JPH11171107A - 緩衝合成樹脂シートによる包装方法、およびそれに用いる装置 - Google Patents
緩衝合成樹脂シートによる包装方法、およびそれに用いる装置Info
- Publication number
- JPH11171107A JPH11171107A JP9342392A JP34239297A JPH11171107A JP H11171107 A JPH11171107 A JP H11171107A JP 9342392 A JP9342392 A JP 9342392A JP 34239297 A JP34239297 A JP 34239297A JP H11171107 A JPH11171107 A JP H11171107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- heat
- sheet
- resin sheet
- article
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
- Buffer Packaging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガムテープや紐などの結束材を用いることな
く、かつ、包装場所の施設や被包装物品等を接着剤で汚
染したりすることもなく、緩衝合成樹脂シートで被包装
物品を機械的に低い加熱温度で高能率にヒートシール包
装をしてゆける低温ヒートシール包装方法および包装装
置を提供すること。 【解決手段】 会合する緩衝合成樹脂シートの会合面に
低温でヒートシール可能なヒートシール層で形成し、当
該合成樹脂シートにおけるヒートシール層を帯熱粘着化
させて、相方の合成樹脂シートの会合面と合接させるこ
とによって当該両合成樹脂シートの間に前記物品を包装
する手段を採用した。
く、かつ、包装場所の施設や被包装物品等を接着剤で汚
染したりすることもなく、緩衝合成樹脂シートで被包装
物品を機械的に低い加熱温度で高能率にヒートシール包
装をしてゆける低温ヒートシール包装方法および包装装
置を提供すること。 【解決手段】 会合する緩衝合成樹脂シートの会合面に
低温でヒートシール可能なヒートシール層で形成し、当
該合成樹脂シートにおけるヒートシール層を帯熱粘着化
させて、相方の合成樹脂シートの会合面と合接させるこ
とによって当該両合成樹脂シートの間に前記物品を包装
する手段を採用した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品包装技術の改
良、さらに詳しくは、包装対象となる物品を緩衝合成樹
脂シートによって高能率で連続的にヒートシール包装を
してゆくことができる方法と装置に関するものである。
良、さらに詳しくは、包装対象となる物品を緩衝合成樹
脂シートによって高能率で連続的にヒートシール包装を
してゆくことができる方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアセルラー組織の緩衝合成樹脂
シートは、割れ易い物品の包装資材として多用されてい
るが、かゝる緩衝合成樹脂シートで物品を包んで封鎖す
る場合にはシートの合せ目に接着剤を塗布して互に固着
させたり、ガムテープでシートの合せ目を接着したり、
あるいは緩衝合成樹脂シートで物品を包んだ後、さらに
紐等で結束したりするといった方法が採らねばならず、
手間が掛かって非能率的であった。
シートは、割れ易い物品の包装資材として多用されてい
るが、かゝる緩衝合成樹脂シートで物品を包んで封鎖す
る場合にはシートの合せ目に接着剤を塗布して互に固着
させたり、ガムテープでシートの合せ目を接着したり、
あるいは緩衝合成樹脂シートで物品を包んだ後、さらに
紐等で結束したりするといった方法が採らねばならず、
手間が掛かって非能率的であった。
【0003】また、本件出願人は、メタロセン化合物を
重合触媒として製せられる微着性のポリオレフィン系樹
脂の被膜層をエアセルラー構造の合成樹脂シートに形成
した物品保護シートを提案しており(特願平9−229610
号、実願平9−9204号参照)、この微着性の緩衝合成樹脂
シートを使用して物品を包装すればガムテープや紐等で
更に結束固定しなくても開(は)だけたりはしない。
重合触媒として製せられる微着性のポリオレフィン系樹
脂の被膜層をエアセルラー構造の合成樹脂シートに形成
した物品保護シートを提案しており(特願平9−229610
号、実願平9−9204号参照)、この微着性の緩衝合成樹脂
シートを使用して物品を包装すればガムテープや紐等で
更に結束固定しなくても開(は)だけたりはしない。
【0004】しかしながら、上記微着性の緩衝合成樹脂
シートの接着力は然程強力ではないために、そのまゝで
輸送すると接合面が分離して中身の物品が飛び出てしま
うことがあるのである。
シートの接着力は然程強力ではないために、そのまゝで
輸送すると接合面が分離して中身の物品が飛び出てしま
うことがあるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る物品の緩衝包装技術に前述のごとき難点があったのに
鑑みて為されたものであって、本件出願人が先に提案し
た上記微着性の緩衝合成樹脂シートに軽く熱を与えてみ
たところ、非常に強力なヒートシール性が生ずることを
見い出し、この現象を利用すれば従来に比較して低い加
熱温度でヒートシールして物品を包装できるとの結論に
到達し、緩衝合成樹脂シートを用いて低い加熱温度で連
続的に物品のヒートシール包装をすることができる能率
的方法と装置の開発に着手した次第である。
る物品の緩衝包装技術に前述のごとき難点があったのに
鑑みて為されたものであって、本件出願人が先に提案し
た上記微着性の緩衝合成樹脂シートに軽く熱を与えてみ
たところ、非常に強力なヒートシール性が生ずることを
見い出し、この現象を利用すれば従来に比較して低い加
熱温度でヒートシールして物品を包装できるとの結論に
到達し、緩衝合成樹脂シートを用いて低い加熱温度で連
続的に物品のヒートシール包装をすることができる能率
的方法と装置の開発に着手した次第である。
【0006】したがって、本発明の技術的課題は、包装
対象となる物品を緩衝合成樹脂シートによって高能率で
連続的にヒートシール包装をしてゆくことができる合理
的な方法と装置を提供するにある。
対象となる物品を緩衝合成樹脂シートによって高能率で
連続的にヒートシール包装をしてゆくことができる合理
的な方法と装置を提供するにある。
【0007】また、本発明の他の技術的課題は、包装場
所の施設や被包装物品などを接着剤で汚染したりするこ
ともなく、緩衝合成樹脂シートで被包装物品を機械的に
低い加熱温度でヒートシール包装をしてゆける低温ヒー
トシール包装方法および包装装置を提供するにある。
所の施設や被包装物品などを接着剤で汚染したりするこ
ともなく、緩衝合成樹脂シートで被包装物品を機械的に
低い加熱温度でヒートシール包装をしてゆける低温ヒー
トシール包装方法および包装装置を提供するにある。
【0008】さらに、本発明の他の技術的課題は、ガム
テープや紐等のテーピング材や結束材を使用しなくて
も、緩衝合成樹脂シートで支障のない安全な状態に包装
することができる方法と装置を提供するにある。
テープや紐等のテーピング材や結束材を使用しなくて
も、緩衝合成樹脂シートで支障のない安全な状態に包装
することができる方法と装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するために採用した手段】本発明者が上記
技術的課題を解決するために採用した方法的手段は、次
のとおりである。
技術的課題を解決するために採用した方法的手段は、次
のとおりである。
【0010】即ち、本発明の包装方法は、流送されて所
定位置で会合して合流するエアセルラー結締組織を有す
る緩衝合成樹脂シートS1 ・ S2 の少なくとも何れか一
方の会合面が低温でヒートシール可能なヒートシール層
hで形成されており、この両合成樹脂シートS1 ・ S2
が会合する前の上流側において被包装物品Cを送り込む
一方、当該合成樹脂シートにおける前記ヒートシール層
hを帯熱させて粘着化せしめ、かつ、この帯熱粘着化さ
れたヒートシール層hを相方の合成樹脂シートの会合面
fと合接させることによって、当該両合成樹脂シートS
1 ・ S2 の間に前記物品Cを包装するという工程的手段
を採用した点に特徴がある。
定位置で会合して合流するエアセルラー結締組織を有す
る緩衝合成樹脂シートS1 ・ S2 の少なくとも何れか一
方の会合面が低温でヒートシール可能なヒートシール層
hで形成されており、この両合成樹脂シートS1 ・ S2
が会合する前の上流側において被包装物品Cを送り込む
一方、当該合成樹脂シートにおける前記ヒートシール層
hを帯熱させて粘着化せしめ、かつ、この帯熱粘着化さ
れたヒートシール層hを相方の合成樹脂シートの会合面
fと合接させることによって、当該両合成樹脂シートS
1 ・ S2 の間に前記物品Cを包装するという工程的手段
を採用した点に特徴がある。
【0011】つぎに、本発明者が上記技術的課題を解決
するために採用した機構的手段は、少なくとも何れか一
方の会合面が低温でヒートシール可能なヒートシール層
hで形成されているエアセルラー結締組織の緩衝合成樹
脂シートS1 ・ S2 を引き取って拡布状態に流送し所定
位置で会合せしめるシートフィード手段1と;このシー
トフィード手段1によって流送されて会合する前記緩衝
合成樹脂シートS1 ・S2 の会合部に被包装物品を順次
送り込む物品供給手段2と;前記会合する緩衝合成樹脂
シートS1 ・ S2 に熱を加えてヒートシール層hを帯熱
粘着化せしめるシート加熱手段3と;前記被包装物品C
を挟んだ状態で会合する緩衝合成樹脂シートS1 ・ S2
の粘着化ヒートシール層hを相方の会合面に押圧し会合
面をヒートシールして前記物品Cを包装する押圧手段4
とを採用した点に特徴がある。
するために採用した機構的手段は、少なくとも何れか一
方の会合面が低温でヒートシール可能なヒートシール層
hで形成されているエアセルラー結締組織の緩衝合成樹
脂シートS1 ・ S2 を引き取って拡布状態に流送し所定
位置で会合せしめるシートフィード手段1と;このシー
トフィード手段1によって流送されて会合する前記緩衝
合成樹脂シートS1 ・S2 の会合部に被包装物品を順次
送り込む物品供給手段2と;前記会合する緩衝合成樹脂
シートS1 ・ S2 に熱を加えてヒートシール層hを帯熱
粘着化せしめるシート加熱手段3と;前記被包装物品C
を挟んだ状態で会合する緩衝合成樹脂シートS1 ・ S2
の粘着化ヒートシール層hを相方の会合面に押圧し会合
面をヒートシールして前記物品Cを包装する押圧手段4
とを採用した点に特徴がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法および装置の
具体的実施形態を添附図面を参照して、更に詳しく説明
する。
具体的実施形態を添附図面を参照して、更に詳しく説明
する。
【0013】図1〜図4において、符号B1 ・ B2 で指
示するものは、エアセルラー組織の緩衝合成樹脂シート
S1 ・ S2 を巻装したシート供給ビームであり、前記シ
ート供給ビームS1 から繰り出される緩衝合成樹脂シー
トS1 が他方のシートS2 と会合する会合面には所定の
温度(本例では80〜100 ℃)に加熱することによって粘
着化するヒートシール層hを有する。ちなみに、このヒ
ートシール層hを組成する樹脂としては、四価の遷移金
属を含むメタロセン化合物を重合触媒として得られた密
度0.860〜0.905 g/ccの低密度ポリエチレン樹脂を用い
るものとする。しかして、シート供給ビームB1 ・ B2
から繰り出されるシートS1 ・ S2 は、各々ガイドロー
ル12・12によって高位置に持ち上げられて漏斗形のガイ
ド板13・13の上に案内され、更に同ガイド板下部のシー
ト排出口13aに配設されたシート側端プレスローラ11・
11に引き取られて後述の押圧手段へ案内される。上記各
シート側端プレスロール11およびガイドロール12は、シ
ートフィード手段1を構成する。
示するものは、エアセルラー組織の緩衝合成樹脂シート
S1 ・ S2 を巻装したシート供給ビームであり、前記シ
ート供給ビームS1 から繰り出される緩衝合成樹脂シー
トS1 が他方のシートS2 と会合する会合面には所定の
温度(本例では80〜100 ℃)に加熱することによって粘
着化するヒートシール層hを有する。ちなみに、このヒ
ートシール層hを組成する樹脂としては、四価の遷移金
属を含むメタロセン化合物を重合触媒として得られた密
度0.860〜0.905 g/ccの低密度ポリエチレン樹脂を用い
るものとする。しかして、シート供給ビームB1 ・ B2
から繰り出されるシートS1 ・ S2 は、各々ガイドロー
ル12・12によって高位置に持ち上げられて漏斗形のガイ
ド板13・13の上に案内され、更に同ガイド板下部のシー
ト排出口13aに配設されたシート側端プレスローラ11・
11に引き取られて後述の押圧手段へ案内される。上記各
シート側端プレスロール11およびガイドロール12は、シ
ートフィード手段1を構成する。
【0014】他方、符号2で指示するものは上記ガイド
板13・13の上方から被包装物品CをシートS1 ・ S2 の
会合する位置に落とし込む物品供給手段であり、図示例
ではベルトコンベアを採択している。
板13・13の上方から被包装物品CをシートS1 ・ S2 の
会合する位置に落とし込む物品供給手段であり、図示例
ではベルトコンベアを採択している。
【0015】また、符合3で指示するものは緩衝合成樹
脂シートS1 ・ S2 のヒートシール層hを加熱して粘着
化せしめるシート加熱手段であり、図1および図2にあ
っては電熱ヒータによってシートS1 ・ S2 全体を加熱
する加熱炉、図3にあってはヒートシール層hに遠赤外
線を照射して加熱する遠赤外線放射器、図4にあっては
シートS1 ・ S2 の会合面を加熱してヒートシール層h
を粘着化せしめる熱風器を採択している。
脂シートS1 ・ S2 のヒートシール層hを加熱して粘着
化せしめるシート加熱手段であり、図1および図2にあ
っては電熱ヒータによってシートS1 ・ S2 全体を加熱
する加熱炉、図3にあってはヒートシール層hに遠赤外
線を照射して加熱する遠赤外線放射器、図4にあっては
シートS1 ・ S2 の会合面を加熱してヒートシール層h
を粘着化せしめる熱風器を採択している。
【0016】更に、符合4で指示するものは、緩衝合成
樹脂シートS1 ・ S2 の会合面間に被包装物品Cを挟ん
だ状態でガイド板下部13・13のシート排出口13aを通過
し、シート側端プレスローラ11・11で両側端がヒートシ
ールされた状態で送り出されてくる緩衝合成樹脂シート
S1 ・ S2 の前記物品Cを挟む上下部分を押圧してヒー
トシールする押圧手段であり、図示しないエアシリンダ
ーによって所定タイミングで進退運動するようにプレス
器が採用されている。図1〜図4の装置における押圧手
段4としてのプレス器は、カッター41を内蔵して押圧の
際にヒートシール部分を真ん中から切断分離するように
なっている。
樹脂シートS1 ・ S2 の会合面間に被包装物品Cを挟ん
だ状態でガイド板下部13・13のシート排出口13aを通過
し、シート側端プレスローラ11・11で両側端がヒートシ
ールされた状態で送り出されてくる緩衝合成樹脂シート
S1 ・ S2 の前記物品Cを挟む上下部分を押圧してヒー
トシールする押圧手段であり、図示しないエアシリンダ
ーによって所定タイミングで進退運動するようにプレス
器が採用されている。図1〜図4の装置における押圧手
段4としてのプレス器は、カッター41を内蔵して押圧の
際にヒートシール部分を真ん中から切断分離するように
なっている。
【0017】しかして、図1〜図4の包装装置を用いて
物品Cを包装するプロセスを説明すれば、次のとおりで
ある。即ち、ベルトコンベアの物品供給手段2からガイ
ド板シート排出口13aの上方へ落し込んだ被包装物品C
は、ガイド板13・13のシート排出口13aで会合して合流
するエアセルラー結締組織の緩衝合成樹脂シートS1・
S2 の間に挟まれることになり、この際、当該合成樹脂
シートS1 ・ S2 はシート加熱手段3で加熱されるの
で、ヒートシール層hは粘着化状態となる。こうして前
記物品Cを間に挟んだシートS1 ・ S2 がシート側端プ
レスローラ11・11シートを通ると、シートS1 のヒート
シール層hは相方の合成樹脂シートS2 の会合面に側端
部分でヒートシールされ、次いで、上記プレス器押圧手
段4を通過する際に物品Cを挟むシートS1 ・ S2 の上
下部分を押圧してヒートシールし、かつ、同押圧の際に
ヒートシール部分を真ん中から切断分離することにより
包装が完了することになるのである。
物品Cを包装するプロセスを説明すれば、次のとおりで
ある。即ち、ベルトコンベアの物品供給手段2からガイ
ド板シート排出口13aの上方へ落し込んだ被包装物品C
は、ガイド板13・13のシート排出口13aで会合して合流
するエアセルラー結締組織の緩衝合成樹脂シートS1・
S2 の間に挟まれることになり、この際、当該合成樹脂
シートS1 ・ S2 はシート加熱手段3で加熱されるの
で、ヒートシール層hは粘着化状態となる。こうして前
記物品Cを間に挟んだシートS1 ・ S2 がシート側端プ
レスローラ11・11シートを通ると、シートS1 のヒート
シール層hは相方の合成樹脂シートS2 の会合面に側端
部分でヒートシールされ、次いで、上記プレス器押圧手
段4を通過する際に物品Cを挟むシートS1 ・ S2 の上
下部分を押圧してヒートシールし、かつ、同押圧の際に
ヒートシール部分を真ん中から切断分離することにより
包装が完了することになるのである。
【0018】
【実施例】次に、本発明の方法と装置の実証的成果を実
施例を挙げて説明する。
施例を挙げて説明する。
【0019】〔実施例〕メタロセン化合物を重合反応
触媒として得られた密度 0.875g/cc、MFRが3g/minの
超低分子量の超低密度ポリエチレン樹脂(Dow Cemical社
製:アフィニティ KC-8852)をT−ダイ成形法で厚み30
μのフラットフィルムを成形する一方、同様の成形法で
成形された、同じ厚みの 0.920g/cc低密度ポリエチレン
樹脂(旭化成工業社製:サンテック LD 1920・1)より得
られたフィルムとヒートシール強度を比較した。その結
果は、次のとおりである。 ヒートシール強度測定結果(単位:N/15mm) シール温度 85℃ 90℃ 95℃ 100 ℃ 110℃ 120℃ a. KC-8852 3.6 7.8 9.6 10.8 10.8 11.0 b. LD 1920・1 0 0 0 0.8 10.5 9.6 なお、上記の測定方法は、次のとおりである。 試料サイズ:(幅) 15mm ×(厚)30μ×(長)100mm 把握長 : 100mm シール圧力: 650 g/cm2 シール時間: 1/sec
触媒として得られた密度 0.875g/cc、MFRが3g/minの
超低分子量の超低密度ポリエチレン樹脂(Dow Cemical社
製:アフィニティ KC-8852)をT−ダイ成形法で厚み30
μのフラットフィルムを成形する一方、同様の成形法で
成形された、同じ厚みの 0.920g/cc低密度ポリエチレン
樹脂(旭化成工業社製:サンテック LD 1920・1)より得
られたフィルムとヒートシール強度を比較した。その結
果は、次のとおりである。 ヒートシール強度測定結果(単位:N/15mm) シール温度 85℃ 90℃ 95℃ 100 ℃ 110℃ 120℃ a. KC-8852 3.6 7.8 9.6 10.8 10.8 11.0 b. LD 1920・1 0 0 0 0.8 10.5 9.6 なお、上記の測定方法は、次のとおりである。 試料サイズ:(幅) 15mm ×(厚)30μ×(長)100mm 把握長 : 100mm シール圧力: 650 g/cm2 シール時間: 1/sec
【0020】〔実施例〕密度が 0.92g/cc の低密度ポ
リエチレン樹脂(旭化成工業社製:サンテックLD1920・
1)より得られたエアセルラー結締組織が熱融着されたポ
リエチレン樹脂系緩衝シートの一方の面に、メタロセン
化合物を重合反応触媒として得られた密度が 0.875g/c
c、MFRが3g/minの超低分子量の超低密度ポリエチレ
ン樹脂(DowCemical 社製:アフィニティ KC-8852)を
T−ダイ成形法で溶融状態で押し出して 0.01mm の薄膜
状フイルムを得、これを冷却ロールで熱融着して低温ヒ
ートシール性の良好なエアセルラー合成樹脂シートを作
製し、そのヒートシール性を測定した。 粘着性測定結果(単位:N/25mm) 加熱温度 60℃ 80℃ 100℃ 120℃ c. KC-8852 0.9 9.5 12(破壊) 12(破壊) d. LD 1920・1 0 0 0 0
リエチレン樹脂(旭化成工業社製:サンテックLD1920・
1)より得られたエアセルラー結締組織が熱融着されたポ
リエチレン樹脂系緩衝シートの一方の面に、メタロセン
化合物を重合反応触媒として得られた密度が 0.875g/c
c、MFRが3g/minの超低分子量の超低密度ポリエチレ
ン樹脂(DowCemical 社製:アフィニティ KC-8852)を
T−ダイ成形法で溶融状態で押し出して 0.01mm の薄膜
状フイルムを得、これを冷却ロールで熱融着して低温ヒ
ートシール性の良好なエアセルラー合成樹脂シートを作
製し、そのヒートシール性を測定した。 粘着性測定結果(単位:N/25mm) 加熱温度 60℃ 80℃ 100℃ 120℃ c. KC-8852 0.9 9.5 12(破壊) 12(破壊) d. LD 1920・1 0 0 0 0
【0021】上記実施例における粘着性測定は、試料
を(幅)25mm×(長)150mm に切断し、低温ヒートシー
ル性の良好な上記 KC-8852の薄膜層同士を面合させたサ
ンプルと、サンテックLD 1920・1 の層同士を面合させた
サンプルを作製し、それぞれ60℃、80℃、100 ℃、およ
び 120℃の温度条件下に30秒の間置いて、各々の端部10
mmに1.3kg の荷重を加えて取り出した後、常温に1時間
放置し、これらの粘着性を測定したものである。 〔測定条件〕 把握長 : 圧着部より100mm 引張速度 : 500mm/min サンプル取付: 圧着部が中央に位置するように 180°
開いてチャックに取付
を(幅)25mm×(長)150mm に切断し、低温ヒートシー
ル性の良好な上記 KC-8852の薄膜層同士を面合させたサ
ンプルと、サンテックLD 1920・1 の層同士を面合させた
サンプルを作製し、それぞれ60℃、80℃、100 ℃、およ
び 120℃の温度条件下に30秒の間置いて、各々の端部10
mmに1.3kg の荷重を加えて取り出した後、常温に1時間
放置し、これらの粘着性を測定したものである。 〔測定条件〕 把握長 : 圧着部より100mm 引張速度 : 500mm/min サンプル取付: 圧着部が中央に位置するように 180°
開いてチャックに取付
【0022】上記実施例の試験結果からみて、KC-885
2 を用いて形成したエアセルラー結締組織を有する緩衝
合成樹脂シートのヒートシール層は、それ同士を面合さ
せることにより85℃程度の比較的低温の加熱で必要なヒ
ートシール性を得ることができることが判明した。
2 を用いて形成したエアセルラー結締組織を有する緩衝
合成樹脂シートのヒートシール層は、それ同士を面合さ
せることにより85℃程度の比較的低温の加熱で必要なヒ
ートシール性を得ることができることが判明した。
【0023】本明細書に具体的に記載する実施形態およ
び実施例は概ね上記のとおりであるが、本発明は前述の
実施例に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範
囲」の記載内において種々の設計変更が可能であって、
例えば前述の実施形態においては緩衝合成樹脂シートは
2枚会合させて被包装物品を包装する例だけを挙げてい
るけれども、低温でヒートシール可能なヒートシール層
が会合面に配置されておりさえすれば3枚以上の緩衝合
成樹脂シートを会合させて物品を包装するようにするこ
とも可能であり、また、低温加熱と会合面の押圧とを同
時に施すことも可能であって、このような設計変更は本
発明の技術的範囲に当然に属するものと云うべきであ
る。
び実施例は概ね上記のとおりであるが、本発明は前述の
実施例に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範
囲」の記載内において種々の設計変更が可能であって、
例えば前述の実施形態においては緩衝合成樹脂シートは
2枚会合させて被包装物品を包装する例だけを挙げてい
るけれども、低温でヒートシール可能なヒートシール層
が会合面に配置されておりさえすれば3枚以上の緩衝合
成樹脂シートを会合させて物品を包装するようにするこ
とも可能であり、また、低温加熱と会合面の押圧とを同
時に施すことも可能であって、このような設計変更は本
発明の技術的範囲に当然に属するものと云うべきであ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の方法と装
置によれば、包装対象となる物品を緩衝合成樹脂シート
によって高能率で連続的に低温加熱によってヒートシー
ル包装をしてゆくことが可能であり、また接着剤を使用
しないので、包装場所の施設や被包装物品などを接着剤
で汚染したりすることがなく、さらにガムテープや紐等
のテーピング材や結束材を使用しないので、非常に低コ
ストで安全な状態に物品を包装することができる。
置によれば、包装対象となる物品を緩衝合成樹脂シート
によって高能率で連続的に低温加熱によってヒートシー
ル包装をしてゆくことが可能であり、また接着剤を使用
しないので、包装場所の施設や被包装物品などを接着剤
で汚染したりすることがなく、さらにガムテープや紐等
のテーピング材や結束材を使用しないので、非常に低コ
ストで安全な状態に物品を包装することができる。
【0025】このように本発明は、物品の包装を大幅に
高能率かつ合理化することが可能にとなるにも拘わら
ず、それに要する設備は頗る簡素なものであるから、産
業上の利用価値は頗る大きいものと云える。
高能率かつ合理化することが可能にとなるにも拘わら
ず、それに要する設備は頗る簡素なものであるから、産
業上の利用価値は頗る大きいものと云える。
【図1】図1は本発明方法に使用する装置の第1実施形
態を示す機構説明図である。
態を示す機構説明図である。
【図2】図2は第1実施形態の装置で物品を包装する過
程を表わした説明図である。
程を表わした説明図である。
【図3】図3は本発明の第2実施形態の装置で物品を包
装する過程を表わした説明図である。
装する過程を表わした説明図である。
【図4】図4は本発明の第3実施形態の装置で物品を包
装する過程を表わした説明図である。
装する過程を表わした説明図である。
1 シートフィード手段 11 シート側端プレスロール 12 ガイドロール 13 ガイド板 13a 排出口 2 物品供給手段 3 シート加熱手段 4 押圧手段 41 カッター B1 ・ B2 シート供給ビーム C 物品 S1 ・ S2 緩衝合成樹脂シート
Claims (8)
- 【請求項1】 流送されて所定位置で会合して合流する
エアセルラー結締組織を有する緩衝合成樹脂シートの少
なくとも何れか一方の会合面が低温でヒートシール可能
なヒートシール層で形成されており、この両合成樹脂シ
ートが会合する前の上流側において被包装物品を送り込
む一方、当該合成樹脂シートにおける前記ヒートシール
層を帯熱させて粘着化せしめ、かつ、この粘着化された
ヒートシール層を相方の合成樹脂シートの会合面と合接
させることによって当該両合成樹脂シートの間に前記物
品を包装することを特徴とした緩衝合成樹脂シートによ
る包装方法。 - 【請求項2】 会合して合流する緩衝合成樹脂シートの
会合面のヒートシール層が、四価の遷移金属を含むメタ
ロセン化合物を重合触媒として得られた密度0.860〜0.9
05 g/ccの低密度ポリエチレン樹脂を含んで成り、80〜1
00 ℃の温度を履歴することによってヒートシール可能
である請求項1記載の、緩衝合成樹脂シートによる包装
方法。 - 【請求項3】 流送されて所定位置で会合して被包装物
品を包装するエアセルラー結締組織の緩衝合成樹脂シー
トが2枚以上であり、互いの会合面に物品を包装する請
求項1または2記載の、緩衝合成樹脂シートによる包装
方法。 - 【請求項4】 少なくとも何れか一方の会合面が低温で
ヒートシール可能なヒートシール層で形成されているエ
アセルラー結締組織の緩衝合成樹脂シートを引き取って
拡布状態に流送し、所定位置で会合せしめるシートフィ
ード手段と;このシートフィード手段によって流送され
て会合する前記緩衝合成樹脂シートの会合部に被包装物
品を順次送り込む物品供給手段と;前記会合する緩衝合
成樹脂シートに熱を加えてヒートシール層を帯熱粘着化
させるシート加熱手段と;前記被包装物品を間に挟んで
会合する緩衝合成樹脂シートの粘着化ヒートシール層を
相方の会合面に押圧し会合面をヒートシールして前記物
品を包装する押圧手段とを包含することを特徴とする包
装装置。 - 【請求項5】 シート加熱手段として熱風加熱器が用い
られた請求項4記載の、包装装置。 - 【請求項6】 シート加熱手段として遠赤外線放射器が
用いられた請求項4記載の、包装装置。 - 【請求項7】 シート加熱手段が、緩衝合成樹脂シート
の外側から加熱してヒートシール層を帯熱させて粘着化
せしめる請求項4記載の、包装装置。 - 【請求項8】 会合面に被包装物品を包装した状態で、
緩衝合成樹脂シートのヒートシール部分をカットして切
り離すカッター手段を更に含む請求項4〜7の何れか一
つに記載の、包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9342392A JPH11171107A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 緩衝合成樹脂シートによる包装方法、およびそれに用いる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9342392A JPH11171107A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 緩衝合成樹脂シートによる包装方法、およびそれに用いる装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11171107A true JPH11171107A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18353379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9342392A Pending JPH11171107A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 緩衝合成樹脂シートによる包装方法、およびそれに用いる装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11171107A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005313962A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Orihiro Engineering Co Ltd | 縦型充填包装機 |
WO2006041395A1 (en) * | 2004-10-14 | 2006-04-20 | Logistic System Sweden Ab | Handling of products |
US7546722B2 (en) | 2004-04-30 | 2009-06-16 | Orihiro Engineering Co., Ltd. | Vertical filling-packaging machine and method of manufacturing packaging bag |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP9342392A patent/JPH11171107A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005313962A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Orihiro Engineering Co Ltd | 縦型充填包装機 |
US7546722B2 (en) | 2004-04-30 | 2009-06-16 | Orihiro Engineering Co., Ltd. | Vertical filling-packaging machine and method of manufacturing packaging bag |
WO2006041395A1 (en) * | 2004-10-14 | 2006-04-20 | Logistic System Sweden Ab | Handling of products |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3189702A (en) | Package and method of making | |
JPH02180105A (ja) | 包装機械 | |
HU218476B (hu) | Tépőszalag és kombinált csomagolóeszköz, valamint eljárás csomagolóeszköz előállítására | |
JPH11171107A (ja) | 緩衝合成樹脂シートによる包装方法、およびそれに用いる装置 | |
CN101678938A (zh) | 易打开的令纸包装件和加热元件 | |
WO2001076955A1 (fr) | Recipient d'emballage, corps d'emballage le comprenant et procede d'emballage | |
JPH1029606A (ja) | 波板の梱包方法 | |
JPH03175019A (ja) | 熱収縮性保護シートおよびそれらの製造方法 | |
CA2007467C (en) | Improvements in or relating to film packaging | |
JP3234584B2 (ja) | ポリエチレン系緩衝用シートの製造方法 | |
JP7227669B1 (ja) | 帯状の剥がれシールの長尺方向に線条の剥がれシールが付加された複合ヒートシール構造を形成するヒートシール装置 | |
JPS58388B2 (ja) | 低温ヒ−トシ−ル性のすぐれた複合フイルム | |
WO2022244613A1 (ja) | 超音波シール用多層フィルム、及び積層体 | |
JP5562699B2 (ja) | フィルタトウベール梱包用の多層シート | |
JPH03148418A (ja) | 固形ホットメルト接着剤の真空パックおよびその製造方法 | |
KR100837997B1 (ko) | 합성수지 필름 봉투 제조방법 | |
CN112520232A (zh) | 一种包装膜及使用其的盒状物包装方法 | |
JP4139273B2 (ja) | 粘着テープ貼り付け装置及び貼り付け方法 | |
JPS60162626A (ja) | 貼付加工用シ−ト部材の製造装置 | |
JP3118534B2 (ja) | 脱酸素剤包装材料の製造方法 | |
JPH1159634A (ja) | 包装方法と装置 | |
SU1641712A1 (ru) | Способ этикетировани групп изделий, обандероливаемых пленкой | |
JPH06115505A (ja) | トレーのストレッチ包装方法 | |
JPH07291342A (ja) | フィルム包装体及びフィルム包装体の製造方法 | |
TH12725A (th) | การประยุกต์ใช้กที่เป็นการหุ้มปิดแบบในแนวการผลิตเพื่อการบรรจุหีบห่อด้วยฟิล์ม |