JPH111726A - 銀金属及びメルカプト−s−トリアジンの回収方法 - Google Patents
銀金属及びメルカプト−s−トリアジンの回収方法Info
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- JPH111726A JPH111726A JP5311598A JP5311598A JPH111726A JP H111726 A JPH111726 A JP H111726A JP 5311598 A JP5311598 A JP 5311598A JP 5311598 A JP5311598 A JP 5311598A JP H111726 A JPH111726 A JP H111726A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D251/00—Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings
- C07D251/02—Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings
- C07D251/12—Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D251/26—Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hetero atoms directly attached to ring carbon atoms
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B11/00—Obtaining noble metals
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- C22B11/042—Recovery of noble metals from waste materials
- C22B11/046—Recovery of noble metals from waste materials from manufactured products, e.g. from printed circuit boards, from photographic films, paper or baths
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メルカプト−s−トリアジン沈殿法による、
銀金属及びメルカプト−s−トリアジンの回収方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 約5より高いpHを有する銀−メルカプ
ト−s−トリアジン沈殿のスラリーに還元剤を添加し、
次いで、銀−メルカプト−s−トリアジンを銀金属及び
溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩に還元す
ることを含む、沈殿から銀金属及びメルカプト−s−ト
リアジンを回収する方法。
銀金属及びメルカプト−s−トリアジンの回収方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 約5より高いpHを有する銀−メルカプ
ト−s−トリアジン沈殿のスラリーに還元剤を添加し、
次いで、銀−メルカプト−s−トリアジンを銀金属及び
溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩に還元す
ることを含む、沈殿から銀金属及びメルカプト−s−ト
リアジンを回収する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶液、例えば、シ
ーズニングされた写真処理溶液から銀を回収する方法に
関する。
ーズニングされた写真処理溶液から銀を回収する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真製品の処理の際には、
銀は、定着液又は漂白定着液と接触させることにより写
真フィルム及び写真紙から除去される。銀は、一般にチ
オサルフェートイオンと反応することにより可溶化され
る。このような処理により、溶解性銀が豊富な溶液が得
られる。
銀は、定着液又は漂白定着液と接触させることにより写
真フィルム及び写真紙から除去される。銀は、一般にチ
オサルフェートイオンと反応することにより可溶化され
る。このような処理により、溶解性銀が豊富な溶液が得
られる。
【0003】定着液及び漂白定着液中の銀を回収する主
な理由は二つある。第一に、取締り条例に従う必要があ
るからである。第二に、溶液中の銀は金銭的価値がある
からである。銀回収の別の理由は、限られた資源の再利
用である。多くの場合、回収銀は写真製品を製造するの
に再利用される。したがって、銀回収はリサイクルプロ
セスの一工程である。
な理由は二つある。第一に、取締り条例に従う必要があ
るからである。第二に、溶液中の銀は金銭的価値がある
からである。銀回収の別の理由は、限られた資源の再利
用である。多くの場合、回収銀は写真製品を製造するの
に再利用される。したがって、銀回収はリサイクルプロ
セスの一工程である。
【0004】銀を写真溶液から回収するための多くの技
法がある:電気分解銀回収、金属置換、イオン交換、化
学的還元及び沈殿。電気分解による銀回収は、銀回収の
ための最も普及した方法の一つであるが、条例に適合す
る方法で作動するフォトプロセッサーは一般に満足でき
るものではない。電気分解法では通常銀を写真溶液から
約100ppmより低い濃度まで除去することができな
い。それに続く又は第二の銀回収法、例えば、金属置換
をもまた必要とする場合が多い。イオン交換法は、銀含
有流、例えば、洗浄水を希釈するのに、より適してい
る。
法がある:電気分解銀回収、金属置換、イオン交換、化
学的還元及び沈殿。電気分解による銀回収は、銀回収の
ための最も普及した方法の一つであるが、条例に適合す
る方法で作動するフォトプロセッサーは一般に満足でき
るものではない。電気分解法では通常銀を写真溶液から
約100ppmより低い濃度まで除去することができな
い。それに続く又は第二の銀回収法、例えば、金属置換
をもまた必要とする場合が多い。イオン交換法は、銀含
有流、例えば、洗浄水を希釈するのに、より適してい
る。
【0005】最近、メルカプト−s−トリアジンとして
知られている化学沈殿剤を用いて銀を回収する沈殿方法
が、米国特許第5,288,728号、米国特許第5,
437,792号、米国特許第5,476,593号及
び米国特許第5,496,474号に開示されている。
トリメルカプト−s−トリアジン(TMT)は好ましい
沈殿剤であり、塩の形で用いられることが多い。この沈
殿法は、第一及び第二の銀回収の両者を、銀沈殿、凝集
及び濾過を用いる単一工程に代えた連続方法である。こ
の方法は、使用が簡単で、簡潔で、かつ写真流出液中の
銀レベルに関してフォトプロセッサーが常に取締り条例
を満たすものとなる。銀−メルカプト−s−トリアジン
沈殿物は精製するのが容易で、ある種の精製操作用の良
好な供給物であると考えられている。
知られている化学沈殿剤を用いて銀を回収する沈殿方法
が、米国特許第5,288,728号、米国特許第5,
437,792号、米国特許第5,476,593号及
び米国特許第5,496,474号に開示されている。
トリメルカプト−s−トリアジン(TMT)は好ましい
沈殿剤であり、塩の形で用いられることが多い。この沈
殿法は、第一及び第二の銀回収の両者を、銀沈殿、凝集
及び濾過を用いる単一工程に代えた連続方法である。こ
の方法は、使用が簡単で、簡潔で、かつ写真流出液中の
銀レベルに関してフォトプロセッサーが常に取締り条例
を満たすものとなる。銀−メルカプト−s−トリアジン
沈殿物は精製するのが容易で、ある種の精製操作用の良
好な供給物であると考えられている。
【0006】メルカプト−s−トリアジン沈殿法は高価
であるが、これはTMTのようなメルカプト−s−トリ
アジンのコストの故であり、そのためその使用が限定さ
れている。メルカプト−s−トリアジンのコストを引き
下げるための可能な方法は、銀−メルカプト−s−トリ
アジン沈殿からメルカプト−s−トリアジンを回収する
ことによるものであろう。現在、銀−メルカプト−s−
トリアジン沈殿の精製方法は、沈殿を先ず加熱し次いで
固体中のメルカプト−s−トリアジン部の分解及び消失
による。メルカプト−s−トリアジン部をリサイクルで
きるような精製方法を提供することが望まれている。
であるが、これはTMTのようなメルカプト−s−トリ
アジンのコストの故であり、そのためその使用が限定さ
れている。メルカプト−s−トリアジンのコストを引き
下げるための可能な方法は、銀−メルカプト−s−トリ
アジン沈殿からメルカプト−s−トリアジンを回収する
ことによるものであろう。現在、銀−メルカプト−s−
トリアジン沈殿の精製方法は、沈殿を先ず加熱し次いで
固体中のメルカプト−s−トリアジン部の分解及び消失
による。メルカプト−s−トリアジン部をリサイクルで
きるような精製方法を提供することが望まれている。
【0007】銀を写真溶液から回収するのに用いられる
別の技法として、還元剤を銀含有溶液と接触させる方法
がある。多くの場合、反応は均質反応であり、すなわ
ち、反応は溶解銀種と溶解還元剤との間に起こる。これ
らの方法は、写真処理業界では広く用いられていない。
これは、使用される還元剤が、水溶媒を還元して水素気
体を発生させるには、余りに強力であることが多いから
である。このような還元剤の使用及び取扱は、安全性の
観点から、その場で広く用いることは普及していない。
不均一還元反応の例が、米国特許第5,372,631
号に開示されているが、単なるAg還元のみを含むもの
で、沈殿剤のリサイクル工程は含まないものである。
別の技法として、還元剤を銀含有溶液と接触させる方法
がある。多くの場合、反応は均質反応であり、すなわ
ち、反応は溶解銀種と溶解還元剤との間に起こる。これ
らの方法は、写真処理業界では広く用いられていない。
これは、使用される還元剤が、水溶媒を還元して水素気
体を発生させるには、余りに強力であることが多いから
である。このような還元剤の使用及び取扱は、安全性の
観点から、その場で広く用いることは普及していない。
不均一還元反応の例が、米国特許第5,372,631
号に開示されているが、単なるAg還元のみを含むもの
で、沈殿剤のリサイクル工程は含まないものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】メルカプト−s−トリ
アジン沈殿法により銀回収コストを低減することが本発
明の目的である。銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿
から銀を精製する方法であって、沈殿内のメルカプト−
s−トリアジンを回収する方法を提供することが本発明
の別の目的である。
アジン沈殿法により銀回収コストを低減することが本発
明の目的である。銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿
から銀を精製する方法であって、沈殿内のメルカプト−
s−トリアジンを回収する方法を提供することが本発明
の別の目的である。
【0009】銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿から
銀を精製する方法であって、沈殿内のメルカプト−s−
トリアジン沈殿の少なくとも一部がリサイクル可能であ
る方法を提供することが、本発明のさらなる目的であ
る。さらなる目的は、以下の発明の詳細な記載及び特許
請求の範囲から明らかになるであろう。
銀を精製する方法であって、沈殿内のメルカプト−s−
トリアジン沈殿の少なくとも一部がリサイクル可能であ
る方法を提供することが、本発明のさらなる目的であ
る。さらなる目的は、以下の発明の詳細な記載及び特許
請求の範囲から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、銀−メルカ
プト−s−トリアジン沈殿を還元して比較的高純度の銀
金属沈殿とメルカプト−s−トリアジン溶液を生成す
る、本発明方法により達成される。得られる高純度の銀
固形物は、大部分の他のリサイクルされた銀資源に比べ
て、容易に精製可能であり、しかもこのメルカプト−s
−トリアジン溶液は、再生工程の後、写真溶液のような
溶液から銀を沈殿させるのに再使用することができる。
プト−s−トリアジン沈殿を還元して比較的高純度の銀
金属沈殿とメルカプト−s−トリアジン溶液を生成す
る、本発明方法により達成される。得られる高純度の銀
固形物は、大部分の他のリサイクルされた銀資源に比べ
て、容易に精製可能であり、しかもこのメルカプト−s
−トリアジン溶液は、再生工程の後、写真溶液のような
溶液から銀を沈殿させるのに再使用することができる。
【0011】還元剤は、二つの目的のために用いる。第
一に、還元剤は銀をAg+1状態からAg金属状態に還元
するのに用いる。第二に、還元剤はメルカプト−s−ト
リアジン沈殿剤の再可溶化を可能にするので、この沈殿
剤を金属回収剤として再使用することができる。工程全
体は、2−生成物リサイクル方式として見ることがで
き、さらなる精製を行うのにより少ないエネルギーでさ
らに純度の高い銀を提供し、かつ新たな沈殿溶液に容易
に転化することができる溶液を提供する。溶液からの銀
回収はその場で行うことができ、その間メルカプト−s
−トリアジンのリサイクルは、望ましい場合は、その設
備の中心部で達成することができる。
一に、還元剤は銀をAg+1状態からAg金属状態に還元
するのに用いる。第二に、還元剤はメルカプト−s−ト
リアジン沈殿剤の再可溶化を可能にするので、この沈殿
剤を金属回収剤として再使用することができる。工程全
体は、2−生成物リサイクル方式として見ることがで
き、さらなる精製を行うのにより少ないエネルギーでさ
らに純度の高い銀を提供し、かつ新たな沈殿溶液に容易
に転化することができる溶液を提供する。溶液からの銀
回収はその場で行うことができ、その間メルカプト−s
−トリアジンのリサイクルは、望ましい場合は、その設
備の中心部で達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明方法に用いられる銀−メル
カプト−s−トリアジン沈殿は、米国特許第5,43
7,792号、第5,288,728号、第5,47
6,593号及び第5,496,474号に記載されて
いるような銀回収法から得られる。これらは、溶解性銀
イオン及び式Iのメルカプト−s−トリアジンから得ら
れる:
カプト−s−トリアジン沈殿は、米国特許第5,43
7,792号、第5,288,728号、第5,47
6,593号及び第5,496,474号に記載されて
いるような銀回収法から得られる。これらは、溶解性銀
イオン及び式Iのメルカプト−s−トリアジンから得ら
れる:
【0013】
【化1】
【0014】(式中、Rは水素、−NH4 、−OH、炭
素数1〜8のアルキル、炭素数1〜8のアルコキシ、フ
ェニル、シクロヘキシル、オキサジニル、フェノキシ、
NR’2 又はSR”であり、式中、R’は水素、炭素数
1〜8のアルキル、フェニル、シクロヘキシル、ナフチ
ル又はベンジル;であり、R”は炭素数1〜8のアリ
ル、フェニル、シクロヘキシル、ナフチル又はベンジル
であり;mは1〜3の整数であり;nは0又は1〜2の
整数である)。
素数1〜8のアルキル、炭素数1〜8のアルコキシ、フ
ェニル、シクロヘキシル、オキサジニル、フェノキシ、
NR’2 又はSR”であり、式中、R’は水素、炭素数
1〜8のアルキル、フェニル、シクロヘキシル、ナフチ
ル又はベンジル;であり、R”は炭素数1〜8のアリ
ル、フェニル、シクロヘキシル、ナフチル又はベンジル
であり;mは1〜3の整数であり;nは0又は1〜2の
整数である)。
【0015】4つのファクターが、本発明方法の効率に
影響を与える:すなわち、反応温度、還元剤の量、還元
剤の濃度及び還元剤の還元力(power of re
ducing agent)であり、反応スラリーのp
Hに関連することがある。温度は、反応速度に影響す
る。本発明は15℃〜100℃の反応温度で実施してよ
いが、さらに効果的な範囲は30℃〜75℃であり、発
明の最適範囲は45℃〜65℃である。最適範囲より低
い温度では、反応が起こるのに長時間を要し、最適範囲
より高い温度では、可溶化されたメルカプト−s−トリ
アジンの分解が反応中に起こることがある。
影響を与える:すなわち、反応温度、還元剤の量、還元
剤の濃度及び還元剤の還元力(power of re
ducing agent)であり、反応スラリーのp
Hに関連することがある。温度は、反応速度に影響す
る。本発明は15℃〜100℃の反応温度で実施してよ
いが、さらに効果的な範囲は30℃〜75℃であり、発
明の最適範囲は45℃〜65℃である。最適範囲より低
い温度では、反応が起こるのに長時間を要し、最適範囲
より高い温度では、可溶化されたメルカプト−s−トリ
アジンの分解が反応中に起こることがある。
【0016】以下のトリメルカプト−s−トリアジン
(TMT)についての一般反応によれば、Ag1モル当
たり少なくとも1モル当量の適切な還元剤が、銀−メル
カプト−s−トリアジン沈殿を銀金属及び可溶化銀−メ
ルカプト−s−トリアジンに転化させるのに必要であ
る: Agx TMT(xモルAg)+xRed(水性)−−→
xAg(s)+TMT3-(水性)+xRed+ (水性)
(式中、x≦3) 最も簡単な形では、この反応はAg+ のAg金属への1
電子還元として記載することができる。
(TMT)についての一般反応によれば、Ag1モル当
たり少なくとも1モル当量の適切な還元剤が、銀−メル
カプト−s−トリアジン沈殿を銀金属及び可溶化銀−メ
ルカプト−s−トリアジンに転化させるのに必要であ
る: Agx TMT(xモルAg)+xRed(水性)−−→
xAg(s)+TMT3-(水性)+xRed+ (水性)
(式中、x≦3) 最も簡単な形では、この反応はAg+ のAg金属への1
電子還元として記載することができる。
【0017】Ag+ + e- −−→ Ag(s) 前記式中、Ag+ はAg−TMT沈殿物の形で供給さ
れ、そして電子は適切な還元剤により供給される。唯一
の複雑なファクターは、Ag+ がTMT又は他のメルカ
プト−s−トリアジンと共に不溶性沈殿中に取り込まれ
ることである。沈殿の理論上の組成はAg x TMT(x
=3)であるが、実際には、沈殿の典型的組成は、3よ
り幾分小さいx値を有するであろう。したがって本発明
の所望結果を達成するのに必要な還元剤の最小必要量を
得るには、Ag含有量の観点から沈殿を特徴づけること
が助けになる。銀TMT沈殿は3を超えるx値を有する
ことは決してないので、沈殿がAg3 TMTであるとい
う仮定に基づいて還元剤の量を算出すると、反応に必要
な最低理論量を超える還元剤となるであろう。銀含有量
のさらに正確な算定は、AA(Atomic Abso
rption、原子吸収)又はICPAES(Indu
strial Coupled Plasma Ato
mic Emission Spectroscop
y)を用いて得ることができる。
れ、そして電子は適切な還元剤により供給される。唯一
の複雑なファクターは、Ag+ がTMT又は他のメルカ
プト−s−トリアジンと共に不溶性沈殿中に取り込まれ
ることである。沈殿の理論上の組成はAg x TMT(x
=3)であるが、実際には、沈殿の典型的組成は、3よ
り幾分小さいx値を有するであろう。したがって本発明
の所望結果を達成するのに必要な還元剤の最小必要量を
得るには、Ag含有量の観点から沈殿を特徴づけること
が助けになる。銀TMT沈殿は3を超えるx値を有する
ことは決してないので、沈殿がAg3 TMTであるとい
う仮定に基づいて還元剤の量を算出すると、反応に必要
な最低理論量を超える還元剤となるであろう。銀含有量
のさらに正確な算定は、AA(Atomic Abso
rption、原子吸収)又はICPAES(Indu
strial Coupled Plasma Ato
mic Emission Spectroscop
y)を用いて得ることができる。
【0018】理論上は、Ag1モル当たり僅か1モル当
量の適切な還元剤が、銀−メルカプト−s−トリアジン
沈殿を銀金属及び可溶化メルカプト−s−トリアジンに
転化するのに必要である。実際には、妥当な期間(1か
月未満)内に所望の反応を達成するのに必要な還元剤の
量は、理論量を超える。超える理由は、本発明の特定の
制限又は要件より、むしろ還元剤濃度により多く関連す
る。
量の適切な還元剤が、銀−メルカプト−s−トリアジン
沈殿を銀金属及び可溶化メルカプト−s−トリアジンに
転化するのに必要である。実際には、妥当な期間(1か
月未満)内に所望の反応を達成するのに必要な還元剤の
量は、理論量を超える。超える理由は、本発明の特定の
制限又は要件より、むしろ還元剤濃度により多く関連す
る。
【0019】還元剤濃度は、本発明の反応速度に強い影
響を与える。NaBH4 の場合は、0.1M未満の濃度
では、銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿の銀金属及
び可溶化メルカプト−s−トリアジンへの転化速度は遅
くなる。約0.6Mを超える濃度では、約50℃を超え
る温度と組合わさって有意に良好な速度となる。約55
℃〜60℃の温度と約0.75Mを超えるNaBH4 濃
度で最良の結果が期待できる。Na2 S2 O4 について
は、0.1Mを超える濃度で満足な結果が得られるが、
0.3Mのより高い濃度が好ましく、最良濃度は0.4
Mを超える濃度である。同様の濃度がNa2 S2 O4 に
ついても好ましいと期待されるが、最も好ましい濃度
は、0.4Mを超える濃度である。一般に、還元剤の妥
当な有効濃度は、約0.05Mを超え、好ましい濃度は
0.3Mを超え、最良濃度は0.4Mを超え、上限は還
元剤の溶解度である。
響を与える。NaBH4 の場合は、0.1M未満の濃度
では、銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿の銀金属及
び可溶化メルカプト−s−トリアジンへの転化速度は遅
くなる。約0.6Mを超える濃度では、約50℃を超え
る温度と組合わさって有意に良好な速度となる。約55
℃〜60℃の温度と約0.75Mを超えるNaBH4 濃
度で最良の結果が期待できる。Na2 S2 O4 について
は、0.1Mを超える濃度で満足な結果が得られるが、
0.3Mのより高い濃度が好ましく、最良濃度は0.4
Mを超える濃度である。同様の濃度がNa2 S2 O4 に
ついても好ましいと期待されるが、最も好ましい濃度
は、0.4Mを超える濃度である。一般に、還元剤の妥
当な有効濃度は、約0.05Mを超え、好ましい濃度は
0.3Mを超え、最良濃度は0.4Mを超え、上限は還
元剤の溶解度である。
【0020】本発明方法において有効であるためには、
還元剤の還元力は、標準水素電極(NHE)に対して約
−0.9Vよりさらに負でなければならない。反応は約
pH5以上で行うことができる。pHの下限は、十分に
プロトン化された状態のメルカプト−s−トリアジンの
沈殿(約6より低いpHで発生し始める)に関連する。
さらに、pH非依存性還元電位を有するある種の還元剤
は水と反応して水素を生成する。このような還元剤で
は、約11より高いpHが好ましく、これは水の還元に
ついての熱力学推進力が無視しうるものだからである。
約12より高いpHを維持することが最適である。pH
依存性還元電位を有する還元剤については、pHは、N
HEに対して約−0.9Vよりさらに負の値に維持しな
ければならない。以下に例を示す: SO4 2- +H2 O+2e - −−→SO3 2- +2OH- E0 =−0.93及びE=E0 +0.059*pOH したがって、pH11(pOH=3)ではSO3 2- の還
元力はNHEに対して−0.753Vまで低下する。こ
のためpH11では、SO3 2- は本発明反応のための良
好な還元剤ではないが、一方pH14ではSO3 2- は許
容可能な還元剤である。
還元剤の還元力は、標準水素電極(NHE)に対して約
−0.9Vよりさらに負でなければならない。反応は約
pH5以上で行うことができる。pHの下限は、十分に
プロトン化された状態のメルカプト−s−トリアジンの
沈殿(約6より低いpHで発生し始める)に関連する。
さらに、pH非依存性還元電位を有するある種の還元剤
は水と反応して水素を生成する。このような還元剤で
は、約11より高いpHが好ましく、これは水の還元に
ついての熱力学推進力が無視しうるものだからである。
約12より高いpHを維持することが最適である。pH
依存性還元電位を有する還元剤については、pHは、N
HEに対して約−0.9Vよりさらに負の値に維持しな
ければならない。以下に例を示す: SO4 2- +H2 O+2e - −−→SO3 2- +2OH- E0 =−0.93及びE=E0 +0.059*pOH したがって、pH11(pOH=3)ではSO3 2- の還
元力はNHEに対して−0.753Vまで低下する。こ
のためpH11では、SO3 2- は本発明反応のための良
好な還元剤ではないが、一方pH14ではSO3 2- は許
容可能な還元剤である。
【0021】対照的に、 2SO3 2- +2H2 O+2e -−−→ S2 O4 2- +2
OH- E0 =−1.12V したがって、pH11(pOH=3)では、S2 O4 2-
の還元力はNHEに対して−0.943Vまで低下する
が、なお本発明反応を実施するのに十分な還元力を有す
る。
OH- E0 =−1.12V したがって、pH11(pOH=3)では、S2 O4 2-
の還元力はNHEに対して−0.943Vまで低下する
が、なお本発明反応を実施するのに十分な還元力を有す
る。
【0022】より低いpHで操作すると、還元剤の還元
力を低下させる効果が一般的にあり、そして銀−メルカ
プト−s−トリアジン沈殿剤を用いる反応の速度は低下
するであろう。さらに、水溶媒を還元するのに十分な還
元力を有するこれらの還元剤については、pHがより低
いと、水の還元がおこる速度が高くなるであろう。その
結果として、還元剤は、望ましくない副反応に消費され
て、反応速度に好ましくない影響を与える。
力を低下させる効果が一般的にあり、そして銀−メルカ
プト−s−トリアジン沈殿剤を用いる反応の速度は低下
するであろう。さらに、水溶媒を還元するのに十分な還
元力を有するこれらの還元剤については、pHがより低
いと、水の還元がおこる速度が高くなるであろう。その
結果として、還元剤は、望ましくない副反応に消費され
て、反応速度に好ましくない影響を与える。
【0023】pHは、還元剤の選択にかなりの影響を与
えることがある。反応は、約6から14より高いpHま
での各種のpH条件下で実施することができる。下限
は、溶液からメルカプト−s−トリアジン生成物が沈殿
するpH(pH6)により定められる。上限は約14で
ある。許容可能なpH範囲は6より上であるが、好まし
いpHは約12より上であり、最良のpHは約14であ
り、最も重要なファクターは還元剤の還元力であり、こ
の還元力はNHEに対して約−0.9Vよりさらに負で
なければならない。TMT沈殿溶液の再生 還元剤と銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿との反応
が完了し、そして銀固体をメルカプト−s−トリアジン
含有溶液から分離した後、メルカプト−s−トリアジン
のレベル及び溶液pHを調整することにより、メルカプ
ト−s−トリアジン溶液のリサイクルを達成することが
できる。メルカプト−s−トリアジン溶液の通常用いら
れる形態の一つは、TMT15(約15%のNa3 TM
Tを含有する水溶液)である。例として、本発明完了
後、pH14の、約5%のNa3 TMTを含有する濾液
1Lが得られる場合は、溶液中のTMTの量を、溶液中
のNa3 TMTの%が約15%であるように調整するこ
とができる。このことは、TMT55(約55%のNa
3 TMTを含有する固体)の添加により達成することが
できる。
えることがある。反応は、約6から14より高いpHま
での各種のpH条件下で実施することができる。下限
は、溶液からメルカプト−s−トリアジン生成物が沈殿
するpH(pH6)により定められる。上限は約14で
ある。許容可能なpH範囲は6より上であるが、好まし
いpHは約12より上であり、最良のpHは約14であ
り、最も重要なファクターは還元剤の還元力であり、こ
の還元力はNHEに対して約−0.9Vよりさらに負で
なければならない。TMT沈殿溶液の再生 還元剤と銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿との反応
が完了し、そして銀固体をメルカプト−s−トリアジン
含有溶液から分離した後、メルカプト−s−トリアジン
のレベル及び溶液pHを調整することにより、メルカプ
ト−s−トリアジン溶液のリサイクルを達成することが
できる。メルカプト−s−トリアジン溶液の通常用いら
れる形態の一つは、TMT15(約15%のNa3 TM
Tを含有する水溶液)である。例として、本発明完了
後、pH14の、約5%のNa3 TMTを含有する濾液
1Lが得られる場合は、溶液中のTMTの量を、溶液中
のNa3 TMTの%が約15%であるように調整するこ
とができる。このことは、TMT55(約55%のNa
3 TMTを含有する固体)の添加により達成することが
できる。
【0024】十分な酸を溶液に添加してTMT15のさ
らに特徴的なpH(pH=12.5)に到達させてもよ
く、前記酸は、約12.5までpHを調整して下げるこ
とができる各種酸から選択できる。酸、例えば、重炭酸
塩、燐酸又は硼酸が推奨されるが、これは米国特許第
5,476,973号に開示されているような別の利点
をメルカプト−s−トリアジン溶液に与えるからであ
る。得られたTMT溶液はリサイクルされたNa3 TM
T約33%を含有し、そして沈殿による金属の回収に適
している。
らに特徴的なpH(pH=12.5)に到達させてもよ
く、前記酸は、約12.5までpHを調整して下げるこ
とができる各種酸から選択できる。酸、例えば、重炭酸
塩、燐酸又は硼酸が推奨されるが、これは米国特許第
5,476,973号に開示されているような別の利点
をメルカプト−s−トリアジン溶液に与えるからであ
る。得られたTMT溶液はリサイクルされたNa3 TM
T約33%を含有し、そして沈殿による金属の回収に適
している。
【0025】さらなる詳細については、当業者は前記を
参照してその最高程度まで本発明を利用することができ
るものと信じる。以下の好ましい具体例は、したがって
単に説明のためのものであり、開示を限定するものでは
ない。前記及び以下の実施例において、すべての温度
は、特に断らない限り、摂氏度で補正せずに示すもので
あり、すべての部及び%は重量部及び重量%である。
参照してその最高程度まで本発明を利用することができ
るものと信じる。以下の好ましい具体例は、したがって
単に説明のためのものであり、開示を限定するものでは
ない。前記及び以下の実施例において、すべての温度
は、特に断らない限り、摂氏度で補正せずに示すもので
あり、すべての部及び%は重量部及び重量%である。
【0026】前記又は以下に引用したすべての出願、特
許及び公報のすべての開示を、引用することにより本願
明細書に包含する。
許及び公報のすべての開示を、引用することにより本願
明細書に包含する。
【0027】
【実施例】実施例1 50mLの三口丸底フラスコに、テフロン(登録商標)
被覆磁気攪拌棒と、1gのAg−TMT沈殿(52%
銀)を投入した。Ag−TMT沈殿を1MのNaOH約
20mLにスラリーとして懸濁させた。約72時間かけ
て、約0.5gの無水NaBH 4 を直接Ag−TMTス
ラリーに添加した。NaBH4 濃度は、初期には0.1
3Mであったが、反応は緩慢であり、溶液濃度を約0.
66Mまで増加させた。還元剤濃度を高くしたことに加
えて、溶液温度を約50℃まで高めた。溶液濃度及び溶
液温度を高める前に、反応は徐々に進行した。反応体濃
度及び温度を高めた後は、反応は迅速に進行した。
被覆磁気攪拌棒と、1gのAg−TMT沈殿(52%
銀)を投入した。Ag−TMT沈殿を1MのNaOH約
20mLにスラリーとして懸濁させた。約72時間かけ
て、約0.5gの無水NaBH 4 を直接Ag−TMTス
ラリーに添加した。NaBH4 濃度は、初期には0.1
3Mであったが、反応は緩慢であり、溶液濃度を約0.
66Mまで増加させた。還元剤濃度を高くしたことに加
えて、溶液温度を約50℃まで高めた。溶液濃度及び溶
液温度を高める前に、反応は徐々に進行した。反応体濃
度及び温度を高めた後は、反応は迅速に進行した。
【0028】約72時間後、フラスコの底に光沢のある
固体状の球体が認められた。溶液の外観はもはやスラリ
ーではなかった。固体上の溶液は透明で僅かに黄色がか
っていた。この固体を溶液から濾別し、真空乾燥し、次
いで秤量したところ、0.52g、ほぼ理論量のAg金
属(96%Ag)を得た。濾液を10%燐酸2mLで中
和した。酸を添加すると、過剰のNaBH4 の故に水素
気体が発生し、溶液の最終pHは約12であった。濾液
をイオンクロマトグラフィにより分析(分解)して、濾
液22mL中に0.36g(収率75%)のNa3 TM
Tを得た。
固体状の球体が認められた。溶液の外観はもはやスラリ
ーではなかった。固体上の溶液は透明で僅かに黄色がか
っていた。この固体を溶液から濾別し、真空乾燥し、次
いで秤量したところ、0.52g、ほぼ理論量のAg金
属(96%Ag)を得た。濾液を10%燐酸2mLで中
和した。酸を添加すると、過剰のNaBH4 の故に水素
気体が発生し、溶液の最終pHは約12であった。濾液
をイオンクロマトグラフィにより分析(分解)して、濾
液22mL中に0.36g(収率75%)のNa3 TM
Tを得た。
【0029】本例は、45℃より高い反応温度及び約
0.4Mより高い還元剤濃度が、本発明の反応速度を加
速することを明らかに示している。さらに、本例はAg
−TMT沈殿のスラリーに還元剤を添加することによ
り、ほぼ純粋な銀金属を単離してTMT沈殿剤を含有す
る溶液を生成することができることを示している。反応
混合物のpHは、反応過程中約14であり、還元剤の還
元電位はNHEに対し−1.24Vであった。実施例2 気体排出口及び添加口を備えた4mLのマイクロフラス
コにテフロン被覆磁気攪拌棒及び0.5gのAg−TM
T沈殿(52%銀)を投入した。NaBH4 (105m
g、9倍過剰)を1MのNaOH3mLに溶解し、直接
Ag−TMT沈殿ーに添加した。NaBH4 とAg−T
MT沈殿の混合物は、淡黄色スラリーであった。NaB
H4 の濃度は0.93Mであった。この溶液を40℃で
攪拌した。反応混合物のpHは反応中約14であり、還
元剤の還元電位はNHEに対して−1.24Vであっ
た。約4時間後、このスラリーは目視上さらに暗色にな
ったが、反応容器中の暗色固体の迅速沈殿は、攪拌を停
止した場合起こらなかった(還元剤と沈殿間の反応の完
了を示すものは、暗色固体生成物の迅速沈殿である)。
0.4Mより高い還元剤濃度が、本発明の反応速度を加
速することを明らかに示している。さらに、本例はAg
−TMT沈殿のスラリーに還元剤を添加することによ
り、ほぼ純粋な銀金属を単離してTMT沈殿剤を含有す
る溶液を生成することができることを示している。反応
混合物のpHは、反応過程中約14であり、還元剤の還
元電位はNHEに対し−1.24Vであった。実施例2 気体排出口及び添加口を備えた4mLのマイクロフラス
コにテフロン被覆磁気攪拌棒及び0.5gのAg−TM
T沈殿(52%銀)を投入した。NaBH4 (105m
g、9倍過剰)を1MのNaOH3mLに溶解し、直接
Ag−TMT沈殿ーに添加した。NaBH4 とAg−T
MT沈殿の混合物は、淡黄色スラリーであった。NaB
H4 の濃度は0.93Mであった。この溶液を40℃で
攪拌した。反応混合物のpHは反応中約14であり、還
元剤の還元電位はNHEに対して−1.24Vであっ
た。約4時間後、このスラリーは目視上さらに暗色にな
ったが、反応容器中の暗色固体の迅速沈殿は、攪拌を停
止した場合起こらなかった(還元剤と沈殿間の反応の完
了を示すものは、暗色固体生成物の迅速沈殿である)。
【0030】約24時間後、このスラリーは暗褐色にな
ったが、なお溶液中に懸濁した微粉砕固体であるように
見えた。還元剤濃度を約0.93Mまで増加しても尚、
反応速度は実施例1と比較すると僅かしか増加しなかっ
た。温度を高め、約24時間後約53℃の温度で、攪拌
を停止したところ、光沢のあるきらきらした固体が、フ
ラスコの底に急速に沈殿した。溶液は透明で僅かに黄色
であった。この固体を溶液から濾別し、真空乾燥しそし
て秤量したところ、Ag金属(96%Ag)0.245
g(94%収率)を得た。濾液を10%燐酸0.5mL
で中和した。50%NaOH数滴を溶液に添加して最終
溶液pHを約12とした。この溶液をイオンクロマトグ
ラフィにより分析して、濾液3mL中にNa3 TMT
0.12g(収率約50%)を得た。
ったが、なお溶液中に懸濁した微粉砕固体であるように
見えた。還元剤濃度を約0.93Mまで増加しても尚、
反応速度は実施例1と比較すると僅かしか増加しなかっ
た。温度を高め、約24時間後約53℃の温度で、攪拌
を停止したところ、光沢のあるきらきらした固体が、フ
ラスコの底に急速に沈殿した。溶液は透明で僅かに黄色
であった。この固体を溶液から濾別し、真空乾燥しそし
て秤量したところ、Ag金属(96%Ag)0.245
g(94%収率)を得た。濾液を10%燐酸0.5mL
で中和した。50%NaOH数滴を溶液に添加して最終
溶液pHを約12とした。この溶液をイオンクロマトグ
ラフィにより分析して、濾液3mL中にNa3 TMT
0.12g(収率約50%)を得た。
【0031】本例は、還元剤濃度を高めると、反応速度
が適度に増加することを示している。しかしながら、反
応速度増加にさらに影響するファクターは反応温度を高
めることである。実施例3 気体排出口及び添加口を備えた4mLのマイクロフラス
コにテフロン被覆磁気攪拌棒及び0.5gのAg−TM
T沈殿(52%銀)を投入した。NaBH4 (76m
g、5倍過剰)を1MのNaOH3mLに溶解し、直接
Ag−TMT沈殿に添加した。NaBH4 とAg−TM
T沈殿の混合物は、淡黄色のスラリーであった。NaB
H4 の濃度は0.67Mであった。以下の工程日中、反
応温度を徐々に高めた。反応温度経過
が適度に増加することを示している。しかしながら、反
応速度増加にさらに影響するファクターは反応温度を高
めることである。実施例3 気体排出口及び添加口を備えた4mLのマイクロフラス
コにテフロン被覆磁気攪拌棒及び0.5gのAg−TM
T沈殿(52%銀)を投入した。NaBH4 (76m
g、5倍過剰)を1MのNaOH3mLに溶解し、直接
Ag−TMT沈殿に添加した。NaBH4 とAg−TM
T沈殿の混合物は、淡黄色のスラリーであった。NaB
H4 の濃度は0.67Mであった。以下の工程日中、反
応温度を徐々に高めた。反応温度経過
【0032】
【表1】
【0033】23時間後、攪拌を停止したところ、光沢
のあるきらきらした固体が急速にフラスコの底に沈下し
た。溶液は透明でわずかに黄緑色であった。この固体を
溶液から濾別し、真空乾燥しそして秤量したところ、A
g金属(96%Ag)0.241g(93%収率)を得
た。濾液pHは約11.5であったので中和操作は不要
であり、未反応のNaBH4 は溶液中に残留していなか
った。溶液をイオンクロマトグラフィにより分析して、
濾液3mL中にNa3 TMT0.13g(収率約50
%)を得た。
のあるきらきらした固体が急速にフラスコの底に沈下し
た。溶液は透明でわずかに黄緑色であった。この固体を
溶液から濾別し、真空乾燥しそして秤量したところ、A
g金属(96%Ag)0.241g(93%収率)を得
た。濾液pHは約11.5であったので中和操作は不要
であり、未反応のNaBH4 は溶液中に残留していなか
った。溶液をイオンクロマトグラフィにより分析して、
濾液3mL中にNa3 TMT0.13g(収率約50
%)を得た。
【0034】本例の重要な特徴は、反応時間の減少であ
り、これは反応温度を65℃まで高め、かつ過剰のNa
BH4 を低減した結果として達成されたものである。反
応混合物のpHは、反応時間の間低下し、還元剤の最終
還元力はNHEに対して約−1.1であった。実施例4 4mLの反応バイアルに以下を添加した:0.5gのA
g−TMT沈殿(42%銀)、0.24gのNa2 S2
O4 (50%過剰、0.67M)、及び1.6MのNa
OH溶液2mL。このバイアルを70℃の油浴に入れそ
して磁気攪拌を行った。直ちに、溶液は暗緑色スラリー
に変わった。1分以内に黒色固体が溶液から分離した。
この溶液は緑色透明であった。2.5時間後、黒灰色固
体がバイアルの底に沈下し、透明暗緑色液体が上に残っ
た。溶液を0.22μmフィルターで濾過した。この固
体を40℃の真空炉で一晩乾燥した。固体塊は0.17
3gであり、その99%がAg金属(81%収率)であ
った。濾液は淡橙色であり、pH=12。2.20g/
LのNa3 TMT溶液約8.5mLを回収した(6.4
5%収率)。
り、これは反応温度を65℃まで高め、かつ過剰のNa
BH4 を低減した結果として達成されたものである。反
応混合物のpHは、反応時間の間低下し、還元剤の最終
還元力はNHEに対して約−1.1であった。実施例4 4mLの反応バイアルに以下を添加した:0.5gのA
g−TMT沈殿(42%銀)、0.24gのNa2 S2
O4 (50%過剰、0.67M)、及び1.6MのNa
OH溶液2mL。このバイアルを70℃の油浴に入れそ
して磁気攪拌を行った。直ちに、溶液は暗緑色スラリー
に変わった。1分以内に黒色固体が溶液から分離した。
この溶液は緑色透明であった。2.5時間後、黒灰色固
体がバイアルの底に沈下し、透明暗緑色液体が上に残っ
た。溶液を0.22μmフィルターで濾過した。この固
体を40℃の真空炉で一晩乾燥した。固体塊は0.17
3gであり、その99%がAg金属(81%収率)であ
った。濾液は淡橙色であり、pH=12。2.20g/
LのNa3 TMT溶液約8.5mLを回収した(6.4
5%収率)。
【0035】本例は、約70℃の高温では、約0.67
Mの濃度で還元剤が僅か50%過剰で反応が迅速に進行
することを示している。反応温度が高ければ反応速度が
増加するが、望ましくない副反応のためにTMT収率は
低い。反応中、pHは変動するが、反応の最後であって
さえも、還元力はなおNHEに対して約−1.0Vであ
った。実施例5 4mLの反応バイアルに以下を添加した:0.253g
のAg−TMT沈殿(42%銀)、0.120gのNa
2 S2 O4 (40%過剰、0.35M)、及び1.75
MのNaOH溶液2mL。このバイアルを25℃の油浴
に入れそして磁気攪拌を行った。直ちに、溶液は暗緑色
スラリーに変わった。15分以内に黒色固体が溶液から
分離した。この溶液は緑色透明であった。24時間後、
溶液はもはや透明ではなく、幾分かの黒灰色固体が残っ
た。溶液を遠心分離し、固体をリンスし、次いで再び遠
心分離にかけた。液体を0.22μmフィルターを介し
て濾過し、固体を40℃の真空炉で一晩乾燥した。固体
塊は0.103gであり、その92%がAg金属(89
%収率)であった。濾液は淡黄色であった。pH=1
4。5.26g/LのNa3 TMT溶液約9.7mLを
回収した(34.8%収率)。
Mの濃度で還元剤が僅か50%過剰で反応が迅速に進行
することを示している。反応温度が高ければ反応速度が
増加するが、望ましくない副反応のためにTMT収率は
低い。反応中、pHは変動するが、反応の最後であって
さえも、還元力はなおNHEに対して約−1.0Vであ
った。実施例5 4mLの反応バイアルに以下を添加した:0.253g
のAg−TMT沈殿(42%銀)、0.120gのNa
2 S2 O4 (40%過剰、0.35M)、及び1.75
MのNaOH溶液2mL。このバイアルを25℃の油浴
に入れそして磁気攪拌を行った。直ちに、溶液は暗緑色
スラリーに変わった。15分以内に黒色固体が溶液から
分離した。この溶液は緑色透明であった。24時間後、
溶液はもはや透明ではなく、幾分かの黒灰色固体が残っ
た。溶液を遠心分離し、固体をリンスし、次いで再び遠
心分離にかけた。液体を0.22μmフィルターを介し
て濾過し、固体を40℃の真空炉で一晩乾燥した。固体
塊は0.103gであり、その92%がAg金属(89
%収率)であった。濾液は淡黄色であった。pH=1
4。5.26g/LのNa3 TMT溶液約9.7mLを
回収した(34.8%収率)。
【0036】本例は、25℃の低温で、そして僅か40
%過剰の還元剤でさえ、本発明の反応が起こることを示
している。反応混合物のpHは、少なくとも14であっ
たので、還元力は常にNHEに対して−1.12Vであ
った。実施例6 4mLの反応バイアルに以下を添加した:0.25gの
Ag−TMT沈殿(42%銀)、0.078gのNa2
S2 O4 (25%過剰、0.41M)、及び1.5mL
の1.75MのNaOH溶液。このバイアルを70℃の
油浴に入れそして磁気攪拌を行った。41時間後、溶液
は灰コロイド状懸濁液であり、反応は完了したように見
えた。その時点で、反応を停止し、溶液を0.22μm
フィルターを介して濾過した。濾過された固体は黒色ペ
ーストであった。このペーストを40℃の真空炉で一晩
乾燥した。固体塊は0.135gであり、その70%が
Ag金属(90%収率)であった。濾液は淡黄色であっ
た。pH=14。2.51g/LのNa3 TMT溶液約
4.7mLを回収した(8.14%収率)。
%過剰の還元剤でさえ、本発明の反応が起こることを示
している。反応混合物のpHは、少なくとも14であっ
たので、還元力は常にNHEに対して−1.12Vであ
った。実施例6 4mLの反応バイアルに以下を添加した:0.25gの
Ag−TMT沈殿(42%銀)、0.078gのNa2
S2 O4 (25%過剰、0.41M)、及び1.5mL
の1.75MのNaOH溶液。このバイアルを70℃の
油浴に入れそして磁気攪拌を行った。41時間後、溶液
は灰コロイド状懸濁液であり、反応は完了したように見
えた。その時点で、反応を停止し、溶液を0.22μm
フィルターを介して濾過した。濾過された固体は黒色ペ
ーストであった。このペーストを40℃の真空炉で一晩
乾燥した。固体塊は0.135gであり、その70%が
Ag金属(90%収率)であった。濾液は淡黄色であっ
た。pH=14。2.51g/LのNa3 TMT溶液約
4.7mLを回収した(8.14%収率)。
【0037】還元力がより低い還元剤(NHEに対して
−0.9V)は、本発明方法における効果が少ないが、
有意量のAg−TMT沈殿出発材料が銀金属に転化した
が、70℃の高温での副反応のためにTMT収率は低か
ったことを、本例は示している。還元剤を僅か25%過
剰で用いることにより、転化が起こった。実施例7 TMTが、本発明反応の結果として得られることを示す
ため、幾つかの例から得られる濾液を、溶解銀を含有す
る漂白定着液又は定着液に添加した。それぞれの場合、
銀−含有溶液と接触させると直ちに黄色沈殿が形成さ
れ、これはAg−TMT固体の形成を示すものである。
−0.9V)は、本発明方法における効果が少ないが、
有意量のAg−TMT沈殿出発材料が銀金属に転化した
が、70℃の高温での副反応のためにTMT収率は低か
ったことを、本例は示している。還元剤を僅か25%過
剰で用いることにより、転化が起こった。実施例7 TMTが、本発明反応の結果として得られることを示す
ため、幾つかの例から得られる濾液を、溶解銀を含有す
る漂白定着液又は定着液に添加した。それぞれの場合、
銀−含有溶液と接触させると直ちに黄色沈殿が形成さ
れ、これはAg−TMT固体の形成を示すものである。
【0038】本例は、沈殿剤TMTが、本発明方法によ
り可溶化された後にも、期待されるように、なお機能す
ることを実証するものである。前記例で用いられたもの
について、一般論として又は具体的に述べた本発明の反
応体及び/又は操作条件を変えることにより、前記実施
例を同様の成功裏に反復することができる。好ましい実施態様 態様1.約5より高いpHを有する銀−メルカプト−s
−トリアジン沈殿のスラリーに還元剤を添加し、次い
で、銀−メルカプト−s−トリアジンを還元して銀金属
及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩にす
ることを含む、沈殿から銀金属及びメルカプト−s−ト
リアジンを回収する方法。
り可溶化された後にも、期待されるように、なお機能す
ることを実証するものである。前記例で用いられたもの
について、一般論として又は具体的に述べた本発明の反
応体及び/又は操作条件を変えることにより、前記実施
例を同様の成功裏に反復することができる。好ましい実施態様 態様1.約5より高いpHを有する銀−メルカプト−s
−トリアジン沈殿のスラリーに還元剤を添加し、次い
で、銀−メルカプト−s−トリアジンを還元して銀金属
及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩にす
ることを含む、沈殿から銀金属及びメルカプト−s−ト
リアジンを回収する方法。
【0039】態様2.銀−メルカプト−s−トリアジン
を銀金属及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又はそ
の塩に還元する間、前記スラリーの温度を15℃〜10
0℃の範囲に維持する態様1記載の方法。 態様3.前記スラリー内の還元剤濃度を0.05モル濃
度より高く維持する態様2記載の方法。
を銀金属及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又はそ
の塩に還元する間、前記スラリーの温度を15℃〜10
0℃の範囲に維持する態様1記載の方法。 態様3.前記スラリー内の還元剤濃度を0.05モル濃
度より高く維持する態様2記載の方法。
【0040】態様4.前記還元剤が、標準水素電極に対
して約−0.9Vよりさらに負の還元力を有する態様3
記載の方法。 態様5.前記還元剤を、前記スラリー内の銀1モル当た
り少なくとも1モル当量の量用いる態様4記載の方法。 態様6.銀−メルカプト−s−トリアジンを銀金属及び
溶解性メルカプト−s−トリアジンに還元する間、前記
スラリーの温度を45℃〜65℃の範囲に維持する態様
1記載の方法。
して約−0.9Vよりさらに負の還元力を有する態様3
記載の方法。 態様5.前記還元剤を、前記スラリー内の銀1モル当た
り少なくとも1モル当量の量用いる態様4記載の方法。 態様6.銀−メルカプト−s−トリアジンを銀金属及び
溶解性メルカプト−s−トリアジンに還元する間、前記
スラリーの温度を45℃〜65℃の範囲に維持する態様
1記載の方法。
【0041】態様7.前記スラリーのpHが約11より
高い態様1記載の方法。 態様8.前記スラリーのpHが約14より高い態様1記
載の方法。 態様9.前記スラリー内の還元剤濃度を0.4Mより高
く維持する態様1記載の方法。 態様10.前記還元剤がpHに依存する還元電位を有す
る態様8記載の方法。
高い態様1記載の方法。 態様8.前記スラリーのpHが約14より高い態様1記
載の方法。 態様9.前記スラリー内の還元剤濃度を0.4Mより高
く維持する態様1記載の方法。 態様10.前記還元剤がpHに依存する還元電位を有す
る態様8記載の方法。
【0042】態様11.前記還元剤が、NaBH4 、N
a2 S2 O4 及びNa2 SO3 から選ばれる態様1記載
の方法。 態様12.前記メルカプト−s−トリアジンが、トリメ
ルカプト−s−トリアジン及びその三ナトリウム塩から
なる群より選ばれる態様1記載の方法。 態様13.標準水素電極に対して約−0.9Vよりさら
に負の還元力を有する還元剤を、約11より高いpHを
有する銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿の水性スラ
リーに添加し、次いで、銀−メルカプト−s−トリアジ
ンを還元して銀金属及び溶解性メルカプト−s−トリア
ジン又はその塩にすることを含む、銀−メルカプト−s
−トリアジン沈殿からトリメルカプト−s−トリアジン
及びその塩を回収する方法。
a2 S2 O4 及びNa2 SO3 から選ばれる態様1記載
の方法。 態様12.前記メルカプト−s−トリアジンが、トリメ
ルカプト−s−トリアジン及びその三ナトリウム塩から
なる群より選ばれる態様1記載の方法。 態様13.標準水素電極に対して約−0.9Vよりさら
に負の還元力を有する還元剤を、約11より高いpHを
有する銀−メルカプト−s−トリアジン沈殿の水性スラ
リーに添加し、次いで、銀−メルカプト−s−トリアジ
ンを還元して銀金属及び溶解性メルカプト−s−トリア
ジン又はその塩にすることを含む、銀−メルカプト−s
−トリアジン沈殿からトリメルカプト−s−トリアジン
及びその塩を回収する方法。
【0043】態様14.銀−メルカプト−s−トリアジ
ンを銀金属及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又は
その塩に還元する間、前記スラリー内の還元剤濃度をを
0.4Mより高く、そして前記スラリーの温度を30℃
〜75℃の範囲に維持する態様13記載の方法。 態様15.前記還元剤を、前記水性スラリー内の銀1モ
ル当たり少なくとも1モル当量の量用いる態様14記載
の方法。
ンを銀金属及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又は
その塩に還元する間、前記スラリー内の還元剤濃度をを
0.4Mより高く、そして前記スラリーの温度を30℃
〜75℃の範囲に維持する態様13記載の方法。 態様15.前記還元剤を、前記水性スラリー内の銀1モ
ル当たり少なくとも1モル当量の量用いる態様14記載
の方法。
【0044】態様16.前記還元剤が、NaBH4 、N
a2 S2 O4 及びNa2 SO3 から選ばれる態様15記
載の方法。 態様17.態様1記載の方法を含む銀の精製方法。 態様18.溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその
塩を含有する溶液から銀金属を分離し、次いで前記溶液
内の溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩の濃
度を約5重量%より高い値に調整し、そして溶解性メル
カプト−s−トリアジン又はその塩の溶液のpHを約1
2.5の値に調整するさらなる工程を含む態様1記載の
方法。
a2 S2 O4 及びNa2 SO3 から選ばれる態様15記
載の方法。 態様17.態様1記載の方法を含む銀の精製方法。 態様18.溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその
塩を含有する溶液から銀金属を分離し、次いで前記溶液
内の溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩の濃
度を約5重量%より高い値に調整し、そして溶解性メル
カプト−s−トリアジン又はその塩の溶液のpHを約1
2.5の値に調整するさらなる工程を含む態様1記載の
方法。
【0045】態様19.前記銀−メルカプト−s−トリ
アジン沈殿中のメルカプト−s−トリアジンの50%よ
り多くを、溶解性メルカプト−s−トリアジンとして回
収する態様1記載の方法。 前記記載から、当業者は、本発明の必須の特徴を容易に
確認し、その精神及び範囲から逸脱することなく、各種
の用途及び条件に適合するように本発明を変更及び修正
することができるであろう。
アジン沈殿中のメルカプト−s−トリアジンの50%よ
り多くを、溶解性メルカプト−s−トリアジンとして回
収する態様1記載の方法。 前記記載から、当業者は、本発明の必須の特徴を容易に
確認し、その精神及び範囲から逸脱することなく、各種
の用途及び条件に適合するように本発明を変更及び修正
することができるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート シアマラ アメリカ合衆国,ニューヨーク 10707, トゥッカホエ,ダンテ アベニュー 255
Claims (1)
- 【請求項1】 約5より高いpHを有する銀−メルカプ
ト−s−トリアジン沈殿のスラリーに還元剤を添加し、
次いで、銀−メルカプト−s−トリアジンを還元して銀
金属及び溶解性メルカプト−s−トリアジン又はその塩
にすることを含む、沈殿から銀金属及びメルカプト−s
−トリアジンを回収する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/812,366 US5759410A (en) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | Process for recovering mercapto-s-triazines from silver precipitate |
US08/812366 | 1997-03-05 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH111726A true JPH111726A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=25209361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5311598A Pending JPH111726A (ja) | 1997-03-05 | 1998-03-05 | 銀金属及びメルカプト−s−トリアジンの回収方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5759410A (ja) |
EP (1) | EP0863138A1 (ja) |
JP (1) | JPH111726A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6736977B1 (en) | 2000-11-03 | 2004-05-18 | Eastman Kodak Company | Apparently dry waste management system |
US6468722B1 (en) | 2001-03-30 | 2002-10-22 | Eastman Kodak Company | Photofinishing processing system and a processing solution supply cartridge for the processing system |
US6520693B2 (en) | 2001-03-30 | 2003-02-18 | Eastman Kodak Company | Method of providing photoprocessing services |
US7192527B2 (en) * | 2004-08-10 | 2007-03-20 | Halliburton Energy Services, Inc. | Processes for removing oil from solid wellbore materials and produced water |
EP2991658B1 (en) | 2013-05-02 | 2021-11-17 | Medical Technology Research Inc. | Antimicrobial compositions and methods of making the same |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4131455A (en) * | 1977-12-09 | 1978-12-26 | Gaf Corporation | Silver recovery |
US4279644A (en) * | 1980-06-06 | 1981-07-21 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Recovery of silver from photographic processor effluents |
JPH04347852A (ja) * | 1991-05-24 | 1992-12-03 | Konica Corp | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理液の再生使用方法 |
DE4221809C1 (de) * | 1992-07-03 | 1994-02-10 | Degussa | Verfahren zur Wiedergewinnung von Trimercaptotriazin aus Metall-trimercaptotriazin-Niederschlägen |
US5288728A (en) * | 1992-09-17 | 1994-02-22 | Eastman Kodak Company | Process for recovering silver from photographic solutions |
US5496474A (en) * | 1994-12-08 | 1996-03-05 | Eastman Kodak Company | Process of recovering silver from photographic solutions and inhibiting formation of undesirable precipitate |
-
1997
- 1997-03-05 US US08/812,366 patent/US5759410A/en not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-02-21 EP EP19980200557 patent/EP0863138A1/en not_active Withdrawn
- 1998-03-05 JP JP5311598A patent/JPH111726A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5759410A (en) | 1998-06-02 |
EP0863138A1 (en) | 1998-09-09 |
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