JPH11170498A - プリント装置およびプリント方法 - Google Patents

プリント装置およびプリント方法

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JPH11170498A
JPH11170498A JP34136997A JP34136997A JPH11170498A JP H11170498 A JPH11170498 A JP H11170498A JP 34136997 A JP34136997 A JP 34136997A JP 34136997 A JP34136997 A JP 34136997A JP H11170498 A JPH11170498 A JP H11170498A
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JP
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carriage
printing
signal
data
main body
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JP34136997A
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Kentaro Onuma
健太郎 大沼
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ本体とキャリッジとの間の信号の授
与に無線を用い、かつ双方向にて無線通信を行うことに
より、高品位のプリント、および装置自体の耐久性と組
立性の向上、並びに高機能化を図ること。 【解決手段】 装置本体側の信号送信部8からプリント
データを無線信号として発信し、そのプリントデータを
キャリッジ側の信号受信部10にて受信し、また、キャ
リッジ側の信号受信部11からキャリッジ側のデータを
発信し、そのデータを装置本体側の信号受信部9にて受
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント媒体上に
画像を形成するプリント装置およびプリント方法に関
し、さらに詳しくは、プリント装置本体と、プリントヘ
ッドを搭載可能なキャリッジとの間において、各種信号
の授与を無線手段を用いて行うことのできるプリント装
置およびプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリント方式や熱
転写プリント方式を用いたシリアルプリンタにおいて
は、キャリッジに搭載されたプリントヘッドを駆動制御
する制御回路がキャリッジ上に配置されておらず、プリ
ンタ本体とキャリッジとの間の制御信号の授与は、フレ
キシブルケーブル等の各種信号線を介して行われてい
た。
【0003】また、特開平06−286277号公報に
は、フレキシブルケーブルを用いずに、赤外線を用いて
本体側からプリントヘッドに信号を送信するワイヤレス
ヘッドを用いたプリント装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フレキシブルケーブルを用いたプリント装置では、キャ
リッジがプリント媒体上を移動する際に、フレキシブル
ケーブルもキャリッジに追従して動くため、プリント媒
体のプリント耐久枚数が多いプリント装置においては、
フレキシブルケーブルの断線が発生し、そのフレキシブ
ルケーブルを交換しなければならないという問題があっ
た。さらに、そのフレキシブルケーブルの組付性を考慮
した設計が要求されたり、コストが高い等の問題もあっ
た。
【0005】また、特開平06−286277号公報に
て提案されている赤外線を用いたワイヤレスヘッドにお
いては、信号の伝達方向が本体からキャリッジへの一方
向であって、ヘッドの諸状態を本体側にフィードバック
させることができないことから、プリント状態の最適化
を行うことはできない。
【0006】本発明の目的は、プリンタ本体とキャリッ
ジとの間の信号の授与に無線を用い、かつ双方向にて無
線通信を行うことにより、高品位のプリント、および装
置自体の耐久性と組立性の向上、並びに高機能化を図る
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント装置
は、装置本体にキャリッジを移動可能に備え、該キャリ
ッジに搭載されるプリントヘッドを用いてプリント媒体
に画像をプリントするプリント装置において、前記装置
本体側に配設されて、プリントデータを無線信号として
発信する装置本体側送信手段と、前記キャリッジ側に配
設されて、前記無線信号としてのプリントデータを受信
するキャリッジ側受信手段と、前記キャリッジ側に配設
されて、該キャリッジ側の監視用データを無線信号とし
て発信するキャリッジ側送信手段と、前記装置本体側に
配設されて、前記無線信号としての監視用データを受信
する装置本体側受信手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明のプリント方法は、装置本体にキャ
リッジを移動可能に備え、該キャリッジに搭載されるプ
リントヘッドを用いてプリント媒体に画像をプリントす
るプリント方法において、前記装置本体側に配設された
装置本体側送信手段から、プリントデータを無線信号と
して発信し、前記キャリッジ側に配設されたキャリッジ
側受信手段によって前記無線信号としてのプリントデー
タを受信し、前記キャリッジ側受信手段が受信した前記
プリントデータに基づき、前記プリントヘッドがプリン
ト動作し、前記キャリッジ側に配設されたキャリッジ側
送信手段から、該キャリッジ側の監視用データを無線信
号として発信し、前記装置本体側に配設された装置本体
側受信手段によって、前記無線信号としての監視用デー
タを受信することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)次に、本発明
をインクジェットプリント装置に適用した例を図面を参
照して具体的に説明する。
【0010】図2は、本発明を適用したインクジェット
プリント装置の概略構成図である。
【0011】図2において1はキャリッジであり、その
キャリッジ1上にはプリントヘッド2が搭載可能とされ
ている。キャリッジ1は、プリント媒体Pの搬送方向
(紙面の表裏方向)と直交する方向に延在するガイドシ
ャフト3によって、矢印a方向に摺動自由に保持されて
いる。4はタイミングベルトであり、キャリッジ駆動用
モータ5の回転をキャリッジ1に伝達して、それを矢印
a方向に往復移動させる。6はプリンタシャーシであ
り、そのシャーシ6上にガイドシャフト3、キャリッジ
モータ5、アイドルプーリ7が図示のように配置されて
いる。8,9は、シャーシ6上に位置決めして設けられ
た本体側の信号送信部と信号受信部である。これらの送
信部8と受信部9は、後述するように信号補正手段10
2を介して電気的にプリント装置本体側の本体制御装置
101と接続されている。10,11は、送信部8、受
信部9と対向するように配置されたキャリッジ側の信号
受信部10と信号送信部11であり、これらは、後述す
るようにキャリッジ側の信号補正手段102を介して、
プリント部制御装置105と、記憶装置106に電気的
に接続されている。信号送信部8,11から送信される
無線信号は、本例においては赤外線を用いている。
【0012】13はプリント媒体搬送用モータであり、
14は、モータ13によって駆動される搬送ローラであ
る。なお、ヘッド駆動用電力及びセンサ駆動用電力等
は、図示されていない電源供給線を介して電源ユニット
より供給される。
【0013】ここで、図1は、本発明の特徴を最もよく
表す主要部のブロック構成図である。
【0014】本プリント装置Aに対して、コンピュータ
やワープロ等のホスト装置からプリントデータが送られ
ると、本体制御装置101は、プリントデータに基づい
て紙送りモータ13、キャリッジモータ5を制御する信
号及びプリントヘッド駆動用データを作成する。作成さ
れたプリントデータは、信号送信部8から、無線手段に
よりキャリッジ1側の信号受信部10へ送られ、そして
電気信号に変換されてから、信号補正手段102を介し
てプリント部制御装置105に送られる。プリント部制
御装置105に送られた信号は、一時的に記憶装置10
6に蓄えられてから、紙送り、キャリッジ送りの動作と
同期させるようにプリントヘッド1を駆動して、プリン
ト媒体P上へ印字等のプリントを行う。また、キャリッ
ジ側の諸状態(インクの有無、ヘッドの温度上昇、プリ
ント媒体Pの有無等)を示す信号は、キャリッジ側の信
号送信部11より本体側の信号受信部9へ送られる。
【0015】図3は、本例の信号の流れを説明するため
のフローチャートである。ホスト装置からプリント指示
があると(ステップS101)、インターフェイスケー
ブルもしくは無線を介してプリントデータがプリント装
置へ送られる(ステップS102)。本体制御装置10
1は、プリント装置へ送られたプリントデータから、プ
リントのためのラスターデータを作成し(ステップS1
03)、一時的に記憶装置103に記憶する(ステップ
S104)。作成されたラスターデータは、本体の信号
送信部8より転送される(ステップS105)。本体側
から送信される信号の最初には、そのラスターの信号の
情報を示すデータが入っており、その情報に基づき、最
後のデータを転送後に、全てのデータが送られたことを
検知した後、キャリッジ側から本体側へ送信が完了した
ことを示す信号を送信する。また、伝達信号が途切れる
ことなく送信されたことを検知する別の手段として、本
体からキャリッジ側へ信号が送られている間中、あるサ
ンプリング時間で、一定の信号をキャリッジ側から本体
側へ送信する手段もある。
【0016】このようにして、本体側からキャリッジ側
への信号の授与の成否を確認し(ステップS106)、
何らかの原因により送信が途切れ、プリントデータがキ
ャリッジ側へ送信されなかったときは、本体側の記憶装
置103に記憶されているプリントデータを再度転送す
る。本体側から送信された信号は、キャリッジ側の信号
受信部10で受信し、キャリッジ側の記憶装置106に
記憶する。また、キャリッジ側ではインクの有無、ヘッ
ド2の温度上昇、プリント媒体の有無等の諸情報を検知
したとき(ステップS108)、キャリッジ側の信号送
信部11から本体側の信号受信部9へ信号を受け渡し
(ステップS109)、プリント装置の表示部への表
示、ユーザーに知らせる等の復旧動作を行う(ステップ
S110)。
【0017】キャリッジ1に搭載されたプリントヘッド
2は、キャリッジ側の記憶装置106に記憶されたプリ
ントデータに基づき、プリント媒体Pの搬送とキャリッ
ジ1の走査に同期して駆動されて、プリント媒体P上へ
のプリント動作を行う(ステップS111)。
【0018】プリント媒体P上へのプリント終了後、キ
ャリッジ側の記憶装置106の記憶データを消去する
(ステップS112)。ホスト装置から送られるプリン
トデータがまだあるときは、本体側記憶装置103の記
憶データを消去し(ステップS114)、次のラスター
データの作成を行う(ステップS103)。ホスト装置
から送られるプリントデータがないときは、プリント動
作を終了する(ステップS115)。
【0019】本発明によれば、プリント装置本体とキャ
リッジとの間のデータの受け渡しの双方向において無線
手段を用いることにより、フレキシブルケーブルを用い
ていた従来のプリント装置よりも、耐久性、組立性がよ
く、コストの低いプリント装置の実現が可能となる。ま
た、キャリッジ1から本体へ諸情報(インク残量検値、
温度検知、プリント媒体有り無し検知など)を送信する
ことが可能であるため、最適な状態でのプリントが可能
となる。
【0020】また、本例では無線送信手段として赤外線
を用いたが、その他の無線送信手段としては、赤外線以
外の電波または超音波を用いることも可能である。ここ
で、赤外線は指向性が強いため図1の構成では問題にな
らないが、指向性が低い電波や超音波を用いるときは、
次のような対策が必要となる。電波を用いるときは、周
囲の機器からのノイズを受けたり、ノイズの発生源とな
る可能性があるので、プリント装置本体の外装としてシ
ールド板を配置したり、キャリッジ1を囲む装置本体の
面をシールドコーティングする等、電波を遮断する手段
を講じる必要がある。また、超音波を用いる場合には、
同様にして吸音材等の音の反射を防ぐ手段を講じる必要
がある。
【0021】また、装置本体の外装カバーを開けたとき
に信号送信部8,11を機械的に遮蔽するような構成を
とることにより、外装カバーを開けたときに、無線信号
の送信を能動的に途切れさせて、キャリッジ1の動作を
行わせないようにするカバー開閉検知手段として機能さ
せることも可能である。
【0022】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態としてのインクジェットプリント装置の概略構成は、
前述した第1の実施形態と同様に図2のように表わされ
る。第1の実施形態と同じ構成部品については、同一の
符号を付して説明を省略する。本例は、第1の実施形態
の構成において、信号の送受信を用いて、より高精度な
キャリッジ1の位置制御を行うものである。
【0023】図4および図5を参照しながら、信号の授
与とキャリッジ1の位置制御の一例を説明する。本例で
は、無線信号として電波を用いている。図4は、本体側
とキャリッジ側との間における双方向の信号の送受信を
模式的に示したブロック図である。また、図5は信号の
流れを示すフローチャートである。
【0024】まずは、プリント装置本体側にてプリント
用データと位置制御用データを作成し(ステップS20
1,S202)、それらのプリント用データと位置制御
用データを結合して(ステップS203)、送信部8か
らキャリッジ側へ送信する(ステップS204)。ここ
で、プリント用データとは、ホスト装置側からプリント
装置本体へ転送されたデータであり、また位置制御用デ
ータとは、あるい決まったサンプリング間隔で送信され
てくる定常信号である。これらの信号は、キャリッジ側
の受信部10で受信されてから(ステップS205)、
プリント部制御装置105へ送られ、そこで信号分配回
路によりプリント用データと位置制御用データとに分け
られる(ステップS206)。
【0025】プリント用データは、キャリッジ側の記憶
装置106(図1参照)に記憶され(ステップS20
7)、このプリント用データに基づいて、プリントヘッ
ド1がプリント媒体P上に画像をプリントする(ステッ
プS208)。位置制御用データは、キャリッジ側の信
号送信部11から本体側の信号受信部9へと送られる
(ステップS209)。キャリッジ1を経由してきた位
置制御用信号は、元の信号に対して、電気的な遅延とキ
ャリッジ1の移動による遅延を含む信号である。ここ
で、電気的遅延と信号波の速度は既知であるから、キャ
リッジ1の速度と位置を本体側の制御装置101(図1
参照)によって算出することが可能である(ステップS
210)。このキャリッジ1の位置データを用いて、キ
ャリッジ1の位置と速度のフィードバック制御を行う
(ステップS211)。
【0026】本構成によってより、高精度なキャリッジ
1の位置制御が可能となり、高品位なプリント結果を得
ることができる。また、従来用いられていたエンコーダ
の代わりに、位置制御用信号を用いてキャリッジ1の位
置制御を行うことにより、コストダウン、組立性の向上
も達成可能である。
【0027】ここでは、無線信号として電波を用いた
が、赤外線等の光信号を無線信号として用いたときは、
光の干渉現像を利用することにより同様の効果が得られ
る。
【0028】また、本実施形態の変形例として、図6の
ようにキャリッジ側に信号の反射部109を設け、上記
の例と同様に位置制御用データを送ることにより、キャ
リッジ内部で発生する電気的な遅延なしに、本体側の信
号受信部9で位置制御用データを受信することが可能で
ある。
【0029】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態としてのインクジェット記録装置の概略構成は、前述
した第1の実施形態と同様に図2のように表わされる。
第1の実施形態と同じ構成部品については、同一の符号
を付して説明を省略する。
【0030】図7は、キャリッジ1とシャーシ6をプリ
ント媒体Pの搬送方向前方より視た図である。図7にお
いて、ガイドシャフト3の延在する方向において対向す
るように、本体側の信号送信部8および信号受信部9
と、キャリッジ側の信号受信部10および信号送信部1
1が配置されている。12は衝突防止リブであり、本体
側に配置される突起部を構成すべくシャーシ6から突出
して、本体側の信号送信部8および信号受信部9よりも
高くなっている。これにより、キャリッジ1がガイドシ
ャフト3上を摺動して、本体側とキャリッジ側の信号送
受信部8,10および9,11が接近したときでも互い
に機械的に干渉しない構成となっており、そのため、そ
れらの損傷や破壊を招くおそれがない。
【0031】また、本実施形態の変形例として、図8,
図9のように構成しても同様の効果が得られる。図8に
おいては、キャリッジ3およびシャーシ6の送受信部
8,9,10,11が凹形状の底部に設けることによっ
て、それらの機械的な干渉を防ぐ構成となっている。ま
た、図9においては、送受信部8,9,10,11が無
線信号に対してある範囲の指向性を有していることを利
用し、その指向性範囲内で、送受信部8,9,10,1
1が機械的に干渉しないように二次元的にずらして配置
されている。
【0032】以上のように、キャリッジ側と本体側の信
号送受信部8,9,10,11が機械的に干渉しないよ
うに構成することにより、それらの信号送受信部8,
9,10,11の破壊を防ぎ、信頼性が高くて安定した
信号の授与が可能となる。
【0033】また、図7,8,9では、反射部109の
ない場合の構成例であるが、反射部109を有する場合
についても同様の構成、つまり機械的な干渉を防止する
構成をとることにより同様の効果を得ることができる。
【0034】なお、以上の各実施形態は、一軸上をキャ
リッジ1が走査するプリント装置への適用例について説
明したが、キャリッジ1が平面内を走査するxyプロッ
ターなどのプリント装置に対しても本発明は有効に適用
できる。
【0035】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプ
リントヘッド(以下、「記録ヘッド」ともいう)、プリ
ント装置(以下、「記録装置」ともいう)において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録
の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0036】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0037】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0038】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0039】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0040】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0041】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0042】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線手段を用いてプリント装置本体とキャリッジとの間
のデータの受け渡しを双方向で行うことにより、フレキ
シブルケーブルを用いてデータ通信をする従来のプリン
ト装置に比して、耐久性、組立性がよく、低コスト化を
図ることができる。
【0044】また、キャリッジから本体へ諸情報を送信
することが可能であるため、最適な状態でのプリントを
実施することができる。
【0045】また、キャリッジの移動位置制御用のデー
タをプリント装置本体とキャリッジとの間で相互に送受
信して、その間の経過時間に基づいてキャリッジの位置
制御をすることにより、従来高精度でキャリッジを制御
するために用いられていたエンコーダを用いる必要がな
くなり、プリント装置自体の組立性の向上、および低コ
スト化を図ることが可能となる。
【0046】また、キャリッジ側と本体側の無線信号の
送受信手段が機械的に干渉しないように構成することに
より、無線信号の送受信手段の破壊を防ぎ、安定した信
号の授与が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としてのプリント装置
の要部のブロック構成図である。
【図2】本発明を適用したインクジェットプリント装置
の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における信号の転送動
作を説明するためフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態の要部のブロック構成
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における信号の転送動
作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の変形例を説明するた
めの要部のブロック構成図である。
【図7】本発明の第3の実施形態としてのインクジェッ
トプリント装置要部の正面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の変形例としてのイン
クジェットプリント装置要部の正面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の他の変形例としての
インクジェットプリント装置の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 プリントヘッド 6 シャーシ 8 本体側信号送信部 9 本体側信号受信部 10 キャリッジ側信号送信部 11 キャリッジ側信号受信部 13 衝突防止リブ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体にキャリッジを移動可能に備
    え、該キャリッジに搭載されるプリントヘッドを用いて
    プリント媒体に画像をプリントするプリント装置におい
    て、 前記装置本体側に配設されて、プリントデータを無線信
    号として発信する装置本体側送信手段と、 前記キャリッジ側に配設されて、前記無線信号としての
    プリントデータを受信するキャリッジ側受信手段と、 前記キャリッジ側に配設されて、該キャリッジ側の監視
    用データを無線信号として発信するキャリッジ側送信手
    段と、 前記装置本体側に配設されて、前記無線信号としての監
    視用データを受信する装置本体側受信手段とを備えたこ
    とを特徴とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記監視用データは、前記キャリッジ側
    受信手段による前記プリントデータの受信の成否を示す
    データであることを特徴とする請求項1に記載のプリン
    ト装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジ側受信手段によって前記
    プリントデータが受信されなかったことを示すデータを
    前記装置本体側受信手段が受信したときに、前記プリン
    トデータを前記装置本体側送信手段から再送信させる手
    段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のプリント
    装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジ側受信手段によって前記
    プリントデータが受信されなかったことを示すデータを
    前記装置本体側受信手段が受信したときに、通信の復旧
    動作をする手段を備えたことを特徴とする請求項2に記
    載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記監視用データは、前記プリントヘッ
    ドおよび/または前記プリント媒体の異常検出データを
    含み、 前記異常検出データを前記装置本体側受信手段が受信し
    たときに、異常の復旧動作をする手段を備えたことを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプリント装
    置。
  6. 【請求項6】 前記装置本体側送信手段から前記キャリ
    ッジの移動位置制御用のデータを送信し、該移動位置制
    御用のデータが、前記キャリッジ側受信手段にて受信さ
    れ、さらに前記キャリッジ側送信手段から前記装置本体
    側受信手段に返送されてくるまでの時間に基づいて、前
    記キャリッジの移動位置を制御する手段を備えたことを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプリント
    装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジ側に配設されて無線信号
    を反射する反射手段と、 前記装置本体側送信手段から前記キャリッジの移動位置
    制御用のデータを送信し、該移動位置制御用データが前
    記反射手段にて反射されてから前記装置本体側受信手段
    に反送されてくるまでの時間に基づいて、前記キャリッ
    ジの移動位置を制御する手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1から5のいずれかに記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記装置本体側送信手段および受信手段
    と、前記キャリッジ側送信手段および受信手段は、前記
    キャリッジの移動によって機械的に干渉しない位置関係
    としたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記
    載のプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記無線信号は電波信号であることを特
    徴とする請求項1から8のいずれかに記載のプリント装
    置。
  10. 【請求項10】 前記無線信号は超音波信号であること
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のプリン
    ト装置。
  11. 【請求項11】 前記プリント媒体を搬送する搬送手段
    と、 前記プリント媒体の搬送方向と交差する方向に前記キャ
    リッジを往復移動させる移動手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1から10のいずれかに記載のプリント装
    置。
  12. 【請求項12】 前記プリントヘッドはインクを吐出す
    るインクジェットプリントヘッドであることを特徴とす
    る請求項1から11のいずれかに記載のプリント装置。
  13. 【請求項13】 前記インクジェットプリントヘッド
    は、インクの吐出のために利用される熱エネルギーを発
    生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1
    2に記載のプリント装置。
  14. 【請求項14】 装置本体にキャリッジを移動可能に備
    え、該キャリッジに搭載されるプリントヘッドを用いて
    プリント媒体に画像をプリントするプリント方法におい
    て、 前記装置本体側に配設された装置本体側送信手段から、
    プリントデータを無線信号として発信し、 前記キャリッジ側に配設されたキャリッジ側受信手段に
    よって前記無線信号としてのプリントデータを受信し、 前記キャリッジ側受信手段が受信した前記プリントデー
    タに基づき、前記プリントヘッドがプリント動作し、 前記キャリッジ側に配設されたキャリッジ側送信手段か
    ら、該キャリッジ側の監視用データを無線信号として発
    信し、 前記装置本体側に配設された装置本体側受信手段によっ
    て、前記無線信号としての監視用データを受信すること
    を特徴とするプリント方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7192107B2 (en) 2003-04-21 2007-03-20 Seiko Epson Corporation Information communicating member, liquid container having information communicating member and liquid ejecting apparatus
JP2007136257A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置
JP2010052219A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Seiko Epson Corp 装置の開口部の開閉判定
JP2010058276A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットプリンタ

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