JPH11168643A - 映像信号処理方法及び映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理方法及び映像信号処理装置

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JPH11168643A
JPH11168643A JP9334644A JP33464497A JPH11168643A JP H11168643 A JPH11168643 A JP H11168643A JP 9334644 A JP9334644 A JP 9334644A JP 33464497 A JP33464497 A JP 33464497A JP H11168643 A JPH11168643 A JP H11168643A
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vertical
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circuit
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Hiroyuki Miyahara
弘之 宮原
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で小規模な回路構成を実現し、輪郭補償
のための補正量を適正な値にする。 【解決手段】 垂直フィルタ回路4により映像信号の垂
直方向の輪郭成分を抽出する。γ前輪郭補償回路12で
は、その抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて映像信号
に輪郭補償を施す。ガンマ処理回路13では、γ前輪郭
補償回路12にて輪郭補償された映像信号にガンマ補正
を施す。γ後輪郭補償回路14では、垂直方向の輪郭成
分を用いて、ガンマ処理回路13にてガンマ補正された
後の映像信号に輪郭補償を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置(例えば
ビデオカメラ等)に適用されるものであって、固体撮像
素子での撮像により生成された映像信号から、垂直方向
の輪郭成分を抽出し、当該抽出した垂直方向の輪郭成分
を用いて映像の鮮鋭度を改善する、いわゆる輪郭補償を
行う映像信号処理方法及び映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばビデオカメラ等の撮像
装置においては、レンズ光学系や撮像デバイス(固体撮
像素子等)の空間周波数の高周波数成分の特性の不十分
さを補って、撮影した映像の鮮鋭度を改善する輪郭補償
が行われることが多い。この輪郭補償処理とは、一般的
に、撮像デバイスでの光電変換により得られた映像信号
から、高周波数成分である輪郭成分を抽出し、当該抽出
した輪郭成分を映像信号に加算する処理である。
【0003】この輪郭補償処理を実現する構成には、従
来より各種のものが提案されているが、その一構成例と
しては、いわゆるガンマ補正処理を行うガンマ処理部の
後に、水平方向の輪郭補償を行う構成と垂直方向の輪郭
補償を行う構成の両方を設け、これら水平方向、垂直方
向の両方に対して輪郭補償処理を施すような構成が知ら
れている。
【0004】また、輪郭補償処理の他の構成例として
は、いわゆるガンマ補正処理前の輝度信号から垂直方向
の輪郭成分を抽出し、該抽出した垂直方向の輪郭成分を
ガンマ補正処理前、若しくはガンマ補正処理後の何れか
一方の映像信号に加算するような構成が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したガン
マ補正処理後に水平方向及び垂直方向の両方で輪郭補償
を行う構成の場合、垂直方向の輪郭補償を行う構成にお
いて、1H(Hは水平ラインを表す)分の遅延回路若し
くは1H分のラインメモリが、フィールド処理の場合に
は2個、フレーム処理の場合には4個、さらにアパーチ
ャ補正を行う場合にも、それぞれ専用に必要になってし
まう。
【0006】また、輝度成分から抽出した垂直方向の輪
郭成分をガンマ補正処理前若しくは後の何れか一方の映
像信号に加算する手法においては、、ガンマ補正処理前
の映像信号から垂直方向の輪郭成分を生成しているが、
この垂直方向の輪郭成分の量すなわち輪郭補償を行う際
の補正量が、映像信号の信号量と比例関係にあるため、
例えば映像信号の輝度レベルが低い(低輝度レベル)と
きには該補正量が少なくなり、逆に映像信号の輝度レベ
ルが高い(高輝度レベル)ときには該補正量が多くなっ
てしまう。そのため、ガンマ補正処理の前若しくは後の
何れか一方で補正信号(垂直方向の輪郭成分)を映像信
号に加算すると、低輝度レベルと高輝度レベルとで補正
量を適正な値にすることが困難である。
【0007】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、簡単で小規模な回路構成を実現でき、また、
映像信号の輝度レベルが低輝度レベルや高輝度レベルの
何れであっても輪郭補償のための補正量を適正な値にす
ることが可能な映像信号処理方法及び映像信号処理装置
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像信号処
理方法は、上述の課題を解決するために、映像の垂直方
向の輪郭成分を輝度信号から抽出するステップと、抽出
した垂直方向の輪郭成分を用いて映像信号に輪郭補償を
施すステップと、輪郭補償後の映像信号にガンマ補正を
施すステップと、抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて
ガンマ補正後の映像信号に輪郭補償を施すステップとを
有する。
【0009】また、前記映像信号から例えば水平及び垂
直方向の高周波数成分を除去するステップを設け、前記
垂直方向の輪郭成分を用いて映像信号に輪郭補償を施す
ステップでは、当該水平及び垂直方向の高周波数成分を
除去した映像信号に対して輪郭補償を行うようにしても
良い。
【0010】また、本発明に係る映像信号処理装置は、
上述の課題を解決するために、映像の垂直方向の輪郭成
分を輝度信号から抽出する垂直輪郭成分抽出手段と、抽
出した垂直方向の輪郭成分を用いて映像信号に輪郭補償
を施す第1の輪郭補償手段と、第1の輪郭補償手段での
輪郭補償後の映像信号にガンマ補正を施すガンマ補正手
段と、抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて前記ガンマ
補正手段でのガンマ補正後の映像信号に輪郭補償を施す
第2の輪郭補償手段とを有する。
【0011】このような映像信号処理方法及び映像信号
処理装置は、ガンマ補正前後のそれぞれの映像信号に垂
直方向の輪郭成分を加算することにより、簡単で小規模
な回路構成を実現するとともに、輪郭補償のための補正
量を適正な値にすることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る映像信号処理
方法及び映像信号処理装置の好ましい実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】本発明実施の形態に係る映像信号処理方法
及び映像信号処理装置は、例えば固体撮像素子(Charge
Coupled Devise:CCD)にて撮像した映像信号を、
磁気テープ等のテープ状記録媒体、磁気ディスクや光デ
ィスク等のディスク状記録媒体、或いは該装置内に配さ
れる半導体メモリや着脱可能な半導体メモリカード等に
記録する、ビデオカメラに適用することができる。
【0014】また、本実施の形態のビデオカメラにて使
用する固体撮像素子としては、1フィールド期間内に全
画素の信号電荷を独立に読み出し、混合せずに出力する
ことで、動きの速い被写体であっても高い水平,垂直解
像度を得ることができる、いわゆる全画素読み出し方式
を採用している。さらに、本実施の形態では、装置構成
の小型化、低コスト化を実現するために、この固体撮像
素子を例えば単板式とし、また、原色フィルタよりも高
感度化を可能にするために、該固体撮像素子の受光面上
には、分光特性の異なるW(ホワイト),G(グリー
ン),Cy(シアン),Ye(イエロー)の補色フィル
タを画素毎に対応して配置するようにしている。
【0015】本発明の一実施の形態となるビデオカメラ
の主要部の構成を図1に示す。なお、この図1では、図
示を簡略化するため、レンズ光学系や記録媒体への記録
系、各種信号処理系、操作系など、ビデオカメラに一般
的に備えられているものについては省略している。
【0016】この図1において、固体撮像素子(以下C
CD1とする)上には、図示しないレンズ光学系を介
し、さらに補色系の色フィルタを介した被写体等からの
光が入射されて結像される。このCCD1では、入射光
を光電変換し、得られた撮像信号を相関二重サンプリン
グ回路(correlated double sampling:CDS)2に供
給する。
【0017】この相関二重サンプリング回路2では、C
CDのランダム雑音(信号と暗電流のショット雑音)を
除く雑音低減手法の一つである、いわゆる相関二重サン
プリング処理を行う回路であって、具体的には、信号期
間レベルからフィールドスルー期間のレベルを差し引く
ことによってリセット雑音を抑圧するような処理が行わ
れる。該相関二重サンプリング回路2の出力は、アナロ
グ/デジタル(A/D)変換器3に送られる。
【0018】このアナログ/デジタル変換器3は、入力
側にサンプルホールド回路を含み、相関二重サンプリン
グ回路2を介し、さらに該サンプルホールド回路にてサ
ンプルホールドされたアナログ撮像信号を、所定のサン
プル周波数にてサンプリングしてデジタル信号(以下、
デジタル映像信号と呼ぶ)に変換する。該アナログ/デ
ジタル変換器3から出力されたデジタル映像信号は、垂
直フィルタ回路4及びメイン信号処理回路6、画素分離
回路8に送られる。
【0019】垂直フィルタ回路4は、デジタル映像信号
から垂直方向の所定周波数帯域成分を抽出する垂直バン
ドパスフィルタ(V−BPF)と、デジタル映像信号か
ら垂直方向の高周波数帯域成分を抽出する垂直ハイパス
フィルタ(VーHPF)とを少なくとも有してなり、デ
ジタル映像信号から垂直方向の輪郭成分を抽出するもの
である。なお、垂直バンドパスフィルタと垂直ハイパス
フィルタは、共に巡回型(IIR)或いは非巡回型(F
IR)のデジタルフィルタであり、垂直ハイパスフィル
タは例えば5タップのフィルタ係数が設定され、垂直バ
ンドパスフィルタは例えば3タップのフィルタ係数が設
定されている。該垂直フィルタ回路4からの出力信号、
すなわちデジタル映像信号から抽出された垂直方向の輪
郭成分は、コアリング処理回路5に送られる。
【0020】コアリング処理回路5は、映像の輪郭成分
に含まれる雑音成分を抑圧し、信号対雑音比(S/N)
を改善する、いわゆるコアリング処理を行うものであ
る。このコアリング処理を実現するために、当該コアリ
ング処理回路5には、マイクロコンピュータ(マイコ
ン)により、コアリング係数としての傾き、コアリング
ポイント、コアリング範囲等が設定されている。すなわ
ち、該コアリング処理回路5では、コアリング量とし
て、後述するモアレ処理回路9からの制御信号yflに
よりコアリング係数(傾き)を選択して設定し、コアリ
ングをかける範囲をマイクロコンピュータにてコアリン
グポイントとして設定する。このコアリング処理回路5
によるコアリング処理後の信号は、後述するγ(ガン
マ)前輪郭補償回路12及び、γ後輪郭補償回路14に
送られる。
【0021】一方、メイン信号処理回路6は、W(ホワ
イト),G(グリーン),Cy(シアン),Ye(イエ
ロー)の補色信号の内のWとGに、WGによるモアレを
抑圧するために所定の画素係数kw,kgを掛けるよう
にする。なお、画素係数kw,kgを乗算するタイミン
グは、色フィルタの配列に応じて切り換えるようになさ
れている。このメイン信号処理回路6から出力されたデ
ジタル映像信号(以下、メイン信号と呼ぶ)は、垂直ロ
ーパスフィルタ(V−LPF)7に供給される。
【0022】この垂直ローパスフィルタ7は、後段のγ
前輪郭補償回路12においてメイン信号に輪郭成分すな
わち高周波数成分を加算することになるので、その前段
の処理として該メイン信号から垂直及び水平方向の高周
波数成分を除去する。当該垂直ローパスフィルタ7は巡
回型若しくは非巡回型のデジタルフィルタであり、例え
ば5タップのフィルタ係数が設定されていろものであ
る。この垂直ローパスフィルタ7にて垂直及び水平方向
の高周波数成分が除去されたメイン信号は、γ前輪郭補
償回路12に供給される。
【0023】次に、画素分離回路20は、アナログ/デ
ジタル変換器3から供給されるデジタル映像信号が、
W,G,Cy,Yeの補色フィルタの配列に応じて順次
供給される信号であるため、これら順次供給される信号
からW,G,Cy,Yeにそれぞれ対応する画素の信号
を各々分離するものである。また、この画素分離回路2
0では、当該画素分離を行うことにより抜けた画素に対
応する部分を補間するために(すなわち抜けた部分に補
色信号が存在するように)に、例えば水平方向の画素補
間を行うことも可能である。この画素分離回路20から
出力された信号は、モアレ処理回路9に供給される。
【0024】このモアレ処理回路9は、画素分離回路2
0から供給されたW,G,Cy,Yeの補色信号の各レ
ベルバランスをとってモアレを抑圧するモアレ処理を行
う。該モアレ処理回路9からの出力信号は、水平ハイパ
スフィルタ(H−HPF)10に供給される。また、該
モアレ処理回路9からは、コアリング処理回路5にて使
用するコアリング係数選択用の制御信号yflも出力さ
れる。なお、この制御信号yflは、固体撮像素子の特
定画素の出力信号(例えばCyの信号)と全画素の出力
信号(例えばYの信号)の平均とを用いた所定の演算
(Cy/Y)により求められるものであり、短波長側ほ
ど補正値が大きくなるような制御信号である。
【0025】水平ハイパスフィルタ10では、供給され
た信号から高周波数帯域成分を抽出する。すなわち、こ
の水平ハイパスフィルタ10からはモアレ処理後の水平
方向の高周波数成分が出力されることになる。該水平ハ
イパスフィルタ10からの出力信号は、コアリング処理
回路11に供給される。
【0026】当該コアリング処理回路11は、コアリン
グ処理回路5と略々同様の構成を有してなるものであ
り、水平ハイパスフィルタ10から供給された信号の高
周波数成分に含まれる雑音成分を抑圧し、信号対雑音比
(S/N)を改善するコアリング処理を行うものであ
る。このコアリング処理回路10にてコアリング処理が
施されたモアレ処理後の水平方向高周波数成分は、γ前
輪郭補償回路12に送られる。
【0027】γ前輪郭補償回路12は、垂直フィルタ回
路4及びコアリング処理回路5にて得られた垂直方向の
輪郭成分と、メイン信号処理回路6及び垂直ローパスフ
ィルタ7にて得られた高周波数成分が除去されたメイン
信号と、画素分離回路8からコアリング処理回路11ま
での構成により得られたモアレ処理及びコアリング処理
後の水平方向高周波数成分とを混合し、輝度信号を構成
すると共に、該輝度信号の輪郭補償を行う。該γ前輪郭
補償回路12にて輪郭補償が施された映像信号は、ガン
マ処理回路13に供給される。
【0028】該ガンマ処理回路13は、表示デバイスと
して使用されることになるCRT(陰極線管)のガンマ
特性を補正するためのγ(ガンマ)補正処理を、γ前輪
郭補償回路12から供給されたデジタル映像信号に施
す。このガンマ処理回路13にてガンマ補正処理された
映像信号は、γ後輪郭補償回路14と水平アパコン回路
16とに送られる。
【0029】水平アパコン回路16では、ガンマ処理回
路13にてガンマ補正処理された映像信号に対して、水
平方向(及び垂直方向)のアパーチャ補正を行い、該ア
パーチャ補正後の映像信号をコアリング処理回路15に
供給する。
【0030】該コアリング処理回路15も、コアリング
処理回路11やコアリング処理回路5と略々同様の構成
を有するものであり、映像信号の高周波数帯域成分に含
まれる雑音成分を抑圧し、信号対雑音比(S/N)を改
善するコアリング処理を行うものである。このコアリン
グ処理回路10の出力信号は、γ後輪郭補償回路14に
送られる。
【0031】γ後輪郭補償回路14は、垂直フィルタ回
路4及びコアリング処理回路5にて得られた垂直方向の
輪郭成分と、ガンマ処理回路13からのガンマ補正処理
後の映像信号と、水平方向のアパーチャ補正後の信号と
を混合し、ガンマ補正処理後の輝度信号の輪郭補償を行
う。
【0032】このγ後輪郭補償回路14の出力信号が、
本実施の形態のビデオカメラのデジタル映像信号として
出力、若しくは記録媒体に記録される。
【0033】上述したように、本実施の形態のビデオカ
メラにおいては、垂直フィルタ回路4を介し、さらにコ
アリング処理回路5にて垂直方向にコアリング処理を施
した垂直方向の輪郭成分を、ガンマ処理回路13の前段
のγ前輪郭補償回路12に供給するとともに、ガンマ処
理回路13の後段のγ後輪郭補償回路14に供給するよ
うにしている。すなわち、γ前輪郭補償回路12では、
メイン信号処理回路6及び垂直ローパスフィルタ7にて
得られた垂直及び水平方向の高周波数成分が除去され
た、ガンマ処理前のメイン映像信号に対して、コアリン
グ処理回路5からの垂直方向の輪郭成分を加算すること
で輪郭補償を行い、また、γ後輪郭補償回路14でも、
ガンマ処理回路13にてガンマ補正処理された後の映像
信号に対して、同じくコアリング処理回路5からの垂直
方向の輪郭成分を加算することで輪郭補償を行う。この
ように、本実施の形態のビデオカメラでは、ガンマ処理
回路13の前及び後の両側に輪郭補償回路を設け、垂直
方向の輪郭成分をそれらガンマ補正処理の前及び後の両
方で映像信号に加算(輪郭補償)するようにしている。
【0034】このようなことから、本実施の形態のビデ
オカメラによれば、ガンマ補正処理後のみに輪郭補償回
路を設けて水平、垂直方向の輪郭補償を行うことによる
回路増(ラインメモリの追加)が無く、また、ガンマ補
正処理の前及び後の両方において垂直方向の輪郭成分を
映像信号に加算することで、低照度から高照度(低輝度
レベルから高輝度レベル)まで任意に輪郭補償(輪郭強
調)を行うことが可能になっている。
【0035】なお、図1の構成の垂直フィルタ回路4で
は、垂直バンドパスフィルタと垂直ハイパスフィルタの
フィルタ係数を一定値とした例を挙げているが、垂直バ
ンドパスフィルタのフィルタ係数を一定値とし、垂直ハ
イパスフィルタの比率をスイッチにて切り換えるように
することも可能である。また、このときのスイッチは、
外部から制御可能に構成してもよい。
【0036】また、コアリング処理回路5では、CCD
1の飽和データ及びYeの補色信号により、フリッカ量
をコアリング係数を切り換えることで軽減させる構成と
することもできる。このようにCCD1の飽和データが
供給されるときのコアリング処理回路5では、モアレ処
理回路9からの制御信号yflと共に飽和データをも用
いてコアリング係数を選択する。
【0037】さらに、コアリング処理回路5の直後に
は、例えば該コアリング処理回路5の出力信号が飽和し
ていたならばラインメモリを介して2ライン分を混合
し、飽和していない場合はそのまま出力するようなスイ
ッチ回路を設けることも可能である。この場合、スイッ
チ回路にはCCD1からの飽和データが供給されると共
に、マイクロコンピュータにより設定されるゲイン制御
用のゲイン係数も入力され、該飽和データにより、コア
リング処理回路5からの出力信号が飽和していることを
検出したならば、例えばラインメモリを介して2ライン
分を混合し、飽和していない場合はそのまま出力するよ
うな切り換え出力を行い、この切り換え出力に対してゲ
イン係数を掛ける。なお、該スイッチ回路における切り
換え出力の制御は、外部からのスイッチ切換信号によっ
ても行え、また、ラインメモリを介した2ライン分の混
合信号も常時出力するようなことも可能である。該スイ
ッチ回路を設けた場合には、その出力信号がγ(ガン
マ)前輪郭補償回路12及び、γ後輪郭補償回路14に
送られることになる。
【0038】その他、信号対雑音比(S/N)改善のた
めとして、垂直フィルタ回路4とコアリング処理回路5
との間、垂直ローパスフィルタ7とγ前輪郭補償回路1
2との間、それぞれ水平ローパスフィルタを設けるよう
なことも可能である。
【0039】また、ガンマ処理回路13において、ニー
処理を同時に行うようにすることも可能である。
【0040】本発明は上述した実施の形態に限定される
ことはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲
であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であること
は勿論であり、ビデオカメラ以外の撮像装置、例えばデ
ジタルスチルカメラ等にも適用でき、また、CCDの読
み出し方式も全画素読み出しに限らずに他の各種読み出
し方式にも適用でき、さらに3板式CCDにも適用可能
である。その他、本実施の形態では、W,G,Cy,Y
eの補色フィルタをCCD上に設ける例を挙げている
が、Ma(マゼンタ),G,Cy,Yeの補色フィルタ
を用いる場合や、R(レッド),G(グリーン),B
(ブルー)の原色フィルタを用いる場合でも適用可能で
ある。また、3板式CCDを用いた場合には、色フィル
タの代わりに色分解プリズムを用いて、R,G,Bに分
光することができる。これらR,G,Bの原色を使用し
た場合には、色再現性を高めることができ、信号処理も
簡略化できることになる。
【0041】また、上述した図1の構成では、デジタル
信号処理を行う部分を回路構成として表現しているが、
これら各回路における動作をデジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)等によるソフトウェアにて実行すること
も、もちろん可能である。このようにソフトウェアにて
デジタル信号処理を実現する構成とすれば、該ソフトウ
ェアを変更するのみで各種設定値や動作を変更可能にな
ることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】請求項1及び請求項5に記載の本発明に
係る映像信号処理方法及び映像信号処理装置は、映像の
垂直方向の輪郭成分を輝度信号から抽出し、その垂直方
向の輪郭成分を用いて映像信号に輪郭補償を施し、該輪
郭補償後の映像信号にガンマ補正を施し、更に垂直方向
の輪郭成分を用いてガンマ補正後の映像信号に輪郭補償
を施すことにより、簡単で小規模な回路構成を実現で
き、また、映像信号の輝度レベルが低輝度レベルや高輝
度レベルの何れであっても、輪郭補償のための補正量を
適正な値にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像信号処理方法及び映像信号処
理装置が適用される一実施の形態のビデオカメラの主要
部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…CCD 2…相関二重サンプリング回路 3…アナログ/デジタル変換器 4…垂直フィルタ回路 5,11,15…コアリング回路 6…メイン信号処理回路 7…垂直ローパスフィルタ 8…画素分離回路 9…モアレ処理回路 10…水平ハイパスフィルタ 12…γ前輪郭補償回路 13…ガンマ処理回路 14…γ後輪郭補償回路 16…水平アパコン回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/69 H04N 9/69

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像の垂直方向の輪郭成分を輝度信号か
    ら抽出するステップと、 前記抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて、映像信号に
    輪郭補償を施すステップと、 前記輪郭補償後の映像信号にガンマ補正を施すステップ
    と、 前記抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて、前記ガンマ
    補正後の映像信号に輪郭補償を施すステップとを有する
    ことを特徴とする映像信号処理方法。
  2. 【請求項2】 前記映像信号から高周波数成分を除去す
    るステップを設け、 前記垂直方向の輪郭成分を用いて映像信号に輪郭補償を
    施すステップでは、当該高周波数成分を除去した映像信
    号に対して輪郭補償を行うことを特徴とする請求項1記
    載の映像信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記垂直方向の輪郭成分にコアリング処
    理を施すステップを設け、 前記垂直方向の輪郭成分を用いて映像信号に輪郭補償を
    施すステップと前記垂直方向の輪郭成分を用いて前記ガ
    ンマ補正後の映像信号に輪郭補償を施すステップでは、
    当該コアリング処理後の輪郭成分を用いて輪郭補償を行
    うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の映像信
    号処理方法。
  4. 【請求項4】 前記垂直方向の輪郭成分を抽出するステ
    ップは、映像信号から垂直方向の所定周波数帯域成分を
    抽出するステップと、映像信号から垂直方向の高周波数
    成分を抽出するステップとを有することを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のうち、いずれか1項記載の映像信
    号処理方法。
  5. 【請求項5】 映像の垂直方向の輪郭成分を輝度信号か
    ら抽出する垂直輪郭成分抽出手段と、 前記抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて、映像信号に
    輪郭補償を施す第1の輪郭補償手段と、 前記第1の輪郭補償手段での輪郭補償後の映像信号にガ
    ンマ補正を施すガンマ補正手段と、 前記抽出した垂直方向の輪郭成分を用いて、前記ガンマ
    補正手段でのガンマ補正後の映像信号に輪郭補償を施す
    第2の輪郭補償手段とを有することを特徴とする映像信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記垂直方向の成分から高周波数成分を
    除去する高周波数成分除去手段を設け、 前記第1の輪郭補償手段及び第2の輪郭補償手段では、
    当該高周波数成分除去手段にて高周波数成分を除去した
    後の垂直方向の成分を用いて輪郭補償を行うことを特徴
    とする請求項5記載の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記垂直方向の輪郭成分にコアリング処
    理を施すコアリング処理手段を設け、 前記第1の輪郭補償手段と前記第2の輪郭補償手段で
    は、当該コアリング処理手段にてコアリング処理を施し
    た後の輪郭成分を用いて輪郭補償を行うことを特徴とす
    る請求項5又は請求項6記載の映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記垂直輪郭成分抽出手段は、映像信号
    から垂直方向の所定周波数帯域成分を抽出する所定周波
    数帯域成分抽出手段と、映像信号から垂直方向の高周波
    数成分を抽出する高周波数成分抽出手段とを有すること
    を特徴とする請求項5乃至請求項7のうち、いずれか1
    項記載の映像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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