JPH11169458A - ボウラス投与装置 - Google Patents

ボウラス投与装置

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JPH11169458A
JPH11169458A JP9339006A JP33900697A JPH11169458A JP H11169458 A JPH11169458 A JP H11169458A JP 9339006 A JP9339006 A JP 9339006A JP 33900697 A JP33900697 A JP 33900697A JP H11169458 A JPH11169458 A JP H11169458A
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tank
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Keiichi Yamada
圭一 山田
Junichi Yamanaka
準一 山中
Jiyunichi Ohira
純一 尾平
Atsushi Yamamoto
敦 山本
So Nakazawa
創 中澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者に対し、必要時に操作することで所定量
の薬液を投与できるようにしたボウラス投与装置におい
て、従来のものは、釦部を押したときだけ、薬液の供給
が可能な構造になっていた。従って、所定量の薬液を投
与する時間中、常に釦部を押し続けなければならず、面
倒であった。これをワンショット的な操作だけで、所定
量の薬液投与を可能にする。 【解決手段】 一次タンク25と二次タンク30とを有
し、両者間に逆止弁19を設ける。一次タンク25は、
内部が薬液で充満されたときに操作キャップ部20を突
出させ、押圧操作可能になっている。二次タンク30は
ゴム等により形成されており、一次タンク25から薬液
が一気に移送されたときに、球場に膨張するようになっ
ている。二次タンク30が膨張したときには、その弾性
復元力により、薬液を患者へ向けて流出させようとする
作用が継続的に付加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者へ薬液を投与
する場合等に用いるボウラス投与装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種、ボウラス投与装置として
は、特公平5−37072号公報、特表平3−5055
38号公報等に記載されたものが知られている。これら
のボウラス投与装置は、所定時間をかけて継続的に薬液
を送出可能にしたバルーン型やシリンジ型等の薬液供給
器と、患者とを繋ぐチューブの途中に接続して用いるも
のであって、原理的には、本体ケース内に設けられた薬
液チューブに対し、これをバネ力によって押し潰して常
時閉にする釦部が設けられており、この釦部をバネ力に
抗して押し操作したときだけ、薬液チューブを通液可能
にさせるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このボウラス投与装置
では、上記したように薬液を供給する間中、医師や看護
人又は患者自身等が釦部を押し続けなければならないも
のであり、その投与操作が面倒であるという問題があっ
た。特に、薬液が鎮痛剤のようなものであって、患者が
不快感や痛みを感じたときに自らの判断で投与を行う場
合では、釦部を押し続けるといった作業自体が不快感な
いし痛みの中で行わねばならないため、患者の負担は非
常に重いものになる。
【0004】一方、このボウラス投与装置と患者とを繋
ぐチューブには、途中にフィルターやカテーテル等、管
路抵抗となる各種の器具類が設けられている場合が多々
あり、このために薬液の投与に時間を要し、ボウラス投
与装置において釦部を押し続ける時間も長くなりがちで
あり、このことも、上記の各種不都合を助長するもので
ある。例えば、一例を挙げれば、3mlの薬液を投与す
るのに3分もの時間がかかる場合もある。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み、ワンショッ
ト的な操作だけで所定量の継続的な薬液投与が可能にな
るようにして、ボウラス投与操作の面倒さを解消するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明のボウラス投与装置は、ワンショット的な圧縮方
向の操作をしたときに、この操作力に対する反発力(復
元力)を徐々に解放させる作用を持たせ、これにより、
予め暫時的に貯留させた所定量の薬液を、患者側へ向け
て継続的に流出可能にする機構を備えることを基本的技
術思想としている。
【0007】かかる技術思想を具現化するボウラス投与
装置の構造としては、圧縮操作によって内部の薬液を排
出できる一次タンクと、一次タンクからの薬液を内部に
貯溜できる二次タンクと、前記一次タンクを圧縮操作し
たときに一次タンク内の薬液を二次タンクへ供給するタ
ンク連結部と、前記二次タンクから一次タンクへ薬液が
戻るのを規制する逆止弁機構と、前記二次タンクが拡大
したときに反発力を蓄えて該反発力を当該二次タンクに
対して継続的に付加可能にした押出原動手段と、を有す
るものを採用することができる。
【0008】この場合、当初、一次タンク及び二次タン
クは共に収縮状態にあり、この状態から、適宜の薬液供
給器によって一次タンクへ所定量の薬液が供給されると
一次タンクは拡大する。そこで、一次タンクを圧縮操作
すると、一次タンク内の薬液が二次タンクへ移送され、
一次タンクと交替して二次タンクが拡大する。そして、
この二次タンクが拡大するときには、押出原動手段が、
その拡大作用に対する反発力を蓄えるようになり、この
反発力を二次タンクに対して徐々に付加させるようにな
る。従って、この二次タンクは徐々に圧縮されてゆき、
内部の薬液が患者側へと押し出されることになる。
【0009】押出原動手段としては、二次タンクに対し
てバネ等の弾性体を当接させることによって構成するこ
とも可能であるが、二次タンクの形成素材に弾性材を用
いる(即ち、二次タンクをゴム袋状等とする)ことで、
この二次タンクと一体的に構成することも可能である。
一方、本発明に係るボウラス投与装置の別の構成例とし
ては、薬液タンク部と、この薬液タンク部内で進退自在
に保持されたピストン部と、薬液タンク部に向けた所定
距離の近接移動が可能な操作部材と、この操作部材の近
接移動によりピストン部に対して薬液タンク部へ向けた
押出圧を継続的に付加可能にした反発力発生部と、を有
したものとすることができる。
【0010】この構成では、適宜の薬液供給器によって
薬液タンク部へ所定量の薬液が供給されると、この薬液
タンク部内でピストン部が押し出される。そこで、上記
の状態から薬液タンク部へ向けて近接移動させるべく操
作部材を操作すると、ピストン部には、上記操作部材か
ら反発力発生部を介して薬液タンク部へ向けた押出圧が
付加されるようになる。
【0011】上記の適宜操作部材は、薬液ピストン部へ
向けた所定の近接移動をさせたときに、この近接状態を
自己保持可能になっており、これにより反発力発生部に
は、ピストン部へ押出圧を付加する状態が所定時間にわ
たって保持され、これが継続的なものとされる。このよ
うにして、薬液タンク部内の薬液が患者側へと押し出さ
れることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係るボ
ウラス投与装置1の第1実施形態を示している。このボ
ウラス投与装置1は、流入口部2を具備する一次側器体
3と、流出口部4を具備する二次側器体5と、これら両
器体3,5を連結する中間器体6とを有している。
【0013】このボウラス投与装置1は、図3に一例を
示すように、一次側器体3の流入口部2にチューブ8を
介して適宜の薬液供給器9を接続し、二次側器体5の流
出口部4にチューブ10を介してフィルタや流量制御器
等の中間器具11及びカテーテル等の接続具12等を接
続するようにする。一次側器体3は、一端部に上記流入
口部2が設けられ他端部が開放した筒状の器部本体14
と、この器部本体14の開放側端部へ装入された可動体
15とを有している。
【0014】器部本体14には、側壁の中間部に中継出
口部16が設けられている。可動体15は、器部本体1
4内に挿入されて摺動自在になるプランジャ部18と、
このプランジャ部18の先端側に内蔵された逆止弁部1
9と、プランジャ部18の他端側に設けられた操作キャ
ップ部20とを有している。器部本体14内でのプラン
ジャ部18の摺動ストロークは、器部本体14の開放側
端部と操作キャップ部20との軸方向の係合構造によっ
て規制されている。
【0015】プランジャ部18には、その先端面から上
記逆止弁部19を介して外周面へと抜ける連絡路22が
設けられており、この連絡路22における外周面側の開
口部分は、プランジャ部18が摺動することによって中
継出口部16を横切るような位置付けとなっている。ま
た、プランジャ部18の外周面には、中継出口部16に
面する摺動ストローク領域を区画可能なようにOリング
23,24が設けられている。
【0016】なお、上記逆止弁部19は、プランジャ部
18の先端面側から外周面側へ向けた流れだけを許容す
る向きに設けられている。従って、この一次側器体3に
対し、流入口部2から薬液を供給すると、器部本体14
から可動体15が押し出される向きに移動し、このとき
器部本体14内には、プランジャ部18より先方に一次
タンク25(図1参照)が形成されることになる。
【0017】そして、この状態で例えば流入口部2を塞
ぐ等した後、可動体15の操作キャップ部20を押圧操
作すれば、一次タンク25内の薬液を、プランジャ部1
8内の連絡路22及び中継出口部16を介して器外へ流
出させることができる。一方、二次側器体5は、ゴムや
軟質樹脂等の弾性材によってホース状に形成され、膨張
・収縮が可能にされたバルーン部27と、このバルーン
部27の両端部に設けられた接続管28,29とを有し
ている。
【0018】従って、この二次側器体5に対し、一方の
接続管29を塞ぐ等したうえで他方の接続管28から薬
液を供給した場合、バルーン部27は球体状に膨らみ、
その内部には二次タンク30(図2参照)が形成される
ことになる。また、このバルーン部27には、膨張作用
に抗してこれを収縮させようとする反発力(弾性復元
力)が生じるが、この反発力を具備することにより、二
次タンク30内の薬液を流出させようとする押出原動手
段が構成されるものである。
【0019】このような一次側器体3と二次側器体5と
を連結する中間器体6は、一次タンク25から二次タン
ク30への薬液流れを誘導するタンク連結部33と、こ
のタンク連結部33に対して設けられた通路開閉部34
とを有している。なお、本第1実施形態では、タンク連
結部33が、上記した二次側器体5における一方の接続
管28と互いに一体的に形成されたものとしてある。
【0020】通路開閉部34は、軸方向2か所にOリン
グ36を具備した栓体37を、タンク連結部33に対す
る接続管28の連通部分へ目掛けて差し込んだもので、
栓体37の差込量の違い(先端側Oリング36の停止位
置)によって上記連通部分を閉鎖したり(図1参照)、
又は栓体37の外周面まわりを利用した連通状態にした
り(図2参照)する。
【0021】なお、栓体37は、上記連通部分を閉鎖し
た状態がバネ40によって付勢保持され、この状態から
差し込んだ連通状態の位置付けは、Oリング36の摺動
抵抗等によって保持される構造としてある。このような
構成を有した第1実施形態のボウラス投与装置1におい
て、当初、一次タンク25及び二次タンク30が空であ
り、共に収縮している状態で、図3に示したようにチュ
ーブ8,10を用いて薬液供給器9、中間器具11、接
続具12等との接続を行う。
【0022】そして、図1に示すように通路開閉部34
が閉状態であることを確認したうえで、薬液供給器9を
操作し、一次タンク25へ所定量の薬液を供給する。従
って、一次タンク25が薬液で充満されて拡大状態(可
動体15が押し出された状態)となり、これによって準
備が整ったことになる。次に、図2に示すように通路開
閉部34を開放させ、可動体15の操作キャップ部20
を押し込んで、拡大した一次タンク25を圧縮操作す
る。これにより、一次タンク25内の薬液はタンク連結
部33を介して二次タンク30内へ移送され、今度は、
バルーン部27の膨張を伴って二次タンク30が拡大す
る。
【0023】このとき、二次タンク30(バルーン部2
7)と一体形成された押出原動手段が二次タンク30を
収縮させようとする反発力(弾性復元力)を蓄えて、こ
れを二次タンク30へ継続的に付加することになるた
め、この二次タンク30内の薬液は、その後、患者等へ
向けて継続的に押し出されるようになる。図4及び図5
は、本発明に係るボウラス投与装置1の第2実施形態を
示している。
【0024】この第2実施形態でも、基本的な構成は上
記した第1実施形態と同様であって、流入口部2を具備
する一次側器体3と、流出口部4を具備する二次側器体
5と、これら両器体3,5を連結する中間器体6とを有
している。ただ、この第2実施形態において、一次側器
体3は、ピストン構造ではなく蛇腹構造体50を備えた
ものとなっており、この蛇腹構造体50が伸長したとき
(図4参照)にその内部に一次タンク25が形成される
ようになっている。
【0025】また、二次側器体5においても、バルーン
構造ではなく蛇腹構造体51を備えたものとなってお
り、この蛇腹構造体51が伸長したとき(図5参照)に
その内部に二次タンク30が形成されるようになってい
る。また更に、この二次タンク30を形成する蛇腹構造
体51は、一次側器体3、二次側器体5及び中間器体6
を相互連結状態のまま取り囲むように形成された本体ケ
ーシング52のタンクケーシング部53内に収納されて
おり、このタンクケーシング部53内には、コイルスプ
リング等の弾性体55により、圧下盤56を介して外圧
的な圧縮作用を生じさせる押出原動手段57が設けられ
ている。
【0026】すなわち、蛇腹構造体51の伸長に伴って
二次タンク30が拡大した場合には、弾性体55がこれ
に反発しつつ圧縮力を蓄えることになる。このように、
本第2実施形態において、この押出原動手段57は、二
次タンク30(蛇腹構造体51)とは別体構成となって
いるものである。このように、この第2実施形態は、幾
つかの点で、第1実施形態と相違している。
【0027】この第2実施形態には、その他の細部にわ
たる構造においても第1実施形態との違いがあるもの
の、基本的に、その使用例や動作状況等を異ならせるほ
どのものではないため、ここでの詳説は省略する。図6
乃至図8は、本発明に係るボウラス投与装置1の第3実
施形態を示している。
【0028】この第3実施形態のボウラス投与装置1
は、直径の異なる有底円筒状をした一対の器部半体6
0,61が、互いに開放端同士を対向させて嵌合され、
径小側の器部半体61内にピストン部63が収納され、
径大側の器部半体60内に反発力発生部65が収納され
たものである。径小側の器部半体61には、その外周面
に周溝67及び縦溝68とを組み合わせた鉤状のレール
溝69が凹設されており、径大側の器部半体60には、
このレール溝69に嵌まる係合片70が突設されてい
る。
【0029】従って、これら両器部半体60,61は、
係合片70を周溝67に沿って移動させる範囲で相対回
動可能であると共に、係合片70を縦溝68に沿って移
動させる範囲で相対伸縮可能になっている。このうち、
径大側の器部半体60が径小側の器部半体61に対して
収縮動作を行うときに、この径大側器部半体60が、操
作部材として機能することになる(従って以下では、こ
の径大側器部半体60を「操作部材60」と言い、また
径小側器部半体61を、単に「器部半体61」と言い換
えるものとする)。
【0030】なお、器部半体61の縦溝68には、操作
部材60の収縮に伴って係合片70を移動させたとき
に、この係合片70と係合可能になるストッパ突起71
が設けられており、これにより器部半体61と操作部材
60との相互収縮状態を手放しのまま保持可能になって
いる。器部半体61には、その底部に流入口部72及び
流出口部73が設けられており、それぞれに、所定向き
の逆止弁74,75を具備したチューブ76,77との
接続を可能にしている。
【0031】ピストン部63は、器部半体61内で水密
状態を保持しつつ軸方向に進退自在となっている。この
ピストン部63には、連結軸80を介して操作部材60
内に収納された伝動盤81が連結されている。この伝動
盤81は、操作部材60内でガタツキなく進退自在にな
っている。なお、伝動盤81及び操作部材60の適所に
は空気抜き孔83,84が設けられており、両者の相対
的進退が円滑に行われるようになっている。
【0032】反発力発生部65は、コイルスプリング等
により構成されており、器部半体61と操作部材60と
が相互伸長状態(図7参照)にあるときにも伝動盤81
に当接して、ピストン部63に器部半体61内へ向けた
押圧付勢力を伝えるようになっている。このような構成
を有した第3実施形態のボウラス投与装置1において、
当初、図6及び図7に示すように器部半体61の周溝6
7内へ操作部材60の係合片70を移動させてある状態
で、流入口部72から薬液を供給する。
【0033】なお、流出口部73へ接続したチューブ7
7には、コック(図示略)等を接続して止栓状態にでき
るものとし、現段階ではこのコックを止栓しておくもの
とする。このようにすることで、図8に示すように器部
半体61内では、薬液によってピストン部63が押し退
けられ、ここに薬液タンク部87が拡大形成され、準備
が整ったことになる。
【0034】次に、上記したコック(図示略)を開栓す
ると共に、器部半体61と操作部材60とを、レール溝
69に対する係合片70の移動方向に合わせて相対回動
及び相対縮退(近接移動)させ、係合片70をストッパ
突起71へ係合させる。このとき反発力発生部65で
は、伝動盤81に対する反発力を蓄えるようになり、従
ってこの伝動盤81を介して、ピストン部63により薬
液タンク部87を収縮させる作用を継続的に付加する状
態になる。
【0035】そのため、この薬液タンク部87内の薬液
は、その後、患者等へ向けて継続的に押し出されること
になる。図9及び図10は、本発明に係るボウラス投与
装置1の第4実施形態を示している。この第4実施形態
が、上記第3実施形態と異なるところは、反発力発生部
65として、コイルスプリングではなく空気圧を利用し
た構成となっていることろにある。
【0036】すなわち、操作部材60及び伝動盤81に
空気抜き孔等は設けられておらず、伝動盤81は、操作
部材60内で気密的に進退可能になっている。従って、
器部半体61と操作部材60とを、レール溝69に対す
る係合片70の移動方向に合わせて相対回動及び相対縮
退(近接移動)させ、係合片70をストッパ突起71へ
係合させた場合には、それまで操作部材60と伝動盤8
1との間に閉じ込められていた空気(図9参照)が圧縮
され(図10参照)、これによって内圧上昇が起こり、
もって伝動盤81に押圧力が作用するようになってい
る。
【0037】その他の構成及び作用については、上記第
3実施形態と同じである。図11及び図12は、本発明
に係るボウラス投与装置1の第5実施形態を示してい
る。この第5実施形態のボウラス投与装置1は、図12
に示すように、一次側器体3、二次側器体5及び中間器
体6のすべてが一つのケーシング90内に収納されてお
り、この点で前記第1及び第2実施形態の投与装置1よ
りも全体がコンパクトになっている点で有利である。
【0038】すなわち、この実施形態では、縦向きに配
置された一次側器体3の円筒状の器部本体14がケーシ
ング90の左側部分に寄せて収納され、その器部本体1
4の下端に中継出口部16を介して円筒状のタンク連結
部33が横向きに一体に接続され、このタンク連結部3
3の中途部に上向きに突出した接続管28に二次タンク
30としてのバルーン部27が接続されている。
【0039】しかして、器部本体14がケーシング90
の左側に配置され、タンク連結部33はケーシング90
の右側でかつ下部よりに配置され、バルーン部27がケ
ーシング90の右側でかつ上部よりに配置されており、
これによって、器部本体14タンク連結部33及びバル
ーン部27の三者をケーシング90内にコンパクトに収
納するようにしている。
【0040】タンク連結部33は、器部本体14の下部
の中継出口部16から拡径しており、その拡径部分内の
左側よりに厚肉の円形ゴム栓よりなる移動弁体91を備
えている。また、タンク連結部33の拡径部分の右側開
口端には、流出口部4を構成する接続管29が接続され
た栓体92がOリングよりなるシールリング93を介し
て施蓋されている。
【0041】移動弁体91は、タンク連結部33の軸方
向に移動自在に収納され、タンク連結部33の内周径よ
りも若干小さい外径に形成されているとともに、タンク
連結部33の段差面33Aからバルーン部27の接続管
28までの距離とほぼ等しい軸方向長さに形成されてい
る。このため、中継出口部16から液体が圧入される
と、移動弁体91がタンク連結部33の段差面33Aか
ら離れてバルーン部27に液体が流入するが、その反対
に、バルーン部27から流出する液体は、移動弁体91
がタンク連結部33の段差面33Aに当接してシールす
ることにより中継出口部16側へは戻らないようになっ
ている。
【0042】しかして、この場合の移動弁体91は、液
体がタンク連結部33内をバルーン27側へ流れるのは
許容するが、中継出口部16側へ流れるのを規制する逆
止弁機能を備えている。ケーシング90の上面には、器
部本体14の上端開口部が突出する開口部94が形成さ
れ、この開口部94に、ケーシング90内に細菌が入る
のを防止するための蛇腹構造よりなるカバー部材95が
設けられている。すなわち、このカバー部材95は、そ
の底部が器部本体14内に出退自在に挿通された可動体
15の上面に当接するように被せられ、その下端開放部
がケーシング90の開口部94に固着されている。
【0043】この第5実施形態においても、流入口部2
に液体を圧送すると移動体15が上方へ突出して器部本
体14内に一次タンク25が形成される(図12の状
態)。そこで、移動体15を押動すると一次タンク25
内の液体が中継出口16及びタンク連結部33を介して
バルーン部27よりなる二次タンク30に移送され、そ
の後は、二次タンク30の弾性復元力により同タンク3
0内の液体が接続管29(流出口部4)から患者側へ徐
々に供給されることになる。
【0044】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、細部にわたる構成、部材形状、構造等の
適宜変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワンショット的な圧縮方向の操作だけで、この操作力に
対する反発力により予め暫時的に貯留させた所定量の薬
液が患者側へ向けて継続的に流出されるので、ボウラス
投与装置を押し続けなくても一定量の薬液の投与が可能
となり、医師や看護人又は患者自身等の面倒を省くこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボウラス投与装置の第1実施形態
を示す正面断面図である。
【図2】図1からの動作状態を示す正面断面図である。
【図3】第1実施形態の使用例を示す図である。
【図4】本発明に係るボウラス投与装置の第2実施形態
を示す正面断面図である。
【図5】図4からの動作状態を示す正面断面図である。
【図6】本発明に係るボウラス投与装置の第3実施形態
を示す正面図である。
【図7】図6のA矢視位置に対応する側断面図である。
【図8】図7からの動作状態を図6のB矢視位置に対応
して示す側断面図である。
【図9】本発明に係るボウラス投与装置の第4実施形態
を図7と比較し易く描いた側断面図である。
【図10】図9からの動作状態を図8と比較し易く描い
た側断面図である。
【図11】本発明に係るボウラス投与装置の第5実施形
態を示す正面断面図である。
【図12】図11からの動作状態を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ボウラス投与装置 25 一次タンク 30 二次タンク 33 タンク連結部 34 通路開閉部 57 押出原動手段 63 ピストン部 65 反発力発生部 87 薬液タンク部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾平 純一 大阪府大阪市中央区久太郎町二丁目1番30 号 大研医器株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 山本 敦 大阪府大阪市中央区久太郎町二丁目1番30 号 大研医器株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 中澤 創 大阪府大阪市中央区久太郎町二丁目1番30 号 大研医器株式会社商品開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮操作によってを内部の薬液を排出で
    きる一次タンク(25)と、一次タンク(25)からの
    薬液を内部に貯溜できる二次タンク(30)と、前記一
    次タンク(25)を圧縮操作したときに一次タンク(2
    5)内の薬液を二次タンク(30)へ供給するタンク連
    結部(33)と、前記二次タンク(30)から一次タン
    ク(25)へ薬液が戻るのを規制する逆止弁機構(1
    9)(91)と、前記二次タンク(30)が拡大したと
    きに反発力を蓄えて該反発力を当該二次タンク(30)
    に対して継続的に付加可能にした押出原動手段(57)
    と、を有していることを特徴とするボウラス投与装置。
  2. 【請求項2】 前記押出原動手段は、二次タンク(3
    0)の形成素材に弾性材を用いることで構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のボウラス投与装置。
  3. 【請求項3】 薬液タンク部(87)と、この薬液タン
    ク部(87)内で進退自在に保持されたピストン部(6
    3)と、薬液タンク部(87)に向けた所定距離の近接
    移動が可能な操作部材(60)と、この操作部材(6
    0)の近接移動によりピストン部(63)に対して薬液
    タンク部(87)へ向けた押出圧を継続的に付加可能に
    した反発力発生部(65)と、を有していることを特徴
    とするボウラス投与装置。
  4. 【請求項4】 圧縮方向の操作力を受けたときの反発力
    を徐々に解放させることによって、予め暫時的に貯留し
    た所定量の薬液を継続的に流出可能にしてあることを特
    徴とするボウラス投与装置。
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