JPH11169849A - ガラス研削機用供給液のリサイクルシステム - Google Patents
ガラス研削機用供給液のリサイクルシステムInfo
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- JPH11169849A JPH11169849A JP36204897A JP36204897A JPH11169849A JP H11169849 A JPH11169849 A JP H11169849A JP 36204897 A JP36204897 A JP 36204897A JP 36204897 A JP36204897 A JP 36204897A JP H11169849 A JPH11169849 A JP H11169849A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C15/00—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching
- C03C15/02—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching for making a smooth surface
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 供給液中のスラッジを略完全に除去すること
ができ、しかも、ガラス研削機の稼働率を飛躍的に向上
させることができるガラス研削機用供給液のリサイクル
システムを提供する。 【解決手段】 ガラスGを研削するための研削機1にク
ーラントCを供給する供給部2と、使用済のクーラント
Cをダーティタンク32に排出する排出部3と、使用済
クーラントCを濾過して供給部2に戻す濾過器4,5と
を具備している。具体的には、濾過器4,5のタンク4
0でクーラントC内のスラッジSを沈殿濾過すると共
に、中空糸膜41でクーラントCに混入しているスラッ
ジSを吸着濾過して供給部2に戻す。
ができ、しかも、ガラス研削機の稼働率を飛躍的に向上
させることができるガラス研削機用供給液のリサイクル
システムを提供する。 【解決手段】 ガラスGを研削するための研削機1にク
ーラントCを供給する供給部2と、使用済のクーラント
Cをダーティタンク32に排出する排出部3と、使用済
クーラントCを濾過して供給部2に戻す濾過器4,5と
を具備している。具体的には、濾過器4,5のタンク4
0でクーラントC内のスラッジSを沈殿濾過すると共
に、中空糸膜41でクーラントCに混入しているスラッ
ジSを吸着濾過して供給部2に戻す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クーラントや研
削液などの供給液を濾過してガラス研削機に再供給する
ガラス研削機用供給液のリサイクルシステムに関するも
のである。
削液などの供給液を濾過してガラス研削機に再供給する
ガラス研削機用供給液のリサイクルシステムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガラスの平坦化加工技術では、
ガラス面を研磨する前に、ガラス面全体の研削を行う。
すなわち、ダイアモンド等の硬質粒を埋め込み又は突設
したガラス研削機の上,下定盤でガラスの両面を挟み、
所定押圧下でこれらの上,下定盤を互いに逆回転するこ
とで、ガラスの両面を同時に研削する。この際、ガラス
や定盤を冷却するために及び研削を効率化するためにク
ーラントや研削液などの供給液が定盤上に供給される。
そして、この供給液を再利用するために、ガラス研削機
からの排液を再度ガラス研削機に供給するリサイクルシ
ステムが採用されている。しかし、ガラス研削機による
研削作業では、ガラスを略半分の厚さまで削ることか
ら、大量のガラス研削くず(以下「スラッジ」という)
が発生し、供給液に混入してガラス研削機外に排出され
ることとなる。したがって、従来のリサイクルシステム
では、供給液に混入したスラッジを除去した後、ガラス
研削機に再供給する技術が採用されている。
ガラス面を研磨する前に、ガラス面全体の研削を行う。
すなわち、ダイアモンド等の硬質粒を埋め込み又は突設
したガラス研削機の上,下定盤でガラスの両面を挟み、
所定押圧下でこれらの上,下定盤を互いに逆回転するこ
とで、ガラスの両面を同時に研削する。この際、ガラス
や定盤を冷却するために及び研削を効率化するためにク
ーラントや研削液などの供給液が定盤上に供給される。
そして、この供給液を再利用するために、ガラス研削機
からの排液を再度ガラス研削機に供給するリサイクルシ
ステムが採用されている。しかし、ガラス研削機による
研削作業では、ガラスを略半分の厚さまで削ることか
ら、大量のガラス研削くず(以下「スラッジ」という)
が発生し、供給液に混入してガラス研削機外に排出され
ることとなる。したがって、従来のリサイクルシステム
では、供給液に混入したスラッジを除去した後、ガラス
研削機に再供給する技術が採用されている。
【0003】従来、この種の技術としては、例えば次の
ようなものがある。第1の技術は、ガラス研削機からの
排液を遠心分離器に通し、遠心力で供給液内のスラッジ
を除去する方法である。また、第2の技術は、珪藻土を
積層したフィルタに排液を通して、スラッジを濾過する
方法である。
ようなものがある。第1の技術は、ガラス研削機からの
排液を遠心分離器に通し、遠心力で供給液内のスラッジ
を除去する方法である。また、第2の技術は、珪藻土を
積層したフィルタに排液を通して、スラッジを濾過する
方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の技術では、次のような問題があった。遠心分離器を用
いた第1の技術では、遠心力を用いるため、重い即ち粒
径の大きなスラッジしか取り除くことができない。これ
に対して、供給液内に混入しているスラッジの粒径は、
略0.1μm〜10μmに渡り、細かくて遠心力では除
去することができないものが多量に含まれている。した
がって、この技術では、スラッジの除去が不十分であっ
た。一方、フィルタを用いた第2の技術では、珪藻土の
目を細かくすることで、細かいスラッジをも除去するこ
とができる。しかしながら、珪藻土の目が細かい分スラ
ッジによる目詰まりが早く、5〜6時間程度で目詰まり
を起こしてしまう。このため、5〜6時間毎ガラス研削
機を止めて、フィルタの交換を行わなければならず、ガ
ラス研削機の稼働率の低下を招いていた。かといって、
珪藻土の目を荒くすると、供給液が粒径の大きなスラッ
ジを含んだ状態で、ガラス研削機に再供給され、研削中
のガラスにスクラッチが生じてしまう。
の技術では、次のような問題があった。遠心分離器を用
いた第1の技術では、遠心力を用いるため、重い即ち粒
径の大きなスラッジしか取り除くことができない。これ
に対して、供給液内に混入しているスラッジの粒径は、
略0.1μm〜10μmに渡り、細かくて遠心力では除
去することができないものが多量に含まれている。した
がって、この技術では、スラッジの除去が不十分であっ
た。一方、フィルタを用いた第2の技術では、珪藻土の
目を細かくすることで、細かいスラッジをも除去するこ
とができる。しかしながら、珪藻土の目が細かい分スラ
ッジによる目詰まりが早く、5〜6時間程度で目詰まり
を起こしてしまう。このため、5〜6時間毎ガラス研削
機を止めて、フィルタの交換を行わなければならず、ガ
ラス研削機の稼働率の低下を招いていた。かといって、
珪藻土の目を荒くすると、供給液が粒径の大きなスラッ
ジを含んだ状態で、ガラス研削機に再供給され、研削中
のガラスにスクラッチが生じてしまう。
【0005】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、供給液中のスラッジを略完全に除去す
ることができ、しかも、ガラス研削機の稼働率を飛躍的
に向上させることができるガラス研削機用供給液のリサ
イクルシステムを提供することを目的とするものであ
る。
なされたもので、供給液中のスラッジを略完全に除去す
ることができ、しかも、ガラス研削機の稼働率を飛躍的
に向上させることができるガラス研削機用供給液のリサ
イクルシステムを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ガラスを研削するための研削機
に供給液を案内する供給経路と、使用済の供給液を研削
機から排出する排出経路と、この排出経路から排出され
る供給液に混入しているスラッジを濾過して供給経路に
導入する濾過手段とを具備するガラス研削機用供給液の
リサイクルシステムにおいて、濾過手段は、排出経路か
らの供給液を溜める収容槽と、略0.5μm以下の中空
孔を有する中空糸で形成された中空糸膜と、収容槽内の
供給液を中空糸膜を介して吸い出し、供給経路に導入す
るポンプとを具備する構成とした。かかる構成により、
研削機で使用された供給液が排出経路から収容槽内に溜
められると、大径の重いスラッジが収容槽の底に沈殿す
る。そして、供給液がポンプで吸い出される際に、0.
5μm以上の小,中径のスラッジが中空糸膜で吸着濾過
される。この結果、スラッジをほとんど含んでいない供
給液が再度供給経路に導入され、研削機で再利用され
る。
に、請求項1の発明は、ガラスを研削するための研削機
に供給液を案内する供給経路と、使用済の供給液を研削
機から排出する排出経路と、この排出経路から排出され
る供給液に混入しているスラッジを濾過して供給経路に
導入する濾過手段とを具備するガラス研削機用供給液の
リサイクルシステムにおいて、濾過手段は、排出経路か
らの供給液を溜める収容槽と、略0.5μm以下の中空
孔を有する中空糸で形成された中空糸膜と、収容槽内の
供給液を中空糸膜を介して吸い出し、供給経路に導入す
るポンプとを具備する構成とした。かかる構成により、
研削機で使用された供給液が排出経路から収容槽内に溜
められると、大径の重いスラッジが収容槽の底に沈殿す
る。そして、供給液がポンプで吸い出される際に、0.
5μm以上の小,中径のスラッジが中空糸膜で吸着濾過
される。この結果、スラッジをほとんど含んでいない供
給液が再度供給経路に導入され、研削機で再利用され
る。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のガラス研削機用供給液のリサイクルシステムにおい
て、中空糸膜の供給液吸入側を下側に向けた状態で、中
空糸膜を収容槽内に配設し、中空糸膜の下側で気泡を発
生させる気泡発生手段を設けた構成としてある。かかる
構成により、気泡発生手段により発生させられた気泡が
供給液内を上昇し、中空糸膜の供給液吸入側に付着した
スラッジに衝突し、このスラッジが中空糸膜から離され
る。
のガラス研削機用供給液のリサイクルシステムにおい
て、中空糸膜の供給液吸入側を下側に向けた状態で、中
空糸膜を収容槽内に配設し、中空糸膜の下側で気泡を発
生させる気泡発生手段を設けた構成としてある。かかる
構成により、気泡発生手段により発生させられた気泡が
供給液内を上昇し、中空糸膜の供給液吸入側に付着した
スラッジに衝突し、このスラッジが中空糸膜から離され
る。
【0008】さらに、請求項3の発明は、請求項1又は
請求項2に記載のガラス研削機用供給液のリサイクルシ
ステムにおいて、濾過手段を複数設け、初段の濾過手段
の収容槽に溜められた排出経路からの供給液を次段以降
の濾過手段の収容槽に順次供給する槽間経路を設けた構
成としてある。かかる構成により、排出経路から初段の
濾過手段の収容槽に溜められた供給液中の大径のスラッ
ジが沈殿し、小,中径のスラッジが中空糸膜で濾過され
て、供給経路に導入される。これと並行して、初段の収
容槽内の供給液が槽間経路により次段の濾過手段の収容
槽内に供給される。これにより、未沈殿の大径のスラッ
ジがこの収容槽の底に沈殿し、また、小,中径のスラッ
ジがこの濾過手段の中空糸膜によって濾過されて供給経
路に導入される。同様に、後段の各濾過手段において、
スラッジの沈殿及び濾過処理が行われ、スラッジをほと
んど含んでいない供給液が各濾過手段から供給経路に導
入される。
請求項2に記載のガラス研削機用供給液のリサイクルシ
ステムにおいて、濾過手段を複数設け、初段の濾過手段
の収容槽に溜められた排出経路からの供給液を次段以降
の濾過手段の収容槽に順次供給する槽間経路を設けた構
成としてある。かかる構成により、排出経路から初段の
濾過手段の収容槽に溜められた供給液中の大径のスラッ
ジが沈殿し、小,中径のスラッジが中空糸膜で濾過され
て、供給経路に導入される。これと並行して、初段の収
容槽内の供給液が槽間経路により次段の濾過手段の収容
槽内に供給される。これにより、未沈殿の大径のスラッ
ジがこの収容槽の底に沈殿し、また、小,中径のスラッ
ジがこの濾過手段の中空糸膜によって濾過されて供給経
路に導入される。同様に、後段の各濾過手段において、
スラッジの沈殿及び濾過処理が行われ、スラッジをほと
んど含んでいない供給液が各濾過手段から供給経路に導
入される。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のガラス研削機用供給液のリサイクルシス
テムにおいて、濾過手段を複数設け、一の濾過手段の収
容槽に溜められた排出経路からの供給液を他の濾過手段
の収容槽に供給する第1の槽間経路と、他の濾過手段の
ポンプで吸い出された供給液を一の濾過手段の収容槽に
戻す第2の槽間経路とを設けた構成としてある。かかる
構成により、一の濾過手段から第2の槽間経路を介して
他の濾過手段に供給された供給液が他の濾過手段で濾過
された後、再び一の濾過手段に戻されるので、一の濾過
手段の収容槽内のクーラントのスラッジ濃度が小さくな
り、一の濾過手段の中空糸膜の負担が軽減される。
求項2に記載のガラス研削機用供給液のリサイクルシス
テムにおいて、濾過手段を複数設け、一の濾過手段の収
容槽に溜められた排出経路からの供給液を他の濾過手段
の収容槽に供給する第1の槽間経路と、他の濾過手段の
ポンプで吸い出された供給液を一の濾過手段の収容槽に
戻す第2の槽間経路とを設けた構成としてある。かかる
構成により、一の濾過手段から第2の槽間経路を介して
他の濾過手段に供給された供給液が他の濾過手段で濾過
された後、再び一の濾過手段に戻されるので、一の濾過
手段の収容槽内のクーラントのスラッジ濃度が小さくな
り、一の濾過手段の中空糸膜の負担が軽減される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明の第1の実施形態
に係るガラス研削機用供給液のリサイクルシステムを示
す概略図である。図1に示すように、このガラス研削機
用供給液のリサイクルシステムは研削機1と、供給部2
(供給経路)と排出部3(排出経路)と一対の濾過器
4,5(濾過手段)とを具備している。
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明の第1の実施形態
に係るガラス研削機用供給液のリサイクルシステムを示
す概略図である。図1に示すように、このガラス研削機
用供給液のリサイクルシステムは研削機1と、供給部2
(供給経路)と排出部3(排出経路)と一対の濾過器
4,5(濾過手段)とを具備している。
【0011】研削機1は、ガラスGを研削する機器であ
り、図1に概略的に示すように、表面にダイヤモンド粒
Dを突設した上定盤10と下定盤11とでガラスGを挟
み、所定押圧力をガラスGに加えながら、定盤10,1
1を互いに逆方向に回転させて、ガラスGの両面を研削
するようになっている。
り、図1に概略的に示すように、表面にダイヤモンド粒
Dを突設した上定盤10と下定盤11とでガラスGを挟
み、所定押圧力をガラスGに加えながら、定盤10,1
1を互いに逆方向に回転させて、ガラスGの両面を研削
するようになっている。
【0012】供給部2は、ガラスGや定盤10,11を
冷却するためのクーラントC(供給液)を上記研削機1
に案内するための部分であり、クリーンタンク20と送
液ポンプ21とを有している。クリーンタンク20は、
濾過器4,5から導入されたクーラントCを一時貯える
容器であり、送液ポンプ21は、クリーンタンク20内
のクーラントCを吸い上げて、研削機1に供給するため
のものである。すなわち、送液ポンプ21で吸い上げら
れたクーラントCは、パイプ22を介してパイプ22に
連通したチューブ23に至り、上定盤10に穿設され且
つチューブ23の先端が連結された孔10aから流出す
るようになっている。
冷却するためのクーラントC(供給液)を上記研削機1
に案内するための部分であり、クリーンタンク20と送
液ポンプ21とを有している。クリーンタンク20は、
濾過器4,5から導入されたクーラントCを一時貯える
容器であり、送液ポンプ21は、クリーンタンク20内
のクーラントCを吸い上げて、研削機1に供給するため
のものである。すなわち、送液ポンプ21で吸い上げら
れたクーラントCは、パイプ22を介してパイプ22に
連通したチューブ23に至り、上定盤10に穿設され且
つチューブ23の先端が連結された孔10aから流出す
るようになっている。
【0013】排出部3は、研削機1で使用されたクーラ
ントCを排出部分であり、排液受け30とパイプ31と
ダーティタンク32とで構成されている。排液受け30
は、下定盤11から排出されたクーラントCを受けるた
めのものであり、その底に穿設された孔30aを介して
パイプ31に連結されている。これにより、排液受け3
0に排出されたクーラントCが孔30aからパイプ31
内に流れ込み、ダーティタンク32に貯えられる。な
お、この排出部3には、ダーティタンク32内のクーラ
ントCを吸い上げて濾過器4に供給する返送ポンプ33
を有している。
ントCを排出部分であり、排液受け30とパイプ31と
ダーティタンク32とで構成されている。排液受け30
は、下定盤11から排出されたクーラントCを受けるた
めのものであり、その底に穿設された孔30aを介して
パイプ31に連結されている。これにより、排液受け3
0に排出されたクーラントCが孔30aからパイプ31
内に流れ込み、ダーティタンク32に貯えられる。な
お、この排出部3には、ダーティタンク32内のクーラ
ントCを吸い上げて濾過器4に供給する返送ポンプ33
を有している。
【0014】濾過器4,5は、排出部3のダーティタン
ク32に排出されたクーラントCに混入しているスラッ
ジSを濾過して供給部2のクリーンタンク20に導入す
る器機である。
ク32に排出されたクーラントCに混入しているスラッ
ジSを濾過して供給部2のクリーンタンク20に導入す
る器機である。
【0015】濾過器4は、タンク40(収容槽)と中空
糸膜41とポンプ42と気泡発生器6(気泡発生手段)
とを有している。
糸膜41とポンプ42と気泡発生器6(気泡発生手段)
とを有している。
【0016】タンク40は、ダーティタンク32からの
クーラントCを溜めるためのものであり、その底部40
aはテーパ状に形成されている。この底部40aの最深
部位には排出口40bが穿設されており、排出口40b
にはパイプ43が連結され、このパイプ43にはバルブ
43aが取り付けられている。
クーラントCを溜めるためのものであり、その底部40
aはテーパ状に形成されている。この底部40aの最深
部位には排出口40bが穿設されており、排出口40b
にはパイプ43が連結され、このパイプ43にはバルブ
43aが取り付けられている。
【0017】中空糸膜41は、クーラントCを濾過する
ための周知の膜体であり、図2に示すように、短径が略
0.1μmで長径が略0.3μmの楕円形の中空孔41
aを有した中空糸41′で形成されている。なお、図1
は、理解を容易にするため、中空糸膜41の構造を模式
的に示している。この中空糸膜41は、クーラントCの
吸入側即ち、中空孔41aの開口を下に向けた状態で筒
状の保持体44内に装着されている。この保持体44の
内周面と中空糸膜41の外周面とは液密に当接してお
り、保持体44の上部開口は閉塞されている。
ための周知の膜体であり、図2に示すように、短径が略
0.1μmで長径が略0.3μmの楕円形の中空孔41
aを有した中空糸41′で形成されている。なお、図1
は、理解を容易にするため、中空糸膜41の構造を模式
的に示している。この中空糸膜41は、クーラントCの
吸入側即ち、中空孔41aの開口を下に向けた状態で筒
状の保持体44内に装着されている。この保持体44の
内周面と中空糸膜41の外周面とは液密に当接してお
り、保持体44の上部開口は閉塞されている。
【0018】ポンプ42は、タンク40内のクーラント
Cを中空糸膜41を介して吸い出し、供給部2のクリー
ンタンク20内に導入するためのものである。具体的に
は、複数のパイプ45の下端部が保持体44の内部と連
通した状態で保持体44の上面に取り付けられ、その上
端部がバルブ45aを介して導入パイプ46に連結され
ている。そして、導入パイプ46がクリーンタンク20
に向かって折り曲げられ、その先端開口がクリーンタン
ク20の上方に位置されている。ポンプ42は、このよ
うな導入パイプ46の中途に介設されており、パイプ4
5側を負圧にして、タンク40内のクーラントCを吸い
上げ、クリーンタンク20に排出する。なお、符号46
aは真空計であり、符号46bはバルブであり、符号4
6cは濾過流量計である。
Cを中空糸膜41を介して吸い出し、供給部2のクリー
ンタンク20内に導入するためのものである。具体的に
は、複数のパイプ45の下端部が保持体44の内部と連
通した状態で保持体44の上面に取り付けられ、その上
端部がバルブ45aを介して導入パイプ46に連結され
ている。そして、導入パイプ46がクリーンタンク20
に向かって折り曲げられ、その先端開口がクリーンタン
ク20の上方に位置されている。ポンプ42は、このよ
うな導入パイプ46の中途に介設されており、パイプ4
5側を負圧にして、タンク40内のクーラントCを吸い
上げ、クリーンタンク20に排出する。なお、符号46
aは真空計であり、符号46bはバルブであり、符号4
6cは濾過流量計である。
【0019】気泡発生器6は、中空糸膜41の下側で気
泡Bを発生させる機器であり、ドラム60とパイプ61
とブロア62とで構成されている。ドラム60は、図3
に示すように、内部が中空になっており、その上端部は
複数の小孔60aが穿設されている。パイプ61は、図
1に示すように、ブロア62から延出し、途中で分岐し
て分岐部61a,61bの先端が、図3に示すように、
ドラム60の内部と連通している。
泡Bを発生させる機器であり、ドラム60とパイプ61
とブロア62とで構成されている。ドラム60は、図3
に示すように、内部が中空になっており、その上端部は
複数の小孔60aが穿設されている。パイプ61は、図
1に示すように、ブロア62から延出し、途中で分岐し
て分岐部61a,61bの先端が、図3に示すように、
ドラム60の内部と連通している。
【0020】一方、濾過器5も気泡発生器6と同構造で
あり、タンク40と中空糸膜41とポンプ42と気泡発
生器6とを有している。すなわち、タンク40内のクー
ラントCをポンプ42により中空糸膜41を介して吸い
出し導入パイプ46によりクリーンタンク20に排出す
るようになっている。この濾過器5のタンク40には、
初段の濾過手段である濾過器4のタンク40内のクーラ
ントCが溜められるようになっており、このため、濾過
器4と濾過器5との間に供給機7(槽間経路)が介設さ
れ、供給機7を用いて、濾過器4のタンク40内のクー
ラントCを濾過器5のタンク40に順次供給するように
なっている。具体的には、クーラントCを濾過器5のタ
ンク40に導くパイプ70が濾過器4のタンク40に取
り付けられ、バルブ71a,71bを介してブロア62
に取り付けられたパイプ71の先端がパイプ70の下部
に連結されている。これにより、ブロア62からの空気
をパイプ71を介してパイプ70内に送り込み、パイプ
70内のクーラントCを空気泡により押し上げて、濾過
器5のタンク40に送り込む。
あり、タンク40と中空糸膜41とポンプ42と気泡発
生器6とを有している。すなわち、タンク40内のクー
ラントCをポンプ42により中空糸膜41を介して吸い
出し導入パイプ46によりクリーンタンク20に排出す
るようになっている。この濾過器5のタンク40には、
初段の濾過手段である濾過器4のタンク40内のクーラ
ントCが溜められるようになっており、このため、濾過
器4と濾過器5との間に供給機7(槽間経路)が介設さ
れ、供給機7を用いて、濾過器4のタンク40内のクー
ラントCを濾過器5のタンク40に順次供給するように
なっている。具体的には、クーラントCを濾過器5のタ
ンク40に導くパイプ70が濾過器4のタンク40に取
り付けられ、バルブ71a,71bを介してブロア62
に取り付けられたパイプ71の先端がパイプ70の下部
に連結されている。これにより、ブロア62からの空気
をパイプ71を介してパイプ70内に送り込み、パイプ
70内のクーラントCを空気泡により押し上げて、濾過
器5のタンク40に送り込む。
【0021】次に、この実施形態のリサイクルシステム
が示す動作について説明する。図1において、供給部2
の送液ポンプ21が駆動されると、クリーンタンク20
内のクーラントCが吸い上げられ、パイプ22とチュー
ブ23とを介して研削機1の上定盤10の孔10aから
ガラスGに流出される。これにより、互いに逆回転する
上定盤10及び下定盤11で研削されているガラスGや
上定盤10及び下定盤11がクーラントCによって冷却
される。そして、ガラスG等の冷却に供与したクーラン
トCは、下定盤11の遠心力により排出部3の排液受け
30に排出され、また、クーラントCの一部は下定盤1
1の図示しない中心孔から排液受け30内に排出され
る。このとき、研削機1で研削されているガラスGのス
ラッジSがクーラントCに混入しており、このクーラン
トCはこのスラッジSを含んだ状態で、パイプ31から
ダーティタンク32に溜められる。
が示す動作について説明する。図1において、供給部2
の送液ポンプ21が駆動されると、クリーンタンク20
内のクーラントCが吸い上げられ、パイプ22とチュー
ブ23とを介して研削機1の上定盤10の孔10aから
ガラスGに流出される。これにより、互いに逆回転する
上定盤10及び下定盤11で研削されているガラスGや
上定盤10及び下定盤11がクーラントCによって冷却
される。そして、ガラスG等の冷却に供与したクーラン
トCは、下定盤11の遠心力により排出部3の排液受け
30に排出され、また、クーラントCの一部は下定盤1
1の図示しない中心孔から排液受け30内に排出され
る。このとき、研削機1で研削されているガラスGのス
ラッジSがクーラントCに混入しており、このクーラン
トCはこのスラッジSを含んだ状態で、パイプ31から
ダーティタンク32に溜められる。
【0022】ダーティタンク32に溜められたクーラン
トCは、返送ポンプ33の駆動により吸い上げられ、濾
過器4のタンク40内に移される。タンク40内に溜め
られたクーラントCには、小〜大径のスラッジSが含ま
れいるが、径が略1μm以上の大径のスラッジSの大部
分は、その自重よってタンク40の底部40aに沈殿す
る。なお、1μmより小さい中径のスラッジSも時間経
過により沈殿するが、略0.1μm程度の小径のスラッ
ジSはクーラントC内で浮遊し、相当の時間経過しない
と沈殿しない。また、クーラントCをダーティタンク3
2から濾過器4のタンク40内に移す動作と併行して、
このタンク40内のクーラントCが供給機7によって濾
過器5のタンク40内に移される。クーラントCが濾過
器5のタンク40内に溜められると、濾過器4のタンク
40内では沈殿しなかった大径のスラッジSのほとんど
が濾過器5のタンク40の底部40aに沈殿すると共
に、中径のスラッジSの一部も時間経過と共に沈殿す
る。このように、クーラントCが順次濾過器4,5のタ
ンク40に溜められることで、クーラントC内の大径の
スラッジSのほとんどと中径のスラッジSの大半とが沈
殿除去される。なお、沈殿したスラッジSが底部40a
に多量に積もったときには、バルブ43aを開いて、こ
れらのスラッジSをタンク40外に排出することができ
る。
トCは、返送ポンプ33の駆動により吸い上げられ、濾
過器4のタンク40内に移される。タンク40内に溜め
られたクーラントCには、小〜大径のスラッジSが含ま
れいるが、径が略1μm以上の大径のスラッジSの大部
分は、その自重よってタンク40の底部40aに沈殿す
る。なお、1μmより小さい中径のスラッジSも時間経
過により沈殿するが、略0.1μm程度の小径のスラッ
ジSはクーラントC内で浮遊し、相当の時間経過しない
と沈殿しない。また、クーラントCをダーティタンク3
2から濾過器4のタンク40内に移す動作と併行して、
このタンク40内のクーラントCが供給機7によって濾
過器5のタンク40内に移される。クーラントCが濾過
器5のタンク40内に溜められると、濾過器4のタンク
40内では沈殿しなかった大径のスラッジSのほとんど
が濾過器5のタンク40の底部40aに沈殿すると共
に、中径のスラッジSの一部も時間経過と共に沈殿す
る。このように、クーラントCが順次濾過器4,5のタ
ンク40に溜められることで、クーラントC内の大径の
スラッジSのほとんどと中径のスラッジSの大半とが沈
殿除去される。なお、沈殿したスラッジSが底部40a
に多量に積もったときには、バルブ43aを開いて、こ
れらのスラッジSをタンク40外に排出することができ
る。
【0023】以上のように、濾過器4,5のタンク40
内に溜められたクーラントCのスラッジSが沈殿除去さ
れるにしても、濾過器4,5のタンク40内のクーラン
トCには、多量の小〜中径のスラッジSと少量の大径の
スラッジSとが混入している。このようなクーラントC
は、各ポンプ42の駆動により、複数のパイプ45に吸
い上げられる。このとき、タンク40内のクーラントC
は中空糸膜41の中空孔41a内を通ってパイプ45内
に至ることとなるが、図2に示したように、中空孔41
aの短径が略0.1μmであるので、短径が略0.1μ
m以上のスラッジSは中空孔41aを通過することがで
きない。このため、図4に示すように、クーラントCに
混入しているほとんどのスラッジSが中空糸膜41のク
ーラント吸入側の面41bに吸着され、澄んだクーラン
トCがパイプ45に吸引されて、クリーンタンク
内に溜められたクーラントCのスラッジSが沈殿除去さ
れるにしても、濾過器4,5のタンク40内のクーラン
トCには、多量の小〜中径のスラッジSと少量の大径の
スラッジSとが混入している。このようなクーラントC
は、各ポンプ42の駆動により、複数のパイプ45に吸
い上げられる。このとき、タンク40内のクーラントC
は中空糸膜41の中空孔41a内を通ってパイプ45内
に至ることとなるが、図2に示したように、中空孔41
aの短径が略0.1μmであるので、短径が略0.1μ
m以上のスラッジSは中空孔41aを通過することがで
きない。このため、図4に示すように、クーラントCに
混入しているほとんどのスラッジSが中空糸膜41のク
ーラント吸入側の面41bに吸着され、澄んだクーラン
トCがパイプ45に吸引されて、クリーンタンク
【0024】このように、クーラントCに混入している
スラッジSは中空糸膜41の面41bにほぼ完全に吸着
濾過されるが、面41bに吸着されるスラッジSは大部
分小,中径のものであり、大径のスラッジSは少ないの
で、中空糸膜41が目詰まりを起こす迄には長時間を要
する。そして、気泡発生器6を常時又は所定時点に動作
させることで、中空糸膜41が目詰まりを起こす迄の時
間をさらに延長させることができる。すなわち、ブロア
62を駆動させ、パイプ61を介してドラム60に空気
を送り込むことで、図3に示すように、ドラム60内の
空気が気泡BとなってクーラントC内を上昇し、図4に
示すように、気泡Bは中空糸膜41の面41bに付着し
ているスラッジSに衝突すると共に、気泡Bの衝突後の
動きによってスラッジSを面41bから取り除くように
作用する。
スラッジSは中空糸膜41の面41bにほぼ完全に吸着
濾過されるが、面41bに吸着されるスラッジSは大部
分小,中径のものであり、大径のスラッジSは少ないの
で、中空糸膜41が目詰まりを起こす迄には長時間を要
する。そして、気泡発生器6を常時又は所定時点に動作
させることで、中空糸膜41が目詰まりを起こす迄の時
間をさらに延長させることができる。すなわち、ブロア
62を駆動させ、パイプ61を介してドラム60に空気
を送り込むことで、図3に示すように、ドラム60内の
空気が気泡BとなってクーラントC内を上昇し、図4に
示すように、気泡Bは中空糸膜41の面41bに付着し
ているスラッジSに衝突すると共に、気泡Bの衝突後の
動きによってスラッジSを面41bから取り除くように
作用する。
【0025】このように、この実施形態のリサイクルシ
ステムによれば、供給部2のクリーンタンク20から供
給され研削機1で使用されたクーラントCを濾過器4,
5のタンク40に溜めてクーラントC内のスラッジSを
沈殿濾過すると共に、未沈殿のスラッジSを中空糸膜4
1で吸着濾過するので、クーラントC内のスラッジSを
略完全に除去することができ、この結果、澄んだクーラ
ントCを研削機1に再供給することができる。しかも、
中空糸膜41に付着したスラッジSを気泡発生器6で取
り除くようにしたので、中空糸膜41の使用時間を33
6時間〜504時間という長さ迄飛躍的に長くすること
ができ、この結果、研削機1の稼働率の飛躍的な向上を
図ることができる。また、スラッジSの沈殿濾過と吸着
濾過とを2つの濾過器4,5で分担するので、スラッジ
S除去の略完全化を図ることができるだけでなく、各中
空糸膜41の負担が軽減され、その分、中空糸膜41の
使用時間の延長化を図ることができる。
ステムによれば、供給部2のクリーンタンク20から供
給され研削機1で使用されたクーラントCを濾過器4,
5のタンク40に溜めてクーラントC内のスラッジSを
沈殿濾過すると共に、未沈殿のスラッジSを中空糸膜4
1で吸着濾過するので、クーラントC内のスラッジSを
略完全に除去することができ、この結果、澄んだクーラ
ントCを研削機1に再供給することができる。しかも、
中空糸膜41に付着したスラッジSを気泡発生器6で取
り除くようにしたので、中空糸膜41の使用時間を33
6時間〜504時間という長さ迄飛躍的に長くすること
ができ、この結果、研削機1の稼働率の飛躍的な向上を
図ることができる。また、スラッジSの沈殿濾過と吸着
濾過とを2つの濾過器4,5で分担するので、スラッジ
S除去の略完全化を図ることができるだけでなく、各中
空糸膜41の負担が軽減され、その分、中空糸膜41の
使用時間の延長化を図ることができる。
【0026】(第2の実施形態)図5は、この発明の第
2の実施形態に係るガラス研削機用供給液のリサイクル
システムを示す概略図である。この実施形態のリサイク
ルシステムは、図5に示すように、濾過器4のタンク4
0内のクーラントCを供給機7(第1の槽間経路)で濾
過器5のタンク40に供給する点は上記第1の実施形態
と同様であるが、濾過器5のタンク40に供給されたク
ーラントCをポンプ42を用いて導入パイプ46(第2
の槽間経路)から濾過器4のタンク40に戻す構成とな
っている点が上記第1の実施形態と異なる。すなわち、
濾過器5の複数のパイプ45に連結した導入パイプ46
が濾過器4のタンク40側に折り曲げられ、その先端開
口がこのタンク40の上方に位置されている。これによ
り、濾過器5のタンク40に溜められたクーラントCが
その中空糸膜41で濾過され、導入パイプ46を介して
濾過器4のタンク40に戻されるので、濾過器4のタン
ク40内のクーラントCのスラッジS濃度が低くなり、
この結果、濾過器4の中空糸膜41の負担が軽減され
る。その他の構成,作用効果は上記第1の実施形態と同
様であるので、その記載は省略する。
2の実施形態に係るガラス研削機用供給液のリサイクル
システムを示す概略図である。この実施形態のリサイク
ルシステムは、図5に示すように、濾過器4のタンク4
0内のクーラントCを供給機7(第1の槽間経路)で濾
過器5のタンク40に供給する点は上記第1の実施形態
と同様であるが、濾過器5のタンク40に供給されたク
ーラントCをポンプ42を用いて導入パイプ46(第2
の槽間経路)から濾過器4のタンク40に戻す構成とな
っている点が上記第1の実施形態と異なる。すなわち、
濾過器5の複数のパイプ45に連結した導入パイプ46
が濾過器4のタンク40側に折り曲げられ、その先端開
口がこのタンク40の上方に位置されている。これによ
り、濾過器5のタンク40に溜められたクーラントCが
その中空糸膜41で濾過され、導入パイプ46を介して
濾過器4のタンク40に戻されるので、濾過器4のタン
ク40内のクーラントCのスラッジS濃度が低くなり、
この結果、濾過器4の中空糸膜41の負担が軽減され
る。その他の構成,作用効果は上記第1の実施形態と同
様であるので、その記載は省略する。
【0027】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
供給液としてクーラントCを用いたが、研削液に対して
も、同様の効果を得ることができることは勿論である。
また、上記実施形態では、供給機7をブロア62からパ
イプ71を介して送られてきた空気でパイプ70内のク
ーラントCを押し上げて、濾過器5のタンク40に送り
込む構成としたが、パイプ70にポンプを取り付けて濾
過器4のタンク40内のクーラントCを吸い上げるよう
にすることもできる。また、上記第1の実施形態では、
2つの濾過器4,5を設けたが、濾過器4のみでスラッ
ジSの沈殿濾過と吸着濾過とを行う構成としてもよい、
また逆に、濾過器5の後段にさらに、複数の濾過器を配
設し、各濾過器のタンク間に供給機7を設けて、クーラ
ントCを順次次段のタンクに供給するようにしてもよ
い。また、第2の実施形態では、濾過器5に気泡発生器
6を設けていないが、気泡発生器6を設けることを除外
するものではない。また、第2の実施形態では、1つの
濾過器5のタンク40から濾過器4のタンク40にクー
ラントCを戻す構成としたが、複数の濾過器5を設け
て、濾過器4のタンク40から複数の濾過器5のタンク
40にクーラントCを供給した後、複数の濾過器5のタ
ンク40内のクーラントCを中空糸膜41を介して再度
濾過器4のタンク40に戻すようにしてもよい。
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
供給液としてクーラントCを用いたが、研削液に対して
も、同様の効果を得ることができることは勿論である。
また、上記実施形態では、供給機7をブロア62からパ
イプ71を介して送られてきた空気でパイプ70内のク
ーラントCを押し上げて、濾過器5のタンク40に送り
込む構成としたが、パイプ70にポンプを取り付けて濾
過器4のタンク40内のクーラントCを吸い上げるよう
にすることもできる。また、上記第1の実施形態では、
2つの濾過器4,5を設けたが、濾過器4のみでスラッ
ジSの沈殿濾過と吸着濾過とを行う構成としてもよい、
また逆に、濾過器5の後段にさらに、複数の濾過器を配
設し、各濾過器のタンク間に供給機7を設けて、クーラ
ントCを順次次段のタンクに供給するようにしてもよ
い。また、第2の実施形態では、濾過器5に気泡発生器
6を設けていないが、気泡発生器6を設けることを除外
するものではない。また、第2の実施形態では、1つの
濾過器5のタンク40から濾過器4のタンク40にクー
ラントCを戻す構成としたが、複数の濾過器5を設け
て、濾過器4のタンク40から複数の濾過器5のタンク
40にクーラントCを供給した後、複数の濾過器5のタ
ンク40内のクーラントCを中空糸膜41を介して再度
濾過器4のタンク40に戻すようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、大径のスラッジを収容槽内で沈殿させ、
小,中径のスラッジを中空糸膜で吸着濾過するので、ス
ラッジが略完全に除去された供給液を研削機に再供給す
ることができるという優れた効果がある。また、小,中
径のスラッジのみが中空糸膜に付着し、大径のスラッジ
が沈殿して中空糸膜に付着しないので、大径のスラッジ
をも付着させる従来のフィルタに比べて目詰まりを起こ
す迄の時間が長く、この結果、中空糸膜の交換頻度を減
少させることができ、研削機の稼働率の向上を図ること
ができる。また、請求項2の発明によれば、中空糸膜に
付着したスラッジに気泡が衝突して、このスラッジが中
空糸膜から離れるので、中空糸膜の目詰まりがほとんど
生ぜず、この結果、中空糸膜の使用時間をさらに長くす
ることができ、研削機の稼働率を飛躍的に向上させるこ
とができるという効果がある。さらに、請求項3及び請
求項4の発明によれば、供給液中に含まれる大径のスラ
ッジを複数の濾過手段における沈殿処理によってほぼ完
全に除去すると共に、小,中径のスラッジの吸着濾過を
複数の濾過手段の中空糸膜で分担するので、スラッジの
除去を略完全に行うことができると共に、中空糸膜の使
用時間を飛躍的に長くすることができるという効果があ
る。
発明によれば、大径のスラッジを収容槽内で沈殿させ、
小,中径のスラッジを中空糸膜で吸着濾過するので、ス
ラッジが略完全に除去された供給液を研削機に再供給す
ることができるという優れた効果がある。また、小,中
径のスラッジのみが中空糸膜に付着し、大径のスラッジ
が沈殿して中空糸膜に付着しないので、大径のスラッジ
をも付着させる従来のフィルタに比べて目詰まりを起こ
す迄の時間が長く、この結果、中空糸膜の交換頻度を減
少させることができ、研削機の稼働率の向上を図ること
ができる。また、請求項2の発明によれば、中空糸膜に
付着したスラッジに気泡が衝突して、このスラッジが中
空糸膜から離れるので、中空糸膜の目詰まりがほとんど
生ぜず、この結果、中空糸膜の使用時間をさらに長くす
ることができ、研削機の稼働率を飛躍的に向上させるこ
とができるという効果がある。さらに、請求項3及び請
求項4の発明によれば、供給液中に含まれる大径のスラ
ッジを複数の濾過手段における沈殿処理によってほぼ完
全に除去すると共に、小,中径のスラッジの吸着濾過を
複数の濾過手段の中空糸膜で分担するので、スラッジの
除去を略完全に行うことができると共に、中空糸膜の使
用時間を飛躍的に長くすることができるという効果があ
る。
【図1】この発明の第1の実施形態に係るガラス研削機
用供給液のリサイクルシステムを示す概略図である。
用供給液のリサイクルシステムを示す概略図である。
【図2】中空糸の断面図である。
【図3】気泡発生器のドラムの構造を示す断面図であ
る。
る。
【図4】スラッジの中空糸膜への吸着状態及び気泡の作
用を示す概略図である。
用を示す概略図である。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るガラス研削機
用供給液のリサイクルシステムを示す概略図である。
用供給液のリサイクルシステムを示す概略図である。
1…研削機、 2…供給部、 3…排出部、 4,5…
濾過器、 6…気泡発生器、 7…供給機、 40…タ
ンク、 41…中空糸膜、 41a…中空孔、42…ポ
ンプ、 C…クーラント、 B…気泡、 S…スラッ
ジ。
濾過器、 6…気泡発生器、 7…供給機、 40…タ
ンク、 41…中空糸膜、 41a…中空孔、42…ポ
ンプ、 C…クーラント、 B…気泡、 S…スラッ
ジ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ガラス研削機用供給液のリサイクル
システム
システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B24B 55/12 B24B 55/12
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラスを研削するための研削機に供給液
を案内する供給経路と、使用済の供給液を上記研削機か
ら排出する排出経路と、この排出経路から排出される供
給液に混入しているスラッジを濾過して上記供給経路に
導入する濾過手段とを具備するガラス研削機用供給液の
リサイクルシステムにおいて、 上記濾過手段は、 上記排出経路からの供給液を溜める収容槽と、 略0.5μm以下の中空孔を有する中空糸で形成された
中空糸膜と、 上記収容槽内の供給液を上記中空糸膜を介して吸い出
し、上記供給経路に導入するポンプとを具備することを
特徴とするガラス研削機用供給液のリサイクルシステ
ム。 - 【請求項2】 請求項1に記載のガラス研削機用供給液
のリサイクルシステムにおいて、 上記中空糸膜の供給液吸入側を下側に向けた状態で、上
記中空糸膜を上記収容槽内に配設し、 上記中空糸膜の下側で気泡を発生させる気泡発生手段を
設けた、 ことを特徴とするガラス研削機用供給液のリサイクルシ
ステム。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のガラス研
削機用供給液のリサイクルシステムにおいて、 上記濾過手段を複数設け、 初段の濾過手段の収容槽に溜められた上記排出経路から
の供給液を次段以降の濾過手段の収容槽に順次供給する
槽間経路を設けた、 ことを特徴とするガラス研削機用供給液のリサイクルシ
ステム。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のガラス研
削機用供給液のリサイクルシステムにおいて、 上記濾過手段を複数設け、 一の濾過手段の収容槽に溜められた上記排出経路からの
供給液を他の濾過手段の収容槽に供給する第1の槽間経
路と、他の濾過手段のポンプで吸い出された供給液を上
記一の濾過手段の収容槽に戻す第2の槽間経路とを設け
た、ことを特徴とするガラス研削機用供給液のリサイク
ルシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36204897A JPH11169849A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | ガラス研削機用供給液のリサイクルシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36204897A JPH11169849A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | ガラス研削機用供給液のリサイクルシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11169849A true JPH11169849A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18475738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36204897A Withdrawn JPH11169849A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | ガラス研削機用供給液のリサイクルシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11169849A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020066427A (ko) * | 2001-02-10 | 2002-08-17 | 김윤호 | 유리가루 분리장치 |
WO2011121906A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | コニカミノルタオプト株式会社 | 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体用ガラス基板 |
CN109048502A (zh) * | 2018-09-29 | 2018-12-21 | 梁日 | 一种立式机床磨削装置 |
CN110227294A (zh) * | 2019-06-17 | 2019-09-13 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 抛光液循环过滤系统 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP36204897A patent/JPH11169849A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020066427A (ko) * | 2001-02-10 | 2002-08-17 | 김윤호 | 유리가루 분리장치 |
WO2011121906A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | コニカミノルタオプト株式会社 | 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体用ガラス基板 |
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CN110227294A (zh) * | 2019-06-17 | 2019-09-13 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 抛光液循环过滤系统 |
CN110227294B (zh) * | 2019-06-17 | 2024-04-19 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 抛光液循环过滤系统 |
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