JPH11172644A - 雪遊び施設用ゲレンデ構造 - Google Patents

雪遊び施設用ゲレンデ構造

Info

Publication number
JPH11172644A
JPH11172644A JP34510497A JP34510497A JPH11172644A JP H11172644 A JPH11172644 A JP H11172644A JP 34510497 A JP34510497 A JP 34510497A JP 34510497 A JP34510497 A JP 34510497A JP H11172644 A JPH11172644 A JP H11172644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snow
dry air
layer
cold
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34510497A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Imagawa
賢三 今川
Toshiyasu Suzuki
俊康 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP34510497A priority Critical patent/JPH11172644A/ja
Publication of JPH11172644A publication Critical patent/JPH11172644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積雪を全体的に冷却して融雪を効率良く防止
すると共に積雪を締め固めることができる。 【解決手段】 上面に排水溝1Aが形成された基盤1
と、排水溝1A内に配された冷乾燥空気供給管2と、冷
乾燥空気供給管2に接続され、基盤1上に敷設された、
上面に間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吹出し用ノズル
3Aが取り付けられた配管3と、配管3の上部に敷かれ
た通気性を有する敷板4と、敷板4上に取り付けられた
積雪滑り止め用マット5とからなる。乾燥空気供給管2
に供給された冷乾燥空気は、ノズル3Aから敷板4及び
マット5を通ってマット5上に堆積した積雪6中に吹き
込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋内、屋外スキ
ー場、スノーボード場等の雪遊び施設のゲレンデ構造、
特に、積雪全体を効率良く冷却することによって融雪を
確実に防止すると共に積雪を締め固めることができる、
雪遊び施設用ゲレンデ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スキー場等の雪遊び施設における
融雪防止方法として、特開平1−293887号公開公
報に開示されるものがある。以下、この融雪防止方法
を、従来技術1という。 従来技術1は、基盤内に埋設
された冷却用パイプ内に冷媒を循環させて、基盤上の積
雪の融解を防止するものである。
【0003】冷媒用配管を使用した別の方法として、特
開平3−28405号公開公報に開示されるものがあ
る。以下、この方法を、従来技術2という。従来技術2
は、基盤の表面直下にヒートパイプの蒸発部を埋設し、
ヒートパイプの凝縮部を地上部分に配置し、外気温度が
基盤温度より低くなったときに、蒸発部によって周囲の
温度を吸収させ、これによる熱を凝縮部に輸送して、基
盤上の積雪の融解を防止するものである。
【0004】積雪底部または基盤中に断熱シートや材料
を敷設して、基盤上の積雪の融解を防止するものとし
て、特開平3−166404号公開公報に開示されるも
のがある。以下、この方法を、従来技術3という。
【0005】従来技術3は、基盤上に透水性断熱材を敷
設し、透水性断熱材の上面を合成繊維製不織布により被
覆して、基盤上の積雪の融解を防止するものである。別
の方法として、特開平3−180604号公開公報に開
示されるものがある。以下、この方法を、従来技術4と
いう。
【0006】従来技術4は、面状繊維基材の裏面に発泡
樹脂製断熱層を形成したものからなるスノーサポートシ
ートを基盤上に敷設して、基盤上の積雪の融解を防止す
るものである。
【0007】別の方法として、特開平2−240304
号公開公報に開示されるものがある。以下、この方法
を、従来技術5という。従来技術5は、基盤上に格子状
枠組を形成し、枠組内に断熱部材を収容させて、基盤上
の積雪の融解を防止するものである。
【0008】更に、別の方法として、特開平3−939
05号公開公報に開示されるものがある。以下、この方
法を、従来技術6という。従来技術6は、基盤上に防水
被膜を介して断熱層を形成し、断熱層上に防水被膜を介
して押え板を敷設し、押え板上に排水溝を形成して、基
盤上の積雪の融解を防止するものである。
【0009】スキー場においては、外気温度が0℃以下
である場合には、積雪表面からの浸入熱は比較的小さ
く、地面からの浸入熱を何らかの手段を用いて遮断すれ
ば、ある程度、積雪の融解を防止することが可能であ
る。
【0010】しかしながら、スキー場の外気温度が0℃
を超えてプラス温度になる場合は、積雪表面から浸入す
る熱量が大きくなって、積雪表面付近の積雪の融解が更
に促進される。従って、これを防止する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、室温ま
たは外気温度が0℃を超えるスキー場の積雪の融解を防
止するために、上述した従来技術1、2を適用した場合
には、以下のような問題がある。
【0012】冷却用配管の周辺だけが局所的に冷却さ
れ、しかも、積雪は、内部に多数の空隙を有しているの
で断熱性に富んでいる。従って、冷却用配管からある程
度離れた積雪の冷却効率は低い。即ち、冷却用配管周辺
の融雪は防止できるが、冷却用配管から離れた、特に、
顕熱や輻射熱が浸入する積雪表層部分の融雪防止効果は
低い。
【0013】一方、上述した従来技術3、4、5および
6を適用した場合には、以下のような問題がある。積雪
底部や基盤中に断熱シートや断熱材料を敷設する場合に
は、地中からの浸入熱をある程度遮断することはできる
が、積雪表面からの浸入熱を遮断することはできない。
【0014】従って、この発明の目的は、積雪全体を効
率良く冷却することによって、積雪全体の融解を確実に
防止すると共に積雪を締め固めることができる雪遊び施
設用ゲレンデ構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上面に排水溝が形成された基盤と、前記排水溝内に配さ
れた冷乾燥空気供給管と、前記冷乾燥空気供給管に接続
され、前記基盤上に敷設された、上面に間隔をあけて複
数個の冷乾燥空気吹出し用ノズルが取り付けられた配管
と、前記配管の上部に敷かれた通気性を有する敷板と、
前記敷板上に取り付けられた、通気性を有する積雪滑り
止め用マットとからなり、前記冷乾燥空気供給管に供給
された冷乾燥空気が、前記ノズルから前記敷板及び前記
マットを通って前記マット上に堆積した積雪中に吹き込
まれることに特徴を有するものである。
【0016】請求項2記載の発明は、前記基盤は、下面
に下部断熱層が設けられたデッキプレートと、前記デッ
キプレート上に設けられたコンクリートスラブ層と、前
記コンクリートスラブ層上に設けられた防湿層と、前記
防湿層上に設けられた防水層と、前記コンクリートスラ
ブ層上に前記防湿層及び前記防水層を介して設けられ
た、前記防水層によって被覆された上部断熱層と、前記
上部断熱層上に設けられた押さえコンクリート層とから
なり、前記排水溝は、前記押さえコンクリート層に形成
されていることに特徴を有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の雪遊び施設用ゲ
レンデ構造の一実施態様を、図面を参照しながら説明す
る。
【0018】図1は、この発明の雪遊び施設用ゲレンデ
構造を示す縦断面図、図2は、図1の基盤を断熱性に優
れたものとした場合のゲレンデ構造を示す縦断面図、図
3は、この発明のゲレンデ構造における配管を示す概略
平面図、図4は、積雪中に通気孔が形成された、この発
明のゲレンデ構造の概略縦断面図である。
【0019】図1から図4において、1は、上面に排水
溝1Aが形成された断熱性を有する基盤である。排水溝
1Aには排水口1Bが形成されており、後述する積雪滑
り止め用マット5及び敷板4から排水溝1A内に流入し
た積雪6の融解水は、排水口1Bから外部に排水され
る。2は、排水溝1A内に配された冷乾燥空気供給管、
3は、冷乾燥空気供給管2に接続され、基盤1上に基盤
1全体に亘って敷設された配管である。配管3の上面に
は、間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吹出し用ノズル3
Aが取り付けられている。4は、配管3の上部に敷かれ
た、パンチングメタル、エキスパンドメタル等からなる
通気性に優れた敷板である。5は、孔あき敷板4上に取
り付けられた、樹脂製ブラシを格子状に形成したものか
らなる従来公知の通気性に優れた積雪滑り止め用マット
である。6は、マット5上の積雪、7は、配管3に乾燥
空気(0°超から+30℃)及び低温空気(0°から−
30℃)を供給するための空気供給源である。8は、ノ
ズル5からの乾燥空気によって積雪8中に形成された通
気孔である。
【0020】このように構成されている、この発明のゲ
レンデ構造によれば、以下のようにして屋内人工スキー
場等の雪遊び施設における融雪が防止される。先ず、空
気供給源7から乾燥空気を冷乾燥空気供給管2から配管
3に供給する。乾燥空気は、各ノズル3Aから敷板4及
びマット5の開口を通って積雪6中に噴出する。これに
よって、図4に示すように、積雪6の一部が融解して積
雪6中に積雪表面に連通する通気孔8が形成される。こ
のようにして、積雪6中に通気孔8が形成されたら、空
気供給源7から低温空気を配管3に供給する。
【0021】このようにして供給された低温空気の一部
は、通気孔8を通って積雪6の表面から積雪6外に噴出
し、残りの低温空気は、通気孔8から積雪6中に浸透す
る。通気孔8を通って積雪6の表面から積雪6外に噴出
した低温空気は、大気に比べて密度が大きいので、積雪
6の表面に沿って層状に流れ、これによって、積雪表面
が冷却される。一方、通気孔8から積雪6中に浸透した
低温空気によって、通気孔8の周囲の雪が凍結し、これ
によって、積雪の硬度および剪断強度が上昇する。かく
して、基盤1の傾斜角度が大きい場合であっても、雪崩
現象は生じにくい。
【0022】配管3は、基盤1全体に亘って敷設されて
いるので、通気孔8は、積雪6中に網目状に形成され
る。従って、低温空気は、積雪6全体に亘って浸透する
ので、積雪6外に噴出した低温空気による効果と相まっ
て、積雪全体が均一に冷却される。
【0023】なお、以上のように、乾燥空気と低温空気
とを切り換えて配管3に供給する以外に、冷乾燥空気の
みを連続供給しても良い。優れた断熱性を有する基盤1
の構造を図2に示す。図2において、9は、下面に発砲
ウレタン等の下部断熱層10が設けられたデッキプレー
ト、11は、デッキプレート9上に打設することによっ
て形成されたコンクリートスラブ層、12は、コンクリ
ートスラブ層11上に敷かれたアルミニウム箔等の防湿
層、13は、防湿層12上に敷かれた樹脂製シート等の
防水層、14は、コンクリートスラブ層11上に防湿層
12及び防水層13を介して設けられた発砲ウレタン等
の上部断熱層である。上部断熱層14は、防水層13に
よって被覆されている。15は、上部断熱層14上に打
設することによって上部断熱層14の周囲に形成された
押さえコンクリート層であり、排水溝1Aは、押さえコ
ンクリート層15間に形成されている。
【0024】基盤1を上述した断熱構造にすることによ
って、積雪6の融解を更に確実に軽減することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、積雪中に低温空気が直接浸透することによって、基
盤上に冷媒用配管を敷設する従来技術1および2、およ
び、基盤上に断熱シートや材料を敷設する従来技術3、
4、5および6に比べて、積雪全体を効率良く冷却する
ことができ、更に、基盤を図2に示す構造にすることに
よって、積雪全体の融解を更に確実に防止すると共に積
雪を締め固めることができるといった有用な効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の雪遊び施設用ゲレンデ構造を示す縦
断面図である。
【図2】図1の基盤を断熱性に優れたものとした場合の
ゲレンデ構造を示す縦断面図である。
【図3】この発明のゲレンデ構造における配管を示す概
略平面図である。
【図4】積雪中に通気孔が形成された、この発明のゲレ
ンデ構造の概略縦断面図である。
【符号の説明】
1:基盤 1A:排水溝 1B:排水口 2:冷乾燥空気供給管 3:配管 3A:ノズル 4:敷板 5:積雪滑り止め用マット 6:積雪 7:空気供給管 8:通気孔 9:デッキプレート 10:下部断熱層 11:コンクリートスラブ層 12:防湿層 13:防水層 14:上部断熱層 15:押さえコンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に排水溝が形成された基盤と、前記
    排水溝内に配された冷乾燥空気供給管と、前記冷乾燥空
    気供給管に接続され、前記基盤上に敷設された、上面に
    間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吹出し用ノズルが取り
    付けられた配管と、前記配管の上部に敷かれた通気性を
    有する敷板と、前記敷板上に取り付けられた、通気性を
    有する積雪滑り止め用マットとからなり、前記冷乾燥空
    気供給管に供給された冷乾燥空気が、前記ノズルから前
    記敷板及び前記マットを通って前記マット上に堆積した
    積雪中に吹き込まれることを特徴とする雪遊び施設用ゲ
    レンデ構造。
  2. 【請求項2】 前記基盤は、下面に下部断熱層が設けら
    れたデッキプレートと、前記デッキプレート上に設けら
    れたコンクリートスラブ層と、前記コンクリートスラブ
    層上に設けられた防湿層と、前記防湿層上に設けられた
    防水層と、前記コンクリートスラブ層上に前記防湿層及
    び前記防水層を介して設けられた、前記防水層によって
    被覆された上部断熱層と、前記上部断熱層上に設けられ
    た押さえコンクリート層とからなり、前記排水溝は、前
    記押さえコンクリート層に形成されていることを特徴と
    する、請求項1記載のゲレンデ構造。
JP34510497A 1997-12-15 1997-12-15 雪遊び施設用ゲレンデ構造 Pending JPH11172644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34510497A JPH11172644A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 雪遊び施設用ゲレンデ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34510497A JPH11172644A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 雪遊び施設用ゲレンデ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11172644A true JPH11172644A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18374316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34510497A Pending JPH11172644A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 雪遊び施設用ゲレンデ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11172644A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4712349A (en) Protected membrane roof system for high traffic roof areas
US6176091B1 (en) Method and apparatus for preventing snow from melting and for packing snow in artificial ski facility
US5067298A (en) Method for plaza deck construction
US20090007509A1 (en) Insulated board having an integral drain
KR20010020553A (ko) 잔디 피치 특히 축구장 그라운드를 성층시공하여 가열하는방법 및 이 방법에 따라 보강되는 잔디구장 필드
JP2000039163A (ja) 透水性コンクリート表層を有する冷暖房構造
US2619920A (en) Roof construction
JPH11172644A (ja) 雪遊び施設用ゲレンデ構造
CA2334102A1 (en) Device forming a partition between storeys
JP2000266434A (ja) 雪遊び施設用ゲレンデ構造
US5199815A (en) Floor structure for indoor artificial skiing ground
JP2828103B1 (ja) 雪遊び施設における融雪防止および積雪締固め方法
JP3402182B2 (ja) 雪遊び施設における融雪防止および積雪締固め方法
JP2848392B1 (ja) 雪遊び施設における融雪防止および積雪締固め方法
JPH0728946B2 (ja) 屋内人工スキー場の床構造
JP2005155088A (ja) ブロック置き敷き露天床構造
JP2623423B2 (ja) 屋内人工スキー場の床部構造
JPH09310453A (ja) 融雪屋根構造
JP2816670B2 (ja) 人工スキー場並びにその製造方法
JP2848387B2 (ja) 雪遊び施設における融雪防止および積雪締固め方法および装置
EP0286737A1 (en) Protected membrane roof system for high traffic roof areas
CA1290130C (en) Protected membrane roof system for high traffic roof areas
JPH111916A (ja) 雪遊び施設における融雪防止および積雪締固め装置
JP2722996B2 (ja) 人工スキー場並びにその製造方法
JP4165367B2 (ja) 湿潤性システム