JPH11173478A - ホース締付具並びにホース接続構造及びホース接続方法 - Google Patents

ホース締付具並びにホース接続構造及びホース接続方法

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JPH11173478A
JPH11173478A JP34175997A JP34175997A JPH11173478A JP H11173478 A JPH11173478 A JP H11173478A JP 34175997 A JP34175997 A JP 34175997A JP 34175997 A JP34175997 A JP 34175997A JP H11173478 A JPH11173478 A JP H11173478A
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JP
Japan
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hose
fastener
joint
inner diameter
distal end
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Application number
JP34175997A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Nakadate
俊介 中舘
Tomoyoshi Yokochiyou
与悦 横丁
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホース継手とホースとの間から潤滑オイル等
の流体が漏れ出たり、ホースがホース継手から抜けてし
まうといった事態を確実に防止でき、かつ、ホース接続
作業を容易に行えるようにされたホース接続構造を提供
する。 【解決手段】 ホース継手(50)の接続部(51)に
ホース(10)の先端部(10b)が外挿されるととも
に、前記ホース継手(50)と前記ホース(10)との
重合部の外周側に、前記ホース(10)の外径(Dm)
より小なる内径(Db)を有し、その長さ(Lc)が前
記ホース継手(50)における前記接続部(51)の長
さ(La)と略同長とされた、ゴム等の弾性材料からな
る筒状のホース締付具(20)が外挿され、該ホース締
付具(20)の後端面(20b)と前記ホース継手(5
0)の先端面(50a)とが略同位置とされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニールホース等
の弾力性及び可撓性を有するホースをニップル等のホー
ス継手に接続固定すべく前記ホースの外周側に外挿され
るホース締付具、並びに、それを用いたホース接続構造
及びホース接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4に示される如くに、携帯型
動力作業機等に配備されるオイルポンプ100には、潤
滑オイルを貯留タンクと供給部位との間で給排するた
め、ビニールホース等の弾力性及び可撓性を有するホー
ス10を接続することが要求される。このため、前記オ
イルポンプ100には、通常、ホース継手であるニップ
ル50が植立固定されている。このニップル50は、前
記オイルポンプ100から突出している円筒状の接続部
51(突出している部分全体)を有し、この接続部51
の先端部には、抜け止め用の球面膨出部52が設けられ
ている。
【0003】このニップル50に前記ホース10を接続
固定するにあたっては、従来、図示した如くの、弾性線
材からなるねじりコイルバネ形状のホース締付具60が
用いられることが多い(実開昭48−17512号公報
等を参照されたい)。つまり、前記ホース10の先端部
の外周側に、前記ねじりコイルバネ形状のホース締付具
60を、その両端をつまんで拡開状態にして外挿すると
ともに、前記ホース10の先端部を前記ニップル50の
接続部51に押し込み、しかる後、前記ニップル50の
前記接続部51と前記ホース10との重合部(外挿部)
で前記ホース締付具60を解放して、その閉縮方向の弾
性力(緊迫力)により前記ホース10を締め付けて、前
記ニップル50に接続固定するようになっている。
【0004】なお、図4(B)に示される如くに、前記
ニップル50がケース70等に近接して配置され、前記
ホース10を前記ケース70等に設けられた挿通穴72
を介して前記ニップル50に接続することが要求される
場合等には、前記ホース10が前記挿通穴72の縁部に
擦れ合って損傷するおそれがあるので、通常は、図示の
ように、前記ホース10にグロメット80を外挿すると
ともに、前記グロメット80を前記挿通穴72に装着す
るようにされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た如くの、従来のホース締付具60を用いたホース接続
構造では、特に、前記ホース10が高温に曝された場合
等において、前記ニップル50と前記ホース10との間
から潤滑オイルが漏れ出たり、前記ホース10が前記ニ
ップル50から抜けてしまうといった問題が生じてい
た。また、前記した如くの従来のホース締付具60は、
ホース接続時にそれをつまむ等して拡開状態にしなけれ
ばければならないので、ホース接続作業が面倒なものと
なっていた。
【0006】本発明は、上述した如くの問題を解消すべ
くなされたもので、その目的とするところは、ニップル
等のホース継手とホースとの間から潤滑オイル等の流体
が漏れ出たり、ホースがホース継手から抜けてしまうと
いった事態を確実に防止でき、かつ、ホース接続作業を
容易に行えるようにされたホース締付具、並びに、ホー
ス接続構造及びホース接続方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係るホース締付具は、基本的には、ビニー
ルホース等の弾力性及び可撓性を有するホースをニップ
ル等のホース継手に接続固定すべく前記ホースの外周側
に外挿されるもので、前記ホースの外径より小なる内径
を有し、その長さが前記ホース継手における接続部の長
さと以下とされた、ゴム等の弾性材料からなる筒状体と
される。本発明のホース締付具の好ましい態様では、そ
の長さが前記ホース継手における前記接続部の前記長さ
と略同長とされる。
【0008】また、本発明に係るホース接続構造は、前
記ホース締付具を用いたもので、前記ホース継手に前記
ホースの先端部が外挿されるとともに、前記ホース継手
と前記ホースとの重合部の外周側に前記ホース締付具が
外挿され、該ホース締付具の後端面と前記ホース継手の
先端面とが略同位置とされてなる。この場合、好ましい
態様では、前記ホース締付具の先端面と前記ホースの先
端面とが略同位置とされ、さらに好ましい態様では、前
記ホース継手の前記接続部の全長にわたって前記ホース
の前記先端部が外挿される。
【0009】このような構成とされた本発明に係るホー
ス接続構造は、ホース継手に外挿されたホースの先端部
が、前記ホース継手と弾性材料からなる本発明に係る筒
状のホース締付具との間に挟まれた状態で前記ホース締
付具により緊迫されて前記ホース継手に圧接せしめられ
る。この場合、前記ホースに対する前記ホース締付具に
よる緊迫範囲(緊迫面積)は、前記した従来のねじりコ
イルバネ形状のものよりはるかに大きくなるとともに、
前記ホース締付具による緊迫力が前記ホースと前記ホー
ス継手との全重合部に略均等に付与されることになる。
【0010】そのため、前記ホース継手と前記ホースの
先端部との重合部分の密着力が大きくなり、それらの間
から潤滑オイル等の流体が漏れ出たり、ホースがホース
継手から抜けてしまうといった事態を確実に防止でき
る。この場合、前記ホース締付具、ホース、及びホース
継手の重合部分が長いほど、前記流体漏出及びホース抜
脱をより確実に抑えることができる。また、試作実験に
より、前記ホース締付具の後端面と前記ホース継手の先
端面とを略同位置とすることより、前記ホース締付具に
よる前記ホースの抜脱方向への引戻し力が減じられ、前
記ホースの抜脱がさらに抑えられることが確認された。
【0011】さらに、本発明のホース締付具は、前記ホ
ース継手とホースとの重合部全体を覆うので、外気や外
力に対してホースを保護するカバーの役目も果たすこと
になる。一方、本発明に係るホース接続方法は、ビニー
ルホース等の弾力性及び可撓性を有するホースをニップ
ル等のホース継手に接続すべく、前記ホースの外径より
小なる内径を有する、ゴム等の弾性材料からなる比較的
長尺の締付具用弾性パイプを用意し、この締付具用弾性
パイプから前記ホース継手の接続部と略同長の長さ分を
切り取って筒状のホース締付具を得、このホース締付具
に前記ホースの先端部を押し込んだ後、該先端部を前記
ホース継手の前記接続部に押し込むことを特徴としてい
る。
【0012】このようにされることにより、最適長のホ
ース締付具を安価に入手することができる上、ホース締
付具が外挿されたホースの先端部を単にホース継手に押
し込むだけでよいので、従来のねじりコイルバネ形状等
のホース締付具を用いる場合より、ホース接続作業を容
易に行える。また、本発明に係る他のホース締付具は、
基本的には、前記したものと同様に、ビニールホース等
の弾力性及び可撓性を有するホースをニップル等のホー
ス継手に接続固定すべく前記ホースの外周側に外挿され
るもので、前記ホースの外径より小なる内径でその長さ
が前記ホース継手における接続部の長さ以下とされた小
内径部と、この小内径部より大なる内径の中間部と、前
記ホースの前記外径より大なる内径を有する大内径部
と、を備えた、ゴム等の弾性材料からなる、内周部が段
付きの筒状体とされる。
【0013】この場合、好ましい態様では、前記小内径
部は、その長さが前記ホース継手における前記接続部の
長さと略同長とされ、また、前記中間部は、前記小内径
部と前記大内径部とを結ぶ円錐面部とされる。また、本
発明に係る他のホース接続構造は、前記内周部が段付き
のホース締付具を用いたもので、前記ホース継手に前記
ホースが外挿されるとともに、前記ホース継手と前記ホ
ースとの重合部の外周側に前記ホース締付具の小内径部
のみが外挿され、該小内径部の後端と前記ホース継手の
先端面とが略同位置とされてなる。
【0014】一方、本発明に係る他のホース接続方法
は、前記内周部が段付きのホース締付具を用いるもの
で、前記ホース締付具に前記ホースの前記先端部を前記
大内径部側から前記小内径部の前記先端面に達するまで
押し込んだ後、前記ホースの前記先端部を前記ホース継
手に押し込むことを特徴としている。前記のような構成
とされた、内周部が段付きのホース締付具を用いたホー
ス接続構造においては、前記小内径部分が、先に述べた
内周部が同一径の筒状のホース締付具の役目を果たし、
該小内径部により前記した内周部が同一径のホース締付
具を用いた場合と略同様な作用効果が得られる。
【0015】また、前記中間部(円錐面部)は、前記ホ
ースの先端部を前記大内径部側から前記小内径部の先端
面に達するまでの押し込み操作を容易にするための案内
面部の役目を果たす。さらに、前記中間部及び大内径部
からなる延長部は、ホース保護カバーあるいはグロメッ
ト等の役目を果たす。すなわち、例えば、前記ホース継
手がケース等に近接して配置され、前記ホースを前記ケ
ース等に設けられた挿通穴を介して前記ホース継手に接
続することが要求される場合等には、前記ホースが前記
挿通穴の縁部に擦れ合って損傷するおそれがあるが、前
記のように中間部及び大内径部からなる延長部を設けて
該延長部を前記挿通穴に通しておけば、前記ホースの損
傷が、グロメット等を別途に配設するより簡易かつ安価
に防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
ホース締付具及びそれを用いたホース接続構造の第一実
施形態を示している。図示実施形態のホース締付具20
は、前記した図4に示されるものと同様に、弾力性及び
可撓性を有するビニールホース10を、オイルポンプ1
00に植立固定されたホース継手としてのニップル50
に接続固定すべく、前記ホース10の先端部10bの外
周側に外挿される。前記ニップル50は、図4に示され
るものと同一で、前記オイルポンプ100から突出して
いる円筒状の接続部51(突出している部分全体)を有
し、この接続部51の先端部には、抜け止め用の球面膨
出部52が設けられている。なお、前記ホース10の自
然状態での内径Dnは、前記接続部51の外径より若干
小さい。
【0017】そして、前記ホース締付具20は、ゴム等
の弾性材料からなる、例えば、携帯型動力作業機におい
て内燃エンジンへの燃料(ガソリン)供給用として用い
られているフレキシブルパイプを後述する如くに所定長
に切り取った筒状体とされ、前記ホース10の自然状態
での外径Dmより若干小なる内径Dbを有し、その長さ
Lcは、前記ニップル50の前記接続部51の長さ(突
出長)Laと略同長となっている。
【0018】かかるホース締付具20を用いて前記ホー
ス10を前記ニップル50に接続固定するにあたって
は、図1(B)に示される如くに、前記ホース締付具2
0に前記ホース10の前記先端部10bを押し込んで、
前記ホース締付具20の先端面20aと前記ホース10
の先端面10aを略同位置にする。この場合、前記ホー
ス締付具20は、前記ホース10の前記先端部10bに
よって押し広げられて、その自然状態での内径DbがD
b’に、また、その外径DaがDa’にそれぞれ若干増
大せしめられ、前記ホース10は、前記ホース締付具2
0により緊迫される。
【0019】このようにして、前記ホース締付具20に
前記ホース10の前記先端部10bを押し込んだ後は、
前記ホース締付具20が外挿された状態の前記ホース1
0の前記先端部10bを、その前記先端面10a(及び
前記ホース締付具20の先端面20a)が前記オイルポ
ンプ100に接触する程度まで押し込む。これにより、
図1(C)に示される如くに、前記ニップル50の前記
球面膨出部52を含む前記接続部51全体に前記ホース
10が外挿されるとともに、前記ニップル50の前記接
続部51と前記ホース10との全重合部の外周側に前記
ホース締付具20が外挿され、該ホース締付具20の後
端面20bと前記ニップル50の先端面50aとが略同
位置とされる。
【0020】このような構成とされた本実施形態のホー
ス接続構造においては、前記ニップル50の前記接続部
51全体に外挿された前記ホース10の前記先端部10
bが、前記ニップル50と前記ホース締付具20との間
に挟まれた状態で前記ホース締付具20により緊迫され
て、前記ニップル50に圧接せしめられる。この場合、
前記ホース10に対する前記ホース締付具20による緊
迫範囲(緊迫面積)は、前記した従来のねじりコイルバ
ネ形状等のホース締付具60よりはるかに大きくなると
ともに、前記ホース締付具20による緊迫力が前記ホー
ス10と前記ニップル50との全重合部に略均等に付与
される。
【0021】そのため、前記ニップル50の前記接続部
51と前記ホース10の前記先端部10bとの重合部分
の密着力が大きくなり、前記ニップル50と前記ホース
10の前記先端部10bとの間から潤滑オイルが漏れ出
たり、前記ホース10が前記ニップル50から抜けてし
まうといった事態を確実に防止できる。この場合、前記
ホース締付具20、前記ホース10、及び前記ニップル
50の重合部分が長いほど、前記オイル漏れ及びホース
抜脱をより確実に抑えることができる。
【0022】また、前記ホース10の前記先端面10a
と前記ホース締付具20の前記先端面20aを略同位置
とするとともに、前記ホース締付具20の前記後端面2
0bと前記ニップル50の前記先端面50aとを略同位
置にしたことにより、前記ホース締付具20による前記
ホース10の抜脱方向への引戻し力が減じられ、前記ホ
ース10の抜脱がさらに抑えられる。さらに、前記ホー
ス締付具20は、前記ホース10の前記先端部10bの
外周を覆うので、外気や外力に対して前記ホース10の
前記先端部10bを保護するカバーの役目も果たすこと
になる。
【0023】また、前記のように、ゴム等の弾性材料か
らなる燃料供給用のフレキシブルパイプを前記ニップル
50における前記接続部51の長さLaに合わせて切り
取って前記した如くの筒状のホース締付具20を得、こ
のホース締付具20に前記ホース10の前記先端部10
bを挿入した後、該先端部10bを前記ニップル50に
押し込むようにして前記ホース10の接続を行うことに
より、最適長のホース締付具20を安価に入手すること
ができる上、該ホース締付具20が外挿された前記ホー
ス10の前記先端部10bを単に前記ニップル50に押
し込むだけでよいので、従来のねじりコイルバネ形状等
のホース締付具60を用いる場合より、ホース接続作業
を容易に行える。
【0024】図2は、本発明に係るホース締付具及びそ
れを用いたホース接続構造の第二実施形態を示してい
る。図示実施形態のホース締付具30は、前記した図1
に示されるものと同様に、弾力性及び可撓性を有するビ
ニールホース10を、オイルポンプ100に植立固定さ
れたホース継手としてのニップル50に接続固定すべ
く、前記ホース10の外周側に外挿される。前記ニップ
ル50は、図4に示されるものと同一で、前記オイルポ
ンプ100から突出している円筒状の接続部51(突出
している部分全体)を有し、この接続部51の先端部に
は、抜け止め用の球面膨出部52が設けられている。な
お、前記ホース10の自然状態での内径Dnは、前記接
続部51の外径より若干小さい。
【0025】そして、前記ホース締付具30は、ゴム等
の弾性材料で作製され、小内径部32と、大内径部34
と、それらを結ぶ中間円錐面部33とからなる、内周部
が段付きの筒状体とされている。ここで、前記小内径部
32は、自然状態では前記ホース10の外径Dmより若
干小なる内径で、その長さLdが前記ニップル50にお
ける前記接続部51の長さLaと略同長とされ、前記中
間円錐面部33は、前記ホース10挿入側端が前記小内
径部32より大なる内径を持ちその長さ(高さ)がLe
とされ、前記大内径部34は、前記ホース10の外径
(Dm)より若干大きい内径Dc(ここではDm=D
c)で、その長さLfが、前記接続部51の外径が2.5
mmの場合には、約5〜6mmとなっている。
【0026】かかるホース締付具30を用いて前記ホー
ス10を前記ニップル50に接続固定するにあたって
は、図2(B)に示される如くに、前記ホース締付具3
0に前記ホース10の先端10aを前記大内径部34側
から前記小内径部31の先端30aに達するまで押し込
み、前記ホース締付具30の先端面30aと前記ホース
10の先端面10aを略同位置にする。この場合、前記
ホース締付具30の前記小内径部32は、前記ホース1
0の前記先端部10bによって押し広げられて、その内
径DbがDb’に、また、その外径DaがDa’にそれ
ぞれ若干増大せしめられ、前記ホース10は、前記小内
径部32により緊迫される。
【0027】このようにして、前記ホース締付具30に
前記ホース10の前記先端部10bを押し込んだ後は、
前記ホース締付具30が外挿された状態の前記ホース1
0の前記先端部10bを、その先端面10a(及び前記
ホース締付具30の先端面30a)が前記オイルポンプ
100に接触する程度まで押し込む。これにより、図2
(C)に示される如くに、前記ニップル50の前記球面
膨出部52を含む前記接続部51全体に前記ホース10
が外挿されるとともに、前記ニップル50の前記接続部
51と前記ホース10との全重合部の外周側に前記ホー
ス締付具30の前記小内径部32のみが外挿され、該小
内径部32の後端32aと前記ニップル50の先端面5
0aとが略一致せしめられる。
【0028】このような構成とされた本実施形態のホー
ス接続構造においては、前記ニップル50の前記接続部
51全体に外挿された前記ホース10の前記先端部10
bが、前記ニップル50と前記ホース締付具30の前記
小内径部32との間に挟まれた状態で該小内径部32の
みにより緊迫されて、前記ニップル50に圧接せしめら
れる。この場合、前記ホース10に対する前記小内径部
32による緊迫範囲(緊迫面積)は、前記した従来のね
じりコイルバネ形状のホース締付具60よりはるかに大
きくなるとともに、前記小内径部32による緊迫力が前
記ホース10と前記ニップル50との全重合部に略均等
に付与される。
【0029】そのため、前記ニップル50の前記接続部
51と前記ホース10の前記先端部10bとの重合部分
の密着力が大きくなり、前記ニップル50と前記ホース
10の前記先端部10bとの間から潤滑オイルが漏れ出
たり、前記ホース10が前記ニップル50から抜けてし
まうといった事態を確実に防止できる。この場合、前記
ホース締付具30の前記小内径部32、前記ホース1
0、及び前記ニップル50の重合部分が長いほど、前記
オイル漏れ及びホース抜脱をより確実に抑えることがで
きる。
【0030】また、前記ホース10の前記先端面10a
と前記ホース締付具30の前記先端面30aを略同位置
とするとともに、前記小内径部32の前記後端32aと
前記ニップル50の前記先端面50aとを略一致させた
ことにより、前記ホース締付具30の前記小内径部32
による前記ホース10の抜脱方向への引戻し力が減じら
れ、前記ホース10の抜脱がさらに抑えられる。また、
前記のように、前記ホース締付具30に前記ホース10
の先端部を挿入した後、前記ホース10の前記先端部1
0bを前記ニップル50に押し込むようにして前記ホー
ス10の接続を行うことにより、前記ホース締付具30
が外挿された前記ホース10の前記先端部10bを単に
ニップル50に押し込むだけでよいので、従来のねじり
コイルバネ形状等のホース締付具60を用いる場合よ
り、ホース接続作業を容易に行える。
【0031】前記ホース締付具30の前記中間円錐面部
33は、前記ホース10の前記先端面10aを前記大内
径部34側から前記小内径部32の前記先端面30aに
達するまでの押し込み操作を容易にするための案内面部
の役目を果たす。さらに、前記ホース締付具30は、前
記ホース10の前記先端部10bを覆うので、外気や外
力に対して前記ホース10の前記先端部10bを保護す
るカバーの役目も果たすことになる。
【0032】前記に加え、前記中間円錐面部33及び前
記大内径部34からなる前記延長部31は、ホース保護
カバーあるいはグロメット等の役目も果たす。すなわ
ち、例えば、図3に示される如くに、前記ニップル50
がケース70等に近接して配置され、前記ホース10を
前記ケース70等に設けられた挿通穴72を介して前記
ニップル50に接続することが要求される場合等には、
前記ホース10が前記挿通穴72の縁部に擦れ合って損
傷するおそれがある。ここで、前記した第一実施形態の
ホース締付具20が用いられる場合には、図3(A)に
示される如くに、前記ホース10にグロメット80を外
挿するとともに、前記グロメット80を前記挿通穴72
に装着するようにされるが、第二実施形態の前記ホース
締付具30が使用される場合には、図3(B)に示され
る如くに、前記中間円錐面部33及び前記大内径部34
からなる前記延長部31を前記挿通穴72に通しておけ
ば、前記ホース10の損傷が、グロメット等を別途に配
設するより簡易かつ安価に防止できる。
【0033】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において適宜変更できるものである。例
えば、前記した実施形態では、オイルポンプ100に植
立固定されたニップル50にホース10を接続する場合
を例示したが、これに限らず、二本のホースをホース継
手を介して接続する場合等にも適用できることは勿論で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係るホース締付具並びにホース接続構造及びホース
接続方法によれば、ニップル等のホース継手とホースと
の間から潤滑オイル等の流体が漏れ出たり、ホースがホ
ース継手から抜けてしまうといった事態を確実に防止で
き、かつ、ホース接続作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホース締付具及びホース接続構造
の第一実施形態を示し、(A)は分解斜視図、(B)は
ホース締付具にホースを押し込んだ状態を示す断面図、
(C)は接続状態を示す断面図。
【図2】本発明に係るホース締付具及びホース接続構造
の第二実施形態を示し、(A)はホース締付具とホース
とを示す断面図、(B)はホース締付具にホースを押し
込んだ状態を示す断面図、(C)は接続状態を示す断面
図。
【図3】ホース継手がケース等に近接して配設されてい
る場合において、ホースの損傷を防止するための手段を
講じた状態を示し、(A)は第一実施形態のホース締付
具が使用された場合を示す図、(B)は第二実施形態の
ホース締付具が使用された場合を示す図。
【図4】従来のホース締付具及びホース接続構造の一例
を示し、(A)は分解斜視図、(B)は接続状態を示す
断面図。
【符号の説明】
10 ホース 10a 先端面 10b 先端部 20 ホース締付具(第一実施形態) 20a 先端面 20b 後端面 30 ホース締付具(第二実施形態) 30a 先端面 32 小内径部 32a 後端 33 中間円錐面部(中間部) 34 大内径部 50 ニップル(ホース継手) 50a 先端面 51 接続部 Db ホース締付具(小内径部)の内径 Dc 大内径部の内径 Dm ホースの外径 La ニップルの接続部の長さ Lc ホース締付具の長さ Ld 小内径部の長さ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニールホース等の弾力性及び可撓性を
    有するホース(10)をニップル等のホース継手(5
    0)に接続固定すべく前記ホース(10)の外周側に外
    挿されるホース締付具(20)であって、 前記ホース(10)の外径(Dm)より小なる内径(D
    b)を有し、その長さ(Lc)が前記ホース継手(5
    0)における接続部(51)の長さ(La)以下とされ
    た、ゴム等の弾性材料からなる筒状のホース締付具。
  2. 【請求項2】 前記長さ(Lc)が、前記ホース継手
    (50)における前記接続部(51)の前記長さ(L
    a)と略同長であることを特徴とする請求項1に記載の
    ホース締付具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のホース締付具
    (20)を用いたホース接続構造であって、前記ホース
    継手(50)の前記接続部(51)に前記ホース(1
    0)の先端部(10b)が外挿されるとともに、前記ホ
    ース継手(50)と前記ホース(10)との重合部の外
    周側に前記ホース締付具(20)が外挿され、該ホース
    締付具(20)の後端面(20b)と前記ホース継手
    (50)の先端面(50a)とが略同位置とされている
    ことを特徴とするホース接続構造。
  4. 【請求項4】 前記ホース締付具(20)の先端面(2
    0a)と前記ホース(10)の先端面(10a)とが略
    同位置とされていることを特徴とする請求項3に記載の
    ホース接続構造。
  5. 【請求項5】 前記ホース継手(50)の前記接続部
    (51)の全長にわたって前記ホース(10)の前記先
    端部(10b)が外挿されていることを特徴とする請求
    項3又は4に記載のホース接続構造。
  6. 【請求項6】 ビニールホース等の弾力性及び可撓性を
    有するホース(10)をニップル等のホース継手(5
    0)に接続すべく、前記ホース(50)の外径(Dm)
    より小なる内径(Db)を有する、ゴム等の弾性材料か
    らなる比較的長尺の締付具用弾性パイプを用意し、この
    締付具用弾性パイプから前記ホース継手(50)の接続
    部(51)と略同長の長さ分を切り取って筒状のホース
    締付具(20)を得、このホース締付具(20)に前記
    ホース(10)の先端部(10b)を押し込んだ後、該
    先端部(10b)を前記ホース継手(50)の前記接続
    部(51)に押し込むことを特徴とするホース接続方
    法。
  7. 【請求項7】 ビニールホース等の弾力性及び可撓性を
    有するホース(10)をニップル等のホース継手(5
    0)に接続固定すべく前記ホース(10)の外周側に外
    挿されるホース締付具(30)であって、 前記ホース(10)の外径(Dm)より小なる内径(D
    b)でその長さ(Ld)が前記ホース継手(50)にお
    ける接続部(51)の長さ(La)以下とされた小内径
    部(32)と、この小内径部(32)より大なる内径の
    中間部(33)と、前記ホース(10)の前記外径(D
    m)より大なる内径(Dc)を有する大内径部(34)
    と、を備えた、ゴム等の弾性材料からなる筒状のホース
    締付具。
  8. 【請求項8】 前記小内径部(32)は、前記ホース継
    手(50)における前記接続部(51)の前記長さ(L
    a)と略同長であることを特徴とする請求項7に記載の
    ホース締付具。
  9. 【請求項9】 前記中間部(33)は、前記小内径部
    (32)と前記大内径部(34)とを結ぶ円錐面部であ
    ることを特徴とする請求項7又は8に記載のホース締付
    具。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか一項に記載
    のホース締付具(30)を用いたホース接続構造であっ
    て、前記ホース継手(50)の前記接続部(51)に前
    記ホース(10)が外挿されるとともに、前記ホース継
    手(50)と前記ホース(10)との重合部の外周側に
    前記ホース締付具(30)の前記小内径部(32)のみ
    が外挿され、該小内径部(32)の後端(32a)と前
    記ホース継手(50)の先端面(50a)とが略同位置
    とされていることを特徴とするホース接続構造。
  11. 【請求項11】 前記ホース締付具(30)の先端面
    (30a)と前記ホース(10)の先端面(10a)と
    が略同位置とされていることを特徴とする請求項10に
    記載のホース接続構造。
  12. 【請求項12】 前記ホース継手(50)の前記接続部
    (51)全体に前記ホース(10)の先端部(10b)
    が外挿されていることを特徴とする請求項10又は11
    に記載のホース接続構造。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至9のいずれか一項に記載
    のホース締付具(30)を用いたホース接続方法であっ
    て、前記ホース締付具(30)に前記ホース(10)の
    前記先端部(10b)を前記大内径部(34)側から前
    記小内径部(32)の前記先端面(30a)に達するま
    で押し込んだ後、前記ホース(10)の前記先端部(1
    0b)を前記ホース継手(50)に押し込むことを特徴
    とするホース接続方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508872A (ja) * 2006-07-06 2010-03-25 ルニョー、ステファーヌ ガストロストミーチューブのベース部装着用取付けとガストロストミーボタン

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JP2010508872A (ja) * 2006-07-06 2010-03-25 ルニョー、ステファーヌ ガストロストミーチューブのベース部装着用取付けとガストロストミーボタン

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