JPH11170535A - 記録ヘッド基体及びそれを用いたインクジェット記録ヘッド及びそれを用いたインクジェット記録装置 - Google Patents

記録ヘッド基体及びそれを用いたインクジェット記録ヘッド及びそれを用いたインクジェット記録装置

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JPH11170535A
JPH11170535A JP34790997A JP34790997A JPH11170535A JP H11170535 A JPH11170535 A JP H11170535A JP 34790997 A JP34790997 A JP 34790997A JP 34790997 A JP34790997 A JP 34790997A JP H11170535 A JPH11170535 A JP H11170535A
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liquid
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JP34790997A
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Masahiko Tonogaki
雅彦 殿垣
Toshihiro Mori
利浩 森
Yoshiyuki Imanaka
良行 今仲
Teruo Ozaki
照夫 尾崎
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Canon Inc
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14056Plural heating elements per ink chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/13Heads having an integrated circuit

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱素子の発泡電圧が発熱素子の長さと幅と
の比によって変化するため、1つのノズル内に発熱量の
異なる複数の発熱素子を配置して多値の吐出量変調を行
う場合、複数の発熱素子のそれぞれにおける発泡タイミ
ングが異なり、吐出が不安定になってしまう。 【解決手段】 1つの流路内に設けられた複数の発熱素
子201−1〜201−nの面積が互いに等しく、それ
により、それぞれから出力される電圧が互いに等しく
し、複数の発熱素子201−1〜201−nにおける発
泡電圧を一定として複数の発熱素子のそれぞれにおける
発泡タイミングを一致させ、安定した液体の吐出を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、ワープロ、ホストコンピュータ等の出力用端末と
してのプリンタやビデオプリンタ等に適用されるインク
ジェット記録ヘッド及び装置に関し、特に、記録のため
のエネルギーとして利用される熱エネルギーを発生する
電気熱変換素子が形成された基体を有するインクジェッ
ト記録ヘッド及び装置に関する。すなわち、記録用の液
体(インク等)を飛翔液滴として吐出口(オリフィス)
から吐出させて、被記録材に付着させることによって記
録を行うインクジェット記録装置に用いられるインクジ
ェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液体噴射記録装置、中でも特
にインクジェット記録装置においては、ノンインパクト
記録方式であることから騒音が少なく、そのため、静粛
性が要求される現代のビジネスオフィスやその他の事務
処理部門において広く利用されている。また、インクジ
ェット記録装置においては、高密度で高速記録が可能で
あるとともに、保守管理が比較的容易である、あるいは
メンテナンスフリーに成り得るという点において、開
発、改良が重ねられている。
【0003】上述したようなインクジェット記録装置の
中で、特開昭54−59936号公報に開示されている
インクジェット記録装置においては、その構造的な特徴
から高密度で高速記録が充分可能であり、かつ、いわゆ
るフルライン記録ヘッドの設計製造が極めて容易である
ため、その実現が望まれている。
【0004】しかしながら、かかるインクジェット記録
装置においても、高密度でフルライン化の記録を実現す
る場合、その記録ヘッドの構造上の設計的問題や記録精
度及び記録の確実性の問題や耐久性の問題等、記録ヘッ
ドの製造上及び生産性、量産性の点において解決すべき
点が未だ残されている。
【0005】そこで、特開昭57−72867号公報及
び特開昭57−72868号公報には、高密度及び高速
化を図るために、インクジェット記録ヘッドが高度に集
積化された構造を有するインクジェット記録装置が開示
されている。
【0006】また、このような中で、特公平62−48
585号公報に記載されているように、ノズル内に複数
の発熱素子が設けられた多値出力のカラーインクジェッ
ト記録ヘッドが考案されている。例えば、ノズル内にn
個の発熱素子を設けてそれぞれ個別に駆動ドライバに接
続することにより、独立に駆動できるように構成し、さ
らに発熱量がそれぞれ異なるように発熱素子のサイズを
異ならせる。この時、n個の発熱素子による印字ドット
は、それぞれ異なり、同時に駆動させる発熱素子の組み
合わせにより、{nn-1nn-2+・・・・+n2n
1+1}通りの印字ドットを形成することができる。
つまり、1ノズルで{nn-1nn-2+・・・・+n2
n1+1}値の階調性を得ることができる。以下、こ
の素子構成を多値ヒーターと称する。
【0007】図8は、従来の液体噴射ヘッドにおける発
熱素子のレイアウトの一例を示す図である。
【0008】図8に示すように本従来例においては、1
セグメント毎に互いに幅が異なる複数の発熱素子801
−1〜801−nが設けられており、複数の発熱素子8
01−1〜801−nには、発熱素子801−1〜80
1−nを駆動させるための駆動ドライバ(不図示)がそ
れぞれ1個ずつ接続されている。また、駆動ドライバ
は、電極配線803に接続され、それにより電力が供給
されるように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
ものにおいては、複数の発熱素子のそれぞれに対応して
駆動トランジスタが必要となるため、1ノズル内に発熱
素子と等しい数だけの駆動トランジスタを設けなければ
ならない。すなわち、{nn-1nn-2+・・・・+n
2n1+1}値の階調性を得るためには、ノズル密
度のn倍の素子密度がトランジスタに要求される。
【0010】一般的に、発熱素子にはバイポーラトラン
ジスタ及びN−MOSトランジスタが使用されており、
ノズル方向の素子密度は、約70μmである。例えば、
360dpiの場合は70/n(μm)の素子密度が要
求され、720dpiの場合は35/n(μm)の素子
密度が要求される。このように素子密度を高くする場合
には、トランジスタをn段構成にするなどの工夫が必要
であり、そのような場合、配線が複雑になったり、ヘッ
ド基体のサイズが大型化してしまう等の問題点がある。
【0011】そこで、高密度配列が可能であるMOSト
ランジスタが搭載された液体噴射記録ヘッド用基体が、
特願平7−162376号、特願平7−164322号
及び特願平8−100574号において提案されてい
る。しかし、MOSトランジスタは、動作点電位が電流
依存性を有するため、各発熱素子に流れる電流量(I)
によって、動作点電位(VDS)が変化する。以下に、M
OSトランジスタにおける、各発熱素子に流れる電流量
(I)と動作点電位(VDS)との関係を示す。
【0012】 I=(W/L)μnox[(VG−VT)VDS−(1/2)VDS 2]・・・ ここで、上式において、 VG:ゲート電圧[V] VT:スレッショルド電圧[V] I:電流値 L:ゲート幅 W:ゲート長 μn:移動度 Cox:酸化膜容量 である。ただし、式は、電流量(I)が、上述した記
録ヘッドの使用範囲である50〜300mAである場合
においてのみ成り立つ。
【0013】上述したMOSトランジスタが搭載された
液体噴射記録ヘッド用基体において、各発熱素子に流れ
る電流量(I)は、 I={Pth/(RH×PW)}1/2 ・・・・ で表される。ここで、上記式において、 Pth:発熱素子の発泡エネルギー[I] RH:発熱素子の抵抗値[Ω] PW:駆動パルス幅[μsec] である。なお、発熱素子の発泡エネルギー(Pth)は、 ρC(∂T/∂t)=k(x)(∂2T/∂2x)+P ・・・・ で表される1次元の熱伝導方程式を差分法で求められた
解:Tに、発泡温度であるTth=300℃を代入するこ
とによって、求められる。ここで、上記式において、 ρ:各層を形成する材質の密度 C:各層を形成する材質の比熱 T:発熱素子の表面温度 k(x):各層を形成する材質の熱伝導率 t:時間 x:発熱素子の底面を基準点(x=0)とした時の膜厚
方向への距離 P:発熱素子への投入エネルギー である。そこで、Tth=300℃の時の発泡電圧
(Vth)は、 Vth=I×(RH+RL)+VDS ・・・・ で表される。ここで、上記式において、 RL:発熱素子に電気的に接続されている配線抵抗
[Ω]である。そして、式に、式と式を代入する
と、 Vth={Pth/(RH×PW)}1/2×(RH+RL) +{(VG-VT)+[(Wμnox(VG-VT))2-2LWμnox×I]1/2 ・・・・ となる。ここで、上記式の第2項は、上述した記録ヘッ
ドの使用範囲である電流量(I):50〜300mAに
おいて、直線近似ができるので、式は、下式のように
近似できる。
【0014】 Vth={Pth/(RH×PW)}1/2×(RH+RL+RMOS)・・・・ ここで、上記式において、 RMOS:MOSトランジスタのON抵抗[Ω]である。
【0015】また、ヒータの発泡エネルギーPthは、 Pth=ph×(LH×WH) で表される。ここで、 ph:単位面積当たりの発泡エネルギー LH:発熱素子の長さ[μm] WH:発熱素子の幅[μm] である。
【0016】そして、駆動電圧(Vop)は、 Vop=K×Vth ・・・・ で表される。ここで、上記式において、Kは係数であ
り、発泡を安定的に持続するためには、この係数Kの値
を1.05〜1.40になるようにすると良いことが実
験的に確認されている。なお、式、式、式及び
式で示されている発熱素子抵抗値(RH)は、 RH=ρs×(LH/WH) ・・・・ で求められる。ここで、上記式において、ρs:発熱素
子のシート抵抗値[Ω/□]である。
【0017】以上説明した式及び式から明らかなよ
うに、発熱素子の発泡電圧Vthは、 Vth=(WH 2×ph/ρs×PW1/2×{ρs×(LH
H)+RL+RMOS} となり、発熱素子の長さと幅との比によって変化するた
め、1つのノズル内に発熱量の異なるn個の発熱素子を
配置して{nn-1nn-2+・・・・+n2n1
1}値の吐出量変調を行う場合、複数の発熱素子のそれ
ぞれにおける発泡タイミングが異なり、吐出が不安定に
なってしまうという問題点がある。
【0018】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、1つのノズ
ル内に互いに幅が異なる複数の発熱素子を設けて多階調
の吐出を行う場合においても、安定した吐出を行うこと
ができる記録ヘッド基体及びそれを用いたインクジェッ
ト記録ヘッド及びそれを用いたインクジェット記録装置
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、互いに幅の異なる複数の発熱素子からなる
組を複数有し、1組内において駆動させる発熱素子の組
合せが可変である記録ヘッド基体において、前記1組内
における前記複数の発熱素子は、互いに等しい電圧を出
力することを特徴とする。
【0020】また、前記1組内における前記複数の発熱
素子は、異なる発熱量を有することを特徴とする。
【0021】また、前記複数の発熱素子のそれぞれに対
応した複数の駆動ドライバを有することを特徴とする。
【0022】また、前記複数の駆動ドライバは、それぞ
れ対応する前記発熱素子と互いに平行に設けられている
ことを特徴とする。
【0023】また、前記複数の駆動ドライバは、それぞ
れ対応する前記発熱素子と互いに直行方向となるように
設けられていることを特徴とする。
【0024】また、前記記録ヘッド基体と、前記複数の
発熱素子の組毎に設けられ、被記録材に記録を行うため
の液体が流れる複数の流路と、該複数の流路毎に設けら
れ、前記液体が吐出される複数の吐出口とを有し、前記
発熱素子において出力される電圧によって前記流路内の
液体を加熱して前記液体を前記吐出口から吐出すること
より前記被記録材に記録を行うことを特徴とする。
【0025】また、前記発熱素子は、前記液体に膜沸騰
を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を
有するものであることを特徴とする。
【0026】また、前記インクジェット記録ヘッドと、
該インクジェット記録ヘッドを着脱自在に搭載し、前記
被記録材に対して相対移動可能なキャリッジとを有し、
前記被記録材に記録を行うことを特徴とする。
【0027】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、1つの流路内に設けられた複数の発熱素子の
面積が互いに等しく、それにより、それぞれから出力さ
れる電圧が互いに等しいので、1つのノズル内に互いに
幅が異なる複数の発熱素子を設けて多階調の吐出を行う
場合においても、複数の発熱素子のそれぞれにおける発
泡タイミングが異なることはなく、安定した液体の吐出
が行われる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0029】(第1の実施の形態)図1は、本発明の液
体噴射ヘッドの第1の実施の形態であるインクジェット
記録ヘッドの記録ヘッド基体の断面図である。
【0030】本形態における記録ヘッド基体は図1に示
すように、シリコン基板101と、シリコン基板101
上に形成された蓄熱層となる熱酸化膜102と、熱酸化
膜102上に形成された蓄熱層を兼ねる層間膜となるS
iO2膜またはSi34膜103と、SiO2膜またはS
34膜103上に形成された抵抗層104と、抵抗層
104上の所定の位置に形成されたAl、Al−Siま
たはAl−Cu等のAl合金配線105と、抵抗層10
4及びAl合金配線105上に形成されたSiO2膜ま
たはSi34膜からなる保護層106と、保護層106
上に形成され、抵抗層104の発熱を伴う化学的、物理
的衝撃から保護膜106を保護するための耐キャビテー
ション膜107とから構成されており、耐キャビテーシ
ョン層107上における下層にAl合金配線105が形
成されていない部分は、熱作用部108となっている。
【0031】ここで、抵抗層104においては、機能素
子としての発熱抵抗体を電極としてのAl合金配線10
5間に位置し、発熱抵抗体は無論のこと、抵抗層104
全体がTaN0.8を含む構成となっている。このTaN
0.8を含む発熱抵抗体は、製造上のばらつきが少なく、
同一基板(あるいは基体)に多数の発熱抵抗体を形成し
ても、機能効果の安定性が得られた。さらに、通電を各
種の条件で行っても、抵抗が少なく、多数の発熱抵抗体
夫々の機能が安定して同等の作用を発揮することができ
る。
【0032】図2は、本発明の液体噴射ヘッドの第1の
実施の形態であるインクジェット記録ヘッドにおける発
熱素子のレイアウトを示す図である。
【0033】図2に示すように本形態においては、1セ
グメント毎に互いに幅が異なる複数の発熱素子201−
1〜201−nが設けられており、複数の発熱素子20
1−1〜201−nには、発熱素子201−1〜201
−nを駆動させるための駆動ドライバ(不図示)がそれ
ぞれ1個ずつ接続されている。また、駆動ドライバは、
電極配線203に接続され、それにより電力が供給され
るように構成されている。
【0034】ここで、発熱素子201−1〜201−n
においては図2に示すように、(発熱素子の幅)×(発
熱素子の長さ)、すなわち面積が一定となるように、幅
が広い発熱素子においては長さが短く、また、幅が狭い
発熱素子においては長さが長くなっている。なお、発熱
素子201−1〜201−nそれぞれの長さ方向の中心
位置においては、吐出口端面から等しい距離にある。
【0035】なお、発熱素子201−1〜201−nと
それらを駆動させる駆動ドライバにおいては、配列方向
が互いに平行であっても垂直であってもよい。
【0036】また、発熱素子201−1〜201−nに
おいては、液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発
生する電気熱変換素子を有するものである。
【0037】上記のようにレイアウトされた発熱素子を
有するインクジェット記録ヘッドにおいては、発熱素子
201−1〜201−nにおける発泡電圧が一定とな
り、発熱素子201−1〜201−nを駆動させる組合
せを変えることによって多階調な印字を行う場合におい
ても、安定した吐出動作が行われる。
【0038】図3は、図1に示したヘッド基体の等価回
路を示す回路図である。
【0039】本回路は図3に示すように、1ノズル内に
構成される発熱素子201−1〜201−nと、発熱素
子201−1〜201−nをそれぞれ駆動させる駆動ド
ライバであるN−MOSトランジスタ301−1〜30
1−nと、CMOSトランジスタで構成され、駆動信号
処理のためのシフトレジスタ302と、データを保持す
るラッチ回路303と、ノズルをブロック分割するため
のブロック選択信号304、セレクト信号305及びそ
れらのデータと駆動パルス信号306との論理和を求め
るANDゲート307等から構成される。なお、発熱素
子201−1〜201−nは電極配線203を介して電
源309に接続されており、それにより、電源が供給さ
れる。また、温度調整用サブヒーター311と、温度セ
ンサー312と、ヒーターの抵抗値モニター用ヒーター
313等が設けられている。
【0040】これらの駆動素子は、半導体技術によりS
i基板に形成され、熱作用部が同一基板に更に形成され
る。
【0041】以下に、上記のように構成された記録ヘッ
ド基体の形成方法について説明する。
【0042】図4は、図3に示した回路における主要素
子を縦断するように切断したときの模式的断面図であ
る。
【0043】図4に示すように、まず、P型導電体のシ
リコン基板401上において、一般的なMOSプロセス
を用いてイオンプラテーション等の不純物導入及び拡散
によりN型ウェル領域402にP−MOSトランジスタ
450が、P型ウェル領域403にN−MOSトランジ
スタ451がそれぞれ形成される。
【0044】ここで、P−MOSトランジスタ450及
びN−MOSトランジスタ451においては、それぞ
れ、数百Å厚のゲート絶縁膜408を介して、4000
Å以上5000Å以下の厚さにCVD法で堆積したpo
ly−Siによるゲート配線415並びにN型あるいは
P型の不純物が導入されたソース領域405及びドレイ
ン領域406等で構成され、それらP−MOSトランジ
スタ450とN−MOSトランジスタ451とによりC
−MOSロジックが構成される。
【0045】また、素子駆動用N−MOSトランジスタ
は、不純物導入及び拡散等の工程によってP−ウェル基
板中に、ドレイン領域411、ソース領域412及びゲ
ート配線413等で構成される。
【0046】ここで、素子駆動ドライバに、N−MOS
トランジスタを用いた場合、1つのトランジスタを構成
するドレイン−ゲート間の距離Lは、最小値で約10μ
mである。10μmの内訳は、ソースとドレインのコン
タクト417が2×2μmであるが、実際の半分は隣の
トランジスタと兼用であるため、その1/2で、2μm
であり、コンタクト417とゲート配線413間が2×
2μmで4μm、ゲート配線413が4μmであり、計
10μmとなる。
【0047】また、各素子間においては、5000Å以
上10000Å以下の厚さのフィールド酸化により、酸
化膜分離領域453が形成され、素子分離されている。
このフィールド酸化膜は、熱作用部108下においては
一層目の蓄熱層414として作用する。
【0048】各素子が形成された後、CVD法によるP
SG,BPSG膜等によって層間絶縁膜416が約70
00Åの厚さに堆積され、熱処理により平坦処理等を施
された後、コンタクトホールを介して第1の配線層とな
るA1電極417により配線が行われている。
【0049】その後、プラズマCVD法によるSiO2
膜等の層間絶縁膜418が10000Å以上15000
Å以下の厚さに堆積され、さらに、スルーホールを介し
て、抵抗層104として約1000Åの厚さのTaN
0.8膜がDCスパッタ法により形成される。
【0050】その後、各発熱体への配線となる第2の配
線層A1電極が形成される。
【0051】次に、プラズマCVDにより約10000
Åの厚さのSi34膜からなる保護膜106が成膜さ
れ、最上層には、約2500Åの厚さのTa等からなる
耐キャビテーション膜107が堆積される。
【0052】上記のように形成された記録ヘッド基体に
おいては、その後、インクを吐出するための吐出口等が
形成されてインクジェット記録ヘッドとなる。
【0053】図5は、本発明の記録ヘッド基体を用いて
構成されたインクジェット記録ヘッドの実施の一形態を
示す図である。
【0054】本形態に置けるインクジェット記録ヘッド
は図5に示すように、発熱部110及び配線104が形
成された基体100と、インクが吐出される複数の吐出
口500と、インクが供給されるインク供給口503
と、インク供給口503から供給されたインクが一時的
に貯留される共通液室504と、共通液室504内のイ
ンクを吐出口500に導くための複数の液路505と、
液路505を形成する天板502及び液路壁部材501
とから構成されており、発熱部110における発熱によ
ってインクが吐出口500から被記録材に対して吐出さ
れる。
【0055】図6は、図5に示したインクジェット記録
ヘッドが搭載されたインクジェット記録装置の一例を示
す概略斜視図である。
【0056】図6に示すように本形態におけるインクジ
ェット記録装置においては、上述したインクジェット記
録ヘッド601が、駆動モータ602の正逆回転に連動
して駆動力伝達ギア603,604を介して回転するリ
ードスクリュー605の螺旋溝606に対して係合する
キャリッジ607上に搭載されており、駆動モータ60
2の動力によってキャリッジ607とともにガイド60
8に沿って矢印a及びb方向に往復移動される。また、
不図示の記録媒体供給装置によってプラテン609上を
搬送される被記録材Pの紙押さえ板610は、キャリッ
ジ移動方向にわたって被記録材Pをプラテン609に対
して押圧する。
【0057】また、リードスクリュー605の一端の近
傍には、フォトカプラ611,612が配設されてい
る。これらはキャリッジ607のレバー607aのこの
域での存在を確認して駆動モータ602の回転方向の切
り換え等を行うためのホームポジション検知手段であ
る。
【0058】また、キャリッジ607のホームポジショ
ン位置には、開口部616を有し、インクジェット記録
ヘッド601の吐出口のある前面を覆うキャップ614
と、キャップ614を支持する支持部材613と、イン
クジェット記録ヘッド601からキャップ614内に空
吐出等が施されて溜ったインクを吸引するインク吸引手
段615と、インクジェット記録ヘッド601の吐出口
面のクリーニングを行うブレード617と、ブレード6
17を前後方向(キャリッジ607の移動方向に直交す
る方向)に移動可能にする移動部材618と、ブレード
617及び移動部材618を支持する支持体619と、
これらの部材によるインクジェット記録ヘッド601の
吸引回復操作にあたって、吸引を開始するためのレバー
620とが設けられている。なお、ブレード617にお
いてはこの形態に限らず、他の周知のクリーニングブレ
ードであってもよい。また、レバー620が、キャリッ
ジ607と係合するカム621の移動に伴って移動し、
駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り換え等の
公知の伝達手段で移動制御される。
【0059】また、インクジェット記録ヘッド601に
設けられた発熱素子201−1〜201−n(図2参
照)に信号を付与したり、前述した各機構の駆動制御を
司ったりするインクジェット記録制御部は装置本体側に
設けられており、ここには図示しない。
【0060】上記のように構成されたインクジェット記
録装置600においては、不図示の被記録材給送装置に
よりプラテン609上を搬送される被記録材Pに対し
て、ヘッド601が被記録材Pの全幅にわたって往復移
動しながら記録が行われる。
【0061】(第2の実施の形態)図7は、本発明の液
体噴射ヘッドの第2の実施の形態であるインクジェット
記録ヘッドにおける発熱素子のレイアウトを示す図であ
る。
【0062】図7に示すように本形態においては、第1
の実施の形態において示したものと比べて、発熱素子2
01−1〜201−nそれぞれの長さ方向の中心位置
が、発熱素子201−1〜201−nの順に、吐出口端
面に近付いて配置されており、その他の構成については
同様である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
1つの流路内に設けられた複数の発熱素子の面積が互い
に等しく、それにより、それぞれから出力される電圧が
互いに等しいように構成されているため、1つのノズル
内に互いに幅が異なる複数の発熱素子を設けて多階調の
吐出を行う場合においても、複数の発熱素子のそれぞれ
における発泡タイミングが異なることはなく、安定した
液体の吐出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体噴射ヘッドの第1の実施の形態で
あるインクジェット記録ヘッドの記録ヘッド基体の断面
図である。
【図2】本発明の液体噴射ヘッドの第1の実施の形態で
あるインクジェット記録ヘッドにおける発熱素子のレイ
アウトを示す図である。
【図3】図1に示したヘッド基体の等価回路を示す回路
図である。
【図4】図3に示した回路における主要素子を縦断する
ように切断したときの模式的断面図である。
【図5】本発明の記録ヘッド基体を用いて構成されたイ
ンクジェット記録ヘッドの実施の一形態を示す図であ
る。
【図6】図5に示したインクジェット記録ヘッドが搭載
されたインクジェット記録装置の一例を示す概略斜視図
である。
【図7】本発明の液体噴射ヘッドの第2の実施の形態で
あるインクジェット記録ヘッドにおける発熱素子のレイ
アウトを示す図である。
【図8】従来の液体噴射ヘッドにおける発熱素子のレイ
アウトの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 記録ヘッド基体 101,401 シリコン基板 102 熱酸化膜 103 SiO2膜またはSi34膜 104 抵抗層 105 Al合金配線 106 保護層 107 耐キャビテーション層 108 熱作用部 110 発熱部 201−1〜201−n 発熱素子 203 電極配線 301−1〜301−n N−MOSトランジスタ 302 シフトレジスタ 303 ラッチ回路 304 ブロック選択信号 305 セレクト信号 306 駆動パルス信号 307 ANDゲート 309 電源 311 温度調整用サブヒーター 312 温度センサー 313 抵抗値モニター用ヒーター 402 Nウェル領域 403 Pウェル領域 405,412 ソース領域 406,411 ドレイン領域 408 ゲート絶縁膜 413,415 ゲート配線 414 蓄熱層 416,418 層間絶縁膜 417 Al電極 450 P−MOSトランジスタ 451 N−MOSトランジスタ 453 酸化膜分離領域 500 吐出口 501 液路壁部材 502 天板 503 インク供給口 504 共通液室 505 液路 510,601 記録ヘッド 602 駆動モータ 603,604 駆動力伝達ギア 605 リードスクリュー 606 らせん溝 607 キャリッジ 607a,620 レバー 608 ガイド 609 プラテン 610 紙押え板 611,612 フォトカプラ 613 支持部材 614 キャップ 615 吸引手段 616 開口部 617 ブレード 618 移動部材 619 支持体 621 カム P 被記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 照夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに幅の異なる複数の発熱素子からな
    る組を複数有し、1組内において駆動させる発熱素子の
    組合せが可変である記録ヘッド基体において、 前記1組内における前記複数の発熱素子は、互いに等し
    い電圧を出力することを特徴とする記録ヘッド基体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録ヘッド基体におい
    て、 前記1組内における前記複数の発熱素子は、異なる発熱
    量を有することを特徴とする記録ヘッド基体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の記録ヘ
    ッド基体において、 前記複数の発熱素子のそれぞれに対応した複数の駆動ド
    ライバを有することを特徴とする記録ヘッド基体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の記録ヘッド基体におい
    て、 前記複数の駆動ドライバは、それぞれ対応する前記発熱
    素子と互いに平行に設けられていることを特徴とする記
    録ヘッド基体。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の記録ヘッド基体におい
    て、 前記複数の駆動ドライバは、それぞれ対応する前記発熱
    素子と互いに直行方向となるように設けられていること
    を特徴とする記録ヘッド基体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    記録ヘッド基体と、 前記複数の発熱素子の組毎に設けられ、被記録材に記録
    を行うための液体が流れる複数の流路と、 該複数の流路毎に設けられ、前記液体が吐出される複数
    の吐出口とを有し、 前記発熱素子において出力される電圧によって前記流路
    内の液体を加熱して前記液体を前記吐出口から吐出する
    ことより前記被記録材に記録を行うことを特徴とするイ
    ンクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドにおいて、 前記発熱素子は、前記液体に膜沸騰を生じさせる熱エネ
    ルギーを発生する電気熱変換素子を有するものであるこ
    とを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載のインク
    ジェット記録ヘッドと、 該インクジェット記録ヘッドを着脱自在に搭載し、前記
    被記録材に対して相対移動可能なキャリッジとを有し、 前記被記録材に記録を行うことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
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