JPH11173537A - 廃棄物焼却装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

廃棄物焼却装置及び排ガス処理方法

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JPH11173537A
JPH11173537A JP9362044A JP36204497A JPH11173537A JP H11173537 A JPH11173537 A JP H11173537A JP 9362044 A JP9362044 A JP 9362044A JP 36204497 A JP36204497 A JP 36204497A JP H11173537 A JPH11173537 A JP H11173537A
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JP
Japan
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exhaust gas
bark
activated carbon
adsorbent
filter
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Application number
JP9362044A
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English (en)
Inventor
Tadakiyo Kajitani
忠清 梶谷
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KAJIYA KK
Original Assignee
KAJIYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイオキシンの吸着除去率を高めることができ
る廃棄物焼却装置及び排ガス処理方法を提供する。 【解決手段】樹皮製吸着材を収納した樹皮フィルタと、
粉末の活性炭を収納した活性炭フィルタとを備えた吸着
装置を排ガス処理設備に設ける。この吸着装置で集じん
器から排出される排ガスの有害物質を吸着する。樹皮製
吸着材は針葉樹の樹皮を粉砕して形成され、セルロース
を含有し、活性炭の細孔構造よりも大きな径の毛細管構
造を有する。800 ℃以上の温度で焼却した廃棄物の燃焼
ガスを、200 ℃以下に冷却し、冷却された排ガスをバグ
フィルタと吸着装置32にて処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を焼却した
際に排出される排ガスの中に含まれているダイオキシン
やNox 等を効率良く除去することが可能な廃棄物焼却装
置及び排ガス処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼却炉のダイオキシン等を除去す
る方法として、例えば、特開平7-328378号公報に記載さ
れた排ガスの処理方法がある。この方法によると、排ガ
ス中に中和吸収剤等を噴射し、次にバグフィルタに排ガ
スを送り、このバグフィルタの内部で更に中和吸収材と
排気ガスを接触させてダイオキシン等を除去する方法で
ある。また、特開平8-243341号公報に記載された排ガス
処理方法では、焼却排ガスを減温してからバグフィルタ
で除塵する方法が記載されている。更に、特開平9-2904
6 号公報には、バグフィルタで処理した排ガスを再び吸
着塔に導き、この吸着塔の内部で排ガスに残留する有害
物質を吸着剤で除去する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の排ガス処理方法
に共通する方法は、排ガス処理に活性炭等の吸着材を使
用することと、バグフィルタで処理することである。
【0004】ところが、このような活性炭を吸着材に使
用しても、排ガスの有害物質の吸着率は、およそ90%が
限界であった。すなわち、粉末の活性炭は、細孔におい
て吸着するもので、高揮発性の化合物が最初に吸着され
る。更に、使用していると、吸着された高揮発性の化合
物は、低揮発性の物質によって細孔から追い出されるこ
とになる。この結果、追い出された高揮発性の化合物は
再び遊離するものとなり、活性炭の吸着力は、初期値よ
りも低下する可能性がある。この理由は、活性炭が飽和
する際に、活性炭のセルロースが無くなってしまうこと
が主な原因とされている。
【0005】また、政令により、ダイオキシン類に係る
指定物質排出施設及び指定物質抑制基準の対応が指定さ
れることになり、排ガスの指定物質抑制基準が設定され
る運びになっている。
【0006】そこで、本発明は従来の限界を超える吸着
除去が可能で、排ガスの指定物質抑制基準を十分にクリ
アすることができる廃棄物焼却装置及び排ガス処理方法
の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、本発明の第1の手段は、廃棄物を800 ℃以上
の温度で焼却する燃焼室と、燃焼ガスを200 ℃以下に冷
却する冷却設備と、冷却された燃焼ガスのばいじんを除
去する集じん器を備えた排ガス処理設備とを設けた廃棄
物焼却装置において、樹皮製吸着材を収納した樹皮フィ
ルタと、粉末の活性炭を収納した活性炭フィルタとを備
えた吸着装置を排ガス処理設備に設け、この吸着装置で
集じん器から排出される排ガスの有害物質を吸着する。
【0008】また、第2の手段の樹皮製吸着材は針葉樹
の樹皮を粉砕して形成され、セルロースを含有し、活性
炭の細孔構造よりも大きな径の毛細管構造を有するもの
である。
【0009】更に、第3の手段は、800 ℃以上の温度で
焼却した廃棄物の燃焼ガスを、200℃以下に冷却し、冷
却された排ガスをバグフィルタにて処理する排ガス処理
方法において、バグフィルタの内部に針葉樹の樹皮を粉
砕した樹皮製吸着材と粉末の活性炭とを同時に吹き込ん
で排ガスの有害物質を吸着材に吸着させる一次吸着工程
と、バグフィルタから排出される排ガスを、樹皮製吸着
材を収納した樹皮フィルタに通過させて有害物質を樹皮
製吸着材に吸着させる二次吸着工程と、樹皮フィルタか
ら排出される排ガスを、粉末の活性炭を収納した活性炭
フィルタに通過させて有害物質を活性炭吸着材に吸着さ
せる三次吸着工程とにより排ガスを処理するものであ
る。
【0010】樹皮製吸着材は、針葉樹の樹皮を粉砕して
形成するもので、セルロースを含み、活性炭よりも大き
な毛細管構造を有し、この毛細管に化学的結合が生じて
吸着する天然物質である。一方、粉末の活性炭は、セル
ロースが無くなると吸着力が初期値よりも低下する。そ
こで、排ガス処理設備の内部に、この粉末の活性炭と樹
皮製吸着材とを吹き込むことで、極めて高い吸着率が実
現する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明における廃棄物焼却装置の
概略を示している。
【0012】すなわち、図中符号10は廃棄物を800 ℃
以上の温度で焼却する燃焼室である。この燃焼室10
は、廃棄物定量供給装置11から定量の廃棄物が連続的
に投入されるもので、投入された廃棄物は、外気と遮断
された状態で、800 ℃以上の温度で2秒以上滞留し、熱
しゃく原料10%以下に焼却される。この燃焼室10には
助燃設備12が設けられている他、空気供給設備13と
温度計記録装置14と焼却灰貯留設備15とを備えてい
る。
【0013】冷却設備20は、燃焼ガスを200 ℃以下に
冷却する設備で、ガス冷却が使用される。
【0014】排ガス処理設備30は、ばいじん除去機能
を有する集じん器31を備えている。この集じん器31
は、後述するバグフィルタを使用するが、他のタイプの
集じん器31であってもよい。更に、この集じん器31
から排出される排ガスの有害物質を吸着する吸着装置3
2を排ガス処理設備に設けている。
【0015】吸着装置32は、樹皮製吸着材を収納した
樹皮フィルタ1と、粉末の活性炭を収納した活性炭フィ
ルタ2とを備えている。この樹皮フィルタ1に収納する
樹皮製吸着材は、針葉樹の樹皮を粉砕して粉末状に形成
したもので、樹皮製吸着材には多量のセルロースを含有
し、また活性炭の細孔構造よりも大きな径の毛細管構造
を有するものである。特に、独国BuuM社製のバイオレグ
(登録商標)が、樹皮製吸着材として最も好適である。
尚、排ガス処理設備30には、温度計記録装置33とば
いじん貯留設備34とを備えている。
【0016】排ガス処理設備30から排出される排ガス
は、煙突40を通して排出される。このとき煙突40
は、CO計・記録装置41を備えている。
【0017】次に、本発明の排ガス処理方法は、バグフ
ィルタを集じん器31として使用する方法で、特に、本
発明焼却装置の集じん器31と吸着装置32とを使用す
る方法である。
【0018】一次吸着工程では、バグフィルタの内部に
針葉樹の樹皮を粉砕した樹皮製吸着材と粉末の活性炭と
を同時に吹き込んで排ガスの有害物質を吸着材に吸着さ
せる。次に、二次吸着工程で、バグフィルタから排出さ
れる排ガスを、樹皮製吸着材を収納した樹皮フィルタ1
に通過させて有害物質を樹皮製吸着材に吸着させる。更
に、三次吸着工程により、樹皮フィルタ1から排出され
る排ガスを、粉末の活性炭を収納した活性炭フィルタ2
に通過させて有害物質を活性炭吸着材に吸着させて排ガ
スを処理する方法である。
【0019】そして、これら使用済みの吸着材や、天然
樹皮フィルタ1及び活性炭フィルタ2を、無酸素溶融炉
(図示せず)にて高温処理する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り当初の目的を達成する。
【0021】すなわち、請求項1、2により、排ガスの
指定物質抑制基準を十分にクリアすることが可能になっ
た。しかも、活性炭を吸着材に使用した従来の吸着方法
に比べて、ダイオキシン等の有害物質の吸着率を高める
ことができた。
【0022】また、請求項3により、セルロースが無く
なって吸着力が低下した粉末の活性炭の吸着効果を復活
させると共に、樹皮フィルタ1と活性炭フィルタ2とに
よる吸着工程によって、極めて高い吸着率が実現した。
【0023】このように、本発明によると、ダイオキシ
ンの吸着除去率を高めることができるなどといった有益
な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の一実施例を示す概略
図。
【符号の説明】
1 樹皮フィルタ 2 活性炭フィルタ 10 燃焼室 11 廃棄物定量供給装
置 12 助燃設備 13 空気供給設備 14 温度計記録装置 15 焼却灰貯留設備 20 冷却設備 30 排ガス処理設備 31 集じん器 32 吸着装置 33 温度計記録装置 34 ばいじん貯留設備 40 煙突 41 CO計・記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/56 B01D 53/34 129A 53/70 134E B09B 3/00 B09B 3/00 303J F23G 5/44 ZAB F23J 15/00 K F23J 15/06 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を800 ℃以上の温度で焼却する燃
    焼室と、燃焼ガスを200 ℃以下に冷却する冷却設備と、
    冷却された燃焼ガスのばいじんを除去する集じん器を備
    えた排ガス処理設備とを設けた廃棄物焼却装置におい
    て、樹皮製吸着材を収納した樹皮フィルタと、粉末の活
    性炭を収納した活性炭フィルタとを備えた吸着装置を排
    ガス処理設備に設け、この吸着装置で集じん器から排出
    される排ガスの有害物質を吸着することを特徴とする廃
    棄物焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記樹皮製吸着材は、針葉樹の樹皮を粉
    砕して形成され、セルロースを含有し、活性炭の細孔構
    造よりも大きな径の毛細管構造を有する請求項1記載の
    廃棄物焼却装置。
  3. 【請求項3】 800 ℃以上の温度で焼却した廃棄物の燃
    焼ガスを、200 ℃以下に冷却し、冷却された排ガスをバ
    グフィルタにて処理する排ガス処理方法において、バグ
    フィルタの内部に針葉樹の樹皮を粉砕した樹皮製吸着材
    と粉末の活性炭とを同時に吹き込んで排ガスの有害物質
    を吸着材に吸着させる一次吸着工程と、バグフィルタか
    ら排出される排ガスを、樹皮製吸着材を収納した樹皮フ
    ィルタに通過させて有害物質を樹皮製吸着材に吸着させ
    る二次吸着工程と、樹皮フィルタから排出される排ガス
    を、粉末の活性炭を収納した活性炭フィルタに通過させ
    て有害物質を活性炭吸着材に吸着させる三次吸着工程と
    により排ガスを処理することを特徴とする排ガス処理方
    法。
JP9362044A 1997-12-11 1997-12-11 廃棄物焼却装置及び排ガス処理方法 Pending JPH11173537A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106871130A (zh) * 2017-02-20 2017-06-20 成都秉德科技有限公司 一种生活垃圾处理用反流式热解炉

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106871130A (zh) * 2017-02-20 2017-06-20 成都秉德科技有限公司 一种生活垃圾处理用反流式热解炉
CN106871130B (zh) * 2017-02-20 2019-02-22 许洞云 一种生活垃圾处理用反流式热解炉

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