JPH1116806A - プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法 - Google Patents

プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法

Info

Publication number
JPH1116806A
JPH1116806A JP9164169A JP16416997A JPH1116806A JP H1116806 A JPH1116806 A JP H1116806A JP 9164169 A JP9164169 A JP 9164169A JP 16416997 A JP16416997 A JP 16416997A JP H1116806 A JPH1116806 A JP H1116806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment
predetermined
wafer
mark
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9164169A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Hirakawa
達也 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9164169A priority Critical patent/JPH1116806A/ja
Publication of JPH1116806A publication Critical patent/JPH1116806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトマスクとウエハの位置合わせでプリア
ライメント精度が悪く認識範囲に基準マークが現れない
場合でもアライメント可能なようにプリアライメントサ
ーチを行う方法の提供。 【解決手段】 左右の視野から観察しながら試料( ウエ
ハ) を基準マークに基づきプリアライメントを行う位置
合わせ装置で、正常なアライメントにおける左右視野の
基準マークの画像及び相対位置関係を登録し(S1)、所望
の試料を当該装置にローディングし(S2)、相関関係を求
めるパターンマッチング方法の利用で左右視野の基準マ
ークを検出し(S3)、左視野または右視野の基準マークの
検出状況を判定し(S4,S5,S6)、左右視野内に基準マーク
が在る位置の試料に対してはそのままアライメントを行
い(S7)、基準マークが少なくとも左/右視野内に無い場
合には回転・平行移動等の適宜な移動方法でプリアライ
メントサーチ(S8,S9,S10) 後、アライメントを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リソグラフィ工程
における画像認識処理装置を用いたフォトマスクとウエ
ハの位置合せ(アライメント)に係わり、例えば認識範
囲内に認識対象が現れない場合のアライメント方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程における試料のア
ライメントにおいては幾つかの技術が挙げられる。一般
に、ウエハとマスクの各アライメント用のマークをTV
画面で観察しながらプリアライメントを行う位置合わせ
方法があり、古くは観測光学系のレンズの倍率を小さな
ものに交換することで観測視野外に外れている試料の画
像を画面内に取り込むプリアライメントの方法があっ
た。また、例えば、特開平6−204117号には、T
V画面でウエハとマスクの左右の各アライメントマーク
を観察しながら画像認識装置によりプリアライメントを
行う方法が開示され、画像認識装置で検出できる位置ず
れを増大させて観測光学系によるプリアライメントは省
略する技術があった。
【0003】また、特開平7−29815号には、モニ
タデータのパターン認識画像処理、アライメントマーク
間距離の計測および、基準マークのアライメントが画面
上で重なり合うようにステージを移動させて位置合わせ
を行う装置及び方法が開示されており、光学系に起因す
る位置ずれや変形に影響されずに位置合わせ精度向上を
図った技術もあった。なお、従来のフォトマスクは図8
に示された如くの形状のものが多く、例えば矩形の大部
分の領域(図中ハッチング部位)にはマスクパターンが
配されていた。このように、従来より種々の技術が改良
され良好なるアライメントの実現が試みられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術には次のような不具合があった。すなわち、プリア
ライメントのために複数のレンズを交換可能に設けた従
来の構成では、運用の自由度には限界があり、よってレ
ンズ交換操作の煩雑さも伴なう。従って、プリアライメ
ントの自動化は不可能であった。また、従来、プリアラ
イメント時の画像のみで「アライメント処理」を認識・
制御していたため、仮にプリアライメント精度(例えば
ウエハローディング等の仕方)が悪く、特にその認識対
象が認識範囲、即ち視野内に現れない場合には、続くア
ライメント工程自体が実施できず、再び手動によってウ
エハ等の再ローディングから繰り返さなければならない
ため、一連の自動化が困難であった。また、前述の如く
従来のフォトマスクのパターン(参照:図8)は、特に
フォトマスクの大部分が「マスクパターン」として占有
されているので、ウエハのターゲットマークが重なり易
く、もし重なった場合にそのマークを隠してしまう。つ
まり、従来のフォトマスクのパターンが例示のような場
合、ウエハターゲットマークがフォトマスクのパターン
に重なるとこのウエハターゲットマークの検出が困難と
なり、位置合わせ装置は再度の手動によるプリアライメ
ントのために一旦停止させざる終えず、続いて行うアラ
イメント工程等への自動的移行は不可能だった。
【0005】このように、従来の技術によれば、画像認
識装置を用いてフォトマスクとウエハの位置合わせをす
る場合には種々の不具合があった。そこで本発明の目的
は、フォトマスクとウエハの位置合わせにおいて、プリ
アライメントの精度が悪く画像認識手段の認識範囲内に
基準マークが現れない場合であっても、アライメントで
きるようなプリアライメントサーチを行う位置合わせ方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の不具合を解決し目
的を達成するため、本発明は次のような手段を講じてい
る。例えば図2によれば、左右の視野から観察しながら
試料(ウエハ)を所定の複数種の基準マークに基づきプ
リアライメントを行う位置合わせ方法であって、正しく
アライメントされた左右視野の基準マークの画像及びこ
れらの相対位置関係を予め画像認識手段に登録するステ
ップ( S1) と、所望のウエハを当該位置合わせ装置に
ローディングするステップ( S2) と、所定の相関関係
の「パターンマッチング方法」を利用することにより、
左右視野の基準マークを検出するステップ( S3) と、
左視野または右視野の基準マークを検出状況を判定する
ステップ( S4,S5,S6) と、左右視野内に所定の
基準マークが在る当該試料に対してはそのままアライメ
ントを行うステップ( S7) と、少なくとも左右視野内
の何れかに基準マークが無い場合に所定の基準マークが
来るように所定の移動方法1〜3に基づいてプリアライ
メントサーチを行うステップ( S8,S9,S10) と
から、本発明のプリアライメントサーチを含む位置合わ
せ方法を構成する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位置合わせ方法に
係わる一実施形態例について図1〜図7を参照しながら
説明する。本実施形態例は、リソグラフィ工程のフォト
マスクとウエハのアライメント、特に、プリアライメン
ト精度等により認識範囲内にウエハの認識対象となるマ
ークが現れない場合に関するものであり、特にウエハ移
動方向を上下方向に設定した場合を例示するものであ
る。
【0008】まず図1には、本発明の特徴となる「プリ
アライメントサーチ」処理を実現するための位置合わせ
装置10の一構成を示している。図示の如く、本発明に
係わる位置合わせ装置10は、この装置10の所定位置
に設けられたフォトマスク11と、このフォトマスク1
1によりマスクされるウエハ12と、このウエハ12を
載置し移動可能なウエハステージ13と、上記フォトマ
スク11をかけたウエハ12の像を光学的に取り込む光
学系14と、この光学系14を経由した像を撮像する例
えばCCDカメラ等のカメラ15と、このカメラ15お
よびウエハステージ13に接続された画像認識手段16
とから主に構成されている。
【0009】フォトマスク11は、位置合わせ装置本体
10に対し相対的に常に同位置に在り移動しない。ウエ
ハ12は対象試料として本位置合わせ装置内にローディ
ングされウエハステージ13上に載置され、このウエハ
ステージ13は画像認識手段16からのパルス信号に従
って駆動するパルスモータ(不図示)によりX軸方向、
Y軸方向および、所定位置からの変位(距離、角度)の
移動設定が可能な基台である。光学系14は、後述する
認識対象部分または、左/右両視野のフォトマスクター
ゲットマークとウエハターゲットマークを一画面上に映
るように多数のミラーが図示の如く配設されている。カ
メラ15は例えばCCDカメラ等の撮像手段であり、光
学系14からの画像を取り込み、そのアナログ画像信号
を続く画像認識手段16に送る。この画像認識手段16
は、ウエハステージ13を制御すると共に、カメラ15
からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換するA/
D変換部(不図示)と、所定の制御手段(不図示)を含
み、移動方向、移動量および移動回数を制御パラメータ
として設定できる機能も備えているので、例えば設定さ
れた移動量をパルス信号に変換して、所定の方向にその
移動量だけパルスモータを駆動して適宜にウエハステー
ジ13を動かすことができる。
【0010】図2に示すフローチャートには、前述の位
置合わせ装置10において実行される「プリアライメン
ト」処理、「プリアライメントサーチ」処理および「ア
ライメント」処理の一連の手順を表わしている。図1お
よび図3〜図6を参照しながらこの手順について説明す
る。例えばリソグラフィ工程において、フォトマスク1
1とウエハ12の認識対象となる部分または特定のター
ゲットマークに基づき画像認識手段16を用いて「アラ
イメント」する場合には次のようのする。いわゆる事前
の「プリアライメント」でのウエハローディングの精度
等が悪くて、認識範囲内に認識対象部分または特定のタ
ーゲットマークが現れない場合に備えて、画像認識手段
16にウエハステージ13の移動方向(例えばX,Y、
上下方向、または回転方向)、移動量(例えば単位長
さ、単位角度またはその整数倍)及び移動回数(例えば
整数回)等をステージ移動の制御パラメータとして設定
しておき、これによりウエハステージ13を適宜に移動
させて認識対象部を認識範囲内、即ち視野内に入るよう
に導く。
【0011】詳しくは、図2のフローチャートが示す手
順に従って位置合わせを行う。 S1): 最初に、本装置10のウエハステージ13を
手動により移動させ、フォトマスク11とウエハ12を
図3に示すような露光できる状態(即ち正常位置状態)
に合わせる。更に詳しくは、図3の如く例えばアライメ
ント終了時のこれに続く露光工程へ移行可能な状態のフ
ォトマスクターゲットとウエハターゲットとの相対位置
関係を画像認識手段に予め登録する(S1)。よって、
この状態では左/右視野内の認識範囲内にフォトマスク
ターゲットマークAおよびウエハターゲットマークBの
相対位置関係を図示の如くそれぞれ視認できる。
【0012】なお、フォトマスクターゲットマークA
(×印)は常に同位置に配され、固定している。一方、
ウエハターゲットマークB(○印)は、ウエハステージ
13の適宜な移動によるウエハ12の移動に伴なってそ
の位置が変わる。また、光学系14により左/右両視野
のターゲットマークが図3に例示の如く一画面上にこれ
らの4つのマークが映るように制御可能である。
【0013】このように、露光可能な位置状態での左/
右両視野内のフォトマスクターゲットマークA(×)と
ウエハターゲットマークB(○)を、カメラ15により
撮像しデジタル信号に変換後、画像認識手段16に「基
本画像」として登録する。また、フォトマスクターゲッ
トマークA(×)とウエハターゲットマークB(○)の
相対位置関係もあわせて画像認識手段16に予め登録す
る(S1)。 S2): アライメントの対象にするウエハを本装置1
0に「プリアライメント」処理としてローディングする
(S2)。 S3): プリアライメント後、上記のステップS1と
同位置の画像をカメラ15により撮像する。撮像された
アナログ信号をデジタル信号に変換後、上記ステップS
1で登録した基本画像を用いて、例えば、アナログまた
はデジタルの入力データと予め用意した基準パターンを
表わす基準データとの間での相関係数を計算することに
よって行うパターンマッチング方法(参照:特公平05
−52987号公報)により、左/右両視野のフォトマ
スクターゲットマークA(×)とウエハターゲットマー
クB(○)を認識してその存在の有無を検出する。
【0014】S4)〜S6): 続いて、左/右視野の
検出状況の判定を順次行う。すなわち、まず、左視野の
検出状況の是非を判定する(S4)。もしここで、左視
野内に所定の基準マークが検出された状態である場合
(即ちOKの場合)は、次のステップS5に進み、同様
に右視野の検出状況の是非を判定する(S5)。一方、
所定の基準マークが左視野内に検出できない場合には下
記のステップS6に分岐する。また、上記ステップS5
の右視野の検出でも所定の基準マークが検出された状態
の場合(即ちOKの場合)は次のステップS7に進み、
一方、右視野内に所定の基準マークが検出できない場合
はステップS10に分岐する。
【0015】上記ステップS6においては、右視野の検
出状況の是非を判定し、もしここで、右視野の検出でも
所定のマークが検出された状態の場合(OKの場合)は
下記ステップS9に進み、一方、右視野内に所定のマー
クが検出できない場合は下記ステップS8に分岐する
(S6)。 S7): フォトマスクターゲットマークA(×)とウ
エハターゲットマークB(○)とが、左/右両視野とも
にその認識範囲内で検出できたので、ウエハステージ1
3を移動させ、これらフォトマスクターゲットマークA
とウエハターゲットマークBを上記ステップS1で予め
登録しておいた相対位置関係に合致するように「アライ
メント」処理を行う(S7)。
【0016】その後は、前述したステップS2に戻り、
次のアライメントの対象となるウエハを本装置10にロ
ーディングして「プリアライメント」処理から同様に繰
り返すことができる(S2〜S10)。または、続いて
図示しない「露光工程」等に移行するか、所望によりこ
こで上記一連の処理ステップを終了してもよい。
【0017】S8): 図4に示すように、ステップS
8では、左/右両視野ともにウエハターゲットマークB
(○)が両視野内には検出できなかった場合、ウエハス
テージ13を移動させ、ウエハ12をY軸方向へ「移動
方法1」に従ってプリアライメントサーチを行い移動さ
せる(S8)。すなわち、図7のグラフが示すように、
単位長1Aの移動後に再び検出を行い、左/右両視野と
も検出できなかった場合は、今度はウエハステージ13
をY軸方向下側( −) へ2単位(2A)だけ移動する。
この際、Y軸方向上側( +) へ移動した移動量の二倍の
移動量(2A)だけ下側へ移動する。これでも左/右両
視野とも検出できなかった場合は更に、Y軸方向上側(
+) へ三単位だけ移動する。このような上下方向の交互
の移動をウエハターゲットマークB(○)が認識範囲内
に検出できるようになるまで行うか、または所定の設定
回数を完了するまで続ける。
【0018】なお、図7のグラフに示す設定の一例で
は、例えば単位移動量を" A" 、移動回数を" 6" 回と
設定した場合に、画像認識手段16からの移動制御指令
によってこの折れ線グラフのような一単位づつ増加する
移動量、交互に変化する方向および移動回数に基づいて
ウエハステージ13が駆動され、最終的に各マークが所
定のプリアライメント位置に合わされる。また、その他
の手法として増加の割合を偶数倍(1A,3A,5A,
… )にして、回数を3回程度に減らしてもよい。
【0019】S9): 図5に示すように、ステップS
9では左視野のウエハターゲットマークB(○)が検出
できず、右視野は検出できた場合、「移動方法2」に従
ってプリアライメントサーチを行う。すなわち、ウエハ
ステージ13を「逆時計廻り」(以下" CCW" と略称
する)の方向へ回転中心oを中心に一単位角度θだけ回
転させる。また、右視野に関しては検出できているた
め、フォトマスクターゲットマークAとウエハターゲッ
トマークBを登録した位置に合わせ込むような移動をさ
せる(S9)。ここで、回転中心oの位置は、予めパラ
メータ入力で既知のX座標位置における長さとしてのタ
ーゲットマークピッチ( 2a) の中央に定め、回転角度
θも予めパラメータとして入力された任意の値である。
この移動後に再び検出し、検出状況が変わらなければ、
今度はウエハステージ13を「時計廻り」(以下" C
W" と略称する)の方向に回転中心oを中心に回転させ
る。その際、CCWへ回転した回転量θの二倍の回転量
( 2θ) でCWへ回転する。このようなCW,CCWの
回転をウエハターゲットマークB(○)が認識範囲内に
検出できるまでか、又は所定の設定回数を終了するまで
続ける。
【0020】S10): 図6に示す如くステップS1
0では、右視野のウエハターゲットマークB(○)が検
出できず、一方の左視野には所定マークが検出できた場
合には、「移動方法3」に従ってプリアライメントサー
チを行う。すなわち、ウエハステージ13をCWの方向
へ回転中心oを中心に1単位角度θだけ回転させる。
【0021】また、左視野には所定のマークが検出でき
ているため、フォトマスクターゲットマークA(×)と
ウエハターゲットマークB(○)を登録した位置に合わ
せ込むような移動をさせる。そして移動後に再びマーク
を検出し、その検出状況が変わらなければ、次には、ウ
エハステージ13をCCWの方向に回転させる。この
際、CWへ回転した回転量θの二倍の回転量( 2θ) で
CCWへ回転する。このようなCW,CCWの回転駆動
を、ウエハターゲットマークB(○)が認識範囲内に検
出できるまでか、又は所定の設定回数まで続ける(S1
0)。その後、図7に示す移動方法を右視野に同様に実
施し、左視野は初期の登録位置に合わせ込むような移動
を実施する。またこの場合も、その他の手法として回転
量の増加割合を偶数倍(1θ,3θ,5θ,… )にす
る一方、回数や回転角を減らしてもよい。
【0022】なお、前述した一連の制御は、本発明に係
わる画像認識手段16に含まれる制御手段(不図示)と
しての中央制御部に格納されたソフトウエアプログラム
によって行われ、例えばウエハステージ13の上下方向
または回転角度による移動の量、移動方向およびその移
動回数等を所望により指定できるパラメータを備えるよ
うにソフトウエア的に構成されている。
【0023】(作用効果)よって、本位置合わせ装置1
0の運用の初期段階において、オペレータの手動による
事前のパラメータの指定により、その後は所望する「プ
リアライメント」〜「プリアライメントサーチ」〜「ア
ライメント」の各工程が適宜連続的に行え、人手を介さ
ずに多数のウエハに対する一連な処理の自動化も可能と
なる。上述の例では、本発明に係わる本装置10の運用
初期に行われる設定(即ちパラメータ指定を含む初期設
定)に基づき動作する上述した「プリアライメント」、
「プリアライメントサーチ」及び「アライメント」に係
わるウエハステージ13の制御は、ソフトウエアのプロ
グラムにより行われているので、利用するウエハに最適
な制御を行えるように、本装置10の構成要素をそのま
まにして自由に設定変更することができる。
【0024】(その他の変形例)なお、以上の実施形態
の他に、例えば初期段階の条件設定は、所望により選べ
る切替えスイッチ等の操作で選択的に行ってもよい。ま
た、移動のアルゴリズムに関する諸条件(即ち回転を含
む変位の方向、回数、移動単位等)は、検出の確率、所
要時間および精度等を考慮して適宜に変更も可能であ
る。例えば移動方向は上下方向(Y軸方向)に限らず左
右方向(X軸方向)でもよく、更には斜め方向でもよ
い。その他にも本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形実施が可能である。
【0025】
【発明の効果】このように本発明のプリアライメントサ
ーチを含む位置合わせ方法によれば、次の如き効果が得
られる。すなわち、 (1) プリアライメント精度が悪く、認識範囲内にウ
エハの認識対象部またはターゲットマークが現れない場
合であっても、サーチによりマークをその範囲内に取り
込むので、アライメントが可能となる。 (2) フォトマスクのパターンにウエハの認識対象部
またはターゲットマークが互いに重なり、ウエハの認識
対象部またはターゲットマークが見えない場合でも、サ
ーチにより重ならないように移動できるので、アライメ
ントが可能となる。 (3) 限られた範囲の移動であれば、ウエハの認識対
象部またはターゲットマークの検出を行うには僅かな時
間で可能となる。
【0026】以上により、プリアライメント、プリアラ
イメントサーチおよびアライメントの各工程の人手を介
さない一連な処理として自動化も可能である。よって、
仮に初期のプリアライメントの精度が悪くて認識範囲内
に基準マークが現れない場合であっても、フォトマスク
とウエハにおけるアライメント可能なようなプリアライ
メントサーチを迅速かつ自動で行える位置合わせ方法を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のプリアライメントサーチを含
む位置合わせ方法を実現する位置合わせ装置の一構成を
示す構成図。
【図2】図2は、本発明のプリアライメントサーチを含
む位置合わせの手順を示すフローチャート。
【図3】図3は、露光可能状態(即ちアライメント終了
時)のフォトマスクターゲットとウエハターゲット及び
これらの正常な位置関係を表わす説明図。
【図4】 図4はウエハターゲットマークの初期位置の
一例を示し、プリアライメント時に左/右両視野のウエ
ハターゲットマークが認識範囲外の上部に現れた場合の
移動方法1を示す説明図。
【図5】 図5はウエハターゲットマークの初期位置の
例を示し、プリアライメント時に左視野のウエハターゲ
ットマークが認識範囲外上部に現れ、右視野のウエハタ
ーゲットマークが認識範囲内に現れた場合の移動方法2
を示す説明図。
【図6】 図6はウエハターゲットマークの初期位置の
一例を示し、プリアライメント時に左視野のウエハター
ゲットマークが認識範囲内に現れ、右視野のウエハター
ゲットマークが認識範囲外上部に現れた場合の移動方法
3を示す説明図。
【図7】 図7は本発明のプリアライメントにおける一
例として、移動条件として上下方向、移動量、移動回数
を設定した場合のウエハステージの移動の様子を表わす
グラフ。
【図8】 図8は従来のフォトマスクのパターンの一例
を示し、大部分がパターン領域でウエハのターゲットマ
ークが重なり隠してしまうフォトマスクを表わす説明
図。
【符号の説明】
10…位置合わせ装置、 11…フォトマスク、 12…ウエハ(位置合わせ対象物試料)、 13…ウエハステージ(X, Y, θステージ)、 14…光学系、 15…カメラ(CCDカメラ)、 16…画像認識手段、 A…フォトマスクターゲットマーク(×印)、 B…ウエハターゲットマーク(○印)。 θ…回転角度(一回転単位)、 2a…ターゲットマークピッチ、 o…回転中心(ターゲットマークピッチのX座標値中
央)。 S1〜S10…位置合わせ方法の動作手順を示し、 S1〜S3…「プリアライメント」の処理ステップ、 S4,S5,S7,S10…「アライメント」の処理ス
テップ、 S6,S8,S9…「プリアライメントサーチ」の処理
ステップ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の視野から観察しながら試料を所定
    の複数の基準マークに基づきプリアライメントを行う画
    像認識手段を含む位置合わせ装置による位置合わせ方法
    において、 正しくアライメントされた左右視野の基準マークの画像
    及びこれらの相対位置関係を予め前記画像認識手段に登
    録するステップ( S1) と、 所望の試料を位置合わせ装置にローディングを行うステ
    ップ( S2) と、 所定の相関関係のパターンマッチング方法を利用するこ
    とにより、左右視野の基準マークを検出するステップ(
    S3) と、 左視野または右視野の基準マークの検出状況を判定する
    ステップ( S4,S5,S6) と、 左右視野内に共に所定の基準マークが在る当該試料に対
    してアライメントを行うステップ( S7) と、 少なくとも左視野または右視野内に所定の基準マークが
    検出できない場合、所定の移動方法をそれぞれの場合に
    適用して所定のプリアライメントサーチを行うステップ
    ( S8,S9,S10) と、から成ることを特徴とする
    プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記プリアライメントを行うステップ
    は、 左視野内の所定基準マークの存在を検出するステップ(
    S4) と、 右視野内の所定基準マークの存在を検出するステップ(
    S5) と、 左視野または右視野の何れかに基準マークが無い場合、
    所定の移動方法に従って視野内に無い当該基準マークを
    この視野内に取り込むように適宜な移動動作を選択的に
    プリアライメントサーチとして行うステップ( S6)
    と、から成ることを特徴とする、請求項1記載の位置合
    わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記プリアライメントサーチを行うステ
    ップは、少なくとも左視野または右視野の何れかに所定
    の基準マークが無い場合に行われ、 左右視野外の各基準マークを視野内に移動させる第1移
    動方法を適用するステップ( S8) と、 左視野外の基準マークを視野内に移動させる第2移動方
    法を適用するステップ( S9) と、 右視野外の各基準マークを視野内に移動させる第3移動
    方法を適用するステップ( S10) との何れかが、選択
    的に行われることを特徴とする請求項1記載の位置合わ
    せ方法。
  4. 【請求項4】 前記第1移動方法を適用するステップ(
    S8) は、左右視野外の各基準マークを各視野内に入る
    ように平行移動させ、 前記第2移動方法を適用するステップ( S9) は、左視
    野外の基準マークを当該視野内に入るように所定角度だ
    け反時計廻りに回転移動させた後に平行移動させ、 前記第3移動方法を適用するステップ( S10) は、右
    視野外の基準マークを当該視野内に入るように所定の角
    度だけ時計廻りに回転移動させた後に平行移動させるこ
    とを特徴とする、請求項3記載の位置合わせ方法。
  5. 【請求項5】 前記画像認識手段に設定するための制御
    パラメータは、当該試料の移動条件を規定し、 上方または下方の何れかの平行移動方向と、 所定の回転中心について時計廻りまたは反時計廻りの何
    れかの回転方向と、 単位長さまたは単位角度の移動量であり、当該単位移動
    量またはこの整数倍の何れかの移動量と、 所定基準マークが視野内に入るまでか又は所定の移動回
    数と、の選択的組合せであることを特徴とする、請求項
    1記載の位置合わせ方法。
  6. 【請求項6】 1つ以上の認識対象となる部分または所
    定のターゲットマークを有するフォトマスクと、1つ以
    上の認識対象となる部分または所定のターゲットマーク
    を有する試料としてのウエハをウエハステージ上に載置
    し、左右両視野の認識対象部または、当該ターゲットマ
    ークが一画面上に映る光学系を介して撮像し、デジタル
    信号に変換後、所定の画像認識手段を用いてアライメン
    トを行う位置合わせ装置において、 前記画像認識手段には、所望の移動方向、移動量及び移
    動回数を予め設定しておき、前記ウエハステージへのウ
    エハローディング後のウエハの当該認識対象部またはタ
    ーゲットマークが、所定の認識範囲内に現れず検出でき
    ない場合には、当該ウエハを前記移動方向、移動量及び
    移動回数に基づく移動を選択的に順次行い、当該認識対
    象部または当該ターゲットマークを認識範囲内に引き込
    むことを特徴とするプリアライメントサーチを含む位置
    合わせ方法。
  7. 【請求項7】 前記移動方向を上下方向に限定し、プリ
    アライメント時の位置を中心に、当該ウエハの認識対象
    部または当該ターゲットマークが検出できるまで、また
    は設定された移動回数の移動を終了するまで、前記ウエ
    ハステージを設定された移動条件に基づいて順次移動す
    ることを特徴とする、請求項6に記載のプリアライメン
    トサーチを含む位置合わせ方法。
  8. 【請求項8】 アナログまたはデジタルの入力データと
    予め用意された基準パターンを表わす基準データとの間
    で相関係数を算出するパターンマッチング方法を用いて
    当該ウエハの認識対象部またはターゲットマークの状態
    を検出し、 当該認識対象部またはターゲットマークを認識範囲内に
    おける所定の相対位置関係を成すように各マークを認識
    範囲内に引き込むことを特徴とする、請求項6に記載の
    プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法。
  9. 【請求項9】 所定のターゲットマークを有するフォト
    マスクと、所定のターゲットマークを有するウエハと
    を、左右両視野内の当該ターゲットマークが同一画面上
    に映る光学系を介して所定の撮像手段により撮像した
    後、デジタル信号に変換後、所定の画像認識手段による
    プログラム制御でアライメント動作を行う位置合わせ装
    置において、 前記画像認識手段には、所望の移動方向、移動量及び移
    動回数を予め設定しておき、プリアライメント後の当該
    ウエハのターゲットマークが所定の認識範囲内に現れず
    検出できない場合には、当該ウエハを前記移動方向、移
    動量及び移動回数の選択的組合せにより、当該ターゲッ
    トマークを認識範囲内に入るような移動制御を行う所定
    のソフトウエアに基づき制御を行うことを特徴とするプ
    リアライメントサーチを含む位置合わせ方法。
JP9164169A 1997-06-20 1997-06-20 プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法 Pending JPH1116806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9164169A JPH1116806A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9164169A JPH1116806A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1116806A true JPH1116806A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15788048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9164169A Pending JPH1116806A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1116806A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7311738B2 (en) 2003-09-26 2007-12-25 Canon Kabushiki Kaisha Positioning apparatus
JP2010021411A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Murata Mfg Co Ltd ワーク位置決め装置、およびワーク位置決め方法
US8686463B2 (en) 2012-03-26 2014-04-01 Mitsubishi Electric Corporation Capping system
JP2014175330A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Seiwa Optical Co Ltd 基板のアライメント方法
KR101979149B1 (ko) * 2018-04-27 2019-05-15 캐논 톡키 가부시키가이샤 얼라인먼트 방법, 이를 사용한 증착방법 및 전자디바이스 제조방법
CN113802091A (zh) * 2020-06-16 2021-12-17 佳能株式会社 对准方法和蒸镀方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7311738B2 (en) 2003-09-26 2007-12-25 Canon Kabushiki Kaisha Positioning apparatus
JP2010021411A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Murata Mfg Co Ltd ワーク位置決め装置、およびワーク位置決め方法
US8686463B2 (en) 2012-03-26 2014-04-01 Mitsubishi Electric Corporation Capping system
JP2014175330A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Seiwa Optical Co Ltd 基板のアライメント方法
KR101979149B1 (ko) * 2018-04-27 2019-05-15 캐논 톡키 가부시키가이샤 얼라인먼트 방법, 이를 사용한 증착방법 및 전자디바이스 제조방법
CN113802091A (zh) * 2020-06-16 2021-12-17 佳能株式会社 对准方法和蒸镀方法
JP2021195601A (ja) * 2020-06-16 2021-12-27 キヤノン株式会社 アライメント方法および蒸着方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7428406B2 (ja) 顕微鏡検査において大面積の撮像を容易にするためのカメラと検体の整列
JP4468696B2 (ja) 半導体ウエハ検査装置
US20080144922A1 (en) Pattern alignment method, pattern inspection apparatus, and pattern inspection system
KR20100065073A (ko) 기판검사방법, 기판검사장치 및 기억매체
KR20010101550A (ko) 결함검사데이터처리시스템
US20040212801A1 (en) Wafer Alignment System Using Parallel Imaging Detection
JP4544850B2 (ja) 顕微鏡画像撮影装置
JP2007234932A (ja) 外観検査装置
JP5562653B2 (ja) バーチャルスライド作成装置およびバーチャルスライド作成方法
JPH1116806A (ja) プリアライメントサーチを含む位置合わせ方法
JPH0141012B2 (ja)
JP2001093813A (ja) ステッパ式露光方法
JP4076343B2 (ja) 半導体ウェハのドットマーク形成位置の位置決め方法とその位置決め装置
JP2000183122A (ja) 半導体検査方法及び装置
JP2004179581A (ja) 半導体ウエハ検査装置
JPH09115943A (ja) ワイヤボンディング方法及びその装置
JP2017009434A (ja) 画像検査装置及び画像検査方法
JP2007027302A (ja) 検査装置及び検査装置の位置決め方法
JPH08181062A (ja) 位置決め装置及び位置決め方法
JP2006078262A (ja) 位置検出装置、露光装置、計測システム及び位置検出方法
JP2000329521A (ja) パターン測定方法および位置合わせ方法
JP4461714B2 (ja) 露光ずれ測定装置
JPH0999547A (ja) 認識マーク位置の教示自動装置と教示方法
JPH09283403A (ja) 露光装置
JP3779118B2 (ja) 撮像装置におけるカメラの位置ずれ検出方法、撮像装置におけるカメラの傾き検出方法、および、撮像装置におけるカメラの移動量補正方法