JPH11166977A - 埋積物探査アンテナ - Google Patents

埋積物探査アンテナ

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JPH11166977A
JPH11166977A JP9334331A JP33433197A JPH11166977A JP H11166977 A JPH11166977 A JP H11166977A JP 9334331 A JP9334331 A JP 9334331A JP 33433197 A JP33433197 A JP 33433197A JP H11166977 A JPH11166977 A JP H11166977A
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隆史 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、埋積物からの微弱な反射波の
識別性に優る探査画像の表示ができる埋積物探査アンテ
ナを提供することにある。 【解決手段】本発明は、電磁波を構造物または大地に放
射して構造物または大地中の埋積物からの反射電磁波を
受信することによって埋積物を探査する埋積物探査装置
において、送信アンテナTの形状がアンテナの長手方向
中心線に対しその左右が線対象な形状を有し、複数の同
一形状の受信アンテナR1 ,R2 を前記送信アンテナT
の中心線に対し左右が線対象となるように設置してなる
送信および受信アンテナからなるアンテナ構成を有し、
前記受信アンテナR1 ,R2 のそれぞれで受信する信号
を同相雑音除去チョークを介したのちそれぞれの信号を
差動若しくは加算する変成器により得る信号を探査受信
信号とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅の狭い電
磁波を構造物または大地に放射して構造物または大地中
の埋積物からの反射電磁波を受信することによって埋積
物を探査する埋積物探査装置に用いられる埋積物探査ア
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信ケーブルが内部に布設される鋼管等
の埋積物を探査するには、大地または構造物の表面を移
動して埋積物に対して時間幅が数ナノ秒(ns)程度と
短いパルス状の電磁波を送信アンテナにより放射し、埋
積物からの短時間に挙動する反射電磁波を受信アンテナ
により受信して、この反射電磁波から探査データを得て
いる。
【0003】この探査データを埋積物を探査するための
探査画像とするには、一定周期で発生させた短時間の駆
動パルス毎に埋積物に対して電磁波を放射し各駆動パル
ス毎に順次一定時間ずつ遅らせた各サンプリング時刻毎
のサンプリングにより得たA/D変換データを各サンプ
リング時刻に相当する探査データとし、構造物または大
地の表面の移動距離との関連として画像表示を行ってい
る。
【0004】従来、埋積物探査装置の送信アンテナと受
信アンテナとの設置構成については、図11に示すよう
に大地または構造物の表面2から駆動パルス発生回路5
により発生する短時間のパルス状の電磁波を放射する送
信アンテナ(T)1および埋積物3からの反射電磁波を
受信する受信アンテナ(R)4はそれぞれ1組の平面ア
ンテナを互いに近接して設置する構成が採られていた。
この受信アンテナ(R)4に到来し受信される電磁波が
探査受信波としてインピーダンス整合変成器12を介し
てサンプリング・ホールド回路7に入力されていた。
【0005】しかし、受信アンテナ(R)4で探査波と
して受信される電磁波vR は、図12に示すように、送
信アンテナ(T)1から放射される送信電磁波vT が、
構造物または大地の表面で反射したり、表面に沿って漏
れることにより、受信アンテナ(R)4に干渉して生ず
る電磁波vC と、埋積物3から反射して得られる反射電
磁波vRef とが重畳した電磁波である。埋積物が構造物
または大地の表面2から浅いときには、反射電磁波v
Ref は電磁波(i)のように反射波が受信アンテナ(R)
4に到達する時刻は速く、また、その電磁波強度は構造
物または大地での伝搬損失が少ないため大きいが、埋積
物が深いときには反射電磁波vRef は電磁波(ii)のよ
うに到達時刻は遅くなり、電磁波強度も減少する。
【0006】一方、小型形状の埋積物の識別には、波長
の短い電磁波を用いる必要があると共にアンテナの寸法
は短縮され、送受信アンテナは近接して設置される。こ
のため、送信アンテナから放射される電磁波vT による
干渉電磁波vC は大きくなり、本来の埋積物からの反射
電磁波vRef は図12の受信アンテナで受信される電磁
波vR のように強い干渉電磁波vC の影響が支配的にな
るため微弱な反射電磁波を精度よく識別するのが著しく
困難になる欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】構造物または大地中の
小形状埋積物の探査には、波長の短かい電磁波としてパ
ルスの時間幅が1ナノ秒(ns)程度の電磁波が用いら
れ、電磁波の伝搬媒体中の波長はその誘電率εに関与さ
れるので7〜10センチメートル(cm)程度となる。
したがって、このような波長の電磁波の送受信に整合さ
せるアンテナの形状は小型になる。一方、構造物または
大地などの電磁波伝搬媒体による電磁波の伝搬電力損失
やアンテナの指向角などの関連から、構造物または大地
の表面と垂直になるように送受信アンテナが極めて近接
して設置される。
【0008】このため、送信アンテナから放射される電
磁波の一部が媒体の表面で反射したり、媒体の表面に沿
って漏れることにより受信アンテナに干渉する電磁波の
強度が著しく大きくなる。
【0009】したがって、埋積物からの反射波を1組の
受信アンテナにより受信して得た受信波を探査波とする
従来の技術では小形状の埋積物からの微弱な反射波の識
別には限界があった。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、送信アンテナに対して同一形状の受信アンテナを複
数組設置して、それぞれの受信アンテナが構造物または
大地などの媒体から漏れる電磁波等の干渉を同相雑音除
去チョークを用いることにより互いに打ち消しあうよう
に構成し、埋積物からの微弱な反射波の識別性に優る探
査画像の表示ができる埋積物探査装置の埋積物探査アン
テナを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の埋積物探査アンテナは、送信アンテナを長手
方向中心線に対しその左右が線対象な形状とし、形状を
同一とする受信アンテナ複数組の配置を上記送信アンテ
ナの長手方向中心線に対し左右が線対象となるように配
置することにより、送信アンテナからの放射電磁波の構
造物または大地などの媒体表面に沿って漏れる電磁波等
の受信アンテナへの干渉波形を同一にするようにし、そ
れぞれの受信アンテナに干渉する波形を同相雑音と見な
し、両受信アンテナの受信出力に共通する同相雑音除去
チョークを介することにより両受信アンテナに重畳する
共通な同相雑音を削除することにより、上記干渉波の影
響を除去し、埋積物からの微弱な反射波を捕獲すること
を特徴とするものである。
【0012】また、本発明の埋積物探査アンテナは、送
信アンテナを長手方向に垂直な方向に対して線対象な形
状とし、形状を同一とする受信アンテナ複数組の配置を
上記送信アンテナの長手方向中心線と垂直な線を中心に
線対象となるように配置し、両受信アンテナの出力に共
通する同相雑音除去チョークを介することにより両受信
アンテナに重畳する共通な同相雑音を削除することを特
徴とするものである。
【0013】またさらに、本発明の埋積物探査アンテナ
は、送信アンテナの近傍に同一形状の平面受信アンテナ
を埋積物により反射して到来する受信波の方向と垂直に
狭空隙を有して平行に設置し、両受信アンテナの出力に
共通する同相雑音除去チョークを介することにより共通
な同相雑音を削除することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。図1は、本発明の埋積物探
査装置の一例を示す全体構成説明図である。図におい
て、1は構造物または大地2中の埋積物3に対して非接
触で探査するためのパルス幅の狭い電磁波を放射する送
信アンテナ(T)、4および4′は前記送信アンテナ
(T)1から放射された電磁波が埋積物3により反射し
て得られる反射電磁波を受信するための受信アンテナ
(R1 およびR2 )、5は前記送信アンテナ(T)1に
駆動パルスを供給するための駆動パルス発生回路、6は
駆動パルス発生回路5の出力インピーダンスと送信アン
テナ(T)1とのインピーダンス整合のための変成器、
7は前記受信アンテナ(R1 およびR2 )4および4′
からの受信波を変成回路8を通して得られる探査波受信
信号のサンプリング電位を維持するサンプリング・ホー
ルド回路、8は前記受信アンテナ(R1 およびR2 )4
および4′とサンプリング・ホールド回路7の入力との
間に設けられた同相雑音除去チョークと変成器で構成す
る探査波受信信号変成回路、9は前記サンプリング・ホ
ールド回路7により得られるアナログ値のサンプリング
電位をディジタル値に変換してA/D変換データを得る
A/D変換回路、10は前記A/D変換回路9のA/D
変換データから得られる探査データを基に画像処理し表
示する探査画像処理表示装置、11は前記駆動パルス発
生回路5と前記サンプリング・ホールド回路7と前記A
/D変換回路9および前記探査画像処理表示装置10の
それぞれの動作を制御し、かつ前記A/D変換回路9の
A/D変換データの蓄積、送信処理などを実施するため
の主制御回路である。
【0015】即ち、前記駆動パルス発生回路5の駆動パ
ルスは、主制御回路11から所定の繰り返し周期で発生
されるパルス発生トリガ信号S1 により発生され、前記
サンプリング・ホールド回路7による探査波受信信号の
サンプリングを前記駆動パルス毎に順次前記駆動パルス
の基準点から予め定めた時間遅延させて発生されるサン
プリングトリガ信号S3 により実施し、主制御回路11
により前記駆動パルスの基準点からの時間をサンプリン
グした前記駆動パルス毎に前記A/D変換回路9のA/
D変換データを探査データDiとし、この探査データD
iを前記探査画像処理表示装置10に送信データDOi
として送信することにより探査画像として処理表示させ
て埋積物3を探査するものである。
【0016】図2〜図4は本発明に係る1組の送信アン
テナTに対し2組の受信アンテナR1 及びR2 を有する
探査アンテナ構成におけるそれらのアンテナの配置を明
示する一実施形態例を示す構成説明図である。すなわ
ち、送信アンテナTは、その長手方向中心線l0 に対し
その左右が線対象形状であり、形状を同一とする2組の
受信アンテナR1 及びR2 の配置が上記送信アンテナT
の中心線l0 に対し左右が線対象となるようにした構成
である。
【0017】図2は2組の受信アンテナR1 及びR2
それぞれの長手方向中心線l1 およびl2 が送信アンテ
ナTの長手方向中心線l0 と互いに距離Lを隔てて上記
アンテナR1 およびR2 を上記中心線l0 に線対象に設
置した埋積物探査アンテナである。
【0018】図3は2組の受信アンテナR1 及びR2
それぞれの長手方向中心線m0 が送信アンテナTの長手
方向中心線l0 に垂直であり、それぞれの受信アンテナ
1及びR2 の長手方向中心線m0 と垂直な配置中心線
1 およびl2 が送信アンテナTの長手方向中心線l0
と互いに距離Lを隔てて上記アンテナR1 及びR2 を上
記中心線l0 に線対象に設置した埋積物探査アンテナで
ある。
【0019】図4は2組の受信アンテナR1 及びR2
それぞれの長手方向中心線l′1 およびl′2 が送信ア
ンテナTの長手方向中心線l0 に対し斜向し、それぞれ
の受信アンテナR1 及びR2 の配置中心の送信アンテナ
Tの長手方向中心線l0 との並行線l1 およびl2 が上
記中心線l0 と互いに距離Lを隔てて上記アンテナR1
およびR2 を上記中心線l0 に線対象に設置した埋積物
探査アンテナである。
【0020】なお、図において、P0 およびP1 は送信
アンテナTに対する放射電磁波の給電点であり、P11
12およびP21,P22はそれぞれ受信アンテナR1 およ
びR2 の受信波の受電点である。
【0021】このようなアンテナ構成を採ることによ
り、これらのアンテナを構造物または大地の表面にほぼ
密着して埋積物を探査する際、送信アンテナTから放射
される電磁波が構造物または大地の表面で反射したり、
それら表面に沿って漏れることによる干渉電磁波の受信
アンテナR1 およびR2 で受信する電磁波はほぼ同量と
することができる。
【0022】図5は本発明に係る探査アンテナとして2
組の受信アンテナR1 およびR2 によるそれぞれの受信
波をもとに探査受信信号とするための同相雑音除去チョ
ークと変成器で構成される変成回路8の一例である。
【0023】CMC1 およびCMC2 は、受信アンテナ
1 およびR2 のそれぞれを構成する2つのアンテナエ
レメントに送信アンテナTから放射される電磁波の一部
等が共通に干渉し印加する同相雑音を除去するためそれ
ぞれ受信アンテナR1 およびR2 に対応して設けた同相
雑音除去チョークであり、それぞれ受信アンテナR1
受電点P11,P12および受信アンテナR2 の受電点
21,P22を入力としている。すなわち、同相雑音除去
チョークCMC1 では、受電点P11の入力と受電点P12
の入力の同相雑音を相殺除去し、同相雑音除去チョーク
CMC2 では、受電点P21の入力と受電点P22の入力の
同相雑音を相殺除去する。なお、各受信アンテナR1
よびR2 を構成するそれぞれの2つのアンテナエレメン
トに差成分として受信・印加される信号は差動信号であ
るので、これらの差動信号は同相雑音除去チョークによ
り除去されることはない。
【0024】CMC0 は、受信アンテナR1 およびR2
のそれぞれを構成するアンテナエレメントに重畳した同
相雑音をそれぞれ上記同相雑音除去チョークCMC1
よびCMC2 により除去した信号についても同量の差動
干渉量があるのを除去するために設けた同相雑音除去チ
ョークである。すなわち、受電点P11の入力と受電点P
21の入力の同相雑音を相殺除去すると共に受電点P12
入力と受電点P22の入力の同相雑音を相殺除去する。
【0025】T1 およびT2 は、同相雑音除去チョーク
CMC0 を介し受信アンテナR1 およびR2 に共通な干
渉雑音を除去したのちの信号をそれぞれ差動若しくは加
算するための差動変成器および加算変成器であり、これ
らそれぞれについての結線構成例はそれぞれ図5(a)
及び(b)に示す通りであり、それぞれその出力は端子
1 とQ2 間に現れる。
【0026】図6は本発明に係る図2〜図4の実施形態
例の探査アンテナ構成として送信アンテナTの長手方向
中心線に対し線対象に配置された2組の受信アンテナR
1 およびR2 を有する構成に基づき構造物または大地の
表面に沿ってX方向に移動して埋積物を探査するとき得
られる探査受信信号の一例を示す波形図である。
【0027】図6(a)は上記本発明の探査アンテナ構
造が埋積物3の直上近傍をX方向に沿って移動する際に
一定の周期で送信アンテナTから放射される電磁波に対
し受信アンテナR1 およびR2 で受信する電磁波のそれ
ぞれの同相雑音を除去し、送信アンテナTから放射され
る電磁波の基準点に同期して予め定められた時間単位に
それらの受信信号をサンプリングして得られる電位v1
およびv2 を示したものである。
【0028】本実施形態例のアンテナ構成例では、受信
アンテナR2 が受信アンテナR1 に比し移動方向X側に
配置されているので、受信アンテナR2 により受信する
電磁波の上記出力電位v2 の生起時刻は、受信アンテナ
1 による出力電位v1 に比し早期であり、埋積物3の
直上ではこれらの出力電位は一致する。また、前記送信
アンテナT及び受信アンテナR1 ,R2 が埋積深さが埋
積物3に比し深い埋積物3′の直上近傍をX方向に沿っ
て移動するとき得られる出力電位v′1 及びv′2 は、
埋積物3′からの反射電磁波が弱くなるため出力電位v
1 およびv2 に比しそれぞれ低減する。
【0029】図6(b)は2組の受信アンテナR1 およ
びR2 による受信波を探査受信信号とする変換回路に図
5(a)の差動変成器T1 による実施形態例を適用した
とき得られる探査受信信号Wdを例示した図であり、図
6(a)の電位v1 とv2 との差信号として現われる。
この信号は、埋積物3および3′の直上を本探査アンテ
ナ構造が通過する前後で信号の極性が急激に反転し、そ
の直上では信号は零となる。したがって、この特徴を利
用することにより小形状の埋積物も精度よく識別でき
る。
【0030】図6(c)は2組の受信アンテナR1 およ
びR2 による受信波を探査信号とする変換回路に図5
(b)の加算変成器T2 による実施形態例を適用したと
き得られる探査受信信号Waを例示した図であり、図6
(a)の電位v1 とv2 との加算信号として現われる。
この信号は、埋積物3および3′の直上近傍を通過する
とき大きな振幅の電位が得られる。したがって、小形状
の埋積物も精度よく識別できる。
【0031】図7〜図9は本発明の1組の送信アンテナ
Tに対し2組の受信アンテナR1 及びR2 を有する探査
アンテナの配置構成についての他の実施形態例を示す構
成説明図である。
【0032】図7は送信アンテナTの形状がその長手方
向中心線l0 ′と垂直な方向の対象線l0 に対して線対
象の形状を有し、形状を同一とする2組の受信アンテナ
1およびR2 のそれぞれの長手方向中心線が送信アン
テナTの長手方向中心線l0′と並行で、かつ、前記長
手方向中心線l0 ′との垂直線l0 に線対象となるよう
に、それぞれの受信アンテナR1 およびR2 の配置中心
の垂直線l0 との並行線l1 およびl2 が上記垂直線l
0 と互いに距離Lを隔てて受信アンテナR1 およびR2
を設置する埋積物探査アンテナである。
【0033】図8は上記図7の送信アンテナTに対し、
形状を同一とする2組の受信アンテナR1 およびR2
それぞれの長手方向中心線l1 ,l2 が送信アンテナT
の長手方向中心線l0 ′と垂直であり、かつ、上記送信
アンテナTの長手方向中心線l0 ′との垂直線l0 に対
し線対象となるように中心線l1 ,l2 が垂直線l0
互いに距離Lを隔てて受信アンテナR1 およびR2 を設
置する埋積物探査アンテナである。
【0034】図9は上記図7の送信アンテナTに対し、
形状を同一とする2組の受信アンテナR1 およびR2
それぞれの長手方向中心線l1 ′,l2 ′が送信アンテ
ナTの長手方向中心線l0 ′と斜向し、それぞれの受信
アンテナR1 およびR2 の配置中心の送信アンテナTの
長手方向中心線l0 ′との垂直線l0 に並行な並行線l
1 およびl2 が上記垂直線l0 と互いに距離Lを隔てて
受信アンテナR1 及びR2 を上記垂直線l0 に線対象に
設置する埋積物探査アンテナである。
【0035】なお、図において、P0 およびP1 は送信
アンテナTに対する放射電磁波の給電点であり、P11
12およびP21,P22はそれぞれ受信アンテナR1 およ
びR2 の受信波の受電点である。
【0036】このようなアンテナ構成による効果は、図
2〜図4の構成と全く同様な効果を得ることができる。
図10は本発明に係る送信アンテナTの近傍に形状を同
一とする受信アンテナR1 及びR2 を埋積物により反射
して到来する受信波の方向と垂直にし、かつ、受信アン
テナR1 及びR2 を互いに並行に狭空隙を設け、受信波
の到来方向への透過形状が一致するよう設置してなる受
信アンテナ構成の埋積物探査アンテナである。
【0037】なお、図において、P0 およびP1 は送信
アンテナTに対する放射電磁波の給電点であり、P11
12およびP21,P22はそれぞれ受信アンテナR1 およ
びR2 の受信波の受電点である。また、L0 は送信アン
テナTの長手方向中心線、L1 は受信アンテナR1 の長
手方向中心線、L2 は受信アンテナR2 の長手方向中心
線である。
【0038】送信アンテナTから放射する短時間の電磁
波による受信アンテナR1 およびR2 への電磁波の干渉
は、上記のように構造物または大地の表面からの反射お
よびそれらの表面に沿った漏洩が大きな要因であるが、
その他、送受信アンテナT,R1 ,R2 の設置間隔を極
めて近接すると送信アンテナTからの放射電磁波が構造
物または大地などの媒体を介さずに直接受信アンテナR
1 ,R2 に結合する干渉が生ずる。この干渉は、2組の
受信アンテナR1 ,R2 において同相として結合する。
この干渉を積極的に除去するのを狙いにした本発明のア
ンテナの他の実施形態例は図10のとおりである。
【0039】図10に示す受信アンテナ構成により、上
記干渉電磁波は受信アンテナR1 およびR2 において同
量になるので、図5に示すように、変成回路8の同相雑
音除去チョークCMC1 およびCMC2 で除去でき、埋
積物からの微弱な反射波を精度よく識別できる。本発明
の応用例としては、構造物または大地中の鉄筋、鋼管、
塩化ビニール管、水道管、ガス管、道路等の空洞などの
非破壊調査がある。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、短時
間電磁波を放射する送信アンテナ1組に対し形状を同一
とする複数組の受信アンテナを所定の位置関係を有する
よう設置し、それぞれの受信アンテナで受信する信号に
ついて同相雑音除去チョークを介した後、それぞれの信
号についての差動若しくは加算を行う変成回路により得
る信号を探査受信信号とすることにより、放射電磁波の
構造物または大地の表面による反射やその表面に沿う漏
洩等による干渉電磁波の影響を著しく低減できるので埋
積物からの微弱な反射波を適確に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋積物探査装置の一例を示す全体構成
説明図である。
【図2】本発明に係る埋積物探査アンテナの第1の例を
示す構成説明図である。
【図3】本発明に係る埋積物探査アンテナの第2の例を
示す構成説明図である。
【図4】本発明に係る埋積物探査アンテナの第3の例を
示す構成説明図である。
【図5】本発明に係る変成回路の一例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明に係る探査受信信号の一例を示す波形図
である。
【図7】本発明に係る埋積物探査アンテナの第4の例を
示す構成説明図である。
【図8】本発明に係る埋積物探査アンテナの第5の例を
示す構成説明図である。
【図9】本発明に係る埋積物探査アンテナの第6の例を
示す構成説明図である。
【図10】本発明に係る埋積物探査アンテナの第7の例
を示す構成説明図である。
【図11】従来の埋積物探査装置を示す全体構成説明図
である。
【図12】従来の受信電磁波の一例を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1…送信アンテナ(T)、4,4′…受信アンテナ(R
1 およびR2 )、5は駆動パルス発生回路、6…インピ
ーダンス整合のための変成器、7…サンプリング・ホー
ルド回路、8…探査波受信信号変成回路、9…A/D変
換回路、10…探査画像処理表示装置、11…主制御回
路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋積物に対して非接触で探査するための
    電磁波を放射する送信アンテナと、この送信アンテナに
    駆動パルスを供給するための駆動パルス発生手段と、前
    記送信アンテナから放射された電磁波が埋積物により反
    射して得られる探査波を受信するための受信アンテナ
    と、この受信アンテナにより得られる探査波受信信号を
    サンプリングして得られたサンプリング電位を維持する
    サンプリング・ホールド手段と、前記サンプリング・ホ
    ールド手段により得られるサンプリング電位をディジタ
    ル値に変換してA/D変換データを得るA/D変換手段
    と、このA/D変換手段のA/D変換データから得られ
    る探査データを基に画像処理し表示する探査画像処理表
    示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記サンプリング
    ・ホールド手段と前記A/D変換手段と前記探査画像処
    理表示手段のそれぞれの動作を制御するための主制御手
    段とを有する埋積物探査装置において、送信アンテナの
    形状がアンテナの長手方向中心線に対しその左右が線対
    象な形状を有し、複数の同一形状の受信アンテナを前記
    送信アンテナの中心線に対し左右が線対象となるように
    設置してなる送信および受信アンテナからなるアンテナ
    構成を有し、前記受信アンテナのそれぞれで受信する信
    号を同相雑音除去チョークを介したのちそれぞれの信号
    を差動若しくは加算する変成器により得る信号を探査受
    信信号とすることを特徴とする埋積物探査アンテナ。
  2. 【請求項2】 埋積物に対して非接触で探査するための
    電磁波を放射する送信アンテナと、この送信アンテナに
    駆動パルスを供給するための駆動パルス発生手段と、前
    記送信アンテナから放射された電磁波が埋積物により反
    射して得られる探査波を受信するための受信アンテナ
    と、この受信アンテナにより得られる探査波受信信号を
    サンプリングして得られたサンプリング電位を維持する
    サンプリング・ホールド手段と、前記サンプリング・ホ
    ールド手段により得られるサンプリング電位をディジタ
    ル値に変換してA/D変換データを得るA/D変換手段
    と、このA/D変換手段のA/D変換データから得られ
    る探査データを基に画像処理し表示する探査画像処理表
    示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記サンプリング
    ・ホールド手段と前記A/D変換手段と前記探査画像処
    理表示手段のそれぞれの動作を制御するための主制御手
    段とを有する埋積物探査装置において、送信アンテナの
    形状がアンテナの長手方向と垂直な方向に対して線対象
    の形状を有し、複数の同一形状の受信アンテナを前記送
    信アンテナの長手方向に垂直な対象線を線対象とするよ
    うに設置してなる送信および受信アンテナからなるアン
    テナ構成を有し、前記受信アンテナのそれぞれで受信す
    る信号を同相雑音除去チョークを介したのちそれぞれの
    信号を差動若しくは加算する変成器により得る信号を探
    査受信信号とすることを特徴とする埋積物探査アンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】 埋積物に対して非接触で探査するための
    電磁波を放射する送信アンテナと、この送信アンテナに
    駆動パルスを供給するための駆動パルス発生手段と、前
    記送信アンテナから放射された電磁波が埋積物により反
    射して得られる探査波を受信するための受信アンテナ
    と、この受信アンテナにより得られる探査波受信信号を
    サンプリングして得られたサンプリング電位を維持する
    サンプリング・ホールド手段と、前記サンプリング・ホ
    ールド手段により得られるサンプリング電位をディジタ
    ル値に変換してA/D変換データを得るA/D変換手段
    と、このA/D変換手段のA/D変換データから得られ
    る探査データを基に画像処理し表示する探査画像処理表
    示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記サンプリング
    ・ホールド手段と前記A/D変換手段と前記探査画像処
    理表示手段のそれぞれの動作を制御するための主制御手
    段とを有する埋積物探査装置において、送信アンテナに
    近接して複数の同一形状を有する受信アンテナを埋積物
    から反射して到来する受信波の方向と垂直に平行に狭空
    隙を設け、かつ受信波の到来方向への透過形状が一致す
    るように設置してなる受信アンテナ構成を有し、前記受
    信アンテナのそれぞれで受信する信号を同相雑音除去チ
    ョークを介したのちそれぞれの信号を差動若しくは加算
    する変成器により得る信号を探査受信信号とすることを
    特徴とする埋積物探査アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001183469A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Osaka Gas Co Ltd 地中探査レーダ用アンテナ
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