JPH11167731A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11167731A
JPH11167731A JP27783798A JP27783798A JPH11167731A JP H11167731 A JPH11167731 A JP H11167731A JP 27783798 A JP27783798 A JP 27783798A JP 27783798 A JP27783798 A JP 27783798A JP H11167731 A JPH11167731 A JP H11167731A
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JP
Japan
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optical disk
light beam
beam spot
phase difference
error signal
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JP27783798A
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Kazuo Watabe
一雄 渡部
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高精細DVDドライブ装置の光源の
波長より長い波長に設計されたDVD−ROMの再生を
可能とする光ディスク装置を提供する。 【解決手段】光源4からの光ビームを集束させて光ディ
スクに光ビームスポットを形成する光学系6と、光ディ
スクからの反射光を検出し、位相差法により生成された
トラッキングエラー信号に応じて光学系6をトラッキン
グ制御するトラッキングユニット(9,11,12,17a〜21)
と、 光ディスクから記録情報を再生する再生部(13 〜1
6) とにより構成され、高精細DVDとDVD−ROM
との良好な再生互換を実現するために、DVD−ROM
の再生時に4分割光検出器17aの対角線上に位置する
2対の領域から得られる第1及び第2の和信号に相対的
に所定の遅延を与えることによって、光ビームスポット
の中心位置をピットの中心からディスク半径方向にシフ
トさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクにピッ
ト列として記録された情報を再生する光ディスク装置に
係り、特に高密度光ディスクと低密度光ディスクの再生
互換を特別な光学素子を必要とせずに実現できる光ディ
スク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ用のストレージデバイス
や、オーディオ・ビデオ信号の記録媒体としての再生専
用光ディスクは、CD−ROMからDVD−ROMへと
高密度化を遂げた。DVD−ROMはDVD規格に準拠
した光ディスクであり、このディスクに記録された情報
を再生するためのDVD−ROMドライブ装置は、下位
互換、つまり下位ディスクであるCD−ROMに記録さ
れた情報も再生できる「CD−ROM再生互換」を保っ
ており、ユーザのスムーズな上位装置への移行を推進し
ている。
【0003】一方、最近では現行のDVD−ROMより
さらに高密度化させた再生専用光ディスク(以下、高精
細DVDという)とそれに対応したドライブ装置の開発
が既に進められている。高精細DVDドライブ装置で
は、DVD−ROMドライブ装置が下位互換としてのC
D−ROM再生互換を保っているのと同様に、高精細D
VDに対して下位ディスクとなる現行DVD−ROMに
記録された情報を再生できる「DVD−ROM再生互
換」を保つことがユーザの利便性を考慮すると重要ない
しは必須となると考えられる。
【0004】光ディスクの高密度化は、一般に再生用光
ビームのビームスポット径の縮小を基本として達成され
る。ビームスポット径は、光源の波長に比例し、光源か
らの光ビームを光ディスク上に集束させるための対物レ
ンズの開口数(NA)に反比例する。CD−ROMから
DVD−ROMへの高密度化に際しては、光源の波長は
780nmから約650nmへ短波長化され、対物レン
ズのNAは0.45から0.6へと高められた。また、
同時にCD−ROM再生互換をとることに密接に関係す
る変化として、ディスクの基板厚が1.2mmからDV
D−ROMでは0.6mmへと薄くなったことが挙げら
れる。
【0005】このような仕様のDVD−ROMドライブ
装置において、CD−ROM再生互換をとる方式として
は、光源や対物レンズをCD−ROMとDVD−ROM
とで個別に設けるか共用するかにより、2光源・1対物
レンズ、1光源・2対物レンズおよび2光源・2対物レ
ンズを用いる方式がある。また、このような方式の欠点
を補うべく、光源と対物レンズの両方を共用した1光源
・1対物レンズ構成とし、代わりに開口制限素子やホロ
グラム光学素子(HOE)を使用して、両ディスクの基
板厚差に伴う収差を補正する方式も提案されている。
【0006】前述した高精細DVDドライブ装置を開発
する際、DVD−ROMとの再生互換をとるために、D
VD−ROMドライブ装置でCD−ROM再生互換をと
る際に用いた上記のような技術を利用することは可能で
ある。DVD−ROMとCD−ROMとでは基板厚が異
なることから、これに伴う収差補正のために、DVD−
ROMドライブ装置ではCD−ROM再生互換を考慮し
ない場合には必要のない余分な光学素子(もう一つの光
源あるいは対物レンズ、開口制限素子、HOE等)を新
たに必要としたという事情がある。
【0007】高精細DVDの基板厚がDVD−ROMよ
りさらに薄くなる場合については、DVD−ROM再生
互換をとるに当たって上記の様な光学素子を用いて同様
な解決策をとることが考えられる。高精細DVDとDV
D−ROMが同じ基板厚ならば、このような光学素子を
用いなくとも高精細DVDドライブ装置においてDVD
−ROM再生互換をとることが原理的に可能である。こ
のような条件では、DVD−ROMに記録された情報を
高精細DVDドライブ装置で再生する場合、高精細DV
DとDVD−ROMの基板厚が同じなので、DVD−R
OMの記録面上に大きな収差を生ずることなく、再生用
光ビームのビームスポットを形成することができると考
えられるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高精細DV
Dドライブ装置においてDVD−ROMの記録面上に再
生用光ビームのビームスポットが収差なく形成されたと
しても、DVD−ROMのピット深さが高精細DVDド
ライブ装置で使用する再生用光ビームの波長に対して適
切でなかったり、ビームスポット径に対してピット幅が
広過ぎたりした場合には、良好な再生信号が得られない
ことがある。前者の場合は、再生信号振幅(変調度)が
低下することが考えられる。後者の場合は、長いピット
の再生信号にいわゆる「跳ね返り」が生じて結果的に再
生信号振幅が低下し、適正な信号再生の阻害要因とな
る。何らかの光学素子を追加すれば、これらの問題を回
避できると考えられるが、コスト面を考慮すると、その
ような光学素子の追加は避けたいところである。
【0009】上述したように、高精細DVDドライブ装
置のような高密度光ディスク用のドライブ装置におい
て、DVD−ROMのような相対的に低密度の光ディス
クに記録された情報を再生する場合、両光ディスクの基
板厚が同じであれば、特別な光学素子を用いなくとも、
低密度光ディスクの記録面上に大きな収差を生ぜずに再
生用光ビームのビームスポットを形成することができ
る。
【0010】しかし、低密度光ディスクのピット深さが
再生用光ビームの波長に対して適切でなかったり、ビー
ムスポット径に対してピット幅が広過ぎたりした場合に
は、再生信号振幅の全体的な低下や長ピットの再生信号
振幅の低下が生じて、適正な信号再生が難しくなるとい
う問題点があった。
【0011】本発明は、高密度光ディスク用のドライブ
装置が装備している光源の波長より長い波長に対して設
計された低密度光ディスクの再生を可能とする下位再生
互換を実現する際に、互換のために特別な光学素子の追
加を必要としなく、良好な信号再生を実現する光ディス
ク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビームを照
射する光源と、光源からの光ビームを集束させてピット
の列により情報が記録された光ディスク上に光ビームス
ポットを形成する光学系と、該光ディスクからの反射光
を検出して位相差法に従ってトラッキングエラー信号を
生成し、このトラッキングエラー信号に応じて光ビーム
スポットを移動するトラッキングユニットと、光ビーム
スポットの中心位置をピットの中心からディスク半径方
向に所定量シフトさせるシフト処理部と、光ディスクか
ら記録情報を再生する再生部とで構成される光ディスク
装置を提供する。
【0013】この発明は、光ビームを照射する光源と、
光源からの光ビームを集束させてピットの列により情報
が記録された光ディスク上に光ビームスポットを形成す
る光学系と、2×2に配列され、前記光ディスクからの
反射光を検出する4つの検出領域を有する4分割光検出
器と、4つの検出領域において対角線上に位置する2対
の領域からそれぞれ得られる第1若しくは第2の和信号
の一方に遅延を与える遅延器と、この遅延器により遅延
された第1若しくは第2の和信号の前記一方と第1若し
くは第2の和信号の他方との位相差を検出し、この位相
差に比例したトラッキングエラー信号を出力する位相差
検出部と、位相差検出部のトラッキングエラー信号に応
じて光ビームスポットの中心位置をピットの中心からデ
ィスク半径方向に所定量シフトさせた状態で前記光ビー
ムスポットを移動する駆動部と、光ディスクから記録情
報を再生する再生部とで構成される光ディスク装置を提
供する。
【0014】この場合のシフト量は、第1および第2の
和信号に与える相対的な遅延量によって任意に設定する
ことが可能である。また、本発明は、ピットの列により
情報が記録され、相対的に高い記録密度を有する第1の
光ディスクと相対的に低い記録密度を有する第2の光デ
ィスクとを選択的に装填できるディスクユニットと、光
ビームを照射する光源と、光源からの光ビームを集束さ
せて光ディスク上に光ビームスポットを形成する対物レ
ンズと、光ディスクからの反射光を検出して位相差法に
従ってトラッキングエラー信号を生成し、このトラッキ
ングエラー信号に応じて前記対物レンズを駆動するトラ
ッキングユニットと、第2の光ディスクに対して前記光
ビームスポットの中心位置を前記ピットの中心からディ
スク半径方向に所定量シフトさせるシフト処理部と、光
ディスクから記録情報を再生する再生部とで構成される
光ディスク装置を提供する。
【0015】光ビームスポットの中心位置をピットの中
心からディスク半径方向にシフトさせると、等価的にビ
ームスポット径が大きくなったのと同様の効果で、ビー
ムスポット径に対してピット幅が広過ぎたりした場合で
も、良好な再生信号を得ることができる。また、ピット
断面は台形形状で近似できるため、ビームスポットをデ
ィスク半径方向にシフトさせると、等価的にピットを浅
く見せる効果があり、使用する光源の波長に対してピッ
トの深さが深すぎる場合でも、十分な信号振幅が確保さ
れ、良好な再生信号を得ることができる。この場合、シ
フトの量はピット上端部のディスク半径方向の幅の1/
2〜1/4の範囲内が適当である。
【0016】第1の光ディスクは具体的には例えば高精
細DVDであり、これに対して第2の光ディスクは現行
のDVD−ROM、つまりDVD規格に準拠した光ディ
スクである。この場合、本発明の光ディスク装置はDV
D−ROM再生互換を持った高精細DVDドライブ装置
を構成する。DVD−ROMドライブ装置では、使用す
る光源の波長λは通常、650nm、635nmといっ
た値であり、少なくとも600nm以下となることはな
い。一方、高精細DVDドライブ装置で使用する光源の
波長は400〜450nmの範囲内となると考えられ、
対物レンズの開口数NAはDVD−ROMドライブ装置
と同様に、0.6であるか、あるいはそれ以上となる。
従って、本発明は特にλ/NA<1.0(μm)である
ような高精細DVDドライブ装置に有効である。
【0017】このように本発明では、光ビームスポット
の中心位置をピットの中心からディスク半径方向に所定
量シフトさせる手段を備えたことにより、特に波長λの
光源を使用する高精細DVDドライブ装置のような高密
度光ディスク装置において、より低密度で、かつλより
も長波長の光源を用いて再生を行うように設計されたD
VD−ROMのような低密度光ディスクに記録された情
報を再生する場合に、特別な光学素子を付加することな
く、すなわち低コストを保ちつつ良好な再生信号を得る
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。まず、最初に本発明の基本的な考
え方について述べる。CD−ROM、DVD−ROM、
高精細DVDといった再生専用光ディスクでは通常、情
報をディスクの記録面上に形成されたピットとして記録
している。この光ディスクに記録された情報の再生は、
記録面上にレーザ光源から出射された光ビームを対物レ
ンズにより集束させて照射し、その反射光を検出するこ
とによって行われる。より詳しくは、光ディスクの記録
面上のピット部とランド部での反射光の強弱の違いを利
用して、記録された情報を再生する。
【0019】この反射光の強弱変化の度合は、ピットの
物理的形状(深さ、長さおよび幅)と再生に用いる光源
の波長に依存する。ピットの物理的形状のうち、ピット
長は記録情報に依存するため、どのような波長の光ビー
ムで再生する場合でも、適切な長さは大きくは変わらな
い。また、ピット幅は想定する光ビームスポットに対し
て再生信号振幅が小さくなりすぎない限りにおいては、
隣接トラックからの信号の漏れ込み(クロストーク)を
低減させる上で、狭い方がよい。
【0020】これらに対して、ピット深さは光源の波長
を考慮して設定される。ピットによる反射光量はピット
深さに依存し、図1のような関係があるからである
(「光ディスク技術」(ラジオ技術社)、p.p.86
−87参照)。
【0021】図1より、ピットからの再生信号の変調度
のみを優先するならば、ピット深さはおよそλ/4n
(またはその奇数倍の3λ/4n,5λ/4n,…)近
辺にするのが最も良いことが分かる。但し、トラッキン
グ制御方式としてプッシュプル方式を採用する場合に
は、このようなピット深さでは逆に最も信号が出なくな
るため、ピット深さをλ/4n(または3λ/4n,5
λ/4n,…)からずらす必要がある。
【0022】以上のような条件を考慮して、DVD−R
OM、高精細DVDといった記録密度の違う光ディスク
毎にピットの物理的形状は決められる。図2(a),
(b)に、DVD−ROMをDVD−ROMドライブ装
置で一般的に使用される波長650nm、NA=0.6
の光学系で再生した場合と、高精細DVDドライブ装置
で使用されると想定される波長413nm、NA=0.
6の光学系で再生した場合の再生信号の様子を示す。横
軸は光ディスク上のトラック方向の距離であり、縦軸は
それぞれの光学系による光ディスクのミラー面での反射
光量を1として規格化している。
【0023】図2(a)では良好な再生信号が得られて
いるのに対して、図2(b)では特に長ピットの再生信
号の太い両矢印で示した後半部分で信号レベルが盛り上
がっており、この盛り上がりの分だけ結果的に再生信号
振幅(前半部分と後半部分のレベル差)が低下する現象
がみられる。これは、ピット幅がビームスポット径に対
して広過ぎることが原因となって生ずる、いわゆる「跳
ね返り」と称される現象である。このような現象がある
と、適正な再生の阻害要因となる。
【0024】図3(a)、(b)は、それぞれ図2
(a)、(b)に対応するピットと光ビームスポットの
関係を示した図である。図3中に示すピット31は、例
えばDVD−ROMの記録面上のピットであるとする。
また、図3(a)中に示す光ビームスポット32は、例
えばDVD−ROMドライブ装置で使用される波長65
0nm、NA=0.6の光学系によって形成される光ビ
ームスポットであり、図3(b)中に示す光ビームスポ
ット33は、高精細DVDドライブ装置で使用される波
長413nm、NA=0.6の光学系によって形成され
る光ビームスポットであるとする。
【0025】図3(a)ではDVD−ROMのピット3
1に対して適正なサイズ、すなわちピット31の幅Wよ
りスポット径の大きな光ビームスポット32が照射され
るため、反射光の回折が適切に生じて、図2(a)に示
したように良好な再生信号が得られる。これに対して、
図3(b)ではピット31に照射される光ビームスポッ
ト32は、高精細DVDのより幅の狭いピットに適合し
ており、DVD−ROMのピット31の幅Wにスポット
径が近接している。このため、光ビームスポット32が
ピット31の中心を走査する通常のトラッキング状態で
は、特に長ピットの場合に図2(b)に示したような
「跳ね返り」の現象が生じて、再生信号振幅が減少する
のである。
【0026】別の観点からいうと、DVD−ROMのピ
ット深さは、いうまでもなくDVD−ROMドライブ装
置で使用する光源の波長(例えば650nm)に対して
ほぼ最適化されており、高精細DVDのピット深さより
大きいため、高精細DVDドライブ装置で使用する光源
の波長(例えば413nm)に対しては深すぎることに
なる。このことからも、高精細DVDドライブ装置の光
学系でDVD−ROMの再生を行うと、良好な再生信号
が得られなくなるのである。
【0027】本発明は、このように高精細DVDドライ
ブ装置の光学系に対してはDVD−ROMのピット幅お
よびピット深さが適合していないことが原因で、良好な
再生信号が得られないという問題を解決するために、光
ビームスポットの位置をディスク半径方向に意図的にシ
フトさせ、いわば等価的にピット深さを浅く見せるよう
にしたものである。
【0028】この様子を示したのが図3(c)であり、
図3(b)と同様、ピット31は例えばDVD−ROM
の記録面上のピット、光ビームスポット33は例えば高
精細DVDドライブ装置で使用される波長413nm、
NA=0.6の光学系によって形成される光ビームスポ
ットである。同図に示されるように、光ビームスポット
33の中心(光強度ピーク位置)は、一点鎖線で示すピ
ット31のディスク半径方向(ピット幅方向、トラック
幅方向)の中心からディスク半径方向にΔTOなる量
(以下、オフトラック量という)だけずれている。
【0029】ピット31の形状は図3に示されるよう
に、光ディスクの製造に用いる原盤記録装置の工程上か
ら、台形断面のいわゆるサッカースタジアム型で近似さ
れ、ピット31の内壁31aは下り勾配の傾斜をなして
おり、底部31bはほぼ平坦となっている。
【0030】ここで、図3(c)に示したように光ビー
ムスポット33の中心をディスク半径方向にΔTOだけ
シフトさせると、光ビームスポット33は図のようにピ
ット31の内側にほぼ入り込んだような図3(b)の状
態から外れ、一部がミラー面にかかるようになるため、
いわば等価的にスポットサイズを大きく見せる効果が得
られ、先に説明した「跳ね返り」現象が緩和される。
【0031】また、もう一つの効果として、光ビームス
ポット33がピット31の底部31bの深さdより浅い
内壁31aの領域により多くかかるようになり、光ビー
ムスポット33から見ると総合的にDVD−ROMのピ
ット31の深さは浅く見え、高精細DVDのピットに近
い状態に見えるようになるため、長ピットであっても再
生信号振幅を大きくとることができるのである。
【0032】光ビームスポット33のオフトラック量Δ
TOは、ピット31の幅Wの1/4〜1/2の範囲が適
当である。オフトラック量ΔTOがW/4に満たないと
上記の効果が十分に得られず、またW/2を越えるとピ
ット31による反射光の回折効果が十分でなくなること
により、逆に再生信号振幅が減少するからである。
【0033】以下、上述した原理に基づく本発明の具体
的な実施形態について説明する。図4に、本発明の第1
の実施形態に係る光ディスク装置の構成を示す。この光
ディスク装置は、いわゆる高精細DVDドライブ装置で
あり、高精細DVDに記録された情報を再生する機能を
有するほか、下位互換としてDVD−ROMに記録され
た情報も再生できる、いわゆるDVD−ROM再生互換
をとることができる構成となっている。また、本実施形
態は、トラッキング誤差検出方法として公知のプッシュ
プル法を用いた光ディスク装置に適用した例である。
【0034】図4において、光ディスク1は相対的に記
録密度の高い第1の光ディスク(以下、高精細DVDと
いう)または相対的に記録密度の低い第2の光ディスク
(以下、DVD−ROMという)であり、これらが選択
的に装置にセットされ、スピンドルモータ2によって回
転させられる。
【0035】光ディスク1に対向して設けられた光ピッ
クアップ3は、光源である半導体レーザ4と対物レンズ
6を含む光学系によって構成される。半導体レーザ4は
レーザドライバ5によって駆動され、レーザビームを出
射する。このレーザビームは図示しないコリメータやビ
ームスプリッタなどの光学素子を経て対物レンズ6に入
射し、この対物レンズ6により光ディスク1上のピット
が刻まれた記録面上に微小な光ビームスポットが形成さ
れる。
【0036】光ディスク1からの反射光は、対物レンズ
6を逆方向に戻り、ビームスプリッタにより入射光と分
離された後、光ピックアップ3中の図示しない光学系に
よりトラッキング制御用のビームとRF信号用およびフ
ォーカス制御用のビームに分けられる。トラッキング制
御用のビームは2分割光検出器7の受光面に入射し、光
量の強弱が電気信号に変換される。
【0037】2分割光検出器7は、検出領域が二つの検
出要素7a,7bに分割されたもので、分割線が光ディ
スク1上のピット列方向(トラック接線方向)に平行に
なるよう配置され、光ビームスポットがピットの中心か
らディスク半径方向にずれた時に生ずる回折光のアンバ
ランスを検出するようになっている。すなわち、光ビー
ムスポットがピットの中心からディスク半径方向にずれ
ると、検出要素7a,7bの受光光量に差が生じ、これ
が電気信号の強弱となって差動増幅器8により光量差に
比例した信号、すなわちトラッキング誤差信号として検
出される。
【0038】トラッキング誤差信号は、位相補償回路9
および加算器10を経由して駆動回路11に供給され
る。駆動回路11は、トラッキング誤差信号に応じてト
ラッキングアクチュエータ12に駆動電流を流すことに
より、アクチュエータ12を駆動する。このトラッキン
グアクチュエータ12により対物レンズ6がディスク半
径方向に移動制御され、これによって光ビームスポット
がピット列に追従するようにディスク半径方向に位置制
御されてトラッキング制御が行われる。
【0039】ここで、加算器10のトラッキング誤差信
号入力側でないもう一方の入力側には、再生モード選択
スイッチSWの出力が入力される。スイッチSWは
“0”が入力される入力端子Hと、ΔVなる電圧が入力
される入力端子Nを有し、再生モードに応じて、つまり
再生対象の光ディスク1が高精細DVDかDVD−RO
Mかに応じて、高精細DVDの場合は入力端子H側に、
DVD−ROMの場合は入力端子N側にそれぞれ切り替
えられる。
【0040】従って、加算器10では再生対象の光ディ
スク1がDVD−ROMの場合、位相補償回路9を介し
て入力されるトラッキング誤差信号の電圧に再生モード
選択スイッチSWを介して入力されるシフト電圧ΔVを
加算する。一方、再生対象の光ディスク1が高精細DV
Dの場合は、加算器10はトラッキング誤差信号にシフ
ト電圧を加算せず、入力されたトラッキング誤差信号を
そのまま駆動回路11へ出力する。
【0041】この結果、光ディスク1が高精細DVDの
場合は、通常通り光ビームスポットの中心位置がピット
の中心に位置するようにトラッキング制御されるが、光
ディスク1がDVD−ROMの場合は、トラッキング誤
差信号にシフト電圧ΔVが加算されることにより、シフ
ト電圧ΔVに対応した一定量だけディスク半径方向に対
物レンズ6がシフトし、光ビームスポットが図3(c)
に示したようにΔTOなるオフトラック量だけシフトさ
れた状態にトラッキング制御されることになる。
【0042】図5は、オフトラック量と加算器10の出
力の関係を示した図である。通常、シフト電圧を印加し
ない場合は、両者の関係は図中の曲線i のようになる。
光学系にずれがない場合、図の原点0がピットの中心に
相当する。トラッキング制御は加算器10の出力が0に
なるところで安定するので、光ビームスポットは中心位
置がピットの中心上に位置するように制御される。
【0043】一方、トラッキング誤差信号にシフト電圧
ΔVを印加した場合、オフトラック量ΔTOと加算器1
0の出力の関係は曲線iiのようになる。すなわち、曲線
i が上方にΔVだけシフトしたものとなる。このとき、
加算器10の出力が0となるのは、原点(ピットの中
心)から一定のオフトラック量ΔTOだけ離れた点とな
る。従って、光ビームスポットもその中心位置がピット
の中心からΔTOずれた位置に制御されるようになる。
【0044】図4に説明を戻すと、もう一つの光検出器
13はRF信号検出用であり、ピットによる反射光量の
変化を電気信号の変化に変換して増幅器14ヘ送る。増
幅器14で増幅された信号は、必要に応じて図示しない
等化回路で等化処理が施された後、2値化回路15で2
値データに変換される。この2値データに信号処理回路
16で所定の変調方式に基づいた復号処理が施され、光
ディスク1に記録された情報に対応した再生データが出
力される。なお、RF信号検出用光検出器13はトラッ
キング制御用光検出器7と共用してもよいし、図示しな
いフォーカス制御用光検出器と共用してもよい。
【0045】図6に、本実施形態の光ディスク装置にお
いて、光ディスク1としてDVD−ROMをセットし、
光ビームスポットにΔTO=0.15μmのオフトラッ
クを与えた状態で、波長413nm、NA=0.6の光
学系で再生を行った場合の再生信号の様子を示す。図2
(b)と比べて、オフトラックを与えることにより「跳
ね返り」が格段に減少していることが分かる。さらに、
オフトラックを与えることによる短ピットの再生信号振
幅の低下も、ほとんど見られない。
【0046】図7は、本発明の第2の実施形態に係る光
ディスク装置の構成であり、トラッキング制御方式にD
VD−ROMで用いられている位相差法を適用した場合
の例である。図7において、図4と同一機能の構成要素
については同一の参照符号を付して、相違点のみを説明
する。
【0047】本実施形態が図4に示した第1の実施形態
と異なるのはトラッキング制御系であり、この場合は検
出領域を「田の字型」、即ち2×2に分割した4分割光
検出器17aを用いている。この4分割光検出器17a
は、2本の分割線がそれぞれ光ディスク1の半径方向と
トラック接線方向になるように配置される。ここで、便
宜上、光ビームスポットの走査方向の前端に相当する検
出要素をA,Bとし、後端に相当する検出要素をC,D
とする。位相差法では、4分割光検出器17aの対角要
素(対角線上にある検出要素)AとC、BとDの出力信
号についての和信号A+C(第1の和信号)、B+D
(第2の和信号)の位相差を検出し、その位相差に比例
した信号をトラッキング誤差信号とする。
【0048】ここで、本実施形態では光検出器17の検
出要素A,Cからの出力信号は、遅延器18で一定の遅
延τが与えられた後、加算器19で加算されて第1の和
信号A+Cとなる。一方、光検出器の検出要素B,Dか
らの出力信号は、そのまま加算器20で加算されて第2
の和信号B+Dとなる。位相差検出回路21では第1の
和信号A+Cと第2の和信号B+Dの位相差を検出し、
位相差に比例した電圧をトラッキング誤差信号として出
力する。このトラッキング誤差信号は、第1の実施形態
における加算器10から出力されるトラッキング誤差信
号と同様に、位相補償回路9を経由して駆動回路11に
供給される。
【0049】本実施形態においては、遅延器18を設け
て第1の和信号A+Cと第2の和信号B+Dに相対的に
遅延τを与えることができるようにした点が特徴であ
る。また、加算器19の二つの入力側には再生モード選
択スイッチSW1,SW2が挿入されており、これらの
スイッチSW1,SW2は光ディスク1が高精細DVD
の場合は端子H側に、DVD−ROMの場合は端子N側
にそれぞれ切り替えられる。
【0050】スイッチSW1,SW2を端子H側に切り
替えて加算器19に遅延器18を通さない信号を入力し
た場合や、遅延器18を設けない従来の構成の場合は、
光ビームスポットがピットの中心にあるとき、二つの和
信号A+CとB+Dの位相差が0となり、トラッキング
制御が安定する。
【0051】これに対し、スイッチSW1,SW2を端
子N側に切り替えて遅延器18の出力を加算器19に入
力した場合には、遅延量τに応じた一定量だけ光ビーム
スポットの中心位置がピットの中心からずれたディスク
半径位置において和信号A+CとB+Dの位相差が0と
なり、ここでトラッキング制御が安定する。
【0052】従って、本実施形態によれば光ディスク1
としてDVD−ROMをセットした場合、第1の実施形
態と同様にオフトラックを持たせて、同様の効果を得る
ことができる。この場合のオフトラック量ΔTOは、遅
延量τに依存することはいうまでもない。
【0053】なお、上記実施形態においてはオフトラッ
ク量ΔTOを一定値として説明したが、これを再生対象
の個々の光ディスクのピット形状(特に深さ)に応じて
最適値に自動調整するように構成することも可能であ
る。また、遅延量τの絶対値とオフトラック量ΔTOと
の関係は、基準クロック周波数に依存するので、例えば
CAV(constant angular velocity) 方式にてDVD−
ROMを再生する場合には、ディスクの内周と外周で遅
延量τを変える必要がある。
【0054】また、上記の実施形態では高精細DVDド
ライブ装置においてDVD−ROMに記録された情報も
再生できるように構成した場合、つまり規格(記録密
度)の異なる二種類の光ディスクを再生できるように構
成した場合について述べたが、本発明は同一種類の光デ
ィスクの再生を行う光ディスク装置にも適用することが
可能である。
【0055】すなわち、同一種類の光ディスクにおいて
もピットの形状、特に深さやピット内壁面の傾斜角など
については種々ばらつきがあり、常に同一条件では必ず
しも良好な再生が難しくなる場合がある。このような場
合には、再生対象の光ディスクに応じて適宜オフトラッ
クを与えたり、オフトラック量ΔTOを自動または手動
で調整することによって、常に最適な再生状態を得るよ
うにすることが可能となる。これら遅延量を条件により
調整する場合には、遅延器18は、遅延量τを調整可能
な可変遅延器とすればよい。
【0056】上記のようにオフトラック量は種々の条件
を考慮して決められるが、オフトラック制御はオフトラ
ック量に応じて遅延量τを調整することにより実現でき
る。オフトラック量ΔTOを一定とした制御を行う場合
でも基準クロック周波数に応じて遅延量τを調整する必
要がある。例えば、DVD標準速度のN倍速の最適遅延
量τN としたときのM倍速の時の最適遅延量τM は次式
で表される。
【0057】τM = N/M・τN 遅延量τの調整に際しては、種々条件(再生線速度、ピ
ット形状等)を考慮して決められた遅延量τに関する情
報を含むテーブルを作成し、このテーブルから遅延量τ
の情報を読み取り、読み取り遅延量情報に応じて可変遅
延器18が調整される。尚、外部ツマミ等により直接に
可変遅延器18の遅延量を調整してもよい。このような
遅延量情報は、遅延量制御信号としてシステムコントロ
ーラ(図示せず)より可変遅延器18に供給される。
【0058】図8を参照して位相差法のトラッキング方
式を適用した具体的な光ディスク装置の実施形態を説明
する。図8において、図7と同一機能の構成要素につい
ては同一の参照符号を付して説明を省略し、相違点のみ
を説明する。
【0059】4分割光検出器17aの対角要素(対角線
上にある検出要素)AとC、BとDの出力信号について
の和信号A+C(第1の和信号)と和信号B+D(第2
の和信号)の位相差が検出され、その位相差に応じた信
号がトラッキング誤差信号となる。
【0060】ここで、本実施形態では、光検出器17の
検出要素AおよびCからの出力は電流加算され、I/V
アンプ22により電庄値として増幅され、和信号(A+
C)となる。光検出器17の検出要素BおよびDからの
出力も同様に電流加算され、I/Vアンプ23により電
庄値として増幅され、和信号(B+D)となる。和信号
(A+C)は可変遅延器18で一定の遅延量τが与えら
れた後、2値化器25で2値化され、信号alとなる。
一方、和信号(B+D)はそのまま2値化器26で2値
化され、信号a2となる。
【0061】位相比較器27では、信号al,a2の位
相差分に応じたパルス幅の信号bl,b2を出力する。
このときの信号の流れを図9に示す。すなわち、信号a
lが信号a2より進んでいる場合には信号blに、信号
a2が信号alより進んでいる場合には、信号b2に信
号al,a2の位相差に相当した幅のパルス信号が出力
される。信号bl,b2はパルス信号の帯域よりも、十
分にカットオフ周波数の低いローパスフィルタ(LP
F)28,29を通過して平均化され、差動増幅器30
に入力される。この差動増幅器30の出力がトラツキン
グ誤差信号となる。
【0062】このトラツキング誤差信号は第1の実施形
態における加算器10から出力されるトラッキング誤差
信号と同様に、位相補償回路9を経由して駆動回路11
に供給される。
【0063】本実施形態においては、2値化器21の入
力側には再生モード選択スイッチSWlが挿入されてお
り、このスイッチSWlは光ディスク1が高精細DVD
の場合は端子H側に、DVD−ROMの場合は端子N側
にそれぞれ切り替えられる。
【0064】スイッチSWlを端子H側に切り替えて2
値化器25に遅延器24を通さない信号を入力した場合
や、遅延器24を設けない従来の構成の場合は、光ビー
ムスポットがピットの中心にあるとき、二つの和信号A
+CとB+Dの位相差が0となり、トラツキング制御が
安定する。
【0065】これに対し、スイッチSWlを端子N側に
切り替えて遅延器24の出力を2値化器25に入力した
場合は、遅延量τに応じた一定量だけ光ビームスポット
の中心位置がピットの中心からずれたディスク半径位置
において和信号(A+C)と(B+D)の位相差が0と
なり、ここでトラツキング制御が安定する。
【0066】したがって、本実施形態によれば光ディス
ク1としてDVD−ROMをセットした場合、第1の実
施形態と同様にオフトラックを持たせて、同様の効果を
得ることができる。この場合のオフトラック量△TO
は、遅延量τに依存することは言うまでもない。また、
第2の実施形態について述べたように遅延器24を可変
遅延器として、オフトラック量に応じて遅延量τを調整
できるようにすることにより、第2の実施形態と同様に
様々な条件において最適な制御が可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば特
に、波長λの光源を使用する高密度の光ディスクシステ
ムにおいて、より低密度でλよりも長波長の光源により
再生するように設計された光ディスクを再生する場合
に、特別な光学素子を付加することなく、すなわち、低
コストで良好な再生信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクのピット深さと反射光量の関係を示
す図。
【図2】DVD−ROMの再生信号を示す図。
【図3】本発明の基本的な考え方を説明するための光デ
ィスク上のピットと光ビームスポットの関係を示す図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る光ディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図5】オフトラック量と加算器10の出力との関係を
表す図。
【図6】本発明の光ディスク装置によるDVD−ROM
の再生信号を表す図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る光ディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第2の実施例に係る光ディスク装置の
具体的構成を示すブロック図。
【図9】図8の回路の各部の信号を示すタイミングチャ
ート図。
【符号の説明】
1…光ディスク 3…光ピックアップ 4…半導体レーザ 5…レーザドライバ 6…対物レンズ 9…位相補償回路 11…駆動回路 13…光検出器 14…増幅器 15…2値化回路 16…信号処理回路 17a…4分割光検出器 18…遅延器 19、20…加算器 21…位相差検出回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを照射する光源と、 前記光源からの光ビームを集束させてピットの列により
    情報が記録された光ディスク上に光ビームスポットを形
    成する光学系と、 該光ディスクからの反射光を検出して位相差法に従って
    トラッキングエラー信号を生成し、このトラッキングエ
    ラー信号に応じて前記光ビームスポットを移動するトラ
    ッキングユニットと、 前記光ビームスポットの中心位置を前記ピットの中心か
    らディスク半径方向に所定量シフトさせるシフト処理部
    と、 前記光ディスクから記録情報を再生する再生部と、 で構成される光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記トラッキングユニットは2×2に配
    列された4つの検出領域を有する4分割光検出器と、前
    記4つの検出領域において対角線上に位置する2対の領
    域からそれぞれ得られる第1及び第2和信号の位相差を
    検出し、この位相差に比例したトラッキングエラー信号
    を出力する位相差検出部と、この位相差検出部のトラッ
    キングエラー信号に応じて前記光ビームスポットを移動
    する駆動部とにより構成される請求項1記載の光ディス
    ク装置。
  3. 【請求項3】 前記シフト処理部は、シフト量に応じて
    前記第1若しくは第2の和信号の一方に遅延を与える遅
    延器と、遅延された前記第1若しくは第2の和信号の前
    記一方と前記第1若しくは第2の和信号の他方とを前記
    位相差検出部に供給する手段とにより構成される請求項
    2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光ビームを照射する光源と、 前記光源からの光ビームを集束させてピットの列により
    情報が記録された光ディスク上に光ビームスポットを形
    成する光学系と、 2×2に配列され、前記光ディスクからの反射光を検出
    する4つの検出領域を有する4分割光検出器と、 前記4つの検出領域において対角線上に位置する2対の
    領域からそれぞれ得られる第1若しくは第2の和信号の
    一方に遅延を与える遅延器と、 前記遅延器により遅延された第1若しくは第2の和信号
    の前記一方と前記第1若しくは第2の和信号の他方との
    位相差を検出し、この位相差に比例したトラッキングエ
    ラー信号を出力する位相差検出部と、 前記位相差検出部のトラッキングエラー信号に応じて前
    記光ビームスポットの中心位置を前記ピットの中心から
    ディスク半径方向に所定量シフトさせた状態で前記光ビ
    ームスポットを移動する駆動部と、 前記光ディスクから記録情報を再生する再生部と、 で構成される光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延器は、使用される光ディスクに
    応じて遅延量を調整できる遅延器により構成される請求
    項3または4のいずれか1項記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延器は、半径方向に対する前記光
    ディスクのトラッキング位置に応じて遅延量を調整でき
    る遅延器により構成される請求項3または4のいずれか
    1項記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記遅延器は、前記光ディスクを再生す
    るときの再生線速度に応じて遅延量を調整できる遅延器
    により構成される請求項3または4の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 ピットの列により情報が記録され、相対
    的に高い記録密度を有する第1の光ディスクと相対的に
    低い記録密度を有する第2の光ディスクとを選択的に装
    填できるディスクユニットと、 光ビームを照射する光源と、 前記光源からの光ビームを集束させて光ディスク上に光
    ビームスポットを形成する対物レンズと、 該光ディスクからの反射光を検出して位相差法に従って
    トラッキングエラー信号を生成し、このトラッキングエ
    ラー信号に応じて前記対物レンズを駆動するトラッキン
    グユニットと、 前記第2の光ディスクに対して前記光ビームスポットの
    中心位置を前記ピットの中心からディスク半径方向に所
    定量シフトさせるシフト処理部と、 前記光ディスクから記録情報を再生する再生部と、 で構成される光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記トラッキングユニットは2×2に配
    列された4つの検出領域を有する4分割光検出器と、前
    記4つの検出領域において対角線上に位置する2対の領
    域からそれぞれ得られる第1及び第2和信号の位相差を
    検出し、この位相差に比例したトラッキングエラー信号
    を出力する位相差検出部と、この位相差検出部のトラッ
    キングエラー信号に応じて前記対物レンズをトラッキン
    グ駆動する駆動部とにより構成される請求項8記載の光
    ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記シフト処理部は、前記第1及び第
    2の和信号に相対的に所定の遅延を与える手段を含む請
    求項8記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の光ディスクがDVD規格に
    準拠した光ディスクであり、前記光源の波長をλ(μ
    m)、前記対物レンズの開口数をNAとして、 λ/NA<1.0(μm) の関係を満たす請求項8記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の光ディスクがDVD規格に
    準拠した光ディスクであり、前記光源の波長が400n
    m〜450nmである請求項8記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記シフト処理部によるシフトの量が
    ピット上端部のディスク半径方向の幅の1/2〜1/4
    の範囲内である請求項8記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記トラッキングユニットは、前記ピ
    ットに対する前記光ビームスポットのディスク半径方向
    の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成し、この
    トラッキング誤差信号に基づいて、該光ビームスポット
    を前記ピットの列に追従させる制御を行うトラッキング
    制御手段を有し、前記シフト処理部は、前記トラッキン
    グ誤差信号に所定のシフト電圧を印加する手段を含む請
    求項8記載の光ディスク装置。
  15. 【請求項15】 前記トラッキングユニットは、前記光
    ディスクからの反射光を検出するように配置された4分
    割光検出器の2対の対角光電領域の出力信号の和である
    第1および第2の和信号の位相差を検出する手段と、前
    記ピットに対する前記光ビームスポットのディスク半径
    方向の位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成する
    手段と、このトラッキング誤差信号に基づいて該光ビー
    ムスポットを前記ピットの列に追従させる制御を行うト
    ラッキング制御手段とを有し、前記シフト処理部は、前
    記第1および第2の和信号に相対的に所定の遅延を与え
    る請求項8記載の光ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037693A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Asahi Breweries, Ltd. 容器制御装置及び製造関連設備
KR100636116B1 (ko) * 1999-12-02 2006-10-18 삼성전자주식회사 디스크 종류 판단방법 및 장치
US8111595B2 (en) 2004-03-31 2012-02-07 Sony Corporation Optical disk recording and playback apparatus and signal detection method utilizing a differential push-pull method and a phase difference method

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