JPH11172538A - 弗素樹脂繊維混紡糸 - Google Patents
弗素樹脂繊維混紡糸Info
- Publication number
- JPH11172538A JPH11172538A JP36422997A JP36422997A JPH11172538A JP H11172538 A JPH11172538 A JP H11172538A JP 36422997 A JP36422997 A JP 36422997A JP 36422997 A JP36422997 A JP 36422997A JP H11172538 A JPH11172538 A JP H11172538A
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- JP
- Japan
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- fiber
- section
- yarn
- fluororesin
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- Pending
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】断面円形の基材繊維1に対し、撥水性を確保す
るため、弗素樹脂繊維2a,2b,2cを混紡した弗素
樹脂繊維混紡糸において、できるだけ少ない弗素樹脂繊
維の量で、弗素樹脂繊維混紡糸の撥水性能を確保しよう
とする。 【解決手段】断面ほぼ円形の基材繊維1に対し、撥水性
を確保するため、弗素樹脂繊維2aを混紡した弗素樹脂
繊維混紡糸3aにおいて、混紡する弗素樹脂繊維2aの
断面を、円形を凹欠した断面とした、弗素樹脂混紡糸。
るため、弗素樹脂繊維2a,2b,2cを混紡した弗素
樹脂繊維混紡糸において、できるだけ少ない弗素樹脂繊
維の量で、弗素樹脂繊維混紡糸の撥水性能を確保しよう
とする。 【解決手段】断面ほぼ円形の基材繊維1に対し、撥水性
を確保するため、弗素樹脂繊維2aを混紡した弗素樹脂
繊維混紡糸3aにおいて、混紡する弗素樹脂繊維2aの
断面を、円形を凹欠した断面とした、弗素樹脂混紡糸。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】断面円形の基材繊維に対し、
撥水性を確保するため、弗素樹脂繊維を所定の混紡率に
混紡した弗素樹脂繊維混紡糸。
撥水性を確保するため、弗素樹脂繊維を所定の混紡率に
混紡した弗素樹脂繊維混紡糸。
【0002】
【従来技術】従来、撥水性を確保するため断面ほぼ円形
の弗素樹脂繊維を混紡した弗素樹脂繊維混紡糸は知られ
ている。
の弗素樹脂繊維を混紡した弗素樹脂繊維混紡糸は知られ
ている。
【0003】しかし、これらの混紡糸は図1に示すよう
に多くは断面円形の基材繊維1が用いられている。そし
てこの断面円形の基材繊維1に対し、断面円形の弗素樹
脂繊維2を混紡すると、後述する理由から混紡する弗素
樹脂繊維2の重量の割合に比例して撥水率が向上するわ
けにはゆかなかった。図1において4は撚り糸である。
に多くは断面円形の基材繊維1が用いられている。そし
てこの断面円形の基材繊維1に対し、断面円形の弗素樹
脂繊維2を混紡すると、後述する理由から混紡する弗素
樹脂繊維2の重量の割合に比例して撥水率が向上するわ
けにはゆかなかった。図1において4は撚り糸である。
【0004】
【解決しようとする課題】できるだけ少ない弗素樹脂繊
維の混紡率でできるだけ大きい撥水率を確保しようとす
る。
維の混紡率でできるだけ大きい撥水率を確保しようとす
る。
【0005】
【技術的手段】断面ほぽ円形の基材繊維に対し、撥水性
を確保するため、弗素樹脂繊維を混紡した弗素樹脂繊維
混紡糸において、混紡する弗素樹脂繊維の断面を、円形
を凹欠した断面とした、ことを特徴とする弗素樹脂混紡
糸。
を確保するため、弗素樹脂繊維を混紡した弗素樹脂繊維
混紡糸において、混紡する弗素樹脂繊維の断面を、円形
を凹欠した断面とした、ことを特徴とする弗素樹脂混紡
糸。
【0006】
【効果】(a) 断面円形の基材繊維1に対して、異形
断面の弗素樹脂繊維2a,2b,2cを混紡するので、
同じ重量混紡率でも、弗素樹脂繊維の表面積は円形断面
の場合に比べ大きくなる。したがって、該混紡糸3aの
撥水性は円形断面の場合に比べ、同じ重量%の混紡率で
は大きくなる。
断面の弗素樹脂繊維2a,2b,2cを混紡するので、
同じ重量混紡率でも、弗素樹脂繊維の表面積は円形断面
の場合に比べ大きくなる。したがって、該混紡糸3aの
撥水性は円形断面の場合に比べ、同じ重量%の混紡率で
は大きくなる。
【0007】(b) 混紡糸3aとした場合、断面半円
形の弗素樹脂繊維2aは、基材繊維1に対して引っ掛か
りが良く、一体性の強混紡糸3aが形成できる。
形の弗素樹脂繊維2aは、基材繊維1に対して引っ掛か
りが良く、一体性の強混紡糸3aが形成できる。
【0008】
【実施の形態】まづ、図2〜4に示すように、断面円形
の基材繊維1に対して、断面半円形の弗素樹脂繊維2a
を混紡した場合について説明する。
の基材繊維1に対して、断面半円形の弗素樹脂繊維2a
を混紡した場合について説明する。
【0009】図2(a)のように弗素樹脂繊維2aの断
面を半円形とすると、その重量は断面円形の弗素樹脂繊
維2に比べ半分となる。したがって、混紡する場合同じ
重量比とすると、図2(a)のように、断面円形の場合
に対し、断面半円形の場合の弗素樹脂繊維2aは図2
(b)のようにその重量が1/2となる。
面を半円形とすると、その重量は断面円形の弗素樹脂繊
維2に比べ半分となる。したがって、混紡する場合同じ
重量比とすると、図2(a)のように、断面円形の場合
に対し、断面半円形の場合の弗素樹脂繊維2aは図2
(b)のようにその重量が1/2となる。
【0010】したがって、図2(a)、(b)に示すよ
うに、断面円形の場合(図2(a))所定の混紡重量比
だけ混紡すると、その本数は図2(a)のように3本
(n本)となる。これに対し、断面半円形の場合(図2
(b))は、6本(2n本)となる。
うに、断面円形の場合(図2(a))所定の混紡重量比
だけ混紡すると、その本数は図2(a)のように3本
(n本)となる。これに対し、断面半円形の場合(図2
(b))は、6本(2n本)となる。
【0011】そして、断面円形の場合と、半円形の場合
における両者の表面積を比べてみると、 断面円形の場合 nπd×l lは混紡糸の長さ、 (図2(a)) 断面半円形の場合 2n(π/2+d)×l (図2(b)) となる。そして、2n(πd/2+d)×l>πd×l
となる。
における両者の表面積を比べてみると、 断面円形の場合 nπd×l lは混紡糸の長さ、 (図2(a)) 断面半円形の場合 2n(π/2+d)×l (図2(b)) となる。そして、2n(πd/2+d)×l>πd×l
となる。
【0012】ところで、混紡糸の撥水率は弗素樹脂繊維
の表面積に比例するものと考えられる。実際には混紡糸
において、弗素樹脂繊維2aの露出率によって、単に表
面積に撥水率が比例するものと考えられないかも知れな
いが、弗素樹脂繊維2aの露出率は従来の経験からみ
て、ほぼ一定であると考えられる。
の表面積に比例するものと考えられる。実際には混紡糸
において、弗素樹脂繊維2aの露出率によって、単に表
面積に撥水率が比例するものと考えられないかも知れな
いが、弗素樹脂繊維2aの露出率は従来の経験からみ
て、ほぼ一定であると考えられる。
【0013】さらに、撥水率に弗素樹脂繊維2aが露出
しない部分においても、弗素樹脂繊維2aはある程度撥
水率に寄与しているものである。
しない部分においても、弗素樹脂繊維2aはある程度撥
水率に寄与しているものである。
【0014】以上の理由から、本発明は混紡糸の撥水率
は混紡する弗素樹脂繊維2aの表面積に比例するものと
いう知見に基づいて完成されたものである。
は混紡する弗素樹脂繊維2aの表面積に比例するものと
いう知見に基づいて完成されたものである。
【0015】基材繊維1としては、羊毛、綿、人絹、
麻、アクリル系化学繊維のいずれか1つから選択され
る。これらの基材繊維1はある程度の撥水性を有し、弗
素樹脂繊維2a,2b,2cの撥水性を阻害することは
ないからである。
麻、アクリル系化学繊維のいずれか1つから選択され
る。これらの基材繊維1はある程度の撥水性を有し、弗
素樹脂繊維2a,2b,2cの撥水性を阻害することは
ないからである。
【0016】なお、弗素樹脂繊維の断面形状は図5のよ
うに4角形、星形、中空形でも差支えなく、要するに円
形を凹欠した形状のものであればよい。弗素樹脂繊維2
a,2b,2cとしてはETFE、FEP、PFAのい
ずれか1つから選択される。これらの弗素樹脂が撥水性
能が高いからである。
うに4角形、星形、中空形でも差支えなく、要するに円
形を凹欠した形状のものであればよい。弗素樹脂繊維2
a,2b,2cとしてはETFE、FEP、PFAのい
ずれか1つから選択される。これらの弗素樹脂が撥水性
能が高いからである。
【0017】また本発明混紡糸3aは図5のように撚り
合わされて、撚り糸4aを形成した後、織物または編物
として織編成される。
合わされて、撚り糸4aを形成した後、織物または編物
として織編成される。
【図1】(a) 従来技術の基材繊維1と弗素樹脂繊維
2とを示す。 (b) 上記の混紡糸3を示す。 (c) 同じくその撚り糸4を示す。
2とを示す。 (b) 上記の混紡糸3を示す。 (c) 同じくその撚り糸4を示す。
【図2】(a) 断面円形の弗素樹脂繊維2aの断面を
示す。 (b) 断面半円形の弗素樹脂繊維2aの断面を示す。
示す。 (b) 断面半円形の弗素樹脂繊維2aの断面を示す。
【図3】 本発明混紡糸3aから撚り糸4aを形成した
場合を示す。
場合を示す。
【図4】(a) 本発明混紡糸3aの斜視図、 (b) 図4(a)の断面図、
【図5】(a) 弗素樹脂繊維の断面4角形の場合を示
す。 (b) 同じく星形の場合を示す。 (c) 同じく中空形とした場合を示す。
す。 (b) 同じく星形の場合を示す。 (c) 同じく中空形とした場合を示す。
【図1】1:基材繊維、2:弗素樹脂繊維、3:混紡
糸、4:撚り糸、
糸、4:撚り糸、
【図2〜5】2a,2b,2c:異形断面の弗素樹脂繊
維、3a:本発明混紡糸、4a:本発明混紡糸3aから
形成した撚り糸。
維、3a:本発明混紡糸、4a:本発明混紡糸3aから
形成した撚り糸。
Claims (3)
- 【請求項1】 断面ほぽ円形の基材繊維に対し、撥水性
を確保するため、弗素樹脂繊維を混紡した弗素樹脂繊維
混紡糸において、 混紡する弗素樹脂繊維の断面を、円形を凹欠した断面と
した、ことを特徴とする弗素樹脂混紡糸。 - 【請求項2】 基材繊維1として、羊毛、綿、人絹、
麻、アクリル系化学繊維のいずれか1つから選択された
請求項1記載の混紡糸。 - 【請求項3】 弗素樹脂繊維として、ETFE、FE
P、PFAのいずれか1つから選択された請求項1記載
の混紡糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36422997A JPH11172538A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 弗素樹脂繊維混紡糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36422997A JPH11172538A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 弗素樹脂繊維混紡糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11172538A true JPH11172538A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18481300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36422997A Pending JPH11172538A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 弗素樹脂繊維混紡糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11172538A (ja) |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP36422997A patent/JPH11172538A/ja active Pending
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