーザ、気体レーザを用いてもよい。さらに、LE
Dや白色光源からの光を波長選択器によって波長選択し
た光を用いてもよい。
【0080】上記実施形態においては、投射光として連
続光を用いた際の解析方法を述べていたが、パルス光を
用いる時間分解分光法(TRS)で得られる時間分解波
形のモーメントを求める解析方法、位相変調光を用いる
位相差法(PMS)の解析法を利用する場合に関して
は、例えば、"performance of an interative reconst-
ruction algorithm for near infrared absorption and
scatter imaging"(S.R.Arridge,M.Schweiger,M.Hiraok
a,D.t.Delpy,SPIE Vol.1888,p.360-p.371)、"Fo-rward
and Inverse Calculations for 3-D Frequency-Domain
Diffuse OpticalTomography"(Brain W.Pogue,Michael
S.Patterson and Tom J.Farrell,SPIE Vol.2389,p.328-
p.339)に記載されている方法を用いてもよい。
【0081】また、投射光は単一の波長の光だけでな
く、2種類以上の波長の光を選択的に使用することも可
能である。その場合は、波長可変レーザを使用するか、
波長選択器を用いて使用波長を切り換えるか、図6に示
すように波長λ1〜λnの光を投射する光源40と、各
光源40を選択的に切り換えることにより波長を選択す
る光スイッチ42を有する光源14を用いることができ
る。
【0082】また、上記実施形態の光CT装置10にお
いては、光投射口と光検出口を複数個ずつ、かつ、同数
個(n個)備えていたが、要求される計測精度を満たせ
ば、光投射口を1つにし、光検出口のみを複数個設ける
こともできる。同様に、光検出口を1つにし、光投射口
のみを複数個設けることも可能である。
【0083】さらに、本実施形態は、測定対象部位20
0として人間の乳房を考えていたが、他にも頭、手、
足、胴体等を計測する場合にも同様に使用できる。
【0084】光学的インターフェース材20に関して言
えば、時間経過により固化するような液状、ジェル状の
材質のものを使用することもできる。時間経過により固
化する材質からなる光学的インターフェース材20を用
いることにより、測定部を固定することができ、計測精
度が向上するとともに、楽な姿勢で計測ができるため、
被験者の負担を減少させることができる。
【0085】また、本実施形態で用いた光学的インター
フェース材20は、その光学的特性、すなわち吸収係
数、散乱係数、屈折率、旋光度、偏光度等のうち1つ以
上の特性を、測定対象部位200の吸収係数の平均値、
散乱係数の平均値、屈折率の平均値、旋光度の平均値、
偏光度の平均値等とほぼ等しく合わせた材質のものを用
いていたが、これは測定対象部位200の吸収係数、散
乱係数、屈折率、旋光度、偏光度等がほぼ等しいもので
なくても、吸収係数、散乱係数、屈折率、旋光度、偏光
度等が既知のもので有れば、既知の値を用いた補正を施
すことにより、測定対象部位200の吸収係数の空間的
分布を求めることができる。
【0086】また、例えばレーザスキャンのように、測
定対象部位200の3次元形状を測定する方法を併せて
用いることで、光学的インターフェース材20の充填さ
れた部分に既知の吸収係数を用いることができ、式
(7)を解く際の計算精度が向上する。さらに、光学的
インターフェース材20の入れられた部分を1つの体積
要素とみなすことができ、分割すべき体積要素の個数を
減らすことができる。
【0087】さらに上記実施形態においては測定対象部
位200の吸収係数を測定していたが、測定対象部位2
00の散乱係数、屈折率、蛍光特性等の測定にも応用す
ることが可能である。
【0088】また、上記実施形態においては、透過光の
光強度を用いて測定対象部位200の吸収係数を測定し
ていたが、これは、透過光の位相、時間分解波形を用い
た測定にも応用することが可能である。
【0089】続いて、本実施形態に係る光CT装置にお
いて用いる容器の変形例について説明する。図7に容器
の第1の変形例を示す。この容器50は、内部を減圧す
ることができる容器である。容器50は、光学的インタ
ーフェース材20が内部に入れられており、測定対象部
位200を入れることができるような開口部を有してい
る。容器50の底部には光学的インターフェース材20
を外部に吸引する吸引口50aが設けられており、配管
を介してバルブ52、ポンプ54及び液貯め漕56が設
けられている。また、容器50には、容器50の内部の
光学的インターフェース材20の圧力を計測するための
圧力計58が設けられている。
【0090】容器50を使用する場合は、容器50内に
光学的インターフェース材20を入れ、さらに測定対象
部位200を入れた状態で、バルブ52を開け、ポンプ
54を用いて容器50の内部の光学的インターフェース
材20を液貯め漕56の方向に吸引する。この際、測定
対象部位200に害を及ぼすような過剰な圧力がかから
ないように、容器50の内部の圧力を圧力計58で監視
することができる。測定対象部位200の計測が終了し
たら、液貯め漕56から容器50の方向に光学的インタ
ーフェース材20を戻すこともできるようになってい
る。
【0091】上記構成の容器50を用いることで、乳房
を測定対象部位200とした乳ガンの検査の場合におい
ては、乳房が小さい場合、減圧することによって、測定
体積を増やして広範囲に計測できる。また、容器50を
腋窩をも挿入できる形状とした場合は、容器50の内部
を減圧することによって、肋骨と肉とを引き離すことが
でき、ガンが発生しやすいリンパ節付近なども精度よく
計測することが可能となる。
【0092】図8に容器の第2の変形例を示す。図8に
示す容器60には、容器60の内部に入れられた光学的
インターフェース材20を攪拌するためのプロペラ62
と、このプロペラを駆動するモータ64が備えられてい
る。
【0093】プロペラ62を用いて光学的インターフェ
ース材20を攪拌することにより、容器60の内部の光
学的インターフェース材20の状態を均一にし、計測誤
差を減少させることが可能となる。このほかに光学的イ
ンターフェース材20を攪拌する方法としては、容器6
0の内壁に微小な孔を設け、この孔から容器60の内部
に気流または水流を吹き出させることなども考えられ
る。
【0094】図9に容器の第3の変形例を示す。図9に
示す容器66は、外部からの光を遮光するために、容器
の開口部に変形可能な遮光部材を有するものである。容
器66の開口部の縁部には、遮光性の材質からなる空気
袋68が設けられている。この空気袋68は、バルブ7
0を介してエアボンベ72に接続されており、空気袋6
8に空気を注入することが可能となっている。空気袋6
8への空気の注入量はバルブ70の後段に設けられた流
量計74で計測可能となっており、また、空気袋68内
の圧力を計測するための圧力計76も設けられている。
【0095】この容器66においては、エアボンベ72
から注入された空気によって空気袋68が膨張し、この
膨張した空気袋68が容器66の開口部と測定対象部位
200との間隙を覆うことにより、計測誤差の原因とな
る外部から侵入する光を完全に遮断することが可能とな
る。また、測定対象部位200の一部が容器66の開口
部の縁部に直接あたることが無くなり、接触部の圧痛、
圧迫が軽減される。
【0096】図10に容器の第4の変形例を示す。基本
的な構造は、上記第3の変形例である容器66と同様
に、容器の開口部に変形可能な遮光部材を有するもので
あるが、第3の変形例である容器66が一つの開口部を
有していたのに対して、本変形例の容器78は、2つの
開口部を有する点が異なっている。
【0097】2つ以上の開口部を有する容器を用いるこ
とにより腕や足、胴体などを容器内に貫通させて挿入す
ることが可能となり、腕や足、胴体の中央部などを測定
することが可能となる。
【0098】図11に容器の第5の変形例を示す。本変
形例の容器は、例えば腹部の測定のように、入射面と同
一の面で、拡散反射光を測定する場合に使用されるもの
である。容器80は、一つの底面のみ開口した円柱形状
を有し、開口していない方の底面に光投射/検出用の光
ファイバ82が設けられた第1の部分80aと、両底面
が開口し、測定したい測定対象部位200内部の深さと
等しい高さを持った円柱形状を有した第2の部分80b
と、遮光性板80cから構成される。
【0099】この容器80を用いて、基準光量Sを測定
するときには、第1の部分80aの開口部と第2の部分
80bの一方の開口部とを接続し、第1の部分80a及
び第2の部分80bの内部に光学的インターフェース材
20を入れ、第2の部分80bの他方の開口部を遮光性
板80cで塞いだ状態で計測を行う。
【0100】一方、測定光量Oの計測時は、図12に示
すように、第1の部分80aの内部に光学的インターフ
ェース材20を入れ、開口部を測定対象部位200の表
面に接触させた状態で計測を行う。
【0101】この容器を用いることにより、一定の形状
の容器の内部に入れることのできない測定対象部位20
0の内部の吸収係数についても測定することが可能とな
る。
【0102】図13に容器の第6の変形例を示す。本変
形例の容器は、光学的インターフェース材20の温度を
均一に保持することのできる容器である。容器84は、
保温効果を有する材質で形成されており、内部に入れら
れた光学的インターフェース材20を、ポンプ86を介
してヒータ88及び冷却装置90に循環させることがで
きる構成となっている。循環路の途中には温度センサ9
2が設けられており、この温度センサ92の出力に基づ
き、図示しない外部コンピュータなどによって、ヒータ
88及び冷却装置90が制御される。
【0103】このような容器84を用いることで、光学
的インターフェース材20の温度を一定に保つことがで
き、温度変化による計測誤差を削減することができると
ともに、被験者に不快感を与えないようにすることがで
きるようになる。
【0104】図14に容器の第7の変形例を示す。本変
形例の容器は、計測後の容器内部に付着した光学的イン
ターフェース材20を除去可能とした容器である。容器
94にはバルブ96を介してポンプ98及び洗浄液タン
ク100が接続されており、洗浄液注入口94aから容
器94の内部に洗浄液を供給することが可能となってい
る。また、内部に洗浄水を蓄えた溶液タンク102を備
え、容器94内に洗浄水を供給し、容器94の内部及び
測定対象部位200を洗浄することができるようになっ
ている。さらに、容器94の側壁にはファン104が設
けられており、容器94の内部及び測定対象部位200
を乾燥させることができるようになっている。
【0105】図15に容器の第8の変形例を示す。本変
形例の容器は、例えば前腕部の計測を行う場合に用いら
れるものである。容器106は、遮光性の材質からな
り、変形しない円筒状の容器外壁106aと、透明の材
質からなり、変形可能な複数の袋106bから構成され
る。各袋106bにはチューブ108が接続されてお
り、バルブ110を介してポンプ112及び光学的イン
ターフェース材20が蓄えられている液貯漕114に接
続されている。また、袋106b内の圧力を計測するた
めの圧力計116も設けられている。
【0106】容器106を使用する場合は、前腕部等の
測定対象部位200を容器106内に挿入した状態でバ
ルブ110を開け、ポンプ112を用いて、袋106b
が容器外壁106aと測定対象部位200との間隙を埋
める程度まで、光学的インターフェース材20を液貯漕
114から各袋106b内に注入する。圧力計116に
よって、光学的インターフェース材20の注入時には、
測定対象部位200に害を及ぼすような過剰な圧力がか
かっているか否かを監視することができ、また、計測時
においても光学的インターフェース材20の内圧が均一
に保たれているかどうかを監視することができる。
【0107】上記の容器106を用いることにより、光
学的インターフェース材20が容器106の外部に漏れ
ることもなく、容器の交換、保管等が容易になる。ま
た、測定対象部位200に光学的インターフェース材2
0が直接接触することが無いため、不快感が無く、また
運動時のように激しく状態が変化する場合にも適する。
【0108】また、上記各変形例において、容器の形状
は円筒型としていたが、この形状は測定対象部位200
の形状、及び計測、演算の容易性等を考慮して円錐型、
お椀型等様々な形状に変更することが可能である。
【0109】
【発明の効果】本発明の光CT装置及び画像再構成方法
は、一定形状の容器を用い、媒体を満たした状態で計測
した透過光の光学特性に関する特徴量と、媒体の一部を
測定対象部位に置き換えた状態で計測した透過光の光学
特性に関する特徴量の比較に基づいて、測定対象部位の
光学特性に関する特徴量の空間的分布を計算するため、
測定対象部位と同形で内部に吸収のない別ファントムを
作成して基準量を計測する必要が無くなり、計測精度が
向上するとともに、異なる測定対象部位の計測を行う場
合の測定時間を大幅に短縮することができる。さらに、
一旦、一定形状の容器の内部空間を体積要素に分割して
各体積要素の影響度を計算しておけば、測定対象部位の
形状等が変化しても、影響度の再計算が不要であり、極
めて高速な画像再構成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光CT装置のシステム
構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る光CT装置の使用状態
を表す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る光CT装置の容器周辺
の構成図である。
【図4】吸収係数が均一な媒質を光が透過する様子を表
した図である。
【図5】吸収係数が不均一な媒質を光が透過する様子を
表した図である。
【図6】波長選択スイッチの構成図である。
【図7】容器の第1の変形例を表す図である。
【図8】容器の第2の変形例を表す図である。
【図9】容器の第3の変形例を表す図である。
【図10】容器の第4の変形例を表す図である。
【図11】容器の第5の変形例を表す図である。
【図12】第5の変形例の容器の使用状態を表す図であ
る。
【図13】容器の第6の変形例を表す図である。
【図14】容器の第7の変形例を表す図である。
【図15】容器の第8の変形例を表す図である。
【符号の説明】
10…光CT装置、12…容器、14…演算/制御部、
16…光投射/検出口、18…遮光板、20…光学的イ
ンターフェース材、22…光源、24…光スイッチ、2
6…光源用光ファイバ、28…投射用光ファイバ、30
…光検出器、32…シャッター、34…検出用光ファイ
バ、36…信号処理回路、38…記録/表示部、40…
光源、42…光スイッチ、50…容器、52…バルブ、
54…ポンプ、56…液貯漕、58…圧力計、60…容
器、62…プロペラ、64…モータ、66…容器、68
…空気袋、70…バルブ、72…エアボンベ、74…流
量計、76…圧力計、78…容器、80…容器、82…
光ファイバ、84…容器、86…ポンプ、88…ヒー
タ、90…冷却装置、92…温度センサ、94…容器、
96…バルブ、98…ポンプ、100…洗浄液タンク、
102…溶液タンク、104…ファン、106…容器、
108…チューブ、110…バルブ、112…ポンプ、
114…液貯漕、200…測定対象部位

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光透過性の媒体が入れられた容器
    と、 前記容器の1以上の部位から、前記容器の内部に光を投
    射する投光手段と、 前記容器の1以上の部位で、前記投光手段によって投射
    された光を検出する光検出手段と、 前記容器の内部に前記媒体が入れられている状態で、前
    記投光手段及び前記光検出手段を用いて実測された、前
    記媒体を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴量
    と、前記媒体の一部を測定対象部位に置き換えた状態
    で、前記投光手段及び前記光検出手段を用いて実測され
    た、前記媒体および/または前記測定対象部位を透過し
    て成る透過光の光学特性に関する特徴量の比較に基づい
    て、測定対象部位の光学特性に関する特徴量の空間的分
    布を計算する演算手段と、を備えることを特徴とする光
    CT装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段は、 前記容器の内部を複数個の体積要素に分割された集合体
    モデルとみなすと共に、前記投光手段及び前記光検出手
    段を用いた場合における、前記各体積要素の光学特性に
    関する特徴量の変化が前記光検出手段によって検出され
    る透過光の光学特性に関する特徴量に及ぼす影響度を計
    算する第1の演算手段と、 前記容器の内部に前記媒体が入れられている状態で、前
    記投光手段及び前記光検出手段を用いて実測された、前
    記媒体を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴量
    と、前記媒体の一部を測定対象部位に置き換えた状態
    で、前記投光手段及び前記光検出手段を用いて実測され
    た、前記媒体および/または前記測定対象部位を透過し
    て成る透過光の光学特性に関する特徴量とを比較した量
    を計算する第2の演算手段と、 前記第1の演算手段により求められた影響度と、前記第
    2の演算手段により求められた光学特性に関する特徴量
    を比較した量から、前記各体積要素の光学特性に関する
    特徴量を演算することにより、測定対象部位の光学特性
    に関する特徴量の空間的分布を計算する第3の演算手段
    と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の光CT
    装置。
  3. 【請求項3】前記透過光の光学特性に関する特徴量は、
    透過光の光強度である、ことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光CT装置。
  4. 【請求項4】前記測定対象部位の光学特性に関する特徴
    量は、測定対象部位の吸収係数である、ことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の光CT装置。
  5. 【請求項5】前記媒体は、光学特性が前記測定対象部位
    の光学特性の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の光CT装置。
  6. 【請求項6】前記媒体は、吸収係数が前記測定対象部位
    の吸収係数の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の光CT装置。
  7. 【請求項7】前記媒体は、散乱係数が前記測定対象部位
    の散乱係数の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の光CT装置。
  8. 【請求項8】前記媒体は、屈折率が前記測定対象部位の
    屈折率の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の光CT装置。
  9. 【請求項9】前記媒体は、旋光度が前記測定対象部位の
    旋光度の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請求項
    1〜8のいずれか1項に記載の光CT装置。
  10. 【請求項10】前記媒体は、偏光度が前記測定対象部位
    の偏光度の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の光CT装置。
  11. 【請求項11】前記容器の開口部に、外部からの光を遮
    光する遮光手段をさらに有する、ことを特徴とする請求
    項1〜10のいずれか1項に記載の光CT装置。
  12. 【請求項12】前記容器の内部を減圧する減圧手段をさ
    らに有する、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    か1項に記載の光CT装置。
  13. 【請求項13】 光透過性の媒体が内部に入れられた容
    器の1以上の部位から、投光手段を用いて前記容器の内
    部に光を投射し、 前記投光手段によって投射された光を、前記容器の1以
    上の部位で、光検出手段を用いて検出し、 前記媒体を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴
    量を得る第1の計測工程と、 前記容器の内部に入れられた前記媒体の一部を測定対象
    部位に置き換えた状態で、 前記容器の1以上の部位から、投光手段を用いて前記容
    器の内部に光を投射し、 前記投光手段によって投射された光を、前記容器の1以
    上の部位で、光検出手段を用いて検出し、 前記媒体および/または前記測定対象部位を透過して成
    る透過光の光学特性に関する特徴量を得る第2の計測工
    程と、 前記第1の計測工程で得た透過光の光学特性に関する特
    徴量と、前記第2の計測工程で得た光学特性に関する特
    徴量の比較に基づいて、前記測定対象部位の光学特性に
    関する特徴量の空間的分布を計算する演算工程と、を備
    えたことを特徴とする画像再構成方法。
  14. 【請求項14】 前記演算工程は、 前記容器の内部を複数個の体積要素に分割された集合体
    モデルとみなすと共に、前記投光手段及び前記光検出手
    段を用いた場合における、前記各体積要素の光学特性に
    関する特徴量の変化が前記光検出手段によって検出され
    る透過光の光学特性に関する特徴量に及ぼす影響度を計
    算する第1の演算工程と、 前記容器の内部に前記媒体が入れられている状態で、前
    記投光手段及び前記光検出手段を用いて実測された、前
    記媒体を透過して成る透過光の光学特性に関する特徴量
    と、前記媒体の一部を測定対象部位に置き換えた状態
    で、前記投光手段及び前記光検出手段を用いて実測され
    た、前記媒体および/または前記測定対象部位を透過し
    て成る透過光の光学特性に関する特徴量とを比較した量
    を計算する第2の演算工程と、 前記第1の演算工程により求められた影響度と、前記第
    2の演算工程により求められた光学特性に関する特徴量
    とを比較した量から、前記各体積要素の光学特性に関す
    る特徴量を演算することにより、測定対象部位の光学特
    性に関する特徴量の空間的分布を計算する第3の演算工
    程と、を備えたことを特徴とする請求項13に記載の画
    像再構成方法。
  15. 【請求項15】前記透過光の光学特性に関する特徴量
    は、透過光の光強度である、ことを特徴とする請求項1
    3または14に記載の画像再構成方法。
  16. 【請求項16】前記測定対象部位の光学特性に関する特
    徴量は、測定対象部位の吸収係数である、ことを特徴と
    する請求項13〜15のいずれか1項に記載の画像再構
    成方法。
  17. 【請求項17】前記媒体は、光学特性が前記測定対象部
    位の光学特性の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする
    請求項13〜16のいずれか1項に記載の画像再構成方
    法。
  18. 【請求項18】前記媒体は、吸収係数が前記測定対象部
    位の吸収係数の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする
    請求項13〜17のいずれか1項に記載の画像再構成方
    法。
  19. 【請求項19】前記媒体は、散乱係数が前記測定対象部
    位の散乱係数の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする
    請求項13〜18のいずれか1項に記載の画像再構成方
    法。
  20. 【請求項20】前記媒体は、屈折率が前記測定対象部位
    の屈折率の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請求
    項13〜19のいずれか1項に記載の画像再構成方法。
  21. 【請求項21】前記媒体は、旋光度が前記測定対象部位
    の旋光度の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請求
    項13〜20のいずれか1項に記載の画像再構成方法。
  22. 【請求項22】前記媒体は、偏光度が前記測定対象部位
    の偏光度の平均値とほぼ等しい、ことを特徴とする請求
    項13〜21のいずれか1項に記載の画像再構成方法。
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