JPH11170402A - プラスチック段ボールの折曲構造及び折曲方法 - Google Patents

プラスチック段ボールの折曲構造及び折曲方法

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JPH11170402A
JPH11170402A JP9362724A JP36272497A JPH11170402A JP H11170402 A JPH11170402 A JP H11170402A JP 9362724 A JP9362724 A JP 9362724A JP 36272497 A JP36272497 A JP 36272497A JP H11170402 A JPH11170402 A JP H11170402A
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JP
Japan
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core material
reinforcing core
plastic corrugated
plastic
corrugated fiberboard
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JP9362724A
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English (en)
Inventor
Kunifumi Machino
邦文 町野
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APAKKUSU KK
Original Assignee
APAKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック段ボール(以下プラ段)の用途
を拡大するためには折曲部分の強度アップが重要な課題
である。特に、プラ段を中空部と平行な方向に折り曲げ
る場合に、従来構造では折曲溝と中空部が一致して溶着
部分が不足するため実用強度が得られない問題点があっ
た。 【解決手段】 合成樹脂製の二枚のライナー1aの間に
中芯で仕切られた中空部1bを多数連設してなるプラ段
1に対して、中空部1bに熱可塑性樹脂製の補強芯材2
を装填し、プラ段1の一枚のライナー1aと補強芯材2
に折曲溝5を形成して折曲げるとともに折曲溝5の切り
口を熱溶着により閉じ合わせてなる。この折曲構造は、
折曲部分に補強芯材2があり、しかもその補強芯材2が
プラ段1のライナー1aに溶着して一体になっているた
め外れたりガタ付くおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック段ボ
ールの折曲構造及び折曲方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにプラスチック段ボールは、
合成樹脂製の二枚のライナーの間に多数の中芯で仕切ら
れた中空部を連設してなる。このようなプラスチック段
ボールを例えば直角に折り曲げる方法として、特許第2
634556号公報に記載されているように、300℃
程度に加熱したV型刃をプラスチック段ボールに押し当
てて下の一枚のライナーに達しない深さのV型折曲溝を
形成し、溶けた切り口が硬化する前に折り曲げて折曲溝
を閉じ合わせそのまま溶着させる、というものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プラスチック段ボール
の用途を拡大するためには折曲部分の強度アップが重要
な課題である。特に、プラスチック段ボールを中空部と
平行な方向に折り曲げる場合に、従来構造では折曲溝と
中空部が一致して溶着部分が不足するため実用強度が得
られない問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みなさ
れたもので、合成樹脂製の二枚のライナーの間に中芯で
仕切られた中空部を多数連設してなるプラスチック段ボ
ールに対して、前記中空部に熱可塑性樹脂製の補強芯材
を装填し、プラスチック段ボールの一枚のライナーと補
強芯材に折曲溝を形成して折り曲げるとともに折曲溝の
切り口を熱溶着により閉じ合わせてなるプラスチック段
ボールの折曲構造を提供する。
【0005】本発明の折曲構造は、折曲部分に補強芯材
があり、しかもその補強芯材がプラスチック段ボールの
ライナーに溶着して一体になっているため外れたりガタ
付くおそれもない。従って、プラスチック段ボールの折
曲部分の強度が飛躍的に向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、図1(a)〜(c)はプ
ラスチック段ボールの折曲方法を説明する断面図、図2
はプラスチック段ボールと補強芯材の斜視図、図3
(a)〜(c)はプラスチック段ボールの折曲方法を説
明する断面図、図4はプラスチック段ボールと補強芯材
の斜視図である。
【0007】周知のようにプラスチック段ボール1は、
例えば、0.4mm程度の板厚である合成樹脂(ポリプ
ロピレン,ポリエチレンなど)製の二枚のライナー1
a,1a間に多数の中芯で仕切られた中空部1b,1b
…を連設した形態であって、全体が約5mm程度の厚さ
である。
【0008】このプラスチック段ボール1を、中空部1
bと直交する方向であって図2一点鎖線の折曲予定線L
1で折り曲げるには、先ず図1(a)のように真っ直ぐ
な棒状の熱可塑性樹脂製(ポリプロピレン,ポリエチレ
ンなど)の補強芯材2を中空部1bに装填して前記折曲
予定線L1の下を横断させる。もし、補強芯材2がプラ
スチック段ボール1の端から折曲予定線L1までの距離
に満たない長さである場合は、図1(a)に示したよう
な細長い押込み棒3を使って前記折曲予定線L1を横断
する位置まで補強芯材2を押し込む。補強芯材2の数と
配列は必要とする強度に応じて決定すればよいのであっ
て、実施形態ではプラスチック段ボール1の両端と中央
の中空部1bにそれぞれ二本づつ装填する。なお、補強
芯材2の先端を球状に丸めたりコーナーを面取りして先
細りにしておけば、中空部1bへの挿入がスムーズにな
って好ましい。
【0009】次ぎに、250℃〜300℃程度に加熱し
たV型刃4を図1(b)のようにプラスチック段ボール
1の折曲予定線L1に押し当てて下の一枚のライナー1
aに達しない深さの折曲溝5を形成する。前記折曲予定
線L1の下には補強芯材2が通っているため、V型刃4
により補強芯材2にも折曲溝5ができる。折曲溝5の切
り口はV型刃4の熱で溶融状態になっているため、それ
が硬化する前に図1(c)のように折曲溝5を閉じ合わ
せる。この状態で温度が下がると、プラスチック段ボー
ル1の切り口同士と補強芯材2の切り口同士及びプラス
チック段ボール1と補強芯材2が渾然一体となって接合
する。その結果、プラスチック段ボール1が90度に折
れ曲がって戻らない。なお、プラスチック段ボール1と
補強芯材2は同種材料(例えばポリプロピレン同士、或
いはポリエチレン同士)にするのが接合強度を高める上
で最も好ましい。
【0010】次ぎに、プラスチック段ボール1を、中空
部1bと平行な方向であって図4一点鎖線の折曲予定線
L2で折り曲げるには、先ず図3(a)及び図4矢示の
ように棒状の補強芯材2を折曲予定線L2の真下の中空
部1bとその両隣りの中空部1b,1bに夫々装填す
る。もし、折曲予定線L2が長い場合は、適宜な長さの
補強芯材2を一つの中空部1bに対して適当な間隔で装
填するようにしてもよい。その場合にも前記のように細
長い押込み棒3を使って補強芯材2を順番に奥に押し込
む。
【0011】次ぎに、250℃〜300℃程度に加熱し
たV型刃4を図3(b)のようにプラスチック段ボール
1に押し当てて下の一枚のライナー1aに達しない深さ
の折曲溝5を形成する。前記折曲予定線L2の真下と両
隣りの中空部1bには補強芯材2があるため、V型刃4
により補強芯材2にも折曲溝5ができる。折曲溝5の切
り口はV型刃4の熱で溶融状態になっているため、それ
が硬化する前に図3(c)のように折曲溝5を閉じ合わ
せる。この状態で温度が下がると、プラスチック段ボー
ル1の切り口同士と補強芯材2の切り口同士及びプラス
チック段ボール1と補強芯材2が渾然一体となって接合
する。その結果、プラスチック段ボール1が90度に折
れ曲がって戻らない。
【0012】
【実施例】図5〜図9は本発明の折曲構造の適用例を示
すものであって、図5は箱の斜視図である。箱6はプラ
スチック段ボール製であり、四角い箱本体7と、その箱
本体7の上面を開閉自在に覆う蓋8とからなる。箱本体
7は折り畳み自在構造であって、四角形の底板9の四辺
に周壁を構成する側板7a〜7dを配設し、向かい合う
二つの側板7a,7cをその上縁を中心にして内向きに
揺動自在となし、残る二つの側板7b,7dを中央の折
曲線10を中心にして屏風折り自在とし、そのような側
板7a〜7dの組合せにより扁平な状態に折り畳み得
る。前記側板7a〜7dの各ヒンジ部(折曲線10や側
板7a,7cの上縁)は、プラスチック段ボール1のラ
イナー1aを一枚だけ残して切込線を入れ、その残った
一枚のライナー1aを屈曲させるようにしたものであ
る。しかして、本発明の折曲構造は図5において折曲部
分Pに適用されている。
【0013】図6はカードホルダーの斜視図である。こ
のカードホルダー11は一枚のプラスチック段ボール1
を三角形に折曲し、頂部の突き合わせ部分でカード12
を挟着するようにしたものである。しかして、本発明の
折曲構造は図6において折曲部分Pに適用されている。
【0014】図7は室内用の間仕切りの斜視図であり、
プラスチック段ボール製の間仕切り13の折曲部分Pに
本発明の折曲構造が適用されている。また、図8はエア
コンの室外機用日除けの斜視図である。この室外機用日
除け14は、エアコンの室外機の上面をカバーする日除
け板14aと、その日除け板14aの両側に位置する支
板14bと、さらにその支板14bの下端に内向きに折
れ曲がる差込み片14cとからなり、室外機の下に差込
み片14cを差し込んで固定する。本発明の折曲構造は
図8において折曲部分Pに適用されている。
【0015】図9は簡易花壇の斜視図である。この簡易
花壇15は、一枚のプラスチック段ボール1を四角い枠
状に折り曲げた底なし構造であり、地面に直接設置して
中に土を入れる。本発明の折曲構造はこの簡易花壇15
の折曲部分Pに適用されている。
【0016】以上本発明を実施形態及び実施例について
説明したが、もちろん本発明は上記実施形態及び実施例
に限定されるものではない。例えば、上記したプラスチ
ック段ボールは一体押出成形法で製造したものである
が、貼合成形法で製造した公知のプラスチック段ボール
にも適用可能である。また、前記補強芯材2は一本づつ
バラバラの形態になっているが、例えば図10のように
隣り合わせで使用する複数本を薄い連結部材16で繋い
で一部品化してもよい。そうすることにより補強芯材2
を差し込む作業が能率よく行える。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチック段ボール
の折曲部分に補強芯材があり、しかもその補強芯材がプ
ラスチック段ボールのライナーに溶着して一体になって
いるため外れたりガタ付くおそれもない。従って、プラ
スチック段ボールの折曲部分の強度を飛躍的に向上させ
ることができる。また、プラスチック段ボールを中空部
と平行な方向に折り曲げても十分な強度が得られるなど
の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(c)はプラスチック段ボールの折
曲方法を説明する断面図である。
【図2】 プラスチック段ボールと補強芯材の斜視図で
ある。
【図3】 (a)〜(c)はプラスチック段ボールの折
曲方法を説明する断面図である。
【図4】 プラスチック段ボールと補強芯材の斜視図で
ある。
【図5】 箱の斜視図である。
【図6】 カードホルダーの斜視図である。
【図7】 室内用の間仕切りの斜視図である。
【図8】 エアコンの室外機用日除けの斜視図である。
【図9】 簡易花壇の斜視図である。
【図10】 補強芯材の斜視図である。
【符号の説明】
1 …プラスチック段ボール 1a…ライナー 1b…中空部 2 …補強芯材 5 …折曲溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/00 B32B 27/00 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の二枚のライナーの間に中芯
    で仕切られた中空部を多数連設してなるプラスチック段
    ボールに対して、前記中空部に熱可塑性樹脂製の補強芯
    材を装填し、プラスチック段ボールの一枚のライナーと
    補強芯材に折曲溝を形成して折り曲げるとともに折曲溝
    の切り口を熱溶着により閉じ合わせてなることを特徴と
    するプラスチック段ボールの折曲構造。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の二枚のライナーの間に中芯
    で仕切られた中空部を多数連設してなるプラスチック段
    ボールに対して、前記中空部に熱可塑性樹脂製の補強芯
    材を装填する工程と、プラスチック段ボールの一枚のラ
    イナーと補強芯材に折曲溝を形成してその折曲溝の表面
    を加熱溶融させる工程と、溶融状態のまま折曲溝から折
    り曲げて閉じ合わせ、もってプラスチック段ボールと補
    強芯材を一体に熱溶着させる工程と、からなることを特
    徴とするプラスチック段ボールの折曲方法。
JP9362724A 1997-12-12 1997-12-12 プラスチック段ボールの折曲構造及び折曲方法 Withdrawn JPH11170402A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071749A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Tokan Kogyo Co Ltd 合成樹脂製折曲構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071749A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Tokan Kogyo Co Ltd 合成樹脂製折曲構造体

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