JPH11169948A - 自動コイル測温方法およびその装置 - Google Patents
自動コイル測温方法およびその装置Info
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- JPH11169948A JPH11169948A JP9333129A JP33312997A JPH11169948A JP H11169948 A JPH11169948 A JP H11169948A JP 9333129 A JP9333129 A JP 9333129A JP 33312997 A JP33312997 A JP 33312997A JP H11169948 A JPH11169948 A JP H11169948A
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- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 title claims description 25
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Landscapes
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】作業前にコイルの温度管理を必要とする処理ラ
インにおいて、従来の人手による鋼帯コイルの測温作業
および作業可否の判定作業を無くし、ライン作業の効率
化および省力化を図り、比較的簡易で安価な構成で鋼帯
コイルの温度を正確に測定し、作業の可否を正確に判定
できるようにする。 【解決手段】鋼帯コイル1の処理ラインの入側コンベヤ
2の側方に、1個以上の放射温度計4を設けた測温装置
5を設置し、入側コンベヤ2上の鋼帯コイル1を走間で
測温することにより鋼帯コイル1の広範囲にわたって測
温し、その測温結果の最大値または平均値等と温度管理
値とを比較して次工程のコイル巻戻し作業が可能か否か
を判定する。
インにおいて、従来の人手による鋼帯コイルの測温作業
および作業可否の判定作業を無くし、ライン作業の効率
化および省力化を図り、比較的簡易で安価な構成で鋼帯
コイルの温度を正確に測定し、作業の可否を正確に判定
できるようにする。 【解決手段】鋼帯コイル1の処理ラインの入側コンベヤ
2の側方に、1個以上の放射温度計4を設けた測温装置
5を設置し、入側コンベヤ2上の鋼帯コイル1を走間で
測温することにより鋼帯コイル1の広範囲にわたって測
温し、その測温結果の最大値または平均値等と温度管理
値とを比較して次工程のコイル巻戻し作業が可能か否か
を判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業前に鋼帯コイ
ルの温度管理が必要とされる処理ラインにおいて、鋼帯
コイルの温度を測定し、鋼帯コイル温度が作業可能温度
範囲内かの判定を行う自動コイル測温方法およびその装
置に関するものである。
ルの温度管理が必要とされる処理ラインにおいて、鋼帯
コイルの温度を測定し、鋼帯コイル温度が作業可能温度
範囲内かの判定を行う自動コイル測温方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱延工程で製造された鋼帯コイ
ルは、ホットコイルヤードに運ばれ、放冷または水冷さ
れた後に、酸洗ラインに送り込まれる。熱間圧延後の鋼
帯コイルは、温度が高い場合、その次工程での巻戻し作
業時に腰折れと呼ばれるしわ状の平坦不良が発生しやす
くなる。そこで、このような鋼帯コイルを処理するライ
ンでは、ライン処理前に予めコイル置き場でコイルの測
温を実施したり、ライン入側のコンベヤ上にコイルが移
載された後に人が温度計を持って測温を実施し、その測
温結果がある一定の基準値内にある場合に作業可とし、
その値を超える場合には作業不可のため、そのコイルの
ライン処理作業を中止するということを実施している。
ルは、ホットコイルヤードに運ばれ、放冷または水冷さ
れた後に、酸洗ラインに送り込まれる。熱間圧延後の鋼
帯コイルは、温度が高い場合、その次工程での巻戻し作
業時に腰折れと呼ばれるしわ状の平坦不良が発生しやす
くなる。そこで、このような鋼帯コイルを処理するライ
ンでは、ライン処理前に予めコイル置き場でコイルの測
温を実施したり、ライン入側のコンベヤ上にコイルが移
載された後に人が温度計を持って測温を実施し、その測
温結果がある一定の基準値内にある場合に作業可とし、
その値を超える場合には作業不可のため、そのコイルの
ライン処理作業を中止するということを実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
測温作業は、通常そのラインの作業者によって行われる
ことが多く、ラインの作業能率を阻害する要因の一つと
なっている。また、多くの場合、接触式の温度計による
数点の測定となり、温度のばらつきが大きい場合もあ
り、作業可否の判定を誤る可能性がある。
測温作業は、通常そのラインの作業者によって行われる
ことが多く、ラインの作業能率を阻害する要因の一つと
なっている。また、多くの場合、接触式の温度計による
数点の測定となり、温度のばらつきが大きい場合もあ
り、作業可否の判定を誤る可能性がある。
【0004】また、この種のコイルの温度測定として、
特開平6−93345号公報(熱処理制御方法および温
度制御装置)には、低輻射率のアルミニウムコイルのエ
ッジに既知の一定の輻射率を有する耐熱性材料のスポッ
ト層(コイルの正確な温度を実質的に示す量の赤外線エ
ネルギーを放射する)を形成した部分を放射温度計で測
定し、その温度をコイルの温度として代表させることが
開示さているが、この発明の対象であるバッチ型炉での
焼鈍時の温度測定をする場合には、コイルの一部の温度
が全体の温度を代表していると考えても問題はない。
特開平6−93345号公報(熱処理制御方法および温
度制御装置)には、低輻射率のアルミニウムコイルのエ
ッジに既知の一定の輻射率を有する耐熱性材料のスポッ
ト層(コイルの正確な温度を実質的に示す量の赤外線エ
ネルギーを放射する)を形成した部分を放射温度計で測
定し、その温度をコイルの温度として代表させることが
開示さているが、この発明の対象であるバッチ型炉での
焼鈍時の温度測定をする場合には、コイルの一部の温度
が全体の温度を代表していると考えても問題はない。
【0005】しかし、本発明が対象としている鋼帯コイ
ルでは、鋼帯コイルが置き場にあったときの履歴により
部分的に温度のばらつきがある場合があり、一部の温度
を測定しただけでは、全体の温度が分からないという問
題がある。また、本発明の温度測定対象である熱間圧延
後の鋼帯コイルでは、輻射率が高いため、前述したよう
なスポット層がなくても測定が可能であり、それは側面
のみならず外周面でも同様である。
ルでは、鋼帯コイルが置き場にあったときの履歴により
部分的に温度のばらつきがある場合があり、一部の温度
を測定しただけでは、全体の温度が分からないという問
題がある。また、本発明の温度測定対象である熱間圧延
後の鋼帯コイルでは、輻射率が高いため、前述したよう
なスポット層がなくても測定が可能であり、それは側面
のみならず外周面でも同様である。
【0006】本発明は、前述のような問題点を解消する
ためになされたもので、その目的は、作業前に鋼帯コイ
ルの温度管理が必要とされる処理ラインにおいて、従来
の人手による鋼帯コイルの測温作業および作業可否の判
定作業を無くし、ライン作業の効率化および省力化を図
ることができると共に、比較的簡易で安価な構成によ
り、鋼帯コイルの温度を正確に測定し、作業の可否を正
確に判定することのできる自動コイル測温方法およびそ
の装置を提供することにある。
ためになされたもので、その目的は、作業前に鋼帯コイ
ルの温度管理が必要とされる処理ラインにおいて、従来
の人手による鋼帯コイルの測温作業および作業可否の判
定作業を無くし、ライン作業の効率化および省力化を図
ることができると共に、比較的簡易で安価な構成によ
り、鋼帯コイルの温度を正確に測定し、作業の可否を正
確に判定することのできる自動コイル測温方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の自動コイル測温方法は、図1に示すよう
に、鋼帯コイルの処理ラインの入側コンベヤの側方に、
1個以上の放射温度計を設けた測温装置を設置し、前記
入側コンベヤ上の鋼帯コイルを走間で測温することによ
り鋼帯コイルの広範囲にわたって測温し、その測温結果
が次工程のコイル巻戻し作業可能温度範囲内にあるか否
かを判定すること特徴とする。
め、本発明の自動コイル測温方法は、図1に示すよう
に、鋼帯コイルの処理ラインの入側コンベヤの側方に、
1個以上の放射温度計を設けた測温装置を設置し、前記
入側コンベヤ上の鋼帯コイルを走間で測温することによ
り鋼帯コイルの広範囲にわたって測温し、その測温結果
が次工程のコイル巻戻し作業可能温度範囲内にあるか否
かを判定すること特徴とする。
【0008】また、本発明の自動コイル測温装置は、図
1、図2に示すように、鋼帯コイルの処理ラインの入側
コンベヤの側方に設置されて入側コンベヤ上の鋼帯コイ
ルに指向する1個以上の放射温度計を備え、鋼帯コイル
を走間で測温することにより鋼帯コイルの広範囲にわた
って測温し得る測温装置と、この測温装置による測温結
果と温度管理値(しきい値)とを比較して次工程のコイ
ル巻戻し作業が可能か否かを判定する演算装置を備えて
いることを特徴とする。
1、図2に示すように、鋼帯コイルの処理ラインの入側
コンベヤの側方に設置されて入側コンベヤ上の鋼帯コイ
ルに指向する1個以上の放射温度計を備え、鋼帯コイル
を走間で測温することにより鋼帯コイルの広範囲にわた
って測温し得る測温装置と、この測温装置による測温結
果と温度管理値(しきい値)とを比較して次工程のコイ
ル巻戻し作業が可能か否かを判定する演算装置を備えて
いることを特徴とする。
【0009】コンベヤ上にコイルの置台があってコイル
を置く場所が決まっており、等間隔で鋼帯コイルを置く
ことができるコンベヤでは、その置き場所の中間(コイ
ル置台ピッチ間)に測温装置を設置し、コンベヤが稼動
し、コイルが次の置き場所に移動する際に測定する。ま
た、特に置き場所の決まっていないコンベヤでは、図1
(b) に示すように、コンベヤの側方に測温装置と共に光
電センサー(投光器と受光器)を設置しておき、鋼帯コ
イルが光電センサーを遮光しているときに測定する。こ
のように鋼帯コイルが移動している時に1個以上の放射
温度計で測定することで、コイル表面の広い範囲を連続
的に自動測定することができる。
を置く場所が決まっており、等間隔で鋼帯コイルを置く
ことができるコンベヤでは、その置き場所の中間(コイ
ル置台ピッチ間)に測温装置を設置し、コンベヤが稼動
し、コイルが次の置き場所に移動する際に測定する。ま
た、特に置き場所の決まっていないコンベヤでは、図1
(b) に示すように、コンベヤの側方に測温装置と共に光
電センサー(投光器と受光器)を設置しておき、鋼帯コ
イルが光電センサーを遮光しているときに測定する。こ
のように鋼帯コイルが移動している時に1個以上の放射
温度計で測定することで、コイル表面の広い範囲を連続
的に自動測定することができる。
【0010】また、この時のそれぞれの放射温度計の測
定結果Ti ( i=1,2,3,…)を演算装置に取り込み、温
度管理値Ts をしきい値とし、測定結果の最大値Tmax
が、Ts <Tmax となった場合は、警報を発し、その対
象コイルが作業不可の温度であることを告知する。な
お、測定結果の最大値の代わりに測定結果の平均値でも
よい。コイル表面の広い範囲の温度を測定するため、鋼
帯コイルの温度を正確に測定することができると共に、
これを温度管理値と比較して、判定を行うので、作業可
否の判定作業を自動的に正確に行うことができる。
定結果Ti ( i=1,2,3,…)を演算装置に取り込み、温
度管理値Ts をしきい値とし、測定結果の最大値Tmax
が、Ts <Tmax となった場合は、警報を発し、その対
象コイルが作業不可の温度であることを告知する。な
お、測定結果の最大値の代わりに測定結果の平均値でも
よい。コイル表面の広い範囲の温度を測定するため、鋼
帯コイルの温度を正確に測定することができると共に、
これを温度管理値と比較して、判定を行うので、作業可
否の判定作業を自動的に正確に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて詳細に説明する。図2(a) は、本発明の放
射温度計を用いた測温装置および測定結果を判定する演
算装置を示す。図2(b) は、コンベヤでの具体的な装置
の配置の1例を示す。図2(c) はこの例での測温対象コ
イルの測温範囲を示す。図3は、本発明の測温および判
定のフローチャートを示す。
態に基づいて詳細に説明する。図2(a) は、本発明の放
射温度計を用いた測温装置および測定結果を判定する演
算装置を示す。図2(b) は、コンベヤでの具体的な装置
の配置の1例を示す。図2(c) はこの例での測温対象コ
イルの測温範囲を示す。図3は、本発明の測温および判
定のフローチャートを示す。
【0012】図2(a) に示すように、鋼帯コイル1を搬
送するコンベヤ2の側方に、支柱3に複数(本実施例で
は3個)の放射温度計4を取付けてなる測温装置5を設
置し、各放射温度計4の測定信号を演算装置6に入力す
る。鋼帯コイル1は、横置きでその水平中心軸がコンベ
ヤ搬送方向と一致するように搬送され、このような鋼帯
コイル1の前面下部を横から指向するように、各放射温
度計4を斜め下向きで、かつ鋼帯コイル1の反進行方向
に向かって斜めとなるように配設する。
送するコンベヤ2の側方に、支柱3に複数(本実施例で
は3個)の放射温度計4を取付けてなる測温装置5を設
置し、各放射温度計4の測定信号を演算装置6に入力す
る。鋼帯コイル1は、横置きでその水平中心軸がコンベ
ヤ搬送方向と一致するように搬送され、このような鋼帯
コイル1の前面下部を横から指向するように、各放射温
度計4を斜め下向きで、かつ鋼帯コイル1の反進行方向
に向かって斜めとなるように配設する。
【0013】このような測温装置5の手前に、投光器7
aと受光器7bからなる光電センサー7を配置し、コン
ベヤ2により搬送される鋼帯コイル1により光が遮断さ
れると、測温データを演算装置6に取り込み、光が透過
すると、測温データの取り込みを停止する。従って、鋼
帯コイル1は、図2(c) に斜線で示した下部前面と側面
が測温され、広範囲にわたって測定がなされる。
aと受光器7bからなる光電センサー7を配置し、コン
ベヤ2により搬送される鋼帯コイル1により光が遮断さ
れると、測温データを演算装置6に取り込み、光が透過
すると、測温データの取り込みを停止する。従って、鋼
帯コイル1は、図2(c) に斜線で示した下部前面と側面
が測温され、広範囲にわたって測定がなされる。
【0014】実使用時には、前述の範囲の測定ができれ
ば、ほぼ問題がないが、より広範囲の測定を行いたい場
合には、放射温度計4をより広範囲を測定できる位置に
増設してもよいこというまでもない。また、以上は鋼帯
コイルの置く場所が特に決まっていないコンベヤでの装
置構成であり、コイルの置く場所が決まっていて一定ピ
ッチでコイルを載せられるコンベヤでは、コイル置台の
ピッチ間に測温装置5を配置し、光電センサーを省略し
てコンベヤの運転時に測定させる方法でもよい。
ば、ほぼ問題がないが、より広範囲の測定を行いたい場
合には、放射温度計4をより広範囲を測定できる位置に
増設してもよいこというまでもない。また、以上は鋼帯
コイルの置く場所が特に決まっていないコンベヤでの装
置構成であり、コイルの置く場所が決まっていて一定ピ
ッチでコイルを載せられるコンベヤでは、コイル置台の
ピッチ間に測温装置5を配置し、光電センサーを省略し
てコンベヤの運転時に測定させる方法でもよい。
【0015】図3のフローチャートは、光電センサーを
用いた場合の例であり、コンベヤ上の測定対象コイル1
が移動時に光電センサー7を遮光すると、演算装置6
は、各放射温度計4からの温度測定結果の取り込みを始
め、鋼帯コイル1が光電センサー7を通過すると、取り
込みを止め、予め設定してある温度管理値のしきい値T
s と、取り込んだ測定結果のうちの測温最大値Tmax と
を比較し、Ts <Tmaxとなった場合に温度異常の警報
を発する。
用いた場合の例であり、コンベヤ上の測定対象コイル1
が移動時に光電センサー7を遮光すると、演算装置6
は、各放射温度計4からの温度測定結果の取り込みを始
め、鋼帯コイル1が光電センサー7を通過すると、取り
込みを止め、予め設定してある温度管理値のしきい値T
s と、取り込んだ測定結果のうちの測温最大値Tmax と
を比較し、Ts <Tmaxとなった場合に温度異常の警報
を発する。
【0016】また、前記しきい値Ts は、経験上作業し
ても問題のない品質を得られる温度で決定できるが、鋼
種やライン回りの雰囲気温度で決まっており、手動やラ
インのプロセスコンピュータ等を用いてその温度に事前
に設定しておく。また、この判定には、前述した最大温
度ではなく、その使用目的に応じて、測温結果の平均値
等であってもよい。
ても問題のない品質を得られる温度で決定できるが、鋼
種やライン回りの雰囲気温度で決まっており、手動やラ
インのプロセスコンピュータ等を用いてその温度に事前
に設定しておく。また、この判定には、前述した最大温
度ではなく、その使用目的に応じて、測温結果の平均値
等であってもよい。
【0017】図4は、コイル温度を実測した結果を示す
グラフである。図7(a) は、コイル表面全体にわたり接
触式温度計で測定した時の最高温度(横軸)と、同一コ
イルをライン作業と同様に従来の接触式温度計で3点測
定した時の最高温度(縦軸)をまとめたものである。図
7(b) は、その同一コイルを本発明による測温方法で測
定したものである。
グラフである。図7(a) は、コイル表面全体にわたり接
触式温度計で測定した時の最高温度(横軸)と、同一コ
イルをライン作業と同様に従来の接触式温度計で3点測
定した時の最高温度(縦軸)をまとめたものである。図
7(b) は、その同一コイルを本発明による測温方法で測
定したものである。
【0018】この図7(a) から明らかなように、従来の
測温方法では、実際の温度に対して低く温度を測定して
いる場合が多く、鋼帯コイルが冷却後に他のまだ未冷却
のコイルが近くに置かれ、輻射熱で一部分のみ加熱され
て温度のばらつきが生じた場合に判定を誤る可能性が高
い。一方、本発明による測温装置では、従来の測温方法
に比べてばらつきが小さく、鋼帯コイルの温度を正確に
測定できていることがわかる。さらに精度を上げたい場
合でも、放射温度計の数を増やし、測温できる範囲を増
やすことで容易に対応することが可能である。
測温方法では、実際の温度に対して低く温度を測定して
いる場合が多く、鋼帯コイルが冷却後に他のまだ未冷却
のコイルが近くに置かれ、輻射熱で一部分のみ加熱され
て温度のばらつきが生じた場合に判定を誤る可能性が高
い。一方、本発明による測温装置では、従来の測温方法
に比べてばらつきが小さく、鋼帯コイルの温度を正確に
測定できていることがわかる。さらに精度を上げたい場
合でも、放射温度計の数を増やし、測温できる範囲を増
やすことで容易に対応することが可能である。
【0019】
【発明の効果】前述の通り、本発明は、鋼帯コイルの処
理ラインの入側コンベヤの側方に、1個以上の放射温度
計を設けた測温装置を設置し、前記入側コンベヤ上の鋼
帯コイルを走間で測温することにより鋼帯コイルの広範
囲にわたって測温し、その測温結果と温度管理値とを比
較して次工程のコイル巻戻し作業が可能か否かを判定す
るようにしたため、次のような効果を得ることができ
る。
理ラインの入側コンベヤの側方に、1個以上の放射温度
計を設けた測温装置を設置し、前記入側コンベヤ上の鋼
帯コイルを走間で測温することにより鋼帯コイルの広範
囲にわたって測温し、その測温結果と温度管理値とを比
較して次工程のコイル巻戻し作業が可能か否かを判定す
るようにしたため、次のような効果を得ることができ
る。
【0020】(1) 鋼帯コイルの測温および作業の可否の
判定を自動で行うことができ、従来の人手による鋼帯コ
イルの測温作業および作業可否の判定作業を無くすこと
ができ、ライン作業の能率化および省力化を図ることが
できる。
判定を自動で行うことができ、従来の人手による鋼帯コ
イルの測温作業および作業可否の判定作業を無くすこと
ができ、ライン作業の能率化および省力化を図ることが
できる。
【0021】(2) 放射温度計で鋼帯コイルの広範囲を測
定することができるため、比較的簡易で安価な構成によ
り、鋼帯コイルの温度を正確に測定し、作業の可否を正
確に判定することができる。これにより、コイルの温度
管理を徹底させ、品質上問題とならない作業が可能とな
る。
定することができるため、比較的簡易で安価な構成によ
り、鋼帯コイルの温度を正確に測定し、作業の可否を正
確に判定することができる。これにより、コイルの温度
管理を徹底させ、品質上問題とならない作業が可能とな
る。
【図1】本発明の自動コイル測温方法の概念を示す、
(a) は測定対象コイルと測温装置の側面図、(b) は全体
の配置状態を示す平面図である。
(a) は測定対象コイルと測温装置の側面図、(b) は全体
の配置状態を示す平面図である。
【図2】本発明の自動コイル測温装置の1例を示す、
(a) は正面図、(b) は平面図、(c) は斜視図である。
(a) は正面図、(b) は平面図、(c) は斜視図である。
【図3】本発明の自動コイル測温方法のフローチャート
である。
である。
【図4】鋼帯コイルの測温精度の確認テスト結果を示す
グラフであり、(a) は従来の測温方法の場合、(b) は本
発明の測温装置による測定の場合である。
グラフであり、(a) は従来の測温方法の場合、(b) は本
発明の測温装置による測定の場合である。
1…鋼帯コイル 2…コンベヤ 3…支柱 4…放射温度計 5…測温装置 6…演算装置 7…光電センサー 7a…投光器 7b…受光器
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼帯コイルの処理ラインの入側コンベヤ
の側方に、1個以上の放射温度計を設けた測温装置を設
置し、前記入側コンベヤ上の鋼帯コイルを走間で測温す
ることにより鋼帯コイルの広範囲にわたって測温し、そ
の測温結果が次工程のコイル巻戻し作業可能温度範囲内
にあるか否かを判定すること特徴とする自動コイル測温
方法。 - 【請求項2】 鋼帯コイルの処理ラインの入側コンベヤ
の側方に設置されて入側コンベヤ上の鋼帯コイルに指向
する1個以上の放射温度計を備え、鋼帯コイルを走間で
測温することにより鋼帯コイルの広範囲にわたって測温
し得る測温装置と、この測温装置による測温結果と温度
管理値とを比較して次工程のコイル巻戻し作業が可能か
否かを判定する演算装置を備えていることを特徴とする
自動コイル測温装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9333129A JPH11169948A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | 自動コイル測温方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9333129A JPH11169948A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | 自動コイル測温方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11169948A true JPH11169948A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18262624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9333129A Pending JPH11169948A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | 自動コイル測温方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11169948A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100992231B1 (ko) | 2003-07-28 | 2010-11-05 | 주식회사 포스코 | 열연코일 자동냉각시스템 |
KR101428310B1 (ko) * | 2012-12-21 | 2014-08-07 | 주식회사 포스코 | 코일 온도 측정 장치 |
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1997
- 1997-12-03 JP JP9333129A patent/JPH11169948A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100992231B1 (ko) | 2003-07-28 | 2010-11-05 | 주식회사 포스코 | 열연코일 자동냉각시스템 |
KR101428310B1 (ko) * | 2012-12-21 | 2014-08-07 | 주식회사 포스코 | 코일 온도 측정 장치 |
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