JPH11170403A - 袋状容器の製造方法及び袋状容器 - Google Patents

袋状容器の製造方法及び袋状容器

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JPH11170403A
JPH11170403A JP9362260A JP36226097A JPH11170403A JP H11170403 A JPH11170403 A JP H11170403A JP 9362260 A JP9362260 A JP 9362260A JP 36226097 A JP36226097 A JP 36226097A JP H11170403 A JPH11170403 A JP H11170403A
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shaped
band
opening
container
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Koji Sakane
孝次 坂根
Toyoo Yamada
豊男 山田
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MOROFUJI KK
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MOROFUJI KK
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Abstract

(57)【要約】 [課題]合成樹脂シート等でつくられる巾着形の袋状容
器の製造が自動化できるようにして、製造時におけるコ
ストダウンを図ることができる袋状容器の製造方法を提
供する。 [解決手段]送り方向の一方の縁辺側が接続してあり、
他方の縁辺側が分離して積層してある合成樹脂シート7
aの送り方向における他方の縁辺側を所要幅を以て切断
し、連続した帯状物50a,60aを形成する。合成樹
脂シート7aの他方の縁辺側を内方へ所要幅を以て折曲
して挿通部15を形成する。挿通部15に所要間隔を以
て、所要幅を有する切欠部を設け、挿通部15に帯状物
50a,60aを挿通する。送り方向と交差し、かつ、
切欠部17を通過する位置において、合成樹脂シート7
a及び帯状物50a,60aの相互に対応する箇所を溶
着しかつ溶断して挿通部15側に開口部10を有する袋
状容器を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は袋状容器の製造方法
及び袋状容器に関するものである。更に詳しくは、合成
樹脂シートやフィルムまたは不織布等でつくられた、巾
着形で簡易構造の袋状容器の製造において、開口部の縁
部に設けられる紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両端部及
び袋状容器本体の両側部をつなぐ作業が自動化できるよ
うにして、製造時におけるコストダウンを図ることがで
きる袋状容器の製造方法及び袋状容器に関する。
【0002】
【従来技術】合成樹脂シートやフィルムまたは不織布等
でつくられた巾着形で簡易構造の袋状容器は、例えば、
ゴミ袋、雑誌付録、旅行用小物入れ、トイレタリー商品
の包装袋、菓子の包装袋等として利用されている。従来
のこのような袋状容器の一般的な構造を図12に示す。
従来の袋状容器8は、袋状容器本体80を備えている。
袋状容器本体80の開口部81の縁部には上下二本のル
ープ状の紐状閉鎖具82、83が設けてある。そして、
各紐状閉鎖具82、83を矢印で示すように外方へ引く
ことによって、開口部81を閉じることができる。ま
た、上記各紐状閉鎖具82、83は、それぞれ二本の紐
820、830から構成されており、その両端部は結び
目84をつくってつないである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
袋状容器には、次のような課題があった。即ち、上記し
た紐状閉鎖具の両端部に結び目をつくってつなぐ作業
は、作業者の手作業により行われている。この結び目を
つくる作業は難しい作業ではないが、上記構造の袋状容
器では、一袋当り四箇所行う必要があるため比較的手間
のかかる作業である。また、袋状容器自体の価格がごく
安価であるために、袋状容器の価格に占めるこの作業に
要する人件費の割合が大き過ぎ、利益率が低くなる傾向
にあった。
【0004】ところで、巾着形の袋状容器は、上記した
ように各紐状閉鎖具を外方に引くことによって開口部を
閉じることができるが、この状態から再び開口部を開い
た状態に戻すためには、手指などを袋状容器本体の内部
に入れて、開口部の縁部を外方に引っ張り拡げるように
しなければならない。この開口部を再び開くための操作
は、開口部が堅く閉じてあり、手指などが入りにくい場
合などは行い難い。ましてや、この袋状容器がゴミ袋で
ある場合などにあっては、開口部の縁部が汚れているこ
ともあり、上記のようにして開口部を開くと、手指が汚
れてしまう。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解消するもの
で、合成樹脂シートやフィルムまたは不織布等でつくら
れた巾着形で簡易構造の袋状容器の製造において、開口
部の縁部に設けられる紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両
端部及び袋状容器本体の両側部をつなぐ作業が自動化で
きるようにして、製造時におけるコストダウンを図るこ
とができる袋状容器の製造方法及び袋状容器を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、紐状閉鎖具ま
たは帯状閉鎖具で閉じられた開口部を再び開くための操
作がし易い袋状容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、開口部の縁部に設けられた挿通部に挿通し
てある紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を外方へ引いて袋状
容器本体の上記開口部を閉じるようにした袋状容器の製
造方法であって、長手方向の一方の縁辺側が接続してあ
り、他方の縁辺側が分離して重ねてあるシート基材の上
記他方の縁辺側を内方または外方へ所要幅を以て折曲
し、挿通部を形成するステップ、上記挿通部に、所要間
隔を以て、所要幅を有する抜き部を設けるステップ、上
記抜き部が設けられた挿通部に、連続した紐状物または
帯状物を挿通するステップ、上記シート基材及び上記紐
状物または帯状物の長手方向と交差し、かつ、上記抜き
部を通る位置において、上記シート基材及び上記紐状物
または帯状物の相互に対応する箇所を接着し、かつ、切
断することにより上記挿通部が設けてある側に開口部を
有する袋状容器を形成するステップ、を含むことを特徴
とする、袋状容器の製造方法である。
【0007】第2の発明にあっては、開口部の縁部に設
けられた挿通部に挿通してある紐状閉鎖具または帯状閉
鎖具を外方へ引いて袋状容器本体の上記開口部を閉じる
ようにした袋状容器の製造方法であって、長手方向の一
方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側が分離して重
ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を内方または外
方へ所要幅を以て折曲し、挿通部を形成するステップ、
下記ステップにおける切断をしたときにおいて、上記挿
通部に、一方の片が隣り合う袋状容器の一方の閉じ引手
部となり、他方の片が当該袋状容器の一方の閉じ引手部
となるように、長手方向に所要間隔を以て切目を設ける
ステップ、上記切目が設けられた挿通部に、連続した紐
状物または帯状物を挿通するステップ、上記シート基材
及び上記紐状物または帯状物の長手方向と交差し、か
つ、上記切目を通る位置において、上記シート基材及び
上記紐状物または帯状物の相互に対応する箇所を接着
し、かつ、切断することにより上記挿通部が設けてある
側に開口部を有する袋状容器を形成するステップ、を含
むことを特徴とする、袋状容器の製造方法である。
【0008】第3の発明にあっては、開口部の縁部に設
けられた挿通部に挿通してある紐状閉鎖具または帯状閉
鎖具を外方へ引いて袋状容器本体の上記開口部を閉じる
ようにした袋状容器の製造方法であって、長手方向の一
方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側が分離して重
ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を所要幅を以て
長手方向と平行に切断し、連続した紐状物または帯状物
を形成するステップ、上記ステップの後、上記シート基
材の上記他方の縁辺側を内方または外方へ所要幅を以て
折曲し、挿通部を形成するステップ、上記挿通部に、所
要間隔を以て、所要幅を有する抜き部を設けるステッ
プ、上記抜き部が設けられた挿通部に、上記ステップに
より形成された連続した紐状物または帯状物を挿通する
ステップ、上記シート基材及び上記紐状物または帯状物
の長手方向と交差し、かつ、上記抜き部を通る位置にお
いて、上記シート基材及び上記紐状物または帯状物の相
互に対応する箇所を接着し、かつ、切断することにより
上記挿通部が設けてある側に開口部を有する袋状容器を
形成するステップ、を含むことを特徴とする、袋状容器
の製造方法である。
【0009】第4の発明にあっては、開口部の縁部に設
けられた挿通部に挿通してある紐状閉鎖具または帯状閉
鎖具を外方へ引いて袋状容器本体の上記開口部を閉じる
ようにした袋状容器の製造方法であって、長手方向の一
方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側が分離して重
ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を所要幅を以て
長手方向と平行に切断し、連続した紐状物または帯状物
を形成するステップ、上記ステップの後、上記シート基
材の上記他方の縁辺側を内方または外方へ所要幅を以て
折曲し、挿通部を形成するステップ、下記ステップにお
ける切断をしたときにおいて、上記挿通部に、一方の片
が隣り合う袋状容器の一方の閉じ引手部となり、他方の
片が当該袋状容器の一方の閉じ引手部となるように、長
手方向に所要間隔を以て切目を設けるステップ、上記切
目が設けられた挿通部に、上記ステップにより形成され
た連続した紐状物または帯状物を挿通するステップ、上
記シート基材及び上記紐状物または帯状物の長手方向と
交差し、かつ、上記切目を通る位置において、上記シー
ト基材及び上記紐状物または帯状物の対向する相互を接
着し、かつ、切断することにより上記挿通部が設けてあ
る側に開口部を有する袋状容器を形成するステップ、を
含むことを特徴とする、袋状容器の製造方法である。
【0010】第5の発明にあっては、挿通部には、複数
の連続した紐状物または帯状物が挿通するようにしてあ
ることを特徴とする、第1、第2、第3または第4の発
明に係る袋状容器の製造方法である。
【0011】第6の発明にあっては、上記紐状物または
帯状物のうち、互いに外方へ引くことにより上記袋状容
器本体の開口部を閉じることができる側とは反対の端部
側を袋状容器本体と接着し、該接着箇所または該接着箇
所を含んだその近傍に開き引手部を形成するステップを
含んでいることを特徴とする、第5の発明に係る袋状容
器の製造方法である。
【0012】第7の発明にあっては、上記シート基材及
び上記紐状物または帯状物は熱溶融性を有しており、上
記接着及び切断は熱溶融によるものであることを特徴と
する、第1、第2、第3、第4、第5または第6の発明
に係る袋状容器の製造方法である。
【0013】第8の発明にあっては、開口部の縁部に設
けられた挿通部に挿通してある複数の紐状閉鎖具または
帯状閉鎖具を外方へ引いて袋状容器本体の上記開口部を
閉じるようにした袋状容器であって、上記紐状閉鎖具ま
たは帯状閉鎖具のうち、互いに外方へ引くことにより上
記袋状容器本体の開口部を閉じることができる側とは反
対の端部側が袋状容器本体と接着してあり、該接着箇所
または該接着箇所を含んだその近傍は、閉じられている
開口部を開くときに掴む開き引手部となっていることを
特徴とする、袋状容器である。
【0014】第9の発明にあっては、開口部の縁部に設
けられた挿通部に挿通してある無端状に接続された二本
の紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を外方へ引いて袋状容器
本体の上記開口部を閉じるようにした袋状容器であっ
て、上記挿通部の両端側には切欠部が形成してあり、上
記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両端は、上記袋状容器
本体の側部両縁辺の延長線上から突出しないようにして
あり、上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具のうち、互いに
外方へ引くことにより上記袋状容器本体の開口部を閉じ
ることができる側とは反対の端部側が袋状容器本体と接
着してあり、該接着箇所または該接着箇所を含んだその
近傍は、閉じられている開口部を開くときに掴む開き引
手部となっていることを特徴とする、袋状容器である。
【0015】第10の発明にあっては、開口部の縁部に
設けられた挿通部に挿通してある無端状に接続された二
本の紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を外方へ引いて袋状容
器本体の上記開口部を閉じるようにした袋状容器であっ
て、上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両端側は、上記
袋状容器本体と接着してあり、上記袋状容器本体の開口
部を閉じる上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を互いに外
方へ引く閉じ引手部は、袋状容器本体の挿通部の端部に
設けてあり、しかも、該閉じ引手部は、外方へ引くこと
により該袋状容器本体から分離できるようになっている
ことを特徴とする、袋状容器である。
【0016】第11の発明にあっては、上記紐状閉鎖具
または帯状閉鎖具のうち、互いに外方へ引くことにより
上記袋状容器本体の開口部を閉じることができる側の端
部側には閉じ引手部が形成してあり、該閉じ引手部には
閉じ引き手であることを認識させるための表示手段が設
けてあることを特徴とする、第8、第9または第10の
発明に係る袋状容器である。
【0017】第12の発明にあっては、上記袋状容器本
体及び上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具は熱溶融性を有
しており、上記接着は熱溶融によるものであることを特
徴とする、第8、第9、第10または第11の発明に係
る袋状容器である。
【0018】本発明でいう「シート基材」は、フィルム
状のものも包含する概念である。また、これを形成する
材料も、特に限定するものではなく、例えば、熱溶融性
を有する合成樹脂、絹、麻、綿、不織布またはそれらの
混紡等を挙げることができる。 更に、接着方法も限定
するものではなく、熱溶融による接着の他、例えば各種
接着剤、カシメ等により取り付けられる金属製(アルミ
ニウム、鉛等)の接着具等を採用することができる。
【0019】本発明でいう「長手方向の一方の縁辺側」
及び「長手方向の他方の縁辺側」は、長手方向と略平行
な長尺辺側を指すものである。
【0020】本発明でいう「抜き部」は、縁を含み抜い
てある、いわゆる「切欠」をも含む概念である。
【0021】本発明でいう「切目」は、切断されている
切断線やミシン目等の脆弱線を指す概念である。
【0022】紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の閉じ引手部
に設ける表示手段としては、例えば着色、カラーテープ
等の貼付、表面に凹凸模様、種々の形状を有する穴等に
よる各種マーキング手段が採用される。しかし、視覚、
触覚等で識別することができれば、上記したものに限定
するものではない。
【0023】(作 用)本発明に係る袋状容器の製造方
法によれば、紐状閉鎖具の両端側を結んで結び目をつく
って相互をつないである従来の袋状容器の構造のものを
製造する場合とは相違して、紐状物または帯状物の両端
部を接続して紐状閉鎖具または帯状閉鎖具をループ状に
する作業及び袋状容器本体を形成する作業とが機械で、
しかも同時に行うことができる。従って、袋状容器が効
率よく大量に製造できるようになり、作業者の手作業に
よる工程をなくすことができるので、単位当りの製造コ
ストを低下させることができる。
【0024】挿通部に、所要間隔を以て、所要幅を有す
る抜き部を設けるステップと、上記抜き部が設けられた
挿通部に、連続した(複数の)紐状物または帯状物を挿
通するステップを有するものは、袋状容器本体の両縁辺
の延長上から突出せず、抜き部により抜かれた箇所に袋
状容器本体と重ならない閉じ引手部を有する袋状容器を
製造することができる。この製造方法により製造された
袋状容器は、閉じ引手部が掴み易いので、開口部を閉じ
るときの操作性が高い。
【0025】挿通部に、切断したときにおいて、一方の
片が隣り合う袋状容器の一方の閉じ引手部となり、他方
の片が当該袋状容器の一方の閉じ引手部となるように、
長手方向に所要間隔を以て切目を設けるステップと、上
記切目が設けられた挿通部に、連続した(複数の)紐状
物または帯状物を挿通するステップを有するものは、袋
状容器本体の両縁辺の延長上から張り出す部分を形成せ
ず、上記袋状容器本体の挿通部における両端側に、袋状
容器本体から分離する閉じ引手部を有する袋状容器を製
造することができる。この製造方法により製造された袋
状容器は、閉じ引手部が袋状容器本体に実質的に一体に
なるように形成してあり、張り出し部分がないので取り
扱いがし易い。また、外形状に抜き部や切欠部等が形成
されていないので意匠的にも優れている。
【0026】長手方向の一方の縁辺側が接続してあり、
他方の縁辺側が分離して重ねてあるシート基材の上記他
方の縁辺側を所要幅を以て長手方向と平行に切断し、連
続した(複数の)紐状物または帯状物を形成するステッ
プと、抜き部が設けられた挿通部に、上記ステップによ
り形成された連続した紐状物または帯状物を挿通するス
テップを有するものは、シート基材と帯状物の長手方向
における長さを相互に一致させることができる。これに
より、製造工程におけるシート基材と帯状物の供給する
時期を一致させることができる。即ち、シート基材があ
れば、帯状物は常時供給することができるということで
ある。従って、シート基材または帯状物の一方のみの供
給が停止するような事態を生ずることがなく、例えば、
帯状物の供給停止によって製造ラインを止めてしまうよ
うなことがなくなる。生産効率を高めることができる。
また、帯状物を新たに用意する必要がないので、別に形
成した帯状物を用いる場合と比べて、管理の手間等を無
くすことができる。
【0027】紐状物または帯状物のうち、互いに外方へ
引くことにより袋状容器本体の開口部を閉じることがで
きる側とは反対の端部側を袋状容器本体と接着し、該接
着箇所または該接着箇所を含んだその近傍に開き引手部
を形成するステップを有するものは、開き引手部を外方
へ引くことにより、一旦は閉じた袋状容器本体の開口部
の縁部も帯状閉鎖具と共に外方に引っ張ることができ、
袋状容器本体の開口部を開くことができる袋状容器を製
造することができる。この製造方法により製造された袋
状容器は、開口部が閉じた状態から再び開く際に、従来
の袋状容器のように、手指などを袋状容器本体の内部に
入れて、開口部の縁部を外方に引っ張り拡げる必要がな
いので、袋状容器の開口部が堅く閉じてあり、手指など
が入りにくい場合などでも簡単に開くことができる。特
に、袋状容器がゴミ袋であって、開口部の縁部が汚れて
いるような場合では、手が汚れてしまうことがなく、便
利である。
【0028】シート基材及び紐状物または帯状物は熱溶
融性を有しており、接着及び切断が熱溶融によるもので
あるものは、シート基材及び紐状物または帯状物を熱溶
融により溶着及び溶断することができる。従って、これ
によれば袋状容器の製造における上記接着及び切断を同
時にかつ容易にすることができる。
【0029】挿通部の両端側に切欠部が形成してあり、
紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両端は袋状容器本体の側
部両縁辺の延長線上から突出しないようにしてあり、上
記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具のうち、互いに外方へ引
くことにより上記袋状容器本体の開口部を閉じることが
できる側とは反対の端部側が袋状容器本体と接着してあ
り、該接着箇所または該接着箇所を含んだその近傍は、
閉じられている開口部を開くときに掴む開き引手部とな
っているものは、閉じ引手部が掴み易いので、開口部を
閉じるときの操作性が高い。
【0030】紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両端側は袋
状容器本体と接着してあり、上記袋状容器本体の開口部
を閉じる上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を互いに外方
へ引く閉じ引手部は、袋状容器本体の挿通部の端部に設
けてあり、しかも、該閉じ引手部は、外方へ引くことに
より該袋状容器本体から分離できるようになっているも
のは、閉じ引手部が袋状容器本体に実質的に一体になる
ように形成してあり、張り出し部分がないので取り扱い
がし易い。また、外形状に抜き部や切欠部等が形成され
ていないので意匠的にも優れている。
【0031】紐状閉鎖具または帯状閉鎖具のうち、互い
に外方へ引くことにより袋状容器本体の開口部を閉じる
ことができる側の端部側には閉じ引手部が形成してあ
り、該閉じ引手部には閉じ引き手であることを認識させ
るための表示手段が設けてあるものは、袋状容器本体の
開口部を閉じるにあたり、帯状閉鎖具のどの部分を引け
ば開口部を閉じることができるかが確実にわかり、間違
うことがないので使い易さが向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る袋状容器の
第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す袋状
容器の開口部の構造を示す要部縦断面図である。符号A
1は袋状容器を示している。袋状容器A1は、熱溶融性
を有する合成樹脂製のシートで形成してあり、開口部1
0を有する袋状容器本体1を備えている。
【0033】袋状容器本体1は、一枚のシートを中央部
で折曲げて底辺11とし、両側辺12、13を熱溶融に
よりヒートシール(接着)して形成してある。袋状容器
本体1の開口部10側は内方へ折曲げて、一箇所を熱溶
融により開口縁と平行にヒートシール(接着)すること
により内側接着部14,14が形成してある。なお、袋
状容器本体1の構造は種々設定できるものであり、上記
したものに限定されるものではない。また、袋状容器本
体1の表面は表示部となっており、図面では省略してい
るが、通常、例えば、ロゴタイプやイラストあるいは商
品説明等が表示される。
【0034】袋状容器本体1の開口部10の縁部には、
上記したようにヒートシールをして内側接着部14,1
4を形成することにより、挿通部15,15が形成して
ある。挿通部15,15の両端部には、開口部10の上
縁部から側縁部にかけて曲線状に打ち抜いた抜き部であ
る切欠部16,16が形成してある。
【0035】上記挿通部15,15には二本の帯状閉鎖
具2,3が並設して挿通してある。帯状閉鎖具2,3
は、熱溶融性を有するテープ状に形成された合成樹脂製
でつくられている。上記帯状閉鎖具2,3は、それぞれ
二本の帯20,20及び30,30を有している。帯状
閉鎖具2,3は、帯20,20及び30,30を袋状容
器本体1の両端側に形成された切欠部16,16で両側
に分かれるようにして挿通部15,15に通してある。
上記帯状閉鎖具2,3は、挿通部15,15の内面と摺
れ合って移動が可能である。また、上記した帯は熱溶融
性を有するものであれば、他の材料を採用することもで
きる。
【0036】帯状閉鎖具2,3は、上記挿通部15,1
5に並列配置して挿通してあり、両端側を熱溶融するこ
とにより溶着(接着)し、溶着部21,21及び31,
31で接続することによりループ状に形成されている。
帯状閉鎖具2,3の長さは袋状容器本体1の横方向の長
さと略同一になるように設定してあり、図において帯状
閉鎖具2,3の両端は、袋状容器本体1の両側辺12,
13の延長上に位置している。なお、図において示す溶
着部21,21及び31,31、熱溶融によりヒートシ
ールされた両側辺12、13は、説明上の理解をより容
易にするために、実際の物より誇張して描いている。
【0037】帯20,20の一方の端部側には、袋状容
器本体1と帯状閉鎖具2を相互に熱溶融により溶着(接
着)した係合溶着部40が形成してある。また、この係
合溶着部40と反対側の部分における帯30,30の一
方の端部側にも、袋状容器本体1と帯状閉鎖具3を相互
に熱溶融により溶着(接着)した係合溶着部41が形成
してある。
【0038】帯状閉鎖具2,3の切欠部16,16に配
置された部分のうち、互いに外方へ引くことにより上記
袋状容器本体1の開口部10を閉じることができる側、
即ち、袋状容器本体1と溶着されていない側は、閉じ引
手部22,32である。また、この閉じ引手部22,3
2の反対の端部側は開き引手部23,33である。上記
閉じ引手部22,32には、閉じ引き手であることを認
識させるための表示手段である小孔220,320が貫
通して形成してある。
【0039】(作 用)図3は図1に示す袋状容器の開
口部を閉じた状態を示す説明図である。図1ないし図3
を参照して本発明に係る袋状容器の作用を説明する。上
記した袋状容器A1によれば、図3に示すように閉じ引
手部22,32を外方へ引くことにより袋状容器本体1
の開口部10を閉じることができる。
【0040】また、上記閉じ引手部22,32の反対の
端部側には開き引手部23,33が形成してあり、この
開き引手部23,33の近傍には、袋状容器本体1と帯
状閉鎖具2,3とが溶着された係合溶着部40,41が
設けてあるので、上記開き引手部23,33を外方へ引
くことにより、袋状容器本体1の開口部10の縁部も帯
状閉鎖具2,3と共に外方に引っ張ることができ、これ
により袋状容器本体1の開口部10を開くことができ
る。
【0041】このように開口部10が閉じた状態から再
び開く際に、従来の袋状容器のように、手指などを袋状
容器本体の内部に入れて、開口部の縁部を外方に引っ張
り拡げる必要がないので、袋状容器A1の開口部10は
堅く閉じてあり、手指などが入りにくい場合などでも簡
単に開口部10を開くことができる。特に、袋状容器A
1がゴミ袋であって、開口部10の縁部が汚れているよ
うな場合では、手が汚れてしまうことがなく、便利であ
る。
【0042】更に、閉じ引手部22,32に小孔22
0,320が設けてあるので、袋状容器本体1の開口部
10を閉じるにあたり、帯状閉鎖具2,3のどの部分を
引けば開口部10を閉じることができるかが確実にわか
り、間違うことがないので使い易さが向上する。
【0043】図4は袋状容器の製造工程の一部を示す斜
視説明図、図5は図4に示す製造工程の平面説明図であ
る。なお、図4で示す矢印は袋状容器A1の製造機械の
搬送方向を示している。図1ないし図5を参照して、上
記袋状容器A1の製造工程を説明する。
【0044】シート基材である合成樹脂シート7の長
手方向の長尺両辺側を所要幅内方へ折曲げて、一箇所を
熱溶融により平行にヒートシールして内側接着部14を
形成し、挿通部15,15を形成する。なお、上記「挿
通部」は、本明細書において、合成樹脂シート7の長手
方向の長尺両辺側が所要幅内方へ折曲げてあり、内側接
着部14を形成する前の状態をも含むものとする。ま
た、上記合成樹脂シート7は、機械化による搬送工程
上、順次上記長手方向に搬送されるので、以下、実施の
形態においては、当該方向を「送り方向」と記載する。 上記合成樹脂シート7を中央部で送り方向と平行に折
曲げて底辺11を形成する。
【0045】挿通部15,15に、送り方向に所要間
隔を以て、所要幅を有する抜き部である切欠部17・・
・を設ける。なお、上記切欠部16は、この切欠部17
を2分割したものである。また、本実施の形態で示す切
欠部17形状は、縁を含み抜いてある外形が略「U」字
形のものであるが、これに限定するものではなく、他に
例えば、縁を含み抜かず、くり抜くような略「口」字形
であっても良い。 断続して設けられた挿通部15・・・に、連続した状
態の熱溶融性を有する帯状物50,50,60,60を
並列配置して挿通する(図4参照)。
【0046】上記合成樹脂シート7及び帯状物50,
50,60,60を送り方向に同時に搬送しながら、当
該送り方向と直交し、上記切欠部17・・・が形成して
ある位置において、上記合成樹脂シート7及び帯状物5
0,50,60,60を溶断する。また同時に、袋状容
器本体1と帯状閉鎖具2を相互に熱溶融により溶着して
設けられる係合溶着部40,41(図1,図3参照)も
同時に形成する。上記溶断により、合成樹脂シート7に
おける溶断された箇所は熱溶融によりヒートシールさ
れ、両側辺12、13が形成される(図5参照)。ま
た、帯状物50,50,60,60における溶断された
箇所は熱溶融により溶着され、溶着部21,21及び3
1,31が形成される(図5参照)。以上の工程によ
り、上記挿通部15,15が設けてある側に開口部10
を有する袋状容器A1が形成される。なお、上記袋状容
器A1で示した小孔220,320は、製造工程の説明
においては省略した。
【0047】(作 用)図1ないし図5を参照して、上
記袋状容器A1の製造方法における作用を説明する。即
ち、紐状閉鎖具の両端側を結んで結び目をつくって相互
をつないである従来の袋状容器の構造とは相違して、紐
状物または帯状物の両端部を接続して紐状閉鎖具または
帯状閉鎖具2,3をループ状にする作業及び袋状容器本
体1を形成する作業とが機械で、しかも同時に行うこと
ができる。これによって、袋状容器A1が効率よく大量
に製造できるようになり、作業者の手作業による工程を
なくすことができるので、単位当りの製造コストを低下
させることができる。
【0048】また、製造工程において係合溶着部40,
41を設けることにより、製造搬送中における帯のたる
みやねじれ、よれ等を防止することができる。
【0049】本実施の形態では、熱溶融性を有する材料
を用いたため、接着が熱溶融に因るものしか開示してい
ないが、接着方法は、これに限定するものでなく、例え
ば、袋状容器本体及び帯状閉鎖具を形成する材料が熱溶
融性を有さないものである場合には、各種の接着材を用
いてこれらを接着し、カッター等により袋状容器本体及
び帯状閉鎖具を切断すれば良い。これにより袋状容器の
製造作業工程を機械で行うことが可能になり、熱溶融性
を有さない他の材料でも上記した作用を奏することがで
きるようになる。
【0050】図6の(a) は、係合溶着部の他の例を示
し、溶断する前の状態を示す説明図、図6(b) は、(a)
の状態から、溶断した状態を示す説明図を示している。
また、図において、上記袋状容器A1と同一または同等
箇所には同一の符号を付して示している。係合溶着部4
0,41の位置は、袋状容器本体1と帯状閉鎖具2を相
互に熱溶融により溶着することができれば、例えば、図
6に示すように設けてあっても良い。係合溶着部40,
41をこのように設けることにより、開き引手部23,
33は溶着により硬く形成されるので、引っ張り力に対
して強くなる。
【0051】図7は本発明に係る袋状容器の第2の実施
の形態を示す斜視図である。なお、図において、上記袋
状容器A1と同一または同等箇所には同一の符号を付し
て示している。また、以下の説明において構造について
の重複する説明は大体省略する。符号A2は袋状容器を
示している。袋状容器本体1の開口部10の縁部には、
挿通部15,15が形成してあり、挿通部15,15の
両端部には、開口部10の上縁部から側縁部にかけて曲
線状に打ち抜いた、上記袋状容器A1で示したものより
やや小さい切欠部16a,16aが形成してある。
【0052】挿通部15,15には帯状閉鎖具2aが挿
通してある。上記帯状閉鎖具2aは、二本の帯20a,
20aを有している。帯状閉鎖具2aは、帯20a,2
0aを袋状容器本体1の両端側に形成された切欠部16
a,16aで両側に分かれるようにして挿通部15,1
5に通してある。帯状閉鎖具2aは、両端側を熱溶融す
ることにより溶着(接着)し、溶着部21a,21aで
接続することによりループ状に形成されている。帯状閉
鎖具2aの長さは袋状容器本体1の横方向の長さと略同
一になるように設定してあり、図において帯状閉鎖具2
aの両端は、袋状容器本体1の両側辺12,13の延長
上に位置している。また、帯状閉鎖具2aの切欠部16
a,16aに配置された部分は、閉じ引手部22a,2
2aである。
【0053】(作 用)上記した袋状容器A2によれ
ば、袋状容器本体1の一方の端部側を手指などで押えな
がら、同方向の端部側に設けてある一方の閉じ引手部2
2aを外方へ引くことにより袋状容器本体1の開口部1
0を閉じることができる。なお、袋状容器A2の製造工
程及びその作用は、上記袋状容器A1で開示したものと
大体において同じであるので、説明は省略する。
【0054】図8は本発明に係る袋状容器の第3の実施
の形態を示す斜視図である。なお、図において、上記袋
状容器A1と同一または同等箇所には同一の符号を付し
て示している。また、以下の説明において構造について
の重複する説明は一部省略する。
【0055】符号A3は袋状容器を示している。袋状容
器A3は、熱溶融性を有する合成樹脂製のシートで形成
してある。袋状容器本体1の開口部10側は内方へ折曲
げて、縁部に挿通部15,15が形成してある。挿通部
15,15には二本の帯状閉鎖具2,3が並設して挿通
してある。帯状閉鎖具2,3は、熱溶融性を有する合成
樹脂でつくられている。
【0056】袋状容器本体1及び帯状閉鎖具2,3にお
ける挿通部15,15の両端側には、袋状容器本体1と
帯状閉鎖具2,3を相互に熱溶融により溶着して、溶着
部21,21及び31,31が形成してある。上記溶着
部21,21及び31,31は、両側辺12、13を熱
溶融によりヒートシールする際に同時に形成される。詳
しくは、後述する製造方法で説明する。
【0057】帯20,20の一方の端部側には、半円形
状に切断された切目18aが設けてある。また、この切
目18aと反対側の部分における帯30,30の一方の
端部側にも、半円形状に切断された切目18bが設けて
ある。なお、本実施の形態においてこの切目18a,1
8bは、切断されている切断線を指すものであるが、他
に例えば、ミシン目等の脆弱線であっても良い。
【0058】挿通部15,15の端部における上記切目
18a,18bで囲まれた部分は、互いに外方へ引くこ
とにより上記袋状容器本体1の開口部10を閉じること
ができる閉じ引手部22,32である。また、挿通部1
5,15の端部における上記切目18a,18bで囲ま
れた以外の部分は、それぞれの溶着部21,21,3
1,31が上記袋状容器A1で示す係合溶着部の作用も
兼ねる、開き引手部23,33である。
【0059】(作 用)図9は図8に示す袋状容器の開
口部を閉じた状態を示す説明図である。なお、上記袋状
容器A1と共通する構成より生じる同様の作用、効果に
ついては説明を省略し、相違する点についてのみ説明す
る。上記した袋状容器A3によれば、切目18a,18
bにより切り出された片をも含む閉じ引手部22,32
を外方へ引くことにより、図9に示すように袋状容器本
体1の開口部10を閉じることができる。
【0060】また、上記閉じ引手部22,32の反対の
端部側に形成してあり、係合溶着部の作用をも兼ねる開
き引手部23,33を外方へ引くことにより、袋状容器
本体1の開口部10を開くことができる。
【0061】図10は袋状容器の製造工程の一部を示す
平面説明図である。図8ないし図10を参照して、上記
袋状容器A3の製造工程を説明する。なお、図におい
て、上記袋状容器A1及びA2と同一または同等箇所に
は同一の符号を付して示している。
【0062】シート基材である合成樹脂シート7の長
手方向の長尺両辺側を所要幅内方へ折曲げて、一箇所を
熱溶融により平行にヒートシールして内側接着部14を
形成し、挿通部15,15を形成する。 上記合成樹脂シート7を中央部で送り方向と平行に折
曲げて底辺11を形成する。
【0063】挿通部15,15に、送り方向に所要間
隔を以て、切目19を形成する。本実施の形態で示す切
目19の形状は、略逆「S」字状であるが、これに限定
するものではなく、切断したときにおいて、一方の片が
隣り合う袋状容器の一方の閉じ引手部となり、他方の片
が当該袋状容器の一方の閉じ引手部となるように設けら
れれば、他に例えば、略「S」字状、略「己」字状、略
逆「己」字状でも良い。 挿通部15,15に、連続した状態の熱溶融性を有す
る帯状物50,50,60,60を並列配置して挿通す
る。
【0064】上記合成樹脂シート7及び帯状物50,
50,60,60を送り方向に同時に搬送しながら、当
該送り方向と直交し、上記切目19の略中心位置におい
て、上記合成樹脂シート7及び帯状物50,50,6
0,60を溶断する。上記溶断により、合成樹脂シート
7における溶断された箇所は熱溶融によりヒートシール
され、両側辺12、13が形成される。また、挿通部1
5,15における溶断された箇所は熱溶融により合成樹
脂シート7及び帯状物50,50,60,60の相互が
溶着され、溶着部21,31及び係合溶着部として作用
する箇所を含む溶着部21,31が形成される。
【0065】以上の工程により、上記挿通部15,15
が設けてある側に開口部10を有する袋状容器A2が形
成される。なお、袋状容器A3の製造工程における作用
は、上記袋状容器A1で開示したものと大体において同
じであるので、説明は省略する。また、上記袋状容器A
1で示した小孔220,320は、製造工程の説明にお
いては省略した。
【0066】図11は袋状容器の製造工程の他の実施の
形態を示す概略説明図である。図11を参照して、袋状
容器における他の製造工程を説明する。なお、図におい
て、上記袋状容器A1の製造工程で示した箇所と同一ま
たは同等箇所には同一の符号を付して示している。
【0067】長手方向の長尺両辺側に折曲線71a,
71bを有し、横断面視無端状に形成してあるシート基
材である合成樹脂シート7aの上記一方の折曲線71b
を、縦カッター装置90により切り開くように切断す
る。 上記合成樹脂シート7aの折曲線71bが形成されて
いた長尺辺側を、横カッター装置91,91により所要
幅を以て切断し、該合成樹脂シート7aから連続した帯
状物50a,50a,60a,60aを形成する。な
お、本実施の形態では、帯状物が二本形成されるように
合成樹脂シート7aを切断してあるが、例えば、一本で
も、三本以上でも良く、これに限定するものではない。
【0068】上記工程の後、上記折曲線71bが形
成されていた長尺辺側を、該合成樹脂シート7aの送り
方向と平行または実質的に平行になるようにして、折り
込み装置92により所要幅内方へ折曲げて帯状物50
a,50a,60a,60aを通す挿通部15,15を
形成する。そして、ローラー装置93間を所要回数架け
渡して上記折曲げにいわゆる「くせ」をつける折曲線7
2を形成する。
【0069】上記挿通部15,15に、送り方向に所
要間隔を以て、所要幅を有する抜き部である切欠部17
・・・を設ける。符号94は切欠部を設けるためのパン
チ装置である。本実施の形態で示す切欠部17の形状
は、外形が略「U」字形を形成するように設定してある
が、これに限定するものではなく、他に例えば、くり抜
くような略「口」字形であっても良い。
【0070】断続して設けられた挿通部15・・・
に、上記工程にて形成された連続した状態の熱溶融性
を有する帯状物50a,50a,60a,60aを並列
配置して挿通する。なお、当該工程を行う箇所には、種
々の装置が配置されるが、理解を容易にするために、図
においてはそれらは省略している。 上記挿通部の一箇所を熱溶融装置95により上下両側
から熱溶融させて、折曲線72と平行にヒートシールし
て内側接着部14を形成し、挿通部15,15を管状に
する。
【0071】上記合成樹脂シート7a及び帯状物50
a,50a,60a,60aを送り方向に同時に搬送し
ながら、当該送り方向と直交し、上記切欠部17・・・
が形成してある位置において、溶断刃96により上記合
成樹脂シート7a及び帯状物50a,50a,60a,
60aを溶断する。なお、このとき同時に、上記袋状容
器A1で示した袋状容器本体1と帯状閉鎖具2を相互に
熱溶融により溶着して設けられる係合溶着部を形成する
こともできる。
【0072】上記溶断により、合成樹脂シート7aにお
ける溶断された箇所は熱溶融によりヒートシールされ、
両側辺12、13(図1参考)が形成される。また、帯
状物50a,50a,60a,60aにおける溶断され
た箇所は熱溶融により溶着され、溶着部21,21及び
31,31(図1参考)が形成される。以上の工程によ
り、上記挿通部15,15が設けてある側に開口部10
を有する袋状容器が形成される。
【0073】この製造方法によれば、挿通部15,15
に挿通される帯状物50a,50a,60a,60aは
合成樹脂シート7aから形成することができるので、合
成樹脂シート7aと帯状物50a,50a,60a,6
0aの送り方向における長さを相互に一致させることが
できる。これにより、製造工程における合成樹脂シート
と帯状物の供給する時期を一致させることができ、合成
樹脂シート7aまたは帯状物50a,50a,60a,
60aの一方のみを供給することがなくなる。従って、
合成樹脂シート7aまたは帯状物50a,50a,60
a,60aの供給による製造工程を停止させる回数を減
少させることができるので、生産効率を向上させること
ができる。また、帯状物を新たに用意する必要がないの
で、別に形成した帯状物を用いる場合と比べて、管理の
手間等を無くすことができる。なお、この製造工程にお
ける他の作用は、上記袋状容器A1で開示したものと大
体において同じであるので、説明は省略する。
【0074】また、本実施の形態において示すものに
は、切欠部17を形成したが、これは上記袋状容器A3
で示したような「切目」であっても良い。その場合は、
本実施の形態で示す工程を袋状容器A3における工
程に、工程を袋状容器A3における工程に置き換え
れば良い。
【0075】本明細書で使用している用語と表現はあく
まで説明上のものであって、限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるもの
ではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能
である。
【0076】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る袋状容器の製造方法によれば、紐
状閉鎖具の両端側を結んで結び目をつくって相互をつな
いである従来の袋状容器の構造のものを製造する場合と
は相違して、紐状物または帯状物の両端部を接続して紐
状閉鎖具または帯状閉鎖具をループ状にする作業及び袋
状容器本体を形成する作業とが機械で、しかも同時に行
うことができる。従って、袋状容器が効率よく大量に製
造できるようになり、作業者の手作業による工程をなく
すことができるので、単位当りの製造コストを低下させ
ることができる。
【0077】(b) 挿通部に、所要間隔を以て、所要
幅を有する抜き部を設けるステップと、上記抜き部が設
けられた挿通部に、連続した(複数の)紐状物または帯
状物を挿通するステップを有するものは、袋状容器本体
の両縁辺の延長上から突出せず、抜き部により抜かれた
箇所に袋状容器本体と重ならない閉じ引手部を有する袋
状容器を製造することができる。この製造方法により製
造された袋状容器は、閉じ引手部が掴み易いので、開口
部を閉じるときの操作性が高い。
【0078】(c) 挿通部に、切断したときにおい
て、一方の片が隣り合う袋状容器の一方の閉じ引手部と
なり、他方の片が当該袋状容器の一方の閉じ引手部とな
るように、長手方向に所要間隔を以て切目を設けるステ
ップと、上記切目が設けられた挿通部に、連続した(複
数の)紐状物または帯状物を挿通するステップを有する
ものは、袋状容器本体の両縁辺の延長上から張り出す部
分を形成せず、上記袋状容器本体の挿通部における両端
側に、袋状容器本体から分離する閉じ引手部を有する袋
状容器を製造することができる。この製造方法により製
造された袋状容器は、閉じ引手部が袋状容器本体に実質
的に一体になるように形成してあり、張り出し部分がな
いので取り扱いがし易い。また、外形状に抜き部や切欠
部等が形成されていないので意匠的にも優れている。
【0079】(d) 長手方向の一方の縁辺側が接続し
てあり、他方の縁辺側が分離して重ねてあるシート基材
の上記他方の縁辺側を所要幅を以て長手方向と平行に切
断し、連続した(複数の)紐状物または帯状物を形成す
るステップと、抜き部が設けられた挿通部に、上記ステ
ップにより形成された連続した紐状物または帯状物を挿
通するステップを有するものは、シート基材と帯状物の
長手方向における長さを相互に一致させることができ
る。これにより、製造工程におけるシート基材と帯状物
の供給する時期を一致させることができる。即ち、シー
ト基材があれば、帯状物は常時供給することができると
いうことである。従って、シート基材または帯状物の一
方のみの供給が停止するような事態を生ずることがな
く、例えば、帯状物の供給停止によって製造ラインを止
めてしまうようなことがなくなる。生産効率を高めるこ
とができる。また、帯状物を新たに用意する必要がない
ので、別に形成した帯状物を用いる場合と比べて、管理
の手間等を無くすことができる。
【0080】(e) 紐状物または帯状物のうち、互い
に外方へ引くことにより袋状容器本体の開口部を閉じる
ことができる側とは反対の端部側を袋状容器本体と接着
し、該接着箇所または該接着箇所を含んだその近傍に開
き引手部を形成するステップを有するものは、開き引手
部を外方へ引くことにより、一旦は閉じた袋状容器本体
の開口部の縁部も帯状閉鎖具と共に外方に引っ張ること
ができ、袋状容器本体の開口部を開くことができる袋状
容器を製造することができる。この製造方法により製造
された袋状容器は、開口部が閉じた状態から再び開く際
に、従来の袋状容器のように、手指などを袋状容器本体
の内部に入れて、開口部の縁部を外方に引っ張り拡げる
必要がないので、袋状容器の開口部が堅く閉じてあり、
手指などが入りにくい場合などでも簡単に開くことがで
きる。特に、袋状容器がゴミ袋であって、開口部の縁部
が汚れているような場合では、手が汚れてしまうことが
なく、便利である。
【0081】(f) シート基材及び紐状物または帯状
物は熱溶融性を有しており、接着及び切断が熱溶融によ
るものであるものは、シート基材及び紐状物または帯状
物を熱溶融により溶着及び溶断することができる。従っ
て、これによれば袋状容器の製造における上記接着及び
切断を同時にかつ容易にすることができる。
【0082】(g) 挿通部の両端側に切欠部が形成し
てあり、紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両端は袋状容器
本体の側部両縁辺の延長線上から突出しないようにして
あり、上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具のうち、互いに
外方へ引くことにより上記袋状容器本体の開口部を閉じ
ることができる側とは反対の端部側が袋状容器本体と接
着してあり、該接着箇所または該接着箇所を含んだその
近傍は、閉じられている開口部を開くときに掴む開き引
手部となっているものは、閉じ引手部が掴み易いので、
開口部を閉じるときの操作性が高い。
【0083】(h) 紐状閉鎖具または帯状閉鎖具の両
端側は袋状容器本体と接着してあり、上記袋状容器本体
の開口部を閉じる上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を互
いに外方へ引く閉じ引手部は、袋状容器本体の挿通部の
端部に設けてあり、しかも、該閉じ引手部は、外方へ引
くことにより該袋状容器本体から分離できるようになっ
ているものは、閉じ引手部が袋状容器本体に実質的に一
体になるように形成してあり、張り出し部分がないので
取り扱いがし易い。また、外形状に抜き部や切欠部等が
形成されていないので意匠的にも優れている。
【0084】(i) 紐状閉鎖具または帯状閉鎖具のう
ち、互いに外方へ引くことにより袋状容器本体の開口部
を閉じることができる側の端部側には閉じ引手部が形成
してあり、該閉じ引手部には閉じ引き手であることを認
識させるための表示手段が設けてあるものは、袋状容器
本体の開口部を閉じるにあたり、帯状閉鎖具のどの部分
を引けば開口部を閉じることができるかが確実にわか
り、間違うことがないので使い易さが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る袋状容器の第1の実施の形態を示
す斜視図。
【図2】図1に示す袋状容器の開口部の構造を示す要部
縦断面図。
【図3】図1に示す袋状容器の開口部を閉じた状態を示
す説明図。
【図4】袋状容器の製造工程の一部を示す斜視説明図。
【図5】図4に示す製造工程の平面説明図。
【図6】係合溶着部の他の例を示す説明図。
【図7】本発明に係る袋状容器の第2の実施の形態を示
す斜視図。
【図8】本発明に係る袋状容器の第3の実施の形態を示
す斜視図。
【図9】図8に示す袋状容器の開口部を閉じた状態を示
す説明図。
【図10】袋状容器の製造工程の一部を示す平面説明
図。
【図11】袋状容器の製造工程の他の実施の形態を示す
概略説明図。
【図12】従来例を示す説明図。
【符号の説明】
A1,A2,A3 袋状容器 1 袋状容器本体 10 開口部 11 底辺 12,13 両側辺 14 内側接着部 15 挿通部 16 切欠部 17 切欠部 18,18a 切目 19 切目 2 帯状閉鎖具 20 帯 21 溶着部 22 閉じ引手部 220 小孔 23 開き引手部 3 帯状閉鎖具 30 帯 31 溶着部 32 閉じ引手部 320 小孔 33 開き引手部 40,41 係合溶着部 50,50a,帯状物 60,60a 帯状物 7,7a 合成樹脂シート 71a,71b 折曲線 72 折曲線 8 袋状容器 80 袋状容器本体 81 開口部 82,83 紐状閉鎖具 820,830 紐 84 結び目 90 縦カッター装置 91 横カッター装置 92 折り込み装置 93 ローラー装置 94 パンチ装置 95 熱溶融装置 96 溶断刃

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部(10)の縁部に設けられた挿通部(1
    5)に挿通してある紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,3) を
    外方へ引いて袋状容器本体(1) の上記開口部(10)を閉じ
    るようにした袋状容器の製造方法であって、 長手方向の一方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側
    が分離して重ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を
    内方または外方へ所要幅を以て折曲し、挿通部(15)を形
    成するステップ、 上記挿通部(15)に、所要間隔を以て、所要幅を有する抜
    き部を設けるステップ、 上記抜き部が設けられた挿通部(15)に、連続した紐状物
    または帯状物(50,60)を挿通するステップ、 上記シート基材及び上記紐状物または帯状物(50,60) の
    長手方向と交差し、かつ、上記抜き部を通る位置におい
    て、上記シート基材及び上記紐状物または帯状物(50,6
    0) の相互に対応する箇所を接着し、かつ、切断するこ
    とにより上記挿通部(15)が設けてある側に開口部(10)を
    有する袋状容器を形成するステップ、を含むことを特徴
    とする、 袋状容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 開口部(10)の縁部に設けられた挿通部(1
    5)に挿通してある紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,3) を
    外方へ引いて袋状容器本体(1) の上記開口部(10)を閉じ
    るようにした袋状容器の製造方法であって、 長手方向の一方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側
    が分離して重ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を
    内方または外方へ所要幅を以て折曲し、挿通部(15)を形
    成するステップ、 下記ステップにおける切断をしたときにおいて、上記挿
    通部(15)に、一方の片が隣り合う袋状容器の一方の閉じ
    引手部(23)となり、他方の片が当該袋状容器の一方の閉
    じ引手部(33)となるように、長手方向に所要間隔を以て
    切目(19)を設けるステップ、 上記切目(19)が設けられた挿通部(15)に、連続した紐状
    物または帯状物(50,60) を挿通するステップ、 上記シート基材及び上記紐状物または帯状物(50,60) の
    長手方向と交差し、かつ、上記切目(19)を通る位置にお
    いて、上記シート基材及び上記紐状物または帯状物(50,
    60) の相互に対応する箇所を接着し、かつ、切断するこ
    とにより上記挿通部(15)が設けてある側に開口部(10)を
    有する袋状容器を形成するステップ、を含むことを特徴
    とする、 袋状容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 開口部の縁部に設けられた挿通部に挿通
    してある紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を外方へ引いて袋
    状容器本体の上記開口部を閉じるようにした袋状容器の
    製造方法であって、 長手方向の一方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側
    が分離して重ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を
    所要幅を以て長手方向と平行に切断し、連続した紐状物
    または帯状物(50a,60a) を形成するステップ、 上記ステップの後、上記シート基材の上記他方の縁辺側
    を内方または外方へ所要幅を以て折曲し、挿通部(15)を
    形成するステップ、 上記挿通部(15)に、所要間隔を以て、所要幅を有する抜
    き部を設けるステップ、 上記抜き部が設けられた挿通
    部(15)に、上記ステップにより形成された連続した紐状
    物または帯状物(50a,60a) を挿通するステップ、 上記シート基材及び上記紐状物または帯状物(50a,60a)
    の長手方向と交差し、かつ、上記抜き部を通る位置にお
    いて、上記シート基材及び上記紐状物または帯状物(50
    a,60a) の相互に対応する箇所を接着し、かつ、切断す
    ることにより上記挿通部(15)が設けてある側に開口部(1
    0)を有する袋状容器を形成するステップ、を含むことを
    特徴とする、 袋状容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 開口部の縁部に設けられた挿通部に挿通
    してある紐状閉鎖具または帯状閉鎖具を外方へ引いて袋
    状容器本体の上記開口部を閉じるようにした袋状容器の
    製造方法であって、 長手方向の一方の縁辺側が接続してあり、他方の縁辺側
    が分離して重ねてあるシート基材の上記他方の縁辺側を
    所要幅を以て長手方向と平行に切断し、連続した紐状物
    または帯状物を形成するステップ、 上記ステップの後、上記シート基材の上記他方の縁辺側
    を内方または外方へ所要幅を以て折曲し、挿通部を形成
    するステップ、 下記ステップにおける切断をしたときにおいて、上記挿
    通部に、一方の片が隣り合う袋状容器の一方の閉じ引手
    部となり、他方の片が当該袋状容器の一方の閉じ引手部
    となるように、長手方向に所要間隔を以て切目を設ける
    ステップ、 上記切目が設けられた挿通部に、上記ステップにより形
    成された連続した紐状物または帯状物を挿通するステッ
    プ、 上記シート基材及び上記紐状物または帯状物の長手方向
    と交差し、かつ、上記切目を通る位置において、上記シ
    ート基材及び上記紐状物または帯状物の対向する相互を
    接着し、かつ、切断することにより上記挿通部が設けて
    ある側に開口部を有する袋状容器を形成するステップ、
    を含むことを特徴とする、 袋状容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 挿通部(15)には、複数の連続した紐状物
    または帯状物が挿通するようにしてあることを特徴とす
    る、 請求項1、2、3または4記載の袋状容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記紐状物または帯状物のうち、互いに
    外方へ引くことにより上記袋状容器本体の開口部(10)を
    閉じることができる側とは反対の端部側を袋状容器本体
    (1) と接着し、該接着箇所または該接着箇所を含んだそ
    の近傍に開き引手部(22,32)を形成するステップを含ん
    でいることを特徴とする、 請求項5記載の袋状容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記シート基材及び上記紐状物または帯
    状物は熱溶融性を有しており、上記接着及び切断は熱溶
    融によるものであることを特徴とする、 請求項1、2、3、4、5または6記載の袋状容器の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 開口部(10)の縁部に設けられた挿通部(1
    5)に挿通してある複数の紐状閉鎖具または帯状閉鎖具
    (2,3) を外方へ引いて袋状容器本体(1) の上記開口部(1
    0)を閉じるようにした袋状容器であって、 上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,3) のうち、互いに
    外方へ引くことにより上記袋状容器本体(1) の開口部(1
    0)を閉じることができる側とは反対の端部側が袋状容器
    本体(1) と接着してあり、該接着箇所または該接着箇所
    を含んだその近傍は、閉じられている開口部を開くとき
    に掴む開き引手部(22,32) となっていることを特徴とす
    る、 袋状容器。
  9. 【請求項9】 開口部(10)の縁部に設けられた挿通部(1
    5)に挿通してある無端状に接続された二本の紐状閉鎖具
    または帯状閉鎖具(2,3) を外方へ引いて袋状容器本体
    (1) の上記開口部(10)を閉じるようにした袋状容器であ
    って、 上記挿通部の両端側には切欠部(16)が形成してあり、 上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,3) の両端は、上記
    袋状容器本体(1) の側部両縁辺の延長線上から突出しな
    いようにしてあり、 上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,3) のうち、互いに
    外方へ引くことにより上記袋状容器本体(1) の開口部(1
    0)を閉じることができる側とは反対の端部側が袋状容器
    本体(1) と接着してあり、該接着箇所または該接着箇所
    を含んだその近傍は、閉じられている開口部(10)を開く
    ときに掴む開き引手部(22,32) となっていることを特徴
    とする、 袋状容器。
  10. 【請求項10】 開口部(10)の縁部に設けられた挿通部
    (15)に挿通してある無端状に接続された二本の紐状閉鎖
    具または帯状閉鎖具(2,3) を外方へ引いて袋状容器本体
    (1) の上記開口部(10)を閉じるようにした袋状容器であ
    って、 上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,3) の両端側は、上
    記袋状容器本体(1) と接着してあり、 上記袋状容器本体(1) の開口部(10)を閉じる上記紐状閉
    鎖具または帯状閉鎖具(2,3) を互いに外方へ引く閉じ引
    手部(22,32) は、袋状容器本体(1) の挿通部(15)の端部
    に設けてあり、しかも、該閉じ引手部(22,32) は、外方
    へ引くことにより該袋状容器本体(1) から分離できるよ
    うになっていることを特徴とする、 袋状容器。
  11. 【請求項11】 上記紐状閉鎖具または帯状閉鎖具(2,
    3) のうち、互いに外方へ引くことにより上記袋状容器
    本体(1) の開口部(10)を閉じることができる側の端部側
    には閉じ引手部(23,33) が形成してあり、該閉じ引手部
    (23,33) には閉じ引き手であることを認識させるための
    表示手段が設けてあることを特徴とする、請求項8、9
    または10記載の袋状容器。
  12. 【請求項12】 上記袋状容器本体(1) 及び上記紐状閉
    鎖具または帯状閉鎖具(2,3) は熱溶融性を有しており、
    上記接着は熱溶融によるものであることを特徴とする、 請求項8、9、10または11記載の袋状容器。
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