JPH11169410A - 車椅子のフレーム - Google Patents

車椅子のフレーム

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JPH11169410A
JPH11169410A JP9339607A JP33960797A JPH11169410A JP H11169410 A JPH11169410 A JP H11169410A JP 9339607 A JP9339607 A JP 9339607A JP 33960797 A JP33960797 A JP 33960797A JP H11169410 A JPH11169410 A JP H11169410A
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frame
seat
pipe
wheelchair
vertical
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Takashi Ito
孝 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の利用方法に対応した車椅子とすること
ができるフレームとする。 【解決手段】 車輪15を取付ける本体フレーム1に座
部フレーム20を上下揺動自在に取付け、その両者間に
亘って第1伸縮機構50を連結して座部フレーム20を
上下揺動調整できるようにする。前記座部フレーム20
に背部フレーム30を前後揺動自在に取付け、その両者
間に亘って第2伸縮機構60を連結して背部フレーム3
0を前後揺動調整できるようにする。これによって、座
部の高さ及び背部の角度を調整できる車椅子とすること
ができるフレームとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病人、身体障害者
等、体を自由に動かせない者が使用する車椅子のフレー
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子のフレームとしては、実開平2−
13528号公報や特公平6−61351号公報に示す
ように、車輪を取付ける本体フレームに、座席部を形成
する座席部フレームを上下揺動自在に取付けたものが知
られている。座席部フレームは座部を形成する座部フレ
ームと背部を形成する背部フレームを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車椅子の利用方法とし
ては座席部に座った人が車輪を手で回転して走行した
り、他の人が押して走行するものが一般的である。
【0004】また、車椅子の利用方法として身体機能の
回復、つまりリハビリとして用いられることがある。例
えば車椅子の座席部に座った人が足で床をけって走行す
ることがある。
【0005】車椅子は前述のように種々の利用方法があ
り、それらの利用方法に対応した車椅子が要求される。
例えば、座席部に座った人が車輪を手で回転して走行す
る場合には、背部が垂直姿勢に近い角度の車椅子が要求
され、他の人が押して走行する場合には背部が垂直姿勢
よりも後側に傾斜した角度の車椅子が要求される。ま
た、前述のそれぞれの車椅子であっても座席部に座った
人の好み等によって背部の角度が異なる車椅子が要求さ
れる。
【0006】また、車椅子の座席部に座った人が足で床
をけって走行する場合には、足が床に余裕をもって接
し、スムーズに床をけることができるようにすることが
必要であり、座席部に座った人の身長等に応じた座席部
の高さの車椅子が要求されるし、この場合にも座席部に
座った人の好み等で背部の角度が異なる車椅子が要求さ
れる。
【0007】従来の車椅子のフレームであれば、本体フ
レームに対して座席部フレームを上下に揺動することで
座部フレームの高さ、つまり座部の高さが異なるので座
席部に座った人の身長等に応じた座席部の高さの車椅子
とすることができるが、座部フレームと背部フレームが
一体であり、座部フレームとともに背部フレームが前後
に揺動するので、座部フレームの角度を同一として背部
フレームの角度を変更できない。
【0008】このようであるから、従来の車椅子のフレ
ームを用いて種々の利用方法に対応した車椅子とするこ
とはできない。
【0009】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした車椅子のフレームを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車輪が取
付けられる本体フレーム1と、この本体フレーム1に上
下揺動自在に取付けられシートを装着することで座部を
形成する座部フレーム20と、この座部フレーム20と
本体フレーム1とに亘って連結した伸縮自在な第1伸縮
機構50と、前記座部フレーム20の後部寄りに前後揺
動自在に取付けられシートを装着することで背部を形成
する背部フレーム30と、この背部フレーム30と座部
フレーム20とに亘って連結した伸縮自在な第2伸縮機
構60で構成したことを特徴とする車椅子のフレームで
ある。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、左右
一対の主パイプ21を横パイプで連結して座部フレーム
20とし、左右一対の縦パイプ31を横パイプで連結し
て背部フレーム30とし、前記本体フレーム1の後部寄
り左右両端部にブラケット12をそれぞれ固着し、前記
各ブラケット12と各主パイプ21と各縦パイプ31を
貫通したボルト42にナット43を螺合して揺動自在に
連結した車椅子のフレームである。
【0012】第3の発明は、第1の発明において、本体
フレーム1の左右方向中央部と座部フレーム20の左右
方向中央部とに亘って第1伸縮機構50を連結した車椅
子のフレームである。
【0013】第4の発明は、第1の発明において、座部
フレーム20の左右方向中央部に第2伸縮機構60の一
端部を上下揺動自在に連結し、背部フレーム30の左右
方向中央部に第2伸縮機構60の他端部を着脱自在に連
結した車椅子のフレームである。
【0014】
【作 用】第1の発明によれば、第1伸縮機構50を
伸び縮み作動することで座部フレーム20が本体フレー
ム1に対して上下に揺動するし、第2伸縮機構60を伸
び縮み作動することで背部フレーム30が座部フレーム
20に対して前後に揺動する。このようであるから、座
部フレーム20の高さを調整できるし、背部フレーム3
0の垂直姿勢に対する角度を調整できる。
【0015】したがって、このフレームを用いた車椅子
であれば、座部に座った人の身長に応じて座部の高さを
調整してスムーズに床をけることができるし、背部の垂
直姿勢に対する角度を車椅子の使用方法及び使用者の好
み等に応じた角度とすることができる。
【0016】第2の発明によれば、ブラケット12と座
部フレーム20と背部フレーム30にボルト42を貫通
してナット43を螺合することで座部フレーム20、背
部フレーム30を本体フレーム1に揺動自在に取付けで
きるから、その取付けが容易でフレームを容易に組立て
できる。
【0017】第3の発明によれば、1つの第1伸縮機構
50を伸縮操作することで、座部フレーム20を上下に
揺動できるから、座部フレーム20を簡単な操作で上下
に揺動できるし、1つの第1伸縮機構50を連結すれば
良いからフレームの組立てが容易である。
【0018】第4の発明によれば、1つの第2伸縮機構
60を伸縮操作することで背部フレーム30を前後に揺
動できるから、背部フレーム30を簡単な操作で前後に
揺動できるし、1つの第2伸縮機構60を連結すれば良
いからフレームの組立てが容易である。
【0019】また、第2伸縮機構60の他端部を背部フ
レーム30から外すことで背部フレーム30を倒伏姿勢
に揺動できるし、第2伸縮機構60の他端部を背部フレ
ーム30に連結することで背部フレーム30を垂直姿勢
に保持できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1、図2、図3に示すように、
本体フレーム1と座席部フレーム2でフレームとしてあ
る。本体フレーム1は図4に示すように左右一対の主パ
イプ3,3を前部横パイプ4、後部横パイプ5で平行に
連結した主フレーム6と、補助フレーム7を備えてい
る。この補助フレーム7は各主パイプ3の後部寄りにそ
れぞれ固着した左右一対の前部縦パイプ8、後部縦パイ
プ9と、各前部縦パイプ8と後部縦パイプ9間に固着し
た補助パイプ10と、左右の補助パイプ10間に固着し
た補助横パイプ11で形成してある。主パイプ3と補助
パイプ10は前後方向に向うと共に、平行としてある。
補助パイプ10は主パイプ3よりも短尺である。
【0021】前記各補助パイプ10の後部寄りにはブラ
ケット12が上向きにそれぞれ固着してある。前記後部
横パイプ5の左右両側寄りに矩形状の脚取付用パイプ1
3がそれぞれ斜め下向きに固着してある。なお、前記各
パイプは円形としてある。
【0022】前記各主パイプ3と各補助パイプ10とに
亘って車輪取付部材14が取付けてあり、この各車輪取
付部材14に車輪15が取付けてある。前記各主パイプ
3の前部寄りに前部補助車輪16を備えた脚16aが取
付けてある。前記各脚取付用パイプ13には後部補助車
輪17を備えた脚17aが挿入されてロックピン18で
固着してある。
【0023】前記座席部フレーム2は座部を形成する座
部フレーム20と背部(背もたれ部)を形成する背部フ
レーム30を備えている。前記座部フレーム20は図5
に示すように、左右一対の主パイプ21を前部横パイプ
22と中間部横パイプ23と後部横パイプ24で平行に
連結してあり、前部横パイプ22と中間部横パイプ23
はほぼ下向きU字状に折り曲がっている。前部横パイプ
22の左右方向中央部にブラケット25が主パイプ21
よりも下方に突出して固着してある。
【0024】前記各主パイプ21は前縦向部21aと後
横向部21bでほぼくの字形状に折曲し、その前縦向部
21aの下部に足乗せ台26が図1に示すように取付け
てある。この足乗せ台26は横向姿勢と縦向姿勢とに移
動可能としてある。
【0025】前記背部フレーム30は左右一対の縦パイ
プ31を平面形状ほぼコ字状の上横パイプ32と下横パ
イプ33で連結したもので、その各縦パイプ31の上部
寄りに肘掛け34が上下揺動自在に取付けてある。前記
縦パイプ31の上部には補助縦パイプ35が着脱自在に
取付けてある。
【0026】例えば、図6に示すように縦パイプ31の
上部にネジ孔31aを形成し、補助縦パイプ35の下部
にネジ部35aを設け、ネジ部35aをネジ孔31aに
螺合して取付けてある。
【0027】このように、補助縦パイプ35を取付けれ
ば背部フレーム30が高くなるので、座部に座った人が
安定した姿勢となる。また、補助縦パイプ35を外すこ
とで背部フレーム30が低くなるので、座部に座った人
が動く際に背部フレーム30(背部)が邪魔にならない
から活動的に車椅子を利用する場合に好ましい。
【0028】前記本体フレーム1には手押し用フレーム
36が着脱自在に取付けてある。具体的には手押し用フ
レーム36の下部に上下一対の連結用パイプ37を固着
し、この連結用パイプ37を主パイプ3、補助パイプ1
0に差し込んでピン38で固着してある。
【0029】図7、図8、図9に示すように前記座部フ
レーム20の各主パイプ21の後部寄りと背部フレーム
30の各縦パイプ31の下部寄りが本体フレーム1の各
補助パイプ10に固着した各ブラケット12に上下揺
動、前後揺動自在にそれぞれ連結されて車椅子のフレー
ムとしてある。左右一対の主パイプ21に亘って図1に
示すようにシート27が装着されて座部を形成し、左右
一対の縦パイプ31に亘ってシート39が装着されて背
部を形成している。なお、シート27は上横パイプ32
まで延長して装着してある。
【0030】次に前述の連結構造を説明する。ブラケッ
ト12、主パイプ21、縦パイプ31に図10に示すよ
うに、穴40がそれぞれ形成してあり、主パイプ21の
両側面及び縦パイプ31の両側面に摺動子41の円弧状
凹面41aをそれぞれ接して設け、各穴40及び各摺動
子41の穴41bにボルト42を挿通してナット43を
螺合してブラケット12、主パイプ21、縦パイプ31
を摺動子41の平坦面41cを介して締付け連結してあ
る。摺動子41は樹脂などの摺動抵抗が小さい材質であ
る。
【0031】このようであるから、主パイプ21はブラ
ケット12に対して摺動子41を介してスムーズに摺動
すると共に、主パイプ21と縦パイプ31は摺動子41
相互を介してスムーズに相互に摺動するし、縦パイプ3
1はナット43に対して摺動子41を介してスムーズに
摺動する。したがって、主パイプ21は縦パイプ31と
ブラケット12に対してスムーズに上下揺動するし、縦
パイプ31は主パイプ21とナット43に対してスムー
ズに前後揺動する。しかも、ボルト42とナット43を
強く締め付けてブラケット12、主パイプ21、縦パイ
プ31を左右にガタつきなく連結できる。
【0032】また、補助パイプ10は主パイプ3よりも
短尺で後部寄りに位置しているし、ブラケット12は補
助パイプ10よりも上方に突出しているから、主パイプ
3と補助パイプ10を左右方向同一位置で、座部フレー
ム20の一対の主パイプ21が補助パイプ10と左右方
向同一位置でフレームの左右方向寸法を小さくできる
し、座部フレーム20を上下に揺動しても主パイプ21
が補助パイプ10と干渉することがない。
【0033】前記本体フレーム1の左右方向中央部と座
部フレーム20の左右方向中央部とに亘って第1伸縮機
構50が連結され、この第1伸縮機構50を伸び作動す
ると座部フレーム20が上方に揺動し、縮み作動すると
座部フレーム20が下方に揺動する。
【0034】前記第1伸縮機構50は、図11に示すよ
うにシリンダチューブ51にピストンロッド52を伸縮
自在に嵌合し、かつガス圧で伸び方向に付勢してあると
共に、レバー53でロックを解除するガススプリング
で、そのシリンダチューブ51が前記ブラケット25に
ピン54で上下揺動自在連結され、ピストンロッド52
が前部横パイプ4の左右方向中央部に固着したブラケッ
ト55に上下揺動自在に連結してある。このブラケット
55は一対の縦杆55aと横杆55bでコ字状で、その
一対の縦杆55aを図12のように前部横パイプ4に挿
通して一対のナット56で固着してあり、その横杆55
bにピストンロッド52が連結してある。
【0035】このようであるから、レバー53を人が手
により操作してロックを解除するとピストンロッド52
が伸び作動して座部フレーム20が前記ボルト42を中
心として本体フレーム1に対して上方に揺動し、座部に
人が座ると体重でピストンロッド52が縮み作動して下
方に揺動する。この時、背部フレーム30は座部フレー
ム20と一定の角度を保ちながら一緒に連動する。そし
て、ロックレバー53から人が手を離すとピストンロッ
ド52がロックされる。
【0036】したがって、座部フレーム20の左右中央
部に設けた1つの第1伸縮機構50を操作することで座
部フレーム20を上下に揺動でき、その操作が容易であ
る。
【0037】前記座部フレーム20と背部フレーム30
とに亘って第2伸縮機構60が連結してあり、この第2
伸縮機構60を伸び作動すると背部フレーム30が前部
に向けて揺動し、縮み作動すると背部フレーム30が後
部に向て揺動する。
【0038】前記第2伸縮機構60は図11に示すよう
にジョイントナット61と第1ネジ杆62と第2ネジ杆
63で成るターンバックル64と、第1ネジ杆62に固
着した第1連結具65と、第2ネジ杆63に固着した第
2連結具66を有する。前記第1連結具65は中間部横
パイプ23の長手方向中央部に嵌合したほぼU字状の本
体67にプレート68をボルト止めした形状で、その本
体67を中間部横パイプ23に上から嵌合し、プレート
68をボルト止めして中間部横パイプ23の下面に当接
して中間部横パイプ23の長手方向中央部に上下揺動自
在に連結される。
【0039】前記第2連結具66は背部フレーム30の
下横パイプ33に下から嵌合したほぼU字状の本体69
とロック機構70を有する。ロック機構70は本体69
に出入り自在に設けたロックピン71をスプリング72
で下横パイプ33の上面に押しつけた形状である。
【0040】このようであるから、ジョイントナット6
1を一方向に回転すると伸び作動して背部フレーム30
がボルト42を中心として前部に向て揺動し、ジョイン
トナット61を他方向に回転すると縮み作動して背部フ
レーム30が後部に向けて揺動する。
【0041】また、ロックピン71をスプリング72に
抗して引張ることで下横パイプ33の上面から離すこと
で第2連結具66が下横パイプ33から離脱し、背部フ
レーム30をボルト42を中心として前方に揺動するこ
とで座部20と重ね合った水平姿勢とすることができ
る。
【0042】また、ロックピン71の先端部はテーパ形
状であるから、第2連結具66を上方に揺動して下横パ
イプ33の下面に当接することでスプリング72に抗し
て引き込み作動するので、第2連結具66を下横パイプ
33に簡単に連結して背部フレーム30を垂直姿勢とす
ることができる。
【0043】したがって、背部フレーム30を水平姿勢
と垂直姿勢とに簡単に揺動できるから、車椅子を自動車
などに乗せる際に簡単にコンパクトにできるし、自動車
などから降ろして簡単に使用状態とすることができる。
なお、この場合に手押し用フレーム36を簡単に脱着で
きる。
【0044】前記車輪取付部材14は図13に示すよう
に、一側縦板80と他側縦板81を備え、一側縦板80
の上縁部に円弧状の凹部82を有し、下縁部に半円形状
の凹部83を有し、上下中間部には複数の車輪取付孔8
4が上下方向に間隔を置いて有している。他側縦板81
の上縁部に円弧状の凹部85を有し、下縁部に半円形の
凹部86を有し、上下中間部には開口部87を有してい
る。
【0045】本体フレーム1の補助パイプ10、主パイ
プ3の左右一側面に一側縦板80の凹部82、凹部83
をそれぞれ嵌め込み、左右他側面に他側縦板81の凹部
85、凹部86をそれぞれ嵌め込み、一側縦板80から
他側縦板81にボルト88を締付けて補助パイプ10、
主パイプ3を狭持して取付けてある。
【0046】図9に示すように、前記1つの車輪取付孔
84に主軸90が着脱自在に挿入してある。つまり、ス
リット付きの中空軸91が挿入され、この中空軸91に
車輪15の支軸92が挿入されて主軸90としてあり、
中空軸91にナット93を締付けることで中空軸91を
変形して支軸92に圧着してある。94は抜け止めピン
である。
【0047】このようであるから、抜け止めピン94を
抜くと共に、ナット93を若干弛めることで中空軸91
と支軸92を車輪取付孔84から抜き出し、他の車輪取
付孔84に挿入してナット93を締付けると共に、抜け
止めピン94を挿入することで、車輪15の取付け高さ
を三段階に調整できる。
【0048】また、ボルト88を弛めることで一側縦板
80と他側縦板81を主パイプ3と補助パイプ10に沿
って前後に摺動可能となるから、車輪15の前後方向位
置を無段階に調整できる。
【0049】しかも、一側縦板80の凹部82、他側縦
板81の凹部85が補助パイプ10の左右両側面に嵌合
し、一側縦板80の凹部83、他側縦板81の凹部86
が主パイプ3の左右両側面に嵌合しているから、ボルト
88を若干弛めることで一側縦板80、他側縦板81、
つまり車輪取付部材14を補助パイプ10、主パイプ3
に沿ってスムーズに前後に移動できる。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、第1伸縮
機構50を伸び縮み作動することで座部フレーム20が
本体フレーム1に対して上下に揺動するし、第2伸縮機
構60を伸び縮み作動することで背部フレーム30が座
部フレーム20に対して前後に揺動する。このようであ
るから、座部フレーム20の高さを調整できるし、背部
フレーム30の垂直姿勢に対する角度を調整できる。
【0051】したがって、このフレームを用いた車椅子
であれば、座部に座った人の身長に応じて座部の高さを
調整してスムーズに床をけることができるし、背部の垂
直姿勢に対する角度を車椅子の使用方法及び使用者の好
み等に応じた角度とすることができる。
【0052】請求項2に係る発明によれば、ブラケット
12と座部フレーム20と背部フレーム30にボルト4
2を貫通してナット43を螺合することで座部フレーム
20、背部フレーム30を本体フレーム1に揺動自在に
取付けできるから、その取付けが容易でフレームを容易
に組立てできる。
【0053】請求項3に係る発明によれば、1つの第1
伸縮機構50を伸縮操作することで、座部フレーム20
を上下に揺動できるから、座部フレーム20を簡単な操
作で上下に揺動できるし、1つの第1伸縮機構50を連
結すれば良いからフレームの組立てが容易である。
【0054】請求項4に係る発明によれば、1つの第2
伸縮機構60を伸縮操作することで背部フレーム30を
前後に揺動できるから、背部フレーム30を簡単な操作
で前後に揺動できるし、1つの第2伸縮機構60を連結
すれば良いからフレームの組立てが容易である。
【0055】また、第2伸縮機構60の他端部を背部フ
レーム30から外すことで背部フレーム30を倒伏姿勢
に揺動できるし、第2伸縮機構の他端部を背部フレーム
30に連結することで背部フレーム30を垂直姿勢に保
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車椅子の側面図である。
【図2】車椅子の平面図である。
【図3】車椅子の背面図である。
【図4】本体フレームの斜視図である。
【図5】座部フレームの斜視図である。
【図6】背部フレームの上部拡大側面図である。
【図7】座部フレームと背部フレームと本体フレーム連
結部の拡大側面図である。
【図8】図7の左右一側平面図である。
【図9】車輪取付部の拡大断面図である。
【図10】ブラケットと主パイプと縦パイプの連結部の
分解斜視図である。
【図11】図8のA−A断面図である。
【図12】図11のB視図である。
【図13】車輪取付部材の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…本体フレーム、2…座席部フレーム、3…主パイ
プ、6…主フレーム、7…補助フレーム、10…補助パ
イプ、12…ブラケット、14…車輪取付部材、15…
車輪、16…前部補助車輪、17…後部補助車輪、20
…座部フレーム、21…主パイプ、27…シート、30
…背部フレーム、31…縦パイプ、34…肘掛け、35
…補助縦パイプ、36…手押し用フレーム、39…シー
ト、40…穴、41…摺動子、42…ボルト、43…ナ
ット、50…第1伸縮機構、60…第2伸縮機構、61
…ジョイントナット、62…第1ネジ杆、63…第2ネ
ジ杆、64…ターンバックル、65…第1連結具、66
…第2連結具、69…本体、71…ロックピン、72…
スプリング、80…一側縦板、81…他側縦板、82…
凹部、83…凹部、84…車輪取付孔、85…凹部、8
6…凹部、87…開口部、88…ボルト、90…主軸、
91…中空軸、92…支軸、93…ナット、94…抜け
止めピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪が取付けられる本体フレーム1と、
    この本体フレーム1に上下揺動自在に取付けられシート
    を装着することで座部を形成する座部フレーム20と、
    この座部フレーム20と本体フレーム1とに亘って連結
    した伸縮自在な第1伸縮機構50と、前記座部フレーム
    20の後部寄りに前後揺動自在に取付けられシートを装
    着することで背部を形成する背部フレーム30と、この
    背部フレーム30と座部フレーム20とに亘って連結し
    た伸縮自在な第2伸縮機構60で構成したことを特徴と
    する車椅子のフレーム。
  2. 【請求項2】 左右一対の主パイプ21を横パイプで連
    結して座部フレーム20とし、左右一対の縦パイプ31
    を横パイプで連結して背部フレーム30とし、前記本体
    フレーム1の後部寄り左右両端部にブラケット12をそ
    れぞれ固着し、 前記各ブラケット12と各主パイプ21と各縦パイプ3
    1を貫通したボルト42にナット43を螺合して揺動自
    在に連結した請求項1記載の車椅子のフレーム。
  3. 【請求項3】 本体フレーム1の左右方向中央部と座部
    フレーム20の左右方向中央部とに亘って第1伸縮機構
    50を連結した請求項1記載の車椅子のフレーム。
  4. 【請求項4】 座部フレーム20の左右方向中央部に第
    2伸縮機構60の一端部を上下揺動自在に連結し、背部
    フレーム30の左右方向中央部に第2伸縮機構60の他
    端部を着脱自在に連結した請求項1記載の車椅子のフレ
    ーム。
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