JPH11167342A - 動物実験手技訓練用動物血管モデル - Google Patents
動物実験手技訓練用動物血管モデルInfo
- Publication number
- JPH11167342A JPH11167342A JP9335894A JP33589497A JPH11167342A JP H11167342 A JPH11167342 A JP H11167342A JP 9335894 A JP9335894 A JP 9335894A JP 33589497 A JP33589497 A JP 33589497A JP H11167342 A JPH11167342 A JP H11167342A
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- Japan
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- blood vessel
- model
- training
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Abstract
(57)【要約】
【目的】犬などの血管が動く動物の血管に注射針もしく
は採血針を刺入する手技訓練用動物血管モデルに関す
る。 【構成】動物の組織及び表皮層に模したゲル状物よりな
る部材中の表面近くに模擬血管を封入すると共にゲル状
物よりなる部材を動物に装着できるようにしたことを特
徴とする動物実験手技訓練用動物血管モデルである。
は採血針を刺入する手技訓練用動物血管モデルに関す
る。 【構成】動物の組織及び表皮層に模したゲル状物よりな
る部材中の表面近くに模擬血管を封入すると共にゲル状
物よりなる部材を動物に装着できるようにしたことを特
徴とする動物実験手技訓練用動物血管モデルである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、動物実験手技訓練用動
物血管モデルに関し、特に犬などの血管が動く動物の血
管に注射針もしくは採血針を刺入する手技訓練用動物血
管モデルに関する。
物血管モデルに関し、特に犬などの血管が動く動物の血
管に注射針もしくは採血針を刺入する手技訓練用動物血
管モデルに関する。
【０００２】
【従来の技術及び解決すべき課題】従来より注射針もし
くは採血針を刺入する為の手技練習用の血管モデルは存
在し、これによって手技練習が行われているが、従来の
血管モデルは、模擬血管が露出しているか又は擬似組織
内に模擬血管が埋没されているため模擬血管は固定され
ており、従って、固定された模擬血管について注射針も
しくは採血針を刺入して練習を行っていた。しかし、例
えば犬の血管のように組織内に埋没されているのではな
く組織と表皮の間に存在する動物については針を刺入す
る際、血管は動くため、この種の動物については動く血
管に注射針または採血針を刺入する必要があり、従って
このような操作を修得するには動く血管モデルについて
手技訓練を行うことが必要であるが、従来の血管モデル
は、先に述べたように何れも固定された血管モデルであ
った。
くは採血針を刺入する為の手技練習用の血管モデルは存
在し、これによって手技練習が行われているが、従来の
血管モデルは、模擬血管が露出しているか又は擬似組織
内に模擬血管が埋没されているため模擬血管は固定され
ており、従って、固定された模擬血管について注射針も
しくは採血針を刺入して練習を行っていた。しかし、例
えば犬の血管のように組織内に埋没されているのではな
く組織と表皮の間に存在する動物については針を刺入す
る際、血管は動くため、この種の動物については動く血
管に注射針または採血針を刺入する必要があり、従って
このような操作を修得するには動く血管モデルについて
手技訓練を行うことが必要であるが、従来の血管モデル
は、先に述べたように何れも固定された血管モデルであ
った。
【０００３】従って、このような動く血管に対する訓練
として従来の固定した血管モデルを使用するか、或いは
動物実験手技と称して、その訓練は実際に生きた動物を
用いて行われて来た。しかし、近年動物の生命の尊厳と
いう観点から、上記訓練に生きた動物を用いることが問
題となってきた。そこで、本発明者は血管が動く動物に
ついて手技訓練用動物血管モデルについて種々検討した
結果、本発明を完成したもので本発明の目的は動く血管
を有する動物についての手技訓練用動物血管モデルを提
供することである。
として従来の固定した血管モデルを使用するか、或いは
動物実験手技と称して、その訓練は実際に生きた動物を
用いて行われて来た。しかし、近年動物の生命の尊厳と
いう観点から、上記訓練に生きた動物を用いることが問
題となってきた。そこで、本発明者は血管が動く動物に
ついて手技訓練用動物血管モデルについて種々検討した
結果、本発明を完成したもので本発明の目的は動く血管
を有する動物についての手技訓練用動物血管モデルを提
供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、動物の
組織及び表皮層に模したゲル状物よりなる部材中の表面
近くに模擬血管を封入すると共にゲル状物よりなる部材
を動物または動物モデルに装着できるようにしたことを
特徴とする動物実験手技訓練用動物血管モデルであっ
て、前記ゲル状物よりなる部材は透明性を有することが
好ましい。
組織及び表皮層に模したゲル状物よりなる部材中の表面
近くに模擬血管を封入すると共にゲル状物よりなる部材
を動物または動物モデルに装着できるようにしたことを
特徴とする動物実験手技訓練用動物血管モデルであっ
て、前記ゲル状物よりなる部材は透明性を有することが
好ましい。
【０００５】即ち、本発明においては手技訓練用動物血
管モデル全体がゲル状物で構成してあるため柔軟性を有
し、実際の動物の組織と類似した感触を有すると共に注
射針又は採血針の刺入口を封ずることができ、また模擬
血管は前記ゲル状物よりなる部材の表面近くに封入して
あるので、ゲル状物よりなる部材とともに動くことが可
能であり、従って実際の動物に対する場合と感触が類似
し、且つモデル全体はゲル状物で構成されているので柔
軟性を有し動物又は動物モデルに装着できるが、更に必
要の応じてモデル全体を湾曲していても良く、湾曲する
ことによって動物又は動物モデルの種類によってはより
一層装着し易い。更にゲル状物よりなる部材が透明性を
有する場合には外部より模擬血管の位置を確認しつつ手
技の訓練を行うことができるのでその訓練の成果をより
一層向上することが期待できる。
管モデル全体がゲル状物で構成してあるため柔軟性を有
し、実際の動物の組織と類似した感触を有すると共に注
射針又は採血針の刺入口を封ずることができ、また模擬
血管は前記ゲル状物よりなる部材の表面近くに封入して
あるので、ゲル状物よりなる部材とともに動くことが可
能であり、従って実際の動物に対する場合と感触が類似
し、且つモデル全体はゲル状物で構成されているので柔
軟性を有し動物又は動物モデルに装着できるが、更に必
要の応じてモデル全体を湾曲していても良く、湾曲する
ことによって動物又は動物モデルの種類によってはより
一層装着し易い。更にゲル状物よりなる部材が透明性を
有する場合には外部より模擬血管の位置を確認しつつ手
技の訓練を行うことができるのでその訓練の成果をより
一層向上することが期待できる。
【０００６】本発明において、動物の組織及び表皮層に
模したゲル状物としては注射針又は採血針の針入感を模
擬できるような適度の柔軟性を有するものであれば特に
制限は無く、例えばシリコ−ンゴム、アクリル酸エステ
ルの共重合体等のアクリル系ゴム、エチレン・プロピレ
ン共重合体等のオレフィン系ゴム、ポリエステル系エラ
ストマ−、ポリエステルポリウレタン、ポリウレタン、
カルボキシメチルセルロ−ス（ＣＭＣ）等の何れでも良
く、その寸法としては厚みで５ｍｍ程度であるが、動物
に大小あるので、寸法はその動物に応じた寸法が好まし
い。また、模擬血管としては従来この種のモデルに使用
している模擬血管であれば良く、例えばゴムチュ−ブ又
はシリコンチュ−ブ等で、その径は実際の血管（一般に
は静脈）に略相当するものが好ましく、一般に外径が約
２〜５ｍｍ程度、内径が１〜３ｍｍ程度である。
模したゲル状物としては注射針又は採血針の針入感を模
擬できるような適度の柔軟性を有するものであれば特に
制限は無く、例えばシリコ−ンゴム、アクリル酸エステ
ルの共重合体等のアクリル系ゴム、エチレン・プロピレ
ン共重合体等のオレフィン系ゴム、ポリエステル系エラ
ストマ−、ポリエステルポリウレタン、ポリウレタン、
カルボキシメチルセルロ−ス（ＣＭＣ）等の何れでも良
く、その寸法としては厚みで５ｍｍ程度であるが、動物
に大小あるので、寸法はその動物に応じた寸法が好まし
い。また、模擬血管としては従来この種のモデルに使用
している模擬血管であれば良く、例えばゴムチュ−ブ又
はシリコンチュ−ブ等で、その径は実際の血管（一般に
は静脈）に略相当するものが好ましく、一般に外径が約
２〜５ｍｍ程度、内径が１〜３ｍｍ程度である。
【０００７】本発明においては模擬血管をゲル状物より
なる部材の表面層近くに封入する。表面層の近くとは実
際の動物の血管が存在する位置に略近似するような位置
を云うのであって、表面層より動物の皮膚の厚さに匹敵
する位置に設ける。更に、本発明においてはゲル状物よ
りなる部材は実際の動物モデルに装着できるのであっ
て、必要に応じて全体が湾曲していることが好ましく、
例えば犬の場合には犬の前肢に装着できるように犬の前
肢と同程度の湾曲を有することが好ましい。
なる部材の表面層近くに封入する。表面層の近くとは実
際の動物の血管が存在する位置に略近似するような位置
を云うのであって、表面層より動物の皮膚の厚さに匹敵
する位置に設ける。更に、本発明においてはゲル状物よ
りなる部材は実際の動物モデルに装着できるのであっ
て、必要に応じて全体が湾曲していることが好ましく、
例えば犬の場合には犬の前肢に装着できるように犬の前
肢と同程度の湾曲を有することが好ましい。
【０００８】
【実施例】次に実施例として本発明かかる手技訓練用動
物血管モデルの一例を図をもって説明する。図１は本発
明にかかるモデルの平面図であり、図２は図１における
Ｘ−Ｘ’線の断面図、図３は犬の模擬前肢に装着した状
態を示す。図において、本発明にかかる動物血管モデル
１はゲル状物よりなる部材２によって構成されており、
該部材２中に模擬血管３が封入されている。そして、動
物血管モデル１は図２に示すように湾曲しており動物モ
デルに装着できるようになっている。使用に際しては、
例えば図３に示すように動物モデルの前肢４に当て、そ
の上を例えば動物の皮膚に相当する軟質合成樹脂の外側
表面に短繊維を植毛して動物の外観に似せた人口皮革で
固定し、外部のチュ−ブに模擬血管３を接続して外部よ
り液を送入し、実験者が模擬血管に注射針もしくは採血
針を刺入してその操作の訓練を行う。本実施例として具
体的には犬の場合について説明したが、犬以外の例えば
マウス、ラット、ラビット、霊長類、人体の静脈等どの
ような動物についても訓練は可能である。
物血管モデルの一例を図をもって説明する。図１は本発
明にかかるモデルの平面図であり、図２は図１における
Ｘ−Ｘ’線の断面図、図３は犬の模擬前肢に装着した状
態を示す。図において、本発明にかかる動物血管モデル
１はゲル状物よりなる部材２によって構成されており、
該部材２中に模擬血管３が封入されている。そして、動
物血管モデル１は図２に示すように湾曲しており動物モ
デルに装着できるようになっている。使用に際しては、
例えば図３に示すように動物モデルの前肢４に当て、そ
の上を例えば動物の皮膚に相当する軟質合成樹脂の外側
表面に短繊維を植毛して動物の外観に似せた人口皮革で
固定し、外部のチュ−ブに模擬血管３を接続して外部よ
り液を送入し、実験者が模擬血管に注射針もしくは採血
針を刺入してその操作の訓練を行う。本実施例として具
体的には犬の場合について説明したが、犬以外の例えば
マウス、ラット、ラビット、霊長類、人体の静脈等どの
ような動物についても訓練は可能である。
【０００９】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる動物
血管モデルは全体がゲル状物で構成されている部材中に
模擬血管が封入されているので模擬血管は動くことがで
きるので、従来の動物血管モデルに比して実際の動物に
より近い状態であり、また、模擬血管はゲル部材中に封
入されているので注射針又は採血針の刺入口を封ずるこ
とができ、従って模擬血管内に送入した模擬血液は漏れ
ることがなく繰返し使用することができる。また、ゲル
状物よりなる部材が透明性を有する場合には外部より模
擬血管の位置を確認しつつ手技の訓練を行うことができ
るのでその訓練の成果をより一層向上することが期待で
きる。
血管モデルは全体がゲル状物で構成されている部材中に
模擬血管が封入されているので模擬血管は動くことがで
きるので、従来の動物血管モデルに比して実際の動物に
より近い状態であり、また、模擬血管はゲル部材中に封
入されているので注射針又は採血針の刺入口を封ずるこ
とができ、従って模擬血管内に送入した模擬血液は漏れ
ることがなく繰返し使用することができる。また、ゲル
状物よりなる部材が透明性を有する場合には外部より模
擬血管の位置を確認しつつ手技の訓練を行うことができ
るのでその訓練の成果をより一層向上することが期待で
きる。
【図１】本発明にかかる動物実験手技訓練用動物血管モ
デルの正面図。
デルの正面図。
【図２】図１におけるＸ−Ｘ’線の断面図。
【図３】本発明にかかる動物血管モデルの使用状態を示
した説明図。
した説明図。
１ 動物血管モデル ２ ゲル状物よりなる部材
３ 模擬血管 ４ 動物モデルの前肢部分
３ 模擬血管 ４ 動物モデルの前肢部分
Claims (2)
- 【請求項１】 動物の組織及び表皮層に模したゲル状物
よりなる部材中の表面近くに模擬血管を封入し、ゲル状
物よりなる部材を動物又は動物モデルに装着できるよう
にしたことを特徴とする動物実験手技訓練用動物血管モ
デル。 - 【請求項２】 ゲル状物よりなる部材が透明性を有する
請求項１記載の動物実験手技訓練用動物血管モデル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9335894A JPH11167342A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 動物実験手技訓練用動物血管モデル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9335894A JPH11167342A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 動物実験手技訓練用動物血管モデル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11167342A true JPH11167342A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18293570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9335894A Pending JPH11167342A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 動物実験手技訓練用動物血管モデル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11167342A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007206379A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Yunimatekku Kk | 注射練習器具 |
| EP2080182A1 (en) * | 2006-11-10 | 2009-07-22 | Bayer Healthcare, LLC | Training aid |
| WO2010106691A1 (ja) | 2009-03-20 | 2010-09-23 | 学校法人早稲田大学 | 医療訓練用血管モデル及びその製造方法 |
| WO2011040200A1 (ja) | 2009-09-30 | 2011-04-07 | 有限会社聖和デンタル | 血管モデル |
| US8773790B2 (en) | 2009-04-28 | 2014-07-08 | Lsi Corporation | Systems and methods for dynamic scaling in a read data processing system |
| CN105355127A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-02-24 | 河南科技大学 | 一种基于数学建模的成年大鼠尾静脉注射模型制作方法 |
| US11315441B2 (en) | 2009-04-28 | 2022-04-26 | Yuugengaisha Seiwadental | Organ model |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP9335894A patent/JPH11167342A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007206379A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Yunimatekku Kk | 注射練習器具 |
| JP4618509B2 (ja) * | 2006-02-02 | 2011-01-26 | Ｎｏｋ株式会社 | 注射練習器具 |
| EP2080182A4 (en) * | 2006-11-10 | 2015-02-25 | Bayer Healthcare Llc | TRAINING AID |
| EP2080182A1 (en) * | 2006-11-10 | 2009-07-22 | Bayer Healthcare, LLC | Training aid |
| JP2010509621A (ja) * | 2006-11-10 | 2010-03-25 | バイエル ヘルスケア エルエルシー | 訓練補助器具 |
| WO2010106691A1 (ja) | 2009-03-20 | 2010-09-23 | 学校法人早稲田大学 | 医療訓練用血管モデル及びその製造方法 |
| US8469717B2 (en) | 2009-03-20 | 2013-06-25 | EBM Corporation | Blood vessel model for medical training and method for manufacturing same |
| US8773790B2 (en) | 2009-04-28 | 2014-07-08 | Lsi Corporation | Systems and methods for dynamic scaling in a read data processing system |
| US11315441B2 (en) | 2009-04-28 | 2022-04-26 | Yuugengaisha Seiwadental | Organ model |
| US8758797B2 (en) | 2009-09-30 | 2014-06-24 | Yuugengaisha Seiwadental | PVA and silica particle blood vessel model |
| WO2011040200A1 (ja) | 2009-09-30 | 2011-04-07 | 有限会社聖和デンタル | 血管モデル |
| US9202389B2 (en) | 2009-09-30 | 2015-12-01 | Yuugengaisha Seiwadental | Blood vessel model comprising polyvinyl alcohol and silica particles |
| CN105355127A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-02-24 | 河南科技大学 | 一种基于数学建模的成年大鼠尾静脉注射模型制作方法 |
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Legal Events
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